JP2007538171A - 織機の杼口に緯糸を挿入するキャリア - Google Patents

織機の杼口に緯糸を挿入するキャリア Download PDF

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Abstract

本発明は、杼口の片側または両側に設けられる挿入手段によって織機の杼口に緯糸(22)を挿入するためのキャリア(20)に関わり、キャリア(20)は緯糸(22)を少なくとも部分的に囲み、緯糸(22)は、杼口内へ挿入されると、キャリアの出口開口部から細長く伸ばされた緯糸(22)に伸張し、前記キャリアの周面には、キャリアによるエアー伝達を推進させる手段が設けられる。本発明の目的は、織機の杼口に緯糸を挿入するためのキャリアを与えることであり、前記キャリアは、改良された空気力学的挙動と、ひいては「発射」される間の杼口を通過するより安定した移動とによって特徴付けられることができ、製織処理リスクは強く軽減される。本発明に従えば、引出し開口部のエアー伝達面積は、キャリアの周面のエアー伝達推進手段のエアー伝達面積より小さい、またはそれと等しい。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、杼口の片側または両側に配置される挿入手段を経て、織機の杼口に緯糸を挿入するための、請求項1の前提部に従うキャリアに関する。
前述の導入部に引用されるキャリアは、たとえばオランダ国特許第7309850号明細書に、特に米国特許第4046174号明細書に記載される。供給ボビンによってもたらされる緯糸は、杼とも呼ばれる公知のキャリアに接続され、その後、キャリアは、たとえば圧縮エアーといった加圧下の媒体を用いることによって、杼口のどちらか一方側に設けられる挿入手段によってプロジェクタイルとして発射され、杼口に配置されるガイドを経て杼口を通過して運ばれる。
これら公知の装置の欠点、特に米国特許第4046174号明細書に記載される杼の欠点は、巻数が多く、ひいては重いキャリアを杼口を通過して移動させるために要求される全エネルギが、移動の開始位置、つまり挿入手段のある位置でキャリアに付与されなければならない、という事実である。適当な幅の杼口を通過してプロジェクタイルを運ぶことができるように、多量のエネルギがプロジェクタイルの移動の開始位置でキャリアに供給されて、かなり速い初速度であるので、結果として、移送される緯糸に高いピーク張力をもたらす。さらに、これはキャリアがかなり大きな慣性質量を有する必要があることを意味する。公知の織機のこれらの側面は、製造される布地の速度、複雑度および最大幅に関して、織機の機能性に制限を課す。
前述の制限は、オランダ国特許第1004173号明細書に記載されるキャリアおよび織機によって部分的に克服される。前記特許出願に記載される織機において、補助ブロワが杼口に設けられており、補助ブロワには加圧下の媒体のために流出開口部が設けられ、杼口を通過するプロジェクタイルの移動を助力するために、流出開口部は作動中に案内されるキャリアの影響表面に影響を与える。これらの側面を利用して、杼口を通過してプロジェクタイルを運ぶために要求される全エネルギを、杼口の開始位置でキャリアに付与することは、もはや不可欠ではない。実際、杼口の幅は、補助ブロワが用いられるときには、もはや制限に縛られないが、今なお大きな慣性質量を有するキャリアを用いることが不可欠であり、公知の織機のこの実施形態は、その構造および制御に関してより複雑である。
さらに、オランダ国特許出願公開第1023943号明細書は、糸玉の形に緯糸を囲むキャリアの使用を提案しており、杼口内に挿入されると糸玉は杼口の長さに伸びる。前記キャリアの大きさは糸玉の大きさに相当し、キャリアの重さは挿入される糸玉の重さと同位である。オランダ国特許第1023943号明細書で使用されるキャリアの軽い重量および制限された大きさによって、キャリアを挿入して減速するための複雑で頑丈な手段を使用する必要は取除かれるので、単純な構造の挿入機構を満足させるであろう。
それに加えて、杼口を通過する公知のキャリアの移動は、織機の挿入手段によってキャリアへ供給されるエアージェットパルスの悪影響を受ける。キャリアの空気力学的挙動は、キャリアの杼口を通過する移動が直線的であるが、あまり安定的でないほどに、エアージェットパルスによって悪影響を受ける。これは、杼口を通過する移動と緯糸の挿入とが(完全に)生じないという事実によって引き起こされる製織過失を導く。
