JPH05321351A - 建物ユニットの防振構造 - Google Patents

建物ユニットの防振構造

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JPH05321351A
JPH05321351A JP13245092A JP13245092A JPH05321351A JP H05321351 A JPH05321351 A JP H05321351A JP 13245092 A JP13245092 A JP 13245092A JP 13245092 A JP13245092 A JP 13245092A JP H05321351 A JPH05321351 A JP H05321351A
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Masaaki Mogi
雅明 茂木
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物ユニットを組み合わせて建設されるユニ
ット建物において、上部階の建物ユニットの床面から階
下の建物ユニットに伝わる振動及び騒音を低減すること
が可能な建物ユニットの防振構造を提供する。 【構成】 立設された柱の上端間及び下端間に各々天井
梁14と床梁16とを接合して建物ユニット10を構成
し、床梁16の内側に可動梁22を介して根太20を配
設して、この根太20上に板材18を取付けて床パネル
21を形成し、この可動梁22と床梁16との間に、コ
イルばね24及び板ばね26の防振部材を介在させて、
床パネル21を上下及び水平方向に変位可能に支持して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物ユニットの防振構
造に係り、ユニット工法建物の構成要素である建物ユニ
ットの床パネルに防振構造を施す場合に好適な建物ユニ
ットの防振構造に関する。
【0002】
【背景技術】近年、住宅等の建物建設に多用されるよう
になってきたユニット工法は、建物を構成する多様な部
品を組み付けた居室ユニット、屋根ユニット等のモジュ
ール化された建物ユニットを予め工場生産した後、これ
らの建物ユニットを建設現場に輸送し、建設現場にてこ
れらの各建物ユニットを組み合わせてユニット建物を建
設する。かかるユニット工法には、建設現場での作業を
簡略化し、工期の短縮につながる利点がある。
【0003】従来、このような建物ユニットは、四隅に
立設された柱の上端間と下端間に各々天井梁と床梁とを
架設して箱状の骨組みを形成し、この骨組みの天井梁に
小梁を介して天井用面材を、床梁に根太を介して床用面
材を取付けて構成していた。つまり、床用面材は、建物
ユニットの床フレームである床梁に根太を介して直接取
付けられていることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のように
床用面材が建物ユニットの骨組みに直接取付けられてい
る場合には、床面上に生じた振動が根太を介して骨組み
に伝達されるため、上部階の建物ユニットから階下の建
物ユニットへ振動や騒音が伝わりやすいという欠点があ
る。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、建物ユニットを組み合わせて建設されるユニ
ット建物において、上部階の建物ユニットの床面から階
下の建物ユニットに伝わる振動及び騒音を低減すること
が可能な建物ユニットの防振構造を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、立設された柱
の上端間及び下端間に各々天井梁と床梁とを接合して骨
組みが構成された建物ユニットの防振構造であって、前
記床梁によって形成される床フレームには、床パネルが
前記骨組みに対して上下方向に変位可能に支持されてい
るとともに、この床フレームと床パネルとの間にはこの
床パネルの上下方向の振動を吸収する防振部材が介在さ
れていることを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明では、建物ユニットの骨組みをなす床フ
レームに床パネルを上下方向に変位可能に支持させると
ともに、この床フレームと床パネルとの間に防振部材を
介在させている。このため、床パネルに生じた振動が建
物ユニットの床フレームに直接伝達されないため、上部
階の建物ユニットの床パネルから、階下の建物ユニット
へ伝わる振動、騒音が低減される。
【0008】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明に係る建物ユ
