JP5418256B2 - 音声処理装置 - Google Patents

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本発明は、複数のスピーカを用いて臨場感のある音場を作り出す音声処理装置に関し、特にフロントのみに配置されたスピーカによって仮想的な音源を作り出すバーチャルサラウンドシステムに関するものである。
近年、DVD(Digital Versatile Disc)やBD(Blu−ray Disc)の広まりにより、受聴者の前方に加え後方に配置されるスピーカから音を出力することで高臨場感のサウンドを提供するサラウンドシステムの需要が高まっている。
BDの規格では、受聴者の耳元と同等の高さに配置されることを想定したスピーカ配置に加え、受聴者の上方に配置されることを想定したスピーカ配置が用意されており、高さ方向の臨場感を作り出すことが可能となる。したがって、高さ方向の臨場感を必要とするコンテンツにおいては、今後上方スピーカ用のチャンネル信号が組み込まれる可能性がある。
また、受聴者の前方に配置されたフロントスピーカのみで前記サラウンドシステムに含まれる全スピーカを仮想スピーカとして再現するバーチャルサラウンドシステムがある。前記システムでは一般的に、HRTF(Head−Related Transfer Function:頭部伝達関数)と呼ばれる所望のスピーカ位置から受聴者耳元までの伝達特性を、フロントスピーカ前段に配置したFIR(Finite Impulse Response:有限インパルス応答)フィルタを用いて受聴者耳元にて再現する事により、仮想スピーカの定位を実現している(特許文献1、2)。
図3は受聴者301の前方に配置されたフロントスピーカ2つ(左スピーカ302、右スピーカ303)を用いて受聴者後方に1つの仮想スピーカ304を作り出す場合の構成図である。また、図4は、仮想スピーカ304を作り出すためのバーチャル処理部305を示す。仮想スピーカ304の受聴者後方での定位は、仮想スピーカ304から受聴者両耳までのHRTF を、左右フロントスピーカ302、303前段の左右FIRフィルタ401、402によって受聴者両耳で再現することで実現できる。特に、仮想音源から受聴者両耳までのHRTFで現れる中高域のピークならびにディップ部分の特性をFIRフィルタ401、402によって忠実に再現することで、仮想音源の定位精度が高くなる。
特開平8−265899号公報 特開2008−154082号公報
しかしながら、水平方向に加えて上方の仮想音源についてもFIRフィルタを用いてバーチャネルサラウンドシステムを実現しようとした場合には、処理が増加するため演算量が増加してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決すべく、上方の仮想音源を追加した場合であっても演算量の増加を抑えることができる音声処理装置を提供する事を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の音声処理装置は、水平スピーカ信号の出力タイミングを調整する第1の遅延手段と、上方スピーカ信号を入力し、低域成分を出力するローパスフィルタと、前記ローパスフィルタからの信号の出力タイミングを調整する第2の遅延手段及び第3の遅延手段と、前記第1の遅延手段からの信号と前記第2の遅延手段からの信号を加算する第1の加算手段と、前記第1の遅延手段からの信号と前記第3の遅延手段からの信号を加算する第2の加算手段と、上方スピーカ信号を入力し、高域成分を出力するハイパスフィルタと、前記ハイパスフィルタからの信号の出力タイミングを調整する第4の遅延手段及び第5の遅延手段と、前記第1の加算手段からの信号を入力する第1のフィルタと、前記第2の加算手段からの信号を入力する第2のフィルタと、前記第4の遅延手段からの信号を入力する第3のフィルタと、前記第5の遅延手段からの信号を入力する第4のフィルタと、前記第1のフィルタからの信号と前記第3のフィルタからの信号を加算する第3の加算手段と、前記第2のフィルタからの信号と前記第4のフィルタからの信号を加算する第4の加算手段とを備えることを特徴としたものである。
上記の構成によれば、水平方向及び上方スピーカのバーチャル再生に対応した音声処理装置において演算量を低減できる。
実施の形態1にかかる音声処理装置のスピーカ構成図 実施の形態1にかかる音声処理装置のバーチャル処理部ブロック図 従来技術にかかる音声処理装置のスピーカ構成図 従来技術にかかる音声処理装置のバーチャル処理部ブロック図
以下、本発明の音声処理装置の実施の形態の一例として、バーチャルサラウンドシステムについて、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1(a)に、実施の形態1にかかるバーチャルサラウンドシステムの側面図を、図1(b)に上方側面図を示す。
バーチャルサラウンドシステムは、左スピーカ102、右スピーカ103、水平方向仮想スピーカ104、上方仮想スピーカ105、バーチャル処理部106で構成される。
図1において、受聴者101の正面左右にフロントスピーカ(左スピーカ102、右スピーカ103)が配置されており、両スピーカから放射される音波を用いて受聴者後方かつ水平方向(仰角0°)への定位を意図する水平方向仮想スピーカ104と、前記仮想スピーカ104と方位角が同一で仰角が上方の定位を意図する上方仮想スピーカ105を作り出す。
図2に、実施の形態1にかかるバーチャルサラウンドシステムのバーチャル処理部ブロック図を示す。
バーチャル処理部106は、水平方向仮想スピーカ用FIRフィルタ201及び202、左右フロントスピーカ用IIRフィルタ203及び204、遅延処理部205〜209、LPF(Low Pass Filter:低域通過フィルタ)210、HPF(High Pass Filter:高域通過フィルタ)211で構成される。
水平方向仮想スピーカ用FIRフィルタ201及び202は、それぞれ入力信号を所望の伝達特性に変換(遅延量制御含む)する。
左右フロントスピーカ用IIR(Infinite Impulse Response:無限インパルス応答)フィルタ203及び204は、それぞれ入力信号を所望の伝達特性に変換(遅延量制御含まない)する。
遅延処理部205〜209は、それぞれ入力信号の出力タイミングを調整(遅延制御)する。
LPF210は、入力信号の低域成分を抽出する。
HPF211は、入力信号の高域成分を抽出する。
バーチャル処理部106は、水平方向用信号と上方用信号とで処理方法が分かれている。つまり、水平方向入力信号は前記従来技術と同様に水平方向仮想スピーカ用FIRフィルタ201、202で処理することで、水平方向仮想スピーカ104に定位する信号に変換される。
ここで、一般的に人間は水平方向に比べ仰角方向(高さ方向)の方向知覚が曖昧であり、特にHRTFの観点で見ると低域成分は仰角方向の違いによる特性差が少ない。そのため、上方スピーカ用信号の低域成分を水平方向スピーカ用信号とみなしてバーチャル処理した場合でも、上方スピーカの定位精度に関して劣化を抑制することができる。
次に、バーチャル処理部106の動作を説明する。
まず、上方入力信号は、LPF210とHPF211で帯域分割を行われる。
次に、LPF210から出力された低域成分を水平方向仮想スピーカ用FIRフィルタ201及び202で処理し、LPF211から出力された高域成分を左右フロントスピーカ用IIRフィルタ203及び204で処理し、最後に左右フロントスピーカの信号ごとに加算することで、上方仮想スピーカ105に定位する信号に変換される。
IIRフィルタはFIRフィルタに比べて少ない演算量で所望の周波数特性(本発明では仮想スピーカから受聴者耳元までのHRTFの特定の周波数帯域におけるピークやディップ)を実現する事ができるという特徴があり、本実施の形態では、上方仮想スピーカ用にIIRフィルタを使用することで、演算量増加を抑えつつ図1の水平方向仮想スピーカ104に加えて上方仮想スピーカ105の定位を実現できる。
ところで、FIRフィルタ201及び202、IIRフィルタ203及び204では処理によって発生する時間遅延が異なり(IIRフィルタでは遅延量を制御できない)、IIRフィルタ205及び206に限っても左右フロントスピーカの出力ごとに発生させたい所望の遅延量が異なる。そこで、水平方向、上方入力信号のバーチャル処理後の出力タイミングを調整するために遅延処理部205〜209をフィルタ処理前段に配置している。
これにより、図3に示す後方の仮想スピーカ配置を前方や横方向などに拡張し、図4のバーチャル処理を施すことで、受聴者を包み込むように水平方向、上方の仮想スピーカを定位させるバーチャルサラウンドシステムを演算量の増加を抑えつつ実現できる。
なお、本実施の形態では、水平方向用信号と上方用信号の低域成分をFIRフィルタ、上方用信号の高域成分をIIRフィルタで処理しているが、前記両信号の入力位置を入れ換え、FIRフィルタ、IIRフィルタならびに遅延処理部のパラメータを合わせた上で、水平方向用信号と上方用信号の低域成分をIIRフィルタ、上方用信号の高域成分をFIRフィルタで処理することも可能である。また、前記両方の処理構成を用意しておけば、コンテンツやシーンに合わせてより正確に定位させたい入力信号をFIRフィルタで、他方をIIRフィルタでバーチャル処理するという切り替え操作も可能である。
本発明は、複数のスピーカを用いて臨場感のある音場を作り出すサラウンドシステムに関し、特に、フロントのみに配置されたスピーカによって仮想的な音源を作り出すバーチャル再生に関するものであって、上方の仮想音源を追加した場合の演算量の増加を抑えることができるバーチャルサラウンドシステムを提供できる。そのため、本発明は、複数のスピーカで構成されるホームシアターシステムに適用できる。
101 受聴者
102 左スピーカ
103 右スピーカ
104 水平方向仮想スピーカ
105 上方仮想スピーカ
106 バーチャル処理部
201、202 FIRフィルタ
203、204 IIRフィルタ
205、206、207、208、209 遅延処理部
210 LPF
211 HPF

