JP2007532692A - ピペラジン部分により結合したピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−ナフタルイミド結合体及びそれを調製するための方法 - Google Patents

ピペラジン部分により結合したピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−ナフタルイミド結合体及びそれを調製するための方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、潜在的な抗腫瘍剤としての、新規のピペラジン部分により結合したピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−ナフタルイミドハイブリッドに関する。本発明は、潜在的な抗腫瘍剤として有用である、新規のピペラジン部分により結合したピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−ナフタルイミドハイブリッドを調製するための方法にも関する。

Description

本発明は、潜在的な抗腫瘍剤としての、新規のピペラジン部分により結合したピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−ナフタルイミドハイブリッド(hybrid)に関する。本発明は、潜在的な抗腫瘍剤として有用である、新規のピペラジン部分により結合したピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−ナフタルイミドハイブリッドを調製するための方法にも関する。
本発明は特に、可能性のある抗癌剤としての、ピペラジン部分により結合したピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−ナフタルイミドハイブリッドの合成に関する。新規のピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−ナフタルイミドハイブリッド(VIII)の構造式は以下の通りであり、ここでn1=2、3、4、n2=2、3、4。
Figure 2007532692
ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピンは、ストレプトマイセス(Streptomyces)種由来の、DNAと相互作用する抗腫瘍抗生物質のファミリーである。天然のピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピンの例としては、アントラマイシン(anthramycin)、トマイマイシン(tomaymycin)、シビロマイシン(sibiromycin)及びDC−81が挙げられる。これらの化合物は、それらのN10−C11イミン/カルビノールアミン部分による、DNAの副溝内のグアニン残基のC2−アミンの位置への共有結合により生物活性を示し、Pu−G−Pu配列への優先をもたらす(Kunimoto,S.;Masuda,T.;Kanbayashi,N.;Hamada,M.;Naganawa,H.;Miyamoto,M.;Takeuchi,T and Unezawa,H.J.Antibiot,1980,33,665.;Kohn,K.W.and Speous,C.L.J.Mol.Biol,1970,91,551.;Hurley,L.H.;Gairpla,C.and Zmijewski,M.Biochem.Biophy.Acta.,1977,475,521.;Kaplan,D.J.and Hurley,L.H.Biochemistry,1981,20,7572.)。この分子は、C−環からA−環を見た場合に、右回りのねじれを有している。これは、PBDがB形DNAの湾曲を反映し、副溝の壁(wall)及び床(floor)と等らせん(isohelical)接触を保持することを可能にする。ここ数年は、新規のピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピンハイブリッドの開発において、注目が高まってきている。多くのPBD結合体が合成され、それらの抗癌活性が調べられた(Thurston,D.E.;Morris,S.J.;Hartley,J.A.Chem.Commun.1996,563.;Damayanthi,Y.;Reddy,B.S.P.;Lown,J.W.J.Org.Chem.1999,64,290.;Kamal,A.;Reddy,B.S.N.;Reddy,G.S.K.;Ramesh,G Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,1933,Kamal,A.;Reddy,B.S.N.;Reddy Indian patent application No.209/DEL/2000)。最近、C2/C2エキソ不飽和(exounsaturation)を有するC−8結合PBD二量体が、設計そして合成された(Gregson,S.J.;Howard,P.W.;Hartley,J.A.;Brooks,N.A.;Adam,L.J.;Jenkins,T.C;Kelland,L.R.and Thurston,D.E.,J.Med.Chem.2001,44,737)。また、顕著なDNA結合能及び潜在的抗腫瘍活性を有する、非架橋混合イミン−アミドPBD二量体が合成された(Kamal,A.;Ramesh,G.;Laxman,N.;Ramulu,P.;Srinivas,O.;Neelima,K.;Kondapi,A.K.;Srinu,V.B.;Nagarajaram,H.M.J.Med.Chem.2002,45,4679)。この研究室の以前の実験では、PBDはアルカン鎖でナフタルイミドに結合され、期待できる抗癌活性を示した(Kamal,A.;Reddy,B.S.N.;Reddy,G.S.K.;Ramesh,G Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,1933,Kamal,A;Reddy,B.S.N.;Reddy Indian patent application No.209/DEL/2000)。しかし、本発明では、PBD及びナフタルイミド部分を、単なるアルカン鎖スペーサーの代わりに、アルキル側鎖を有するピペラジン部分で結合した。表1及び2に示すように、スペーサー中にピペラジン部分を組み込むことにより、これらの新規ハイブリッドは、in vitroでの抗癌活性の強化だけでなく、多くのこのタイプのハイブリッドに対して顕著なDNA結合親和性を示す。
