JP2008227788A - オーディオ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ダウンミックスされたステレオ信号を拡張して出力レベルが均質化されたサラウンド信号を生成する「オーディオ装置」を提供する。
【解決手段】 予め決められたアルゴリズムに従いマルチチャンネル用のサラウンド信号を混合したステレオ信号、および前記アルゴリズムの内容を符号化したパラメータkを入力する入力手段と、ステレオ信号に含まれるLt信号およびRt信号を用いてLt信号およびRt信号の無相関化処理を行うことでサラウンド信号SL/SRを生成するサラウンド信号生成部40と、パラメータkに基づきサラウンド信号生成部40の無相関化処理を制御するコントローラ50とを有するオーディオ装置。
【選択図】 図3

Description

本発明は、オーディオ装置に関し、特に、サラウンド成分を含む2チャンネルにダウンミックスされたステレオ信号を再生するオーディオ装置に関する。
地上波ディジタル放送の普及に伴い、サラウンド5.1ch放送が今後増加する。サラウンド5.1ch放送がまともに視聴できるのは、いわゆるフルセグメント(12ないし13セグメント)を受信可能なエリアに限ってである。移動体に搭載される車載機器は、移動体の移動によって受信環境が変化するため、フルセグメントの5.1ch方法の受信を維持するのは難しい。移動体がフルセグメント方法の受信エリアを外れてしまうと、自動的にワンセグメント放送の受信になってしまい、この結果、車載機器は、サラウンド5.1chからステレオ2chへの音声再生となり、再生される音質が大きく変化してしまう。従って、車載機器では、サラウンド5.1ch放送の受信時であっても、チューナー側ではダウンミックスしたステレオ2chの音声出力が好ましく、これにより、移動体の受信がワンセグメントに切り替わった場合でも、ステレオ音声出力が継続されているため、音声システムの大掛かりな変化が抑制されると考えられる。
他方、エンターテイメントを向上させるため、5.1chサラウンドのスピーカを設置している移動体も珍しくない。このため、上記した、5.1chサラウンドをダウンミックスしたステレオ信号を再生する場合にも、ダウンミックスしたステレオ信号からサラウンド信号を生成し、5.1chサラウンドで再生することが望ましい。
例えば、2チャンネルステレオ信号からサラウンド信号を生成する技術は、例えば特許文献1に開示されている。この手法は、適応フィルタを用いて、入力されたステレオ信号のL信号の中のR信号と相関の高い成分を抽出し、当該抽出した成分をL信号から差し引くことによりサラウンド信号SLを生成し、同様に、ステレオ信号のR信号の中のL信号と相関の高い成分を抽出し、当該抽出した成分をR信号から差し引くことによりサラウンド信号SRを生成するものである。これにより、無相関化処理されたサラウンド信号SL/SRを得ている。
特許第3682032号公報
上記したように、車載機器側において5.1chサラウンド信号を2chステレオ信号にダウンミックスし、これを再生することが可能であるが、同時に、ダウミックスしたステレオ信号を放送局側で配信することも想定されている。例えば、アライブススタンダード(文献「ARIB STD-B21 6.2」に記載)では、サラウンド5.1chを2chにダウンミックスする場合を、図1(a)、(b)に示すような取り決めを行っている。図1(a)は、擬似サラウンドフラグなしの場合のステレオ信号Lt/Rtを規定し、図1(b)は、擬似サラウンドありの場合のステレオ信号Lt/Rtを規定している。Lt、Rtは、ステレオ信号、Sl/Srは、サラウンド信号、Cは、センタースピーカ用の信号を表す。
放送局側またはオーディオデータを作成する作成者側は、予め決められたアルゴリズムに従いサラウンド信号Sl/Srを含むダウンミックスされたステレオ信号Lt/Rtを符号化し、これを配信する。受信機側では、符号化されたデータストリームを復号化し、ダウンミックスされたステレオ信号Lt/Rtを再生する。符号化されたデータストリームには、擬似サラウンドイネーブル信号が含まれ、そのイネーブル信号の論理ハイまたはローによって擬似サラウンドの有無が識別される。さらにデータストリームは、サラウンド信号Sl/Srが含まれる割合を識別するためのフラグ(パラメータk)を含んでいる。例えば、図1(a)に示す擬似サラウンドなしの場合、フラグ「0」のとき、パラメータkは、「1/√2」であり、フラグ「0」のとき、パラメータkは、「1/2」である。
図1(a)および(b)に示す式(2.2.1)および(2.1.2)において、パラメータをk=0とした場合、ステレオ信号Lt/Rtは、次式(2.3.1)および(2.3.2)に示すようになる。
Figure 2008227788
Figure 2008227788
