JP5202090B2 - サラウンド生成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、2チャンネルステレオ信号からマルチチャンネルのサラウンド信号を生成するサラウンド生成装置に関し、特に車室内に良好なサラウンド空間を提供するサラウンドシステムに関する。
ホームシアターあるいは車内空間等において臨場感またはサラウンド効果のある音場を提供するために、5chまたは5.1chのサラウンドシステムが普及している。比較的低コストのシステムでは、2チャンネルステレオ信号をマルチチャンネルのサラウンド信号に拡張する手法を利用している。
例えば、特許文献1は、2チャンネルのステレオ信号からサラウンド信号を生成する技術を開示している。図18は、特許文献1のFIRフィルタによる適応無相関化器の構成を示している。一方のチャンネルの入力信号Xを多段のディレイ処理器Z−1によって分割し、この出力のそれぞれに対して係数処理器W,W,・・・,Wにより所定の係数を重畳させ、これを加算器Σで加算することにより、一方のチャンネルの入力信号X中から、他方のチャンネルの入力信号Yと相関の高い信号成分を抽出する無相関化フィルタを設ける。無相関化フィルタの特性を、その出力信号RESと他方のチャンネルからの入力信号Yによって得られるエラー信号eと、一方のチャンネルの入力信号Xと、フィルタ係数の更新速度を制御するステップサイズパラメータとに基づいて、逐次と変化させる係数更新処理器5を備える。演算器4は、無相関化フィルタからの出力RESと他方のチャンネルの入力信号Yとの差分からサラウンド信号を生成する。
特許第3682032号
サラウンドの拡がり感を数値的に示す指標の一つとして、相互相関係数を使用することが知られている。ここでは、2つの信号の相関関係を例に用いて観測する。
具体的には、図19に示すようなサラウンド音場を想定する。同図は、車内のサラウンド空間におけるスピーカの配置例を示す図である。前部座席の両側の左右に、ステレオ信号L、Rを出力するフロントスピーカFL、FRが配置され、後部座席の両側の左右に、サラウンド信号SL、SRを出力するリアスピーカRL、RRが配置され、座席中央に、センター信号Cを出力するスピーカCTが配置される。また、図示しないが座席中央に低音信号LFEを出力するサブウーファが配置される。本実施例のサラウンドシステムを用いることで、車室内に、改善されたサラウンド音質を提供することができる。
スピーカの配置として対角となるFLとRRの相互相関係数を観測する。ここで、相互相関係数は、−1から1の間の数値を取り、1の場合は2つの信号は同一(同相)、0の場合は2つの信号は無関係(無相関)、−1の場合は逆関係(逆相)を示す。
図20は、ある楽曲を約2分間観測した相互相関係数の分布であり、横軸は時間(秒)、縦軸は相互相関係数を示す。同図の分布において、a-1は、入力されるステレオ信号L/Rの相互相関関係で、a-2は、ステレオ信号LとADF(適応フィルタ)の誤差信号eR、すなわち無相関化処理されたサラウンド信号SRの関係を示している。a-1は、ステレオL/R原信号の相互相関係数と見ることもでき、比較のリファレンスとして利用することができる。
図20において、約10秒経過するまでは、適応フィルタの学習速度の影響もあり、最初は0.4から0への推移が見られる。10〜30秒の区間では、a-1を見ればわかるように、ステレオL/Rの相関はほぼ1の関係で高い特性を示している。しかし、同区間でa-2を見ると、−0.3程度で推移している。もとの信号で相関が高いにもかかわらず、無相関化処理を施すことで、相互相関係数が小さい値になる。
この楽曲では、30秒おきに相関の推移が見られ、10〜30秒の区間は楽器のベースが中心、30〜60秒の付近はコーラス中心で拡がりのある音があり、60〜90秒の間はヴォーカル中心となり、90秒以降はヴォーカルとコーラスの掛け合いがあり、相互相関係数の変動が大きい。
30秒以降は、若干の変動は見られるものの、a-1の相関変化に対して、a-2の相互相関係数は0を軸に推移している。つまり、特許文献1の技術を用いてステレオ信号からサラウンド信号SL/SR信号を生成すれば、低相関のサラウンド信号SL/SRを安定して取り出せることができる。また、サラウンドという観点でも、相互相関係数が0付近で推移するということは、再生音場において、拡がり感が常に最大であるという良好な結果を示している。
MP3(MPEG−1)やAAC(MPEG−2/−4)のオーディオ符号化には、ステレオ方式とジョイントステレオ方式が存在する。両者の大きな違いは、ステレオ信号LとRの相関の高い成分を考慮するか、しないかである。すなわち、前者の符号化は、ステレオ信号LとRをそれぞれ独立に圧縮符号化をし、後者の符号化は、相関の高い成分を抽出しこれを共通の信号として圧縮符号化する。ステレオ符号化の場合、L信号とR信号のそれぞれを圧縮符号化するため、拡がり感はあるものの、チャンネル間の独立性が高くなり、互いの相関変化に対する整合が取れなくなる楽曲も存在する。
こうした背景で、符号化(エンコード)されたオーディオ信号を再生装置側で復号(デコード)した後、図18に示すような無相関化処理を施した場合、抽出された低相関成分のサラウンド信号は、符号化による圧縮の影響が大きく、歪んだ信号あるいはアーティファクト(人工音)が多く含まれた音質が良くない信号になってしまうという課題がある。
図21は、図18の無相関化処理によって抽出された低相関成分のサラウンド信号の周波数特性図である。特にアーティファクトが特徴的な箇所の図20の10〜30秒の区間中で、10秒の地点からの信号をそれぞれの信号についてFFT(高速フーリエ変換)長1024点のデータを32回平均し(サンプリング周波数44.1kHzで時間にすると743ms分)、FFT処理した後プロットしたものである。図中、b-1は、リニアPCMの信号を入力としたサラウンド信号の特性を示している。また、b-2は、MP3形式、ビットレート128kbps、ジョイントステレオ方式の信号を入力としたサラウンド信号の特性を示している。最後にb-3は、MP3形式、ビットレート128kbps、ステレオ方式の信号を入力としたサラウンド信号の特性を示している。
特に音楽として情報量の多い帯域200Hz〜1kHzに着目すると、図21からわかるように、ジョイントステレオ方式b-2は、非圧縮のb-1のリニアPCMの特性とよく似た特徴を維持している。一方、ステレオ方式b-3は、b-1のリニアPCMに比べ、乖離が見られ、これが圧縮化によるアーティファクトと断定することができる。
