JP2002271523A - 車載用緊急通報装置 - Google Patents

車載用緊急通報装置

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JP2002271523A
JP2002271523A JP2001070382A JP2001070382A JP2002271523A JP 2002271523 A JP2002271523 A JP 2002271523A JP 2001070382 A JP2001070382 A JP 2001070382A JP 2001070382 A JP2001070382 A JP 2001070382A JP 2002271523 A JP2002271523 A JP 2002271523A
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emergency
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Takashi Shimizu
隆 清水
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コスト、低消費電力で、緊急対応車両の到
達に合わせて緊急対応車両に自車両の位置を報知する車
載用緊急通報装置を提供する。 【解決手段】 車載用緊急通報装置1において、自車両
に事故が発生すると、カーナビ19に搭載された発生位
置検出手段7により事故の発生位置の検出が行われ、通
報手段たる携帯電話9により消防署及び警察署に対して
通報が行われる。そして、所在位置検出手段4aでは、
地図情報供給手段8から供給される地図情報に基づいて
最寄りの消防署及び警察署を救急車及びパトカーの所在
位置として検出し、推定手段4bでは、携帯電話9によ
る通報から救急車及びパトカーが事故の発生位置に到達
するまでの到達時間を推定し、報知制御手段4cでは、
この到達時間に合わせて報知手段14を制御し、救急車
及びパトカーに自車両の位置を報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自車両に緊急事態
が発生した場合にその緊急事態の発生を外部機関に通報
すると共に、緊急対応車両が自車両付近に到達する時点
に合わせて緊急対応車両に対して自車両の位置を報知す
る車載用緊急通報装置。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車にはカーナビゲーション装
置(以下、単にカーナビと称す)や移動電話が搭載され
るようになってきている。そして、カーナビにより自車
両の現在位置の検出が可能になり、また、移動電話によ
り外部との無線通信が可能になった。そのため、自動車
には、自車両が緊急事態例えば事故に遭遇した場合に、
これらカーナビや移動電話を利用して、外部機関に対し
て事故の発生や事故の発生位置等の事故情報を自動的に
速やかに通報し、緊急対応車両の出動を要請する車載用
緊急通報装置が搭載されるようになってきた。そして、
この車載用緊急通報装置により、例えば人里離れた場所
や周囲に公衆電話等の通信手段が無い場所で事故に遭遇
しても、緊急対応車両による救援活動が迅速に受けられ
るようになってきた。
【0003】ところで、このような車載用緊急通報装置
には、報知手段が設けられ、自車両が事故に遭遇した場
合にこの報知手段によって自車両周辺の車両或いは歩行
者に対して事故の発生を報知したり、緊急対応車両が自
車両付近まで到達した時に緊急対応車両に対して自車両
の位置を報知するように構成されたものがある。例えば
特許第3040977号公報には、車載されたバッテリ
ーを駆動電源とし、周辺向け報知手段(報知手段)がク
ラクション、ヘッドランプ、ハザードランプ及びブレー
キランプ等で構成された自動車事故緊急対応装置(車載
用緊急通報装置)が開示されている。
【0004】この車載用緊急通報装置では、自車両が事
故に遭遇した場合に、例えば通常とは異なる周期でヘッ
ドランプ、ハザードランプ及びブレーキランプを点滅さ
せたり、所定間隔でクラクションを鳴らすことにより自
車両周辺の車両或いは歩行者に対して事故の発生の報知
が行われる。これにより、自車両周辺に注意を促して二
