JP2003184710A - スタータ用電磁スイッチ - Google Patents

スタータ用電磁スイッチ

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JP2003184710A
JP2003184710A JP2001380568A JP2001380568A JP2003184710A JP 2003184710 A JP2003184710 A JP 2003184710A JP 2001380568 A JP2001380568 A JP 2001380568A JP 2001380568 A JP2001380568 A JP 2001380568A JP 2003184710 A JP2003184710 A JP 2003184710A
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Japan
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plunger
rod
starter
electromagnetic switch
cover
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Application number
JP2001380568A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Wakahara
若原  康行
Masami Niimi
正巳 新美
Kazuhiro Ando
安藤  和広
Tadahiro Kurasawa
忠博 倉沢
Shinji Usami
伸二 宇佐見
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み付け性を向上できる電磁スイッチを提供
する。 【解決手段】 ロッド10の外周に装着されるカバー2
3の先端側には、複数のスリットが設けられ、周方向の
スリット間にそれぞれ弾性片23fが形成されて、その
弾性片23fの外周に係合部23gが設けられている。
この係合部23gは、プランジャ9がリターンスプリン
グ21に付勢されて押し戻される時に、プランジャ9の
丸孔9aに挿入されたカラー22に係合してプランジャ
9の慣性力をロッド10に伝達する。カバー23の弾性
片23fは、ロッド10の径方向に弾性変形可能であ
り、ロッド10をプランジャ9の丸孔9aに挿入して、
係合部23gがカラー22を乗り越える際に、径方向内
側に弾性変形し、係合部23gがカラー22を乗り越え
た後、径方向外側へ広がって元の状態に復帰することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関を始動す
るためのスタータに用いられる電磁スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、例えば特開平10-31127
0 号公報に記載されたスタータ用電磁スイッチがある。
この電磁スイッチは、励磁コイルの磁力を受けて吸引さ
れるプランジャと、このプランジャの内側に挿入される
ロッドとを備え、プランジャが吸引されると、プランジ
ャに連動してロッドが押し出されることにより、そのロ
ッドの先端部に具備された可動接点が一組の固定接点に
当接してスタータモータに通電される。
【0003】しかし、可動接点が固定接点に衝突する時
にチャタリングが発生すると、アーク熱により接点同士
が溶着することがある。この場合、励磁コイルをOFF し
ても可動接点が固定接点から離脱できないため、連続通
電によりスタータモータが損傷する虞がある。
【0004】これに対し、従来の電磁スイッチは、可動
接点を固定接点から確実に切り離すために、プランジャ
がリターンスプリングに付勢されて押し戻される時に、
そのプランジャの慣性力をロッドに伝達する慣性力伝達
手段を設けている。この慣性力伝達手段は、プランジャ
の内周に設けられる内周突起と、ロッドの外周に設けら
れる外周突起とで構成され、プランジャが押し戻される
時に、プランジャの内周突起とロッドの外周突起とが係
合することで、プランジャの慣性力がロッドに伝達され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
技術では、プランジャの端部にシフトレバーと係合する
フックが設けられるため、このフックをプランジャと一
体成形することができない。つまり、フックは、プラン
ジャと別体に設けられており、プランジャの内側にロッ
ドを挿入した後からプランジャに組み付けられる。この
場合、電磁スイッチの構成上、プランジャにロッドを挿
入する前に、プランジャ単体の状態で先にフックを組み
