JP5328637B2 - マルチチャンネル復号装置、マルチチャンネル復号方法、プログラム及び半導体集積回路 - Google Patents

マルチチャンネル復号装置、マルチチャンネル復号方法、プログラム及び半導体集積回路 Download PDF

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Description

本発明は、マルチチャンネル復号装置、マルチチャンネル復号方法、プログラム及び半導体集積回路に関し、特に、1以上の入力チャンネル数の入力オーディオ信号を、入力チャンネル数より多い出力チャンネル数の出力オーディオ信号に変換するマルチチャンネル復号装置に関する。
近年、MPEG(Moving Picture Coding Experts Group)オーディオ規格において、MPEG Surroundと呼ばれる符号化技術が規格化された。MPEG Surroundは、モノラル又はステレオの信号をマルチチャンネル信号に復号する技術である。
MPEG Surroundでは、マルチチャンネルで録音したマルチチャンネル信号をモノラル又はステレオの信号に符号化する。符号化されたモノラル又はステレオ信号は、従来の放送又は配信を用いてマルチチャンネル復号装置を備える音声再生装置に送信される。また、マルチチャンネル信号をモノラル又はステレオの信号に符号化する際に算出されたパラメータである拡張情報も同時に音声再生装置に送信される。音声再生装置が備えるマルチチャンネル復号装置は、受信したモノラル又はステレオの信号を、拡張情報を用いてマルチチャンネル信号に復号する(例えば、非特許文献1参照)。
非特許文献1において、マルチチャンネル復号装置は、2チャンネルの信号を1チャンネルの信号に符号化する際に算出されるパラメータと、3チャンネルの信号を2チャンネルの信号に符号化する際に算出されるパラメータとを用いて、モノラル又はステレオの信号をマルチチャンネル信号に復号する。
図1は、非特許文献1に開示されるマルチチャンネル復号装置の構成を示すブロック図である。図1に示すマルチチャンネル復号装置50は、MPEG Surroundに準拠して符号化されたモノラル信号100を、符号化の際に算出された拡張情報103を用いて、マルチチャンネル信号105にデコードするMPEG Surroundデコーダである。
モノラル信号100は、MPEG Surroundによるマルチチャンネル復号が行われる前の時間信号である。MPEG Surroundでは、従来のオーディオコーデックのモノラル又はステレオ信号に対してマルチチャンネル復号を適用することを想定しており、このモノラル信号にはMPEG規格のAAC(Advanced Audio Coding)方式又はAAC+SBR(Spectral Band Replication)方式でデコードされた信号が用いられる。
まず、周波数解析部101は、モノラル信号100を時間周波数変換することにより、モノラルの周波数信号であるモノラル周波数信号106を生成する。次に、チャンネル拡張部102は、モノラル周波数信号106のチャンネル数を、拡張情報103を用いて6つの周波数信号である拡張周波数信号107に拡張する。最後に、周波数合成部104は、拡張周波数信号107をそれぞれ時間信号に変換することにより6チャンネルのマルチチャンネル信号105を生成する。
図2は、マルチチャンネル復号装置50を一般化した図である。
MPEG Surroundデコーダは、主にステレオ又はモノラルの信号を5.1チャンネルの信号に復元するが、チャンネル拡張部102を一般化すると図2に示すようになる。つまり、MPEG Surroundデコーダは、オーディオ信号のチャンネル数を増やす働きをする。
図3は、MPEG Surroundのモノラル信号から5.1チャンネル信号が復元される場合のチャンネル拡張部102内の信号の流れを示す図である。
モノラル周波数信号106は、センター(C)と、サブウーハ(LFE)と、レフト(L)と、ライト(R)と、サラウンドレフト(Ls)と、サラウンドライト(Rs)との6つの信号がダウンミックスされた信号である。
チャンネル拡張部102は、5つの分離部110〜114を備える。
はじめに、分離部110は、モノラル周波数信号106を、センター及びサブウーハのダウンミックス信号116と、レフト、ライト、サラウンドレフト、及びサラウンドライトのダウンミックス信号115との2つに分離する。次に、分離部112は、ダウンミックス信号116を、センターチャンネル信号123とサブウーハチャンネル信号124とに分離する。一方、分離部111は、ダウンミックス信号115を、レフト、及びサラウンドレフトのダウンミックス信号117と、ライト、及びサラウンドライトのダウンミックス信号118とに分離する。分離部113は、ダウンミックス信号117をレフトチャンネル信号119とレフトサラウンドチャンネル信号120とに分離し、分離部114は、ダウンミックス信号118をライトチャンネル信号121とライトサラウンドチャンネル信号122とに分離する。
このように、MPEG Surroundを用いることで、従来のモノラル又はステレオのオーディオコーデックをマルチチャンネルのオーディオコーデックに拡張できる。
また、MPEG Surroundで用いられる拡張情報103は従来のオーディオコーデックのビットレートと比較して微少なものである。これにより、MPEG Surroundは、従来のオーディオコーデックと同程度のビットレートでマルチチャンネルの臨場感を再現できる。
118th AES convertion, Barcelona, Spain, 2005, Convention Paper 6447
このように、MPEG Surroundデコーダでは、信号の分離を繰り返してモノラル周波数信号106から6チャンネルのマルチチャンネル信号105を生成する。6チャンネルのマルチチャンネル信号105を再生することにより、ユーザーは、1チャンネルのモノラル周波数信号106にはない臨場感を得ることができる。
しかしながら、6つの拡張周波数信号107は、拡張元のモノラル周波数信号106がそのまま含まれているのではなく、いずれも分離処理を経て得られる。また、モノラル周波数信号106は、6チャンネルのマルチチャンネル信号が符号化された信号なので、符号化の際に、元の信号の一部が消失し、チャンネル拡張部102において、元の6つの信号を完全には復号できない場合がある。つまり、マルチチャンネル信号105の個々の信号に音質劣化が発生する可能性がある。これにより、ユーザーがこの音質劣化を認識し、違和感を受ける場合がある。
具体的には、音程に微妙な変化がある連続した音が符号化された場合、音程の変化に応じて特定の音域の音が消失すると、連続した音が途切れることになるので、ユーザーには顕著に認識され、ユーザーが違和感を受けることになる。