次災害を防止することができると共に、緊急対応車両が
到着するまでの間にも自車両周辺にいる人達からの救援
が期待できる。
【0005】更に、この車載用緊急通報装置の報知手段
には、緊急対応車両から発せられる送信電波を受信する
専用の電波検知手段が設けられており、この送信電波を
受信した場合には、緊急対応車両が自車両付近まで到達
したと判断して、緊急対応車両に自車両の位置を報知す
るためにクラクションを鳴らすようになっている。これ
により、緊急対応車両が自車両を見つけ易くなり、緊急
対応車両の到着時間を短縮することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな車載用緊急通報装置では、自車両の事故が認識され
ると速やかにヘッドランプ、ハザードランプ及びブレー
キランプの点滅やクラクションを鳴らす動作が開始され
るため、バッテリーの電力量は時間の経過と共に一定の
割合で減少してしまうようになっていた。そのため、例
えばバッテリーの電力量の残量が少ない場合等には、緊
急対応車両が自車両付近に到達する前にバッテリーが消
耗してしまい、緊急対応車両に対して自車両の位置の報
知が行えなくなるという虞があった。更に、報知手段に
は、緊急対応車両から発せられる送信電波を受信するた
めの専用の電波検知手段を設けなければならず、その分
だけ車載用緊急通報装置の製造コストが上昇してしまう
という問題もあった。
【0007】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、低コスト、低消費電力で、
しかも、緊急対応車両が事故の発生位置に到達するのに
合わせて緊急対応車両に自車両の位置を報知する車載用
緊急通報装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、緊急対応車両が、自車両の緊急事態の発生を外
部機関に通報してから事故の発生位置に到達するまでの
到達時間、若しくは、事故の発生位置に到達する到達時
刻を、事故の発生位置及び緊急対応車両の所在位置間の
地図情報に基づいて推定するようにしたので(請求項1
記載の発明)、この到達時間若しくは到達時刻に合わせ
て緊急対応車両に対する自車両の位置の報知を行うこと
ができ、緊急対応車両が自車両付近に到達した場合にお
ける自車両の発見が促され、緊急対応車両の到着時間を
短縮することができる。これにより、例えば緊急対応車
両から発せられる送信電波を受信することに基づいて緊
急対応車両が自車両付近に接近したことを検出するよう
な特別な電波検知手段を設けずに済み、車載用緊急通報
装置の製造コストを下げることができる。
【0009】尚、緊急対応車両の所在位置の検出は、地
図情報に基づいて最寄りの緊急対応機関を前記所在地と
して検出するようにしてもよく(請求項2記載の発
明)、外部機関から前記所在地の位置情報を受けるよう
にしてもよい(請求項3記載の発明)。また、緊急対応
車両の到達時間若しくは到達時刻は、例えば外部機関で
推定したものを緊急通報手段を介して報知制御手段で受
けるようにしてもよい(請求項4記載の発明)。
【0010】また、緊急対応車両の到達時点を含めた所
定の到達時間帯を設定し、この到達時間帯で報知を行う
ようにしてもよく(請求項5記載の発明)、更には、こ
の到達時間帯では消費電力量を高めた高出力モードで報
知を行い、この到達時間帯以外では消費電力量を低く抑
えた低出力モードで報知を行うようにしてもよい(請求
項6記載の発明)。このように、到達時間帯以外では、
自車両の事故発生を周辺に知らせるための報知を例えば
低消費電力で行うことにより、駆動電源の消費電力を抑
制することができるので、駆動電源の寿命を延ばすこと
ができ、緊急対応車両が到達するまでの待ち時間をより
長くすることができる。
【0011】更に、残量検出手段によって検出されるバ
ッテリーの電力量の残量に応じて、報知手段における消
費電力量を設定することにより(請求項6記載の発
明)、バッテリーの電力量を効率的に使用することがで
きる。これにより、例えばバッテリーの電力量の残量が
少ない場合に、緊急対応車両が自車両付近に到達する前
にバッテリーが消耗してしまうのを防止することがで
き、到達時間帯での報知を確実に行うことができるの
で、緊急対応車両が自車両付近に到達した場合における