付けることができないため、プランジャが不安定な状態
でフックを組み付ける必要が生じる。このため、プラン
ジャに対するフックの組み付けが困難であり、生産性が
低下するという問題があった。本発明は、上記事情に基
づいて成されたもので、その目的は、組み付け性が良
く、生産性を向上できる電磁スイッチを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(請求項1の手段)本発
明のスタータ用電磁スイッチは、プランジャがリターン
スプリングに付勢されて押し戻される時に、プランジャ
の慣性力をロッドに伝達する慣性力伝達手段を備える。
その慣性力伝達手段は、プランジャの内周に突出する内
周突起と、プランジャが押し戻される時に内周突起に係
合する係合部とから成り、この係合部がロッドと一体ま
たは別体に構成され、且つロッドの径方向に弾性変形可
能に設けられている。
【0007】この構成によれば、ロッドをプランジャの
内側に挿入する際に、係合部が径方向に弾性変形するこ
とにより、プランジャの内周突起を係合部が乗り越えて
組み付けることができる。これにより、フックがプラン
ジャと一体成形されている場合(フック側からプランジ
ャの内側にロッドを挿入できない)でも、プランジャと
ロッドとの組み付けが可能であるため、フックがプラン
ジャと別体に構成されている従来技術と比較して、格段
に組み付け性が向上する。
【0008】また、フックがプランジャと別体であって
も、プランジャにロッドを組み付ける前に、プランジャ
単体の状態でフックをプランジャに組み付けることがで
きる。この場合、プランジャを安定に保持した状態でフ
ックの組み付けを行うことができるので、フックの組み
付け作業が容易である。
【0009】(請求項2の手段)請求項1に記載したス
タータ用電磁スイッチにおいて、ロッドの外周に装着さ
れる筒状のカバーを有し、このカバーに係合部が設けら
れている。この構成では、ロッドに係合部を設ける必要
がないので、ロッドを新規に設計する必要がなく、従来
品を使用することが可能である。また、カバーは、例え
ば樹脂成形により形成できるので、係合部をカバーに設
けることも容易である。
【0010】(請求項3の手段)請求項2に記載したス
タータ用電磁スイッチにおいて、カバーには、自身の外
周面から内周面まで貫通して軸方向に延びる複数のスリ
ットが設けられて、周方向のスリット間に弾性片が形成
され、この弾性片に係合部が設けられている。この構成
では、スリット幅の変更によって弾性片の幅を任意に変
更できるので、弾性片の弾性力も自在に変更することが
可能である。
【0011】(請求項4の手段)請求項3に記載したス
タータ用電磁スイッチにおいて、ロッドは、軸方向の反
接点側端部がカバーの先端より軸方向に突出して設けら
れ、且つその先端にフランジ部を有し、このフランジ部
の外径が、弾性片が形成されるカバーの内径と略同等も
しくは若干大きく設けられている。この構成によれば、
ロッドの先端側(フランジ部側)からリターンスプリン
グを挿入する際に、リターンスプリングがカバーのスリ
ットに引っ掛かることがなく、リターンスプリングの組
み付け不良を防止できる。
【0012】(請求項5の手段)請求項1に記載したス
タータ用電磁スイッチにおいて、係合部は、ロッドに組
み付けられるスプリング部材により構成されている。こ
の構成では、ロッドに係合部を設ける必要がないので、
ロッドを新規に設計する必要がなく、従来品を使用する
ことが可能である。また、スプリング部材の材質や形状
等に応じて弾性力を任意に変更できるので、組み付け性
を考慮してスプリング部材の弾性力を設定できる。
【0013】(請求項6の手段)請求項1に記載したス
タータ用電磁スイッチにおいて、ロッドは、軸方向の反
接点側が筒状に設けられ、且つその筒状部分に軸方向に
延びる複数のスリットが設けられて、周方向のスリット
間に弾性片が形成され、この弾性片に係合部が設けられ
ている。この構成では、ロッド自体に係合部を設けてい
るので、係合部を別部品で構成する必要がなく、部品点
数の増加を抑制できる。
【0014】(請求項7の手段)請求項1〜6に記載し
た何れかのスタータ用電磁スイッチにおいて、固定接点
または可動接点は、接点表面が滑らかな凹凸形状に設け
られている。接点表面が平坦な場合は、接点表面に水分
が付着して凍結すると、接点間の導通を確保できなくな
る虞がある。これに対し、接点表面を滑らかな凹凸形状
とすることにより、接点表面に水分が付着した場合、凹
部に水分が溜まり易くなり、凸部の頂部まで水分に覆わ
れることがないので、水分が凍結しても凸部にて接点間
の導通を確保することができる。なお、滑らかな凹凸形
状とは、凸部の先端が鋭角なものではなく、滑らかな凸
