JP2011106978A - 歩行者安全対応器 - Google Patents

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康雄 中根
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Abstract

【課題】 歩行者と、前方又は後方から歩行者に接近してくる自転車との間の距離を定期的に測定し、自転車と歩行者との距離が予め定めた距離内に入ったとき、歩行者に警報を発して歩行者の傷害事故を防ぐことを可能とする機器を提供するものである。
【解決手段】 本発明の歩行者安全対応器は、赤外線発信器と赤外線受信器により歩行者とこの歩行者に接近してくる自転車との距離を定期的に検知し、その距離dが予め定めた許容距離Dよりも小さな値となったとき、警報機構が作動して音あるいは点滅光を発し、歩行者に注意喚起を行うことを可能としたものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、歩行者が道路を通行する際、後方から音もなく走行してくる自転車の接近状況を常時歩行者に知らせることで歩行者に安全対応可能ならしめる歩行者安全対応器に関する。
専用歩道のない道路における乗用車あるいは自転車による歩行者を巻き込む事故が年々多発している。近年、専用歩道においても自転車の走行が多く、自転車走行者が歩行者に傷害を与える事故が増加の一途をたどっている。歩行者にとって道路での歩行中の傷害事故が高くなっている現状において、安全のための自己管理は歩行者自身が行わなければならないのが実情である。この様な環境下において、歩行者自身が自己の安全対策が施すことができる機能を有する機器は存在しない。
従来から自転車には歩行者に対し警報を鳴らすリン(鈴)が取り付けられている。近年、歩行者に対する警報音あるいは警報ランプを自転車に取り付けた考案も出願されている。これは自転車走行者が歩行者に対し接触する危険を感じた時、自転車の接近を示す警報音を発するか、赤色警報ランプを点滅させて歩行者に対して警告を発して注意を喚起させる機能を有する自転車であり、この機能に関しては本出願前に出願されている(特許文献1)。この警報装置は、電気的に接続したスイッチ、警報ブザー、警報点滅器および電源とから構成される。また自動車側から歩行者に対して警告信号を発して注意喚起する装置も提案されている(特許文献2)。
特開平06−016164号 特開2009−78632号
自動車や自転車の走行に巻き込まれた歩行者の傷害が年々増加している。特に自転車走行者が歩行者に追突あるいは衝突して歩行者に大きな傷害を与える被害が激増している。これは自転車走行者が携帯電話を操作しながら運転しているため歩行者に気が付かず衝突したり、夜間無灯火で接近してくる自転車に歩行者が気付かず道路事情で突然左右に移動した際追突されたり、複数の自転車走行者が会話しながらの運転で前方の歩行者への注意不足が衝突事故を誘発する原因であったりするケースが多い。これら注意不足で無謀な自転車走行者のために多くの年配歩行者や小児が自転車に関わる様々な被害を受けている。これらの事故発生を未然に防ぎ、可能な限り歩行者が事故に巻き込まれる発生数を減少させることは現代の課題である。
本発明は、上記課題を解決するために考案されたものであり、歩行者に接近してくる自転車に対して、その状況を音声によって歩行者に知らしめ、事故を未然に防ぐことを可能ならしめる。
本発明が提供する歩行者安全対応器は、歩行者の後方から音もなく迫りくる自転車の接近距離が予め設定した要注意範囲内に入るか、あるいは接近速度が既定の値を越えて接近してくる時、歩行者にその状況を音声で知らしめることで自転車に追突される事故から逃れることを可能ならしめる。この歩行者安全対応器は後方からの追突だけでなく、前方から迫り来る自転車についても同様に警報音にて歩行者に状況を知らしめて注意を喚起することを可能とした。
本発明が提供する歩行者安全対応器は、後方向および前方向に対する指向性を保持しやすい歩行者の肩あるいは帽子の側部に取り付けられ、後方あるいは前方から歩行者に接近してくる自転車を検知し、自転車の接近状態を音声により歩行者に知らせることのできる警報発生機能を組み込んだことを特徴とする。近年、歩行者に対する自転車走行者の運転マナーが年々欠如し、歩行者に傷害を与える事故が増加している。一般に傷害を受けるのは歩行者であり、歩行者自身が自転車の接近を検知して身の安全に備える必要がある。本発明の歩行者安全対応器は、音もなく後方から歩行者に接近してくる自転車の接近状態を音声で知らしめることで歩行者自身が非常時に対して身構えることを可能ならしめる機能を有する。歩行者安全対応器から発する警報音は歩行者に迫り来る自転車走行者にも知らしめることができ、歩行者並びに自転車走行者双方が事故回避行動をとることが可能となる。このため本発明の歩行者安全対応器は歩行者を巻き込む事故減少に寄与する。
