JP2008004316A - シールフィルム付きリード線部材の製造方法 - Google Patents

シールフィルム付きリード線部材の製造方法 Download PDF

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【課題】 シールフィルム付きリード線部材の製造において、薄状金属材へのシール材の接着が高信頼性、高安定性、短時間の下にできるようにする。
【解決手段】 ステップS1の工程において、第1のシールフィルムと第2のシールフィルムにより金属材(リード端子)の所定のところを挟持する。ステップS2の工程において、高周波誘導加熱を用いて、上記シールフィルムにより挟持された上記金属材に対し渦電流を生じさせその表面を加熱して、上記シールフィルムを金属材の表面に接着させる。ステップS3の工程において、ヒータ熱圧着を用いて、上記シールフィルム同士を互いに接着させる。そして、ステップS4の工程において、ペルチェ素子の電子冷却を用いて、ステップS3の工程を終えたワークを強制冷却する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シールフィルム付きリード線部材の製造方法に関し、例えばシート状電池等の電気デバイスに使用するために気密封止のシール材が表面に貼り付けられたリード線部材の製造方法に関する。
近年、自動車搭載用などの大型電池として、燃料電池の他に、シート状リチウム電池のような大型の非水電解質二次電池の実現が望まれている。このようなシート状電池は、形状の自由度、小型・軽量化、コスト等の点で多くの利点を有しハイブリッド電気自動車の本命とされているが、後述するように気密封止における信頼性向上が大きな技術課題になっている。
上記リチウム非水電解質電池の構造に関して、その一部欠截斜視図である図5(a)、および、そのリード端子に使用されたシールフィルム付きリード線部材の斜視図である図5(b)に示す。図5(a)に見られるように、この電池は、電池要素11、電池要素11を収納する外装材12、電池要素11のリード端子となる正極リード端子13a、負極リード端子13bを有する。ここで、電池要素11は、例えばシート状の正極合材およびその正極集電体、シート状の負極合材およびその負極集電体、電解液とゲル化剤などからなる電解質層、セパレータ等からなる。そして、正極リード端子13a、負極リード端子13bは、それぞれの表面に形成されたシール材14が電池要素11を気密封止するように外装材12の端部と接着して、電池の外部に延出している。
上記電池において、正極リード端子13aおよび負極リード端子13bとして使用されるシールフィルム付きリード線部材15は、図5(a)の領域Pの斜視図である図5(b)に示すような構造になっている。すなわち、薄状金属材である金属箔あるいは金属板から成る金属片の正極リード端子13aの表面を包囲するように、第1のシールフィルム14aおよび第2のシールフィルム14bが上記気密封止を保証するシール材14として強固に接着している。通常、正極リード端子13aにはアルミニウム(Al)板が用いられ、負極リード端子13bにはニッケル(Ni)板または銅(Cu)板が用いられる。負極リード端子13bのCu板にはNiメッキを施してもよい。
従来、シート状電池に使用されるシールフィルム付きリード線部材15は、図6に示すような方法により金属片にシールフィルムが接着され製造される。ここで、図6はシールフィルム付きリード線部材15の製造における接着工程を示す断面図である。
図6(a)に示すような例えばシリコーンゴムから成る弾性シート101を内側に張り付けた上側熱圧着プレート102aおよび下側熱圧着プレート102bにより、短冊状の金属片(リード端子)13を挟むようにして、第1のシールフィルム14aと第2のシールフィルム14bを熱圧着する。ここで、第1のシールフィルム14aおよび第2のシールフィルム14bは、それぞれ、例えば酸変性オレフィン系フィルムの内側面および外側面に接着剤層が形成された3層の積層構造になっている。この熱圧着において、上記内側面の接着剤層が互いに溶着する。また、これ等のシールフィルム(14a、14b)は、この接着剤の溶着により金属片13の表面に接着する。
