JP2007534107A - 特定の形状に成形された電流伝導体レールを備えた発火機械式の切断装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、内部に導電性の電流伝導体レール（１）が配置されたハウジング（２）を含む発火機械式の切断装置に関するものである。この電流伝導体レール（１）は、具体的には、発火装薬で駆動される切断具（５）によって、切断部（７）で切断されることができるようになっている。電流伝導体レール（１）は、その複数の端片（１４）に、導電部材を接続するための固定手段（６）を備えている。本発明によれば、電流伝導体レール（１）の破損を防止するために、電流伝導体レール（１）の両方の端片（１４）が電流伝導体レール（１）の切断部（７）の面に直角に配置され、切断部（７）が、導電体の断面をテーパ状にすることにより形成されている。

Description

本発明は、発火装薬（pyromechanical propellant charge）により駆動される切断具によって切断部で切断されることができるように形成されている導電性の電流伝導体レールが内部に配置されたハウジングを備えていて、電流伝導体レールが、その複数の端片（end pieces）に、それぞれ、導電部材を接続するための固定手段（fastening facility）を有している発火機械式の切断装置（pyromechanical disconnecting device）に関するものである。

この種の発火機械式の切断装置は、特許文献１に記載されているが、ハウジング内に直線状に配置された導電性の電流伝導体レール（導電体）を備えている。
独国特許出願公開第１９７１２３８７号明細書

このような導電体の担持手法の欠点は、次のとおりである。すなわち、導電体は、直線状に担持され、必要なねじにより、例えば自動車のバッテリに接続されているので、車両の運転時に生じる振動、衝撃、温度変化等が電流伝導体レールの望ましくない変形及びねじれを生じさせる結果となる。そして、これは、極端な場合には、電流伝導体レールの破損を生じさせ、これにより車両における電流の供給が中断されるといった望ましくない結果が生じる。

本発明の目的は、請求項１の「おいて書き部」に記載された発火機械式の切断装置を、強い応力が生じた場合でも電流伝導体レールの破損を生じさせず、切断部が規定された導電体断面を有するようにさらに改良することである。

本発明によれば、この目的は、電流伝導体レールの２つの端片を切断部の面（plane of the disconnecting point）に対して直角に配置し、かつ、切断部を、電流伝導体断面がテーパ状（tapering）になるように形成することにより達成される。

本発明の有利な形態においては、導電体断面のテーパ状の部分は、電流伝導体レールの全幅にわたって形成されている。

切断部の面に対して直角に形成された端片の配置構造は、それぞれの場合において、電流伝導体レールの２つの直角曲がり部によって好ましく実現される。この曲がり部は、電流伝導体レールの２つの異なる部位に形成されている。

切断部は、好ましく、電流伝導体レールの長手方向と交差するように配置された残存電流伝導体レール（remaining current conductor rail）への２つの移行部（transition）を伴って、電流伝導体レール上に四角形部を形成している。ここで、ある実施態様においては、移行部は残存電流伝導体レール内で終わるように対角線方向に伸びている。

あるいは、一方の移行部が、テーパ状の部分において片側に形成されたノッチ（notch）を有し、他方の移行部が曲がり部として形成されていてもよい。かくして、切断具は、ノッチで切断部を切断して、この後曲がり部でテーパ状の部分を曲げることができる。

これは、曲がり部が、切断具に背向している移行部の側に内側ノッチを好ましく有する場合には、より容易に実現される。

この発火機械式の切断装置は、事故に際しての自動車のバッテリの電気的な遮断に好ましく用いられる。

以下、添付の各図面を用いて、本発明をより詳しく説明する。

図１は、ハウジング下部３とハウジング上部４とからなるハウジング２内に配置された電流伝導体レール１を示している。図１中には、さらに、切断具５が示されている。この切断具５は、適当な手段によって加速され、その運動エネルギにより電流伝導体レール１を切断する。