また、分離処理が正しく行われない場合には、本来、一つのスピーカから連続して出音されるべき音が、複数のスピーカから交互に出音されることで、ユーザーが違和感を受ける場合がある。
従来のオーディオコーデックにおいてもビットレートが低い場合にユーザーが音質に違和感を受けることがある。このような場合には、ビットレートを上げることで解決できる場合がある。しかし、放送用のストリームなどの場合はビットレートの操作が不可能であり、ユーザーは再生を停止するか違和感を我慢しながら再生しなければならない。
本発明は、このような従来の問題点を補うため、ユーザーの違和感を低減できるマルチチャンネル復号装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るマルチチャンネル復号装置は、1以上の入力チャンネル数の入力オーディオ信号を、前記入力チャンネル数より多い出力チャンネル数の出力オーディオ信号に変換するマルチチャンネル復号装置であって、前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号のチャンネル数を拡張することにより前記出力チャンネル数の拡張信号を生成する第1拡張部と、前記出力チャンネル数の前記拡張信号のうちいずれかと、前記入力オーディオ信号とを所定の割合で足し合わすことにより前記出力チャンネル数の前記出力オーディオ信号のうち1つを生成する第1加算部とを備える。
この構成によれば、本発明に係るマルチチャンネル復号装置は、ユーザーがマルチチャンネル信号の音質に違和感を受けた際に、拡張信号に対して拡張処理がなされていない高音質な入力オーディオ信号を加算することにより、出力オーディオ信号の音質を向上できる。よって、本発明に係るマルチチャンネル復号装置は、ユーザーの違和感を低減できる。
また、前記マルチチャンネル復号装置は、さらに、前記入力チャンネル数の入力時間信号を時間信号から周波数信号に変換することにより前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号を生成する第1変換部と、前記出力チャンネル数の前記出力オーディオ信号を周波数信号から時間信号に変換することにより前記出力チャンネル数の出力時間信号を生成する第2変換部とを備え、前記第1拡張部は、前記第1変換部により変換された周波数信号である前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号のチャンネル数を拡張することにより、周波数信号である前記出力チャンネル数の拡張信号を生成し、前記第1加算部は、周波数信号である前記出力チャンネル数の前記拡張信号のうちいずれかと、周波数信号である前記入力オーディオ信号とを前記所定の割合で足し合わすことにより周波数信号である前記出力チャンネル数の前記出力オーディオ信号を生成してもよい。
この構成によれば、本発明に係るマルチチャンネル復号装置は、拡張された周波数信号(拡張信号)に対して、拡張処理がなされていない高音質な周波数信号(入力オーディオ信号)を加算する。これにより、簡単なアルゴリズムで音質調整処理を実現できる。
また、前記第1拡張部は、前記入力チャンネル数の入力オーディオ信号を時間信号から周波数信号に変換することにより前記入力チャンネル数の入力周波数信号を生成する第1変換部と、前記入力チャンネル数の前記入力周波数信号のチャンネル数を拡張することにより前記出力チャンネル数の前記拡張信号を生成する第2拡張部とを備え、前記第1加算部は、前記出力チャンネル数の前記拡張信号を周波数信号から時間信号に変換することにより前記出力チャンネル数の出力時間信号を生成する第2変換部と、前記出力チャンネル数の前記出力時間信号のうちいずれかと、前記入力オーディオ信号とを所定の割合で足し合わすことにより時間信号である前記出力チャンネル数の前記出力オーディオ信号を生成する第2加算部とを備えてもよい。
この構成によれば、本発明に係るマルチチャンネル復号装置は、拡張された時間信号(出力時間信号)に対して、拡張処理がなされていない高音質な時間信号(入力オーディオ信号)を加算する。これにより、本発明に係るマルチチャンネル復号装置は、デコーダ内部のパラメータを直接変更することなく、音声調整処理を実現できる。
また、前記第1加算部は、前記入力オーディオ信号の特定の周波数時間帯域に重みをつけて、前記出力チャンネル数の前記拡張信号のうちいずれかと、前記入力オーディオ信号とを所定の割合で足し合わしてもよい。
この構成によれば、人間の聴覚が音質劣化を知覚しやすい特定の周波数時間帯域のみに音質調整を行うことにより、最小限の音質調整のみを行うことができる。これにより、マルチチャンネル信号の臨場感を損なうことなく、音質を改善できる。例えば、人間が知覚しやすい低域の音質を改善することで、マルチチャンネル信号の臨場感を維持できる。
また、前記マルチチャンネル復号装置は、さらに、ユーザーの操作に応じて、前記所定の割合を指定するゲイン情報を生成する情報入力部を備え、前記第1加算部は、前記出力チャンネル数の前記拡張信号のうちいずれかと、前記入力オーディオ信号とを、前記ゲイン情報で指定される所定の割合で足し合わしてもよい。
この構成によれば、ユーザーは、音質調整を行う又は行わないの選択、及び、音質調整の強度等を設定できる。
また、前記情報入力部は、前記所定の割合を指定する複数のモードを、ユーザーの操作に応じて受け付けてもよい。
この構成によれば、あらかじめ一般的な音質調整のモードを準備することで、ユーザーは詳細な音質調整を行わずにモードを選択するだけの容易な操作で音質調整を制御できる。
また、前記情報入力部は、ユーザーの操作に応じて、前記出力チャンネル数の前記出力オーディオ信号のそれぞれに対して前記所定の割合を指定するゲイン情報を生成し、前記第1加算部は、前記出力チャンネル数の前記拡張信号のそれぞれに対して、当該拡張信号と、前記入力オーディオ信号とを、前記ゲイン情報で指定される所定の割合で足し合わしてもよい。
この構成によれば、ユーザーは、各チャンネルに対して、音質調整を行う又は行わないの選択、及び、音質調整の強度等を設定できる。よって、本発明に係るマルチチャンネル復号装置は、ユーザーの利便性を向上できる。
また、前記情報入力部は、ユーザーの操作により、前記所定の割合を連続的に変更して指定可能な調整つまみを備えてもよい。
この構成によれば、ユーザーは、調整つまみを操作することで、容易に音質調整の強度等を設定できる。また、ユーザーは、微細な音質の違和感を受けた際に、調整つまみを操作することで、微細な音質調整を行える。
