JP2007336118A - サラウンド生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 マルチチャンネル再生時に量感のあるサラウンド信号を生成する「サラウンド生成装置」を提供する。
【解決手段】 サラウンド信号を生成するサラウンド生成部40は、2チャンネルステレオ信号L/Rを入力し、当該ステレオ信号L/Rの相関成分を除去してステレオ信号の非相関化処理を行う非相関処理部200と、ステレオ信号L/Rから低周波数帯域の信号を抽出する抽出部210と、非相関処理部200の出力信号SL’/SR’に抽出部210で抽出された低周波数帯域の信号を加算し、サラウンド信号SL/SRを出力する加算処理部220とを備えている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、2チャンネルステレオ信号からマルチチャンネルのサラウンド信号を生成するサラウンド生成装置に関し、特に車載用オーディオ装置に搭載されるサラウンド生成装置に関する。
ホームシアターあるいは車内空間等において臨場感またはサラウンド効果のある音場を提供するために、複数のスピーカをリスナーの前後に配置した5chまたは5.1chのサラウンドシステムが普及している。こうしたシステムにおいて、2チャンネルのステレオ信号からマルチチャンネルのサラウンド信号を生成する変換技術が利用されている。例えば、車室空間内であれば、2チャンネル(LchとRch)のステレオ信号がフロントの左右のスピーカからそれぞれ出力され、ステレオ信号の差分から得られたサラウンド信号がリアの左右のスピーカからそれぞれ出力されるようになっている。
2チャンネルステレオ信号の差分からサラウンド信号を生成する場合、生成されたサラウンド信号は、互いに逆位相となり、受聴者(リスナー)に逆相感や違和感を与えてしまう欠点がある。この欠点を解決するために、適応フィルタを利用して2チャンネルステレオ信号を非相関化(または無相関化)し、非相関化された信号の差分からサラウンド信号を生成する技術が特許文献1に開示されている。
非相関化処理において、中・高域成分についての相関除去は良好に行なえていることが、性能面、聴感的にも解ってきている。また、CDなどの2チャネル信号についても、レコーディング・ミキシングの過程で、クリエイティブ性・芸術性を高めるために、コーラス、効果音等を意図的に位相ずらし、残響など非相関化処理しているものが多い。
図1は、特許文献1のFIRフィルタによる適応非相関化器の構成例を示す図である。一方のチャンネルの入力信号Xを多段のディレイ処理器Z−1によって分割し、この出力のそれぞれに対して係数処理器W,W,・・・,Wにより所定の係数を重畳させ、これを加算器Σで加算することにより、一方のチャンネルの入力信号X中から、他方のチャンネルの入力信号Yと相関の高い信号成分を抽出する非相関化フィルタを設ける。非相関化フィルタの特性を、その出力信号RESと他方のチャンネルからの入力信号Yによって得られるエラー信号eと、一方のチャンネルの入力信号Xと、フィルタ係数の更新速度を制御するステップサイズパラメータとに基づいて、逐次と変化させる係数更新処理器5を備える。演算器4は、非相関化フィルタからの出力RESと他方のチャンネルの入力信号Yとの差分からサラウンド信号を得る。
特開2003−333698号
図2は、車載用オーディオ装置に設けられるサラウンド生成装置の一構成例を示すブロック図である。2チャンネルステレオ信号L/Rは、それぞれフロントのステレオ信号FL/FRとなるとともに、非相関処理部ASTに入力される。ステレオ信号L/Rは、そこで相関成分が除去され、その差分からサラウンド信号SL/SRが生成される。
ステレオ信号L/Rにおいて低域信号は相対的に相関性が高く、非相関処理部ASTに入力した場合、相関性の高い低域信号が抑圧される傾向にある。その結果、楽音聴取時に聴取者(リスナー)が低音の量感をより多く求める場面も見られた。図3(a)は、フロントFL/FRの音域と出力レベルの関係を示し、図3(b)は、リアチャンネルSL/SRの音域と出力レベルの関係を示している。これらの出力波形において、150Hz以下の低域の楕円Q1とQ2で示す範囲を比較すると、リアチャンネルの方がフロントチャンネルよりも出力レベルが10dB程度小さくなっていることがわかる。
一般に、80Hz〜200Hzの周波数帯域は、男性ボーカル(バリトンやテノール)の下限値に一致し、この音域は、音の量感を演出し、これが弱いと力のない低音となってしまい、音楽再生時の量感が不足してしまうという課題がある。