Figure 2007532692
発明の目的
本発明の主な目的は、抗癌剤として有用な、新規なピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピンを提供することである。本発明の別の対象は、抗腫瘍剤として有用な、新規のピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピンを調製するための方法を提供することである。
発明の概要
従って、本発明は、式VIIIの新規なピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン(ここで、n1=2、3、4、n2=2、3、4)を提供する。
Figure 2007532692
本発明は、上記に示した式VIIIのピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン(ここで、n1=2、3、4、n2=2、3、4)を調製するための方法も提供する。当該方法は、式IVの(2S)−N−[4−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル]ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタールをジブロモアルカンと非プロトン性水混和性有機溶媒中で弱無機塩基の存在下において還流温度で48時間反応させること、式Vの2S−N−[4−(n−ブロモアルコキシ)−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル]ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタールを単離すること、式Vの化合物をピペラジン結合ナフタルイミドと弱無機塩基の存在下で反応させて式VIの化合物を単離すること、それをSnCl2・2H2Oを用いて有機溶媒の存在下で還流温度において還元すること、上記の式VIIのアミノ化合物を既知の脱保護剤と従来の方法で反応させて、新規の式VIIIのピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン(ここで、nは上記の通り)を得ること、を含んで成る。
発明の詳細な説明
前駆体である、式IVの(2S)−N−[4−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル]ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタール(Thurston,D.E.;Murthy,V.S.;Langley,D.R.;Jones,G.;B.Synthesis,1990,81)は、文献の方法により調製した。
本発明のいくつかの代表的な式VIIIの化合物は下記のとおりである:
1.7−メトキシ−8−{2−[4−[2−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)エチル]ピペラジン−1−イル]エチル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン
2.7−メトキシ−8−{3−[4−[2−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)エチル]ピペラジン−1−イル]プロピル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン
3.7−メトキシ−8−{4−[4−[2−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)エチル]ピペラジン−1−イル]ブチル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン
4.7−メトキシ−8−{3−[4−[3−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)プロピル]ピペラジン−1−イル]プロピル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン
5.7−メトキシ−8−{4−[4−[4−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)ブチル]ピペラジン−1−イル]ブチル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン
これらのピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピンハイブリッドの新規のアナログは、結腸(HT−29、HCT−15)、肺(A−549、HOP−62)、頸部(SiHa)起源の選択したヒト癌細胞株において、期待できる抗癌活性を示した。合成したこの分子は、潜在的な配列選択的DNA結合特性を有する、非常に生物学的に重要なものである。スキームIに示すように、これは、
1.DC−81中間体のC−8の位置における、ナフタルイミド部分とのエーテル結合。
2.反応混合物を24〜48時間還流すること。
3.C−8結合PBDハイブリッドの合成。
4.酢酸エチル、ヘキサン、ジクロロメタン及びメタノールなどの異なる溶媒を用いた、カラムクロマトグラフィーによる精製。