特に、この後者の欠点を取除くために、本発明の目的は、織機の杼口に緯糸を挿入するためのキャリアであって、改良された空気力学的挙動と、ひいては「発射」される間の杼口を通過するより安定した移動とによって特徴づけられ得るキャリアを与えることであり、結果として製織処理は強く改良される。
本発明に従えば、引出し開口部のエアー伝達面積は、キャリア周面のエアー伝達推進手段のエアー伝達面積より狭い、またはそれと等しい。
したがって、周面のエアー伝達推進手段を通過するエアーのネット伝達は常に生じるため、挿入手段によって供給されるエアージェットパルスであって、引出し開口部を狙ったエアージェットパルスは、引出し開口部を経てよりもむしろ、常に周面を経てキャリアから抜け出るであろう。前者の状況、つまり引出し開口部を経る状況は、杼口を通過する移動が制御されず、ひいてはキャリアから伸びる緯糸の挿入があまり制御できない結果となる。このエアーのネット伝達の結果として、キャリアは、挿入手段が杼口を通過してキャリアを移動させるための各「発射」毎にキャリアへ送るエアージェットパルスに、それほど敏感ではない。これは、杼口を通過するキャリアのより安定した「飛行」、および杼口への緯糸の改良された挿入をもたらし、従って連続した緯糸の容易に制御可能な挿入をもたらす。
緯糸の挿入に関わる別の方法に従えば、杼口の傍らにキャリアを配置することも可能で、キャリアを適所に固定し、その後、挿入手段がキャリアから杼口内へ緯糸を引っ張る。エアー伝達手段は、固定して設けられるキャリアから緯糸を引っ張るのを助力し、糸玉としてキャリアから引っ張られるというよりむしろ、緯糸が完全に伸ばされるようにしてなされる。
さらに、エアー伝達手段の存在は、ある長さの緯糸をキャリアに充填し、同様にエアーパルスによって杼口内にキャリアを発射する手助けをする。供給されるエアーパルスはキャリアに大きな(一時的な)力/圧力を及ぼし、キャリアへの損傷を防ぐために、力は迅速にそらされる必要がある。エアー伝達手段を介した、キャリアを横切る力および圧力差を迅速にそらすことによって、キャリアに起こり得る変形であって、織機の加速局面中にキャリアが引っ掛るか詰まる結果に終わる変形を防ぐ。
特定の実施形態に従えば、キャリアには開口部が設けられる。開口部は穿孔、溝穴の切込穴の形であってもよい。
別の実施形態において、キャリアはエアー透過性、特に多孔性材料、さらに、特にガーゼ様またはフィルタ生地材料で形成される。
全ての実施形態においてエアー伝達特性を有するキャリアが得られ、その結果として、挿入手段によって供給されるエアージェットパルスが、杼口を通過するキャリアの移動または「飛行」へ及ぼす負の影響は、現在の状況よりかなり小さいだろう。本発明に従うキャリアは、製織処理に正の影響を及ぼす空気力学的挙動を示す。同じ一連の論理が、固定して設けられるキャリアであって、緯糸が引っ張られるキャリアに適用される。その場合も、緯糸は糸玉全体としてキャリアから引っ張られず、絡まらないので、緯糸は杼口内で完全に伸びるだろう。
本発明に従えば、キャリアはプラスチック材料から形成される。これによって、軽くて、廉価なユニットとして大量にキャリアを製造することができ、さらにそのキャリアは再利用できる。
特別な実施形態に従えば、キャリアは円筒形状であり、それは、一方では挿入手段によって供給されるエアージェットパルスの影響下で杼口を通過する安定した移動を実現させるためで、他方では緯糸の充分な保持とキャリアからの緯糸の滑らかな伸張とを実現させるためである。また、他の形状、特に多角形(三角形、四角形等)が考えられる。
特定の実施形態において、キャリア内径は、たとえば6mm以下と小さいため、緯糸自身の曲げ抵抗によって、巻きがキャリア内壁に接して支持される。結果として、緯糸が伸ばされるときに絡まらないように、緯糸はキャリア内に保持される。これは、効率および製織結果に正の効果を与える。
機械的実施形態において、キャリアは引出し開口部付近が狭窄しており、この狭窄は、キャリアによって囲まれる緯糸が、杼口を通過して移動する間に全体として一回でキャリアから引き抜かれるのを防ぐためである。したがって、パックされた緯糸はキャリア内に保持され、緯糸は杼口を通過して移動する間に糸の全長にわたって伸びる。製織過失等もまたこのように防がれる。