曲面を有する形状(例えば波形状)である。
【0015】(請求項8の手段)請求項1〜7に記載し
た何れかのスタータ用電磁スイッチにおいて、プランジ
ャは、シフトレバーを係合するフックが一体成形されて
いる。本発明によれば、請求項1の手段に記載した様
に、フックがプランジャと一体成形されている場合で
も、プランジャとロッドとの組み付けが可能であるた
め、フックがプランジャと別体に構成されている従来技
術と比較して、格段に組み付け性を向上できる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。 (第1実施例)図1は電磁スイッチ1の断面図、図2は
スタータ2の全体図である。本実施例の電磁スイッチ1
を具備するスタータ2は、図2に示す様に、内蔵するア
ーマチャ(図示しない)に回転力を発生するスタータモ
ータ3と、このスタータモータ3に駆動される出力軸
4、この出力軸4上を移動可能に設けられたピニオンギ
ヤ5等を備え、エンジン始動時にピニオンギヤ5が一方
向クラッチ6と一体に出力軸4上を前方(図中左方向)
へ移動してエンジンのリングギヤ(図示しない)に噛み
合う方式である。
【0017】電磁スイッチ1は、スタータモータ3の通
電電流をON/OFF制御すると共に、シフトレバー7(図2
参照)を駆動して一方向クラッチ6を軸前方へ押し出す
働きを有するもので、以下に詳述する励磁コイル8、プ
ランジャ9、ロッド10、可動接点11、及び一組の固
定接点12等より構成される。励磁コイル8は、吸引コ
イル8Aと保持コイル8Bから成り、両コイル8A、8
Bが二層状態でボビン13に巻線されている。
【0018】励磁コイル8の周囲には、励磁コイル8へ
の通電によって発生する磁束を通すための磁気回路が形
成され、励磁コイル8と共にスイッチケース14に収納
されている。磁気回路は、励磁コイル8の外周を覆う円
筒形のヨーク15、ボビン13の一端側(図1の右側)
に配設されるグランドプレート16、ボビン13の他端
側に弾性材17を介して配設される磁性プレート18、
プランジャ9と軸方向に対向して配設されるステータコ
ア19等より構成される。
【0019】プランジャ9は、ボビン13の内周に円筒
スリーブ20をガイド面として摺動自在に挿入され、ス
テータコア19との間に組み込まれたリターンスプリン
グ21に付勢されている。このプランジャ9は、自身の
中央部に丸孔9aが凹設され、その丸孔9aの内径が奥
側より入口側の方が大きく設けられている。丸孔9aに
は、入口側の内周面にリング状のカラー22が挿入さ
れ、入口側と奥側との段差部にて位置決めされている。
また、丸孔9aの底面を形成するプランジャ9の端部に
は、シフトレバー7を係合するフック9bが一体に設け
られている。
【0020】リターンスプリング21は、ロッド10に
装着されるカバー23(後述する)の外周に配されて、
自身の一端側がステータコア19に係止され、他端側が
プランジャ9の丸孔9aに挿入されて、カラー22に係
止されている。ロッド10は、例えば真鍮製で、図1に
示す様に、ステータコア19の中央部を通り抜けて軸方
向に移動可能に配され、自身の一端側においてモールド
カバー24との間に組み込まれたスプリング25に付勢
され、他端側がプランジャ9の丸孔9aに挿入されてい
る。また、ロッド10には、一端側の端部に周溝10a
が形成されて、その周溝10aにワッシャ26が嵌め込
まれ、このワッシャ26にスプリング25の端部が係止
されている。
【0021】可動接点11は、中央部に丸孔を有する円
板状に設けられて、ロッド10の一端側に一組のブッシ
ュ27、28を介して軸方向に移動可能に保持され、且
つロッド10の一端側に配される一方のブッシュ27が
上記のワッシャ26に当接することにより、軸方向一端
側(図1の右側)への移動が規制されている。一組のブ
ッシュ27、28は、例えば樹脂製で、金属製のロッド
10に対し可動接点11を絶縁保持している。
【0022】一組の固定接点12は、モールドカバー2
4に固設された2本の端子ボルト29、30に設けら
れ、モールドカバー24の内部で可動接点11とそれぞ
れ軸方向に対向して配置されている。なお、固定接点1
2の接点表面は、滑らかな凹凸形状に設けられている
(図1参照)。但し、滑らかな凹凸形状とは、凸部の先
端が鋭角なものではなく、滑らかな凸曲面を有する形状
(例えば波形状)である。モールドカバー24は、上記
のグランドプレート16に対しパッキン31を挟んで組
み立てられ、スイッチケース14の端部をかしめて固定
される。
【0023】上記のカバー23は、他方のブッシュ28
との間にコンタクトスプリング32を保持するもので、
ロッド10の外周面に装着され、自身の内周面に設けら
れた突起部23a(図3(b) 参照)がロッド10の外周