本発明は、上記従来の課題を解決するために成されたものであり、マルチチャンネル再生時に量感のあるサラウンド信号を生成するサラウンド生成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る2チャンネルステレオ信号からマルチチャンネルのサラウンド信号を生成するサラウンド生成装置は、2チャンネルステレオ信号を入力し、当該ステレオ信号の相関成分を除去してステレオ信号の非相関化処理を行う非相関化処理手段と、2チャンネルステレオ信号から所定周波数帯域の信号を抽出する抽出手段と、前記非相関化処理手段の出力信号に前記抽出された信号を加算し、サラウンド信号を出力する加算手段とを有する。
好ましくは、前記抽出手段は、低周波帯域の音声信号を抽出するものであり、カットオフ周波数が、200Hz以下で設定されるローパスフィルタを用いることができる。また、加算手段は、抽出手段により抽出された信号のゲインを調整する第1の増幅器と、非相関化処理手段の出力信号のゲインを調整する第2の増幅器を含むようにしてもよい。サラウンド生成装置はさらに、非相関化処理手段に含まれる適応ディジタルフィルタのステップサイズパラメータを可変し、かつステップサイズパラメータの可変に応じて前記第1および第2の増幅器のゲインを可変する制御手段を有する。制御手段は、ステップサイズパラメータが大きくなると、それに応答して第1の増幅器のゲインを大きくする。サラウンド生成装置はさらに、ステップサイズパラメータの可変を指示する入力手段を含むようにしてもよい。
好ましくは、抽出手段は、加算手段の第1の増幅器のゲインに応答して抽出する周波数帯域を可変するようにしてもよい。この場合、第1の増幅器のゲインが大きくされるとき、ローパスフィルタのカットオフ周波数を大きくし、第1の増幅器のゲインが小さくされるとき、カットオフ周波数が小さくなるように可変される。
本発明によれば、2チャンネルステレオ信号から所定周波数帯域(好ましくは、200Hz以下の低周波数帯域)の信号を抽出し、これを非相関化処理された信号に加算するようにしたので、低域の不足分が補われ、マルチチャンネル再生時に量感のあるサラウンド信号を得ることができる。
本発明の最良の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図4は、本発明の実施例に係る車載用オーディオ装置の構成を示すブロック図である。車載用オーディオ装置10は、ラジオ放送やテレビ放送で受信したオーディオ信号を再生したり、あるいはCD、DVD、ハードディスク等のメディアに格納されたオーディオ信号を再生する。以下では、FM放送を受信しこれを再生する例を説明する。
図4に示すように、車載用オーディオ装置10は、ラジオ放送を受信するアンテナ20、アンテナ20で受信されたRF信号を受け取る受信モジュール30、受信モジュール30からのオーディオ信号を入力し、サラウンド信号を生成するサラウンド生成部40、受信モジュール30における受信信号の受信感度を入力し、サラウンド生成部40を制御するコントローラ50を含んでいる。サラウンド生成部40は、2チャンネルステレオ信号L/Rを入力し、それからサラウンド信号SL、SRを生成する。5チャンネルのサラウンド信号を生成する場合には、さらにステレオ信号RとLの和の成分から信号CT(Center)を生成する。
図5は、車内空間におけるスピーカのレイアウトを示す図である。前部座席の両側の左右にフロントスピーカFL、FRが配置され、後部座席の両側の左右にリアスピーカRL、RRが配置されている。フロントスピーカFLからLchのステレオ信号(以下、ステレオ信号Lという)が出力され、フロントスピーカFRからRchのステレオ信号(以下、ステレオ信号Rという)が出力される。リアスピーカRLからLchのサラウンド信号(以下、サラウンド信号SLという)が出力され、リアスピーカRRからRchのサラウンド信号(以下、サラウンド信号SRという)が出力される。5チャンネルのサラウンド空間の場合には、座席のセンターにスピーカCTが配置され、そこから信号CTが出力される。