図22は、ステレオ信号L−R、R−Lをベースとしたサラウンドアルゴリズムの結果とステレオ方式との比較である。横軸は、周波数、縦軸は振幅(dB)を示す。観測区間は、図21と同じである。図中、c-1は、MP3形式、ビットレート128kbps、ステレオ方式の信号を入力とした図18の無相関化処理を施したサラウンド信号の特性を示している。また、c-2は、MP3形式、ビットレート128kbps、ステレオ方式の信号を入力としたステレオ信号L−Rの処理を施したサラウンド信号の特性を示している。都合上、c-1は200HzのHPFが入っているため、低域を除いて比較すると、両者は似た特徴となっており、L−R、R−Lをベースとしたサラウンドアルゴリズムによっても同じく圧縮符号化によって発生したアーティファクトが目立ってしまう。特許文献1に述べられているように、図18の無相関化方式の方がサラウンドアルゴリズムとしては優れているが、依然として、圧縮化によるアーティファクトは残ってしまう。
さらに、別の視点でアーティファクトの存在を検討する。すなわち、圧縮するビットレートの違いによって、アーティファクトの増減を観測する。図23は、図18の無相関化処理によって抽出された低相関成分のサラウンド信号の周波数特性を示す図である。観測区間は、図21と同じである。図中、d-1は、リニアPCMの信号を入力としたサラウンド信号の特性を示している(図21のb-1と同じ)。また、d-2は、AAC形式、ビットレート256kbps、ステレオ方式の信号を入力としたサラウンド信号の特性を示している。最後にd-3は、AAC形式、ビットレート128kbps、ステレオ方式の信号を入力としたサラウンド信号の特性を示している。
特に音楽として情報量の多い帯域200Hz〜1kHzに着目すると、図23からわかるように、ステレオ方式であるため、d-1にくらべ乖離が見られる。もう少し細かくみると、200〜500Hzの間はビットレートの違いはあまり見られないが、500〜1kHzの間はビットレートが高い方がよりd-1に近づいていることがわかる。
本発明の目的は、このような従来の課題に鑑み、復号化された圧縮オーディオ信号をサラウンド再生する場合についての解決策を提示し、圧縮オーディオ信号でも歪んだ信号が少なく、かつ拡がり感のある安定したサラウンド音場を生成可能なサラウンド再生装置を提供することである。
本発明に係るサラウンド生成装置は、ステレオ信号からマルチチャンネルのサラウンド信号を生成するものであって、符号化されたオーディオ信号を復号化する復号化手段と、前記復号化手段により復号化されたステレオ信号を入力し、ステレオ信号の無相関化処理を行い、低相関成分のサラウンド信号を生成する無相関化手段と、前記サラウンド信号に前記ステレオ信号の高相関成分信号を加算する加算手段と、前記復号化手段から得られた前記オーディオ信号の符号化情報に基づき前記加算手段の前記高相関成分信号の加算を制御する制御手段とを有する。
好ましくは前記無相関化手段は、ステレオ信号Rからステレオ信号Lと相関の高い高相関成分信号Cを抽出し、当該高相関成分信号Cとステレオ信号Lとの差分から低相関成分のサラウンド信号SLを生成する第1の無相関化手段と、ステレオ信号Lからステレオ信号Rと相関の高い高相関成分信号Cを抽出し、当該高相関成分信号Cとステレオ信号Rとの差分から低相関成分のサラウンド信号SRを生成する第2の無相関化手段とを含み、前記加算手段は、前記サラウンド信号SLに高相関成分信号Cを加算し、かつ前記サラウンド信号SRに高相関成分信号Cを加算する。また、前記加算手段は、前記高相関成分信号Cと前記高相関成分信号Cとを含む高相関成分信号Cをそれぞれのサラウンド信号SLおよびSRに加算するようにしてもよい。
好ましくは制御手段は、前記符号化情報として前記ステレオ信号の符号化ビットレートが第1のビットレートのとき、前記高相関成分信号が第1の割合で加算され、前記符号化ビットレートが第1のビットレートよりも大きい第2のビットレートのとき、前記高相関成分信号が第1の割合よりも小さい第2の割合で加算されるように、前記加算手段を制御する。好ましくは、前記制御手段は、前記符号化情報として前記ステレオ信号の符号化方式が第1の符号化方式であるとき、前記高相関成分信号が第1の割合で加算され、前記符号化方式が第2の符号化方式であるとき、前記高相関成分信号が第1の割合よりも低い第2の割合で加算されるように、前記加算手段を制御する。
好ましくは前記加算手段は、前記高相関成分信号の低周波成分を除去した信号を前記サラウンド信号に加算する。例えば、加算手段は、所定の周波数以下(例えば、200Hz以下)の低周波成分を除去する高域フィルタを有する。好ましくはサラウンド生成装置はさらに、前記サラウンド信号を遅延する遅延手段を含み、前記制御手段は、前記符号化情報に基づき前記遅延手段の遅延を制御する。好ましくは前記制御手段は、前記符号化情報として前記ステレオ信号の符号化ビットレートが第1のビットレートのとき、前記サラウンド信号が第1の遅延量で遅延され、前記符号化ビットレートが第1のビットレートよりも大きい第2のビットレートのとき、前記サラウンド信号が第1の遅延量よりも小さい第2の遅延量で遅延されるように、前記遅延手段を制御する。
本発明のサラウンド生成方法は、ステレオ信号からマルチチャンネルのサラウンド信号を生成するものであって、符号化されたオーディオデータストリームをデコードするステップと、デコードされたステレオ信号を入力し、一方のステレオ信号から他方のステレオ信号と相関の高い高相関成分信号を抽出し、当該抽出された高相関成分信号と前記他方のステレオ信号との差分から低相関成分のサラウンド信号を生成するステップと、符号化されたオーディオデータストリームのビットレートに基づき前記サラウンド信号に前記抽出された高相関成分信号を加算するステップと、加算されたサラウンド信号を前記ビットレートに基づき遅延するステップとを有する。