ここで、Lt/Rt信号を通常のステレオとして仮定すると、二つの信号間の相互相関係数は、統計的に平均0.7程度の数値となって現れる。図2は、ステレオ信号の相互相関係数を示すグラフであり、上記の通常のステレオであれば曲線L1のようになる。上記の式(2.3.1)、(2.3.2)では、C(センター)信号をL信号、R信号にそれぞれ加えている形になるので、相対的に相互相関係数が上昇し、曲線L1よりも相互相関係数が高い曲線L2となって現れる。ちなみにLtとRtが同一(モノラル)の場合には、相互相関係数は1.0の値となって現れる。この状態で、サラウンド信号SlおよびSrがどのようにミックスされるかが、式(2.1.1)、(2.1.2)に現わされる。サラウンドの音造りでは、信号Lと信号Slは、信号間の相関が低く、また信号Rと信号Srも信号間の相関が低い。つまり、式(2.3.1)、(2.3.2)にそれぞれSl、Srが加算されれば、Lt−Rt間の相互相関係数は、下がることになる。さらに、その加算割合をパラメータk(フラグ値:matrix_mixdown_idx)という値によって変化させれ、Lt−Rt間の相互相関係数は、変化することになる。図2のグラフにおいて、曲線L3は、パラメータk=1/2とした場合の相互相関係数を示しており、通常のステレオ信号の曲線L1よりも相互相関係数が低くなっていることがわかる。
上記のダウンミックス式で生成されたステレオ信号Lt/Rtを入力信号として、無相関化処理を車載機器で行う場合、相互相関係数の変化(すなわちパラメータkの変化)によって、無相関化処理されたサラウンド信号の出力(=低相関成分)にも変化がおきる。相互相関係数の変化は、その高低に応じて現れ、相互相関係数が高ければ、無相関化処理されたサラウンド信号の出力レベルは小さくなり、相互相関係数が低ければ無相関化処理されたサラウンド信号の出力レベルは大きくなる。視聴者の立場から、均質的な出力レベルを保つには、地上波ディジタル受信機側にあるパラメータkの値によって、無相関化処理の制御を行なう必要がある。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、ダウンミックスされたステレオ信号を拡張してサラウンド出力をする場合に、出力の均質化を図ることができるオーディオ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るオーディオ装置は、予め決められたアルゴリズムに従いサラウンド信号を混合したステレオ信号、および前記アルゴリズムの内容を符号化した符号化情報を入力する入力手段と、前記ステレオ信号に含まれるL側信号およびR側信号を無相関化処理することで、サラウンド信号SLおよびサラウンド信号SRを生成するサラウンド信号生成手段と、前記符号化情報に基づき前記サラウンド信号生成手段の無相関化処理を制御する制御手段とを有する。
好ましくはサラウンド信号生成手段は、前記サラウンド信号生成手段は、前記ステレオ信号のL側信号の中のR側信号と相関の高い成分を抽出し、当該抽出した成分を前記L側信号から差し引くことにより第1のサラウンド信号SLを生成する第1のサラウンド信号生成手段と、前記ステレオ信号のR側信号の中のL側信号と相関の高い成分を抽出し、当該抽出した成分を前記R側信号から差し引くことにより第2のサラウンド信号SRを生成する第2のサラウンド信号生成手段とを含み、前記制御手段は、前記符号化情報に基づき第1および第2のサラウンド信号生成手段の相関の高い成分の抽出を制御する。
好ましくは第1のサラウンド信号生成手段は、適応アルゴリズムを用いて適応フィルタのフィルタ係数を更新することにより、R側信号の中のL側信号と相関の高い成分の抽出を行い、前記第2のサラウンド信号生成手段は、適応アルゴリズムを用いて適応フィルタのフィルタ係数を更新することにより、L側信号の中のR側信号と相関の高い成分の抽出を行い、前記制御手段は、前記符号化情報に基づき第1および第2のサラウンド信号生成手段の適応フィルタのフィルタ係数の適応速度を決定するステップサイズパラメータの値を可変する。好ましくは、制御手段は、前記ステレオ信号の相互相関係数が高くなるにつれ、ステップサイズパラメータを小さくする。
さらに本発明に係るオーディオ装置は、予め決められたアルゴリズムに従いサラウンド信号を混合したステレオ信号、および前記アルゴリズムの内容を符号化した符号化情報を入力する入力手段と、前記ステレオ信号に含まれるL側信号およびR側信号を無相関化処理することで、サラウンド信号SLおよびサラウンド信号SRを生成するサラウンド信号生成手段と、前記サラウンド信号生成手段から出力されるサラウンド信号SLに対して前記ステレオ信号のL側信号を所定のレベルで加算する第1の加算手段と、前記サラウンド信号生成手段から出力される前記サラウンド信号SRに対して前記ステレオ信号のR側信号を所定のレベルで加算する第2の加算手段と、前記符号化情報に基づき第1および第2の加算手段におけるL側信号およびR側信号の加算割合を制御する制御手段とを有する。好ましくは、前記制御手段は、前記ステレオ信号の相互相関係数が高くなるにつれ、第1および第2の加算手段のR側信号およびL側信号の加算割合を高くする。
さらに本発明に係るオーディオ装置は、予め決められたアルゴリズムに従いサラウンド信号を混合したステレオ信号、および前記アルゴリズムの内容を符号化した符号化情報を入力する入力手段と、前記ステレオ信号のL側信号の中のR側信号と相関の高い成分を抽出し、当該抽出した成分を前記L側信号から差し引くことにより第1のサラウンド信号SLを生成する第1のサラウンド信号生成手段と、前記ステレオ信号のR側信号の中のL側信号と相関の高い成分を抽出し、当該抽出した成分を前記R側信号から差し引くことにより第2のサラウンド信号SRを生成する第2のサラウンド信号生成手段と、前記第1のサラウンド信号生成手段から出力されるサラウンド信号SLに対して前記ステレオ信号のL側信号を所定のレベルで加算する第1の加算手段と、前記第2のサラウンド信号生成手段から出力される前記サラウンド信号SRに対して前記ステレオ信号のR側信号を所定のレベルで加算する第2の加算手段と、前記符号化情報に基づき第1および第2のサラウンド信号生成手段の相関の高い成分の抽出を制御し、かつ第1および第2の加算手段におけるL側信号およびR側信号の加算割合を制御する制御手段とを有する。