また、前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号は、前記出力チャンネル数のオーディオ信号を合成することにより生成され、前記第1拡張部は、前記オーディオ信号のチャンネル間の信号の関係を示し、前記合成の際に生成された拡張情報を用いて、前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号のチャンネル数を拡張することで前記出力チャンネル数の前記拡張信号を生成してもよい。
また、前記入力チャンネル数は2以上であり、前記第1加算部は、前記2以上の入力オーディオ信号を平均し、前記出力チャンネル数の前記拡張信号のうちいずれかと、平均した入力オーディオ信号とを、所定の割合で足し合わしてもよい。
この構成によれば、ステレオ信号をマルチチャンネル信号に拡張するマルチチャンネル復号装置において、出力オーディオ信号の音質を向上できる。よって、本発明に係るマルチチャンネル復号装置は、ユーザーの違和感を低減できる。
また、本発明に係るマルチチャンネル復号方法は、1以上の入力チャンネル数の入力オーディオ信号を、前記入力チャンネル数より多い出力チャンネル数の出力オーディオ信号に変換するマルチチャンネル復号方法であって、前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号のチャンネル数を拡張することにより前記出力チャンネル数の拡張信号を生成する第1拡張ステップと、前記出力チャンネル数の前記拡張信号のうちいずれかと、前記入力オーディオ信号とを所定の割合で足し合わすことにより前記出力チャンネル数の前記出力オーディオ信号のうち1つを生成する第1加算ステップとを含む。
これによれば、本発明に係るマルチチャンネル復号方法は、ユーザーがマルチチャンネル信号の音質に違和感を受けた際に、拡張信号に対して拡張処理がなされていない高音質な入力オーディオ信号を加算することにより、出力オーディオ信号の音質を向上できる。よって、本発明に係るマルチチャンネル復号方法は、ユーザーの違和感を低減できる。
なお、本発明は、このようなマルチチャンネル復号装置として実現できるだけでなく、マルチチャンネル復号装置に含まれる特徴的な手段をステップとするマルチチャンネル復号方法として実現したり、そのような特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
また、本発明は、マルチチャンネル復号装置に含まれる特徴的な手段を備える半導体集積回路として実現したり、マルチチャンネル復号装置を備える音声再生装置として実現したりできる。
以上より、本発明は、ユーザーの違和感を低減できるマルチチャンネル復号装置を提供できる。
以下、本発明に係るマルチチャンネル復号装置の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。また、以下では、本発明に係るマルチチャンネル復号装置を車載用オーディオ装置に適用した例を説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係るマルチチャンネル復号装置は、ユーザーがマルチチャンネル信号に音質の違和感を受けた際に、マルチチャンネル信号を構成する各信号より音質の優れている入力オーディオ信号をマルチチャンネル信号に加算する。これにより、音質劣化が解消され、ユーザーの不快感が低減される。
まず、本発明の実施の形態1に係るマルチチャンネル復号装置の構成を説明する。
図4は、本発明の実施の形態1に係るマルチチャンネル復号装置を備える車両の構成を示す図である。
図4に示す車両10は、マルチチャンネル復号装置20と、複数のスピーカ11とを備える。マルチチャンネル復号装置20は、車両10が備えるアンテナにより受信された放送用のオーディオストリームに含まれるモノラル又はステレオの信号をマルチチャンネル信号に拡張し、複数のスピーカ11に出力する。
図5は、本実施の形態1に係るマルチチャンネル復号装置の構成を示すブロック図である。なお、図1と同様の要素には同一の符号を付している。
図5に示すマルチチャンネル復号装置20は、1チャンネルの入力オーディオ信号であるモノラル周波数信号106を、拡張情報103を用いてチャンネル拡張処理を行うことにより、5.1チャンネルの出力オーディオ信号であるマルチチャンネル信号105に変換する。
マルチチャンネル復号装置20は、周波数解析部101と、チャンネル拡張部102と、遅延部130と、情報入力部131と、音質調整部132と、周波数合成部104とを備える。
モノラル信号100は、MPEG Surroundによるマルチチャンネル復号が行われる前の時間信号である。モノラル信号100は、従来のオーディオコーデックのデコード結果である。モノラル信号100は、5.1チャンネルで録音されたマルチチャンネル信号を合成することにより生成されたモノラル信号である。
周波数解析部101は、モノラル信号100を時間信号から周波数信号に変換することにより、モノラルの周波数信号であるモノラル周波数信号106を生成する。
具体的には、MPEG Surroundにおいては、周波数解析部101は、QMF(Quadrature Mirror Filters:直交ミラーフィルタ)フィルタバンクを用いることで、QMF係数を含むモノラル周波数信号106を生成する。なお、周波数軸上でマルチチャンネル拡張を行う場合は、周波数解析部101は、QMFフィルタバンクではなく、そのマルチチャンネル拡張処理にあわせた周波数変換を行ってもよい。
チャンネル拡張部102は、モノラル周波数信号106のチャンネル数を、拡張情報103を用いて拡張することにより、6つのモノラルの周波数信号である6チャンネルの拡張周波数信号107を生成する。なお、以下において、チャンネル数を拡張することをチャンネル拡張とも記す。
拡張情報103は、5.1チャンネルのマルチチャンネル信号がモノラル信号100に符号化された際に生成された情報であり、当該マルチチャンネル信号のチャンネル間の信号の関係を示す情報である。具体的には、拡張情報103は、チャンネル間のレベル比及び位相差などを含む。
また、チャンネル拡張部102は、図3に示したように、モノラル周波数信号106から2つのダウンミックス信号115及び116を生成し、この操作を繰り返し行うことにより最終的には6つの拡張周波数信号107、すなわちマルチチャンネル信号を生成する。
遅延部130は、モノラル周波数信号106に、チャンネル拡張部102における処理時間に相当する遅延を与えることで、モノラル周波数信号108を生成する。つまり、遅延部130は、6つの拡張周波数信号107と、モノラル周波数信号106との時間差がなくなるように、モノラル周波数信号106を遅延させる。