面に凹設された周溝10b(図1参照)に係合して、ロ
ッド10に対する軸方向への移動が阻止されている。コ
ンタクトスプリング32は、可動接点11が固定接点1
2に当接した後、可動接点11に接点圧を付与するもの
で、カバー23に設けられた鍔部23bと他方のブッシ
ュ27との間に組み込まれている(図1参照)。
【0024】カバー23の軸方向中央部には、図3に示
す様に、自身の外周面から内周面まで貫通して軸方向に
延びる複数のスリット23cが設けられ、周方向のスリ
ット間に突起部23aを有する弾性片23dが形成され
ている。この弾性片23dは、カバー23をロッド10
に組付ける際に、カバー23の内周面に設けられた突起
部23aがロッド10の外径に乗り上げた時に径方向外
側へ広がることができる。これにより、カバー23の突
起部23aがロッド10の周溝10bに係合するまでカ
バー23を押し込んで行く時に要する押圧力を低減でき
るので、ロッド10に対するカバー23の組付けを容易
に行うことができる。
【0025】また、カバー23の先端側には、同様に複
数のスリット23eが設けられ、周方向のスリット間に
それぞれ弾性片23fが形成されている。更に、弾性片
23fの外周には、楔状に突出する係合部23gが一体
に設けられている。この係合部23gは、プランジャ9
がリターンスプリング21に付勢されて押し戻される時
に、プランジャ9に組み付けられたカラー22に係合し
てプランジャ9の慣性力をロッド10に伝達するもの
で、カラー22と共に本発明の慣性力伝達手段を形成し
ている。
【0026】この弾性片23fは、ロッド10の径方向
に弾性変形可能であり、ロッド10をプランジャ9の丸
孔9aに挿入して、係合部23gがプランジャ9の内周
に突出するカラー22を乗り越える際に、径方向内側に
弾性変形し、係合部23gがカラー22を乗り越えた
後、径方向外側へ広がって元の状態に復帰することがで
きる。なお、ロッド10の先端側は、カバー23の弾性
片23fが径方向内側へ変形できる様に、外径が若干細
く形成されている。また、ロッド10の先端は、カバー
23の先端より軸方向に突出して設けられ、且つその先
端にフランジ部10cを有し、このフランジ部10cの
外径がカバー23の内径と略同等もしくは若干大きく設
けられている。
【0027】次に、電磁スイッチ1の作動を説明する。
図示しないIGキーの投入により励磁コイル8に通電され
ると、図1に示す初期位置からプランジャ9がリターン
スプリング21を押し縮めながら吸引され、プランジャ
9の丸孔9aの底面がロッド10の先端部(フランジ部
10c)に当接する(図4参照)。更に、プランジャ9
が吸引されると、ロッド10がプランジャ9に押されて
スプリング25を押し縮めながらプランジャ9と一体に
移動し、図5に示す様に、ロッド10の端部に保持され
た可動接点11が一組の固定接点12に当接する。
【0028】その後、図6に示す様に、プランジャ9が
ステータコア19に当接するまで吸引されると、可動接
点11が固定接点12に当接している状態で、コンタク
トスプリング32が押し縮められることにより、可動接
点11と固定接点12との間に接点圧が付与される。こ
れにより、可動接点11を通じて一組の固定接点12間
を確実に導通し、スタータモータ3の通電回路が閉成さ
れて、図示しないバッテリからスタータモータ3に給電
される。
【0029】エンジン始動後、励磁コイル8への通電が
OFF されて磁力が消滅すると、リターンスプリング21
の反力でプランジャ9が押し戻される。この時、可動接
点11が固定接点12に溶着していると、ロッド10を
付勢するスプリング25の反力だけで可動接点11を固
定接点12から切り離すことができず、スタータモータ
3が連続通電される場合がある。
【0030】これに対し、本実施例では、図7に示す様
に、プランジャ9が押し戻される際に、プランジャ9の
丸孔9aに挿入されているカラー22が、カバー23に
設けられた係合部23gに係合してプランジャ9の慣性
力をロッド10に伝達することができる。これにより、
可動接点11を固定接点12から確実に切り離すことが
でき、プランジャ9と共にロッド10を図1に示す初期
位置に戻すことができる。
【0031】(第1実施例の効果)本実施例の電磁スイ
ッチ1は、ロッド10に装着されるカバー23にスリッ
ト23eを設けて弾性片23fを形成し、その弾性片2
3fに係合部23gを設けている。この場合、電磁スイ
ッチ1の組み立て工程において、ロッド10をプランジ
ャ9の内側に挿入する際に、係合部23gを有する弾性
片23fが径方向に弾性変形することにより、プランジ
ャ9の丸孔9aに挿入されているカラー22を係合部2
3gが乗り越えて組み付けることができる。