さらに、本発明に従って、杼口内へ挿入されるとキャリアを支持する支持手段がキャリアに設けられるという点で、杼口を通過して移動する間にキャリアの空気力学的挙動は確実に改良される。前記支持手段は、キャリアの長手軸方向に、キャリアに形成される突出エッジとして構成されてもよい。
本発明は、図を参照してより詳細に説明される。
本発明のより詳しい理解のために、以下の図の記載において、同類部位は同じ数字によって指示される。
図1および図2は、たとえばオランダ国特許第7309850号明細書またはオランダ国特許第1004173号明細書において記載される公知の織機の実施形態を示す。
公知の織機は、レイ1を含み、経糸4の杼口3を形成するための手段2が設けられており、前記経糸4は経糸供給ボビン5によってもたらされる。多数のデント6は、相互にいわゆる「筬」を形成し、デントはレイ1に配置されており、デントは経糸4の間を移動することができる。さらに、多数のガイド7は、杼口3の一方側から杼口3の反対側へプロジェクタイルを案内するために、レイ1に配置される。
図示されるように、プロジェクタイル8は杼口3の左手側に設けられる挿入ステーション9にあり、制動ステーション10は杼口3の反対側に設けられる。供給ボビンによってもたらされる緯糸11は公知の方法でプロジェクタイル8に接続され得る。たとえば圧縮エアーまたは水といった加圧下の媒体によって、かなりの衝撃エネルギ量がプロジェクタイル8に付与される。結果として、プロジェクタイル8は加速されて、高速度で杼口3を通過するように移動または「発射」され、前記プロジェクタイル8は緯糸11を持ち運ぶ。したがって、プロジェクタイル8は杼とも呼ばれる。
高速度で杼口3を通過して移動するプロジェクタイル8は、杼口3の反対側(図1の右側)で減速されなければならない。これを受けて、制動ステーション10は杼口3の傍らに直接設けられており、ステーション10は、プロジェクタイルが杼口3から離れるように、プロジェクタイルを捕えて減速させる。同様に、プロジェクタイル8は、挿入ステーション9と同様に配置される挿入ステーション9’(図示せず)によって高速度で杼口3の右手側から左手側に移動(「発射」)され得、前記挿入ステーション9’は杼口3の右手側に配置される。
さらに、制動ステーション10’(図示せず)は、杼口3の右手側から左手側へ移動するプロジェクタイル8を捕えて減速させるために、挿入ステーション9の位置に設けられる。
プロジェクタイル8の大きな慣性質量と、杼口3のしばしばかなり広い幅Lとによって、プロジェクタイル8を比較的高速度で杼口3を通過して移動させることが要求される。キャリアの加速度および速度の結果として緯糸11に付加される力は、好ましくないピーク張力をもたらし、それが糸を切断する原因になるかもしれない。さらに、高速度で杼口を通過して移動するプロジェクタイル8は、別々の制動ステーション10(10’)によって杼口の端で捕えられ、減速されなければならない。前記減速度もまた、特に緯糸がプロジェクタイルを減速させるために用いられる状況は、緯糸の好ましくないピーク張力をもたらすかもしれない。
特に、緯糸11の好ましくないピーク張力を防ぐために、杼口3を通過するように「発射」されるプロジェクタイル8の初速度はより遅いことが要求されるが、より遅い初速度によって杼口3の最大幅を制限することにもなる。先行技術において、杼口3を通過するプロジェクタイル8の移動を案内するために主に機能するガイド7を、媒体ブロワとして具体化する提案は既になされている。前記媒体ブロワ7は、レイ1に備え付けられ、媒体供給ライン17に接続される。各ガイド7は、電磁弁18を経て主媒体供給ライン19に接続されてもよい。
公知の織機のこの構造は、如何なる場合でも、緯糸11が杼口を通過して移動する間に、緯糸11のより低いピーク張力をもたらす。杼口にある緯糸11およびプロジェクタイル8を減速させるために、制動ステーションは今でも不可欠であるが、織機のコストがかかる要素であるために、公知のキャリアおよび公知の織機は今でも幾分複雑である。また、制御ステーション10による緯糸の減速によって、緯糸のピーク張力および糸の切断に関わるさらなるリスクがもたらされる。