本発明の歩行者安全対応器を肩に取り付けた歩行者に後方から自転車走行者が接近してくる状況を示す図である。 本発明の歩行者安全対応器の回路構成をブロック線図で示す。 本発明の歩行者安全対応器を歩行者の肩に取り付けた詳細具体例を示す。 本発明の歩行者安全対応器を歩行者の帽子の側部に取り付けた詳細具体例を示す。 本発明の歩行者安全対応器を取り付けた歩行者に前方から自転車走行者が接近してくる状況を示す図である。 自転車が歩行者の後方から、あるいは前方から、のどちらの方向から接近してきても警報音を発することのできる歩行者安全対応器の回路構成をブロック線図で示す。
本発明の歩行者安全対応器は歩行者の肩あるいは帽子に着脱可能にして小型・軽量に構成される。機能構成を大別すると接近してくる自転車との距離を検知・計測するための赤外線送受信器と、接近してきた自転車と歩行者との距離の算出値からその距離が予め設定した歩行者にとって要警戒距離に入った時に警戒信号を発する注意警報発生回路と、その信号により警報を発する警報ブザーより成り、歩行者自身に対し後方から接近してくる自転車に要注意事態であることを知らせる。この機能を本発明の歩行者安全対応器は有しており、歩行者が自転車事故からいち早く逃れる体勢をとることを可能ならしめた。
まず、本発明が提供する歩行者安全対応器について説明する。
本発明の歩行者安全対応器を肩に取り付けた歩行者に、自転車が後方から接近してくる状況を図1に示す。図中、1は歩行者安全対応器、31は歩行者、32は自転車走行者、33は自転車である。歩行者安全対応器1の構成回路のブロック線図を図2に示す。図中、2は赤外線発信器、3は赤外線受信器である。赤外線発信器2から発信される赤外線の反射波を赤外線受信器3により検出し、歩行者31に接近してくる自転車との距離dを測定するための赤外線送受信器である。4は[自転車との距離dの測定回路]で歩行者に接近してくる自転車との距離を一定時間毎に検出するほか、自転車が歩行者に至る時間を算出する機能を有する。5は[許容距離Dとdとの比較回路]であり、6は注意警報発生回路、7は警報ブザーである。13は[警報信号発生要否判定回路]で歩行者31に接近してくる自転車の距離に応じて警報ブザー7を鳴らすか否かを判定している回路である。
[警報信号発生要否判定回路]13は[自転車との距離dの測定回路]4と[許容距離Dとdとの比較回路]5により、予め定められた許容距離Dと自転車との距離dとの比較を一定の時間間隔に従って行うとともに自転車が歩行者にとって要注意距離内に入ってきたか否かを比較する。自転車33と歩行者31との距離dが許容距離Dより小さな値となった時、即ち、D>dとなった時、注意警報発生回路6が作動し、警報ブザー7を作動させて歩行者31に注意喚起を行う。また、歩行者31と自転車33との距離を計測する際、自転車との距離を計測するだけではなく、[自転車との距離dの測定回路]4において単位時間当たりの接近速度(dn−1−d)/Δtを計測することにより自転車が歩行者に向けて接近してくる速度と歩行者に至るまでの時間を検出することができる。このため、例えば3秒後に自転車3が歩行者31に至ることを算出して、この時点で警報ブザー7で警報を発して歩行者に注意を喚起することができる。また、同種の計測により自転車の接近速度が(10km/時間)を越える速度で歩行者に接近してくるような時は警報ブザー7の音声を高めて異音を発生させることにより、歩行者31に危険を回避できる体勢をとらせることができる。
図3は本発明の歩行者安全対応器1を歩行者の肩に取り付けた図を示すが、肩での取り付けは後方および前方に対する一定方向の指向性を保ちやすい固定法の1つであり、図1に示すような後方から走行してくる自転車33の接近状態をいち早く検知し、必要に応じて警報ブザー7を鳴らして歩行者に注意を喚起することができる。図4に示す35は帽子であり、この図は帽子35の側部、即ち歩行者の耳の近傍に本発明の歩行者安全対応器1を取り付けた状態を示す。この帽子35の側部への取り付けは、第3図に示す肩への取り付け同様後方および前方の一定方向の指向性を保ちやすい固定法の1つである。第3図、および第4図ともに歩行者の耳の近傍に歩行者安全対応器1を取り付けているが、これは前述のごとく後方および前方双方向に対し一定方向の指向性を保ちやすい固定法であると同時に、歩行者31の耳の近くで警報ブザー7が警報音を発するとき、その音を聴き取り易くするための工夫でもある。