本発明の好ましい態様では、復号した圧縮オーディオ信号に無相関化フィルタを通過させ、一度、高相関成分と低相関成分に分離し、低相関成分へ低割合の高相関成分を配合する。圧縮オーディオの重要なパラメータである、ビットレートに着目し、ビットレートにあわせ、高相関成分の配合比率を変化させる。ビットレートが低い場合には、使用するサブバンドを選択する場合がある。従って、音質劣化の幅が大きくなってしまう。手法としては、低ビットレートになるほど、高相関成分の配合比率を上げ、高ビットレートになるほど、低相関成分の配合比率を上げる。低ビットレートの場合には高相関成分の配合比率が上がるため、拡がり感がやや減ってしまう。そこで、遅延を付加し、相互相関係数値を小さくすれば良い。ビットレートが小さくなれば、遅延を多くしてゆけば良い。
本発明によれば、符号化されたステレオ信号からサラウンド信号を生成するに際し、ステレオ信号の符号化情報に基づき、低相関成分のサラウンド信号にステレオ信号の高相関成分信号を加算するようにすることで、符号化による圧縮の影響が少ない、音質の改善されたサラウンド信号を得ることができる。さらに、高相関成分信号を加算したことで減少する拡がり感を、サラウンド信号を遅延させることで補うことで、安定した拡がり感を得ることができる。
本発明の最良の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。ここでは、サラウンド再生装置の好ましい例として車載用サラウンドシステムの例を用いる。
図1は、本実施例の車載用サラウンドシステムの概要図である。サラウンドシステム10は、圧縮符号化されたオーディオデータストリームDを入力し、これをデコード(復号化)するデコーダ20と、デコーダ20によってデコードされたステレオ信号L、Rを入力し、ステレオ信号L、Rの無相関化処理を行い、無相関化された低相関成分のサラウンド信号SL、SR等を生成する無相関化処理部30と、無相関化処理部30から出力されたサラウンド信号SL、SRに高相関成分信号を加算する加算処理部40と、加算処理部40から出力された信号に対してイコライザ、タイムコレクション、クロスオーバなどの処理を行う後段処理部50と、デコーダ20から得られたオーディオデータストリームDの符号化情報Hに基づき各部を制御するコントローラ60とを含んでいる。
オーディオデータストリームDは、例えば、地上波テレビ受信機あるいはラジオ受信機で受信された符号化された圧縮オーディオ信号、CD、DVD、ブルーレイディスク、ハードディスクに記録された符号化された圧縮オーディオ信号である。デコーダ20は、テレビ受信機、ラジオ受信機、オーディオ再生装置などに包含されていてもよく、その場合には、オーディオデータストリームDは、そのような装置でデコードされる。
デコーダ20は、オーディオデータストリームDをデコードすることで、ステレオ信号を抽出するとともに、オーディオデータストリームDの符号化情報Hを抽出する。符号化情報Hは、オーディオデータストリームDの符号化方式やビットレートなどの情報を含む。符号化方式により、例えば、オーディオデータがステレオ方式かジョイントステレオ方式かを識別され、オーディオデータがMP3あるいはAACかが識別される。デコード20によりデコードされたステレオ信号L、Rは、無相関化処理部30へ提供され、さらに符号化情報Hはコントローラ60へ提供される。
コントローラ60は、符号化情報Hに基づき、無相関化処理部30、加算処理部40および後段処理部50を制御するための制御信号S1、S2、S3を各部へ出力する。本実施例の好ましい態様では、コントローラ60は、オーディオデータストリームDのビットレートに応じて加算処理部40による高相関成分信号の加算等を制御する。さらにコントローラ60は、オーディオデータストリームDがステレオ方式であるか、ジョイントステレオ方式であるかに基づき加算処理部40の加算等を制御する。
無相関化処理部30は、ステレオ信号L、Rを入力し、ステレオ信号L、Rの相関分離を行い、相関成分の高い高相関成分信号C、C、Cと相関成分の低い低相関成分のサラウンド信号SL、SRを生成し、これを加算処理部40へ出力する。無相関化処理部30はさらに、ステレオ信号L、Rを遅延し、これを加算処理部40へ出力する。
加算処理部40は、後に詳細に述べるように、コントローラ60からの制御信号S2に基づきビットレートの大きさに応じた配合比率で、高相関成分信号C、C、Cをサラウンド信号SL、SRに加算する。後段処理部50は、加算処理部40から出力された信号を処理し、ステレオ信号L、R、サラウンド信号SL、SR、センター信号C、低音信号LFEをアンプおよびスピーカへ出力する。
本実施例では、無相関化処理部30、加算処理部40および後段処理部50を、オーディオ処理用DSP(Digital Signal Processor)70によって実行する。但し、これは一例であり、DSPがデコーダ20やコントローラ60の処理を実行することを妨げるものではないし、無相関化処理部30や加算処理部40が個々のデバイスにより処理されることを妨げるものではない。
図2は、本実施例に係る無相関化処理部30の構成を示すブロック図である。無相関化処理部30は、2チャンネルステレオ信号L、Rを5チャンネルのサラウンド信号に拡張するサラウンドアルゴリズムを実行する。入力されるステレオ信号L、Rは、ステレオ方式またはジョイントステレオ方式で符号化されたもの、ダウンミックスLt/Rt、Lo/Roなども含む。無相関化処理部30の処理により、最も相関が高い信号C、相関が高い信号L、R、相関が低い信号SL、SRにそれぞれ分離される。特に、最も相関が高い信号Cは、音楽ではヴォーカル、映画ではセリフを抽出する。問題となる、歪んだ音またはアーティファクトは、相関が低い信号SL、SRに出現する。
無相関化処理部30は、サラウンド信号SLを生成するサラウンド信号SL生成部110と、サラウンド信号SRを生成するサラウンド信号SR生成部120とを有する。サラウンド信号SL生成部110は、図18示すFIRフィルタの構成を用い、ステレオ信号Lを遅延し、遅延されたステレオ信号Lを出力する遅延回路112、ステレオ信号Rからステレオ信号Lと相関の高い高相関成分信号Cを抽出して出力する適応ディジタルフィルタ(ADF)114、ADF114のフィルタ係数をLMS(最小二乗平均)アルゴリズムにより算出するLMS(係数算出部)116、遅延回路112の出力とADF114の高相関成分信号Cとの差分を求め、サラウンド信号SLを出力する差分回路118とを含む。