好ましくは制御手段は、前記ステレオ信号の相互相関係数が高くなるにつれ、前記第1および第2のサラウンド信号生成手段における相関の高い成分の抽出の割合を小さくし、かつ第1および第2の加算手段におけるL側信号およびR側信号の加算割合を大きくする。
さらに本発明に係るオーディオ装置は、予め決められたアルゴリズムに従いサラウンド信号を混合したステレオ信号、および前記アルゴリズムの内容を符号化した符号化情報を入力する入力手段と、前記ステレオ信号に含まれるL側信号およびR側信号を無相関化処理することで、サラウンド信号SLおよびサラウンド信号SRを生成するサラウンド信号生成手段と、前記サラウンド生成手段により生成されたサラウンド信号SLおよびサラウンド信号SRの出力ゲインを調整するゲイン調整手段と、前記符号化情報に基づき前記ゲイン調整手段を制御する制御手段とを有する。好ましくは前記制御手段は、相互相関係数が高くなるにつれ、サラウンド信号SLおよびサラウンド信号SRのゲイン出力を大きくする。
本発明に係るオーディオ装置は、予め決められたアルゴリズムに従いサラウンド信号を混合したステレオ信号、および前記アルゴリズムの内容を符号化した符号化情報を入力する入力手段と、前記ステレオ信号に含まれるL側信号およびR側信号を無相関化処理することで、サラウンド信号SLおよびサラウンド信号SRを生成するサラウンド信号生成手段と、ステレオ信号のL側信号を遅延する第1の遅延手段と、ステレオ信号のR側信号を遅延する第2の遅延手段と、サラウンド信号SLを遅延する第3の遅延手段と、サラウンド信号SRを遅延する第4の遅延手段と、第3の遅延手段により遅延されたサラウンド信号SLに対して第1の遅延手段により遅延されたステレオ信号のL側信号を所定のレベルで加算する第1の加算手段と、第4の遅延手段により遅延されたサラウンド信号SRに対して第2の遅延手段により遅延されたステレオ信号のR側信号を所定のレベルで加算する第2の加算手段と、前記符号化情報に基づき第1および第2の加算手段におけるL側信号およびR側信号の加算割合を制御し、かつ第1、第2、第3および第4の遅延手段の遅延量を制御する制御手段とを有する。
本発明に係るオーディシステムは、上記特徴を有するオーディオ装置と、前記ステレオ信号のL側信号およびR側信号に基づき音声を出力する第1組のスピーカと、前記サラウンド信号SLおよびサラウンド信号SRに基づき音声を出力する第2組のスピーカとを有する。好ましくはオーディオシステムはさらに、第1組のスピーカの中央付近に配置され、前記ステレオ信号のL側信号とR側信号とが所定の割合で加算された信号に基づき音声を出力するセンタースピーカと、第2組のスピーカの中央付近に配置され、前記ステレオ信号の低域成分に基づき音声を出力するサブウーファとを含む。
本発明によれば、サラウンド信号をステレオ信号に混合するアルゴリズムに応じてサラウンド信号を生成するための無相関化処理を制御するようにしたので、サラウンド信号の出力レベルを均質化することができる。さらに本発明によれば、サラウンド信号をステレオ信号に混合するアルゴリズムに応じてサラウンド信号に対するステレオ信号の加算割合を制御するようにしたので、サラウンド信号の出力レベルを均質化することができる。さらに本発明によれば、サラウンド信号をステレオ信号に混合するアルゴリズムに応じてサラウンド信号の出力ゲインを制御するようにしたので、サラウンド信号の出力レベルを均質化することができる。さらに本発明によれば、サラウンド信号をステレオ信号に混合するアルゴリズムに応じてサラウンド信号の遅延量を制御するようにしたので、拡がり感のあるサラウンド信号を得ることができる。
本発明の最良の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。ここでは、地上波ディジタル受信機からのダウンミックスされたステレオ信号をサラウンド変換する車載用オーディオ装置を例示する。
図3は、本発明の第1の実施例に係るオーディオ装置の構成を示す図である。車載用オーディオ装置10は、地上波ディジタル放送を受信するアンテナ20、アンテナ20で受信されたRF信号を受け取る地上波ディジタル受信機30、地上波ディジタル受信機30からのオーディオ信号を入力し、サラウンド信号を生成するサラウンド生成部40、地上波ディジタル受信機30における受信感度やダウンミックスのアルゴリズムに関するパラメータkなどの符号化情報を入力し、サラウンド生成部40を制御するコントローラ50を含んでいる。サラウンド生成部40は、ダウンミックスされた2チャンネルステレオ信号Lt/Rtを入力し、それからステレオ信号L/R、およびサラウンド信号SL/SRを生成する。5チャンネルのサラウンド信号を生成する場合には、さらにステレオ信号LとRの和の成分から信号C(センター)を生成する。
