JP2008006881A - ステアリング装置 - Google Patents

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淳 岡田
Kazuo Chikaraishi
一穂 力石
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Abstract

【課題】温度変化による予圧力の変動を押さえ、作動トルクの上昇や送りナット回転時の打音の発生を抑制可能な送りねじ機構を有するステアリング装置を提供する。
【解決手段】ハウジング50の軸受56、57の両端面間の距離をA、送りナット55の右端面551と左端面552の間の距離をB、軸受56の軸方向の幅をC、軸受57の軸方向の幅をDとする。また、ハウジング50の線膨張係数をK1、送りナット55の線膨張係数をK2、軸受56及び軸受57の線膨張係数をK3とすれば、
A=B+C+D
A・K1=B・K2+(C+D)・K3
この二つの式を満足するように、距離A、距離B、幅C、幅Dを設定する。
【選択図】図3

Description

本発明はステアリング装置、特に、ステアリングホイールのチルト位置、または、テレスコピック位置を、送りねじ機構の送り運動により調整することができるステアリング装置に関する。
運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイールのチルト位置やテレスコピック位置を調整する必要がある。このチルト位置、または、テレスコピック位置の調整を、電動モータの回転で送りナットを回転させ、この送りナットに螺合する送りねじ軸を直進移動させて行うステアリング装置がある。
このようなステアリング装置に使用される従来の送りねじ機構は、送りねじ軸を金属で成形し、送りナットを合成樹脂で成形することにより、送りねじ軸と送りナットの螺合時の摺動抵抗を減少させて、送りねじ機構の耐久性を向上させると共に、送り移動時の動作音を低減している。
しかしながら、従来の送りねじ機構は、送りねじ機構を内蔵するハウジングがアルミニウム合金、送りナットが合成樹脂、送りナットを回転可能に軸支する軸受が軸受鋼で成形されている。そのため、各々の線膨張係数が大きく異なるため、温度変化によって生じる軸方向の寸法変化によって、初期の予圧力が変化してしまう。
特に、合成樹脂で成形された送りナットは、金属と比較して線膨張係数がかなり大きいため、高温時には送りナットが軸方向に大きく伸びて、軸受の予圧力が大きくなり、作動トルクが上昇してしまう。また、低温時には、送りナットが軸方向に大きく縮んで、軸受と送りナットとの間に隙間が生じ、送りナットの回転時に打音が生じやすくなる。
特許文献1の電動チルト式ステアリング装置は、ウォームを軸支する軸受部材に弾性変形部を設け、この弾性変形部の弾性力によって、ウォームに軸方向の予圧力を付与しているが、温度変化による予圧力の変動は避けられなかった。
また、特許文献2の電動パワーステアリング装置は、金属製のウォームと樹脂製のウォームホイールの中心間の距離の線膨張量が、アルミニウム製のハウジングの線膨張量と等しくなるように各部の寸法を設定して、ウォームとウォームホイールの噛み合い部のバックラッシを適切な値に維持するようにしたものであるが、回転可能に送りナットを軸支した送りねじ機構に適用したものではない。
実開平7−8156号公報 特許第3379092号公報
本発明は、温度変化による予圧力の変動を押さえ、作動トルクの上昇や、送りナット回転時の打音の発生を抑制可能な送りねじ機構を有するステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、車体後方側にステアリングホイールが装着されるステアリングシャフト、車体取付けブラケットを介して車体に取り付けられ、上記ステアリングシャフトを回転可能に軸支するとともに、チルト中心軸を支点とするチルト位置調整、または、上記ステアリングシャフトの中心軸線に沿ったテレスコピック位置調整が可能なコラム、上記コラムまたは車体取付けブラケットに設けられた電動アクチュエータ、上記電動アクチュエータによって回転駆動される送りナット、上記送りナットの軸方向の両端を回転可能に軸支する軸受、上記送りナット及び軸受を収納するハウジング、上記送りナットに螺合し、上記送りナットの回転運動によって軸方向に直線移動して、上記コラムのチルト運動、または、テレスコピック運動を行う送りねじ軸を備え、温度変化による上記送りナット及び軸受の軸方向の寸法変化量の合計と、温度変化による上記ハウジングの軸方向の寸法変化量が同一になるように、上記送りナット、軸受、及びハウジングの軸方向の寸法を設定したことを特徴とするステアリング装置である。
第2番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記ハウジングの開口端側の軸受の外輪は、ハウジングの開口端側に螺合された軸受押さえナットに形成された軸受孔に内嵌していることを特徴とするステアリング装置である。