情報入力部131は、マルチチャンネル信号105に対するユーザーの評価をフィードバックするための端末であり、ボタン、調整つまみ、タッチパネル又はリモコン等である。情報入力部131は、ユーザーの操作に応じて、音質調整の指示を示す情報である音質調整情報141を生成する。例えば、音質調整情報141は、音質を変更しない、又は音質を変更するなどの情報を含む。
音質調整部132は、音質調整情報141に基づき、6チャンネルの拡張周波数信号107に対してモノラル周波数信号108を用いて音質調整を行う。具体的には、音質調整部132は、6チャンネルの拡張周波数信号107のそれぞれと、モノラル周波数信号108とを所定の割合で足し合わすことにより6チャンネルの調整周波数信号109を生成する。
周波数合成部104は、6チャンネルの調整周波数信号109をそれぞれ周波数信号から時間信号に変換することにより6チャンネルのマルチチャンネル信号105を生成する。
なお、図5に示す各処理部の機能は、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。なお、図5に示す各処理部の機能のうち、一部又は全てを専用の回路(ハードウェア)により実現してもよい。例えば、図5に示す各処理部の機能のうち、一部又は全てを実現する回路を、半導体集積回路として形成してもよい。
以上のように構成されたマルチチャンネル復号装置20の動作について説明する。
図6は、マルチチャンネル復号装置20の動作の流れを示すフローチャートである。
はじめに、周波数解析部101は、モノラル信号100をモノラル周波数信号106に変換する(S101)。
次に、チャンネル拡張部102は、モノラル周波数信号106をチャンネル拡張し、6チャンネルの拡張周波数信号107を生成する(S102)。
次に、音質調整部132は、音質調整情報141に基づき、6つの拡張周波数信号107の音質調整を行う(S103)。
図7は、音質調整部132の構成を示す図である。
なお、ここでは、6つの拡張周波数信号107のうち1つの拡張周波数信号である拡張周波数信号107iに対して音質調整が行われることで、調整周波数信号109iが生成される例について述べる。拡張周波数信号107iは、6つの拡張周波数信号107のうちi番目のチャンネルの信号である。また、調整周波数信号109iは、6つの調整周波数信号109のうちi番目のチャンネルの信号である。ここではマルチチャンネル信号のチャンネル数を6と仮定しているため、iは0から5までの値をとるものとする。例えば、iが0のときは、拡張周波数信号107iは拡張処理によって生成されたレフトチャンネルの周波数信号となる。
音質調整部132は、増幅部150及び151と、加算部152とを備える。
なお、図7においては、1つの拡張周波数信号107iを音質調整する構成のみを示しているが、実際には、音質調整部132は、6つの拡張周波数信号107をそれぞれ音質調整するための6組の増幅部150、151及び加算部152を備える。
また、情報入力部131には、ユーザーの操作に応じて、それぞれ6つの拡張周波数信号107に対応するゲインαi(i=0〜5)を指定する情報が入力される。情報入力部131は、ゲインαi(i=0〜5)を指定する情報を含む音質調整情報141を生成し、生成した音質調整情報141を音質調整部132に出力する。
増幅部150は、音質調整情報141で指定されるゲインαiでモノラル周波数信号108を増幅する。増幅部151は、ゲイン(1−αi)で拡張周波数信号107iを増幅する。加算部152は、増幅部150及び151により増幅された信号を加算することにより、調整周波数信号109iを生成する。
次に、周波数合成部104は、6チャンネルの調整周波数信号109をそれぞれ時間信号に変換することにより6チャンネルのマルチチャンネル信号105を生成する(S104)。
以下、マルチチャンネル復号装置20に対するユーザーの操作例を説明する。
情報入力部131にはユーザーの音質評価をフィードバックするための入力手段が備わっており、例えば、現状の音質を維持したい場合は、ユーザーは、音質を変更しないという情報を情報入力部131に入力する。ユーザーに入力された音質を変更しないという情報に基づき、情報入力部131は、ゲインαi(i=0〜5)が0.0であることを示す情報を含む音質調整情報141を出力する。
これにより、増幅部150のゲインは0.0となり、増幅部151のゲインは1.0となるので、加算部152は、調整周波数信号109として拡張周波数信号107をそのまま出力する。よって、周波数合成部104から出力されるマルチチャンネル信号105は、従来のMPEG Surroundと同じものとなる。
ユーザーが音質に不満があり音質を向上させたい場合は、ユーザーは、音質を向上させるという情報を情報入力部131に入力する。この場合、ユーザーに入力された音質を変更するという情報に基づき、情報入力部131は、ゲインαi(i=0〜5)が0.0以外の値(例えば、0.5)であることを示す情報を含む音質調整情報141を出力する。
これにより、増幅部150のゲインは0.5となり、増幅部151のゲインは0.5となり、加算部152は、拡張周波数信号107に対して音質が確保されているモノラル信号を加算した調整周波数信号109を出力する。これにより、周波数合成部104から出力されるマルチチャンネル信号105は、従来のMPEG Surroundの臨場感が抑えられるかわりに音質が向上したものとなる。
以上のように本発明の実施の形態1に係るマルチチャンネル復号装置20によれば、ユーザーがマルチチャンネル信号の音質に違和感を受けた際に、分離処理がなされていない高音質なモノラル周波数信号108を拡張周波数信号107に加算することにより、臨場感が抑えられるかわりに音質を向上させることができる。これにより、マルチチャンネル復号装置20は、マルチチャンネル信号の音質劣化による違和感を和らげることができる。
以上、本発明の実施の形態1に係るマルチチャンネル復号装置20について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記説明では、モノラル信号100が入力される例を示したが、ステレオ信号などの多チャンネル信号が入力されてもよい。
以下、ステレオ信号が入力される場合の例を説明する。
図8は、マルチチャンネル復号装置20の変形例の構成を示す図である。
図8に示すマルチチャンネル復号装置21は、マルチチャンネル復号装置20の構成に加え、さらに、合成部161を備える。
周波数解析部101は、2チャンネルのステレオ信号160を2チャンネルのステレオ周波数信号106A及び106Bに変換する。
合成部161は、ステレオ周波数信号106A及び106Bを合成することによりモノラル周波数信号106を生成する。
図9は、合成部161の構成を示す図である。