図5は歩行者31の前方から自転車33が歩行者31に向けて接近してくる状態を示した図である。自転車33に乗車した走行者32が携帯電話などを操作しつつ歩行者31に接近してくる場合、走行者32は歩行者31の存在を無視して走行する場合がある。また、雨天においては走行者32が片手に傘を持ち、雨水に当たらないよう傘を前方に倒して走行し前方の歩行者32の存在に気付くことが遅れ歩行者32に接触し、場合によっては歩行者31に傷害を与えることが発生する。このため歩行者31は後方から接近してくる自転車だけではなく前方から接近してくる自転車にも注意をする必要がある。
図6は後方あるいは前方から歩行者31に接近してくる自転車に対する警報発生システムをブロック線図で示したものである。この図6は説明を判り易くするため図2に示すブロック線図の構成回路を一部まとめて示しており、後方あるいは前方から歩行者に向けて接近してくる自転車に対して警報を発生する機能の構成回路を示したものである。11は[被測定物との後方距離計測回路]であり、12は[被測定物との前方距離計測回路]であるが、これらは図2に示す赤外線発信器2と、これから発信される赤外線の反射波を検知する赤外線受信器3と、歩行者31に接近してくる自転車33との距離を測定する[自転車との距離dの測定回路]4との機能をまとめたものである。13は警報信号発生要否判定回路で、この機能については前述の通りである。14は後方注意警報発生回路であり、15は後方警報ブザーである。同様に16は前方注意警報発生回路であり、17は前方警報ブザーである。後方警報ブザー15と前方警報ブザー17の発信音を変えることにより歩行者31は自転車が後方から接近してくるのか、前方から接近してくるのかを音別判断することが可能となり事故回避の体勢に備えることができる。
上記においては、本発明の歩行者安全対応器は一般の歩行者の安全対策機器として説明を行ったが、この歩行者安全対応器は盲目者あるいは難聴者にも歩行の安全確保について有効なものとして活用できる。盲目者においては接近してくる自転車への警戒体勢をとるだけではなく、前進歩行中の前方障害物を感知してその障害物を避ける方向に前進することを可能にする。また、上記実施例においては接近してくる自転車に関して警報音により事故回避体勢をとる説明を行ったが、難聴者向けの応用例としては警報ブザーの代わりに照明器具、例えば小型半導体ランプの点灯あるいは点滅により自転車の接近を知らしめる応用は容易に考察できる。この様に本発明による歩行者安全対応器は高齢者や小児の歩行、身体障害者の歩行に関してその安全性の確保に大きく貢献するものである。
また、上記説明においては赤外線送受信による歩行者と自転車との距離を計測して自転車の接近状況により警報を発するシステムを紹介したが、この応用例として赤外線感知即ち温度感知による自転車の接近検知も容易に考察することができる。自転車が接近してくる場合、走行者の顔の温度を感知して、歩行者との位置、間隔などの状況により警報を発するシステムに応用することは容易に可能である。また、本発明による歩行者安全対応器に自転車走行者に対する警報ランプを備え、警報ブザーを発すると同時に、この警報ランプを点滅させることで接近してくる自転車走行者に注意を喚起させることが可能となる。以上説明をした具体例のほかにも、本発明の歩行者安全対応器を手押し車や杖に取り付けることで高齢歩行者を護るなど多々応用を考察することができる。
以上、実施例並びに応用例で述べたように本発明による歩行者安全対応器は、自転車の接近状況を逐次測定し、自転車が歩行者に接近した距離が予め規定した値内に入ったとき、または接近速度が予め定めた許容速度を超えて接近して来る場合、歩行者にこれらの状況を警報で知らせ、自転車との衝突事故を未然に防ぐための避難行動をとることを可能ならしめる機能を備えたことを特徴とする。
1 歩行者安全対応器
2 赤外線発信器
3 赤外線受信器
4 自転車との距離dの測定回路
5 許容距離Dとdとの比較回路
6 注意警報発生回路
7 警報ブザー
11 被測定物との後方距離計測回路
12 被測定物との前方距離計測回路
13 警報信号発生要否判定回路
14 後方注意警報発生回路
15 後方警報ブザー
16 前方注意警報発生回路
17 前方警報ブザー
31 歩行者
32 自転車走行者
33 自転車
35 帽子

Claims (1)

  1. 歩行者と、その前方又は後方から接近してくる自転車との距離を一定時間ごとに光センサーで計測する距離計測システムと、両者の距離が予め決められた距離内に入ったとき警報信号を発生させる回路と、この警報信号を受けて音あるいは点滅光を発する警報機構を有することを特徴とする歩行者安全対応器。
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