JP2008007535A - 両面粘着シートおよび剥離シート付き両面粘着シート - Google Patents

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Abstract

【課題】記入された個人情報等の上に容易に筆記または印字でき、また、見開き葉書等のリサイクル性を確保でき、しかも透明層同士が安定に擬似接着された両面粘着シートおよび剥離シート付き両面粘着シートを提供する。
【解決手段】本発明の両面粘着シート10は、一対の光透過性紙基材11a,11bと一対の光透過性紙基材11a,11b同士を剥離可能にかつ再貼着不能に接着している擬似接着層11cとを有する擬似接着積層シート11、および擬似接着積層シート11の両面に設けられた粘着剤層12a,12bを備え、擬似接着積層シート10の擬似接着層11cがウェットラミネート法により形成されている。本発明の剥離シート付き両面粘着シート1は、上記両面粘着シート10と、両面粘着シート10の一方又は両方の粘着剤層12a,12bに積層された剥離シート20a,20bとを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば見開き葉書を閉じる際などに使用される両面粘着シートおよび剥離シート付き両面粘着シートに関する。
近年、記載できる情報量が多く、また、個人情報等を隠蔽できることから、二つ折り等の見開き葉書が広く利用されている。
二つ折りの見開き葉書は、差出人側にて、二つ折りによって内側になる面(以下、内側面という。)に個人情報等が記入される見開き葉書用基材と、見開き葉書用基材の内側面同士を見開き可能に貼着する両面粘着シートとを備えるものである。
両面粘着シートとしては、例えば、特許文献1,2に、透明層である透明樹脂フィルムの2層が、剥離可能にかつ再貼着不能に接着され(この接着のことを擬似接着という。)、各透明樹脂フィルムの外側の面に粘着剤層が設けられたものが記載されている。この場合の擬似接着は、ドライラミネート法や押し出しラミネート法により行われている。
上記両面粘着シートを備える見開き葉書は、差出人側にて、両面粘着シートにより閉じられ、受取人側にて、両面粘着シートの透明樹脂フィルム同士をそれらの界面にて剥離させることにより開かれる。見開き葉書が開かれた状態では、透明樹脂フィルムおよび粘着剤層を通して見開き葉書用基材に記入された個人情報等を読み取ることができる。
特開平07−179082号公報 特開平11−240278号公報
ところで、企業等では、記入された個人情報にさらに情報を補充したり、記入漏れを埋めたりすることがあるため、個人情報の記載の上に筆記または印字できることが求められる。この要求に対し、特許文献1,2の両面粘着シートでは、見開き葉書を開いた際に露出する透明樹脂フィルムの表面に、あらかじめマット処理を施す方法や無機物を塗布する方法等が採られている。しかし、透明樹脂フィルムの表面にあらかじめマット処理を施したり、無機物を塗布したりしても、充分な筆記性または印字性が確保されておらず、記入された個人情報の上に容易に筆記または印字できなかった。特に、水性インキによる筆記または印字に適しておらず、例えば、インクジェット記録方式による印字が困難であった。
また、近年、環境保護の観点から、リサイクル性が高いことが求められているが、特許文献1,2に記載の両面粘着シートを用いた場合には、見開き葉書に透明樹脂フィルムが残るため、見開き葉書のリサイクル性が損なわれた。
そこで、透明層として、透明樹脂フィルムの代わりに光透過性紙基材を使用することが考えられるが、光透過性紙基材同士をドライラミネートにより貼着すると、剥離力が不安定になるため、光透過性紙基材同士を安定に擬似接着することは困難であった。
本発明は、前記事情を鑑みてなされたものであり、記入された個人情報等の上に容易に筆記または印字でき、また、見開き葉書等のリサイクル性を確保でき、しかも透明層同士が安定に擬似接着された両面粘着シートおよび剥離シート付き両面粘着シートを提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を包含する。
[1] 一対の光透過性紙基材と該一対の光透過性紙基材同士を剥離可能にかつ再貼着不能に接着している擬似接着層とを有する擬似接着積層シート、および該擬似接着積層シートの両面に設けられた粘着剤層を備え、
擬似接着積層シートの擬似接着層がウェットラミネート法により形成されていることを特徴とする両面粘着シート。