図3a〜図3dは、本発明に従うキャリアの実施形態を開示する。キャリア20は、細長く、好ましくは円筒形の要素で構成され、該要素は実質的に閉鎖された前端部20a(杼口を通過して移動する方向に見られる)および開放された後端部20b(同様に杼口を通過して移動する方向に見られる)を備える周面21を有する。
緯糸22は、パックされた糸玉の形で空洞の円筒キャリア20内にあるため、キャリア20は、緯糸22のパックされた糸玉を少なくとも部分的に囲む。緯糸22の端部23は、開放されたキャリア20の後端部20bを経てキャリア20から突き出る。
糸の端部23は挿入手段によって保持され(図1参照)、キャリア20は、たとえばエアーまたは水等の加圧下の媒体によって杼口内に「発射」される。緯糸22は、杼口を通過してキャリアが移動する間に、開放されたキャリア後端部20bから引っ張られ、緯糸22を杼口の幅全体に伸ばす。
したがって、織機は、より高速の稼動、つまり高速製織を可能にする、より軽量の要素で構成され得る。特に、本発明に従うキャリアを用いるとき、糸それ自身よりもむしろ、キャリアおよび糸22のパックされた糸玉に力が及ぼされる。
解けた糸よりも糸玉が杼口内に挿入されると、糸のピーク張力は未然に防がれる、というのも、キャリアが挿入されると、挿入手段によって及ぼされる加速力にさらされるのは(解けた糸の代わりに)糸玉であるからである。
杼口内へ挿入されると、糸玉は徐々に緯糸に解かれるので、緯糸には実質的に一定してより弱い張力が存在し、現在公知の緯糸製織機で一回の緯糸の完全減速時に通常生じるピーク張力は存在しない。
また、キャリアを杼口の傍らの固定位置に設け、キャリアから緯糸を引く挿入手段を有することも可能であることから、緯糸は実質的に一定した弱い張力で杼口内に徐々に引っ張られる。
エアー製織の場合、キャリアを加速させて杼口を通過して移動させるために、エアーパルスはキャリアに供給される。キャリアの開放された後端部20bは、キャリアが事実上エアーインタレセプタとして機能することを可能にするので、杼口を通過するキャリアの移動を助力するようにキャリアの加速は生じる。一方、エアーが渦巻くと前記移動は予測不可能になるため、前記移動は、あまり安定せず、あまり漸進的でない形で生じるだろう。
図3b〜図3dは、この欠点を解消する多くの案を提示する。本発明に従えば、図3b〜図3dに示されるキャリアには、挿入手段によって供給されるエアーパルスからのエアーの伝達を推進させる手段が設けられる。1つの実施形態(図3b)において、エアー伝達推進手段は、キャリア20の周面21に形成される多数の開口部または穿孔24から成る。
緯糸のストロークごとに挿入手段によって供給されるエアーパルスは、キャリア20によって捕えられ、従って前記開口部または穿孔24を経て容易に脱出することができ、キャリア20が杼口を通過して移動する間は、あまり不安定ではなく、より安定して漸進的な「飛行」となる。結果として、本発明に従うキャリア20の空気力学的挙動は強く改良される。
図3cに示される別の実施形態において、キャリア20によってエアーの伝達を推進させる開口部は、周面21に形成される様々な切込穴または溝穴25から成る。前記切込穴はV字形であってもよい。開口部は、キャリア壁を横切る特定の圧力差で開放されるように構成されてもよく、それは、前記圧力差を等しくし、円滑にキャリアから緯糸を引っ張るためである。
別の機能的実施形態において、図3dに示されるように、キャリアはエアー透過性または多孔性材料26で形成される。フィルタ生地またはガーゼ様材料はかなり適した材料であり、後端部20bを経てそれら材料を通過して入り込むエアーフローは、容易に脱出することができる。
特に、キャリア20によるエアー伝達を推進させる開口部は、キャリア20の周面21全体に均一に分布される。しかし、糸玉はキャリア20の前端部20aに通常あるので、エアー伝達推進手段は、開口部24、溝穴25またはガーゼ様材料26のメッシュの大部分がキャリア20の引出し開口部20b付近に主に位置されるように、キャリアの周面全体にあまり均一に分布されなくてもよい。
図4は、本発明に従うキャリアの別の実施形態を示し、キャリアには引出し開口部20b付近に狭窄部またはくびれ部26が設けられる。前記狭窄部またはくびれ部26は、糸玉の形でキャリアから抜き出されることなく、杼口を通過してキャリア20が移動する間に、結ばれていない端23を経て、糸22の糸玉が緯糸22に完全に伸ばされることを確実にする。この構造はさらなる製織過失の発生を防ぐ。