合成部161は、増幅部165及び166と、加算部167を備える。増幅部165及び166は、それぞれステレオ周波数信号106A及び106Bをゲイン0.5で増幅する。加算部167は、増幅部165及び166により増幅された信号を加算することにより、モノラル周波数信号106を生成する。
音質調整部132は、モノラル周波数信号106を用いて、マルチチャンネル復号装置20と同様に、拡張周波数信号107に対して音質調整を行う。
また、3チャンネル以上の多チャンネル信号が入力される場合も同様に、当該多チャンネル信号を加算することでモノラル信号を生成すればよい。
また、上記説明では、音質調整部132において、6つの拡張周波数信号107に一律のゲインαiを用いる例を示したが、音質調整情報141に6つのゲインαi(i=0〜5)をそれぞれ指定する情報が含まれ、6つの拡張周波数信号107iごとに異なるゲインαi(i=0〜5)を用いてもよい。
また、ゲインαiを周波数帯域及び時間のうち少なくとも一方に応じて動的に変更してもよい。つまり、モノラル周波数信号106の特定の周波数帯域及び特定の時間のうち少なくとも一方に重みをつけたうえ、拡張周波数信号107に加算してもよい。
図10は、ゲインαiを周波数帯域に応じて動的に変更する例を示す図である。図10に示す例では、モノラル周波数信号106の低域に重みをつける。これにより、人間が知覚しやすい低域の音質が改善することにより、マルチチャンネル信号の臨場感を維持できる。
また、情報入力部131は、音質を変更しない及び音質を変更することを指定する複数のモードを、ユーザーの操作に応じて受け付けてもよい。例えば、ゲインαiが0.0の場合は音質調整が行われないため、“音質調整をOFFにする”というモードを設け、ゲインαiが0.5の場合は音質調整が行われるため、“音質調整をONにする”というモードを設けてもよい。このように、音質調整部132の処理に合わせたモードをあらかじめ準備することにより、ユーザーは容易に音質調整を制御できる。
さらに、情報入力部131は、音質を変更しない、及び音質を変更するという2つの選択肢以外に、複数のモードを受け付けてもよい。例えば、音質調整を行う場合のモードを細分化し、ゲインαiを0.3にするモード、及びゲインαiを0.7にするモード等を設けてもよい。
また、情報入力部131は、ユーザーが、有効なパラメータの範囲内で任意に音質調整の強度を調整可能なインターフェースを備えてもよい。例えば、情報入力部131は、音量を調節するボリュームつまみと同様の、ユーザーの操作により、ゲインαiを連続的に変更して指定可能な音質調整つまみを備えてもよい。これにより、ユーザーが任意に音質を調整できる。
さらに、情報入力部131は、チャンネルごとに独立した調整つまみを備えてもよい。これにより、ユーザーはより一層微細な調整が可能となる。
また、上記説明では、マルチチャンネル復号装置20は、モノラル周波数信号106を遅延させる遅延部130のみを備えているが、さらに拡張周波数信号107を遅延させる遅延部を備えてもよい。この場合、2つの遅延部130は、6つの拡張周波数信号107と、モノラル周波数信号106との時間差がなくなるように、モノラル周波数信号106及び拡張周波数信号107を遅延させる。
(実施の形態2)
上記実施の形態1では、モノラル周波数信号106を拡張周波数信号107に加える例を説明した。実施の形態2では、時間信号であるモノラル信号100をチャンネル拡張後の時間信号に加える例を説明する。
一般には、デコーダの内部を修正できないことが多い。これにより、実施の形態1に係るマルチチャンネル復号装置20のように、デコーダ内部のパラメータであるQMF係数を直接変更することが困難な場合がある。そこで、実施の形態2に係るマルチチャンネル復号装置は、マルチチャンネル復号装置の出力であるマルチチャンネル信号105に対して時間軸上で音質調整を行う。
まず、本発明の実施の形態2に係るマルチチャンネル復号装置の構成を説明する。
図11は、本実施の形態2に係るマルチチャンネル復号装置の構成を示すブロック図である。なお、図5と同様の要素には同一の符号を付している。
図11に示すマルチチャンネル復号装置30は、1チャンネルの入力オーディオ信号であるモノラル周波数信号106を、拡張情報103を用いてチャンネル拡張処理を行うことにより、5.1チャンネルの出力オーディオ信号であるマルチチャンネル信号105に変換する。
マルチチャンネル復号装置30は、周波数解析部101と、チャンネル拡張部102と、遅延部170及び171と、情報入力部131と、音質調整部172と、周波数合成部104とを備える。
なお、周波数解析部101、チャンネル拡張部102、情報入力部131の構成は、実施の形態1と同様であり、説明は省略する。
周波数合成部104は、6チャンネルの拡張周波数信号107をそれぞれ周波数信号から時間信号に変換することにより6チャンネルの拡張時間信号181を生成する。
遅延部170は、時間信号であるモノラル信号100に遅延を与えることで、モノラル時間信号180を生成する。遅延部171は6チャンネルの拡張時間信号181のそれぞれに遅延を与えることで、6チャンネルの拡張時間信号182を生成する。遅延部170及び171がモノラル信号100及び拡張時間信号181に与える遅延の差は、周波数解析部101、チャンネル拡張部102及び周波数合成部104における処理時間に相当する。つまり、遅延部170及び171は、6つの拡張時間信号181と、モノラル信号100との時間差がなくなるように、モノラル信号100及び拡張時間信号181を遅延させる。
音質調整部172は、音質調整情報141に基づき、6チャンネルの拡張時間信号182に対してモノラル時間信号180を用いて音質調整を行う。具体的には、音質調整部172は、6チャンネルの拡張時間信号182のそれぞれと、モノラル時間信号180とを所定の割合で足し合わすことにより6チャンネルのマルチチャンネル信号105を生成する。
以上のように構成されたマルチチャンネル復号装置30の動作について説明する。
図12は、マルチチャンネル復号装置30の動作の流れを示すフローチャートである。
はじめに、周波数解析部101は、モノラル信号100をモノラル周波数信号106に変換する(S111)。
次に、チャンネル拡張部102は、モノラル周波数信号106をチャンネル拡張し、6チャンネルの拡張周波数信号107を生成する(S112)。
次に、周波数合成部104は、6チャンネルの拡張周波数信号107をそれぞれ時間信号に変換することにより6チャンネルの拡張時間信号181を生成する(S113)。また、遅延部171は6チャンネルの拡張時間信号181を遅延させることで、6チャンネルの拡張時間信号182を生成する。
次に、音質調整部172は、音質調整情報141に基づき、6つの拡張時間信号182の音質調整を行う(S114)。
