JPWO2013115297A1 - サラウンド成分生成装置 - Google Patents

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Abstract

2チャンネルのオーディオ信号から、マルチチャンネルで再生するためのサラウンド成分を、少ない演算量で生成することができるサラウンド成分生成装置を提供することを目的とする。オーディオ入力信号の振幅を変える乗算器101、102と、入力信号から乗算器101、102の出力を減算する減算器と、乗算器101、102の係数を更新する係数更新器103、104と、入力信号と乗算器101、102の出力信号からサラウンド成分を生成する減算器107、108、109、110と、減算器107、108、109、110の出力信号を切り替えて出力する出力切替器111、112と、出力切替器111、112を制御する出力切替制御器113、114とを備え、係数更新器は、減算器の出力に応じて乗算器の係数を更新し、出力切替制御器は、係数更新器によって更新された係数に応じて、出力切替器を切り替えるようにする。

Description

本発明は、2チャンネルのオーディオ信号から、マルチチャンネルで再生するためのサラウンド信号を生成するサラウンド成分生成装置に関するものである。
従来のサラウンド成分生成装置として、2信号L、Rを信号源とするステレオ再生装置において、第1のスピーカからはL信号、第2のスピーカからはR信号をL、R信号の不一致度に比例して放射し、第1のスピーカと第2のスピーカの間に位置する第3のスピーカまたは虚音源スピーカからはL、R信号の一致度に比例して(L+R)信号を放射し、不一致度、一致度としてL、R信号の差または相関係数またはそれらの両者を演算することによって得るものが知られている(例えば特許文献1参照)。
また、従来の別のサラウンド成分生成装置として、音響成分信号の左右側信号L、Rを入力し、該左右側信号L、Rに基づいて、相関係数Kを算出する相関係数演算手段と、前記左右側信号L、Rを、前記相関係数演算手段の演算処理に要する時間分だけ遅延した左右側信号L'、R'を出力する遅延手段と、前記遅延した左右側信号L'、R'と前記相関係数Kとに基づいてL'(1−K)およびR'(1−K)の演算処理を行い左右側成分信号L''=L'−KL'、R''=R'−KR'を算出する左右側成分信号演算算出手段と、前記遅延した左右側信号L'、R'と前記相関係数Kとに基づいて、K(0.5L'+0.5R')の演算処理を行い、中央成分信号C''=K(0.5L'+0.5R')を算出する中央成分信号演算手段と、聴取者位置よりも前方に設けられ、前記左右側成分信号L''、R''を夫々再生出力する左右側再生出力手段と、前記左右側スピーカの間に設けられ、前記中央成分信号C''を再生出力する中央再生出力手段と、を有することを特徴とするものが知られている(例えば特許文献2参照)。
また、従来の別のサラウンド成分生成装置として、入力信号となる2チャンネルのオーディオ信号に基づいて複数チャンネルのサラウンド信号を生成するオーディオ装置において、一方のチャンネルの入力信号を多段のディレイ処理器によって分割し、この分割された多段の出力のそれぞれに対して係数処理器により所定の係数を重畳させて、多段の出力成分を生成し、これら多段の出力成分を加算することにより、一方のチャンネルの入力信号成分中から、他方のチャンネルの入力信号と相関の高い信号成分を抽出する無相関化フィルタと、この無相関化フィルタの特性を、その出力信号と前記他方のチャンネルからの入力信号によって得られるエラー信号と、前記一方のチャンネルの入力信号と、フィルタ係数の更新速度を制御するステップサイズパラメータとに基づいて時々刻々と変化させる係数更新処理器とを備えた適応無相関化器を設け、この無相関化フィルタからの出力と、他方のチャンネルの入力信号との差分を算出して、サラウンド信号として出力することを特徴とするものが知られている(例えば特許文献3参照)。
日本国特開昭55−70000号公報 日本国特開平5−236599号公報 日本国特許第3682032号公報
しかしながら、従来のサラウンド成分生成装置では、サラウンド成分を生成する際の相
関係数などの算出に多くの計算量が必要で、システム規模が大きくなってしまったり演算量が多くかかるという問題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、少ない演算量でサラウンド成分の生成ができるサラウンド成分生成装置を提供することを目的とする。