ニットの防振構造の実施例について詳説する。
【0009】図1は、本発明の一実施例に係る建物ユニ
ットの防振構造が適用された建物ユニットの斜視図、図
2は、図1の建物ユニットの要部拡大斜視図、図3は、
図1の建物ユニットを利用して建設されるユニット建物
の要部拡大断面図、図4は、図1の建物ユニット内の床
面をなす床パネルの全体斜視図である。
【0010】図1に示すように、本実施例に係る建物ユ
ニット10は、柱12と、長辺方向の天井梁14、短辺
方向の天井梁15、長辺方向の床梁16、短辺方向の床
梁17等からその骨組みが構成される。
【0011】四隅に立設された柱12の上端間及び下端
間には、それぞれ天井梁14,15、床梁16,17が
2本ずつ架けわたされ、これにより直方体状の建物ユニ
ット10の骨組みが形成されている。ここで、柱12の
材料として使用されているのは、断面四角形状の角パイ
プであり、天井梁14,15、床梁16,17は、断面
コの字状のCチャンネル材である。
【0012】また、床梁16,17によって形成される
床フレームには、図2に示すように、板材18が複数本
の根太20を介して取付けられ、これにより図4に示さ
れる床パネル21が構成される。板材18には、図示し
ない床仕上げ材が張付けられ、建物ユニット10内の床
面が形成されている。更に、板材18を支持する根太2
0は、その両端が可動梁22の内側に挿入され、図示し
ない取付け金具によって可動梁22と接合されている。
【0013】図3において、可動梁22は、コの字状断
面のCチャンネル材であり、床梁16の内側にコイルば
ね24及び板ばね26(防振部材)を介して配設され
る。即ち、コイルばね24の下端は、床梁16のフラン
ジ16Aに公知の固定手段によって取付けられていると
ともに、その上端が可動梁22のフランジ22Aの下面
に取付けられている。従って、コイルばね24は、可動
梁22の上下方向の変位を許容しつつ、上下方向の振動
を吸収する機能を有することとなる。
【0014】一方、板ばね26は、弓状の断面を有する
床梁16の長手方向に連続する板ばねで、床梁16のウ
エブ16Bに沿って取付けられている。従って、板ばね
26は、床パネル21の両端に取付けられた可動梁22
のウエブ22Bを両側から挟圧した状態で床パネル21
を支持するとともに床パネル21の水平方向の変位を一
定量許容する。
【0015】また、図示していないが、短辺方向の床梁
17のウエブにも可動梁22の床梁16の長手方向の変
位を許容しつつ、床パネル21の水平方向の振動を吸収
する板ばねが設けられている。
【0016】このコイルばね24及び板ばね26は、床
パネル21に加えられる荷重を考慮して最適な弾性係数
を有するものが選択される。例えば、通常の歩行等によ
る振動に対しては変位が生じないが、ある程度の荷重が
加わった場合にコイルばね24及び板ばね26が変位し
て振動の吸収が可能な弾性係数を有するものが好まし
い。
【0017】また、図3に示すように、建物ユニット1
0には、壁パネル28が天井面から吊り下げられた状態
で固定され、これにより建物ユニット10の内壁が構成
される。壁パネル28の下面28Aには、所定間隔毎に
孔30が垂直に穿設され、この孔30に、床パネル21
に垂直に突設形成された規制部材32が嵌合している。
【0018】従って、床パネル21が上下方向に振動し
た場合には、規制部材32が孔30内を上下に摺動する
ため、床パネル21の上下方向の変位を妨げることがな
い。更に、この孔30と規制部材32は、床パネル21
が水平方向に変位した際に壁パネル28が床パネル21
と離れて単独で揺動するのを防止する機能も併せもって
いる。
【0019】更に、床パネル21の板材18には、幅木
34が壁パネル28との交わり部分に沿って垂直に取付
けられ、壁パネル28とのおさまりをなしている。幅木
34の上端には、当接部材34Aが設けられており、こ
の当接部材34Aは壁パネル28の壁面に対して一定の
押圧力で当接する弾性材料で形成されている。
【0020】従って、床パネル21が幅木34から離脱
する方向に変位した場合でも、当接部材34Aと壁パネ
ル28との当接状態が保たれ、幅木34と壁パネル28
との間に隙間は生じない。
【0021】また、建物ユニット10は、階下に配置さ
れた建物ユニット36上に図示しない接合手段によって
積層固定されている。これらの建物ユニット10,36
の外側には、軽量気泡コンクリート製の外壁パネル3
8,40が取付けられる。
【0022】前記の如く構成した本実施例に係る建物ユ
ニットの防振構造の作用は、以下の通りである。
