JP2011049030A - リレー用ソケット - Google Patents

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Abstract

【課題】
リレーとソケットのコンタクト同士の接触力を低下させること無く、リレーからソケットを引き抜く際の引抜力の低減を図ることができるソケットを提供する。
【解決手段】
連結体13は2個のソケット単体11を連結するもので、ソケット単体11の側面部中央付近の前方と後方に備わり、ソケット単体11同士を連結する。ソケット本体10は、結合されたソケット1をリレー2から引き抜く際、引き抜き作業の負担を軽減するために連結体13を所定の位置で切断してソケット単体11に分割される。分割後の引き抜き作業はソケット単体11毎に行われるので、一対のコンタクト5及6間に作用する接触力相当の力を作用させれば足りる。すなわちソケット本体10をソケット単体11に分割することにより、引き抜き作業の負担を軽減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、リレーに結合したソケットに関し、より詳細には、リレーに結合したソケットの本体を分割して複数個のソケット単体として、ソケットを引き抜く際に要する引き抜き力の低減を図ったソケット、及びソケット本体の分割方法、及びソケット単体の引き抜き方法、及び切断用治具に関するものである。
回路基板に実装されたリレーに動作電力を供給するために着脱自在のソケットが使用されている。リレーは外装を合成樹脂で封止された箱型の電気装置で、封止体内部には開閉スイッチを備え、外部にはスイッチ駆動に必要な電力供給用のコンタクトを備えている。着脱自在のソケットがリレーに結合されて双方コンタクト間の電気的接続を通してリレーに電力が供給される。
リレーに結合されたソケットは着脱自在であるが、振動や衝撃に対する電気機器の安全性と安定した稼動を担保するために、双方の結合力を向上させる様々な工夫が凝らされている。例えば特許文献1によれば、双方のコンタクト同士の接触力に基づく保持力のほかに、双方のカバー間に備わる強制的なラッチ機構による係合力が作用することによって、結合力の強化が一体的に図られている。
特開2006−12842号公報
しかし、従来技術では双方のコンタクト間に作用する接触力のほかに、ソケットとリレー間には強制的な結合力の強化が図られた結果、挿抜時の作業、特に引き抜き時の作業が困難になるという問題が生じた。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、結合された着脱自在のソケットとリレーとの間には、上述したように強制的なラッチ機構による結合力と、双方コンタクト同士の接触力との合力が作用している。これら作用している力を軽減して引き抜き作業を容易にしたソケット、及びソケットの分割方法、及びソケット単体の引き抜き方法、及び切断用治具に関するものを提供することをその目的としている。
本発明は前記課題を解決するために以下の手段を採用した。
本発明のソケットは、箱型の一面に回路基板へ接続するための端子を備え、他の一面に外部電源へ接続するためのコンタクトを備えたリレーに結合して組立体を構成するソケットであって、該ソケットは前記リレーのコンタクトに電気的機械的に接続するため、一端で電線に連結した少なくとも2個のコンタクトと、該コンタクトを収納し、前記電線を取り入れるために一面に電線取入口を備えたソケットケースと、を有し、該ソケットケースは、ほぼ同じ構造のソケット単体ケースを少なくとも一つの切断容易な連結体で横方向に連結したことを特徴とする。
上記手段によれば、ソケット本体はソケット単体と、ソケット単体同士を連結する連結体とを含む。この連結体は切断容易な形状であって、ソケットを引き抜く際には、この連結体を切断してソケットをソケット単体に分割することで、ソケット単体での引き抜き作業を行いうるようにする。この分割されたソケット単体は、ソケット本体に比べて少ない個数のコンタクトを有するので、その減少したコンタクト相当分の保持力が軽減されるため、ソケット本体での引き抜き作業に比べてソケット単体での引き抜き作業は、その分かかる負担が軽減されている。
