JP2007535076A - 局所的な事故通知 - Google Patents

Abstract

局所的な事故通知システムは、車両の衝突を検出する事故検出器（１２）と、車両が外部へ警報を発して、衝突の付近にいる人達に通報する警報機（１４）と、からなる。事故検出器（１２）から衝突の通報を受けて、コントローラ（１６）が、警報を鳴らすよう警報機に指示する。警報機は特定の警報特性を有する。盗難警報と区別するために、事故検出器（１２）は車両のイグニションがオンの時のみ作動するようにしてもよい。事故検出器（１２）は加速度計（２０）、エアバッグ検出器（２４）、あるいは傾斜センサ（２２）を備えてもよい。

Description

本発明は、事故後の車両の場所を判定する、特には、人間が、車両事故の際に車両の場所を判定する方法に関する。

事故や重大な衝突に遭った車両を迅速に救助することは重要である。より深刻な事故の場合は、衝突の被害者は援助を呼ぶこともできない。更に、場合によっては、車両は衝突の後にすぐには位置の特定ができず、救助の妨げになる。例えば、暗闇の中で衝突した車両は道路を外れて、溝、谷、河、あるいは深い藪中に落ち、通行人さえも見つけることができない。

この問題の幾つかはセルラ技術の出現によって解決された。ジェネラルモーターズ社のオンスター（ＯｎＳｔａｒ（商標））システムのようなテレマティック装置を内蔵した車両が、例えばエアバッグが作動した時に自動的に救助を要請する。しかしながら、このような場合でさえも救助隊はすぐには到達しない。車両が見えさえすれば、通行人の方が早く救助できる。更に、すべての車両がそのようなテレマティック装置を内蔵しているわけではない。特に、バイクは事故に遭い易いが、バイクはテレマティック装置やエアバッグを内蔵していないし、道路から飛び出し易い。また、運転者が負傷したり、救助を叫ぶことができない可能性が大きい。

従って、このような問題のすべてではなくても大部分を解決する、より簡単な方法が望まれる。特に、通行人が事故後の車両を見つけてすぐに救助できるような、局所的な事故通知が簡単に安価に提供されれば有益である。

本発明は、通行人が事故後の車両を見つけてすぐに救助できるような、局所的な事故通知の簡単で安価なシステムを提供する。特に本発明は、通行人を呼び集めて救助してもらうために、事故後に車両の警報を鳴らし、光を点滅する方法を提供する。この方法においては、衝突した車両は、車両が道路から外れて視界から消えても、衝突後すぐに通報されて、それによって生存の可能性が増加し、怪我の影響を最小にできる。

本発明は、独立システムで、或いは、既存のセルラシステムとの組み合わせで使用され得る。例えば本発明は、救助の要請を、ユーザの携帯電話または別に組み込まれた内部のセルラ通信機器に指示する。更に本発明は、他の救助システム（例えば、オンスター（登録商標））を備える車両に簡単に付加できて、可能な限り迅速に救助を得られるようにできる。更に本発明は、新しいハードウェアをほとんど付加せずに、既存の車両に装着できる。

図１は、本発明の局所的な事故通知の装置１０である。その最も簡単な形式では、装置１０は、コントローラ１６と結合した事故検出器１２と外部への警報システム１４との組み合わせである。事故検出器１２が衝突のあったことを示すと、コントローラ１６は警報システム１４に警報を鳴らすことを指示する。

好ましくは、コントローラ１６は車両の既存のコントローラ（例えば、システムコントローラまたはテレマティック制御装置）であって、例えば、コントローラ・エリア・ネットワーキング（Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋｉｎｇ（ＣＡＮ））バス３４のような車両のバスを介して、他の車両内」システムと結合している。しかしながら、例えば、古い車両、２輪や３輪の車両、バイク、産業用車両等で、既存のコントローラがない場合は、別のコントローラが独立の装置中に装備されて、必要なシステムに適切に接続される。