【0023】床パネル21に加えられた上下方向及び水
平方向の振動は、図3に示すように、根太20を介して
コイルばね24及び板ばね26に伝えられ、これらの防
振部材によって根太20の振動が吸収されて減衰され
る。つまり、床パネル21に生じた振動及び騒音は、建
物ユニット10の骨組みである柱12及び床梁16には
直接伝達されないことになる。このため、上部階から階
下へ伝わる振動、騒音が低減される。
【0024】また、床パネル21が変位した場合に、床
パネル21と壁パネル28との交わり部分においては、
幅木34の当接部材34Aが壁パネル28に一定の押圧
力で当接しているので、幅木34と壁パネル28との間
に隙間が生じない。更に、建物ユニット10内に吊り下
げ支持されている壁パネル28は、その孔30に規制部
材32が嵌合しているため、床パネル21の上下方向の
変位を許容することができるとともに、床パネル21の
水平方向の変位に応じて壁パネル28が追従する。
【0025】即ち、壁パネル28によって床パネル21
の上下方向の変位は、何ら妨げられず、又、水平方向に
変位した場合でも床パネル21と壁パネル28とが離れ
て揺動することもない。
【0026】このように、本実施例によれば、建物ユニ
ット10内の床面を形成する床パネル21を床梁16,
17よりなる床フレームに上下方向に変位可能に設ける
とともに、この床フレームと床パネル21との間にコイ
ルばね24及び板ばね26よりなる防振部材を介在させ
ている。このため、床パネル21に生じた振動が建物ユ
ニット10に直接伝達されないことになり、建物ユニッ
ト10から階下の建物ユニット36に伝達される振動及
び騒音が著しく低減される。
【0027】尚、本実施例では、防振部材として、コイ
ルばね24及び板ばね26を使用しているが、ショック
アブソーバーや重ね板ばね、積層ゴム等を使用すること
も可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
床パネルを上下方向に変位可能に設けるとともに、この
床フレームと床パネルとの間に防振部材を介在させてい
る。このため、上部階の床パネルから階下へ伝わる振
動、騒音の低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る建物ユニットの防振構
造が適用された建物ユニットの斜視図である。
【図2】図1の建物ユニットの要部拡大斜視図である。
【図3】図1の建物ユニットを利用して建設されるユニ
ット建物の要部拡大断面図である。
【図4】図1の建物ユニット内の床面をなす床パネルの
全体斜視図である。
【符号の説明】
10 36 建物ユニット 12 柱 14 15 天井梁 16 17 床梁 20 根太 21 床パネル 22 可動梁 24 コイルばね(防振部材) 26 板ばね(防振部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立設された柱の上端間及び下端間に各々
    天井梁と床梁とを接合して骨組みが構成された建物ユニ
    ットの防振構造であって、 前記床梁によって形成される床フレームには、床パネル
    が前記骨組みに対して上下方向に変位可能に支持されて
    いるとともに、この床フレームと床パネルとの間にはこ
    の床パネルの上下方向の振動を吸収する防振部材が介在
    されていることを特徴とする建物ユニットの防振構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002201737A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Daiwa House Ind Co Ltd 床衝撃音低減のための構造及び幅木
JP2002201754A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Daiwa House Ind Co Ltd 衝撃音を低減する床の構造
JP2008121318A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Sekisui Chem Co Ltd 建物ユニット間の連結構造及びユニット建物
WO2020209775A1 (en) * 2019-04-08 2020-10-15 Masonite Beams Ab A device for mounting of beam layouts

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