図6は、FM放送を受信する受信モジュールの一般的な内部構成を示すブロック図である。受信モジュール30は、アンテナ20からのRF信号を受け取りこれを増幅するRF増幅器100と、増幅されたRF信号から希望局の周波数信号を選択する同調回路110と、局部発信器120からの周波数信号とRF信号を混合し中間周波数(IF)信号を生成する混合器130と、IF信号からオーディオ信号を検波する検波器140と、ステレオ信号を左右の2チャンネルに分離するマルチプレクサ(MPX)復調器150と、検波器140のIF信号レベルから受信感度または電界強度を検出し、RF増幅器100を制御する制御回路160を備えている。制御回路160は、検出した受信感度(Sメータ)をコントローラ50へ出力する。
図7は、本実施例に係るサラウンド生成部の構成を示すブロック図である。サラウンド生成部40は、2チャンネルステレオ信号L/Rを入力し、両信号の相関成分を除去する非相関処理部200と、2チャンネルステレオ信号L/Rを入力し、両信号から低周波数帯域の信号を抽出する抽出部210と、非相関処理部200によって非相関化処理された信号と抽出部210によって抽出された低周波数帯域の信号を加算する加算処理部220とを含んで構成される。
抽出部210は、ステレオ信号L/Rをそれぞれ入力するローパスフィルタ212、214と、ローパスフィルタ212、214から出力される信号を遅延する遅延回路216、218とを含んでいる。ローパスフィルタ212、214のカットオフ周波数は、好ましくは、200Hz以下であり、ステレオ信号L/Rから低周波帯域の信号が抽出される。遅延回路216、218は、非相関処理部200による信号処理時間に応じた時間だけ信号伝播を遅延させる。
図8は、非相関化処理部の構成を示すブロック図である。非相関処理部200は、サラウンド信号SL生成部310とサラウンド信号SR生成部320によりサラウンド信号SLおよびサラウンド信号SRを生成する。サラウンド信号SL生成部310は、ステレオ信号Lを入力し、ステレオ信号Lを遅延する遅延回路312、ステレオ信号Rを入力し、ステレオ信号Rからステレオ信号Lの相関成分を抽出し、ステレオ信号Rの非相関化処理を行う適応ディジタルフィルタ(ADF)314、ADF314のフィルタ係数をLMS(最小二乗平均)アルゴリズムにより算出するLMS(係数算出部)316、遅延回路312の出力とADF314の出力の差分を求める加算回路318を含み、加算回路318からサラウンド信号SL’を出力する。
サラウンド信号SR生成部320は、一方のステレオ信号Rを入力し、ステレオ信号Rの遅延処理を行う遅延回路322、ステレオ信号Lを入力し、ステレオ信号Lからステレオ信号Rの相関成分を抽出し、ステレオ信号Lの非相関化処理を行う適応ディジタルフィルタ(ADF)324、ADF324のフィルタ係数の更新を行うLMS(係数算出部)326、遅延回路322の出力とADF324の出力の差分を求める加算回路328を含み、加算回路328からサラウンド信号SR’を出力する。
SL信号生成部310およびSR信号生成部320のADF314、324は、例えば、1サンプル毎(例:サンプリング周波数44.1kHzであれば、1/44100[sec])にADFの係数Wを更新する。ADF314、324の係数更新式は、式(1)によって表される。
Figure 2007336118
ここで、WはADFの係数、μはステップサイズパラメータ(0以上1以下の値)、e(n)はエラー信号(=サラウンドSL/SR信号)、x(n)は入力信号を示す。
また、SL信号生成部310およびSR信号生成部320のLMS316、326は、それぞれ式(2)および式(3)により係数を算出する。
Figure 2007336118
Figure 2007336118
また、eSL(n)、eSR(n)は、式(4)および式(5)によって表される。
Figure 2007336118
Figure 2007336118
加算処理部220は、遅延回路216、218からの出力信号のゲインを調整する増幅器222、224と、非相関処理部200からの出力SL’/SR’のゲインを調整する増幅器226、228と、増幅器222の出力と増幅器226の出力を加算する加算器230と、増幅器224の出力と増幅器228の出力を加算する加算器232とを含んでいる。加算器230、232により、ステレオ信号L/Rの低周波帯域が非相関処理されたサラウンド信号SL’/SR’にブレンドされ、サラウンド信号SL/SRが生成される。
本実施例では、非相関処理されたサラウンド信号SL’/SR’において不足する低域が、ローパスフィルタによって抽出された低周波数帯域の信号によって増強されるため、量感のあるサラウンド信号SL/SRを得ることができる。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。図9は、非相関処理部のステップサイズパラメータμを可変したときのサラウンド出力の波形である。非相関処理部200へのステレオ入力L/Rに同一のピンクノイズを用い、ステップサイズパラメータμを、0.01/0.001/0.00001に変化させたときのサラウンド信号SL’を、図9(a)、(b)、(c)に示す。