自車両の発見が促され、緊急対応車両の到着時間を短縮
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】[第1の実施例]以下、本発明の
車載用緊急通報装置の第1の実施例について、図1乃至
図5を参照して説明する。尚、この車載用緊急通報装置
を搭載する車両には、後述する現在位置検出部及び地図
情報供給部を備えたカーナビゲーション装置(以下、単
にカーナビと称す)、及び、移動電話例えばハンズフリ
ー型の携帯電話が搭載されているものとする。また、こ
の車載用緊急通報装置は、車載された駆動電源たるバッ
テリーから電力が供給されて動作するようになってい
る。
【0013】まず、図1は、車載用緊急通報装置1のブ
ロック構成を示すものである。この図1において、加速
度センサ2及び横転センサ3は、図示しない運転席シー
ト下部に位置するシャーシの上面側に装着されている。
加速度センサ2は、車両に加えられる加速度をその大き
さに応じた電圧に変換して加速度信号として出力し、横
転センサ3は、車両の直進方向に垂直な方位方向の傾き
をその大きさに応じた電圧に変換して角度信号として出
力するようになっている。そして、これら加速度信号及
び角度信号は後述する通報制御部4に出力される。
【0014】また、緊急ボタン5は、図示しない運転席
の前面パネル部に装着されており、この緊急ボタン5が
押されていない期間はロウレベルの信号を通報制御部4
に出力し、車両が事故に遭遇した場合等にドライバーに
よってこの緊急ボタン5が押された場合には、ハイレベ
ルの緊急信号を通報制御部4に出力するようになってい
る。そして、これら加速度センサ2、横転センサ3及び
緊急ボタン5で緊急事態検出手段6が構成されている。
【0015】カーナビ19には、発生位置検出手段たる
現在位置検出部7が備えられており、車両の進行方位を
検出する地磁気センサ7a、車両の進行方向を検出する
ジャイロスコープ7b、車両の移動距離を検出する距離
センサ7c、GPS衛星からのGPS信号を受信して車
両の現在位置を検出するGPS受信機7dを搭載して構
成されている。これらの各センサ7a乃至7dは、夫々
が性質の異なる誤差を有しているため、各センサ信号に
より互いの誤差を補完するようにして現在位置の検出が
行われる。そして、この現在位置検出部7では、通報制
御部4からの要求に応じて現在位置を検出し、通報制御
部4に出力するようになっている。
【0016】また、カーナビ19には、地図情報供給手
段たる地図情報供給部8が備えられており、DVD又は
CD−ROM等に記録された地図情報たる地図データを
読み出すドライブ装置等から構成されている。そして、
通報制御部4からの要求に応じて必要な地図データをド
ライブ装置から読み出し、通報制御部4に出力するよう
になっている。
【0017】通報制御部4は、図示はしないが、マイク
ロコンピュータ(以下、単にマイコンと称す)を主体と
した電気回路で構成されており、マイコンには、ROM
に書き込まれた通報動作及び報知動作全般の制御を行う
ためのソフトウェアが読み出されるようになっている。
そして、このソフトウェアにより、地図データに基づい
て最寄りの緊急対応機関を緊急対応車両の所在位置とし
て検出する所在位置検出手段4a、携帯電話9による通
報から緊急対応車両が緊急事態の発生位置に到達するま
での到達時間を推定する推定手段4b、及び、この到達
時間に応じて後述する報知手段14を制御する報知制御
手段4cが構成されている。
【0018】この報知制御手段4cでは、外部機関とし
て緊急対応機関たる消防署本部(119番)及び警察署
本部(110番)が設定されており、詳細は後述する
が、緊急事態検出手段6により緊急事態の発生が検出さ
れると、通報手段たる携帯電話9を制御して、消防署本
部及び警察署本部への通報が行われ、緊急対応車両たる
救急車及びパトカーの出動の要請が行われる。尚、外部
機関として、例えばメーデーと呼ばれる消防署や警察署
等への通報を代行してくれるサービスセンター等を設定
してもよい。
【0019】また、報知制御手段4cでは、クラクショ
ン10、ヘッドランプ11、ハザードランプ12及びブ
レーキランプ13で構成された報知手段14を制御し
て、自車両周辺の車両或いは歩行者に対して事故の発生