好ましい実施例において、本発明はイグニション・スイッチの状況検出器を含み、装置が動作するためには、イグニション・スイッチはオンでなければならない。それによって、この装置の作動を盗難警報システムの作動と区別できる。特に、イグニション・スイッチがオンの状態で事故検知システムが作動すると、救助を必要とする運転者が車両の中にいることを示す。別例として、当業者に周知の占有者センサ１９が、衝突によって救助が必要になった占有者を検出する装置も組み込まれ得る。更に、衝突した時に車両が動いていたこと、または、衝突の時に所定の速度以上で動いていたこと、を示すための速度検出器１７も含まれ得る。現在の車両では、速度は速度バスから簡単に得られる。盗難警報装置においては、これらの状況は考えられず、事故の場合にのみ現れる。これらの可能性はすべて、装置の動作を制御するために組み合わされる。例えばコントローラ１６はこれらの信号のすべてを入力して、装置１０を作動すべきか否かを判断する。逆に、これらの信号は事故検出器１２（不図示）からの信号をコントロールする。非常に多くの組合せがあるが、それらの組合せはすべて本発明に応用できる。

事故や衝突を検出するための多くの方法がある。事故検出器として、傾斜センサ２２、加速度計２２、およびエアバッグ展開センサ２４とが使用され得る。事故検出器としては他の多くのタイプも使用され得るし、すべての可能な組合せが本特許で使用できる。ほとんどの新しい車両にはエアバッグシステムが搭載されている。オンスター（登録商標）システムではエアバッグの展開を検出できるし、内蔵のセルラ機器３２を介して遠隔のコールセンターに救助を要請できる。本発明は既存のエアバッグ展開信号２４も使用できるという利点がある。同様に、エアバッグシステムはエアバッグを作動させるために加速度計と組合されている。加速度計の信号２０は事故検出器１２と直接接続して衝突を検知する。衝突の際は、所定の限界以上に大きな加速が示される。例えば、古い車両、２輪や３輪の車両、バイク、産業用車両等で、エアバッグシステムのない車両では、独立の装置に加速度計が装備される。別例として、事故検出器１２は傾斜センサと組合せることもできる。傾斜が所定の限界を超えると衝突を示す。傾斜センサは、傾斜計、転倒センサ等を含む種々の形態を有し得る。傾斜センサは特に、衝突や事故の後に一般に停止する、バイクに応用できる。

外部警報システム１４は、既存の車両警笛２８と車両ライト２６のうちの少なくとも１つを含む。車両ライト２６は、ヘッドライト、テールライト、方向指示ライト、ブレーキライト、室内灯、または、車両の中外に使用し得る、または付加されたライトのうちの１つ以上を含み得る。動作の際、事故検出器で事故を検出すると、外部警報システムは車両ライトを点滅し、警笛を繰り返し鳴らす。好ましくは、外部警報機は警笛を制御して、前以て規定された周期で鳴らし、車両への注目度を高め、盗難警報機と区別する。例えば、警笛（およびライト）は、モールス信号のＳＯＳ、すなわち、３つの短い警笛とその後の３つの長い警笛、続いて再び３つの短い警笛を鳴らす。通常の車両は警笛とライトは備えている。しかしながら本発明は、光、音、合成音声、動作、または注意を引き付けるための他の手段を含む標準の警報も含み得る。例えば、警報システムに使用され得る別の警報も付加して、注意を引き付けるため特別な音響信号を作製してもよい。

上述のすべての場合において、更なる救援を受けられるように、装置１０の作動をセルラ機器３２と結びつけることが好ましい。セルラ機器３２は、装置と一緒に供給される独立ユニットでもよく、装置１０に有線や無線で接続されるユーザの既存の携帯無線電話でもよく、車両に内蔵されたテレマティック・セルラトランシーバ（例えば、Ｏｎｓｔａｒ（商標））でもよい。