第3番目の発明は、第2番目の発明のステアリング装置において、上記ハウジングの開口端側の軸受の外輪の外径寸法は、上記ハウジングの閉鎖端側の軸受の外輪の外径寸法と同一寸法に形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第4番目の発明は、第2番目の発明のステアリング装置において、上記ハウジングの開口端側の軸受の外輪の外径寸法は、上記ハウジングの閉鎖端側の軸受の外輪の外径寸法よりも小径に形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第5番目の発明は、第1番目から第4番目までのいずれかの発明のステアリング装置において、上記ハウジングがアルミニウム、上記送りナットが樹脂、上記軸受が軸受鋼で成形されていることを特徴とするステアリング装置である。
第6番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記送りナットは樹脂製で、ガラス繊維が添加されていることを特徴とするステアリング装置である。
第7番目の発明は、第6番目の発明のステアリング装置において、上記ガラス繊維の添加量は30〜70質量%であることを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置では、温度変化による送りナット及び軸受の軸方向の寸法変化量の合計と、温度変化によるハウジングの軸方向の寸法変化量が同一になるように、送りナット、軸受、及び、ハウジングの軸方向の寸法を設定している。従って、温度変化による予圧力の変動が押さえられ、作動トルクの上昇や送りナット回転時の打音の発生を抑制することが可能となる。
以下の実施例では、ステアリングホイールの前後方向位置のみを調整する、テレスコピック式の電動ステアリング装置、及び、ステアリングホイールの上下方向位置と前後方向位置の両方の位置を調整する、チルト・テレスコピック式の電動ステアリング装置に本発明を適用した例について説明する。もちろん、本発明は、ステアリングホイールの上下方向位置のみが調整可能なチルト式の電動ステアリング装置に適用してもよい。
図1は本発明の電動ステアリング装置101を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。電動ステアリング装置101は、ステアリングシャフト102を回動自在に軸支している。ステアリングシャフト102には、その上端(車体後方側)にステアリングホイール103が装着され、ステアリングシャフト102の下端(車体前方側)には、ユニバーサルジョイント104を介して中間シャフト105が連結されている。
中間シャフト105には、その下端にユニバーサルジョイント106が連結され、ユニバーサルジョイント106には、ラックアンドピニオン機構等からなるステアリングギヤ107が連結されている。
運転者がステアリングホイール103を回転操作すると、ステアリングシャフト102、ユニバーサルジョイント104、中間シャフト105、ユニバーサルジョイント106を介して、その回転力がステアリングギヤ107に伝達され、ラックアンドピニオン機構を介して、タイロッド108を移動し、車輪の操舵角を変えることができる。
次に、本発明の実施例1から実施例4の電動ステアリング装置の詳細な構造について説明する。
図2は本発明の実施例1のテレスコピック式の電動ステアリング装置の要部を示す一部を断面した正面図である。図3は図2のテレスコ駆動機構の要部を示す断面図である。
図2から図3に示すように、本発明のテレスコピック式の電動ステアリング装置101は、ロアーコラム(アウターコラム)3、アッパーコラム(インナーコラム)4等から構成されている。
ロアーコラム3の内周には、アッパーコラム4がテレスコピック位置調整(ロアーコラム3の中心軸線に平行に摺動)可能に嵌合している。アッパーコラム4には、上部ステアリングシャフト102Aが回動可能に軸支され、上部ステアリングシャフト102Aの車体後方側(図2の右側)端部には、ステアリングホイール103が固定されている。
ロアーコラム3には、下部ステアリングシャフト102Bが回動可能に軸支され、下部ステアリングシャフト102Bは上部ステアリングシャフト102Aとスプライン嵌合している。従って、アッパーコラム4のテレスコピック位置に関わらず、上部ステアリングシャフト102Aの回転が下部ステアリングシャフト102Bに伝達される。
下部ステアリングシャフト102Bの車体前方側(図2の左側)は、ユニバーサルジョイント104(図1参照)を介してステアリングギヤ107(図1参照)に連結され、ステアリングホイール103を運転者が手で回すと、上部ステアリングシャフト102Aを介して下部ステアリングシャフト102Bが回動し、車輪の操舵角を変えることができる。
ロアーコラム3の下面外周には、テレスコ位置調整を行うテレスコ駆動機構5を内蔵したハウジング50が形成されている。ロアーコラム3の下面には、ロアーコラム3の中心軸線に平行に丸棒状の送りねじ軸53が配置され、送りねじ軸53の車体後方端(図2の右端)が、アッパーコラム4の車体後方側に固定されたフランジ41の下端に連結されている。