の報知、及び、救急車やパトカーに対する自車両の位置
の報知が行われる。
【0020】尚、所在位置検出手段4aは、地図データ
に基づいて最寄りの消防署本部及び警察署本部を緊急対
応車両の所在位置として検出するように構成したが、携
帯電話9を介して、外部機関例えばメーデー等から緊急
対応車両の所在位置の情報を受けることによって、前記
所在位置を検出するようにしてもよい。そして、これら
緊急事態検出手段6、報知手段14、発生位置検出手段
7、通報手段9、地図情報供給手段8及び報知制御手段
4で車載用緊急通報装置1が構成されている。
【0021】<車載用緊急通報装置1の作用説明>次
に、車載用緊急通報装置1の作用について説明する。図
2は、通報制御部4の動作を示すフローチャート図であ
る。尚、本実施例では、緊急事態として自車両の衝突事
故が起こった場合を想定して、以下に作用を説明する。
【0022】まず、通報制御部4では、図示しないイグ
ニッションキーがオンしている期間は常に加速度信号、
角度信号及び緊急信号の検出が行われている。そして、
例えば自車両が道路を走行中にドライバーがハンドル操
作を誤り衝突事故を起こしてしまった場合等により、加
速度信号及び角度信号が所定値を越えるか、ドライバー
が緊急ボタン5を押すことによってハイレベルの緊急信
号が検出されると、緊急事態たる事故が発生したとの検
知が為される(ステップS1)。続いて、現在位置検出
部7に対して現在位置の検出を要求し、応答された現在
位置が事故の発生位置として検出される(ステップS
2)。
【0023】このようにして事故の検知が為されると、
携帯電話9をリモート操作することにより、消防署及び
警察署に対して、事故の発生及び事故の発生位置の通
報、及び、救急車及びパトカーの出動の要請が行われる
(ステップS3)。また、この通報と同時に通報制御部
4内に設けられた図示しないタイマーが零からカウント
を開始して、携帯電話9による通報からの経過時間の計
測が行われる。
【0024】続いて、所在位置検出手段4aにおいて、
地図情報供給部8に対して、事故の発生位置周辺の地図
データの要求が行われる。そして、応答された地図デー
タに基づいて、事故の発生位置から最寄りの例えば所轄
の消防署及び警察署の所在地が検索され、該所在地が救
急車及びパトカーの所在位置として検出される(ステッ
プS4)。
【0025】続いて、推定手段4bにおいて、消防署及
び警察署の所在地から事故の発生位置までの地図データ
に基づいて、救急車及びパトカーが消防署及び警察署か
ら事故の発生位置まで走行する走行ルートの推定が行わ
れる。図3は、救急車が最寄りの消防署から事故の発生
位置まで走行するための走行ルートを推定する際の地図
データを例示したものである。この図3では、地点Aが
事故の発生位置を示し、地点Bが最寄りの消防署の所在
地を示している。そして、通報制御部4では、幹線道路
15を優先しながら地点Aと地点Bとを結ぶ最短距離の
ルートが走行ルート16として推定される(ステップS
5)。
【0026】そして、推定された各走行ルートの走行距
離が算出され、これら走行距離と予め設定された救急車
及びパトカーの平均走行速度とに基づいて、携帯電話9
による事故の通報から救急車及びパトカーが事故の発生
位置に到達するまでの到達時間が推定される(ステップ
S6)。ここでは、例えば救急車の到達時間が10分と
推定され、パトカーの到達時間が15分と推定されたも
のとする。
【0027】続いて、報知制御手段4cにおいて、到達
時間帯の設定が行われる(ステップS7)。本実施例で
は、前記タイマーにより計測される時間が前記到達時間
に一致する時点を救急車及びパトカーの到達時点として
定め、この到達時点を含めた所定時間幅が到達時間帯と
して設定されるものとする。そして、例えば到達時点を
中心とし、所定時間幅を4分とした場合には、救急車の
到達時間帯は8分〜12分に設定され、パトカーの到達
時間帯は13分〜17分に設定される。
【0028】そして、前記タイマーの計測時間と設定さ
れた到達時間帯との比較が行われ(ステップS8)、前
記タイマーの計測時間が到達時間帯以外の場合には、ス
テップS9に移行して、報知手段14を低出力モード
(後述)で制御することにより、自車両周辺の車両或い
は歩行者に対して事故の発生の報知が行われる。また、