上記熱圧着では、熱伝導率が高い金属片13により熱が奪われ易く、シールフィルム(14a、14b)と金属片13の接着が不充分な場合が生じる。そこで、図6(b)に示すような例えばシリコーンゴムから成る弾性シート103を内側に張り付けた上側加圧プレート104aおよび下側加圧プレート104bにより、金属片13表面に接着するシールフィルム(14a、14b)を挟む。それと共に、金属片13表面のシールフィルム(14a、14b)が接着していない領域に、例えばそれぞれに一対端子から成る第1電極105および第2電極106を狭圧して接続し、第1電極105と第2電極106間に通電し金属片13を自己発熱させる。このようにして、シールフィルム(14a、14b)の内側面の接着剤層を金属片13表面に溶着させる。
そして、図示しないが、上記図6(b)の接着工程後において、シールフィルム付きリード線部材15は自然冷却あるいは空冷ファンによる強制冷却が施される。
しかしながら、上記従来の技術では、金属片(リード端子)13が大型化してくると、図6(a)に示したような気孔107が金属片13の側面に残存し易く、金属片13とシール材14の間の接着の信頼性が低下するという問題があった。この気孔107あるいは気泡の残存は、先述したように、例えばハイブリッド電気自動車の本命とされるシート状リチウム電池の気密封止における信頼性にとって致命的な問題になる。上記気孔107あるいは気泡が僅かでも存在すると、特に自動車のように電池の過酷な使用形態では、電池内部に収容されている電解質層を形成している炭酸塩系溶媒を含有する電解液が、外部に漏出し易くなる。この電解液の漏出があると、電池が機能しなくなるばかりでなく、材料によっては引火等のおそれがあり、好ましくない。そのため、金属片13とシール材14の気密封止において高い信頼性が求められている。
また、図6(b)で説明した第1電極105と第2電極106間に通電し金属片13を自己発熱させる場合、金属片13表面の平坦度、清浄度により、第1電極105および第2電極106と金属片13表面の接触抵抗がばらつくことから、上記自己発熱の温度にバラツキが生じるという問題があった。このため、シールフィルム(14a、14b)と金属片13の接着を安定的に制御することが難しく、シールフィルム付きリード線部材の製造歩留まり向上に限界があった。また、この場合、金属片13表面において、第1電極105あるいは第2電極106の接続箇所に電気スパークの痕が生じ、シールフィルム付きリード線部材の外観不良が発生するという問題があった。
更に、従来の技術においては、シールフィルム(14a、14b)を金属片13に接着した後において、その冷却時間が長くシールフィルム付きリード線部材の生産タクト短縮に問題があった。上記冷却時間は、上記金属片13が大型化するに従いますます長くなり、その生産能力が低減することから、その抜本的な解決手段が強く望まれていた。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、例えばシート状電池のような電気デバイスのリード端子等に使用されるシールフィルム付きリード線部材の製造において、薄状金属材へのシール材の接着が高信頼性、高安定性の下にできるようになり、しかも、その生産タクト短縮が可能になるシールフィルム付きリード線部材の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかるシールフィルム付きリード線部材の製造方法は、薄状金属材の一部を第1のシールフィルムと第2のシールフィルムとにより両面から挟み、前記薄状金属材に高周波誘導加熱を施して、前記第1のシールフィルムと第2のシールフィルムとを前記薄状金属材の表面に接着する、構成になっている。
上記発明において、前記第1のシールフィルムと第2のシールフィルムを前記薄状金属材の表面に接着した後、前記第1のシールフィルムと第2のシールフィルムを熱圧着することが好ましい。
更に、上記発明において、前記第1のシールフィルムと第2のシールフィルムを熱圧着した後、ペルチェ素子を用いて強制冷却することが好ましい。
本発明の構成により、シールフィルム付きリード線部材の製造において、リード線部材が大型化しても、薄状金属材へのシール材の接着が高信頼性、高安定性の下にできるようになる。また、その生産タクトが容易に短縮できる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のシールフィルム付きリード線部材の製造方法における接着工程を示す工程流れ図である。図2は、本実施形態を説明する高周波誘導加熱によるシールフィルム接着の工程断面図である。図3は、本実施形態を説明するヒータを用いたシールフィルムの熱圧着の工程断面図である。そして、図4は、本実施形態におけるペルチェ素子を用いた強制冷却の工程断面図である。
図1に示すように、金属片13表面へのシール材14の接着工程における主要手順では、初めのステップS1の工程において、第1のシールフィルム14aと第2のシールフィルム14bにより金属片13の所定のところを挟持する。