図13は、音質調整部172の構成を示す図である。
なお、ここでは、6つの拡張時間信号181のうち1つの拡張時間信号である拡張時間信号181iに対して音質調整が行われることで、マルチチャンネル信号105iが生成される例について述べる。拡張時間信号181iは、6つの拡張時間信号181のうちi番目のチャンネルの拡張時間信号である。また、マルチチャンネル信号105iは、6つのマルチチャンネル信号105のうちi番目のチャンネルの信号である。ここではマルチチャンネル信号のチャンネル数を6と仮定しているため、iは0から5までの値をとるものとする。例えば、iが0のとき、拡張時間信号181iは拡張処理によって生成されたレフトチャンネルの時間信号となる。
音質調整部172は、増幅部190及び191と、加算部192とを備える。
なお、図13においては、1つの拡張時間信号181iを音質調整する構成のみを示しているが、実際には、音質調整部172は、6つの拡張時間信号181をそれぞれ音質調整するための6組の増幅部190、191及び加算部192を備える。
また、情報入力部131により出力される音質調整情報141は、それぞれ6つの拡張時間信号181に対応するゲインαi(i=0〜5)の情報を含む。
増幅部190は、モノラル時間信号180をゲインαiで増幅する。増幅部191は、拡張時間信号182iをゲイン(1−αi)で増幅する。なお、拡張時間信号182iは、6つの拡張時間信号182のうちi番目のチャンネルの拡張時間信号である。加算部192は、増幅部190及び191により増幅された信号を加算することにより、マルチチャンネル信号105iを生成する。
以下、マルチチャンネル復号装置30に対するユーザーの操作例を説明する。
情報入力部131にはユーザーの音質評価をフィードバックするための入力手段が備わっており、例えば、現状の音質を維持したい場合は、ユーザーは、音質を変更しないという情報を情報入力部131に入力する。ユーザーに入力された音質を変更しないという情報に基づき、情報入力部131は、ゲインαi(i=0〜5)が0.0であることを示す情報を含む音質調整情報141を出力する。
これにより、増幅部190のゲインは0.0となり、増幅部191のゲインは1.0となるので、加算部192は、マルチチャンネル信号105として拡張時間信号182をそのまま出力する。よって、マルチチャンネル信号105は、従来のMPEG Surroundと同じものとなる。
ユーザーが音質に不満があり音質を向上させたい場合は、ユーザーは、音質を向上させるという情報を情報入力部131に入力する。この場合、ユーザーに入力された音質を変更するという情報に基づき、情報入力部131は、ゲインαi(i=0〜5)が0.0以外の値(例えば、0.5)であることを示す情報を含む音質調整情報141を出力する。
これにより、増幅部190のゲインは0.5となり、増幅部191のゲインは0.5となり、加算部192は、拡張時間信号182に対して音質が確保されているモノラル信号100を加算したマルチチャンネル信号105を出力する。これにより、マルチチャンネル信号105は、従来のMPEG Surroundの臨場感が抑えられるかわりに音質が向上したものとなる。
以上のように本発明の実施の形態2に係るマルチチャンネル復号装置30によれば、ユーザーがマルチチャンネル信号105の音質に違和感を受けた際に、分離処理がなされていない高音質なモノラル時間信号180を拡張時間信号182に加算することにより、臨場感が抑えられるかわりに音質を向上させることができる。これにより、マルチチャンネル復号装置30は、マルチチャンネル信号の音質劣化による違和感を和らげることができる。
また、本発明の実施の形態2に係るマルチチャンネル復号装置30は、デコーダ内部のパラメータであるQMF係数を直接変更しなくてもよいので、実施の形態1に係るマルチチャンネル復号装置20に比べ、実施が容易であるという利点がある。
なお、実施の形態1に係るマルチチャンネル復号装置20は、実施の形態2に係るマルチチャンネル復号装置30に比べ、簡単なアルゴリズムで音質調整処理を実現できるという利点がある。
また、上記説明では、音質調整部172において、6つの拡張時間信号182に一律のゲインαiを用いる例を示したが、音質調整情報141に6つのゲインαi(i=0〜5)をそれぞれ指定する情報が含まれ、6つの拡張時間信号182iごとに異なるゲインαi(i=0〜5)を用いてもよい。
また、ゲインαiを周波数帯域及び時間のうち少なくとも一方に応じて動的に変更してもよい。つまり、モノラル信号100の特定の周波数帯域及び特定の時間のうち少なくとも一方に重みをつけたうえ、拡張時間信号181に加算してもよい。
図14は、ゲインαiを周波数帯域に応じて動的に変更する例を示す図である。図14に示す例では、マルチチャンネル復号装置30は、さらに、イコライザ193及び194を備える。
また、情報入力部131は、さらに、ユーザーがイコライズ可能なインターフェースを有する。
イコライザ193及び194は、ユーザーの要望に応じて、モノラル信号100及び拡張時間信号181の所定の周波数帯域の信号を変更するイコライズを行う。このように、モノラル信号100及び拡張時間信号181をイコライズすることにより、マルチチャンネル復号装置30は、ユーザー毎の音質劣化の知覚にあわせて柔軟に音質調整を行うことができる。
また、上記説明において、マルチチャンネル復号装置30は、遅延部170及び171を備えるとしたが、遅延部170のみを備えてもよい。
また、マルチチャンネル復号装置30は、実施の形態1と同様に、ステレオ信号などの多チャンネル信号が入力されてもよい。
また、上記実施の形態1及び実施の形態2では、モノラル又はステレオ信号を5.1チャンネルのマルチチャンネル信号に拡張する場合を説明したが、本発明は、図2に示すようにM(Mは1以上の整数)チャンネルの信号をN(N>M)チャンネルの信号に拡張するマルチチャンネル復号装置に適用できる。
また、上記実施の形態1及び実施の形態2では、マルチチャンネル復号装置20及び30は、情報入力部131を介したユーザーの操作に応じて、音質調整を行うとしたが、マルチチャンネル復号装置20及び30が、自身が出力するマルチチャンネル信号105を解析し、マルチチャンネル信号105にノイズなどが含まれユーザーに違和感を与える可能性がある場合に、自動的に音質調整を行ってもよい。さらに、外部装置により音質調整の可否が解析され、当該外部装置の指示に基づき、マルチチャンネル復号装置20及び30が音質調整を行ってもよい。
また、上記実施の形態1及び実施の形態2において、チャンネル拡張部102は、拡張情報103を用いて、チャンネル拡張を行うとしたが、拡張情報103を用いなくてもよい。