到達時間帯内の場合には、ステップS10に移行して、
報知手段14を高出力モード(後述)で制御することに
より、自車両付近に到達した救急車及びパトカーに対す
る自車両の位置の報知が行われる。
【0029】次に、図4を例に挙げて、ステップS9に
おける低出力モードでの報知手段14の制御方法につい
て説明する。尚、この低出力モードとは、報知手段14
が消費する電力量を低く抑える制御方法をいうものであ
る。
【0030】さて、図4に示すように、低出力モードで
は、クラクション10は警報動作を行わず、ヘッドライ
ト11、ハザードランプ12及びブレーキランプ13
は、1秒間点灯させ4秒間消灯させるような5秒サイク
ルの点滅動作を行うように制御される。但し、ヘッドラ
イト11とブレーキランプ13は、同期して点滅動作を
行うように制御され、ハザードランプ12は、ヘッドラ
イト11及びブレーキランプ13に対して2秒遅れて点
滅するように制御される。
【0031】また、図5を例に挙げて、ステップS10
における高出力モードでの報知手段14の制御方法につ
いて説明する。尚、この高出力モードとは、報知手段1
4が消費する電力量を高くする制御方法をいうものであ
る。
【0032】さて、図5に示すように、高出力モードで
は、クラクション10は、3秒間鳴らして3秒間鳴らさ
ないような6秒サイクルの警報動作を行い、ヘッドライ
ト11、ハザードランプ12及びブレーキランプ13
は、1秒間点灯させ1秒間消灯させるような2秒サイク
ルの点滅動作を行うように制御される。但し、ヘッドラ
イト11とブレーキランプ13は、同期して点滅動作を
行うように制御され、ハザードランプ12は、ヘッドラ
イト11及びブレーキランプ13に対して点灯と消灯が
反転する点滅動作を行うように制御される。
【0033】以上説明したように、本実施例によれば、
緊急対応車両の所在位置及び事故の発生位置に基づい
て、自車両の事故発生を消防署及び警察署に通報してか
ら救急車及びパトカーが事故の発生位置に到達するまで
の到達時間を推定し、タイマーにより計測される時間が
前記到達時間に一致する到達時点を含めた所定の到達時
間帯を設定し、この到達時間帯では高出力モードで報知
手段14を制御し、この到達時間帯以外では低出力モー
ドで報知手段14を制御するようにした。
【0034】このような構成によれば、低出力モードで
は、通常とは異なる周期でヘッドライト11、ハザード
ランプ12及びブレーキランプ13が点滅するので、自
車両周辺の車両或いは歩行者が事故の発生を認知し易く
なり、二次災害を防止することができる。しかも、低出
力モードでは、ヘッドライト11、ハザードランプ12
及びブレーキランプ13の点灯時間を短くしているの
で、報知手段14による消費電力を低く抑えることがで
き、救急車及びパトカーが到達するまでの待ち時間をよ
り長くすることができる。
【0035】また、高出力モードでは、クラクション1
0が断続的に鳴ると共に、ヘッドライト11、ハザード
ランプ12及びブレーキランプ13が短い周期で激しく
点滅するので、緊急対応車両が自車両付近に到達した場
合における自車両の発見を促すことができ、緊急対応車
両の到着時間を短縮することができる。これにより、例
えば緊急対応車両から発せられる送信電波を受信するこ
とに基づいて緊急対応車両が自車両付近に接近したこと
を検出するような特別な電波検知手段を設けずに済み、
車載用緊急通報装置1の製造コストを下げることができ
る。
【0036】[第2の実施例]次に、本発明の第2の実
施例について、図6及び図7を参照して説明する。尚、
第1の実施例と同一部分については同一符号を付して説
明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。
【0037】図6に示すように、車載用緊急通報装置1
7は、駆動電源たる図示しないバッテリーに蓄積された
電力量の残量を検出するための残量検出手段たる残量検
出部18を備えて構成されている。この残量検出部18
は、バッテリーの出力電圧を検出して所定の電圧レベル
に変換し、残量表示信号として通報制御部4に出力する
ようになっている。尚、バッテリーの電力量の残量と残
量表示信号とは線形な関係にあるものとする。
【0038】さて、図7は、通報制御部4の動作を示す
フローチャート図である。この図7に示すように、通報
