JP2008008055A - 免震建築物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】免震支承装置10によって支持される架台4は、複数の木製の横架材を枠状に組み合わせたものとする。この架台の上に構築された構造躯体の外壁52には、上下方向の通気空間を形成する外壁下地材53及び外装材54を柱51の外側に重ねて設け、これらは架台の側面まで連続して取り付ける。架台の下縁部には、外壁面を流下する雨水の水切り材55を設けるとともに、この水切り材の下側から外壁下地材の通気空間に外気を取り込む通気口を設ける。架台の下側には支持部材43を介して下部外装材42を取り付け、下端部には可動連結部材45を設けて基礎版2に支持された摺動部材21の上を摺動させる。
【選択図】 図2
Description
一般に戸建て住宅のような小規模の建築物では基礎上に免震装置を介して水平方向に組み立てられた架台を支持し、免震装置によって地盤と架台との間の相対的な変位を許容する。そして、この架台の上に構造躯体を組み立てて上部構造を構築する。免震装置は、大規模の建築物では積層ゴムが多く用いられており、積層ゴムの変形により構造躯体へ伝播する震動を低減するものとなっている。しかし、小規模建築物では建築物全体の重量が小さく、積層ゴムの剛性が大きいと地盤の震動を有効に吸収できない場合がある。このため、小規模建築物では球体を介して構造躯体を支持するものや、滑り支承を介して構造躯体を支持するものが多く採用される。また、レール上を転がるように移動する支持体を二つ重ねて用い、移動方向を互いに直角方向に設定して地盤と構造躯体との間で水平方向の自由な相対変位を確保するものもある。
また、架台の下縁部分とコンクリートの基礎の上縁部との間は、垂れ壁見切りを設け、水平方向の相対的な変位を許容する接合部を設けている。
上記可動連結部材は、基礎と下部外装材と間に設けられ、その上下で外表面が分断されるが、下部外装材を設ける範囲は、基礎の形状等に応じてを任意に設定することができ、上記可動連結部材を地表面近くに設ける等の選択が可能となって外観を損なうことを少なくすることができる。
図1は、本願発明の一実施形態である免震建築物の概略立面図である。また、図2は同じ免震建築物における外壁の下方部分を示す概略断面図であり、図3は同じ部分を下方から見上げた概略斜視図である。
この免震建築物は、地盤1上に形成された基礎版2の上に免震装置3を介して架台4が支持され、この上に柱51を立設して構造躯体を組み立て、上部構造5が構築されている。
上記免震支承装置10は、図2に示すように、基礎版2の上にモルタル層11を介して支持され、架台4及びその上の上部構造5からの鉛直方向の荷重を支持するものである。そして、これらの鉛直荷重は回転が可能となった球体12を介して支持するものとなっており、地震時における大きな慣性力が架台4及び上部構造5に作用したときには、この球体12の回転により基礎版2と架台4との間で水平方向の相対的な変位を許容するものとなっている。
また、減衰装置30は、架台4と基礎版2とに両端がそれぞれ固定されており、これらの間に相対変位が生じるときに抵抗力を付与するダンパーを備えるものである。また、抵抗力は粘性流体の流動による粘性抵抗の他、摩擦抵抗を利用したものを用いることもできる。
外壁52は、柱51の外側に外壁面に沿って外壁下地材53を取り付け、その外側に外装材54を形成したものである。
なお、上部構造は上記軸組構造の他、ユニット工法、ツーバイフォー工法、木質パネル工法等によって構築することもできる。
一方、外装材54は上記外壁下地材53の外側に防水シートを取り付けた後、ラス及びラス金網を積層してモルタル層を形成したものである。
また、外装材は、上記モルタル層の他に、パネル状となった外装材やタイル等を用いることもできる。
上記鉛直部43bの外面には、パネル状に形成された下部外装材42が接着剤又はボルト等によって鉛直に取り付けられている。この下部外装材42は架台4の下側空間を囲むように連続して取り付けられ、上縁は水切り材55の下側に位置して下部外装材42の裏側には雨水が流れ込んだり、吹き込んだりしないようになっている。
一方、基礎版2の外周部には、外周縁に沿って摺動部材21が金属板22で支持されている。そして、この摺動部材21の上面が上記可動連結部材45の水平に曲折された部分45aの下面に当接され、可動連結部材45の変形による反発力によって、この可動連結部材45の下面と摺動部材21の上面との間の接触圧が維持されるものとなっている。したがって、架台4と基礎版2との間で水平方向の相対的変位が生じたときには、可動連結部材45の下面が摺動部材21の上面を摺動し、接触した状態を維持したまま架台4と基礎版2との相対的変位が許容される。