同様にサラウンド信号SR生成部120は、図18に示すFIRフィルタの構成を用い、ステレオ信号Rを遅延し、遅延されたステレオ信号Rを出力する遅延回路122、ステレオ信号Lからステレオ信号Rと相関の高い高相関成分信号Cを抽出して出力する適応ディジタルフィルタ(ADF)124、ADF124のフィルタ係数をLMS(最小二乗平均)アルゴリズムにより算出するLMS(係数算出部)126、遅延回路122の出力とADF124の高相関成分信号Cとの差分を求め、サラウンド信号SRを出力する差分回路128とを含む。
サラウンド信号SL生成部110およびサラウンド信号SR生成部120のADF114、124は、例えば、1サンプル毎(例:サンプリング周波数44.1kHzであれば、1/44100[sec])にADFの係数Wを更新する。ADF114、124の係数更新式は、次式によって表される。
Figure 0005202090
ここで、Wは、ADFの係数、μはステップサイズパラメータ(0以上1以下の値)、e(n)はエラー信号(=サラウンド信号SL、SR)、x(n)、x(n)は入力信号を示す。
また、高相関成分信号C、C、Cは、次式によって表される。数2において、Tは転置を示す。さらに数2において、慣例に従ってCの係数を0.5とするが、チューニング次第で変化する可能性もある。
Figure 0005202090
高相関成分信号Cは、ADF114、124を通過した高相関成分信号C、Cの和であり、SL=L−C、SR=R−Cであるため、バランスが取れた信号であることがわかる。拡がり感をある程度保ちつつ、かつアーティファクトを極力抑える機能が必要となり、信号の互換性を考慮すると、一度分離したサラウンド信号SL、SRと、高相関成分信号CあるいはC、Cを再配合する機能を備えるのが望ましい。
コントローラ60は、上記したように符号化情報Hに含まれるビットレートに基づき、ビットレートが低くなればなるほどアーティファクトの粗さが目立つため、高相関成分信号C(C、C)の配合比率が高くなるように加算処理部40を制御する。このとき、高相関成分信号の配合によりサラウンド信号SL、SRの拡がり感が失われる可能性があるため、相関係数を低く設定するために、配合後のサラウンド信号SL、SRの直後にそれぞれに遅延を与えることができる。配合比率および遅延量は、所定の目標とするおよそ平均の相互相関係数値(例えば0〜0.2の間)に合わせて設定を行うことが望ましい。
図3は、ビットレートと高相関成分信号C(C、C)の加算割合および遅延量との関係を示す表である。同図に示すように、圧縮オーディオの重要なパラメータであるビットレートに応じて、高相関成分の配合比率を変化させる。すなわち、低ビットレートになるほど、高相関成分信号C(C、C)の配合比率を上げ、高ビットレートになるほど、低相関成分のサラウンド信号SL、SRの配合比率を上げる。低ビットレートの場合には高相関成分の配合比率が上がるため、拡がり感がやや減ってしまうので、これを補うように低ビットレートの場合にはサラウンド信号の遅延量を多くする。高ビットレートの場合には、反対に拡がり感の減少は小さいので遅延量を少なくする。
一般に、オーディオデータストリームDは、再生装置側の性能に応じて符号化される。ビットレートは、例えば、24kbps、48、64、96、128、160、196、256、320・・・と多岐に渡る。コントローラ60は、このような各ビットレートに対応する高相関成分の配合比率および遅延量を予め決定し、このテーブルをメモリに保存しておく。そして、コントローラ60は、デコーダ20から得たビットレートを参照し、これに対応する配合比率および遅延量をテーブルから読出し、制御信号S2を加算処理部50へ出力する。なお、配合比率および遅延量は、必ずしも各ビットレートに一対一に対応しなくてもよく、ビットレートが含まれる一定の範囲内毎に対応する配合比率および遅延量を決定するようにしてもよい。
また、コントローラ60は必ずしも上記のようなテーブルを用いなくてもよい。コントローラ60は、予め決定されたしきい値を含み、当該しきい値とビットレートとを比較してビットレートの大小を判定するようにしてもよい。しきい値は、必ずしも1つに限らず、複数のしきい値によりビットレートの大きさを判定するようにしてもよい。
さらに、コントローラ60は、ビットレートに加えて、オーディオデータストリームDの符号化方式に応じて高相関成分信号C(C、C)の配合比率を可変するようにしてもよい。図4は、符号化方式と配合比率との関係を示す表である。同図に示すように、コントローラ60は、オーディオデータストリームDがステレオ方式の場合、圧縮の影響が大きいため、ジョイントステレオ方式よりも高相関成分信号の加算割合および遅延量を大きくする。他方、ジョイントステレオ方式である場合には、高相関成分信号の加算割合や遅延量を小さくしたり、あるいは、そのような処理を全く行わないようにしてもよい。
次に、本実施例の詳細な加算処理部の構成について説明する。図5は、加算処理部の第1の好ましい例を示す図である。同図に示す加算処理部40は、無相関化処理部30で一度分離した、高相関成分信号C、Cとサラウンド信号SL、SRを、再度所定の配分に従って配合するものである。加算処理部40は、無相関化処理部30から出力されるサラウンド信号SL、高相関成分信号C、サラウンド信号SR、および高相関成分信号Cのゲインを調整する増幅器G1、G2、G3、G4、G5、G6と、加算器200、210、220とを有する。増幅器G1、G2、G3、G4は、制御信号S2に基づき、上記した図3または図4に示すようなアルゴリズムに従い高相関成分信号のゲインを調整する。また、増幅器G5、G6は、高相関成分信号C、Cの配合比率が等しくなるようにゲインを調整する。
加算器200は、サラウンド信号SLと高相関成分信号Cを加算し、サラウンド信号SLを出力する。加算器210は、サラウンド信号SRと高相関成分信号Cを加算し、サラウンド信号SRを出力する。加算器220は、高相関成分信号Cと高相関成分信号Cを加算し、センター信号C(C=0.5×(C+C))を出力する。
高相関成分信号Cは、ステレオ信号Rから抽出されたステレオ信号Lと相関の高い高相関成分信号である。従って、高相関成分信号Cと記述されているものの、高相関成分信号Cは、ステレオ信号Rの依存度が高い。同様に、高相関成分信号Cは、ステレオ信号Lの依存度が高い。
従って、図5において、
サラウンド信号SL=SL*G1+C*G2、
サラウンド信号SR=SR*G3+C*G4
の構成をとっているが、サラウンド信号SLが、ステレオ信号Lを軸にしていると考えれば、高相関成分信号が良好に抽出されている場合、サラウンド信号SLと高相関成分信号Cと加算することも可能である。同様に、サラウンド信号SRと高相関成分信号Cを加算することも可能である。