制御部4では、ステップS6において緊急対応車両の到
達時間が算出されると、続いてステップS11に移行し
て、残量表示信号が検出され、バッテリーの電力量の残
量の検出が行われる。そして、ステップS7では、バッ
テリーの電力量の残量に応じて到達時間帯を設定するた
めの所定時間幅の調整が行われる。これは、例えば、バ
ッテリーの電力量の残量が少ない場合には、所定時間幅
を短くする方向に調整し、反対にバッテリーの電力量の
残量が多い場合には、所定時間幅を長くする方向に調整
するようにして行われる。また、これに併せて、設定さ
れた到達時間帯で確実に高出力モードでの報知が実行で
きるように、低出力モード及び高出力モードでの消費電
力量の調整が行われる。即ち、図4及び図5に示した報
知手段14の各動作タイミングの調整が行われる。
【0039】以上説明したように、本第2の実施例によ
れば、残量検出部18によって検出されるバッテリーの
電力量の残量に応じて、到達時間帯、及び、高出力モー
ド及び低出力モードにおける消費電力量を設定するよう
にしたので、バッテリーの電力量を効率的に使用するこ
とができる。これにより、例えばバッテリーの電力量の
残量が少ない場合に、救急車及びパトカーが到達する前
にバッテリーが消耗してしまうのを防止することがで
き、救急車及びパトカーに対する自車両の位置の報知を
確実に高出力モードで行うことができるので、緊急対応
車両が自車両付近に到達した場合における自車両の発見
を促すことができ、緊急対応車両の到着時間を短縮する
ことができる。
【0040】尚、本発明は、上記実施例に限定されるも
のではなく、次のような変形、拡張が可能である。本発
明の実施例では、推定手段において、緊急対応車両が通
報手段による通報から緊急対応車両が事故の発生位置に
到達するまでの到達時間を推定し、この到達時間に基づ
いて報知を行うように構成したが、これに限定されるも
のではなく、車載された時計機能によって緊急対応車両
が事故の発生位置に到達する到達時刻を推定し、この到
達時刻に基づいて報知を行うように構成してもよい。
【0041】本発明の実施例では、地図情報供給手段、
所在位置検出手段及び推定手段を備えることにより緊急
対応車両の所在位置を検出し、この所在位置及び事故の
発生位置間の地図情報に基づいて到達時間を推定するよ
うに車載用緊急通報装置を構成したが、これに限定され
るものではなく、地図情報供給手段、所在位置検出手段
及び推定手段を設けずに、通報手段を介して行われる外
部機関からの通報に基づいて到達時間を受けるように車
載用緊急通報装置を構成してもよい。本発明の実施例で
は、車載用緊急通報装置から外部機関に対して緊急事態
の発生及び緊急事態の発生位置を通報するようにした
が、これに限定されるものではなく、例えば自車両の緊
急事態の状況に関する情報等を通報するようにしてもよ
い。
【0042】本実施例では、報知制御手段によって到達
時間帯を設定したが、この到達時間帯は必要に応じて設
定すればよく、例えば推定された到達時間に基づいて、
報知手段の制御方法を変化させるようにしてもよい。更
に、高出力モード及び低出力モードにおける報知手段の
制御方法も常に一定に行うものに限定されず、必要に応
じて変化させるようにしてもよい。本発明の実施例で
は、自車両周辺の車両或いは歩行者に対して報知を行う
ために低出力モードを設けたが、低出力モードでの報知
は必要に応じて行えばよく、例えばバッテリーの電力量
の残量が少ない場合等には報知を行わないようにしても
よい。
【0043】本発明の実施例では、緊急対応車両として
救急車及びパトカーの出動を要請するようにしたが、こ
れに限定されるものではなく、例えば、自車両に煙セン
サを設けておき、煙センサが煙を検出した場合には消防
車の出動を要請するようにしてもよい。また、緊急対応
機関を消防署及び警察署に適用したが、これに限定され
るものではなく、例えばJAF等の救援団体に適用して
もよい。本発明の実施例では、加速度センサ、横転セン
サ及び緊急ボタンで緊急事態検出手段を構成したが、こ
れに限定されるものではなく、例えば前記した煙センサ
や温度センサ等を適用してもよい。
【0044】本発明の実施例では、報知制御手段におい
て、緊急事態の発生時に通報する外部機関を予め設定す
るようにしたが、これに限定されるものではなく、緊急