ハウジング50には、テレスコ用モータ51が取付けられている。テレスコ用モータ51の図示しない出力軸に取付けられたウォーム52の回転が、ウォームホイール54に伝達され、送りねじ軸53に螺合する送りナット55を回転させる。ウォームホイール54は、送りナット55の外周に形成されている。送りナット55は、軸受56、57によって、ハウジング50に回転可能に軸承されている。
ハウジング50には、開口端側(図3の右側)に断面円形の大径孔501が形成され、閉鎖端側(図3の左側)には、断面円形の小径孔502が形成されている。この大径孔501に、軸受57の外輪57Aが内嵌し、小径孔502に、外径が軸受57の外輪57Aよりも小径の軸受56の外輪56Aが内嵌している。また、ハウジング50には、閉鎖端側(図3の左側)に、閉鎖端面505に連接して、送りねじ軸53の外径寸法よりも大径の貫通孔506が形成されていて、送りねじ軸53が、この貫通孔506を隙間を有して貫通している。
また、大径孔501には、開口端側に雌ねじ503が形成され、軸受押さえナット58の外周に形成された雄ねじ581が雌ねじ503にねじ込まれ、軸受押さえナット58の左端面582で、軸受57の外輪57Aの右端面571Aを左側に押圧している。ロックナット59を軸受押さえナット58の雄ねじ581にねじ込み、ロックナット59の左端面591をハウジング50の右端面504に押圧して、軸受押さえナット58を緩み止めしている。
軸受56の外輪56Aの左端面561Aは、小径孔502の左端の閉鎖端面505に当接している。送りナット55の右端面551及び左端面552の外径寸法は、軸受57の内輪57B及び軸受56の内輪56Bの内径寸法よりも大きく、軸受57の内輪57B及び軸受56の内輪56Bの外径寸法よりも小さく形成されている。そして、この右端面551に、軸受57の内輪57Bの左端面571Bが当接し、左端面561Aに、軸受56の内輪56Bの右端面561Bが当接している。
軸受押さえナット58の左端面582で、軸受57の外輪57Aの右端面571Aを左側に押圧すると、その押圧力は、軸受57の内輪57Bの左端面571B、送りナット55の右端面551、送りナット55の左端面552、軸受56の内輪56Bの右端面561B、軸受56の外輪56Aの左端面561Aを介して、小径孔502の左端の閉鎖端面505に伝達される。従って、軸受56、軸受57に適度な予圧力を付与することができる。
この電動ステアリング装置101で、ステアリングホイール103のテレスコピック位置を調整する必要が生じると、運転者は図示しないスイッチを操作して、テレスコ用モータ51を正逆いずれかの方向に回転させる。すると、テレスコ用モータ51の回転によって、ロアーコラム3の中心軸線に平行に送りねじ軸53が直線移動することで、アッパーコラム4がテレスコピック移動を行う。
このテレスコ駆動機構5で、温度が変化すると、ハウジング50、送りナット55、軸受56、57が各々の材質の線膨張係数に比例して軸方向の寸法が変化する。本発明の実施例では、ハウジング50の材質はアルミニウム、送りナット55の材質は芳香族ナイロン樹脂、軸受56、57の材質は軸受鋼(SUJ2)で成形されているため、各々、線膨張係数が大きく異なる。従って、軸方向の寸法変化量が大きく異なるため、初期に設定した予圧力が変化してしまう。
温度が変化しても、初期に設定した予圧力が変化しないようにするためには、送りナット55及び軸受56、57の軸方向の寸法変化量の合計と、送りナット55及び軸受56、57を収納するハウジング50の軸方向の寸法変化量が常に同一になるように、各部の寸法を設定すればよい。
すなわち、図3で、ハウジング50の軸受56、57の両端面間の距離をA、送りナット55の右端面551と左端面552の間の距離をB、軸受56の軸方向の幅をC、軸受57の軸方向の幅をDとする。また、ハウジング50の線膨張係数をK1、送りナット55の線膨張係数をK2、軸受56及び軸受57の線膨張係数をK3とすれば、
A=B+C+D
A・K1=B・K2+(C+D)・K3
となる。
この二つの式を同時に満足するように、ハウジング50の軸受56、57の両端面間の距離A、送りナット55の右端面551と左端面552の間の距離B、軸受56の軸方向の幅C、軸受57の軸方向の幅Dを設定すればよい。
このように各部の寸法を設定すれば、温度が変化しても、送りナット55及び軸受56、57の軸方向の寸法変化量の合計と、送りナット55及び軸受56、57を収納するハウジング50の軸方向の寸法変化量が常に同一になるため、初期に設定した予圧力の変動が無く、作動トルクの上昇や、送りナット回転時の打音の発生が無くなる。
また、上記二つの式から、
(B+C+D)・K1=B・K2+(C+D)・K3
となる。
ここで、例えば、ハウジング50の線膨張係数K1を2.36×10−5、送りナット55の線膨張係数K2を4×10−5、軸受56及び軸受57の線膨張係数K3を1.17×10−5とすれば、
(B+C+D)・2.36=B・4+(C+D)・1.17
となり、
B=0.73・(C+D)
となるので、この式を満足するように、送りナット55の右端面551と左端面552の間の距離B、軸受56の軸方向の幅C、軸受57の軸方向の幅Dを設定すればよい。