[2] [1]に記載の両面粘着シートと、該両面粘着シートの一方又は両方の粘着剤層に積層された剥離シートとを備えることを特徴とする剥離シート付き両面粘着シート。
本発明の両面粘着シートおよび剥離シート付き両面粘着シートは、記入された個人情報等の上に容易に筆記または印字でき、また、見開き葉書等のリサイクル性を確保でき、しかも透明層同士が安定に擬似接着されている。
「両面粘着シート」
本発明の両面粘着シートの一実施形態について説明する。
図1に、本実施形態の両面粘着シートを示す。この両面粘着シート10は、擬似接着積層シート11と、擬似接着積層シート11の両面に設けられた第1の粘着剤層12aおよび第2の粘着剤層12bとを備えるものである。
以下、本実施形態の両面粘着シートの各構成について詳述する。
(擬似接着積層シート)
擬似接着積層シート11は、第1の光透過性紙基材11aと、第2の光透過性紙基材11bと、第1の光透過性紙基材11aおよび第2の光透過性紙基材11bを剥離可能にかつ再貼着不能に接着している擬似接着層11cとを有するものである。
[光透過性紙基材]
擬似接着積層シート11を構成する第1の光透過性紙基材11aおよび第2の光透過性紙基材11bは、パルプを主体とした基材であり、光透過性を有するものである。ここで、「光透過性」とは、可視光透過性のことであり、見開き葉書に記入された情報が視認可能であることを意味する。具体的には、「光透過性」とは、ヘイズ値が90%以下、特に30〜80%であることをいう。
第1の光透過性紙基材11aおよび第2の光透過性紙基材11bの具体例としては、グラシン紙、パルプ含有量が51質量%以上の樹脂含浸紙、低米坪紙、硫酸紙、透明化剤処理紙等が挙げられる。
上記第1の光透過性紙基材11aおよび第2の光透過性紙基材11bの具体例の中でも、透明性およびリサイクル性の点から、グラシン紙が好ましく、グラシン紙の中でも密度が0.85g/m以上のものが好ましい。密度が0.85g/mのグラシン紙であれば、強度が強く、破れにくい。
第1の光透過性紙基材11aと第2の光透過性紙基材11bとは、同じものを使用してもよいし、異なるものを使用してもよい。
[擬似接着層]
擬似接着層11cは、ウェットラミネート法により形成されているものである。ここで、ウェットラミネート法とは、2枚の基材を完全に乾燥されていない接着剤を介して積層した後、接着剤を適宜乾燥して貼り合わせる方法のことである。
擬似接着層11cには、接着成分として、擬似接着可能で、ウェットラミネート法の適用が可能な各種擬似接着剤が含まれる。
擬似接着剤としては、例えば、天然ゴム、合成ゴム等のゴム系粘着剤;アクリル酸および/またはアクリル酸エステルを主なモノマー成分として含有するアクリル系粘着剤;酢酸ビニル重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の酢酸ビニルを主なモノマー成分として含有する酢酸ビニル系粘着剤;澱粉、アルギン酸ナトリウム等の多糖系粘着剤やデキストリン系粘着剤等の水溶性接着剤などが使用できる。
これらの中でも、ゴム系、アクリル系、酢酸ビニル系、デキストリン系の粘着剤が、接着性を任意に幅広くコントロールできるため好ましく、接着強度等を考慮して適宜選択される。さらに、ウェットラミネート法を容易に適用できることから、酢酸ビニル系および/またはデキストリン系の粘着剤がより好ましい。
擬似接着層11c中の擬似接着剤の含有量は、10〜100質量%が好ましく、20〜80質量%がより好ましい。
また、擬似接着層11cは、さらに接着力調節剤を含有することが好ましい。接着力調節剤は、擬似接着層11c中に分散し、擬似接着層11cの凝集力を低減させるものである。擬似接着層11c中に接着力調節剤を含有させて、擬似接着層11cの凝集力を低減すれば、第1の光透過性紙基材11aと第2の光透過性紙基材11bとがより剥離しやすくなる。
接着力調節剤としては、ポリエチレンワックス等のワックス類、金属石鹸、無機顔料および有機顔料等が挙げられる。
擬似接着層11c中の接着力調節剤の含有量は、第1の光透過性紙基材11aと第2の光透過性紙基材11bとの接着強度や擬似接着層11cの凝集力等を考慮して適宜決定されるが、0〜90質量%であることが好ましく、5〜85質量%であることがより好ましく、20〜80質量%であることが特に好ましい。