図4に、地上波ディジタル受信機の内部構成例を示す。地上波ディジタル受信機30は、ディジタル放送を受信するチューナー60と、符号化されたディジタルデータストリームを復号化する復号化部62と、復号化部されたデータストリームからオーディオ信号を抽出し、ダウンミックスされたステレオ信号Lt/Rtを出力するオーディオデータ出力部64と、復号化部されたデータストリームからビデオ信号を抽出し、ビデオ信号を出力するビデオデータ出力部66と、復号化部されたデータストリームから制御信号を抽出し、ダウンミックスのアルゴリズムを規定するパラメータkや擬似サラウンドの有無を示すフラグ等を出力する制御データ出力部68とを備える。オーディオデータ出力部64からのステレオ信号Lt/Rtは、サラウンド生成部40へ出力され、制御データ出力部68からのパラメータkやフラグは、コントローラ50へ出力される。
図5は、車室内におけるスピーカのレイアウトを示す図である。フロントシートの左右にフロントスピーカ70L、70Rが配置され、そのほぼ中央付近にセンタースピーカ70Cが配置されている。リアシートの左右にリアスピーカ72L、72Rが配置されている。リアスピーカ72L/72Rのほぼ中央付近にサブウーファ72SWを配置し、5.1chのサラウンド空間にしてもよい。
フロントスピーカ70L/70Rには、サラウンド生成部40のステレオ信号FL/FRが供給され、センタースピーカ70Cには、センター信号Cが供給される。また、リアスピーカ72L/72Rには、サラウンド生成部40のサラウンド信号SL/SRが供給される。
図6は、図3に示すサラウンド信号生成部の内部構成を示す図である。サラウンド信号生成部40は、SL信号生成部80とSR信号生成部90とを含んでいる。SL信号生成部80は、FIRフィルタ82、適応フィルタ(ADF)84、加算部86、LMSアルゴリズム処理部88を備えている。FIRフィルタ82は、適応フィルタのモデリング遅延回路として用いられ、入力されるLt信号をタップ数に応じた時間(例えば32タップの場合にはその半分の16タップ分の時間)だけ遅延して出力する。適応フィルタ84は、FIRフィルタと同じ構成を有しており、入力されるRt信号に対して所定のタップ係数ベクトルWを乗算して出力する。加算部86は、FIRフィルタ82から出力されるL信号から適応フィルタ84から出力される信号を減算し、エラー信号eを出力する。LMSアルゴリズム処理部88は、ステップサイズパラメータμに基づき、加算部86から出力されるエラー信号eのパワーが最小となるようなLMSアルゴリズムに従い適応フィルタ84のタップ係数ベクトルWを更新する。LMSアルゴリズム処理部88へのステップサイズパラメータμは、コントローラ50から供給される。加算部86から出力されるエラー信号eは、無相関化処理されたサラウンドSL信号となる。
SR信号生成部90は、SL信号生成部80と同様に構成され、FIRフィルタ92、適応フィルタ(ADF)94、加算部96、LMSアルゴリズム処理部98を備えている。LMSアルゴリズム処理部98へのステップサイズパラメータμは、コントローラ50から供給される。加算部96から出力されるエラー信号eは、無相関化処理されたサラウンドSR信号となる。
図7は、適応フィルタの詳細構成を示す図である。図6に示す適応フィルタ84は、複数の遅延素子100と、それぞれの遅延素子100に保持された信号に対して可変のタップ係数を乗算する乗算部102と、それぞれの乗算部102の出力を加算する加算部104とを備えている。複数の乗算部102のそれぞれのタップ係数(乗数)の値は、LMSアルゴリズム処理部88によって更新される。
LMSアルゴリズム処理部88は、加算部104から出力されるエラー信号eのパワーが最小となるように適応フィルタ84のタップ係数の値を更新しており、適応フィルタ84では入力されたRt信号の成分の内のLt信号と相関の高い成分を抽出するようにタップ係数の値が更新される。すなわち、LMSアルゴリズム処理部88には、Rt信号と加算部104から出力されるエラー信号eとが入力されており、これらのRt信号とエラー信号eがLMSアルゴリズムによって処理されることにより、LMSアルゴリズム処理部88から適応フィルタ84内の各乗算部102に対してタップ係数の更新指令が出力され、各遅延素子100に保持された信号に重畳されるタップ係数の値が変更される。
このように、適応フィルタ84によってRt信号の中のLt信号と相関の高い成分が抽出され、この成分が加算部104によってLt信号から減算されている。したがって、加算部104から出力されるエラー信号eは、Lt信号の中でRt信号と相関の高くない成分のみが含まれることになり、これを無相関化処理されたサラウンドSL信号として用いている。
また、SR信号生成部の適応フィルタ94についても、図7に示す適応フィルタ84と同様の構成であり、Rt信号の中でLt信号と相関の高くない成分のみが含まれた、無相関化処理されたサラウンド信号SRが生成される。
LMSアルゴリズムは、瞬時自乗誤差を評価量としたアルゴリズムであり、LMSアルゴリズム処理部88は、次式に従ってフィルタ係数Wの値を更新する
Figure 2008227788
ここで、μは、ステップサイズパラメータであり、この値を大きく設定することによりフィルタ係数Wの収束が速くなり、反対にこの値を小さく設定することによりフィルタ係数Wの収束が遅くなる。言い換えれば、ステップサイズパラメータμが大きくなると、相関成分を抽出するための追従が速くなり、サラウンド信号SL/SRは、無相関成分の高い信号となる。反対に、ステップサイズパラメータμが小さくなると、相関成分を抽出するための追従が遅くなり、サラウンド信号SL/SRは、相関成分を幾分含む信号となる。