このテレスコ駆動機構5のレイアウト上の制約のために、上記二つの式を同時に満足するように各部の寸法を設定することができない場合がある。その場合には、例えば、樹脂製の送りナット55にガラス繊維を添加して、送りナット55の線膨張係数K2を変更することで、レイアウト上の制約を解消しながら、上記二つの式を同時に満足するように各部の寸法を設定することが可能となる。ガラス繊維の添加量は、30〜70質量%が好ましい。
図4は本発明の実施例2のテレスコピック式の電動ステアリング装置の要部を示す一部を断面した正面図である。図5は図4のテレスコ駆動機構の要部を示す断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、上記実施例と同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例2は、開口端側の軸受57の外輪57Aを、ハウジング50ではなく、軸受押さえナット58で支持するようにした例である。すなわち、図4、図5に示すように、ロアーコラム3の内周には、アッパーコラム4がテレスコピック位置調整(ロアーコラム3の中心軸線に平行に摺動)可能に嵌合している。アッパーコラム4には、上部ステアリングシャフト102Aが回動可能に軸支され、上部ステアリングシャフト102Aの車体後方側(図4の右側)端部には、ステアリングホイール103が固定されている。
ロアーコラム3には、下部ステアリングシャフト102Bが回動可能に軸支され、下部ステアリングシャフト102Bは上部ステアリングシャフト102Aとスプライン嵌合している。従って、アッパーコラム4のテレスコピック位置に関わらず、上部ステアリングシャフト102Aの回転が下部ステアリングシャフト102Bに伝達される。
下部ステアリングシャフト102Bの車体前方側(図4の左側)は、ユニバーサルジョイント104(図1参照)を介してステアリングギヤ107(図1参照)に連結され、ステアリングホイール103を運転者が手で回すと、上部ステアリングシャフト102Aを介して下部ステアリングシャフト102Bが回動し、車輪の操舵角を変えることができる。
ロアーコラム3の下面外周には、テレスコ位置調整を行うテレスコ駆動機構5を内蔵したハウジング50が形成されている。ロアーコラム3の下面には、ロアーコラム3の中心軸線に平行に丸棒状の送りねじ軸53が配置され、送りねじ軸53の車体後方端(図4の右端)が、アッパーコラム4の車体後方側に固定されたフランジ41の下端に連結されている。
ハウジング50には、テレスコ用モータ51が取付けられている。テレスコ用モータ51の図示しない出力軸に取付けられたウォーム52の回転が、ウォームホイール54に伝達され、送りねじ軸53に螺合する送りナット55を回転させる。ウォームホイール54は、送りナット55の外周に形成されている。送りナット55は、軸受56、57によって回転可能に軸承されている。
ハウジング50には、開口端側(図5の右側)に断面円形の大径孔501が形成され、閉鎖端側(図5の左側)には、断面円形の小径孔502が形成されている。この大径孔501には、開口端側に雌ねじ503が形成され、軸受押さえナット58の外周に形成された雄ねじ581が雌ねじ503にねじ込まれている。
軸受押さえナット58の左方には、軸受孔583が形成され、この軸受孔583に、軸受57の外輪57Aが内嵌している。また、小径孔502には、外径が軸受57の外輪57Aと同一の軸受56の外輪56Aが内嵌している。すなわち、軸受56と軸受57は、共通の部品になっている。
また、軸受押さえナット58は、軸受孔583の段差面584で、軸受57の外輪57Aの右端面571Aを左側に押圧している。ロックナット59を軸受押さえナット58の雄ねじ581にねじ込み、ロックナット59の左端面591をハウジング50の右端面504に押圧して、軸受押さえナット58を緩み止めしている。本発明の実施例2においても、ハウジング50、送りナット55及び軸受56、57の材質が各々異なっているため、各々の線膨張係数が大きく異なる。
軸受56の外輪56Aの左端面561Aは、小径孔502の左端の閉鎖端面505に当接している。軸受押さえナット58の段差面584で、軸受57の外輪57Aの右端面571Aを左側に押圧すると、その押圧力は、軸受57の内輪57Bの左端面571B、送りナット55の右端面551、送りナット55の左端面552、軸受56の内輪56Bの右端面561B、軸受56の外輪56Aの左端面561Aを介して、小径孔502の左端の閉鎖端面505に伝達される。従って、軸受56、軸受57に適度な予圧力を付与することができる。
本発明の実施例2のテレスコ駆動機構5においても、図5で、ハウジング50の軸受56、57の両端面間の距離をA、送りナット55の右端面551と左端面552の間の距離をB、軸受56の軸方向の幅をC、軸受57の軸方向の幅をDとし、ハウジング50の線膨張係数をK1、送りナット55の線膨張係数をK2、軸受56及び軸受57の線膨張係数をK3とすれば、
A=B+C+D
A・K1=B・K2+(C+D)・K3
となる。
この二つの式を同時に満足するように、ハウジング50の軸受56、57の両端面間の距離A、送りナット55の右端面551と左端面552の間の距離B、軸受56の軸方向の幅C、軸受57の軸方向の幅Dを設定すればよい。