を含んで成る、新規のコンジナー(congener)の設計及び合成法をもたらした。
Figure 2007532692
Figure 2007532692
以下の実施例は例示として与えられ、従って本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
実施例1:式IVの(2S)−N−[4−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル]ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタール(800mg、2mmol)/アセトンの溶液に、無水K2CO3(829mg、6mmol)及び1,2ジブロモエタン(940mg、5mmol)を添加し、この混合物を48時間還流した。反応が完了した後に、濾過によりK2CO3を除去し、溶媒を減圧下で蒸発させ、カラムクロマトグラフィーによる精製により化合物Vを得た。
1H NMR(CDCl3)1.30−1.45(m,6H),1.70−2.35(m,4H),2.70−2.85(m,4H),3.12−3.30(m,2H),3.70(t,2H,J=6.3Hz),3.95(s,3H),4.40(t,2H,J=6Hz),4.60−4.75(m,1H),4.82(d,1H,J=4.3Hz),6.80(s,1H),7.65(s,1H)。
式Vの2S−N−[4−(2−ブロモエトキシ)−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル]ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタール(507mg、1mmol)、ピペラジン結合ナフタルイミド(340mg、1.1mmol)/アセトンの溶液に、無水K2CO3(415mg、3mmol)を添加し、この混合物を24時間還流した。反応が完了した後に、濾過によりK2CO3を除去し、溶媒を減圧下で蒸発させ、カラムクロマトグラフィーによる精製により化合物VIを得た。
1H NMR(CDCI3、2OOMHz)1.22−1.40(m,6H),1.70−2.35(m,4H),2.55−2.95(m,16H),3.15−3.32(m,2H),3.92(s,3H),4.15−4.35(m,4H),4.57−4.72(m,1H),4.80(d,1H,J=4.3Hz),6.77(s,1H),7.60−7.80(m,3H),8.30(t,2H,J=8Hz),8.55(d,2H,J=7.6Hz)。
式VIの2S−N−{4−[2−[4−[2−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)エチル]ピペラジン−1−イル]エチル]−オキシ−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル}ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタール(736mg、1mmol)/メタノールの溶液にSnCl2・2H2O(1.12gr、5mmol)を添加し、そのTLCが反応の完了を示すまでこの混合物を還流した。メタノールを蒸発させ、10%のNaHCO3溶液を添加した。水層を酢酸エチルで抽出し、混合した有機相をNa2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、アミノチオアセタール(VII)を得、そして次の段階で直接用いた。
VII(706mg、1mmol)、HgCl2(624mg、2.3mmol)及びCaCO3(250mg、2.5mmol)/CH3CN−H2Oの溶液(4:1)を、そのTLCが出発物質の完全な消費を示すまで室温で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトベッド(bed)に通して濾過した。有機層を濃縮し、乾燥させ、カラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物VIIIを得た。
1H NMR(CDCl3,200MHz)1.90−2.40(m,4H),2.45−2.92(m,12H),3.55−3.82(m,3H),3.92(s,3H),4.05−4.40(m,4H),6.77(s,1H),7.45(s,1H),7.62(d,1H,J=4.39Hz), 7.76(t,2H,J=7.69Hz),8.20(d,2H,J=8.2Hz),8.60(d,2H,J=7.32Hz)。
実施例2:式IVの(2S)−N−[4−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル]ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタール(800mg、2mmol)/アセトンの溶液に、無水K2CO3(828mg、6mmol)及び1,3ジブロモプロパン(1gr、5mmol)を添加し、この混合物を48時間還流した。反応が完了した後に、濾過によりK2CO3を除去し、溶媒を減圧下で蒸発させ、カラムクロマトグラフィーによる精製により化合物Vを得た。
1H NMR(CDCl3,200MHz)1.25−1.40(m,6H),1.72−2.42(m,6H),2.70−2.8(m,4H),3.15−3.30(m,2H),3.60(t,2H,J=6.20Hz),3.95(s,3H),4.20(t,2H,J=4.96Hz),4.60−4.75(m,1H),4.82(d,1H,J=4.33Hz),6.78(s,1H),7.68(s,1H)。
式Vの2S−N−[4−(3−ブロモプロポキシ)−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル]ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタール(521mg、1mmol)、ピペラジン結合ナフタルイミド(340mg、1.1mmol)/アセトンの溶液に、無水K2CO3(415mg、3mmol)を添加し、この混合物を24時間還流した。反応が完了した後に、濾過によりK2CO3を除去し、溶媒を減圧下で蒸発させ、カラムクロマトグラフィーによる精製により化合物VIを得た。