上記したように、ダウンミックスされたステレオ信号Lt/Rtは、パラメータkの値によってサラウンド信号Sl/Srの加算割合が変化し、すなわち相互相関係数が異なり、相互相関係数が高い(パラメータkの値が小さい)ステレオ信号Lt/RtがSL/SR信号生成部80、90に入力された場合、サラウンド信号SL/SRの出力レベルが小さくなってしまう。これを解決するため、本実施例に係るコントローラ50は、ダウンミックスのアルゴリズムを示すパラメータkの値に応じて、適応アルゴリズム88、98へ供給するステップサイズパラメータμを可変する。
好ましくはコントローラ50は、パラメータkの値が小さくなるにつれて、言い換えれば相互相関係数が大きくなるにつれて、ステップサイズパラメータμが小さくなるように可変する。ステップサイズパラメータμを小さくすることで、相関成分を幾分含むサラウンド信号SL/SRを生成し、出力レベルの低下を抑制する。
図8は、パラメータkの値とステップサイズパラメータμの関係の一例を示す表である。同図に示すように、コントローラ50は、パラメータkがk=1/√2のとき、ステップサイズパラメータμを0.001とし、これを基準値とする。そして、パラメータkが1/2、1/2√2、0となるにつれ、言い換えれば相互相関係数が高くなるにつれ、ステップサイズパラメータμを小さくし、パラメータk=0のとき、設定可能な最小の値、例えば、μ=0.00001とする。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。図9は、第2の実施例のオーディオ装置の構成を示す図である。同図に示すようにオーディオ装置10Aは、第1の実施例のときに加えて加算処理部200を備えている。第1の実施例では、パラメータkの値によってステップサイズパラメータμを可変するようにしたが、第2の実施例では、サラウンド生成部40から出力されたサラウンド信号SL/SRに対するステレオ信号Lt/Rtの加算割合を制御する。
図10は、図9に示す加算処理部の構成を示す図である。加算処理部200は、ステレオ信号のLt信号を入力しゲイン調整を行うアンプ202と、SL信号生成部80のサラウンド信号SLを入力しゲイン調整を行うアンプ204と、アンプ202の出力とアンプ204の出力を加算する第1の加算部206と、ステレオ信号のRt信号を入力しゲイン調整を行うアンプ210と、SL信号生成部80のサラウンド信号SRを入力しゲイン調整を行うアンプ212と、アンプ210の出力とアンプ212の出力を加算する第2の加算部216とを有している。
SL信号処理部80とSR信号処理部90の適応アルゴリズム88、98へのステップサイズパラメータμは、例えば、0.001に固定されるが、コントローラ50は、パラメータkの値に応じて第1および第2の加算部206、216におけるステレオ信号Lt、Rtの加算割合を可変する。なお、ステレオ信号Lt/Rtのゲイン調整を行うアンプ220、222と、このアンプの出力を50%づつ加算する加算部224によりセンター信号Cを生成する。
図11は、パラメータkの値と加算割合の関係の一例を示す表である。同図に示すように、コントローラ50は、パラメータkが大きくなるにつれ(相互相関係数が高くなるにつれ)、第1および第2の加算部206、216は、ステレオ信号Lt/Rtの加算割合を高くする。例えば、パラメータがk=1/√2のとき、ステレオ信号Lt/Rtは、サラウンド信号SL/SRに全く加算されないようにし、これを基準値とする。そして、パラメータがk=1/2、k=1/2√2になるにつれ、ステレオ信号Lt/Rtの加算割合を増加させ、パラメータがk=0のとき、設定可能な最大値のステレオ信号Lt/Rtを加算する。例えば、Lt/Rt:SL/SR=40%:60%となるようにする。
第2の実施例によれば、相関成分の低いサラウンド信号SL/SRに、相関成分の高いステレオ信号Lt/Rtをミキシングすることでレベル調整を行うが、特に、パラメータkが小さいほど(すなわち相互相関係数が大きいほど)、ステレオ信号Lt/Rtのミキシング割合が増加するため、サラウンド信号SL/SRの出力の低下を抑制することができる。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。第3の実施例は、第1の実施例と第2の実施例を組み合わせたものである。つまり、コントローラ50は、パラメータkの値に応じて、適応アルゴリズム88、98のステップサイズパラメータμと、加算処理部200の加算割合の双方を制御する。
図12は、パラメータkの値と、ステップサイズパラメータμおよび加算割合の関係の一例を示す表である。コントローラ50は、パラメータkの値が小さくなるにつれ、ステップサイズパラメータμを小さくし、ステレオ信号の加算割合を高くするようにして、サラウンド信号SL/SRを生成させる。
例えば、パラメータがk=1/√2のとき、ステップサイズパラメータμを0.001とし、かつ、ステレオ信号Lt/Rtがサラウンド信号SL/SRに全く加算されないようにする。これを基準値とする。そして、パラメータkが小さくなるにつれ、すなわち相互相関係数が大きくなるにつれ、ステップサイズパラメータμを小さくし、かつステレオ信号Lt/Rtの加算割合を高くする。これにより、ステップサイズパラメータμの制御とステレオ信号の加算割合の制御を併用することにより、所望の出力レベルのサラウンド信号SL/SRを得ることができる。