Claims (2)

  1. 水平スピーカ信号の出力タイミングを調整する第1の遅延手段と、
    上方スピーカ信号を入力し、低域成分を出力するローパスフィルタと、
    前記ローパスフィルタからの信号の出力タイミングを調整する第2の遅延手段及び第3の遅延手段と、
    前記第1の遅延手段からの信号と前記第2の遅延手段からの信号を加算する第1の加算手段と、
    前記第1の遅延手段からの信号と前記第3の遅延手段からの信号を加算する第2の加算手段と、
    上方スピーカ信号を入力し、高域成分を出力するハイパスフィルタと、
    前記ハイパスフィルタからの信号の出力タイミングを調整する第4の遅延手段及び第5の遅延手段と、
    前記第1の加算手段からの信号を入力する第1のフィルタと、
    前記第2の加算手段からの信号を入力する第2のフィルタと、
    前記第4の遅延手段からの信号を入力する第3のフィルタと、
    前記第5の遅延手段からの信号を入力する第4のフィルタと、
    前記第1のフィルタからの信号と前記第3のフィルタからの信号を加算する第3の加算手段と、
    前記第2のフィルタからの信号と前記第4のフィルタからの信号を加算する第4の加算手段とを備えることを特徴とする音声処理装置。
  2. 前記第1のフィルタ及び前記第2のフィルタがそれぞれFIRフィルタであり、前記第3のフィルタ及び前記第4のフィルタがそれぞれIIRフィルタであることを特徴とする請求項1に記載の音声処理装置。
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