1H NMR(CDCl3,200 MHz)1.30−1.42(m,6H),1.70−2.30(m,6H),2.40−2.82(m,16H),3.15−3.30(m,2H),3.92(s,3H),4.15(m,2H),4.30(m,2H),4.60−4.70(m,1H),4.82(d,1H,J=4.25 Hz),6.75(s,1H),7.65(s,1H),7.75(t,2H,J=7.4Hz),8.2(d,2H,J=8Hz),8.6(d,2H,J=7.6Hz)。
式VIの2S−N−{4−[3−[4−[2−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)エチル]ピペラジン−1−イル]プロピル]−オキシ−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル}ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタール(750mg、1mmol)/メタノールの溶液にSnCl2・2H2O(1.12gr、5mmol)を添加し、そのTLCが反応の完了を示すまでこの混合物を還流した。メタノールを蒸発させ、10%のNaHCO3溶液を添加した。水層を酢酸エチルで抽出し、混合した有機相をNa2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、アミノチオアセタール(VII)を得、そして次の段階で直接用いた。
VII(720mg、1mmol)、HgCl2(624mg、2.3mmol)及びCaCO3(250mg、2.5mmol)/CH3CN−H2Oの溶液(4:1)を、そのTLCが出発物質の完全な消費を示すまで室温で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトベッドに通して濾過した。有機層を濃縮し、乾燥させ、カラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物VIIIを得た。
1H NMR(CDCl3,200MHz)1.60−2.16(m,6H),2.25−2.80(m,12H),3.50−3.82(m,3H),3.95(s,3H),4.05−4.40(m,4H),6.80(s,1H),7.45(s,1H),7.62(d,1H,J=3.33Hz),7.79(t,2H,J=7.32Hz),8.20(d,2H,J=8.05Hz),8.60(d,2H,J=7.32 Hz)。
実施例3:式の(2S)−N−[4−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル]ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタール(800mg、2mmol)/アセトンの溶液に、無水K2CO3(829mg、6mmol)及び1,4ジブロモブタン(1.07gr、5mmol)を添加し、この混合物を48時間還流した。反応が完了した後に、濾過によりK2CO3を除去し、溶媒を減圧下で蒸発させ、カラムクロマトグラフィーによる精製により化合物Vを得た。
1H NMR(CDCI3,300MHz)1.30−1.40(m,6H),1.75−2.40(m,8H),2.70−2.85(m,4H),3.15−3.30(m,2H),3.50(t,2H,J=6.25Hz),3.95(s,3H),4.10(m,2H),4.60−4.70(m,1H),4.82(d,1H,J=4.3Hz),6.75(s,1H),7.62(s,1H)。
式Vの2S−N−[4−(4−ブロモブトキシ)−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル]ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタール(535mg、1mmol)、ピペラジン結合ナフタルイミド(340mg、1.1mmol)/アセトンの溶液に、無水K2CO3(415mg、3mmol)を添加し、この混合物を24時間還流した。反応が完了した後に、濾過によりK2CO3を除去し、溶媒を減圧下で蒸発させ、カラムクロマトグラフィーによる精製により化合物VIを得た。
1H NMR(CDCl3,200MHz)1.25−1.40(m,6H),1.60−2.15(m,8H),2.35−2.85(m,16H),3.15−3.30(m,2H),3.92(s,3H),4.12(m,1H),4.30(m,2H),4.60−4.72(m,1H),4.80(d,1H,J=4.23Hz),6.75(s,1H),7.60(s,1H),7.75(t,2H,J=7.45Hz),8.2(d,2H,J=8.25Hz),8.56(d,2H,J=7.62Hz)。
式VIの2S−N−{4−[4−[2−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)エチル]ピペラジン−1−イル]ブチル]−オキシ−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル}ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタール(764mg、1mmol)/メタノールの溶液にSnCl2・2H2O(1.12gr、5mmol)を添加し、そのTLCが反応の完了を示すまでこの混合物を還流した。メタノールを蒸発させ、10%のNaHCO3溶液を添加した。水層を酢酸エチルで抽出し、混合した有機相をNa2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、アミノチオアセタール(VII)を得、そして次の段階で直接用いた。