【0032】具体的には、ロッド10をプランジャ9の
丸孔9aに挿入して、係合部23gがプランジャ9の内
周に突出するカラー22を乗り越える際に、弾性片23
fが径方向内側に弾性変形し、係合部23gがカラー2
2を乗り越えた後、径方向外側へ広がって元の状態に復
帰することができる。これにより、シフトレバー7を係
合するためのフック9bがプランジャ9と一体成形され
ている場合でも、プランジャ9とロッド10との組み付
けが可能であるため、フック9bがプランジャ9と別体
に構成されている従来技術と比較して、格段に組み付け
性が向上する。
【0033】なお、フック9bがプランジャ9と別体で
あっても、プランジャ9にロッド10を組み付ける前
に、プランジャ9単体の状態でフック9bをプランジャ
9に組み付けることができる。この場合、プランジャ9
を安定に保持した状態でフック9bの組み付けを行うこ
とができるので、フック9bの組み付け作業が容易であ
る。
【0034】また、本実施例では、ロッド10に装着さ
れるカバー23に係合部23gを設けているので、ロッ
ド10に係合部23gを設ける必要がない。このため、
ロッド10を新規に設計する必要がなく、従来品を使用
することができる。また、カバー23は、係合部23g
を設けるためだけに使用するものではなく、元々コンタ
クトスプリング32を支持するために使用されるもので
ある。従って、部品点数が増加することはなく、且つカ
バー23を樹脂成形することにより、係合部23gをカ
バー23に設けることも容易である。
【0035】更に、カバー23にスリット23eを設け
て弾性片23fを形成しているので、スリット幅の変更
によって弾性片23fの幅を任意に変更でき、弾性片2
3fの弾性力も自在に変更することが可能である。ま
た、ロッド10は、先端部がカバー23の先端より軸方
向に突出して設けられ、且つその先端に設けられるフラ
ンジ部10cの外径がカバー23の内径と略同等もしく
は若干大きく設定されている。この構成によれば、ロッ
ド10の先端側(フランジ部10c側)からリターンス
プリング21を挿入する際に、リターンスプリング21
がカバー23のスリット23eに引っ掛かることがな
く、リターンスプリング21の組み付け不良を防止でき
る。
【0036】また、本実施例では、固定接点12の接点
表面が滑らかな凹凸形状に設けられているので、モール
ドカバー24の内部に浸入した水分が接点表面に付着し
た場合、凹部に水分が溜まり易くなり、凸部の頂部まで
水分に覆われることがない。このため、水分が凍結して
も凸部にて接点間の導通を確保することができる。な
お、可動接点11の接点表面を滑らかな凹凸形状として
も良い。
【0037】(第2実施例)図8は電磁スイッチ1の断
面図である。本実施例は、図8に示す様に、ロッド10
の先端側に二面幅10dを形成して、その二面幅10d
にピン33を固定し、このピン33に係合するスプリン
グ部材34を設けた場合の一例である。スプリング部材
34は、ピン33を支点として回動可能に組み付けら
れ、且つ径方向に弾性変形可能である。スプリング部材
34の端部は、ロッド10の外径より外側に突出して、
本発明の係合部34aを形成している。
【0038】この構成においても、第1実施例と同様の
効果(組み付け性の向上)を得ることができる。即ち、
ロッド10をプランジャ9の内側に挿入する際に、スプ
リング部材34が径方向に弾性変形することにより、プ
ランジャ9の内周に突出するカラー22を係合部34a
が乗り越えて組み付けることができる。なお、ピン33
に係合するスプリング部材34の支点部は、ロッド10
に形成された二面幅10dの端面にて軸方向の移動が規
制されているので、係合部34aがカラー22を乗り越
える際にスプリング部材34がピン33から外れること
はない。また、スプリング部材34の材質や形状等に応
じて弾性力を任意に変更できることは言うまでもない。
【0039】(第3実施例)図9は電磁スイッチ1の断
面図である。本実施例は、第2実施例と同じくスプリン
グ部材34を使用したもので、そのスプリング部材34
の形状が第2実施例と異なる場合の一例である。
【0040】(変形例)第1〜3実施例では、ロッド1
0と別体のカバー23及びスプリング部材34に係合部
23g、34aを設けているが、ロッド10自体に係合
部を設けても良い。つまり、ロッド10は、軸方向の反
接点側を筒状に設けて、その筒状部分に軸方向に延びる
複数のスリットを設け、周方向のスリット間に弾性片を
形成して、この弾性片に係合部を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁スイッチの断面図である(第1実施例)。
【図2】スタータの全体図である。
【図3】カバーの軸方向正面図(a)とカバーの断面図