次に、本発明の第4の実施例について説明する。図13は、第4の実施例に係るオーディオ装置の構成を示す図である。第4の実施例に係るオーディオ装置10Bは、サラウンド生成部40から出力されたサラウンド信号SL/SRの出力ゲインを調整するゲイン調整部300を備えている。コントローラ50は、パラメータkの値に応じてゲイン調整部300を制御する。
図14は、パラメータkの値と出力ゲインとの関係の一例を示す表である。コントローラ50は、例えば、パラメータがk=1/√2のときの出力ゲインを基準値とし、パラメータkの値が小さくなるにつれ、すなわちステレオ信号Lt/Rtの相互相関係数が高くなるにつれ、サラウンド信号SL/SRの出力ゲインを高くなるようにする。これにより、相互相関係数が高いステレオ信号Lt/Rtからサラウンド信号SL/SRを生成した場合であっても、出力レベルの低下を抑制することができる。
次に、本発明の第5の実施例について説明する。図15は、第5の実施例に係るオーディオ装置の構成を示す図である。第5の実施例は、第2の実施例を変形するものであり、アンプ202、204、210、212の前段に遅延処理部400、402、404、406を接続している。コントローラ50は、パレメータkの値に応じて加算処理部200の加算割合の制御に加えて、遅延処理部400〜406の遅延時間を制御する。この場合、ステップサイズパラメータμは、例えば0.001に固定される。
図16は、パラメータkの値と、加算割合および遅延時間の関係の一例を示す表である。第5の実施例では、パラメータkの値が小さくなるにつれ、相互相関係数が高くなるので、加算処理部200の前に遅延処理部400〜406を挿入することで、出力されるサラウンド信号SL/SRの相関係数を低減させ、拡がり感を持たせることができる。例えば、パラメータがk=1/√2のとき、ステレオ信号Lt/Rtが加算されないようにし、かつこのときの遅延量を基準値とする。そして、パラメータkが小さくなるにつれ、すなわち相互相関係数が大きくなるにつれ、ステレオ信号Lt/Rtの加算割合を増加し、かつ遅延量を大きくし、パラメータがk=0のとき、設定可能な最大の遅延量とする。
なお、図15において、遅延処理部400と404の遅延量は同じとし(△1と定義)、同様に遅延処理部402と406の遅延量は同じ(△2と定義)とする。相互相関係数値を下げるために、△2≧△1の関係を維持した状態で、遅延挿入を行うようにしてもよい。
以上説明したように、地上波ディジタル受信機から送出されるダウンミックスされたステレオ信号Lt/Rtをサラウンド信号に拡張するとき、サラウンド信号SL/SRの出力レベルを均質化することができる。
さらに、ダウンミックスされたステレオ信号Lt/Rtの処理方法は、ISO/IEC13818-7 にも規定されており、5.1chダウンミックス処理としてはスタンダードな手法となり得る。但し、図1に示すダウミックスのアルゴリズム(図1を参照)は一つの例であって、本発明は、必ずしもこのアルゴリズムに限定されるものではなく、他のアルゴリズムにおいて適用することができる
さらに上記実施例では、地上波ディジタル放送を受信する例を述べたが、本発明は、これ以外にも、海外のディジタルテレビ、DVD5.1chフォーマットのダウンミックス処理(Lo/Ro、Lt/Rt)にも適用可能である。
さらに本発明は、上記した第1ないし第5の実施例は、それぞれ単独で用いても良いし、第1ないし第5の実施例を適宜組み合わせて用いても良い。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
サラウンド5.1chのオーディオ信号をステレオ2chへダウンミックするアルゴリズムを示す表であり、図1(a)は擬似サラウンドなしの場合、図1(b)は擬似サラウンドありの場合を示している。 ダウンミックスされたステレオ信号の相互相関係数を説明する図である。 本発明の実施例に係るオーディオ装置の構成を示すブロック図である。 図3に示す地上波ディジタル受信機の内部構成を示すブロック図である。 車室内のスピーカのレイアウトを示す図である。 図3に示すサラウンド生成部の内部構成を示す図である。 図6に示す適応フィルタ(ADF)の構成を示す図である。 パラメータkの値とステップサイズパラメータμとの関係を示す表である。 本発明の第2の実施例に係るオーディオ装置の構成を示すブロック図である。 図9に示す加算処理部の構成を示す図である。 パラメータkの値とステレオ信号の加算割合の関係を示す表である。 本発明の第3の実施例におけるパラメータkの値と、ステップサイズパラメータμおよび加算割合の関係を閉めす表である。 本発明の第4の実施例に係るオーディオ装置の構成を示すブロック図である。 パラメータkの値とサラウンド信号の出力ゲインの関係を示す表である。 本発明の第5の実施例に係るオーディオ装置の構成を示す図である。 パラメータkの値と、ステレオ信号の加算割合および遅延時間との関係を示す表である。
符号の説明
10:オーディオ装置 20:アンテナ
30:地上波ディジタル受信機 40:サラウンド生成部