このように各部の寸法を設定すれば、温度が変化しても、送りナット55及び軸受56、57の軸方向の寸法変化量の合計と、送りナット55及び軸受56、57を収納するハウジング50の軸方向の寸法変化量が常に同一になるため、初期に設定した予圧力の変動が無く、作動トルクの上昇や、送りナット回転時の打音の発生が無くなる。
実施例2では、軸受57の外輪57Aの外径寸法が、実施例1よりも小径になるため、テレスコ駆動機構5が小型化されると共に、軸受56と軸受57を共通の部品にすることができるため、部品点数を削減することができる。
図6は本発明の実施例3のテレスコピック式の電動ステアリング装置の要部を示す一部を断面した正面図である。図7は図6のテレスコ駆動機構の要部を示す断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、上記実施例と同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例3は、実施例2の変形例であって、開口端側の軸受57の外輪57Aを、軸受押さえナット58で支持すると共に、開口端側の軸受57の外輪57Aの外径を、閉鎖端側の軸受56の外輪56Aの外径よりも小径にした例である。
すなわち、図6、図7に示すように、ロアーコラム3の内周には、アッパーコラム4がテレスコピック位置調整(ロアーコラム3の中心軸線に平行に摺動)可能に嵌合している。アッパーコラム4には、上部ステアリングシャフト102Aが回動可能に軸支され、上部ステアリングシャフト102Aの車体後方側(図6の右側)端部には、ステアリングホイール103が固定されている。
ロアーコラム3には、下部ステアリングシャフト102Bが回動可能に軸支され、下部ステアリングシャフト102Bは上部ステアリングシャフト102Aとスプライン嵌合している。従って、アッパーコラム4のテレスコピック位置に関わらず、上部ステアリングシャフト102Aの回転が下部ステアリングシャフト102Bに伝達される。
下部ステアリングシャフト102Bの車体前方側(図6の左側)は、ユニバーサルジョイント104(図1参照)を介してステアリングギヤ107(図1参照)に連結され、ステアリングホイール103を運転者が手で回すと、上部ステアリングシャフト102Aを介して下部ステアリングシャフト102Bが回動し、車輪の操舵角を変えることができる。
ロアーコラム3の下面外周には、テレスコ位置調整を行うテレスコ駆動機構5を内蔵したハウジング50が形成されている。ロアーコラム3の下面には、ロアーコラム3の中心軸線に平行に丸棒状の送りねじ軸53が配置され、送りねじ軸53の車体後方端(図6の右端)が、アッパーコラム4の車体後方側に固定されたフランジ41の下端に連結されている。
ハウジング50には、テレスコ用モータ51が取付けられている。テレスコ用モータ51の図示しない出力軸に取付けられたウォーム52の回転が、ウォームホイール54に伝達され、送りねじ軸53に螺合する送りナット55を回転させる。ウォームホイール54は、送りナット55の外周に形成されている。送りナット55は、軸受56、57によって回転可能に軸承されている。
ハウジング50には、開口端側(図7の右側)に断面円形の大径孔501が形成され、閉鎖端側(図7の左側)には、断面円形の小径孔502が形成されている。この大径孔501には、開口端側に雌ねじ503が形成され、軸受押さえナット58の外周に形成された雄ねじ581が雌ねじ503にねじ込まれている。
小径孔502には、軸受56の外輪56Aが内嵌している。軸受押さえナット58の左方には、小径孔502の内径よりも小径の軸受孔585が形成され、この軸受孔585に、軸受57の外輪57Aが内嵌している。軸受57の外輪57Aの外径は、軸受56の外輪56Aよりも小径に形成されている。
また、軸受押さえナット58は、軸受孔585の段差面586で、軸受57の外輪57Aの右端面571Aを左側に押圧している。ロックナット59を軸受押さえナット58の雄ねじ581にねじ込み、ロックナット59の左端面591をハウジング50の右端面504に押圧して、軸受押さえナット58を緩み止めしている。本発明の実施例3においても、ハウジング50、送りナット55及び軸受56、57の材質が各々異なっているため、各々の線膨張係数が大きく異なる。
軸受56の外輪56Aの左端面561Aは、小径孔502の左端の閉鎖端面505に当接している。軸受押さえナット58の段差面586で、軸受57の外輪57Aの右端面571Aを左側に押圧すると、その押圧力は、軸受57の内輪57Bの左端面571B、送りナット55の右端面551、送りナット55の左端面552、軸受56の内輪56Bの右端面561B、軸受56の外輪56Aの左端面561Aを介して、小径孔502の左端の閉鎖端面505に伝達される。従って、軸受56、軸受57に適度な予圧力を付与することができる。
本発明の実施例3のテレスコ駆動機構5においても、図7で、ハウジング50の軸受56、57の両端面間の距離をA、送りナット55の右端面551と左端面552の間の距離をB、軸受56の軸方向の幅をC、軸受57の軸方向の幅をDとし、ハウジング50の線膨張係数をK1、送りナット55の線膨張係数をK2、軸受56及び軸受57の線膨張係数をK3とすれば、