もし、本発明に従って、引出し開口部20bのエアー伝達面積X(締め付けられても締め付けられなくてもよい)が、エアー伝達を推進させるように機能するキャリア20の周面21のエアー伝達推進手段24−25−26の面積Yより小さい、またはそれと等しい場合、一般に、糸玉を形成するためにキャリアに緯糸を充填する間、および杼口を通過してキャリアが移動して、同時に糸玉が緯糸へ伸張する間のキャリアの空気力学的挙動は、大いに改良される。したがって、キャリアに流れ込む媒体の量は、周面21のエアー伝達推進手段24−25−26を経て脱出し得る媒体の量より常に少ないであろうから、加圧下の媒体はキャリア20に蓄積し得ない。このように、杼口を通過するキャリアの所望されない(不安定な)移動は、従って防がれる。
さらに、別の実施形態が図5に示されている。杼口を通過してキャリア20が移動する間に、キャリア20の空気力学的挙動をさらに改良するために、本発明に従うキャリアには、キャリア20の長手軸方向に、キャリア20に形成される1つ以上の突出エッジ27が設けられる。
前記突出エッジ27は、キャリアが杼口を通過して移動する間に、キャリアを支持する支持フィンまたはフラップとして機能し、したがって突出エッジ27は、杼口を通過するより直線的でより安定した移動を可能にする。
先行技術に従う織機を示す。 先行技術に従う織機を示す。 本発明に従うキャリアの実施形態を示す。 本発明に従うキャリアの実施形態を示す。 本発明に従うキャリアの実施形態を示す。 本発明に従うキャリアの実施形態を示す。 本発明に従うキャリアの別の実施形態を示す。

Claims (16)

  1. 杼口の片側または両側に設けられる挿入手段によって、織機の杼口に緯糸を挿入するためのキャリアであって、キャリアは緯糸を少なくとも部分的に囲み、緯糸は、杼口内に挿入されると、キャリアの出口開口部から細長く伸ばされた緯糸に伸張し、前記キャリアの周面には、キャリアによるエアー伝達を推進させる手段が設けられるキャリアにおいて、
    引出し開口部のエアー伝達面積は、キャリアの周面のエアー伝達推進手段のエアー伝達面積より小さい、またはそれに等しいことを特徴とするキャリア。
  2. キャリアには開口部が設けられることを特徴とする請求項1記載のキャリア。
  3. 前記開口部は、キャリア壁を横切る圧力差の影響で開放することを特徴とする請求項2記載のキャリア。
  4. 前記開口部は、穿孔であることを特徴とする請求項2または3記載のキャリア。
  5. 前記開口部は、切込穴または溝穴であることを特徴とする請求項2または3記載のキャリア。
  6. エアー伝達手段は、キャリア全体に不規則に分布することを特徴とする前請求項1〜5のいずれか1項に記載のキャリア。
  7. キャリアは、エアー透過性材料で形成されることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  8. キャリアは、多孔性材料で形成されることを特徴とする請求項7に記載のキャリア。
  9. キャリアは、ガーゼ様材料で形成されることを特徴とする請求項7に記載のキャリア。
  10. キャリアは、プラスチック材料で形成されることを特徴とする前請求項1〜9のいずれか1項に記載のキャリア。
  11. キャリアは、円筒形状であることを特徴とする前請求項1〜10のいずれか1項に記載のキャリア。
  12. キャリア内径は、緯糸自身の曲げ抵抗によって、巻きがキャリア内壁に接して支持されるほど小さいことを特徴とする前請求項1〜11のいずれか1項に記載のキャリア。
  13. キャリア内径は、6mm以下であることを特徴とする請求項12に記載のキャリア。
  14. キャリアは、引出し開口部付近が狭窄していることを特徴とする前請求項1〜13のいずれか1項に記載のキャリア。
  15. キャリアには、キャリアが杼口を通過して移動する間、キャリアを支持する支持手段が設けられることを特徴とする前請求項1〜14のいずれか1項に記載のキャリア。
  16. 支持手段は、キャリアの長手軸方向に、キャリアに形成される突出エッジとして構成されることを特徴とする請求項15に記載のキャリア。
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