50:コントローラ 60:チューナー
62:復号化部 64:オーディオデータ出力部
66:ビデオデータ出力部 68:制御データ出力部
70L、70R:フロントスピーカ 70C:センタースピーカ
72L、72R:リアスピーカ 80:SL信号生成部
82、92:FIRフィルタ 84、94:適応フィルタ
86、96:加算部 88、98:アルゴリズム処理部
200:加算処理部 202、204:アンプ
210、212:アンプ 206:第1の加算部
216:第2の加算部 300:ゲイン調整部

Claims (23)

  1. 予め決められたアルゴリズムに従いサラウンド信号を混合したステレオ信号、および前記アルゴリズムの内容を符号化した符号化情報を入力する入力手段と、
    前記ステレオ信号に含まれるL側信号およびR側信号を無相関化処理することで、サラウンド信号SLおよびサラウンド信号SRを生成するサラウンド信号生成手段と、
    前記符号化情報に基づき前記サラウンド信号生成手段の無相関化処理を制御する制御手段と、
    を有するオーディオ装置。
  2. 前記サラウンド信号生成手段は、前記ステレオ信号のL側信号の中のR側信号と相関の高い成分を抽出し、当該抽出した成分を前記L側信号から差し引くことにより第1のサラウンド信号SLを生成する第1のサラウンド信号生成手段と、
    前記ステレオ信号のR側信号の中のL側信号と相関の高い成分を抽出し、当該抽出した成分を前記R側信号から差し引くことにより第2のサラウンド信号SRを生成する第2のサラウンド信号生成手段とを含み、
    前記制御手段は、前記符号化情報に基づき第1および第2のサラウンド信号生成手段の相関の高い成分の抽出を制御する、請求項1に記載のオーディオ装置。
  3. 第1のサラウンド信号生成手段は、適応アルゴリズムを用いて適応フィルタのフィルタ係数を更新することにより、R側信号の中のL側信号と相関の高い成分の抽出を行い、
    前記第2のサラウンド信号生成手段は、適応アルゴリズムを用いて適応フィルタのフィルタ係数を更新することにより、L側信号の中のR側信号と相関の高い成分の抽出を行い、
    前記制御手段は、前記符号化情報に基づき第1および第2のサラウンド信号生成手段の適応フィルタのフィルタ係数の適応速度を決定するステップサイズパラメータの値を可変する、請求項1または2に記載のオーディオ装置。
  4. 前記制御手段は、前記符号化情報に基づき入力されるステレオ信号の相互相関係数を解読し、当該相互相関係数に応じたステップサイズパラメータの値を選択する、請求項3に記載のオーディオ装置。
  5. 前記制御手段は、入力されるステレオ信号の相互相関係数が高くなるにつれ、ステップサイズパラメータの値を小さくする、請求項4に記載のオーディオ装置。
  6. 予め決められたアルゴリズムに従いサラウンド信号を混合したステレオ信号、および前記アルゴリズムの内容を符号化した符号化情報を入力する入力手段と、
    前記ステレオ信号に含まれるL側信号およびR側信号を無相関化処理することで、サラウンド信号SLおよびサラウンド信号SRを生成するサラウンド信号生成手段と、
    前記サラウンド信号生成手段から出力されるサラウンド信号SLに対して前記ステレオ信号のL側信号を所定のレベルで加算する第1の加算手段と、
    前記サラウンド信号生成手段から出力される前記サラウンド信号SRに対して前記ステレオ信号のR側信号を所定のレベルで加算する第2の加算手段と、
    前記符号化情報に基づき第1および第2の加算手段におけるL側信号およびR側信号の加算割合を制御する制御手段と、
    を有するオーディオ装置。
  7. 前記制御手段は、前記符号化情報に基づき入力されるステレオ信号の相互相関係数を解読し、当該相互相関係数に応じて第1および第2の加算手段におけるL側信号およびR側信号の加算割合を制御する、請求項6に記載のオーディオ装置。
  8. 前記制御手段は、入力されるステレオ信号の相互相関係数が高くなるにつれ、第1および第2の加算手段のR側信号およびL側信号の加算割合を高くする、請求項7に記載音オーディオ装置。
  9. 予め決められたアルゴリズムに従いサラウンド信号を混合したステレオ信号、および前記アルゴリズムの内容を符号化した符号化情報を入力する入力手段と、
    前記ステレオ信号のL側信号の中のR側信号と相関の高い成分を抽出し、当該抽出した成分を前記L側信号から差し引くことにより第1のサラウンド信号SLを生成する第1のサラウンド信号生成手段と、
    前記ステレオ信号のR側信号の中のL側信号と相関の高い成分を抽出し、当該抽出した成分を前記R側信号から差し引くことにより第2のサラウンド信号SRを生成する第2のサラウンド信号生成手段と、
    前記第1のサラウンド信号生成手段から出力されるサラウンド信号SLに対して前記ステレオ信号のL側信号を所定のレベルで加算する第1の加算手段と、
    前記第2のサラウンド信号生成手段から出力される前記サラウンド信号SRに対して前記ステレオ信号のR側信号を所定のレベルで加算する第2の加算手段と、
    前記符号化情報に基づき第1および第2のサラウンド信号生成手段の相関の高い成分の抽出を制御し、かつ第1および第2の加算手段におけるL側信号およびR側信号の加算割合を制御する制御手段と、
    を有するオーディオ装置。