VII(734mg、1mmol)、HgCl2(624mg、2.3mmol)及びCaCO3(250mg、2.5mmol)/CH3CN−H2Oの溶液(4:1)を、そのTLCが出発物質の完全な消費を示すまで室温で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトベッドに通して濾過した。有機層を濃縮し、乾燥させ、カラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物VIIIを得た。
1H NMR(CDCl3,200 MHz)1.56−2.15(m,8H),2.25−2.80(m,16H),3.45−3.82(m,3H),3.92(s,3H),4.0−4.15(m,2H),4.22−4.37(t,2H),6.70(s,1H),7.42(s,1H),7.60(d,1H,J=4.25Hz),7.72(t,2H,J=7.4Hz),8.16(d,2H,J=8.1Hz),8.56(d,2H,J=7.42Hz)。
実施例4:式IVの(2S)−N−[4−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル]ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタール(800mg、2mmol)/アセトンの溶液に、無水K2CO3(829mg、6mmol)及び1,3ジブロモプロパン(1gr、5mmol)を添加し、この混合物を48時間還流した。反応が完了した後に、濾過によりK2CO3を除去し、溶媒を減圧下で蒸発させ、カラムクロマトグラフィーによる精製により化合物Vを得た。
1H NMR(CDCl3,200 MHz)1.25−1.40(m,6H),1.72−2.42(m,6H),2.70−2.8(m,4H),3.15−3.30(m,2H),3.60(t,2H,J=6.20Hz),3.95(s,3H),4.20(t,2H,J=4.96Hz),4.60−4.75(m,1H),4.82(d,1H,J=4.33Hz),6.78(s,1H),7.68(s,1H)。
式Vの2S−N−[4−(3−ブロモプロポキシ)−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル]ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタール(521mg、1mmol)、ピペラジン結合ナフタルイミド(324mg、1mmol)/アセトンの溶液に、無水K2CO3(415mg、3mmol)を添加し、この混合物を24時間還流した。反応が完了した後に、濾過によりK2CO3を除去し、溶媒を減圧下で蒸発させ、カラムクロマトグラフィーによる精製により化合物VIを得た。
1H NMR(CDCl3,200MHz)1.25−1.42(m,6H),1.70−2.40(m,8H),2.60−3.30(m, 18H),3.92(s,3H),4.05(m,4H),4.70−4.80(m,1H),4.82(d,1H,J=4.25Hz),6.77(s,1H),7.60(s,1H),7.75(t,2H,J=7.35Hz),8.18(d,2H,J=8Hz),8.55(d,2H,J=7.55 Hz)。
式VIの2S−N−{4−[3−[3−[4−[3−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)プロピル]ピペラジン−1−イル]プロピル]−オキシ−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル}ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタール(764mg、1mmol)/メタノールの溶液にSnCl2・2H2O(1.12gr、5mmol)を添加し、そのTLCが反応の完了を示すまでこの混合物を還流した。メタノールを蒸発させ、10%のNaHCO3溶液を添加した。水層を酢酸エチルで抽出し、混合した有機相をNa2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、アミノチオアセタール(VII)を得、そして次の段階で直接用いた。
VII(734mg、1mmol)、HgCl2(624mg、2.3mmol)及びCaCO3(250mg、2.5mmol)/CH3CN−H2Oの溶液(4:1)を、そのTLCが出発物質の完全な消費を示すまで室温で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトベッドに通して濾過した。有機層を濃縮し、乾燥させ、カラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物VIIIを得た。
1H NMR(CDCl3,200MHz)1.75−2.18(m,8H),2.22−2.80(m,16H),3.45−4.30(m,10H),6.75(s,1H),7.45(s,1H),7.60(d,1H,J=4.2Hz),7.72(t,2H,3J=7.4Hz),8.20(d,2H,J=8.1Hz),8.58(d,2H,J=7.35Hz)。
実施例5:式IVの(2S)−N−[4−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル]ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタール(800mg、2mmol)/アセトンの溶液に、無水K2CO3(829mg、6mmol)及び1,4ジブロモブタン(1gr、5mmol)を添加し、この混合物を48時間還流した。反応が完了した後に、濾過によりK2CO3を除去し、溶媒を減圧下で蒸発させ、カラムクロマトグラフィーによる精製により化合物Vを得た。
1H NMR(CDCl3,300MHz)1.30−1.40(m,6H),1.75−2.40(m,8H),2.70−2.85(m,4H),3.15−3.30(m,2H),3.50(t,2H,5J=6.25Hz),3.95(s,3H),4.10(m,2H),4.60−4.70(m,1H),4.82(d,1H,J=4.3Hz),6.75(s,1H),7.62(s,1H)。