ここで、特許請求の範囲及び明細書で使用する主要な単語について説明しておく。
ソケット本体;ソケットケースにコンタクトを組み込んだもの。
ソケットケース;例えば合成樹脂で形成されたソケットのケース部分。
ソケット単体;ソケット本体を分割したもので、ソケット単体ケースにコンタクトを組み込んだもの。
ソケット単体ケース;例えば合成樹脂で形成されたソケットのケース部分で、1個のコンタクトか、或いはソケット本体に備わるコンタクトの総数よりも少ない個数のコンタクトが備わる部分に分割されたもの。
以下特に断りの無い限り、上記単語は上記定義で使用する。
ここで、連結体は常時には、ソケット単体同士を連結するものであって、ソケットを一体としてまとまりあるものとして構成する際の主要な要素であるとともに、リレーから結合されたソケットを引き抜く際には、連結体自体がその長手方向で切断されることによって、一体であったソケット単体同士の結合が断たれソケット単体毎にバラバラにされて、個々に取扱いがなされ得るようにする際の主要な要素でもある。
また本発明の好適には、前記連結体は棒状体で、軸線上に垂直断面積の断面積最小部を有する請求項1に記載のソケットであってもよい。
上記手段によれば連結体は棒状体で、軸線上に垂直断面積の断面積最小部が存在する。一方連結体に加えられた切断力の分力成分のひとつはせん断方向に作用するので、この軸線上の断面積最小部は連結体の切断を容易化するものである。ここで連結体の本体部分の断面積S0にする断面積最小部の断面積S1の比S1/S0は、0.2〜0.8の間が好ましく、より好ましくは、0.3〜0.7の間であり、更に好ましくは、0.4〜0.6の間である。この値が大き過ぎて1に近づくと断面積最小部を設けた意義が薄らぎ、この値が小さ過ぎて0に近づくと連結体の強度不足が問題になってくる。
また本発明の好適には、前記連結体は平板体である請求項1に記載のものであってもよい。
上記手段によれば連結体は平板体であるので、連結体とソケット単体との連結部分は平板の巾方向と平板の厚み方向で画定された部分である。この部分は巾方向に広くとられていてソケット単体を一体化する機能に優れている。
また本発明のソケットの引き抜き方法は、前記連結体を切断してソケット単体毎に引き抜き作業を行うことに特徴を有する引き抜き方法である。
上記手段によれば、ソケットを引き抜く際には、連結体を切断しソケットの連結を解いてソケット単体に分割することで、ソケット単体毎の引き抜き作業を可能にするものである。その結果ソケットとリレー間に作用する力は一対のコンタクト同士の接触力、或いは、元の状態よりも少ない個数のコンタクト同士の接触力である。
また本発明の切断用治具は、梃子の原理を利用したものであって、長手方向に延びて力をかける柄の部分と、該柄部分に続く端部から二枝に分かれた、一方の、梃子の原理の支点となる支持部と、他方の、前記連結体に力を掛ける作用部とを有し、該作用部は先端に段差状の当接部を形成し、該当接部を前記連結体の下面に当接させたときに、前記支持部が前記ソケットの切断支持台に位置するようにして、前記柄の部分に力を加えて当該切断用治具を傾けたときに、前記連結体の当接部に増幅された力が加えられることに特徴を有するものである。
上記手段によれば切断用治具の支持部をソケットの切断支持台に置き、当接部を連結体の下面に当接させて、梃子の原理を利用して柄の部分に力を掛けて連結体を切断する切断用治具であるので、柄の部分に掛けた力が増幅されて連結体に作用する。
本発明によれば、リレーとリレーに結合されたソケットのコンタクト同士の接触力を低下させること無く、リレーからソケットを引き抜く際の引き抜き力が軽減される。