この場合には、
サラウンド信号SL=SL*G1+C*G2
サラウンド信号SR=SR*G3+C*G4
の構成をとることができる。
図6は、加算処理部の第2の好ましい例である。第2の好ましい例の加算処理部40Aは、第1の好ましい例と異なり、高相関成分信号Cと高相関成分信号Cの低周波成分を除去するハイパスフィルタ(HPF)を備えている。高相関成分信号C、Cは、相関の高い成分の信号であり、低音域が含まれている場合が多い。サラウンド音場の拡がり感を出すために、図6のように、余分となる低音をHPFで除外し、再配合するものである。ハイパスフィルタHPFは、好ましくは、200Hz付近でカットオフの設定を可能にする。
(追加)
図6に示す例ではHPFを追加したが、アーティファクトが最も存在する帯域だけを通過させた高相関成分信号C、Cをそれぞれ加算することも可能である。このような場合、ハイパスフィルタ(HPF)をバンドパスフィルタ(BPF)に変更するようにしてもよい。
図7は、加算処理部の第3の好ましい例である。加算処理部40Bは、高相関成分信号C(C=0.5×(C+C))をサラウンド信号SL、SRに配合する。すなわち、高相関成分信号Cは、増幅器G2を介して加算器200によりサラウンド信号SLと加算され、さらに増幅器G4を介して加算器210によりサラウンド信号SRと加算される。第3の好ましい例により、例えばステレオ方式で符号化されたオーディオ信号をジョイントステレオ方式で符号化された信号に近づけることができる。
図8は、加算処理部の第4の好ましい例である。加算処理部40Cは、図7に示す構成に加えて、高相関成分信号Cの低周波成分を除去するハイパスフィルタHPFが設けられている。好ましくは、ハイパスフィルタHPFは、200Hz付近でカットオフの設定を可能とし、低音域をで除外する。
最後に、図5から図8に示す好ましい例のどの形態でもよいが、ビットレートが低くなるに従って、拡がり感を補充するために遅延を付加する。図9に示す加算処理部40Dは、図5に示す第1の好ましい例に遅延300、310を付加した例である。遅延300、310は、コントローラ60からの制御信号S2に基づきビットレートの大きさに応答してサラウンド信号SL、SRを遅延する。
図10に示す加算処理部40Eは、図8に示す第4の好ましい例に遅延300、310を付加した例である。上記と同様に、遅延300、310は、コントローラ60からの制御信号S2に基づきビットレートの大きさに応答してサラウンド信号SL、SRを遅延する。
次に、本実施例の加算処理部の詳細について説明する。図11(a)は、図5ないし図10に示す加算処理部40〜40Eのサラウンド信号SLの加算ゲインG1およびサラウンド信号SRの加算ゲインG3とビットレートとの関係を示している。横軸はビットレートであり、縦軸はゲインである。加算処理部は、ビットレートが大きくなるにつれ、加算するゲインG1、G3が大きくなるように処理を実行し、すなわち、ビットレートが、a0<a1<a2<a3のとき、ゲインG1、G3は、b0<b1<b2<b3となる。また、ゲインG1とG3は同時に変化するのが好ましい。
図11(b)は、図5、図6および図9に示す加算処理部40、40A、40Dの高相関成分信号Cの加算ゲインG2および高相関成分信号Cの加算ゲインG4とビットレートの関係を示している。横軸はビットレートであり、縦軸はゲインである。ビットレートが大きくなるにつれ、加算ゲインG2、G4が小さくなるように処理を実行し、すなわち、ビットレートが、a0<a1<a2<a3のとき、ゲインG1、G3は、c3>c2>c1>c0となる。また、ゲインG2、G4は同時に変化するのが好ましい。なお、図7、図8および図10に示す加算処理部40B、40C、40Eは、高相関成分信号C、Cを高相関成分信号Cに置き換える。
図11(a)および図11(b)により、加算の関係式は次のようになる。
サラウンド信号SL=SL*G1+C*G2、またはSL=SL*G1+C*G2、
サラウンド信号SR=SR*G3+C*G4、またはSR=SR*G3+C*G4、
G1>G2,G3>G4,G1=G3,G2=G4
遅延時間[sec]=(カットオフ周波数)-1
図11(c)は、図9および図10に示す加算処理部40D、40Eの遅延300、310における遅延時間とビットレートとの関係を表している。ビットレートは、a0<a1<a2<a3の関係となっている。ビットレートが大きくなれば、図11(a)、図11(b)より、拡がり感を確保できる状態にあるため、遅延時間を小さくするように処理を行えばよく、遅延時間は、d3>d2>d1>d0となる。遅延300と310は同時にそれぞれの信号を遅延するのが好ましい。また、高相関成分信号Cの加算量あるいはHPFのカットオフ周波数に応じて、遅延量を変化させることも可能である。
次に、加算処理部の具体的な数値例を示す。図12(a)ないし(c)は、ステレオ方式で圧縮・伸張された信号が無相関化処理部30を通過した後に加算処理部に入力されたときの、ビットレートとゲインG1、G3の関係、ビットレートとゲインG2、G4の関係、ビットレートと遅延時間を示しており、図12(a)ないし(c)は、図11(a)ないし(c)にそれぞれ対応している。横軸のビットレートは、64、128、192、256kbps、縦軸は、加算ゲインを最大1、最小0の値の範囲内に設定している。
図12(a)に示すように、例えば、ビットレートが64kbpsのとき、G1=G3=0.5とし、G2=G4=0.5とすることで、アーティファクトはマスキング効果で解消されるとする。高相関成分信号CあるいはC、Cの加算によって、サラウンド信号SL/SR間の相互相関係数が大きくなる可能性がある。このため、遅延を例えば10ms(カットオフ100Hz)と大きくすることで、拡がりのあるサラウンドを実現することができる。
ビットレートが256kbpsに変化した場合、G1=G3=0.8、G2=G4=0.2とすれば、高相関成分の足しこみ量は減るので、相互相関係数は小さい値となる。これで十分であるが、さらに拡がり感を得たければ、例えば1ms(カットオフ1kHzとして、1kHz以上の音を対象にする)の遅延を加えればよい。