ここで、金属片13は、Al、Ni、Cu、真鍮等あるいはこれ等の合金から成る短冊状の金属箔もしくは金属板である。そして、その厚さは0.1mm〜0.5mm程度であり、その幅は2mm〜150mmの広範囲になる。なお、上記金属片13の所要の表面に接着剤層をあらかじめ設けた金属リード材を形成してもよい。
そして、シールフィルム(14a、14b)としては、オレフィン系樹脂フィルムあるいはアイオノマー樹脂が好適であり、マレイン化ポリプロピレンのような変性ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、エチレン−α−オレフィン共重合体フィルム等が適宜に用いられる。このシールフィルムの厚さは50〜200μmが適当である。
そして、このシールフィルム(14a、14b)の内側面および外側面の少なくとも一方に接着剤層が形成されていてもよい。かかる接着剤層の材料としては、従来公知の接着剤を採用することができる。また、接着剤層形成に代えて、シランカップリング剤などの表面変性剤を適用して接着特性を改善することもできる。
次に、ステップS2の工程において、第1のシールフィルム14aと第2のシールフィルム14bにより挟持された金属片13(以下、ワークともいう)に対して高周波誘導加熱を施す。
この工程においては、図2に示すように、高周波誘導加熱接着ユニット20を用いて金属片13の表面に非接触に高周波誘導による渦電流を流し加熱して、第1のシールフィルム14aおよび第2のシールフィルム14bを金属片13表面に接着させる。ここで、金属片13表面に形成している上記接着剤層、あるいは積層構造のシールフィルム(14a、14b)の内側面の接着剤層の融点以上の温度加熱により、上記接着剤層が金属片13表面に溶着する。このようにして、シールフィルム(14a、14b)が金属片13表面に強固に接着する。ここで、加熱温度は、シールフィルム材料あるいは接着剤の材質に依存するが、通常200〜300℃である。
上記高周波誘導加熱接着ユニット20は、その概略構成として、例えば、誘導コイル内蔵プレート21、高周波電源22、誘導コイル内蔵プレート21上の弾性シート23、押し型部材24、押し型用金属板25、ヒータ内蔵プレート26を備えている。
このような高周波誘導加熱接着ユニット20において、例えばウレタンゴムから成る弾性シート23表面に、シールフィルム(14a、14b)で挟持した金属片13を位置決めして載置する。そして、高周波電源22から所定の高周波電流を誘導コイルに供給し、押し型部材24により金属片13の上部および端部を所定の圧力で押圧する。ここで、供給する高周波の周波数は金属片13の材質に依存するが、例えば周波数100kHz程度の高周波電流により金属片13表面に渦電流が誘起され、表面および上記接着剤が加熱される。この加熱温度は、上記高周波の電力制御により接着剤の融点に合わせて調整される。また、金属片13の端部では、押し型部材24の突起部により第1のシールフィルム14aが狭圧される。そして、上記押し型部材24は、押し型用金属板25を介してヒータ内蔵プレート26により所要の温度に加熱される。
上記押し型部材24の突起部が金属片13の端部に第1のシールフィルム14aを狭圧することにより、金属片13の側面には完全な接着剤の溶着を通して気孔あるいは気泡が生じなくなり、第1のシールフィルム14aが高い信頼性の下に接着するようになる。また、押し型部材24の上記加熱により、押し型部材24の突起部が当接する領域の第1のシールフィルム14aおよび第2のシールフィルム14bも互いに接着するようになる。この第1のシールフィルム14aおよび第2のシールフィルム14b同士の接着により、ワークにおけるシールフィルム(14a、14b)の剥れが皆無になり、次工程へのワークの搬送あるいは次工程でのワークの作業においてその信頼性が向上するようになる。
なお、高周波誘導加熱接着ユニット20において、押し型部材24の加熱は必須のものでなく、上記押し型用金属板25およびヒータ内蔵プレート26の代わりの加圧プレートが取り付けられる構造であっても構わない。
次に、ステップS3の工程において、ヒータを用いて、上記ワークの第1のシールフィルム14aと第2のシールフィルム14bを互いに熱圧着する。
この工程においては、図3に示すように、ヒータ熱圧着ユニット30を用いて、金属片13の表面を囲繞して接着している第1のシールフィルム14aおよび第2のシールフィルム14bを上下から熱圧着し、シールフィルム(14a、14b)同士を、熱融着ないし接着剤を介して接着させる。ここで、ヒータによる加熱温度は、試用するシールフィルムもしくは接着剤の材質にも依存するが、シールフィルムもしくは接着剤が溶着する温度であればよく例えば200℃程度でよい。