本発明のサラウンド成分生成装置は、2チャンネルのオーディオ信号の振幅を変える乗算器と、前記オーディオ信号の差から前記乗算器の係数を更新する係数更新器とを備えた構成を有している。この構成により、前記乗算器係数の値に応じたサラウンド成分の生成を行うことができる。
本発明は、更新した乗算器の係数の値に応じてサラウンド成分を生成することにより、演算量の少ないサラウンド成分生成を行うことができるサラウンド成分生成装置を提供することができるものである。
本発明の第1の実施の形態におけるサラウンド成分生成装置のブロック図 本発明の第2の実施の形態におけるサラウンド成分生成装置のブロック図 本発明の第3の実施の形態におけるサラウンド成分生成装置のブロック図 本発明の第4の実施の形態におけるサラウンド成分生成装置のブロック図 (a)本発明のサラウンド成分生成装置において相関の低い信号を入力した場合の乗算器の係数の変化を示す図(b)本発明のサラウンド成分生成装置において相関の高い信号を入力した場合の乗算器の係数の変化を示す図(c)本発明のサラウンド成分生成装置において相関が変化する信号を入力した場合の乗算器の係数の変化を示す図
(実施の形態1)
以下、本発明の第1の実施の形態のサラウンド成分生成装置について、図面を用いて説明する。
本発明の第1の実施の形態のサラウンド成分生成装置を図1に示す。
図1において、サラウンド成分生成装置100は、入力端子115、116において、図示していないCDなどのオーディオ信号発生装置に接続されている。また、サラウンド成分生成装置100は、出力端子117、118において、図示していないアンプおよびスピーカに接続されている。
サラウンド成分生成装置100は、乗算器101、102と、乗算器101、102の係数を更新する係数更新器103、104と、入力信号と乗算器101、102の出力信号との差を算出する減算器105、106と、入力信号と乗算器101、102の出力信号とから出力信号を算出する減算器107、108、109、110と、減算器107、108、109、110の出力信号の中から出力する信号を選択する出力切替器111、112と、出力切替器111,112の制御を行う出力切替制御器113、114とで構成されている。
サラウンド成分生成装置100は、ディジタル信号処理が可能なディジタルシグナルプロセッサ(DSP)やマイコンなどで実現しても良い。
以上のように構成されたサラウンド成分生成装置について、図1を用いてその動作を説明する。
まず、図示していないCDなどのオーディオ信号発生装置から、オーディオ信号のLch信号が入力端子115に、Rch信号が入力端子116に入力される。サラウンド成分生成装置100のLch信号にかかる動作と、Rch信号にかかる動作は同様であるので、Lch信号にかかる動作を説明する。
入力端子115に入力されたLch信号は、乗算器101によってその振幅が変えられる。乗算器101によって振幅が変えられた信号は、減算器106、減算器107、108、109、110の入力となる。
減算器106のもう一方の入力は、入力端子116から入力されたRch信号である。減算器106は、Rch信号から乗算器101の出力信号を減算して出力する。
減算器106の出力信号は、係数更新器103の一方の入力となる。係数更新器103のもう一方の入力は、入力端子115に入力されたLch信号である。
係数更新器103は、Lch信号と減算器106の出力信号とから乗算器101の係数を算出し、乗算器101の係数を更新する。
ここで、係数更新器103による乗算器101の係数更新方法と、係数算出結果について説明する。係数更新器103による乗算器101の係数更新は、例えば以下の式を用いて行う。入力信号はディジタル信号であるとする。
k(n+1) = k(n) + α(XR−k(n)・XL)XL
ただし、k(n+1)は次の時刻(次のサンプル信号が入力されたとき)における乗算器101の係数、k(n)は現在の乗算器101の係数、XLは入力端子115に入力されたLch信号、XRは入力端子116に入力されたRch信号、αは係数更新の速度を決定する定数である。
また、(XR−k(n)・XL)は、減算器106の出力信号である。上式は、減算器106の出力信号の2乗値が最小になるように、乗算器101の係数kを逐次更新する式である。XLとXRの相関が高いときは乗算器101の係数kを1に近づけた方が、減算器106の出力信号(XR−k・XL)の2乗値は小さくなり、XLとXRの相関が低いときは係数kを0に近付けた方が、減算器106の出力信号の2乗値は小さくなる。つまり、XLとXRの相関の高低に応じて、係数kは、ほぼ0から1までの値をとる。