回路基板に実装されたリレーと装着位置の上方に位置するソケットとの外観斜視図である。 ソケット本体ケースの外観斜視図である。 ソケットの分解斜視図である。 コンタクトの外観斜視図である。(A)はソケットのコンタクトであり、(B)はリレーのコンタクトである。 連結体の切断過程を時間順序に示した工程図である。(A)は切断用治具で連結体を切断するところの側面図である。(B)は連結体に切断用治具の切断刃が当たるところの正面模式図である。 切断用治具の正面図である。 リレーに装着されたソケットの手前半分を省略して連結体を視認できるようにした外観斜視図である。 図8は連結体の種々の設計変更の例示を示す正面図及び外観斜視図である。(a)は下面にV溝がある連結体の正面図。(b)は上面、下面にV溝がある連結体の正面図。(c)は平坦な状態の連結体の正面図。(d)は上面、下面に半円状の溝がある連結体の正面図。(e)は上面にV溝がある連結体の正面図。(f)は平板状の連結体の外観斜視図である。
以下、本発明を具体化した実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
〈ソケットとリレー〉
図1〜図4を参照してソケット及びリレーについて説明する。図1は回路基板に実装されたリレーと装着位置の上方に位置するソケットとの外観斜視図である。図2はソケット本体ケースの外観斜視図である。図3はソケットの分解斜視図である。図4はコンタクトの外観斜視図である。(A)はソケットのコンタクトであり、(B)はリレーのコンタクトである。
図1に示すように本実施形態に従ったソケット1は、一辺で電線4に連結した、金属よりなる導電材によって形成された並列する2個のコンタクト5と、この2個のコンタクト5を収容する合成樹脂よりなる絶縁材によって形成されたソケット本体ケース100とからなる。ソケット1は回路基板3にはんだ実装されたリレー2に着脱自在に結合されて回路基板3上でソケット−リレー組立体を構成する。
〈リレー〉
図1を参照してリレー2について説明する。リレー2は動作スイッチの状態に応じて制御用の電気信号を出力する電力機器である。リレー2は絶縁材からなる箱型の合成樹脂成型品で、回路基板3に接続する底面には、回路基板3にプリントされた(図示しない)配線端子に接続するための(図示しない)接続端子を備え、ソケット1が結合する側の箱体の上面には、ソケット1のコンタクト5に電気的機械的に接続するための離間して配置された2個のコンタクト6を備えている。
図1を参照してより詳細にリレー2について説明する。リレー2の上面には、コンタクト6および6が上向きに平行して備わる。コンタクト6および6の下部領域はリレーケース20内に埋め込まれ、上部領域は外部に露出している。リレー2上面に備わるコンタクト6および6の付け根部から露出部分の半分程度の高さまでは、周囲をそれぞれカバー21および21で囲われている。カバー21は前面カバー210、側面外カバー211、側面内カバー212及び後面カバー213の4面からなり、前面カバー210及び側面外カバー211にはそれぞれ係合突起をガイドするとともに、挿入方向を規制するための第1スリット210a、及び第2スリット211aが形成されている。その結果、ソケット1をリレー2に挿入する際に方向を誤った無理な嵌め込みを未然に防ぐことができる。また、2個のカバー21および21を構成するそれぞれの側面内カバー212および212の前面側端を前方向に延長した面と、リレーケース20の前側面上部中央から上方向に延伸した板状片との交線部分で仕切られた領域に矩形状のカベ22を形成する。カベ22にはソケット1とリレー2を強固に連結するための強制的なラッチ機構を構成する係合用のスリット22aが備わる。
〈ソケット〉
図1〜図3を参照してソケットについて詳細に説明する。ソケット1は、絶縁材からなる合成樹脂を射出成型して得られるソケット本体ケース100と、一辺に電線4を電気的機械的に接続した2個のコンタクト5とを備え、コンタクト5および5はソケット本体ケース100内の所定の位置に収容されている。本実施の形態ではソケット本体ケース100に使用する合成樹脂は難燃性グレードV−0のPC−ABS樹脂である。また、コンタクト5に使用する金属は表面を錫めっきした銅合金の板材である。このような材料を選択することで所望の性能及び品質を獲得する。ただし本発明は、ソケット本体ケース100及びコンタクト5に使用する材料をこれら材料に限定するものではなく、広く一般的に知られている材料を使用してよいのはもちろんである。