事態の発生時に、例えば自車両の搭乗者の音声や専用の
設定ボタンに基づいて、通報する外部機関を設定するよ
うにしてもよい。本発明の実施例では、緊急対応車両の
走行ルートを推定する場合に、走行速度を平均走行速度
としたが、これに限定されるものではなく、例えば、カ
ーナビにVICS等が備えられており、走行ルートの渋
滞情報が得られる場合には、その渋滞情報も加味して緊
急対応車両の走行速度を推定するようにしてもよい。こ
れにより、より正確な到達時間若しくは到達時刻の推定
を行うことができる。
【0045】本発明の実施例では、車載用緊急通報装置
の駆動電源をバッテリーに適用したが、これに限定され
るものではなく、例えば車両に緊急時専用の予備電源を
搭載し、この予備電源を駆動電源として適用してもよ
い。本発明の実施例では、通報手段として携帯電話を適
用したが、これに限定されるものではなく、車両内から
緊急対応機関に事故情報が通報できるものであればよ
い。
【0046】本発明の実施例では、クラクション、ヘッ
ドライト、ハザードランプ及びブレーキランプで報知手
段を構成したが、これに限定されるものではなく、例え
ば、スモッグライトやテールランプ等を適用してもよ
い。また、クラクションの鳴らすタイミングや各ライト
及びランプを点灯させるタイミングは任意に設定すれば
よく、要は自車両周辺の車両或いは歩行者に対して自車
両の事故の発生を認知させたり、自車両付近に到達した
緊急車両に対して自車両の位置を認知させることを促す
ような報知であればよい。
【0047】本発明の実施例では、残量検出手段は、バ
ッテリーの出力電圧を検出する構成としたが、これに限
定されるものではなく、例えば、バッテリーの放電時間
をカウントしたり、バッテリーの放電電流をカウントす
るような構成にしてもよく、これらを複合して構成して
もよい。本発明の実施例では、緊急事態を事故に適用し
たが、これに限定されるものではなく、例えば自車両の
搭乗者が急に体調が悪くなった場合や、自車両が故障し
て運転が不可能になった場合等のあらゆる緊急事態に適
用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す車載用緊急通報装
置のブロック構成図
【図2】報知制御手段の動作内容を示すフローチャート
【図3】緊急対応車両の走行ルートを推定するための地
図データを示す一例図
【図4】低出力モードにおける報知手段の制御タイミン
グ図
【図5】高出力モードにおける図4相当図
【図6】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図7】図2相当図
【符号の説明】
図面中、1,17は車載用緊急通報装置、2は加速度セ
ンサ、3は横転センサ、4は通報制御部、4aは所在位
置検出手段、4bは推定手段、4cは報知制御手段、5
は緊急ボタン、6は緊急事態検出手段、7は現在位置検
出部(発生位置検出手段)、8は地図情報供給部(地図
情報供給手段)、9は携帯電話(通報手段)、14は報
知手段、18は残量検出部(残量検出手段)、19はカ
ーナビを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08B 25/10 G08B 25/10 D G08G 1/09 G08G 1/09 F Fターム(参考) 5C086 AA49 AA54 AA60 BA22 CA21 CA22 CA25 DA04 DA20 EA08 EA43 EA45 FA02 FA12 5C087 AA03 AA12 AA32 AA41 BB20 BB21 BB46 BB72 DD03 DD14 EE05 EE10 FF04 FF13 FF16 FF19 FF23 FF30 GG14 GG35 GG67 GG70 GG83 5H180 AA01 BB04 BB08 BB13 BB15 FF04 FF05 FF27 5K101 KK14 LL12 MM06 MM07 NN14 NN45 RR12 RR27 TT05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両に緊急事態が発生したことを検出
    する緊急事態検出手段と、 前記緊急事態の発生を自車両の周辺に報知する報知手段
    と、 前記緊急事態の発生位置を検出する発生位置検出手段