図13(a)ないし(c)は、ジョイントステレオ方式で圧縮・伸張された信号が無相関化処理部30を通過した後に加算処理部40に入力されたときの、ビットレートとゲインG1、G3の関係、ビットレートとゲインG2、G4の関係、ビットレートと遅延時間を示している。ジョイントステレオ方式においても、アーティファクトが皆無というわけではなく、わずかに発生する。従って、ステレオ方式と比較して、高相関成分信号CあるいはC、Cの加算量を下げ、サラウンド信号SL/SRの加算量を上げるようにしてもよい。
図14は、コントローラによる加算処理の制御動作の一例を示すフローチャートである。コントローラ60は、符号化情報Hを参照し、入力されたオーディオデータストリームDのビットレートが現在のビットレートよりも大きいか否かを比較する(ステップS101)。ビットレートが同じであれば、加算処理を変更しないと決定する(ステップS102)。ビットレートが大きくなる場合には、サラウンド信号のゲインG1、G3を大きくし、高相関成分信号のゲインG2、G4を小さくすると決定する(ステップS103)。ビットレートが小さくなる場合には、サラウンド信号のゲインG1、G3を小さくし、高相関成分信号のゲインG2、G4を大きくすると決定する(ステップS104)。
次に、コントローラ60は、入力されたオーディオデータストリームDがステレオ方式からジョイントステレオ方式かを判別する(ステップS105)。
ステレオ方式と判別された場合には、サラウンド信号のゲインG1、G3を小さくし、高相関成分信号のゲインG2、G4を大きくすると決定する(ステップS106)。ジョイントステレオ方式と判定された場合には、サラウンド信号のゲインG1、G3を大きくし、高相関成分信号のゲインG2、G4を小さくすると決定する(ステップS107)。
コントローラ60は、決定したゲインG1/G3と、G2/G4を制御信号S2を介して加算処理部に設定する(ステップS108)。次に、コントローラ60は、ビットレート、およびステレオ方式からジョイントステレオ方式かに基づき遅延量を決定し(ステップS109)、これを制御信号S2を介して加算処理部に設定する(ステップS110)。
次に、本実施例の効果について説明する。図15は本実施例の図5に示す加算処理部で演算処理を行った結果のサラウンド信号SLの周波数特性を示す図である。観測区間は、図21と同じである。
図15において、e-1は、リニアPCMの信号を入力としたサラウンド信号出力SLの特性を示している(b-1と同じである)。e-2は、AAC形式、ビットレート128kbps、ステレオ方式の信号を図5に示す無相関化処理部30と加算処理部40で処理した後のサラウンド信号SLの特性を示し、G1=0.5、G2=0.5、G3=0.5、G4=0.5である。最後に、e-3は、AAC形式、ビットレート128kbps、ステレオ方式の信号を図5に示す無相関化処理部30の直後のサラウンド信号SLの特性を示している。
図15において、課題として取り上げた情報量の多い帯域200Hz〜1kHzに着目すると、グラフからもわかるように、加算処理を行うことによって、非圧縮のリニアPCM(e-1)の特性に近づき、聴感上アーティファクトもマスキング効果によって低減されていることがわかる。800HZ付近のディップは、圧縮原理上、回復できない箇所と推定される。
以上の効果を踏まえ、例えば本実施例の図6に示す構成は、図5の派生で無相関化処理部30の高相関成分信号Cを加算処理部40AでHPF通過後に加算させている。低音域は、ステレオ信号L/Rの間でも相関が高い信号であることが知られているため、拡がり感を重視したい場合には、相関が高い帯域を避け、アーティファクトの発生が気になる、例えば200Hz前後以上の周波数をカットオフ周波数としてHPFを設計し、このHPFを通過させた後、高相関成分信号Cをサラウンド信号SLと加算すれば、アーティファクトの解消は可能である。わずかな範囲ではあるが、ビットレートの影響もあるため、カットオフ周波数は可変できるのが望ましい。
本実施例の図5に示す構成のもう一つの派生である図9の構成についても、ビットレートが低くなるにつれて、アーティファクトの量が増加し、加算比率を増加させた場合、相関の高い成分が多く加算されるため、加算処理部40Dに遅延300、310を追加することで、相関を下げるようにしている。遅延を追加することで、相関を低くする手法はよく知られている。例えば、200Hzであれば、5ms分でサンプリング周波数44100Hzとすれば、221サンプルの遅延量があればよい。図9に示す構成にはHPFを示していないが、HPFを無相関化処理部30の後、加算処理部40Dに設置し、HPFのカットオフ周波数の変化に応じて遅延の量も変化させることができる。例えば、カットオフ200Hzであれば、遅延300、310で最低5ms(これ以上も可)を保障し、500Hzであれば、最低2ms分(これ以上も可)を保障するなどすればよい。
図16は、本実施例の図9に示す構成で演算処理を行った結果の相互相関係数分布である。観測の方法は、図20のときと同じである。図中、f-1は、AAC形式、ビットレート128kbpsのステレオ方式のステレオ信号L/R間の相互相関係数分布である。f-2は、AAC形式、ビットレート128kbps、ステレオ方式の信号を図9の無相関化処理部30と加算処理部40Dを行った後のステレオ信号Lとサラウンド信号SRの相互相関係数分布で、遅延300及び310は0であり、G1=0.6、G2=0.4、G3=0.6、G4=0.4である。最後に、f-3は、AAC形式、ビットレート128kbps、ステレオ方式の信号を図9の無相関化処理部30と加算処理部40Dを行った後のステレオ信号Lとサラウンド信号SRの相互相関係数分布で、遅延300および310は221(カットオフ200Hz、サンプリング周波数44100Hzで5ms分を想定)、G1=0.6、G2=0.4、G3=0.6、G4=0.4である。f-3のプロットを見ればわかるとおり、遅延を加えれば、特にアーティファクトが大きい箇所10〜30秒付近で、相互相関係数は、0〜±0.2でより安定的に推移することがわかる。これにより、聴取者からは拡がり感がさらに得られるという効果を生み出す。
図17は、本実施例の図7に示す構成で演算処理を行った結果のサラウンド信号SLの周波数特性図である。観測区間は、図21と同じである。図中、g-1は、リニアPCMの信号を入力としたサラウンド信号SLの特性を示している(b-1と同じである)。g-2は、AAC形式、ビットレート128kbps、ステレオ方式の信号を図5の無相関化処理部30と加算処理部40を行った後のサラウンド信号SLの特性を示しており、G1=0.5、G2=0.5、G3=0.5、G4=0.5である。最後に、g-3は、AAC形式、ビットレート128kbps、ステレオ方式の信号を図5の無相関化処理部30の直後のサラウンド信号SLの特性を示している。