(b)である。
【図4】電磁スイッチの作動説明図である。
【図5】電磁スイッチの作動説明図である。
【図6】電磁スイッチの作動説明図である。
【図7】電磁スイッチの作動説明図である。
【図8】電磁スイッチの断面図である(第2実施例)。
【図9】電磁スイッチの断面図である(第3実施例)。
【符号の説明】
1 電磁スイッチ 3 スタータモータ 7 シフトレバー 8 励磁コイル 9 プランジャ 9b フック 10 ロッド 10c フランジ部 11 可動接点 12 固定接点 21 リターンスプリング 22 カラー(内周突起) 23 カバー 23e スリット 23f 弾性片 23g 係合部(第1実施例) 34 スプリング部材(第2及び第3実施例) 34a 係合部(第2実施例)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 和広 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 倉沢 忠博 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 宇佐見 伸二 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スタータモータの通電回路に設けられる固
    定接点と、 この固定接点に対向して可動する可動接点と、 励磁コイルの磁力を受けて吸引されるプランジャと、 このプランジャの内側に挿入され、自身の先端部に前記
    可動接点を具備するロッドと、 前記励磁コイルがOFF された時に、前記プランジャを押
    し戻すリターンスプリングと、 前記プランジャが前記リターンスプリングに付勢されて
    押し戻される時に、前記プランジャの慣性力を前記ロッ
    ドに伝達する慣性力伝達手段とを備えるスタータ用電磁
    スイッチであって、 前記慣性力伝達手段は、前記プランジャの内周に突出す
    る内周突起と、前記プランジャが押し戻される時に前記
    内周突起に係合する係合部とから成り、この係合部が前
    記ロッドと一体または別体に構成され、且つ前記ロッド
    の径方向に弾性変形可能に設けられていることを特徴と
    するスタータ用電磁スイッチ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載したスタータ用電磁スイッ
    チにおいて、 前記ロッドの外周に装着される筒状のカバーを有し、 このカバーに前記係合部が設けられていることを特徴と
    するスタータ用電磁スイッチ。
  3. 【請求項3】請求項2に記載したスタータ用電磁スイッ
    チにおいて、 前記カバーには、自身の外周面から内周面まで貫通して
    軸方向に延びる複数のスリットが設けられて、周方向の
    スリット間に弾性片が形成され、この弾性片に前記係合
    部が設けられていることを特徴とするスタータ用電磁ス
    イッチ。
  4. 【請求項4】請求項3に記載したスタータ用電磁スイッ
    チにおいて、 前記ロッドは、軸方向の反接点側端部が前記カバーの先
    端より軸方向に突出して設けられ、且つその先端にフラ
    ンジ部を有し、このフランジ部の外径が、前記弾性片が
    形成される前記カバーの内径と略同等もしくは若干大き
    く設けられていることを特徴とするスタータ用電磁スイ
    ッチ。
  5. 【請求項5】請求項1に記載したスタータ用電磁スイッ
    チにおいて、 前記係合部は、前記ロッドに組み付けられるスプリング
    部材により構成されていることを特徴とするスタータ用
    電磁スイッチ。
  6. 【請求項6】請求項1に記載したスタータ用電磁スイッ
    チにおいて、 前記ロッドは、軸方向の反接点側が筒状に設けられ、且
    つその筒状部分に軸方向に延びる複数のスリットが設け
    られて、周方向のスリット間に弾性片が形成され、この
    弾性片に前記係合部が設けられていることを特徴とする
    スタータ用電磁スイッチ。
  7. 【請求項7】請求項1〜6に記載した何れかのスタータ
    用電磁スイッチにおいて、 前記固定接点または前記可動接点は、接点表面が滑らか
    な凹凸形状に設けられていることを特徴とするスタータ
    用電磁スイッチ。
  8. 【請求項8】請求項1〜7に記載した何れかのスタータ
    用電磁スイッチにおいて、 前記プランジャは、シフトレバーを係合するフックが一
    体成形されていることを特徴とするスタータ用電磁スイ
    ッチ。
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