  10. 前記制御手段は、前記符号化情報に基づき入力されるステレオ信号の相互相関係数を解読し、当該相互相関係数に応じて前記第1および第2のサラウンド信号生成手段における相関の高い成分の抽出を制御し、かつ第1および第2の加算手段におけるL側信号およびR側信号の加算割合を制御する、請求項9に記載のオーディオ装置。
  11. 前記制御手段は、入力されるステレオ信号の相互相関係数が高くなるにつれ、前記第1および第2のサラウンド信号生成手段における相関の高い成分の抽出を小さくし、かつ第1および第2の加算手段におけるL側信号およびR側信号の加算割合を大きくする、請求項10に記載のオーディオ装置。
  12. 予め決められたアルゴリズムに従いサラウンド信号を混合したステレオ信号、および前記アルゴリズムの内容を符号化した符号化情報を入力する入力手段と、
    前記ステレオ信号に含まれるL側信号およびR側信号を無相関化処理することで、サラウンド信号SLおよびサラウンド信号SRを生成するサラウンド信号生成手段と、
    前記サラウンド生成手段により生成されたサラウンド信号SLおよびサラウンド信号SRの出力ゲインを調整するゲイン調整手段と、
    前記符号化情報に基づき前記ゲイン調整手段を制御する制御手段と、
    を有するオーディオ装置。
  13. 前記制御手段は、前記符号化情報に基づき入力されるステレオ信号の相互相関係数を解読し、当該相互相関係数に応じてサラウンド信号SLおよびサラウンド信号SRの出力ゲインを制御する、請求項12に記載のオーディオ装置。
  14. 前記制御手段は、相互相関係数が高くなるにつれ、サラウンド信号SLおよびサラウンド信号SRの出力ゲインを大きくする、請求項13に記載のオーディオ装置。
  15. 予め決められたアルゴリズムに従いサラウンド信号を混合したステレオ信号、および前記アルゴリズムの内容を符号化した符号化情報を入力する入力手段と、
    前記ステレオ信号に含まれるL側信号およびR側信号を無相関化処理することで、サラウンド信号SLおよびサラウンド信号SRを生成するサラウンド信号生成手段と、
    ステレオ信号のL側信号を遅延する第1の遅延手段と、
    ステレオ信号のR側信号を遅延する第2の遅延手段と、
    サラウンド信号SLを遅延する第3の遅延手段と、
    サラウンド信号SRを遅延する第4の遅延手段と、
    第3の遅延手段により遅延されたサラウンド信号SLに対して第1の遅延手段により遅延されたステレオ信号のL側信号を所定のレベルで加算する第1の加算手段と、
    第4の遅延手段により遅延されたサラウンド信号SRに対して第2の遅延手段により遅延されたステレオ信号のR側信号を所定のレベルで加算する第2の加算手段と、
    前記符号化情報に基づき第1および第2の加算手段におけるL側信号およびR側信号の加算割合を制御し、かつ第1、第2、第3および第4の遅延手段の遅延量を制御する制御手段と、
    を有するオーディオ装置。
  16. 前記制御手段は、前記符号化情報に基づき入力されるステレオ信号の相互相関係数を解読し、当該相互相関係数に応じて第1および第2の加算手段におけるL側信号およびR側信号の加算割合を制御し、かつ第1、第2、第3および第4の遅延手段の遅延量を制御する、請求項15に記載のオーディオ装置。
  17. 前記制御手段は、相互相関係数が高くなるにつれ、第1および第2の加算手段におけるL側信号およびR側信号の加算割合を大きくする、請求項16に記載のオーディオ装置。
  18. 第3および第4の遅延手段の遅延量は、第1および第2の遅延手段の遅延量よりも大きい、請求項16または17に記載のオーディ装置。
  19. 前記ステレオ信号は、次式で表されるL側信号LtとR側信号Rtであり、aは定数、LはステレオのL信号、Cはセンター信号、kはアルゴリズムの内容に応じて変化するパラメータ、SlおよびSrはサラウンド信号である、請求項1ないし18いずれか1つに記載音オーディオ装置。
    Figure 2008227788
  20. 前記ステレオ信号は、次式で表されるL側信号LtとR側信号Rtであり、aは定数、LはステレオのL信号、Cはセンター信号、kはアルゴリズムの内容に応じて変化するパラメータ、SlおよびSrはサラウンド信号である、請求項1ないし18いずれか1つに記載音オーディオ装置。
    Figure 2008227788
  21. 前記制御手段は、パラメータkに基づき入力されるステレオ信号Lt/Rtの相互相関係数を解読する、請求項1ないし20いずれか1つに記載のオーディオ装置。
  22. 請求項1ないし21いずれか1つに記載のオーディオ装置と、
    前記ステレオ信号のL側信号およびR側信号に基づき音声を出力する第1組のスピーカと、
    前記サラウンド信号SLおよびサラウンド信号SRに基づき音声を出力する第2組のスピーカとを有するオーディオシステム。
  23. オーディオシステムはさらに、第1組のスピーカの中央付近に配置され、前記ステレオ信号のL側信号とR側信号とが所定の割合で加算された信号に基づき音声を出力するセンタースピーカと、第2組のスピーカの中央付近に配置され、前記ステレオ信号の低域成分に基づき音声を出力するサブウーファとを含む、請求項22に記載のオーディオシステム。
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