入力信号XLとXRの相関値を変えて、上式によって算出したkの値の例を、図5に示す。図5(a)は、XLとXRの相関が低い場合の結果である。図をみてわかるように、算出したkの値は、ほぼ0となっている。
図5(b)は、XLとXRの相関が高い場合の結果である。同様に、算出したkの値は、ほぼ1となっている。図5(c)は、XLとXRの相関を、低いものから高いものへと変化させたときの結果である。この場合には、kの値は、ほぼ0からほぼ1へと変化している。
このように、係数更新器103の係数更新を上式のような式を用いて行えば、乗算器101の係数kを、入力信号XLとXRの相関に応じて変化させることができる。
減算器107は、入力端子115に入力されたLch信号から、乗算器101の出力信号と乗算器102の出力信号を減算する。
減算器109は、入力端子115に入力されたLch信号と乗算器102の出力信号を加算したものから入力端子116に入力されたRch信号と乗算器101の出力信号を減算する。
減算器107で算出される信号SL1は、入力端子115に入力されたLch信号をXL、入力端子116に入力されたRch信号をXR、乗算器101、102の係数をkとすると、
SL1 = (1−k)XL − kXR
となる。また、減算器109で算出される信号SL2は、同様に、
SL2 = (1−k)XL − (1−k)XR
となる。
出力切替器111は、減算器107、減算器109の出力信号の内どちらか一方を選択して、出力端子117に出力する。出力切替器111の制御は、出力切替制御器113によって行われる。
出力切替制御器113は、係数更新器103により更新された乗算器101の係数の値を入力し、その係数の値によって減算器107、減算器108の出力信号のどちらを出力するかを出力切替器111に通知する。
出力切替制御器113の制御は、以下のようにする。
kが所定の値である0.5より小さいときは、減算器107の出力信号(SL1)が、kが所定の値である0.5より大きなときは、減算器109の出力信号(SL2)が選択されるようにする。
したがって、XLとXRの相関が小さく、例えばk=0のときは、XLが出力される(上記SL1の式にk=0を代入)。また、XLとXRの相関が高く、例えばk=1のときは、出力信号は0となる(上記SL2の式にk=1を代入)。
このようにすることで、XLとXRの相関が小さいときにはサラウンド成分が出力され、相関が大きいときにはサラウンド成分が出力されないように制御できる。
相関が大きいときにサラウンド成分が出力されないようにするのは、例えば入力信号として、音声がLchとRchに同成分で入力されているような場合(モノラル)、音声にサラウンド成分を付加するのは不自然になってしまうことがあるためである。
XLとXRの相関が高いときに上記SL2のような式にしたのは、kの値が1に近づくと、SL2は必ず小さな値をとるようにできるからである。もし、SL2が、
SL2 = XL − kXR
のような式の場合、k=1のときには、SL2は(XL−XR)となり、XL=XRであれば、SL2の出力は0となる。
しかし、オーディオ信号の場合には、モノラルのボーカル成分に残響成分などがLchとRchの相関が低い状態で録音されている場合があり、このような場合には、SL2から残響成分だけが不自然に出力されてしまうことがある。
このようなことを防ぐために、XLとXRの相関が低いときには、上記SL2のような式で出力信号を算出するようにし、XLとXRの相関に応じた値であるkの値により、出力信号を切り替えるようにした。
出力信号は、係数kが所定の値としての「0.5」より大きいか小さいかで切り替えるようにしたが、これは、係数kの値の取り得る範囲が上記のように0から1であり0.5はその中間値であることと、係数kが0.5のときは上記SL1およびSL2の値が等しくなり、聴感上スムーズな切替が可能であることによる。
本実施の形態において、係数kの値が0.5のときに出力信号を切り替えるものとして説明したが、係数kの値(所定の値)は出力信号の切り替え時に聴感上スムーズになるような範囲であれば、適宜設定できる。
出力端子117に出力された信号は、出力端子117に接続される図示していないアンプによって増幅され、図示していないスピーカによって音として出力される。出力端子117に接続するものは、アンプおよびスピーカでなくても、ハードディスクレコーダのような録音機器でも良い。