図17においても同様、加算処理を行うことによって、非圧縮のe-1で示すリニアPCMの特性に近づき、聴感上アーティファクトもマスキング効果によって低減されていることがわかる。また、図8および図10に示す構成ついても、無相関化処理部30の出力が高相関成分信号C、CからCになっている以外は、前述の考えに基づいて派生化されるものである。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。上記実施例では、ステレオ信号からサラウンド信号を生成する例を示したが、勿論、これ以外のステレオ信号からサラウンド信号を生成し、再生するものであってもよい。
本発明の実施例に係るサラウンドシステムの概要を示す図である。 本発明の実施例に係る無相関化処理部の構成を示すブロック図である。 ビットレートと高相関成分信号の加算割合および遅延量との関係を示す表である。 符号化方式と高相関成分信号の加算割合および遅延量との関係を示す表である。 本実施例に係る加算処理部の第1の好ましい例を示す図である。 本実施例に係る加算処理部の第2の好ましい例を示す図である。 本実施例に係る加算処理部の第3の好ましい例を示す図である。 本実施例に係る加算処理部の第4の好ましい例を示す図である。 本実施例に係る加算処理部の第5の好ましい例を示す図である。 本実施例に係る加算処理部の第6の好ましい例を示す図である。 加算処理部にステレオ方式の信号が入力されたときのビットレートとゲインおよび遅延量の関係を示し、図11(a)は、ビットレートとゲインG1、G3の関係、図11(b)は、ビットレートとゲインG2、G4の関係、図11(c)は、ビットレートと遅延量の関係である。 加算処理部の具体的な数値例を示す図である。 加算処理部にジョイントステレオ方式の信号が入力されたときのビットレートとゲインおよび遅延量の関係を示す数値例であり、図13(a)は、ビットレートとゲインG1、G3の関係、図13(b)は、ビットレートとゲインG2、G4の関係、図13(c)は、ビットレートと遅延量の関係である。 本実施例に係るコントローラの加算処理の制御動作を示すフローチャートである。 本実施例の図5に示す加算処理部により処理されたサラウンド信号SLの周波数特性図である。 本実施例の図9が示す加算処理部により処理された相互相関係数分布である。 本実施例の図7に示す加算処理部により処理されたサラウンド信号SLの周波数特性図である。 従来のFIRフィルタによる適応無相関化器の構成例を示す図である。 車内のサラウンド空間におけるスピーカの配置例を示す図である。 ある楽曲を2分間観測したときの相互相関係数の分布を示す図である。 従来の図18の無相関化処理によって抽出された低相関成分のサラウンド信号の周波数特性図である ステレオ信号L−R、R−Lをベースとしたサラウンドアルゴリズムの結果とステレオ方式との比較する図である。 従来の図18の無相関化処理によって抽出された低相関成分のサラウンド信号の周波数特性を示す図である。
符号の説明
10:サラウンドシステム
20:デコーダ
30:無相関化処理部
40、40A〜40E:加算処理部
50:後段処理部
60:コントローラ
70:DSP
110:サラウンド信号SL生成部
112、122:遅延回路
114、124:適応ディジタルフィルタ
116、126:係数算出部
118、128:差分回路
120:サラウンド信号SR生成部
G1、G2、G3、G4、G5、G6:増幅器
200、210、220:加算器
300、310:遅延

Claims (22)

  1. ステレオ信号からマルチチャンネルのサラウンド信号を生成するサラウンド生成装置であって、
    符号化されたオーディオ信号を復号化する復号化手段と、
    前記復号化手段により復号化されたステレオ信号を入力し、ステレオ信号の無相関化処理を行い、低相関成分のサラウンド信号を生成する無相関化手段と、
    前記サラウンド信号に前記ステレオ信号の高相関成分信号を加算する加算手段と、
    前記復号化手段から得られた前記オーディオ信号の符号化情報に基づき前記加算手段の前記高相関成分信号の加算を制御する制御手段とを有し、
    前記加算手段は、前記高相関成分信号の低周波成分を除去した信号を前記サラウンド信号に加算する、サラウンド生成装置。
  2. 前記無相関化手段は、一方のステレオ信号から、他方のステレオ信号と相関の高い高相関成分信号を抽出し、当該抽出された高相関成分信号と前記他方のステレオ信号との差分から低相関成分のサラウンド信号を生成し、前記加算手段は、前記無相関化手段により抽出された前記高相関成分信号を前記サラウンド信号に加算する、請求項1に記載のサラウンド生成装置。
  3. 前記無相関化手段は、ステレオ信号Rからステレオ信号Lと相関の高い高相関成分信号Cを抽出し、当該高相関成分信号Cとステレオ信号Lとの差分から低相関成分のサラウンド信号SLを生成する第1の無相関化手段と、ステレオ信号Lからステレオ信号Rと相関の高い高相関成分信号Cを抽出し、当該高相関成分信号Cとステレオ信号Rとの差分から低相関成分のサラウンド信号SRを生成する第2の無相関化手段とを含み、
    前記加算手段は、前記サラウンド信号SLに高相関成分信号Cを加算し、かつ前記サラウンド信号SRに高相関成分信号Cを加算する、請求項1に記載のサラウンド生成装置。
  4. 前記無相関化手段は、ステレオ信号Rからステレオ信号Lと相関の高い高相関成分信号Cを抽出し、当該高相関成分信号Cとステレオ信号Lとの差分から無相関化されたサラウンド信号SLを生成する第1の相関化手段と、ステレオ信号Lからステレオ信号Rと相関の高い高相関成分信号Cを抽出し、当該高相関成分信号Cとステレオ信号Rとの差分から無相関化されたサラウンド信号SRを生成する第2の無相関化手段とを含み、
    前記加算手段は、前記高相関成分信号Cと前記高相関成分信号Cとを含む高相関成分信号Cをそれぞれのサラウンド信号SLおよびSRに加算する、請求項1に記載のサラウンド生成装置。
  5. 前記高相関成分信号Cは、前記高相関成分信号Cと前記高相関成分信号Cをそれぞれ均等に含む、請求項4に記載のサラウンド生成装置。