図1に示すように。本実施の形態のソケット1は、同一構造のソケット単体11が2個並ぶ構造である。また図2及び図3に示すようにソケット単体ケース110は上部ソケットケース111、下部ソケットケース112及びカバー113とを含む。上部ソケットケース111、下部ソケットケース112及びカバー113は同時に形成されて一体的につながっている。また、上部ソケットケース111及び下部ソケットケース112はともに中空構造のケースで、上部ソケットケース111の内部空間と下部ソケットケース112の内部空間はその連結部でつながっている。このような構造をとった結果、カバー113を開けた状体でケース内にコンタクト5を所定位置に装着しやすく、カバー113を閉じることでコンタクト5を先の装着位置に継続的に固定することができる。また、それぞれの内部空間は外に開かれた開口部を備えていて、上部ソケットケース111には電線4を取り入れる電線取入口111bが備わり、下部ソケットケース112にはコンタクト5がコンタクト6と連結するための開口部114が下面に形成されている。
〈連結体〉
図2及び図3を参照してソケットの連結体について説明する。本実施形態のソケット本体10はソケット単体11を2個横方向に連結し、間に強制的なラッチ機構をその一面に備えた箱状体の嵌合部12を備えた構造をしている。ソケット単体11及び嵌合部12の横方向の連結には、棒状の連結体13が使用されている。連結体13はソケット本体ケース100と同時に形成されて、ソケット本体ケース100と同一組成の合成樹脂からなる。連結体13は双方の上部ソケットケース111側面の前後2箇所に備わり、2箇所でそれぞれのソケット単体11と嵌合部12とを連結して全体としてまとまりのあるソケット本体10を構成している。また嵌合部12はソケットケース100と同時に形成されて、ソケットケース100と同一組成の合成樹脂からなる箱体である。嵌合部12の前面中央部の下部領域にはソケット1とリレー2を強固に連結するための強制的なラッチ機構を構成する係合用の係合突起12aが備わる。このように本実施形態では、連結体13はソケットケース111側面の前後2箇所に備わるが、本発明は連結体の設置位置、設置個数を限定するものではなく、後述するように連結体13は平板状であってもよい。また本実施形態では、連結されたソケット単体11同士の間に箱状体の嵌合部12を設けてリレー2とソケット1との結合強度を高めているが、本発明は必ずしも嵌合部12を含むことを要しない。
図2及び図3を参照して更に連結体について説明する。本実施の形態では、連結体13は全体が細い棒状であって、軸方向の垂直断面積は軸の中ほどで最小値を持つように両端から中央に向かうにつれて漸次減少している。このように棒状の一部に断面積最小部13aを有しているので切断を容易化するとともに、連結体13に作用したせん断力による凡その切断位置を事前に画定することができる。ただし、本実施形態では連結体13は、断面積最小部13bを有しているが、本発明は、連結体13が断面積最小部13bを有することに限定するものではない。
このように連結体13は、ソケット1がリレー2に結合される前や結合している状態のときには、ソケット単体11同士及び嵌合部12を一体化し、全体をまとまりあるものとする。一方、リレー2からソケット1を引き抜く際には、切断されてまとまりのあったソケット1をソケット単体11に分割する働きをするものである。すなわち、ソケット1をリレー2に結合させるまでは、取扱い性を良くするようにソケット1を一体としてまとめるように機能し、ソケット1をリレー2に結合した状態から引き抜くときには、引き抜き性を良くするようにソケット1をバラバラの単位に分割する際に機能するものである。
〈コンタクト〉