また、上記実施の形態1及び実施の形態2において、チャンネル拡張部102は、モノラル又はステレオ信号を、元の6チャンネルの信号全てに復元するとしたが、全ての信号を復元しなくてもよい。例えば、車載用オーディオ装置等においてスピーカ11を4個しか備えない場合には、6チャンネルの信号のうち、センターチャンネル信号及びサブウーハ信号を復元しなくてもよい。
また、上記実施の形態1及び実施の形態2では、放送用のオーディオストリームを再生する車載用オーディオ装置を例に説明したが、本発明は、ホームシアター等の放送用のオーディオストリームを再生する音声再生装置に適用できる。また、本発明は、記録媒体等に記録された音声を再生する音声再生装置にも適用できる。なお、本発明は、ユーザーが音質に違和感を受けた際に、ビットレートを上げることができない放送用のオーディオストリームを再生する音声再生装置に、特に、有効である。
本発明は、マルチチャンネル復号装置に適用でき、特に、車載用オーディオ装置及びホームシアターに適用できる。
図1は、従来のマルチチャンネル復号装置の構成を示す図である。 図2は、マルチチャンネル復号装置を一般化した場合の構成を示す図である。 図3は、チャンネル拡張部の構成を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係る車両の構成を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態1に係るマルチチャンネル復号装置の構成を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態1に係るマルチチャンネル復号装置の動作の流れを示すフローチャートである。 図7は、本発明の実施の形態1に係る音質調整部の構成を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態1に係るマルチチャンネル復号装置の変形例の構成を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態1に係る合成部の構成を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態1に係る音質調整部において、ゲインを周波数帯域によって動的に変更する例を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態2に係るマルチチャンネル復号装置の構成を示す図である。 図12は、本発明の実施の形態2に係るマルチチャンネル復号装置の動作の流れを示すフローチャートである。 図13は、本発明の実施の形態2に係る音質調整部の構成を示す図である。 図14は、本発明の実施の形態2に係るマルチチャンネル復号装置の変形例における音質調整部周辺の構成を示す図である。
10 車両
11 スピーカ
20、21、30、50 マルチチャンネル復号装置
100 モノラル信号
101 周波数解析部
102 チャンネル拡張部
103 拡張情報
104 周波数合成部
105、105i マルチチャンネル信号
106、108 モノラル周波数信号
106A、106B ステレオ周波数信号
107、107i 拡張周波数信号
109、109i 調整周波数信号
110、111、112、113、114 分離部
115、116、117、118 ダウンミックス信号
119 レフトチャンネル信号
120 レフトサラウンドチャンネル信号
121 ライトチャンネル信号
122 ライトサラウンドチャンネル信号
123 センターチャンネル信号
124 サブウーハチャンネル信号
130、170、171 遅延部
131 情報入力部
132、172 音質調整部
141 音質調整情報
150、151、165、166、190、191 増幅部
152、167、192 加算部
160 ステレオ信号
161 合成部
180 モノラル時間信号
181、181i、182、182i 拡張時間信号
193、194 イコライザ

Claims (12)

  1. 1以上の入力チャンネル数の入力オーディオ信号を、前記入力チャンネル数より多い出力チャンネル数の出力オーディオ信号に変換するマルチチャンネル復号装置であって、
    前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号のチャンネル数を拡張することによりマルチチャンネル信号である前記出力チャンネル数の拡張信号を生成する第1拡張部と、
    前記出力チャンネル数の前記拡張信号のうちいずれかと、前記入力オーディオ信号とを所定の割合で足し合わすことにより前記出力チャンネル数の前記出力オーディオ信号のうち1つを生成する第1加算部とを備え
    前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号は、前記出力チャンネル数のオーディオ信号を合成することにより生成され、
    前記第1拡張部は、前記オーディオ信号のチャンネル間の信号の関係を示し、前記合成の際に生成された拡張情報を用いて、前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号のチャンネル数を拡張することで前記出力チャンネル数の前記拡張信号を生成する
    ことを特徴とするマルチチャンネル復号装置。
  2. 前記マルチチャンネル復号装置は、さらに、
    前記入力チャンネル数の入力時間信号を時間信号から周波数信号に変換することにより前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号を生成する第1変換部と、
    前記出力チャンネル数の前記出力オーディオ信号を周波数信号から時間信号に変換することにより前記出力チャンネル数の出力時間信号を生成する第2変換部とを備え、
    前記第1拡張部は、前記第1変換部により変換された周波数信号である前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号のチャンネル数を拡張することにより、周波数信号である前記出力チャンネル数の拡張信号を生成し、
    前記第1加算部は、周波数信号である前記出力チャンネル数の前記拡張信号のうちいずれかと、周波数信号である前記入力オーディオ信号とを前記所定の割合で足し合わすことにより周波数信号である前記出力チャンネル数の前記出力オーディオ信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチチャンネル復号装置。
  3. 前記第1拡張部は、
    前記入力チャンネル数の入力オーディオ信号を時間信号から周波数信号に変換することにより前記入力チャンネル数の入力周波数信号を生成する第1変換部と、