式Vの2S−N−[4−(4−ブロモブトキシ)−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル]ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタール(538mg、1mmol)、ピペラジン結合ナフタルイミド(337mg、1mmol)/アセトンの溶液に、無水K2CO3(415mg、3mmol)を添加し、この混合物を24時間還流した。反応が完了した後に、濾過によりK2CO3を除去し、溶媒を減圧下で蒸発させ、カラムクロマトグラフィーによる精製により化合物VIを得た。
1H NMR(CDCl3,200MHz)1.60−2.33(m,12H),2.52−3.0(m,16H),3.12−3.30(m,2H),3.95(s,1H),4.02−4.25(m,4H),4.60-4.72(m,1H),4.80(d,1H,J=4.3Hz),6.75(s,1H),7.60(s,1H),7.75(t,2H,J=7.45Hz),8.18(d,2H,J=8.2 Hz),8.56(d,2H,J=7.6 Hz)。
式VIの2S−N−{4−[4−[4−[4−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)ブチル]ピペラジン−1−イル]ブチル]−オキシ−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル}ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタール(792mg、1mmol)/メタノールの溶液にSnCl2・2H2O(1.12gr、5mmol)を添加し、そのTLCが反応の完了を示すまでこの混合物を還流した。メタノールを蒸発させ、10%のNaHCO3溶液を添加した。水層を酢酸エチルで抽出し、混合した有機相をNa2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、アミノチオアセタール(VII)を得、そして次の段階で直接用いた。
VII(762mg、1mmol)、HgCl2(624mg、2.3mmol)及びCaCO3(250mg、2.5mmol)/CH3CN−H2Oの溶液(4:1)を、そのTLCが出発物質の完全な消費を示すまで室温で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトベッドに通して濾過した。有機層を濃縮し、乾燥させ、カラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物VIIIを得た。
1H NMR(CDCl3,300MHz)1.50−2.10(m,12H),2.25−2.80(m,16H),3.45−4.30(m,10H),6.75(s,1H),7.45(s,1H),7.62(d,1H,J=4.2Hz),7.75(t,2H,J=7.3Hz),8.20(d,2H,J=8.1 Hz),8.56(d,2H,J=7.40Hz)。
生物活性:
ヒト癌細胞株に対するin vitroでの細胞毒性:National Cancer Institute(Frederick,U.S.A)又は National Center for Cell Science(Pune,India)から入手したヒト癌細胞株を、本試験で用いた。組織培養フラスコ中で、完全増殖培地(2mMのグルタミン、100μg/mlストレプトマイシンを含むRPMI−1640培地(pH7.4)、濾過により滅菌し、使用前に10%ウシ胎仔血清及び100ユニット/mlのペニシリンを追加)において、37℃で、5%CO2及び90%相対湿度の雰囲気下で、二酸化炭素インキュベーター中において、細胞を増殖させた。細胞毒性を決定するために、サブコンフルーエント(subconfluent)の段階の細胞を、トリプシン(0.5%/0.02%のEDTAを含むPBS)で処理することによって、このフラスコから回収した。トリパンブルー排除法により決定した場合に生存率が98%以上である細胞を試験に用いた。細胞毒性を決定するために、必要な細胞密度の細胞懸濁液を、ゲンタマイシン(50μg/ml)を含む完全増殖培地中で調製した。
試験物質のストック溶液(2×10-2M)をDMSO中で調製した。50μg/mlのゲンタマイシンを含む完全増殖培地を用いて、このストック溶液を連続的に希釈し、必要な濃度の作業試験溶液を得た。
96−ウエル組織培養プレートを用いて、ヒト癌細胞株に対するin vitroでの細胞毒性を決定した(Monks,A.,Scudiero,D.,Skehan,P,Shoemaker R.,Paull,K.,Vistica,D.,Hose,C,Langley,J.,Cronise,P.,Vaigro−Wolff,A.,Gray−Goodrich,M.,Campbell,H.,Mayo,J and Boyd M.J.Natl.Cancer Inst.,1991,83,757−766)。100μlの細胞懸濁液を、96−ウエル組織培養プレートの各ウエルに添加した。細胞を24時間インキュベートした。24時間のインキュベーションの後に、完全増殖培地(100μl)中の試験物質を、細胞懸濁液を含むウエルに添加した。試験物質の添加後に、このプレートを更に48時間インキュベートし(37℃で、5%CO2及び90%相対湿度の雰囲気下で、二酸化炭素インキュベーター中において)、次に全てのウエル中の培地の上部にトリクロロ酢酸(TCA、50μl、50%)を穏やかに重ねることによって細胞増殖を止めた。プレートを4℃で1時間インキュベートし、細胞をウエルの底に固定した。全てのウエルの液体をピペットで静かに取り、捨てた。プレートを蒸留水で5回洗い、TCA、増殖培地、低分子量代謝物、血清タンパク質などを除去し、そして風乾した。スルホローダミンB色素で染色することにより、細胞増殖を測定した(Skehan et al.,1990)。吸着色素をトリス緩衝液(100ml、0.01M、pH10.4)中に溶解し、プレートを機械的攪拌機上で5分間穏やかに攪拌した。光学密度を540nmにてELISAリーダーで記録した。