擬似接着層11cにおける第1の光透過性紙基材11aと第2の光透過性紙基材11bの間の接着強さは、JIS K 6854−3に規定されるT形剥離試験法に準拠して、50〜1000mN/25mm(剥離速度300mm/分)であることが好ましく、さらに、80〜600mN/25mm(剥離速度300mm/分)であることがより好ましい。
T形剥離試験法による接着強さが50mN/25mm以上であれば、第1の光透過性紙基材11aと第2の光透過性紙基材11bとを剥離しないときには第1の光透過性紙基材11aと第2の光透過性紙基材11bとを確実に接着できる。またT形剥離試験法による接着強さが1000mN/25mm以下であれば、第1の光透過性紙基材11aと第2の光透過性紙基材11bとを剥がす際に、第1の光透過性紙基材11aと第2の光透過性紙基材11bとが確実に剥離するため、第1の光透過性紙基材11aおよび/または第2の光透過性紙基材11bが破損しにくくなる。
T形剥離試験法による接着強さは、使用される擬似接着剤の種類やそれに基づく浸透性、塗布量、塗布してから貼り合わせるまでの時間、乾燥温度などによって適宜調節することができる。
ここで、JIS K 6854−3に規定されるT形剥離試験法による接着強さは以下の手順で測定できる。すなわち、試料を23℃、50%RHの環境下に24時間以上放置した後、引張試験機などにより、300mm/分の剥離速度で剥離試験を行う。接着強さは試験サンプル巾25mmあたりで示される。
(粘着剤層)
第1の粘着剤層12aおよび第2の粘着剤層12bを構成する粘着剤としては特に制限されず、例えば、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤などが使用される。また、溶剤系、エマルジョン系、水系のいずれであってもよい。
粘着剤の中でも、可視光に対する光透過性の点から、溶剤型のアクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤が好ましい。
粘着剤には、必要に応じて他の助剤が添加されてもよい。他の助剤としては、増粘剤、pH調整剤、タッキファイヤ、バインダ、架橋剤、粘着性微粒子、消泡剤、防腐防黴剤、顔料、無機充填剤、安定剤、濡れ剤、湿潤剤などが挙げられる。
第1の粘着剤層12aと第2の粘着剤層12bとは、同じものを使用してもよいし、異なるものを使用してもよい。
「剥離シート付き両面粘着シート」
次に、本実施形態の剥離シート付き両面粘着シートの一実施形態について説明する。
図2に、本実施形態の剥離シート付き両面粘着シートを示す。この剥離シート付き両面粘着シート1は、上記両面粘着シート10と、両面粘着シート10の第1の粘着剤層12aに積層された第1の剥離シート20aと、第2の粘着剤層12bに積層された第2の剥離シート20bとを備えるものである。
(剥離シート)
第1の剥離シート20aおよび第2の剥離シート20bとしては、例えば、剥離シート用基材と、剥離シート用基材の第1の粘着剤層12aまたは第2の粘着剤層12b側に設けられた剥離剤層とを有するものが挙げられる。
剥離シート用基材としては、例えば、上質紙、グラシン紙などの紙類、ポリエチレンテレフタレートフィルムやポリプロピレンフィルムなどのプラスチックフィルム類などが挙げられる。
剥離剤層を構成する剥離剤としては、例えば、汎用の付加型もしくは縮合型のシリコーン系剥離剤や長鎖アルキル基含有化合物が用いられる。特に、反応性が高い付加型シリコーン系剥離剤が好ましく用いられる。
シリコーン系剥離剤としては、具体的には、東レ・ダウコーニングシリコーン社製のBY24−4527、SD−7220等や、信越化学工業(株)製のKS−3600、KS−774、X62−2600などが挙げられる。また、シリコーン系剥離剤中にSiO単位と(CHSiO1/2単位あるいはCH=CH(CH)SiO1/2単位を有する有機珪素化合物であるシリコーンレジンを含有することが好ましい。シリコーンレジンの具体例としては、東レ・ダウコーニングシリコーン社製のBY24−843、SD−7292、SHR−1404等や、信越化学工業(株)製のKS−3800、X92−183等が挙げられる。
第1の剥離シート20aと第2の剥離シート20bとは、同じものを使用してもよいし、異なるものを使用してもよい。
(製造方法)
剥離シート付き両面粘着シート1の製造方法の一例について説明する。
本製造例では、例えば、まず、第1の光透過性紙基材11aの片面に擬似接着剤塗布液を塗布し、必要に応じて、一部の水分を除去して、擬似接着層11cとなる塗布層を形成する。