非相関処理部200は、相関除去フィルタの役割、すなわち非相関成分抽出を行う役割を持つ。入力信号としたピンクノイズは、入力L/Rが同一のため、相関は最も高く(ほぼ1)なり、従って非相関成分はほぼ無いと言える。この結果、図9(a)〜(c)から分かるように、ステップサイズパラメータμが大きいほど、高音域までの相関除去が可能で、ステップサイズパラメータμが小さいと低音域まで残っている。つまり、ステップサイズパラメータμによって、非相関処理部の非相関信号を抽出する度合いを制御することが可能である。
上記の例は、相関が高いピンクノイズを入力としたが、実際には、音楽信号を入力とする。音楽信号は、レコーディングミキサーがミックスダウン時において、残響、位相等を付加するため、相関変化が大きくなる。従って、図9(a)〜(c)に比べ、全帯域の出力レベルは上昇するが、ステップサイズパラメータμが大きいほど高音域までの相関除去が可能で、ステップサイズパラメータμが小さいと低音域まで残るという関係を維持する。
第2の実施例では、ステップサイズパラメータに応じて加算処理部220(図7を参照)の増幅器222、224、226、228のゲインを可変する。図10は、ステップサイズパラメータとゲイン配分の好ましい関係を説明する図である。ステップサイズパラメータを大きくする場合には、相関成分が低域から高域まで除去され、サラウンド信号SL’/SR’の低域の抽出が難しくなるので、増幅器222、224のゲインを増幅器226、228のゲインに比べて相対的に大きくし、ステレオ信号L/Rの低周波帯域の音声信号の加算割合を大きくする。これにより、サラウンド信号SL/SRの低域が補強される。
反対に、ステップサイズパラメータを小さくする場合には、相対的にサラウンド信号SL’/SR’に相関成分が残る。このため、増幅器222、224のゲインを、増幅器226、228のゲインに比べ相対的に小さくし、ステレオ信号L/Rの低周波帯域の音声信号の加算割合を小さくする。
さらに、図7に示すローパスフィルタ212、214のカットオフ周波数を増幅器222、224またはステップサイズパラメータと連動して可変するようにしてもよい。すなわち、図10に示すように、増幅器222、224
のゲインを相対的に大きくする場合には、より低域が補強されるように、ローパスフィルタ212、214のカットオフ周波数を大きくし(例えば、200Hz)、200Hz以下の低周波帯域の信号が加算されるようにする。反対に、増幅器222、224のゲインを相対的に小さくする場合には、ローパスフィルタ212、214のカットオフ周波数を小さくし(例えば、80Hz)、80Hz以下の低周波帯域の信号が加算されるようにする。増幅器222、224のゲインが中間レベルにあるとき、またはステップサイズパラメータが0.0001であるとき、ローパスフィルタ212、214のカットオフ周波数を可変する範囲の中間(例えば、150Hz)に設定する。
ステップサイズパラメータと増幅器のゲインとを連動させるため、例えば、図11のテーブルに示すように、車載用オーディオ装置にモード設定を与えるようにしてもよい。モード1、2、3のいずれかを選択することにより、ステップサイズパラメータを可変する。例えば、モード1のとき、ステップサイズパラメータを0.001と大きくし、このとき増幅器226、228のゲインを小さくし、増幅器222、224のゲインを大きくする。モード2のとき、ステップサイズパラメータを0.0001とし、増幅器226、228のゲインと、増幅器222、224のゲインとをほぼ等しくする。そして、モード3のとき、ステップサイズパラメータを0.00001とし、増幅器226、228のゲインを小さくし、増幅器222、224のゲインを大きくする。
また、ローパスフィルタ212、214のカットオフ周波数を可変させる場合には、上記したように、モード1のとき、増幅器222、224のゲインの増加に連動するように、ローパスフィルタのカットオフ周波数を最大とし、モード3のとき、ローパスフィルタのカットオフ周波数を最小とし、モード2のとき、カットオフ周波数を最大と最小の中間にする。