サラウンド成分生成装置100を2chのオーディオ信号から5.1chのオーディオ信号を生成する場合に用いるときは、サラウンド成分生成装置100の出力信号をサラウンドL(SL)、サラウンドR(SR)信号とし、フロントL(FL)、フロントR(FR)は入力の2ch信号(L、R)をそのまま出力し、センター(CT)およびウーファ(WF)出力は、入力の2ch信号から別に生成するようにしても良い。
例えば、CT信号は(L+R)の信号を、WF信号は(L+R)の信号にLPF(Low Pass Filter)をかけた信号を出力するようにすれば、CTおよびWF信号を生成することができる。
このような本発明の第1の実施の形態のサラウンド成分生成装置によれば、2チャンネルのオーディオ信号の振幅を変える乗算器と、前記オーディオ信号の差から前記乗算器の係数を更新する係数更新器と、前記オーディオ信号と前記乗算器の出力信号からサラウンド成分を生成する複数の減算器と、前記複数の減算器の中からサラウンド出力信号を選択する出力切替器と、前記出力切替器を制御する出力切替制御器とを設けることにより、前記オーディオ信号のチャンネル間の相関に関係のある値を前記乗算器の係数を更新することで少ない演算量で算出することができ、前記乗算器の係数の値に応じて前記出力切替器を切り替えることで、前記オーディオ信号のチャンネル間の相関が低いときはサラウンド成分を出力し、相関が高いときはサラウンド成分を出力しないようにすることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の第2の実施の形態のサラウンド成分生成装置を図2に示す。
図2において、サラウンド成分生成装置200は、乗算器201、202と、乗算器201、202の係数を更新する係数更新器203、204と、入力信号と乗算器201、202の出力信号との差を算出する減算器205、206と、入力端子209から入力された入力信号と乗算器202の出力信号との差を算出する減算器207と、入力端子210から入力された信号と乗算器201の出力信号との差を算出する減算器208とで構成されている。
乗算器201、202、係数更新器203、204、減算器205、206の動作は、前記第1の実施の形態のサラウンド成分生成装置と同様である。
減算器207は、入力端子209に入力されたLch信号から乗算器202の出力を減算する。同様に、減算器208は、入力端子210に入力されたRch信号から乗算器2
01の出力を減算する。減算器207によって算出される信号SLと、減算器208によって算出される信号SRは、Lch入力信号をXL、Rch入力信号をXR、乗算器201および乗算器202の係数をkとすると、以下のようになる。
SL = XL − kXR
SR = XR − kXL
XLとXRの相関が低いとき(k=0)には、SL=XL、SR=XRとなり、また、XLとXRの相関が高いとき(k=1)には、SL=XL−XR、SR=XR−XLとなる。
XLとXRの相関は高いが、XLとXRに相関の低い残響成分が含まれているようなときに、残響成分をサラウンド成分として生成した場合などに有効である。
減算器207、208の出力は、それぞれ出力端子211、212に出力される。
このような本発明の第2の実施の形態のサラウンド成分生成装置によれば、2チャンネルのオーディオ信号の振幅を変える乗算器と、前記オーディオ信号の差から前記乗算器の係数を更新する係数更新器と、前記オーディオ信号と前記乗算器の出力信号からサラウンド成分を生成する複数の減算器とを設けることにより、前記オーディオ信号のチャンネル間の相関に関係のある値を前記乗算器の係数を更新することで少ない演算量で算出することができ、前記乗算器の係数に応じたサラウンド成分の生成を行うことができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の第3の実施の形態のサラウンド成分生成装置を図3に示す。
図3において、サラウンド成分生成装置300は、乗算器301、302と、乗算器301、302の係数を更新する係数更新器303、304と、入力信号と乗算器301、302の出力信号との差を算出する減算器305、306と、入力端子309から入力された入力信号と乗算器301の出力信号との差を算出する減算器307と、入力端子310から入力された信号と乗算器302の出力信号との差を算出する減算器308とで構成されている。
乗算器301、302、係数更新器303、304、減算器305、306の動作は、前記第1の実施の形態のサラウンド成分生成装置と同様である。