図4を参照してコンタクトについて説明する。コンタクト5は錫めっきされた銅合金の平板を展開形状に打ち抜き、次にこれに曲げ変形等の必要な加工を施して形成する。コンタクト5は略矩形状の銅合金平板の左右両側領域を所定の曲率半径で内向きに曲げ返すことで、曲げ部5bが形成される。この曲げ部5bの曲げ先端線と上記平坦部5aの平面上との間に厚さT1の隙間5eが形成される。このようにして平坦部5aと、曲げ部5bの曲げ先端線とで形成された厚さT1の隙間5eで、対応する平板状のコンタクト6を受け入れて、この隙間5eで平板部を付勢した状態で挟持する。このような嵌合方式によって、板材料に応じた適当な曲げ部5bの曲率半径を採ることで所望の保持力が得られる。本実施の形態では、電線4の延伸方向に対して直角方向に差込方向が来るようにコンタクト形状が採られているので、嵩高さに制約がある場合に、特に取り回し性のよさの確保に効果を奏する。
コンタクト5は一辺で電線4と電気的機械的に接続する。接続は電線4の導電材4aを電気的機械的に接続する接続部5cと、電線4の絶縁被服材4bを固定する固定部5dとを備える。このようにして電線4は接続部5cおよび固定部5dでコンタクト5に電気的機械的に接続される。
コンタクト5は、平坦部5aと曲げ部5bの曲げ先端線間で形成された嵌合用の厚さT1の隙間5eを備える。一方リレー2に備わるコンタクト6は、全面に亘って一様な厚みT2の板厚6bを有する。リレー2にソケット1を結合させたとき、コンタクト6はコンタクト5に形成された厚さT1の隙間5eに嵌まり込む状態で安定する。このとき接触圧を確保するために隙間5eの厚みT1と、板厚6bの厚みT2の間には次の関係がとられる。
T1<T2
図4にも示すようにリレー2に備わるコンタクト6の厚みT2の板厚6bは、ソケット1に備わるコンタクト5の厚みT1の隙間5eよりも大きい。したがってコンタクト6をコンタクト5に挿入する際には、隙間5eを押し開ける方向に力が作用する。T2の寸法まで押し開けられた隙間5eは曲げ部5bに生じた弾性変形によるものだから復元力は閉じる方向に作用する。このようにして、コンタクト6とコンタクト5との間に発生する互いに押し合う力がコンタクト保持力(接触力)である。
〈ソケットの組み立て〉
図3を参照してソケット1の組み立てについて説明する。一端で電線4に接続されたコンタクト5は、上部ソケットケース111の上端後方のヒンジを介してつながるカバー113が開けられた状体の開口部からソケット単体11内部の所定位置に装着される。コンタクト5が所定位置に装着された後、カバー113は閉じられる。カバー113は平坦な蓋部113aと、蓋部113aの両側端から垂直に起立した一組の側面部113bおよび113bとからなり、側面部113bには係合用のスリット113cが備わる。カバー113が閉じられたとき、スリット113cおよび113cは、上部ソケットケース111の両側面上部に設けられた凸形状の係合突起111aおよび111aに係合することで、カバー113は強制的に閉じた状態で固定される。このとき電線4が電線取入口111bから取り入れられるようにコンタクト5の装着方向に留意する。このようにして装着されたコンタクト5は、上部ソケットケース111の内壁、下部ソケットケース112の内壁、及びカバー113の内壁によって所定位置に継続的に固定されることによって、滑らかな装着性や安定した使用に応えうるものである。
〈ソケットの結合〉
図1を参照してソケット1のリレー2への結合について説明する。挿入の際リレー2に対するソケット1の方向に注意して、リレー2へソケット1を挿入する。このとき、ソケット1の下部ソケットケース112の外側面がリレー2のコンタクト6を囲むコンタクトカバー21の内側面に沿うようにして挿入する。挿入の際、下部ソケットケース112の前面に備わる長手方向に隆起したリブ112a及び側面に備わる長手方向に隆起したリブ112bが、それぞれ対応するコンタクトカバー21の前面に形成された第1スリット210a及び側面に形成された第2スリット211aに嵌まり合うようにソケット1の向きに留意する。このとき、コンタクト6の接続部6aはコンタクト5に形成された隙間部5eとの間で抵抗摩擦を生じながら挿入量に応じて進み、所定差込量に達したところの保持状態を維持するようにソケット本体ケース100及びリレーケース20の双方に取り付けられた強制的なラッチ機構が働く。