ここで、擬似接着剤塗布液としては、例えば、上記擬似接着剤が水に溶解または分散されているもの(例えば、溶液、エマルジョン、スラリー)が挙げられる。複数の擬似接着剤を混合する場合には、擬似接着剤の水溶液、エマルジョン、スラリーを混合することで擬似接着剤塗布液を調製できる。擬似接着剤塗布液中の全固形分濃度は、10〜70質量%であることが好ましく、20〜60質量%であることがより好ましい。擬似接着剤液中の全固形分濃度が10〜70質量%であれば、塗布液の第1の光透過性紙基材11aへのしみ込み等が少なく、得られる擬似接着層13の剥離安定性がより高くなる。
擬似接着剤塗布液の塗布方法としては、例えば、ブレードコーター、エアナイフコーター、ロールコーター、バーコーター、グラビアコーター、ロッドブレードコーター、リップコーター、ダイコーター、カーテンコーター等を用いた塗布が挙げられる。
擬似接着剤塗布液の塗布量は、乾燥塗布量として0.5〜10g/mであることが好ましく、1〜5g/mであることがより好ましい。擬似接着剤塗布液の塗布量が、乾燥塗布量として0.5g/m以上であれば、得られる擬似接着層11cが充分に擬似接着性を有し、10g/m以下であれば、剥離後に、記入された個人情報等の上に筆記または印字することが容易になる。
次いで、擬似接着層11cとなる塗布層上に第2の光透過性紙基材11bを積層した後、必要に応じて、乾燥して水分を完全に除去し、擬似接着層11cを形成して、擬似接着積層シート11を得る。乾燥方法としては、例えば、熱風による乾燥、赤外線照射による乾燥などが挙げられる。
次いで、擬似接着積層シート11の両面に粘着剤を各々塗布し、乾燥して、第1の粘着剤層12aおよび第2の粘着剤層12bを設けて、両面粘着シート10を得る。そして、両面粘着シート10の第1の粘着剤層12aに第1の剥離シート20aを積層し、第2の粘着剤層12bに第2の剥離シート20bを積層して、剥離シート付き両面粘着シート1を得る。
剥離シート付き両面粘着シート1は上記製造例以外の方法で製造することもできる。
剥離シート付き両面粘着シート1の他の製造例では、まず、第2の剥離シート20b上に第2の粘着剤層12bを設け、第2の粘着剤層12bに第2の光透過性紙基材11bを貼着する。次いで、第2の光透過性紙基材11bに擬似接着剤塗布液を塗布して擬似接着層11cとなる塗布層を形成し、該塗布層に第1の光透過性紙基材11aを貼り合わせた後、乾燥して、擬似接着層11cを形成する。そして、第1の光透過性紙基材11aに第1の粘着剤層12aと第1の剥離シート20aとを順次設けて、剥離シート付き隠蔽用シール1を製造する。
また、剥離シート付き両面粘着シート1は、第1の剥離シート20a上に第1の粘着剤層12aを設けた粘着シート、第2の剥離シート20b上に第2の粘着剤層12bを設けた粘着シートを作製し、その粘着シートを、第1の粘着剤層12aまたは第2の粘着剤層12bにより、擬似接着積層シート11の両側の面に各々貼着して製造してもよい。
(使用方法)
上記剥離シート付き両面粘着シート1の使用方法の一例について説明する。なお、この使用例は、上記剥離シート付き両面粘着シート1により見開き葉書用基材を擬似接着状態に閉じて二つ折りの見開き葉書を作製する例である。
本使用例では、まず、差出人である顧客が、見開き葉書用基材2aの内側面2bに設けられた記入欄2cに個人情報等を記入する。次いで、剥離シート付き両面粘着シート1の第2の剥離シート20bを第2の粘着剤層12bから剥離して、第2の粘着剤層12bを露出させる。そして、その露出した第2の粘着剤層12bにより、記入欄2cを覆うように、第1の剥離シート20aが残った剥離シート付き両面粘着シート1aを貼着する(図3参照)。次いで、第1の剥離シート20aを両面粘着シート10から剥離して、第1の粘着剤層12aを露出させる。
次いで、図4に示すように、見開き葉書用基材2aを折り返し線Lにて折り返し、内側面2bの両面粘着シート10が貼着されていない部分2dを第1の粘着剤層12aに貼着する。これにより、図5に示すような、両面粘着シート10により閉じられて、個人情報等が隠蔽された見開き葉書2を得る。そして、その状態で、受取人である企業等に見開き葉書2を郵送する。
一方、両面粘着シート10により閉じられた見開き葉書2を受け取った企業等では、見開き葉書用基材2aの第1の粘着剤層12aに貼着された部分2e(図5参照)をつまみ、第2の粘着剤層12bに貼着された部分2f(図5参照)から引き剥がす。これにより、擬似接着層11cを層間剥離させ、図6に示すように、見開き葉書2を開いた状態にする。そして、見開き葉書2を開いた状態にて、第2の光透過性紙基材11bおよび第2の粘着剤層12bを通して記入欄2aに記入された個人情報等を読み取る。また、必要に応じて、記入された個人情報等の上に筆記または印字する。