    と、 前記緊急事態の発生及び前記発生位置を無線通信によっ
    て外部機関に通報し、緊急対応車両の出動を要請する通
    報手段と、 前記発生位置周辺の地図情報を供給する地図情報供給手
    段と、 前記緊急対応車両の所在位置を検出する所在位置検出手
    段と、 前記所在位置及び前記発生位置間の前記地図情報に基づ
    いて、前記緊急対応車両が、前記通報手段による通報か
    ら前記発生位置に到達するまでの到達時間、若しくは、
    前記発生位置に到達する到達時刻を推定する推定手段
    と、 前記到達時間若しくは前記到達時刻に応じて前記報知手
    段を制御する報知制御手段とを具備することを特徴とす
    る車載用緊急通報装置。
  2. 【請求項2】 前記所在位置検出手段は、前記地図情報
    に基づいて最寄りの緊急対応機関を前記所在位置として
    検出することを特徴とする請求項1記載の車載用緊急通
    報装置。
  3. 【請求項3】 前記所在位置検出手段は、前記通報手段
    を介して、前記外部機関から前記所在位置の通報を受け
    ることに基づいて、前記所在位置を検出することを特徴
    とする請求項1記載の車載用緊急通報装置。
  4. 【請求項4】 自車両に緊急事態が発生したことを検出
    する緊急事態検出手段と、 前記緊急事態の発生を自車両の周辺に報知する報知手段
    と、 前記緊急事態の発生位置を検出する発生位置検出手段
    と、 前記緊急事態の発生及び前記発生位置を無線通信によっ
    て外部機関に通報し、緊急対応車両の出動を要請する通
    報手段と、 前記通報手段を介して行われる前記外部機関からの通報
    に基づいて、前記緊急対応車両が、前記通報手段による
    通報から前記発生位置に到達するまでの到達時間、若し
    くは、前記発生位置に到達する到達時刻を受け、この到
    達時間若しくは到達時刻に応じて前記報知手段を制御す
    る報知制御手段とを具備することを特徴とする車載用緊
    急通報装置。
  5. 【請求項5】 前記報知制御手段は、前記緊急対応車両
    の到達時点を含めた所定の到達時間帯を設定し、この到
    達時間帯で前記報知を行うように前記報知手段を制御す
    ることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の車
    載用緊急通報装置。
  6. 【請求項6】 前記報知制御手段は、前記到達時間帯で
    は前記報知を高出力モードで行い、前記達時間帯以外で
    は前記報知を低出力モードで行うように前記報知手段を
    制御することを特徴とする請求項5記載の車載用緊急通
    報装置。
  7. 【請求項7】 駆動電源の電力量の残量を検出する残量
    検出手段を備え、 前記報知制御手段は、検出された前記残量に応じて、前
    記報知手段における消費電力量を設定することを特徴と
    する請求項1乃至6の何れかに記載の車載用緊急通報装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007091028A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Toyota Motor Corp 車両用警報システム
JP2007535076A (ja) * 2004-05-28 2007-11-29 モトローラ・インコーポレイテッド 局所的な事故通知
JP2012178040A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Toshiba Corp 車載システム及び車両位置管理システム
JP2012185034A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Toshiba Corp 車両位置管理システム
JP2017222289A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 マツダ株式会社 緊急通報装置

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