挿入の際、並列した2個のソケット単体11間に形成された嵌合部12は、リレー2の上面に形成された2個のコンタクトカバー21の側面内カバー212および212、及びリレーケース20の上辺の一部を延長したカベ22とで三方を囲われた凹部200に嵌め込まれる。挿入が所定量に達したとき、嵌合部12の前面下端に形成された凸形状の係合突起12aはカベ22に形成されたスリット22aに係合して強制的なラッチ機構が作用する。このようにしてソケット1はリレー2に強固に結合されて、振動や衝撃で生じる電気的断線から電気機器の安定した稼動を担保している。
〈連結体の切断〉
図2、図5及び図6を参照して連結体の切断について説明する。図5は連結体の切断過程を時間順序に示した工程図である。(A)は切断用治具で連結体を切断するところの側面図である。(B)は連結体に切断用治具の切断刃が当たるところの正面模式図である。図6は切断用治具の正面図である。
最初に図6を参照しながら切断用治具について説明する。切断用治具7は金属の平板を打ち抜いて得られる。切断用治具7は一端がコの字7aに分かれ、他端が平板体からなる柄70で、両者は連結部71でつながる。コの字7aの両先端は内向きに段差状の当接部7bを備える。使用時、コの字7aの一片は支点として働き、他の一片は当接部7bで作用点として働き、このとき柄70が力点として働く。当接部7bは連結体13に当接する部位に刃先7cを備えている。
次に図2及び図5の(A)を参照して連結体13の切断について説明する。最初に切断用治具7のコの字7aの一片を、2個のソケット単体11の間に連結体13を介して備わる嵌合体12の上面の前後領域にそれぞれ備わる内の一方の逆三角形の窪み状の切断支持台14に置き、他の一片を切断する連結体13に合わせる。このとき当接部7bの上面の刃先7cを連結体13の下面に当接させる(a)。この状態で切断用治具7は梃子の原理で作用するように構成されているので、切断用治具7の柄70を刃先7cが連結体13に当接する方向に傾ける(b)。更に荷重を加えて(c)、切断に至る(d)。なお、本実施形態では、切断支持台14は逆三角形の窪み状であるために、支点の据わりがよい。ただし本発明は切断支持台14をこの形状に限定するものではなく、半円状の窪みであってよく、窪みが無くて平坦面であってもよい。
このときの連結体の様子を図5の(B)を参照して説明する。切断用治具7の刃先7cは連結体13の断面積最小部13aに当接していて(a)、切断用治具7の倒し込み量に応じて順次刃先7cが前進する(b)。倒し込みが所定量超えたとき切断に至る(c)。このように連結体13の切断は切断用治具7を用いて梃子の原理を利用して行うことができるので軽い負担で連結体13の切断が可能である。なお、本実施の形態では切断用治具7を用いた連結体13の切断方法についての説明をしているが、連結体13の切断は必ずしも専用治具を要しない。一般の工具等で専用治具の代用をし得るものがあれば使用して差し支えない。
〈本実施形態の課題解決原理〉
ここで、連結体の作用を中心に本発明の課題解決原理について説明する。本来、連結体13はソケット単体11を連結して、ソケット本体10を一体としてまとめ上げるものであって、あらためて機能を説明すればソケット1の取扱い性を良くするためのものである。しかし、本発明の発明者は、連結体13にもう一つの機能を付加することで本発明を導いた。すなわち、ソケット1をバラバラに分割する際の装置としての機能である。ソケット1を一体とする機能の他に、ソケット1を分割するための機能を付加することでコンタクト同士の接触力を低下させること無く、ソケット1の引き抜き性を改善することが達成された。