減算器307は、入力端子309に入力されたLch信号から乗算器301の出力を減算する。
同様に、減算器308は、入力端子310に入力されたRch信号から乗算器302の出力を減算する。
減算器307によって算出される信号SLと、減算器308によって算出される信号SRは、Lch入力信号をXL、Rch入力信号をXR、乗算器301および乗算器302の係数をkとすると、以下のようになる。
SL = XL − kXL
SR = XR − kXR
XLとXRの相関が低いとき(k=0)には、SL=XL、SR=XRとなり、また、
XLとXRの相関が高いとき(k=1)には、SL=0、SR=0となる。上式には、(XL−XR)または(XR−XL)の項が含まれていないため、(XL−XR)または(XR−XL)を行うと不自然な音になってしまうようなときにも、聴感上自然なサラウンド成分を生成することができる。
減算器307、308の出力は、それぞれ出力端子311、312に出力される。
このような本発明の第3の実施の形態のサラウンド成分生成装置によれば、2チャンネルのオーディオ信号の振幅を変える乗算器と、前記オーディオ信号の差から前記乗算器の係数を更新する係数更新器と、前記オーディオ信号と前記乗算器の出力信号からサラウンド成分を生成する複数の減算器とを設けることにより、前記オーディオ信号のチャンネル間の相関に関係のある値を前記乗算器の係数を更新することで少ない演算量で算出することができ、前記乗算器の係数に応じた聴感上自然なサラウンド成分の生成を行うことができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の第4の実施の形態のサラウンド成分生成装置を図4に示す。
図4において、サラウンド成分生成装置400は、LPF401、402と、HPF(High Pass Filter)403、404と、第一のサラウンド成分生成器405と、第二のサラウンド成分生成器406と、加算器407、408とで構成されている。
以上のように構成されたサラウンド成分生成装置について、図4を用いてその動作を説明する。
図4において、図示していないCDなどのオーディオ信号発生装置からのLch信号が入力端子409に、Rch信号が入力端子410に入力される。入力端子409に入力されたLch信号は、LPF401によって低い周波数成分が取り出され、またHPF403によって高い周波数成分が取り出される。同様に、入力端子310に入力されたLch信号は、LPF402によって低い周波数成分が取り出され、またHPF404によって高い周波数成分が取り出される。LPF401、402の出力信号は、第一のサラウンド成分生成器405に入力される。
同様に、HPF403、404の出力信号は、第二のサラウンド成分生成器406に入力される。LPF401、402、HPF403、404のフィルタの型やfc(カットオフ周波数)は、入力信号にLPFをかけた信号とHPFをかけた信号を加算したものが、もとの入力信号になるように選択する。
例えば、1次のバターワースフィルタを用い、LPFとHPFでfcを同じにすれば、加算後の信号は、フィルタを通す前の信号となる。
第一のサラウンド成分生成器405、第二のサラウンド成分生成器406は、前記本発明の第1から第3までの実施の形態のサラウンド生成装置の内、いずれかを用いる。第一のサラウンド成分生成器405および第二のサラウンド成分生成器406のサラウンド生成方法は、同一にしても良いし、異なるものにしても良い。
第一のサラウンド成分生成器405によって生成された低周波数域のLchサラウンド成分(SLL:Surround L−Low)は、加算器407の一方の入力となる。同様に第一のサラウンド成分生成器405によって生成された低周波数域のRchサラウ
ンド成分(SRL:Surround R−Low)は、加算器408の一方の入力となる。
また、第二のサラウンド成分生成器406によって生成された高周波数域のLchサラウンド成分(SLH:Surround L−High)は、加算器408のもう一方に入力となる。
同様に第二のサラウンド成分生成器406によって生成された高周波数域のRchサラウンド成分(SRH:Surround R−High)は、加算器408のもう一方に入力となる。
加算器407は、SLLとSRLを加算し、加算器408は、SLHとSRHを加算し、それぞれLch、Rchのサラウンド成分とする。加算器407、408の出力は、それぞれ出力端子411、412に出力される。
このように、入力信号を異なる周波数帯域に分割してサラウンド成分生成処理を行うのは、通常オーディオ信号は周波数帯域ごと異なる相関を持つためである。