上記ヒータ熱圧着ユニット30は、その概略構成として、例えば、ブロックヒータ31、弾性シート32を内側に張り付けたヒータ内蔵プレート33、金属プレート34を備えている。
このようなヒータ熱圧着ユニット30において、例えばAl、Cu等から成る金属プレート34上に、シールフィルム(14a、14b)が金属片13表面に接着した状態の上記ワークを載置する。そして、この金属プレート34をブロックヒータ31表面に載せ、ヒータ内蔵プレート33により例えばシリコーンゴムから成る弾性シート32を介して上記ワークを所定の圧力で押圧すると共に、上記所要の温度に加熱する。ここで、金属プレート34は、その表面がアルマイト処理されたアルミナあるいはシリコーンゴムのような熱伝導性のある絶縁膜でコーティングされ、シールフィルム(14a、14b)の外側面もしくはその表面の接着剤層に貼り付かないようになっているとよい。
このステップS3の工程においては、ヒータを用いた熱圧着により、シールフィルム(14a、14b)同士が強固に接着するようになる。そして、ステップS2の工程と共に、シールフィルム付きリード線部材15における気密封止の信頼性を高いものにする。
次に、ステップS4の工程において、ペルチェ素子を用いて、ステップS3の工程を終えた上記ワークを強制冷却する。
この工程においては、図4に示すように、電子冷却ユニット40を用いて、シールフィルム付きリード線部材15であるシール材14付き金属片13を強制冷却させる。ここで、ぺルチェ素子による冷却温度は、例えば室温の20℃程度でよい。
上記電子冷却ユニット40は、その概略構成として、例えば、ベースブロック41、ペルチェ素子部42、金属製の冷却用プレート43を備えている。ここで、ペルチェ素子部42は、例えば銅材から成る熱伝導性のベースブロック41の上面に固定されており、最終製品となるシールフィルム付きリード線部材15で発せられた熱を吸熱し、ベースブロック41側へ放熱する。ベースブロック41内には冷却媒体たとえば冷却水の通路(不図示)が設けられており、ペルチェ素子部42から受け取った熱を冷却水に伝えて外部に放出する。
ステップS3の工程において、使用するシールフィルムもしくは接着剤の材料によっては熱圧着の温度が高くなり、熱圧着の終了後にあってシールフィルム(14a、14b)が弾性シート32あるいは金属プレート34に貼り付いて冷却しなければ取れなくなる場合も生じる。このような場合には、図3に示したヒータ熱圧着ユニット30において、弾性シート32がヒータ内蔵プレート33から自在に着脱できるようにしておく。そして、弾性シート32あるいは金属プレート34に貼り付いた状態のシールフィルム付きリード線部材15を、図4で説明したペルチェ素子部42に載置して強制冷却をするとよい。
このステップS4の工程においては、大型のシート状電池のリード端子のように金属片13が大型化する場合であっても、ペルチェ素子を用いた強制冷却により、シール材14を金属片13に接着後の冷却時間が短縮され、シールフィルム付きリード線部材の生産工程短縮が容易になる。
上記実施形態においては、高周波誘導加熱接着ユニット20、ヒータ熱圧着ユニット30、電子冷却ユニット40、あるいはシールフィルム付きリード線部材15におけるシール材14の気密封止状態を検知する撮像処理ユニットを、シールフィルム付きリード線部材15の製造システムに組み込み、図1に示した一連の工程が自動的にできるようにしてもよい。
あるいは、上記高周波誘導加熱接着ユニット20において、金属片13の表面に第1のシールフィルム14aと第2のシールフィルム14bを接着させると共に、これ等のシールフィルム(14a、14b)を互いに接着するような構造にしてもよい。
また、長尺の薄状金属材において、例えば等間隔の所定箇所にシール材14を接着した後に、上記長尺の薄状金属材を裁断してシールフィルム付きリード線部材15を製造するようにしてもよい。
本実施形態では、シールフィルム付きリード線部材において、上述したシールフィルムの接着する領域の気孔あるいは気泡の発生が皆無になる。この効果は、金属片13が大型化しても生じる。このために、例えばハイブリッド電気自動車の本命とされるシート状リチウム電池の気密封止において高い信頼性が保証され、自動車搭載用などの大型電池の実用化が促進する。
また、従来の技術の通電によるリード端子の自己発熱の代わりに高周波誘導加熱を用いることから、発熱温度を高精度にしかも安定的に制御することができる。このために、シールフィルム付きリード線部材の製造歩留まりが略100%と大幅に向上する。