結合されたソケット1をリレー2から引き抜く際、引き抜き作業の負担を軽減するために連結体13は所定の位置で切断される。上述したように連結体13は棒状体で軸線上の垂直断面に断面積最小部13aを有しているので、外部から作用した力はこの部分に効果的に働く。そのためにソケット1はソケット単体11に分割されるとともに、このときソケット単体11は強制的な結合力が作用している嵌合部12からも切り離された状態である。
すなわち、本発明の実施形態の場合には、ソケット1をリレー2から引き抜く際には、強制的な結合力と複数のコンタクト間の保持力(接触力)とが作用したソケット1を一体的に引き抜くのではなく、一組のコンタクト5及びコンタクト6間の保持力(接触力)だけが作用したソケット単体11に分割して引き抜くことになる。その結果、分割されたソケット単位11でソケット1を引き抜くことができるようになった。
〈引き抜き作業〉
図7はリレーに結合された分割後のソケット単体である。図7を参照してソケット単体11の引き抜き作業について説明する。分割されたソケット単体11は、ラッチ機構による強制的な結合力が作用する嵌合部12を切り離しているので、リレー2とソケット1間には強制的なラッチ機構は作用しない。またソケット単体11に作用している力はコンタクト5及びコンタクト6間の一組の保持力のみである。すなわち、従来技術ではリレー2からソケット1を引き抜く場合には、リレー2とソケット1間に働く強制的な結合力を解除するために、この結合力相当の力を加えた力をソケット1に作用させなければならなかったのが、本実施形態の場合には、強制的な結合力が作用する嵌合部12を切り離したことで、そのような力を加えることは不要になった。更に、保持力が作用しているコンタクトの接続が一組になったので、従来技術のような複数のコンタクト間に作用している場合の保持力に比べてかかる負担は大幅に軽減されることになった。その結果コンタクト5及びコンタクト6間の接触力を低下させること無く、すなわち、電気機器の性能や品質を高レベルに維持した状態で、保全時等に要求されるソケット1の引き抜き性を、そのとき要する引き抜き力を軽減することによって、大幅に改善することができた。
〈効果〉
以上詳述した実施形態は、以下の各効果を有している。
・ソケットはソケット単体を連結体で連結したものであるから、コンタクト数のバリエーションに応じた態様を速やかに揃えることができる。
・ソケットとリレー間の強制的なラッチ機構を備えた嵌合部は、ソケット単体とは独立して連結体を介して備えることができるので、嵌合部の位置、形状及び大きさ等の設計の自由度が広がり、様々な市場のニーズに細かく対応できる。
・ソケットは連結体でソケット単体を連結してなるとともに、連結体は切断が容易なので、リレーに結合されたソケットはこの連結体を切断することで容易にソケット単体に分割される。
・リレーに結合されたソケットはソケット単体に分割されるので、リレーとリレーに結合されたソケットのコンタクト同士の接触力を低下させること無く、リレーからソケットを引き抜く際の引き抜き力の低減を図ることができる。
・ソケット単体同士を連結している連結体は棒状体で軸線上の垂直断面積は断面積最小部を有しているので、外部から力が加わった際この断面積最小部に力が集中して容易にソケットをソケット単体に分割できる。
・切断用治具は梃子の原理を利用しているので、小さな力で連結体を切断で
きる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の設計変更及び修正を加えることができる。例えばこの実施形態は図8に示すように変更して具体化することも可能である。図8は連結体の種々の設計変更の例示を示す正面図及び外観斜視図である。(a)は下面にV溝がある連結体の正面図。(b)は上面、下面にV溝がある連結体の正面図。(c)は平坦な状態の連結体の正面図。(d)は上面、下面に半円状の溝がある連結体の正面図。(e)は上面にV溝がある連結体の正面図。(f)は平板状の連結体の外観斜視図である。
・連結体13にV溝13b´が形成されている場合、連結体13の軸断面積の最