細胞増殖を、実験セットの平均OD値から各ブランクの平均OD値を引くことによって算出した。試験物質の存在下での増殖パーセントを、任意の試験物質の非存在下における細胞増殖を100%として考えて算出し、次いで、試験物質の存在下における増殖阻害%を算出した。
細胞毒性:
化合物の一次抗癌活性を評価した。いくつかの代表的な化合物の細胞毒性データを表1に示した。
Figure 2007532692
Figure 2007532692
pH7.00±0.01におけるCT−DNA単独の場合、Tm=69.8℃±0.01(10の分離測定からの平均値)、全てのΔTm値は±0.1−0.2℃である。1:5のモル比の[PBD]/[DNA]の場合、CT−DNA濃度=100μM及びリガンド濃度=20μM/水性リン酸ナトリウム緩衝液[10mMのリン酸ナトリウム+1mMのEDTA、pH7.00±0.01]。

Claims (23)

  1. 1=2,3,4、n2=2,3,4である、新規の式VIIIのピロロ[2,1−C][1,4]ベンゾジアゼピン。
    Figure 2007532692
  2. アルキル=エチル、プロピル、ブチルである、式VIIIの7−メトキシ−8−{2−[4−[2−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)アルキル]ピペラジン−1−イル]アルキル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン。
    Figure 2007532692
  3. 以下に示す構造式の7−メトキシ−8−{2−[4−[2−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)エチル]ピペラジン−1−イル]エチル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン。
    Figure 2007532692
  4. 以下に示す構造式の7−メトキシ−8−{3−[4−[2−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)エチル]ピペラジン−1−イル]プロピル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン。
    Figure 2007532692
  5. 以下に示す構造式の7−メトキシ−8−{4−[4−[2−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)エチル]ピペラジン−1−イル]ブチル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン。
    Figure 2007532692
  6. 以下に示す構造式の7−メトキシ−8−{3−[4−[3−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)プロピル]ピペラジン−1−イル]プロピル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン。
    Figure 2007532692
  7. 以下に示す構造式の7−メトキシ−8−{4−[4−[4−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)ブチル]ピペラジン−1−イル]ブチル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン。
    Figure 2007532692
  8. 以下に示す構造式の7−メトキシ−8−{4−[4−[2−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)プロピル]ピペラジン−1−イル]ブチル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン。
    Figure 2007532692
  9. 以下に示す構造式の7−メトキシ−8−{3−[4−[2−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)ブチル]ピペラジン−1−イル]プロピル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン。
    Figure 2007532692
  10. 以下に示す構造式の7−メトキシ−8−{3−[4−[3−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)プロピル]ピペラジン−1−イル]エチル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン。
    Figure 2007532692
  11. 式IVの(2S)−N−[4−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル]ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタールをジブロモアルカンと非プロトン性水混和性有機溶媒中で弱無機塩基の存在下において還流温度で48時間反応させること、式Vの2S−N−[4−(n−ブロモアルコキシ)−5−メトキシ−2−ニトロベンゾイル]ピロリジン−2−カルボキシアルデヒドジエチルチオアセタールを単離すること、式Vの化合物をピペラジン結合ナフタルイミドと弱無機塩基の存在下で反応させて式VIの化合物を単離すること、それをSnCl2・2H2Oを用いて有機溶媒の存在下で還流温度において還元すること、上記の式VIIのアミノ化合物を脱保護剤と反応させて、nが上記の通りである式VIIIのピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピンを得ることを含んで成る、式VIIIのピロロ[2,1−C][1,4]ベンゾジアゼピンを調製するための方法