更に、シールフィルム(14a、14b)を金属片13に接着した後において、特にリード端子が大型化するとその冷却時間が長くなるが、本実施形態の強制冷却により上記冷却時間が大きく短縮し、シールフィルム付きリード線部材の生産タクト短縮が実現される。このようにして、従来の技術において生じていた問題は全て解消する。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、上述した実施形態は本発明を限定するものでない。当業者にあっては、具体的な実施態様において本発明の技術思想および技術範囲から逸脱せずに種々の変形・変更を加えることが可能である。例えば、上記実施形態では、シート状電池のリード端子に使用するシールフィルム付きリード線部材について説明しているが、本発明はこのような場合に限定されるものでない。その他に、上記シールフィルム付きリード線部材は、伝送用の表面保護が施されるリード線として使用されるものであってもよい。
また、シールフィルム付きリード線部材において、2枚の薄状金属板を接続しその接合部を気密封止するために、上記接合部を包囲するようにシール材を接着する場合でもあってもよい。
更には、シールフィルム付きリード線部材のリード線が種々の形状の金属材から成る場合であっても、本発明の金属材へのシール材の接着方法は同様に適用できることに言及しておく。
本発明の実施形態にかかるシールフィルム付きリード線部材の製造を示す工程流れ図。 本発明の実施形態にかかる高周波誘導加熱によるシールフィルム接着を示す工程断面図。 本発明の実施形態にかかる熱圧着によるシールフィルム同士の接着を示す工程断面図。 本発明の実施形態にかかるペルチェ素子を用いた強制冷却を示す工程断面図。 本発明を説明するためのシート状電池の構造を示す斜視図であって、(a)はその一部欠截斜視図、(b)はそのリード端子に使用されたシールフィルム付きリード線部材の斜視図。 従来の技術にかかるシールフィルム付きリード線部材の製造を示す工程断面であって、(a)はシールフィルム同士の接着を示す工程断面図、(b)は通電加熱によるシールフィルム接着を示す工程断面図。
符号の説明
11 電池要素
12 外装材
13 金属材(リード端子)
13a 正極リード端子
13b 負極リード端子
14 シール材
14a 第1のシールフィルム
14b 第2のシールフィルム
15 シールフィルム付きリード線部材
20 高周波誘導加熱接着ユニット
21 誘導コイル内蔵プレート
22 高周波電源
23,32 弾性シート
24 押し型部材
25 押し型用金属板
26,33 ヒータ内蔵プレート
30 熱圧着ユニット
31 ブロックヒータ
34 金属プレート
40 電子冷却ユニット
41 ベースブロック
42 ペルチェ素子部
43 冷却用プレート

Claims (6)

  1. 薄状金属材の一部を第1のシールフィルムと第2のシールフィルムとにより両面から挟み、前記薄状金属材に高周波誘導加熱を施して、前記第1のシールフィルムと第2のシールフィルムとを前記薄状金属材の表面に接着することを特徴とするシールフィルム付きリード線部材の製造方法。
  2. 前記第1のシールフィルムと第2のシールフィルムを前記薄状金属材の表面に接着した後、前記第1のシールフィルムと第2のシールフィルムを熱圧着することを特徴とする請求項1に記載のシールフィルム付きリード線部材の製造方法。
  3. 前記第1のシールフィルムと第2のシールフィルムを熱圧着した後、ペルチェ素子を用いて強制冷却することを特徴とする請求項2に記載のシールフィルム付きリード線部材の製造方法。
  4. 前記薄状金属材を電気デバイスのデバイス本体から延出するリード端子にすることを特徴とする請求項1,2又は3に記載のシールフィルム付きリード線部材の製造方法。
  5. 前記第1のシールフィルムおよび第2のシールフィルムは、ポリオレフィン系樹脂フィルムあるいはアイオノマー樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のシールフィルム付きリード線部材の製造方法。
  6. 前記薄状金属材は、アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレスあるいは真鍮から成ることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のシールフィルム付きリード線部材の製造方法。
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