A=B+C+D
A・K1=B・K2+(C+D)・K3
となる。
この二つの式を同時に満足するように、ハウジング50の軸受56、57の両端面間の距離A、送りナット55の右端面551と左端面552の間の距離B、軸受56の軸方向の幅C、軸受57の軸方向の幅Dを設定すればよい。
このように各部の寸法を設定すれば、温度が変化しても、送りナット55及び軸受56、57の軸方向の寸法変化量の合計と、送りナット55及び軸受56、57を収納するハウジング50の軸方向の寸法変化量が常に同一になるため、初期に設定した予圧力の変動が無く、作動トルクの上昇や、送りナット回転時の打音の発生が無くなる。
実施例3では、開口端側の軸受57の外輪57Aの外径寸法を、閉鎖端側の軸受56の外輪56Aの外径寸法よりも小径にすることができるため、テレスコ駆動機構5をより小型化することが可能となる。
図8は本発明の実施例4のチルト・テレスコピック式の電動ステアリング装置の要部を示す正面図である。図9は図8のA−A断面図であって、チルト駆動機構の要部を示す断面図である。図10は図9のB−B断面図であって、チルト用モータとウォームの要部を示す。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、上記実施例と同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例4は、チルト・テレスコピック式の電動ステアリング装置に適用した例である。すなわち、図8から図10に示すように、本発明のチルト・テレスコピック式の電動ステアリング装置101は、車体取付けブラケット2、ロアーコラム(アウターコラム)3、アッパーコラム(インナーコラム)4等から構成されている。
車体後方側の車体取付けブラケット2は、その上板21が車体11に固定されている。ロアーコラム3の車体前方側端部にはブラケット31が一体的に形成され、このブラケット31にチルト中心軸32が取付けられている。このチルト中心軸32を支点として、中空円筒状のロアーコラム3の車体前方側端部が、車体11に、チルト位置調整(図8の紙面に平行な平面内で揺動)可能に軸支されている。
ロアーコラム3の内周には、アッパーコラム4がテレスコピック位置調整(ロアーコラム3の中心軸線に平行に摺動)可能に嵌合している。アッパーコラム4には、上部ステアリングシャフト102Aが回動可能に軸支され、上部ステアリングシャフト102Aの車体後方側(図8の右側)端部には、ステアリングホイール103(図1参照)が固定されている。
ロアーコラム3には、下部ステアリングシャフト102Bが回動可能に軸支され、下部ステアリングシャフト102Bは上部ステアリングシャフト102Aとスプライン嵌合している。従って、アッパーコラム4のテレスコピック位置に関わらず、上部ステアリングシャフト102Aの回転が下部ステアリングシャフト102Bに伝達される。
下部ステアリングシャフト102Bの車体前方側(図8の左側)は、ユニバーサルジョイント104(図1参照)を介してステアリングギヤ107(図1参照)に連結され、ステアリングホイール103を運転者が手で回すと、上部ステアリングシャフト102Aを介して下部ステアリングシャフト102Bが回動し、車輪の操舵角を変えることができる。
車体取付けブラケット2の上板21には、上板21から下方に平行に延びる左右の側板22、22が形成され、この左右の側板22、22の内側面に、ロアーコラム3がチルト摺動可能に挟持されている。
ロアーコラム3の下面外周には、テレスコ位置調整を行うテレスコ駆動機構5が取付けられている。また、ロアーコラム3の下面外周には、図8に部分的に見えるテレスコ用モータ51が取付けられている。ロアーコラム3の下面には、ロアーコラム3の中心軸線に平行に送りねじ軸53が取付られ、送りねじ軸53の車体後方端(図8の右端)が、アッパーコラム4の車体後方端に固定されたフランジ41の下端に連結されている。
テレスコ用モータ51の図示しない出力軸に取付けられたウォームの回転が、図示しないウォームホイールに伝達され、送りねじ軸53に螺合する図示しない送りナットを回転させる。この送りナットの回転で送りねじ軸53を往復移動(図8の左右方向の移動)して、アッパーコラム4をテレスコピック位置調整する。このテレスコ駆動機構5は、実施例1から実施例3と同様な構造を有しているので、詳細な説明は省略する。
車体取付けブラケット2の下方には、チルト位置調整を行うチルト駆動機構6が取付けられている。チルト駆動機構6用のチルト用モータ61の出力軸611(図10参照)に取付けられたウォーム62が、ウォームホイール64に噛み合って、チルト用モータ61の回転を送りねじ軸63の往復移動に変換している。ウォーム62は、軸受612、613によって、車体取付けブラケット2の下端に回転可能に軸支されている。ウォームホイール64が外周に形成された送りナット65が、金属で成形された送りねじ軸63(図9参照)に螺合している。