図6は、この免震建築物における外壁の下方部分を示す概略断面図であり、図7は同じ部分を下方から見上げた概略斜視図である。
この免震建築物は、図1から図5までに示すものと同様に基礎版61の上に免震支承装置62を介して架台63が支持され、その上に柱64を立設して構造躯体が組み立てられている。そして、この構造躯体を含む上部構造及び架台63は、図1から図5までに示す免震建築物と同じものを採用することができる。
また、この水切り材67の下部の水平部分67aには、図7に示すように、摺動部材69が当接された位置の外側に通気孔67bが設けられ、外気がこの通気孔67bを通って架台63の下側空間に導かれる。さらに、外壁70及び架台63の側面に取り付けられた外壁下地材65の通気空間には、この水切り材67の内側で開放された下端部へ通気孔67bを下側から上方へ通り抜けた外気が取り込まれ、外壁内の通気が確保される。
10:免震支承装置、 11:モルタル層、 12:球体、
20:位置復元装置、 21:摺動部材、 22:金属板、 30:減衰装置、
41:架台の外周部材、 42:下部外装材、 43:支持部材、 44:ビス、 45:可動連結部材、 45a:可動連結部材の水平部分、 45b:通気孔、
51:柱、 52:外壁、 53:外壁下地材、 54:外装材、 55:水切り材、
61:基礎版、 61a:基礎版の外周部、 61b:基礎版の水平部、 62:免震支承装置、 63:架台、 63a:架台の外周部材、 64:柱、 65:外壁下地材、 66:外装材、 67:水切り材、 67a:水切り材の水平部分、 67b:通気孔、 68:金属板、 69:摺動部材、 70:外壁
Claims (5)
- 複数の木製の横架材がほぼ同じ高さで水平に支持され、これらが枠状に組み合わされた架台と、
前記架台を地盤上に支持するとともに、該架台と地盤との間で水平方向への相対的変位を許容する免震支承装置と、
前記架台上に構築された構造躯体とを有する免震建築物であって、
前記構造躯体の外壁部には、外壁内で上下方向の通気空間を形成する外壁下地材が柱の外側に取り付けられ、その外側に外装材が設けられており、
前記外壁下地材及び外装材は、前記柱の外側から下方へ伸長されて前記架台の側面にまで連続して取り付けられ、
該架台の下縁部に、外壁面を流下する雨水の水切り材が設けられるとともに、前記外壁下地材の通気空間に外気を取り込む通気口が設けられていることを特徴とする免震建築物。 - 前記免震支承装置は、上面がほぼ平坦に形成されたコンクリートの基礎版上に設けられ、
前記架台の外壁を支持する部分の下側には、該架台の下面より下方へ突き出した支持部材と、該支持部材の外側に取り付けられ、該架台の下側空間を取り囲む下部外装材とが設けられ、
前記基礎版の上部と前記下部外装材との間には、水平方向の相対的な変位を許容するともに、架台の下側空間への小動物の侵入防止及び架台の下側空間の換気を行う可動連結部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の免震建築物。 - 前記可動連結部材は、前記下部外装材の下端部に固着された金属の板材又は合成樹脂の成型体を有し、
前記基礎版には、前記板材又は成型体と接触した状態で摺動が可能な摺動部材が取り付けられており、
前記板材又は前記成型体は、上縁部が下部外装材に固定され、その下側で外壁面の外側に張り出し、その下側が外壁面より内側へほぼ水平に曲折されて該水平部分の下面に前記摺動部材が当接され、水平方向の摺動が可能となっており、該摺動部材の当接位置より外側に通気孔を有することを特徴とする請求項2に記載の免震建築物。 - 前記免震支承装置は、コンクリートの基礎版上に設けられ、
該基礎版は、前記外壁部の下方に、前記免震支承装置が設置された上面より立ち上げられた外周部を有し、
前記架台の下縁部に設けられた水切り材は、前記外周部と前記架台との間で、水平方向の相対的な変位を許容するともに、架台の下側空間への小動物の侵入防止及び架台の下側空間の換気を行うものであることを特徴とする請求項1に記載の免震建築物。 - 前記水切り材は、金属の板材又は合成樹脂の成型体からなり、前記外装材又は前記架台の下端部に上縁が固定され、一旦外壁面の外側に張り出した部分の下側で、外壁面より内側へほぼ水平に曲折され、該水平部分の下面に、前記基礎版の外周部の上面に取り付けられた摺動部材が当接されて水平方向の摺動が可能となっており、該摺動部材の当接位置より外側に通気孔を有することを特徴とする請求項4に記載の免震建築物。
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