小部がV溝13b´の頂点部に相当し切断荷重はこの頂点部に作用する。したがって連結体13はこの部分から破断して、一体化していたソケット1はこの部分からソケット単位11に分割される。このように変更した場合も上述した効果を奏しうる。
・連結体が平板13cである場合、本実施の形態では連結体は棒状体であったが平板体であってもよい。このように変更した場合も上述した効果を奏しうる。
1 ソケット
10 ソケット本体
100 ソケット本体ケース
11 ソケット単体
110 ソケット単体ケース
111 上部ソケットケース
111a 係合片
111b 電線取入口
112 下部ソケットケース
112a 第一リブ
112b 第二リブ
113 カバー
113a 蓋部
113b 側面部
113c スリット
114 開口部
2 リレー
20 リレーケース
200 凹部
21 コンタクトカバー
210 前面カバー
211 側面外カバー
212 側面内カバー
213 後面カバー
210a 第一スリット
211a 第二スリット
22 壁
22a スリット
3 回路基板
4 電線
5 コンタクト
5a 平坦部
5b 曲げ部
5c 接続部
5d 固定部
5e 隙間
6 コンタクト
6a 接続部
6b 厚み
7 治具
70 柄
71 連結部
7a コの字
7b 段差部
7c 刃先
12 嵌合体
12a 係合突起
13 連結体
14 切断支持台

Claims (6)

  1. 箱型の一面に回路基板へ接続するための端子を備え、
    他の一面に外部電源へ接続するためのコンタクトを備えたリレーに結合して
    組立体を構成するソケットであって、
    該ソケットは前記リレーのコンタクトに電気的機械的に接続するため、一端で電線に連結した少なくとも2個のコンタクトと、
    該コンタクトを収納し、前記電線を取り入れるために一面に電線取入口を備えたソケットケースと、を有し、
    該ソケットケースは、ほぼ同じ構造のソケット単体ケースを少なくとも一つの切断容易な連結体で横方向に連結したことを特徴とするソケット。
  2. 前記連結体は棒状体で、軸線上に垂直断面積の断面積最小部を有する請求項1に記載のソケット。
  3. 前記連結体は平板体である請求項1に記載のソケット。
  4. 前記リレーに結合した前記ソケットを引き抜くときは、前記連結体を切断してソケット単体毎に引き抜き作業を行うことに特徴を有するソケットの引き抜き方法。
  5. 梃子の原理を利用した前記連結体の切断用治具であって、
    長手方向に延びて力をかける柄の部分と、
    該柄部分に続く端部から二枝に分かれた、
    一方の、梃子の原理の支点となる支持部と、
    他方の、前記連結体に力を作用させる作用部とを有し、
    該作用部は先端に段差状の当接部を形成し、
    該当接部を前記連結体の下面に当接させたときに、
    前記支持部が前記ソケットの切断支持台に位置するようにして、
    前記柄の部分に力を加えて当該切断用治具を傾けたときに、前記連結体の当接部に増幅された力が加えられることに特徴を有する連結体の切断用治具。
  6. 前記切断用治具を使用した連結体の切断方法であって、
    前記当接部を前記連結体の下面に当接させるステップと、
    前記支持部を前記ソケットの切断支持台に位置するようにするステップと、
    前記柄の部分に力を加えて当該切断用治具を傾けるステップと、
    更に傾けて前記連結体を切断するステップと
    からなる連結体の切断方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6087479B1 (ja) * 2015-09-30 2017-03-01 三菱電機株式会社 ストッパ装置及びユニット
JP2018032633A (ja) * 2017-09-26 2018-03-01 オムロン株式会社 電子機器およびその製造方法

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