モードは、ユーザ入力により適宜設定できるようにし、その設定に応じて、コントローラ50(図4を参照)は、サラウンド生成部40にステップサイズパラメータおよびこれに連動した増幅器のゲインおよびローパスフィルタのカットオフ周波数を可変する命令を与える。これにより、サラウンド信号SL/SRの低音または量感を、再生するオーディオ信号や環境に応じて変更することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。上記実施例では、FM放送のステレオ信号からサラウンド信号を生成する例を示したが、勿論、これ以外のステレオ信号からサラウンド信号を生成し、再生するものであってもよい。
本発明は、ラジオ放送やテレビ放送で受信したオーディオ信号を再生するビデオ・オーディオ装置等において利用される。
従来のFIRフィルタによる適応非相関化器の構成例を示す図である。 従来の車載用オーディオ装置に設けられるサラウンド生成装置の構成を示すブロック図である。 図3(a)は、フロントFL/FRの音域と出力レベルの関係を示し、図3(b)は、リアチャンネルSL/SRの音域と出力レベルの関係を示す図である。 本発明の実施例に係る車載用オーディオ装置の構成を示すブロック図である。 車内空間におけるスピーカのレイアウトを示す図である。 受信モジュールの構成を示すブロック図である。 本実施例のサラウンド生成部の構成を示すブロック図である。 本実施例の非相関処理部の構成を示すブロック図である。 非相関処理部のステップサイズパラメータを可変したときのサラウンド信号SLの出力波形を示す図である。 本発明の第2の実施例によるステップサイズパラメータとゲイン配分の好ましい関係を示す図である。 車載用オーディオ装置のモードとステップサイズパラメータとの関係を示すテーブルである。
符号の説明
10:車載用オーディオ装置 20:アンテナ
30:受信モジュール 40:サラウンド生成部
50:コントローラ 200:非相関処理部
210:抽出部 212:ローパスフィルタ
214:ローパスフィルタ 216:遅延回路
218:遅延回路 220:加算処理部
222〜228:増幅器 230、232:加算器
310:SL信号生成部 312:遅延回路
314:適応ディジタルフィルタ 316:LMS(係数算出部)
318:加算回路 320:SR信号生成部
322:遅延回路 324:適応ディジタルフィルタ
326:LMS(係数算出部) 328:加算回路

Claims (9)

  1. 2チャンネルステレオ信号からマルチチャンネルのサラウンド信号を生成するサラウンド生成装置であって、
    2チャンネルステレオ信号を入力し、当該ステレオ信号の相関成分を除去してステレオ信号の非相関化処理を行う非相関化処理手段と、
    2チャンネルステレオ信号から所定周波数帯域の信号を抽出する抽出手段と、
    前記非相関化処理手段の出力信号に前記抽出された信号を加算し、サラウンド信号を出力する加算手段と、
    を有するサラウンド生成装置。
  2. 前記抽出手段は、低周波帯域の音声信号を抽出する、請求項1に記載のサラウンド生成装置。
  3. 前記抽出手段は、カットオフ周波数が200Hz以下で設定が可能なローパスフィルタを含む、請求項1または2に記載のサラウンド生成装置。
  4. 前記加算手段は、前記抽出手段により抽出された信号のゲインを調整する第1の増幅器と、前記非相関化処理手段の出力信号のゲインを調整する第2の増幅器を含む、請求項1に記載のサラウンド生成装置。
  5. サラウンド生成装置はさらに、前記非相関化処理手段に含まれる適応ディジタルフィルタのステップサイズパラメータを可変し、かつステップサイズパラメータの可変に応じて前記第1および第2の増幅器のゲインを可変する制御手段を有する、請求項4に記載のサラウンド生成装置。
  6. 前記制御手段は、ステップサイズパラメータが大きくなると、それに応答して第1の増幅器のゲインを大きくする、請求項5に記載のサラウンド生成装置。
  7. 前記抽出手段は、前記加算手段の第1の増幅器のゲインに応答して抽出する周波数帯域を可変する、請求項4ないし6いずれか1つに記載のサラウンド生成装置。
  8. 第1の増幅器のゲインが大きくされるとき、ローパスフィルタのカットオフ周波数を大きくする、請求項7に記載のサラウンド生成装置。
  9. サラウンド生成装置はさらに、ステップサイズパラメータの可変を指示する入力手段を含む、請求項5または6に記載のサラウンド生成装置。
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