    Figure 2007532692
    {式中、n1=2,3,4、n2=2,3,4}。
  12. 医薬として許容される量の式VIIIの化合物を癌に罹患した対象に投与することを含んで成る、癌に罹患した対象において癌を治療するための、式VIIIの化合物又はその医薬として許容される誘導体若しくは塩の使用。
  13. 式VIIIの化合物又はその医薬として許容される誘導体若しくは塩を、医薬として許容される添加物とともに、癌に罹患した対象に投与することを含んで成る、癌に罹患した対象において癌を治療するための方法。
  14. 医薬として有効な量の、n1=2,3,4、n2=2,3,4である式VIIIのピロロ[2,1−C][1,4]ベンゾジアゼピン及び医薬として許容される賦形剤を含んで成る医薬組成物。
    Figure 2007532692
  15. 医薬として有効な量の、アルキル=エチル、プロピル、ブチルである式VIIIの7−メトキシ−8−{2−[4−[2−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)アルキル]ピペラジン−1−イル]アルキル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン及び医薬として許容される賦形剤を含んで成る医薬組成物。
    Figure 2007532692
  16. 医薬として有効な量の、7−メトキシ−8−{2−[4−[2−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)エチル]ピペラジン−1−イル]エチル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン及び医薬として許容される賦形剤を含んで成る医薬組成物。
    Figure 2007532692
  17. 医薬として有効な量の、7−メトキシ−8−{3−[4−[2−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)エチル]ピペラジン−1−イル]プロピル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン及び医薬として許容される賦形剤を含んで成る医薬組成物。
    Figure 2007532692
  18. 医薬として有効な量の、7−メトキシ−8−{4−[4−[2−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)エチル]ピペラジン−1−イル]ブチル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン及び医薬として許容される賦形剤を含んで成る医薬組成物。
    Figure 2007532692
  19. 医薬として有効な量の、7−メトキシ−8−{3−[4−[3−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)プロピル]ピペラジン−1−イル]プロピル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン及び医薬として許容される賦形剤を含んで成る医薬組成物。
    Figure 2007532692
  20. 医薬として有効な量の、7−メトキシ−8−{4−[4−[4−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)ブチル]ピペラジン−1−イル]ブチル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン及び医薬として許容される賦形剤を含んで成る医薬組成物。
    Figure 2007532692
  21. 医薬として有効な量の、7−メトキシ−8−{4−[4−[2−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)プロピル]ピペラジン−1−イル]ブチル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン及び医薬として許容される賦形剤を含んで成る医薬組成物。
    Figure 2007532692
  22. 医薬として有効な量の、7−メトキシ−8−{3−[4−[2−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)ブチル]ピペラジン−1−イル]プロピル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン及び医薬として許容される賦形剤を含んで成る医薬組成物。
    Figure 2007532692
  23. 医薬として有効な量の、7−メトキシ−8−{3−[4−[3−(1,3−ジオキソ−ベンズ[de]イソキノリン−2−イル)プロピル]ピペラジン−1−イル]エチル}−オキシ−(11aS)−1,2,3,11aテトラヒドロ−5H−ピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−5−オン及び医薬として許容される賦形剤を含んで成る医薬組成物。
    Figure 2007532692
JP2007509062A 2004-06-30 2004-06-30 ピペラジン部分により結合したピロロ[2,1−c][1,4]ベンゾジアゼピン−ナフタルイミド結合体及びそれを調製するための方法 Expired - Fee Related JP4638485B2 (ja)

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