送りねじ軸63は、チルト用モータ61の中心軸線に対して垂直(図8、図9の上下方向)に延びている。送りねじ軸63の上端には、金属製のチルト駆動力伝達ピン631が固定されている。このチルト駆動力伝達ピン631は、ロアーコラム3の中心軸線に向かって突出し、ロアーコラム3に形成された長孔33(図9の紙面に直交する方向に長孔33の長径側が配置されている)に、チルト駆動力伝達ピン631の先端が嵌入している。
送りナット65が回転すると、送りねじ軸63と共にチルト駆動力伝達ピン631は、垂直方向に直線運動を行う。送りねじ軸63は図8の上下方向に直線運動するのに対し、ロアーコラム3はチルト中心軸32を支点として円弧運動するため、これら両運動にはずれが生じるが、このずれは、長孔33に沿ってチルト駆動力伝達ピン631が、図8の左右方向に摺動することによって吸収できる。
この電動ステアリング装置101で、ステアリングホイール103のチルト位置を調整する必要が生じると、運転者は図示しないスイッチを操作して、チルト用モータ61を正逆いずれかの方向に回転させる。すると、チルト用モータ61の回転によって送りナット65が回転し、送りねじ軸63が直線運動を行う。
すると、送りねじ軸63と一体のチルト駆動力伝達ピン631が直線運動を行う。チルト駆動力伝達ピン631は、ロアーコラム3の長孔33に係合しているから、ロアーコラム3は、チルト中心軸32を支点として上方または下方にチルト移動する。
車体取付けブラケット2の下面には、チルト駆動機構6を内蔵したハウジング60が形成されている。送りナット65は、軸受66、67によって回転可能に軸承されている。ハウジング60には、開口端側(図9の下側)に断面円形の大径孔601が形成され、閉鎖端側(図9の上側)には、断面円形の小径孔602が形成されている。この大径孔601には、開口端側に雌ねじ603が形成され、軸受押さえナット68の外周に形成された雄ねじ681が雌ねじ603にねじ込まれている。
小径孔602には、軸受66の外輪が内嵌している。軸受押さえナット68の上方には、小径孔602の内径よりも小径の軸受孔685が形成され、この軸受孔685に、軸受67の外輪が内嵌している。軸受67の外輪の外径は、軸受66の外輪の外径よりも小径に形成されている。
また、軸受押さえナット68は、軸受孔685の段差面で、軸受67の外輪の下端面を上側に押圧している。ロックナット69を軸受押さえナット68の雄ねじ681にねじ込み、ロックナット69の上端面をハウジング60の下端面に押圧して、軸受押さえナット68を緩み止めしている。本発明の実施例4においても、ハウジング60、送りナット65及び軸受66、67の材質が各々異なっているため、各々の線膨張係数が大きく異なる。
軸受66の外輪の上端面は、小径孔602の上端の閉鎖端面に当接している。軸受押さえナット68の段差面で、軸受67の外輪の下端面を上側に押圧すると、その押圧力は、軸受67の内輪の上端面、送りナット65の下端面、送りナット65の上端面、軸受66の内輪の下端面、軸受66の外輪の上端面を介して、小径孔602の上端の閉鎖端面に伝達され、軸受66、軸受67に適度な予圧力を付与することができる。
本発明の実施例4のチルト駆動機構6においても、図9で、ハウジング60の軸受66、67の両端面間の距離をA、送りナット65の下端面と上端面の間の距離をB、軸受66の軸方向の幅をC、軸受67の軸方向の幅をDとし、ハウジング60の線膨張係数をK1、送りナット65の線膨張係数をK2、軸受66及び軸受67の線膨張係数をK3とすれば、
A=B+C+D
A・K1=B・K2+(C+D)・K3
となる。
この二つの式を同時に満足するように、ハウジング60の軸受66、67の両端面間の距離A、送りナット65の下端面と上端面の間の距離B、軸受66の軸方向の幅C、軸受67の軸方向の幅Dを設定すればよい。
このように各部の寸法を設定すれば、温度が変化しても、送りナット65及び軸受66、67の軸方向の寸法変化量の合計と、送りナット65及び軸受66、67を収納するハウジング60の軸方向の寸法変化量が常に同一になるため、初期に設定した予圧力の変動が無く、作動トルクの上昇や、送りナット回転時の打音の発生が無くなる。
実施例4においても、開口端側の軸受67の外輪の外径寸法を、閉鎖端側の軸受66の外輪の外径寸法よりも小径にすることができるため、チルト駆動機構6を小型化することが可能となる。
本発明の実施例では、ロアーコラム3がアウターコラム、アッパーコラム4がインナーコラムで構成されているが、ロアーコラム3をインナ−コラム、アッパーコラム4をアウターコラムにしてもよい。
本発明の電動ステアリング装置を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。 本発明の実施例1のテレスコピック式の電動ステアリング装置の要部を示す一部を断面した正面図である。 図2のテレスコ駆動機構の要部を示す断面図である。 本発明の実施例2のテレスコピック式の電動ステアリング装置の要部を示す一部を断面した正面図である。 図4のテレスコ駆動機構の要部を示す断面図である。 本発明の実施例3のテレスコピック式の電動ステアリング装置の要部を示す一部を断面した正面図である。 図6のテレスコ駆動機構の要部を示す断面図である。 本発明の実施例4のチルト・テレスコピック式の電動ステアリング装置の要部を示す正面図である。 図8のA−A断面図であって、チルト駆動機構の要部を示す断面図である。 図9のB−B断面図であって、チルト用モータとウォームの要部を示す。