図２において、本発明は、局所的な事故を通知する方法も組み込む。最も簡単な形式においては、本法１００は、車両事故を検出する工程１０２と、通行人に外部警報する１０４工程と、を含む。上述のように、事故検出１０２は他の状況で述べる。一例においては、イグニション装置がオンしていることを先ず判断しなければならない１０６。他の例においては、車両中に人がいることを先ず判断しなければならない１０８。さらに別の例においては、事故の際に車両が動いているか否かを先ず判断しなければならない１１０。さらに別の例においては、車両安定システム（例えば、スリップ制御システム）が作動しているか否かを先ず判断しなければならない。これらの状況１０６、１０８、１１０のいずれか又はすべては、事故が検出１０２され得る前に実行され得る。

好ましい実施例において、検出工程１０２は、車両の傾斜を検出する工程を含む。その傾斜が所定の限界以上になると事故を示す。更に検出工程１０２は、事故を示すエアバッグの展開の検出を含んでもよい。更に検出工程１０２は、車両の加速を検出してもよい。その加速が所定の限界以上になると事故を示す。

事故１０２を検出すると、作業工程１０４で、車両の警笛を鳴らす、車両のライトを点滅させる、のうちの少なくとも１つを行う。これらは車両中の既存のシステムであるのが望ましい。盗難警報と区別するために、作業工程１０４は前以て規定された順序で鳴らすとよい。別例として、警報システムに使用し得る別の警報機を付加して、例として前述したような特定の音響信号でもよい。オプションとして、作業工程１０４は、外部警報用に手動制御を含んでもよい。

救助隊のために、混乱や妨害を防ぐために、警報システムを停止する方法も用意しておくのが望ましい。例えば、イグニション・スイッチを所定の回数、オンからオフへ、を繰り返すことによって警報工程を停止する。別例としては、接続をオフするスイッチやボタンを準備する。本発明の警報機能を停止するのには多くの方法がある。

本発明を特定の実施例を参照して記述したが、本発明の範囲を逸脱せずに、多くの多様な改変が可能であり、等価の部品での代替も可能である。更に、本質的に本発明の範囲を逸脱せずに、特定の状況や材料を適合させるための修正も可能である。したがって本発明は、開示された特定の実施例には限定されず、付記の請求項の範囲内にあるすべての実施例を含む。

本発明による、局所的な事故通知システムの概略図。 本発明による、局所的な事故を通知する方法のフローチャート。

Claims (10)

1. 車両の事故を検出する工程（１０２）と、
   外部へ警報を鳴らす工程（１０４）と、からなる局所的な事故通知法
2. 事故の時にイグニション・スイッチがオンになっていることを判定する工程を更に含む請求項１に記載の方法。
3. 事故の時に車両中に人がいることを判定する工程を更に含む請求項１に記載の方法。
4. 車両の傾斜を検出して、傾斜が所定の限界以上ならば事故であると判定する工程を含む請求項１に記載の方法。
5. エアバッグが開いたことを検出して、事故であると判定する工程を含む請求項１に記載の方法。
6. 車両の加速を検出して、加速が所定の限界以上ならば事故であると判定する工程を含む請求項１に記載の方法。
7. 車両の警笛を鳴らす（２８）、車両ライトを点滅する（２６）、のうちの少なくとも１つを行う工程を含む請求項１に記載の方法。
8. 所定の順序で車両の警笛を鳴らす（２８）工程を含む請求項１に記載の方法。
9. 外部への警報のために手動制御する工程を含む請求項１に記載の方法。
10. 事故警報機（１２）と、
    外部への警報システム（１４）と、
    事故警報機（１２）と外部への警報システム（１４）とに接続され、事故警報機（１２）からの衝突の通報を受けて、警報システム（１４）に外部への警報を行うよう指示するコントローラ（１６）と、
    からなる局所的な事故通知装置。

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