  6. 前記制御手段は、前記符号化情報として前記ステレオ信号の符号化ビットレートが第1のビットレートのとき、前記高相関成分信号が第1の割合で加算され、前記符号化ビットレートが第1のビットレートよりも大きい第2のビットレートのとき、前記高相関成分信号が第1の割合よりも小さい第2の割合で加算されるように、前記加算手段を制御する、請求項1ないし5いずれか1つに記載のサラウンド生成装置。
  7. 前記制御手段は、前記符号化情報として前記ステレオ信号の符号化方式が第1の符号化方式であるとき、前記高相関成分信号が第1の割合で加算され、前記符号化方式が第2の符号化方式であるとき、前記高相関成分信号が第1の割合よりも低い第2の割合で加算されるように、前記加算手段を制御する、請求項1ないし5いずれか1つに記載のサラウンド生成装置。
  8. 前記第1の符号化方式は、ステレオ信号Lとステレオ信号Rとを独立して符号化したステレオ符号化であり、前記第2の符号化方式は、ステレオ信号Lとステレオ信号Rの相関の高い部分を共通に符号化したジョイントステレオ符号化である、請求項7に記載のサラウンド生成装置。
  9. 前記加算手段は、一定の周波数以下の低周波成分を除去する高域フィルタを有する、請求項に記載のサラウンド生成装置。
  10. サラウンド生成装置はさらに、前記サラウンド信号を遅延する遅延手段を含み、前記制御手段は、前記符号化情報に基づき前記遅延手段の遅延を制御する、請求項1に記載のサラウンド生成装置。
  11. 前記制御手段は、前記符号化情報として前記ステレオ信号の符号化ビットレートが第1のビットレートのとき、前記サラウンド信号が第1の遅延量で遅延され、前記符号化ビットレートが第1のビットレートよりも大きい第2のビットレートのとき、前記サラウンド信号が第1の遅延量よりも小さい第2の遅延量で遅延されるように、前記遅延手段を制御する、請求項10に記載のサラウンド生成装置。
  12. ステレオ信号からマルチチャンネルのサラウンド信号を生成するサラウンド生成装置であって、
    符号化されたオーディオ信号を復号化する復号化手段と、
    前記復号化手段により復号化されたステレオ信号Lおよびステレオ信号Rを入力し、ステレオ信号Rからステレオ信号Lと相関の高い高相関成分信号Cを抽出し、当該高相関成分信号Cとステレオ信号Lとの差分から低相関成分のサラウンド信号SLを生成し、ステレオ信号Lからステレオ信号Rと相関の高い高相関成分信号Cを抽出し、当該高相関成分信号Cとステレオ信号Rとの差分から低相関成分のサラウンド信号SRを生成するサラウンド信号生成手段と、
    前記サラウンド信号SLに、前記高相関成分信号Cおよび高相関成分信号Cの少なくとも一方を含む信号を加算し、かつ前記サラウンド信号SRに、前記高相関成分信号Cおよび高相関成分信号Cの少なくとも一方を含む信号を加算する加算手段と、
    前記復号化手段から得られた前記オーディオ信号の符号化ビットレートに基づき前記加算手段の前記高相関成分信号の加算割合を制御する制御手段とを有し、
    前記加算手段は、前記高相関成分信号C および高相関成分信号C の少なくとも一方を含む信号の低周波成分を除去した信号を前記サラウンド信号に加算する、サラウンド生成装置。
  13. サラウンド生成装置はさらに、前記サラウンド信号SLおよびSRをそれぞれ遅延する遅延手段を含み、前記制御手段は、前記符号化ビットレートに基づき前記遅延手段の遅延を制御する、請求項12に記載のサラウンド生成装置。
  14. 前記制御手段は、符号化ビットレートが低くなるほど前記高相関成分信号の配合比率が増加し、符号化ビットレートが高くなるほど前記サラウンド信号の低相関成分の配合比率が増加するように、前記加算手段を制御する、請求項12に記載のサラウンド生成装置。
  15. 前記制御手段は、符号化ビットレートが低くなるほど前記サラウンド信号SLおよびSRの遅延量が増加し、符号化ビットレートが高くなるほど前記サラウンド信号SLおよびSRの遅延量が減少するように、前記遅延手段を制御する、請求項13に記載のサラウンド生成装置。
  16. 前記制御手段はさらに、前記ステレオ信号の符号化方式に基づき前記加算手段の前記高相関成分信号の配合比率を制御する、請求項12に記載のサラウンド生成装置。
  17. 前記制御手段は、ジョイントステレオ符号化のとき前記高相関成分信号の配合比率が減少するように前記加算手段を制御する、請求項16に記載のサラウンド再生装置。
  18. 請求項1ないし17いずれか1つに記載のサラウンド生成装置と、
    ステレオ信号L、ステレオ信号R、サラウンド信号SL、サラウンド信号SRおよびセンター信号Cを出力する複数のスピーカと、
    を含むサラウンドシステム。
  19. 前記複数のスピーカは、車室内に取り付けられる、請求項18に記載のサラウンドシステム。
  20. ステレオ信号からマルチチャンネルのサラウンド信号を生成するサラウンド生成方法であって、
    符号化されたオーディオデータストリームをデコードするステップと、
    デコードされたステレオ信号を入力し、一方のステレオ信号から他方のステレオ信号と相関の高い高相関成分信号を抽出し、当該抽出された高相関成分信号と前記他方のステレオ信号との差分から低相関成分のサラウンド信号を生成するステップと、
    符号化されたオーディオデータストリームのビットレートに基づき前記サラウンド信号に前記抽出された高相関成分信号を加算するステップと、
    加算されたサラウンド信号を前記ビットレートに基づき遅延するステップとを有し、
    前記加算するステップは、前記高相関成分信号の低周波成分を除去した信号を前記サラウンド信号に加算する、サラウンド生成方法。
  21. ビットレートが小さいほど、前記抽出された高相関成分信号の加算割合を大きくし、かつ遅延量を大きくし、ビットレートが高いほど、前記抽出された高相関成分信号の加算割合を小さくし、かつ遅延量を小さくする、請求項20に記載のサラウンド生成方法。
  22. サラウンド生成方法はさらに、オーディオデータストリームの符号化方式に応じて前記抽出された高相関成分信号の加算割合およびサラウンド信号の遅延量を異ならせる、請求項20に記載のサラウンド生成方法。
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