そのために、第一のサラウンド成分生成器405または第二のサラウンド成分生成器406内で更新される乗算器の係数は、周波数帯域ごと異なる値になり、より実際のオーディオ信号の相関値に近い値に応じたサラウンド成分生成を行うことができる。
また、オーディオ信号は、例えば低い周波数帯域ではベースの音が同相で2chに録音されていたり、高い周波数帯域では、左右異なる楽器の音が録音されていたりする。
異なる周波数帯域に分割してサラウンド成分を生成すれば、このようなオーディオ信号の特徴を活かしたサラウンド成分を生成することができ、より聴感上自然にすることができる。
このような本発明の第4の実施の形態のサラウンド成分生成装置によれば、2チャンネルのオーディオ信号を複数の周波数帯域に分割するフィルタと、前記周波数帯域ごとに乗算器の係数を更新し、前記乗算器の係数の値に応じてサラウンド成分を生成するサラウンド成分生成器と、前記サラウンド成分を帯域ごとに加算する加算器とを設けることにより、前記オーディオ信号のチャンネル間の相関に関係のある値を前記乗算器の係数を更新することで少ない演算量で算出することができ、分割した周波数帯域ごとに異なるサラウンド成分生成方法にすることで聴感上自然なサラウンド成分を生成することができる。
本出願は、2012年2月3日出願の日本特許出願(特願2012−21921)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
以上のように、本発明にかかるサラウンド成分生成装置は、乗算器と、前記乗算器の係数を更新する係数更新器とを設け、前記更新した乗算器の係数の値に応じてサラウンド成分を生成することにより、演算量の少ないサラウンド成分生成を行うことができるという効果を有し、2チャンネルのオーディオ信号から、マルチチャンネルで再生するためのサラウンド信号を生成するサラウンド成分生成装置等として有用である。
100、200、300、400 サラウンド成分生成装置
101、102、201、202、301、302 乗算器
103、104、203、204、303、304 係数更新器
105、106、107、108、109、110、205、206、207
208、305、306、307、308 減算器
111、112 出力切替器
113、114 出力切替制御器
115、116、209、210、309、310、409、410 入力端子
117、118、211、212、311、312、411、412 出力端子
401、402 LPF
403、404 HPF
405 第一のサラウンド成分生成器
406 第二のサラウンド成分生成器
407、408 加算器

Claims (5)

  1. L、R、2チャンネルのオーディオ信号から、サラウンド成分を生成するサラウンド成分生成装置において、
    前記オーディオ信号の振幅を変える乗算器と、前記L、Rの信号の差から前記乗算器の係数を更新する係数更新器とを備え、
    前記乗算器の係数の値に応じて、生成するサラウンド成分を変えることを特徴とするサラウンド成分生成装置。
  2. 前記乗算器の係数の値をkとした場合に、L−kL、または、R−kR、の演算により前記サラウンド成分を生成することを特徴とする請求項1記載のサラウンド成分生成装置。
  3. 前記乗算器の係数の値をkとした場合に、L−kR、または、R−kL、の演算により前記サラウンド成分を生成することを特徴とする請求項1記載のサラウンド成分生成装置。
  4. 前記乗算器の係数の値をkとした場合に、前記kの値が所定の値よりも大きいときに生成するサラウンド成分は、(1−k)L−(1−k)R、または、(1−k)R−(1−k)L、の演算により生成するものであり、
    前記kの値が所定の値よりも小さいときに生成するサラウンド成分は、(1−k)L−kR、または、(1−k)R−kL、の演算により生成するものであることを特徴とする請求項1記載のサラウンド成分生成装置。
  5. 前記2チャンネルのオーディオ信号を複数の周波数帯域の信号に分割するフィルタを有し、前記フィルタによって分割された周波数帯域ごとに前記サラウンド成分を生成し、前記複数の周波数帯域ごとに生成されたサラウンド成分を加算する加算器とを備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか記載のサラウンド成分生成装置。
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