    前記入力チャンネル数の前記入力周波数信号のチャンネル数を拡張することにより前記出力チャンネル数の前記拡張信号を生成する第2拡張部とを備え、
    前記第1加算部は、
    前記出力チャンネル数の前記拡張信号を周波数信号から時間信号に変換することにより前記出力チャンネル数の出力時間信号を生成する第2変換部と、
    前記出力チャンネル数の前記出力時間信号のうちいずれかと、前記入力オーディオ信号とを所定の割合で足し合わすことにより時間信号である前記出力チャンネル数の前記出力オーディオ信号を生成する第2加算部とを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチチャンネル復号装置。
  4. 前記第1加算部は、前記入力オーディオ信号の特定の周波数時間帯域に重みをつけて、前記出力チャンネル数の前記拡張信号のうちいずれかと、前記入力オーディオ信号とを所定の割合で足し合わす
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチチャンネル復号装置。
  5. 前記マルチチャンネル復号装置は、さらに、
    ユーザーの操作に応じて、前記所定の割合を指定するゲイン情報を生成する情報入力部を備え、
    前記第1加算部は、前記出力チャンネル数の前記拡張信号のうちいずれかと、前記入力オーディオ信号とを、前記ゲイン情報で指定される所定の割合で足し合わす
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチチャンネル復号装置。
  6. 前記情報入力部は、前記所定の割合を指定する複数のモードを、ユーザーの操作に応じて受け付ける
    ことを特徴とする請求項5に記載のマルチチャンネル復号装置。
  7. 前記情報入力部は、ユーザーの操作に応じて、前記出力チャンネル数の前記出力オーディオ信号のそれぞれに対して前記所定の割合を指定するゲイン情報を生成し、
    前記第1加算部は、前記出力チャンネル数の前記拡張信号のそれぞれに対して、当該拡張信号と、前記入力オーディオ信号とを、前記ゲイン情報で指定される所定の割合で足し合わす
    ことを特徴とする請求項5に記載のマルチチャンネル復号装置。
  8. 前記情報入力部は、ユーザーの操作により、前記所定の割合を連続的に変更して指定可能な調整つまみを備える
    ことを特徴とする請求項5に記載のマルチチャンネル復号装置。
  9. 前記入力チャンネル数は2以上であり、
    前記第1加算部は、前記2以上の入力オーディオ信号を平均し、前記出力チャンネル数の前記拡張信号のうちいずれかと、平均した入力オーディオ信号とを、所定の割合で足し合わす
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチチャンネル復号装置。
  10. 1以上の入力チャンネル数の入力オーディオ信号を、前記入力チャンネル数より多い出力チャンネル数の出力オーディオ信号に変換するマルチチャンネル復号方法であって、
    前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号のチャンネル数を拡張することによりマルチチャンネル信号である前記出力チャンネル数の拡張信号を生成する第1拡張ステップと、
    前記出力チャンネル数の前記拡張信号のうちいずれかと、前記入力オーディオ信号とを所定の割合で足し合わすことにより前記出力チャンネル数の前記出力オーディオ信号のうち1つを生成する第1加算ステップとを含み、
    前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号は、前記出力チャンネル数のオーディオ信号を合成することにより生成され、
    前記第1拡張部ステップでは、前記オーディオ信号のチャンネル間の信号の関係を示し、前記合成の際に生成された拡張情報を用いて、前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号のチャンネル数を拡張することで前記出力チャンネル数の前記拡張信号を生成する
    ことを特徴とするマルチチャンネル復号方法。
  11. 1以上の入力チャンネル数の入力オーディオ信号を、前記入力チャンネル数より多い出力チャンネル数の出力オーディオ信号に変換するマルチチャンネル復号方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号のチャンネル数を拡張することによりマルチチャンネル信号である前記出力チャンネル数の拡張信号を生成する第1拡張ステップと、
    前記出力チャンネル数の前記拡張信号のうちいずれかと、前記入力オーディオ信号とを所定の割合で足し合わすことにより前記出力チャンネル数の前記出力オーディオ信号のうち1つを生成する第1加算ステップとを含み、
    前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号は、前記出力チャンネル数のオーディオ信号を合成することにより生成され、
    前記第1拡張部ステップでは、前記オーディオ信号のチャンネル間の信号の関係を示し、前記合成の際に生成された拡張情報を用いて、前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号のチャンネル数を拡張することで前記出力チャンネル数の前記拡張信号を生成する
    ことを特徴とするプログラム。
  12. 1以上の入力チャンネル数の入力オーディオ信号を、前記入力チャンネル数より多い出力チャンネル数の出力オーディオ信号に変換する半導体集積回路であって、
    前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号のチャンネル数を拡張することによりマルチチャンネル信号である前記出力チャンネル数の拡張信号を生成する第1拡張部と、
    前記出力チャンネル数の前記拡張信号のうちいずれかと、前記入力オーディオ信号とを所定の割合で足し合わすことにより前記出力チャンネル数の前記出力オーディオ信号のうち1つを生成する第1加算部とを備え
    前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号は、前記出力チャンネル数のオーディオ信号を合成することにより生成され、
    前記第1拡張部は、前記オーディオ信号のチャンネル間の信号の関係を示し、前記合成の際に生成された拡張情報を用いて、前記入力チャンネル数の前記入力オーディオ信号のチャンネル数を拡張することで前記出力チャンネル数の前記拡張信号を生成する
    ことを特徴とする半導体集積回路。
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