なお、見開き葉書2が開かれた状態では、第1の光透過性紙基材11aおよび第2の光透過性紙基材11bの上に、層間剥離した擬似接着層が残っているが、通常、第1の光透過性紙基材11aおよび第2の光透過性紙基材11bの上に残った擬似接着層は薄いため、記入された個人情報等の上への筆記または印字にほとんど影響がない。
剥離シート付き両面粘着シート1の使用方法は上記二つ折り見開き葉書に適用する例に限定されず、剥離シート付き両面粘着シート1は、三つ折りの見開き葉書、四つ折りの見開き葉書などにも適用できる。また、剥離シート付き両面粘着シート1は、見開き葉書に限らず、二つ以上に折り返される用紙(例えば、アンケート用紙等)などにも適用できる。
上述した実施形態の剥離シート付き両面粘着シート1では、見開き葉書等に残るものが紙基材であるため、容易に筆記または印字できる。特に、水性インキによる筆記または印字も可能であり、インクジェット記録方式により容易に印字できる。また、剥離シート付き両面粘着シートを用いれば、見開き葉書等のリサイクル性を確保できる。さらに、紙基材であるため、手破り性に優れ、容易に手で破いて廃棄できる。
また、第1の光透過性紙基材11aと第2の光透過性紙基材11bとが擬似接着層11cにより接着されており、第1の光透過性紙基材11aと第2の光透過性紙基材11bとを一旦剥離すると、再貼着不能であるため、第三者がこれらを剥離した場合には証拠が残る。したがって、剥離シート付き両面粘着シート1が見開き葉書を閉じる際に使用された場合には、見開き葉書が閉じられたまま企業等に送られたことで、第三者に個人情報が見られていないことを確認できる。また、第三者が、見開き葉書を不正に開くことを抑止できる。
また、擬似接着層11cがウェットラミネート法により形成されたものであるため、安定な擬似接着性を有する。そのため、見開き葉書2等を開くときの剥離力が安定する。これは、見開き葉書2等を開く際には擬似接着層11cにて層間剥離が生じるため、擬似接着層11cと第1の光透過性紙基材11aおよび第2の光透過性紙基材11bとの接着性が、第1の光透過性紙基材11aと第2の光透過性紙基材11bとの剥離における剥離力に影響を及ぼしにくいためであると思われる。
なお、上述した剥離シート付き両面粘着シート1では、第1の粘着剤層12aおよび第2の粘着剤層12bの両方に剥離シートが積層されていたが、一方の粘着剤層のみに剥離シートが積層された形態であっても構わない。
本発明の両面粘着シートの一実施形態を示す断面図である。 本発明の剥離シート付き両面粘着シートの一実施形態を示す断面図である。 本発明の両面粘着シートを使用する方法の一例を説明する図であって、両面粘着シートを見開き葉書用基材に貼着する態様を示す平面図である。 本発明の両面粘着シートを使用する方法の一例を説明する図であって、見開き葉書用基材の両面粘着シートが貼着されていない部分を、両面粘着シートに貼着する態様を示す平面図である。 本発明の両面粘着シートを使用する方法の一例を説明する図であって、両面粘着シートにより見開き葉書が閉じられた状態を示す断面図である。 本発明の両面粘着シートを使用する方法の一例を説明する図であって、見開き葉書が開かれた状態を示す平面図である。
符号の説明
1 剥離シート付き両面粘着シート
2 見開き葉書
2a 見開き葉書用基材
2b 内側面
2c 記入欄
10 両面粘着シート
11 擬似接着積層シート
11a 第1の光透過性紙基材
11b 第2の光透過性紙基材
11c 擬似接着層
12a 第1の粘着剤層
12b 第2の粘着剤層
20a 第1の剥離シート
20b 第2の剥離シート

Claims (2)

  1. 一対の光透過性紙基材と該一対の光透過性紙基材同士を剥離可能にかつ再貼着不能に接着している擬似接着層とを有する擬似接着積層シート、および該擬似接着積層シートの両面に設けられた粘着剤層を備え、
    擬似接着積層シートの擬似接着層がウェットラミネート法により形成されていることを特徴とする両面粘着シート。
  2. 請求項1に記載の両面粘着シートと、該両面粘着シートの一方又は両方の粘着剤層に積層された剥離シートとを備えることを特徴とする剥離シート付き両面粘着シート。
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