符号の説明
101 電動ステアリング装置
102 ステアリングシャフト
102A 上部ステアリングシャフト
102B 下部ステアリングシャフト
103 ステアリングホイール
104 ユニバーサルジョイント
105 中間シャフト
106 ユニバーサルジョイント
107 ステアリングギヤ
108 タイロッド
11 車体
2 車体取付けブラケット
21 上板
22 側板
3 ロアーコラム
31 ブラケット
32 チルト中心軸
33 長孔
4 アッパーコラム
41 フランジ
5 テレスコ駆動機構
50 ハウジング
501 大径孔
502 小径孔
503 雌ねじ
504 右端面
505 閉鎖端面
506 貫通孔
51 テレスコ用モータ
52 ウォーム
53 送りねじ軸
54 ウォームホイール
55 送りナット
551 右端面
552 左端面
56 軸受
56A 外輪
561A 左端面
56B 内輪
561B 右端面
57 軸受
57A 外輪
571A 右端面
57B 内輪
571B 左端面
58 軸受押さえナット
581 雄ねじ
582 左端面
583 軸受孔
584 段差面
585 軸受孔
586 段差面
59 ロックナット
591 左端面
6 チルト駆動機構
60 ハウジング
601 大径孔
602 小径孔
603 雌ねじ
61 チルト用モータ
611 出力軸
612、613 軸受
62 ウォーム
63 送りねじ軸
631 チルト駆動力伝達ピン
64 ウォームホイール
65 送りナット
66 軸受
67 軸受
68 軸受押さえナット
681 雄ねじ
685 軸受孔
69 ロックナット

Claims (7)

  1. 車体後方側にステアリングホイールが装着されるステアリングシャフト、
    車体取付けブラケットを介して車体に取り付けられ、上記ステアリングシャフトを回転可能に軸支するとともに、チルト中心軸を支点とするチルト位置調整、または、上記ステアリングシャフトの中心軸線に沿ったテレスコピック位置調整が可能なコラム、
    上記コラムまたは車体取付けブラケットに設けられた電動アクチュエータ、
    上記電動アクチュエータによって回転駆動される送りナット、
    上記送りナットの軸方向の両端を回転可能に軸支する軸受、
    上記送りナット及び軸受を収納するハウジング、
    上記送りナットに螺合し、上記送りナットの回転運動によって軸方向に直線移動して、上記コラムのチルト運動、または、テレスコピック運動を行う送りねじ軸を備え、
    温度変化による上記送りナット及び軸受の軸方向の寸法変化量の合計と、温度変化による上記ハウジングの軸方向の寸法変化量が同一になるように、上記送りナット、軸受、及びハウジングの軸方向の寸法を設定したこと
    を特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記ハウジングの開口端側の軸受の外輪は、ハウジングの開口端側に螺合された軸受押さえナットに形成された軸受孔に内嵌していること
    を特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項2に記載されたステアリング装置において、
    上記ハウジングの開口端側の軸受の外輪の外径寸法は、上記ハウジングの閉鎖端側の軸受の外輪の外径寸法と同一寸法に形成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項2に記載されたステアリング装置において、
    上記ハウジングの開口端側の軸受の外輪の外径寸法は、上記ハウジングの閉鎖端側の軸受の外輪の外径寸法よりも小径に形成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記ハウジングがアルミニウム、上記送りナットが樹脂、上記軸受が軸受鋼で成形されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  6. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記送りナットは樹脂製で、ガラス繊維が添加されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  7. 請求項6に記載されたステアリング装置において、
    上記ガラス繊維の添加量は30〜70質量%であること
    を特徴とするステアリング装置。
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KR20150004104A (ko) * 2013-07-02 2015-01-12 현대다이모스(주) 차량용 캐리어 어셈블리에 구비된 사이드 베어링의 예압 조정 및 풀림 방지 장치 및 이를 이용한 설치 방법

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