図２は、電流伝導体レール１の全体を示している。切断部７は、電流伝導体レール１の長手方向と交差するように配置された残存電流伝導体レール９への２つの移行部１１を伴って、電流伝導体レール１上に四角形部を形成している。複数の端片１１には（sic：原文）、それぞれ、固定手段６（fastening facility）が設けられている。なお、ここでは、固定手段は留め穴（fastening hole）である。これらの２つの端片１４は、切断部７の面に対して直角に配置されている。この切断部７の面に対する直角配置は、それぞれ、２つの異なる部位１６、１７における電流伝導体レール１の２つの直角曲がりによって実現される。これは、切断部７上の力を低減し、これにより部品上の機械的応力をかなり低減するので有利である。

図３は、切断部７の領域における、電流伝導体レール１の断面を示している。切断部７で、導電体断面８は、残存電流伝導体レール９に対してテーパ状となっている。このテーパ状の部分（tapering）の長さは参照番号１０で示されている。切断部７の縁部（edge）は、それぞれ、移行部１１を経て、残存電流伝導体レール９につながっている。図３に示す実施の形態においては、これらの移行部は、対角線方向に伸びて、残存電流伝導体レール７（sic：原文）につながっている。

図４はノッチ１２が追加されたものを示している。

図５は、ノッチ１２を示すとともに、反対側の移行部として曲がった移行部１１が追加されたものを示し、これにより曲がり部１５（湾曲部）が形成されている。

図６に示す例では、切断具５と背向する側において移行部１１の曲がり部１５に内側ノッチ１３（inward notch）が形成されている。この内側ノッチ１３は、切断過程をかなり容易化する。

この切断装置は、事故に際しての自動車のバッテリの電気的な遮断に好ましく用いられる。

ハウジング内に配置された電流伝導体レールの断面図である。 電流伝導体レールの全体を示す斜視図である。 切断部の領域における電流伝導体レールの断面図である。 切断部の領域における電流伝導体レールの断面図である。 切断部の領域における電流伝導体レールの断面図である。 切断部の領域における電流伝導体レールの断面図である。

符号の説明

１ 電流伝導体レール、２ ハウジング、３ ハウジング下部、４ ハウジング上部、５ 切断具、６ 留め穴、７ 切断部、８ 導電体断面、９ 残存電流伝導体レール、１０ テーパ部の長さ、１１ 移行部、１２ ノッチ、１３ 内側ノッチ、１４ 端部、１５ 曲がり部、１６ 部位、１７ 部位。

Claims (8)

1. 発火装薬で駆動される切断具（５）によって切断部（７）で切断されることができるようになっている導電性の電流伝導体レール（１）が内部に配置されているハウジング（２）を備えていて、電流伝導体レール（１）が、その複数の端片（１４）にそれぞれ、導電部材を接続するための固定手段（６）を有している発火機械式の切断装置において、
   電流伝導体レール（１）の２つの端片（１４）が、切断部（７）の面に対して直角となるように配置され、かつ、切断部（７）が電流伝導体断面をテーパ状にすることにより形成されていることを特徴とする切断装置。
2. 電流伝導体断面のテーパ状の部分が、電流伝導体レール（１）の全幅にわたって形成されていることを特徴とする、請求項１に記載の切断装置。
3. 切断部（７）に対して直角となるように形成された上記端片（１４）が、それぞれ、電流伝導体レール（１）の２つの直角曲がり部によって形成されていることを特徴とする、請求項１又は２に記載の切断装置。
4. 切断部（７）が、電流伝導体レール（１）の長手方向と交差するように配置された残存電流伝導体レール（９）への２つの移行部（１１）を伴って、電流伝導体レール（１）上に四角形部を形成していることを特徴とする、請求項１〜３のいずれか１つに記載の切断装置。
5. 移行部（１１）が、残存電流伝導体レール（９）内で終わるように対角線方向に伸びていることを特徴とする、請求項４に記載の切断装置。
6. 一方の移行部（１１）が、テーパ状の部分において片側に形成されたノッチ（１２）を有し、他方の移行部が曲がり部（１５）として形成されていることを特徴とする、請求項４又は５に記載の切断装置。
7. 曲がり部（１５）が、切断具（５）に背向している移行部（１１）の側に内側ノッチ（１３）を有することを特徴とする、請求項６に記載の切断装置。
8. 請求項１〜７のいずれか１つに記載の発火機械式の切断装置を、事故に際しての自動車のバッテリの電気的な遮断に用いる方法。

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