JP2007333145A - 構造体用免震システム及びこのシステムに利用可能な免震装置 - Google Patents

構造体用免震システム及びこのシステムに利用可能な免震装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007333145A
JP2007333145A JP2006167634A JP2006167634A JP2007333145A JP 2007333145 A JP2007333145 A JP 2007333145A JP 2006167634 A JP2006167634 A JP 2006167634A JP 2006167634 A JP2006167634 A JP 2006167634A JP 2007333145 A JP2007333145 A JP 2007333145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seismic isolation
cylinder sleeve
side structure
base
receiver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006167634A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Taira
信夫 平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAIRA EIJU
Original Assignee
TAIRA EIJU
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAIRA EIJU filed Critical TAIRA EIJU
Priority to JP2006167634A priority Critical patent/JP2007333145A/ja
Publication of JP2007333145A publication Critical patent/JP2007333145A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

【課題】振動力を受盤の回転力に変換でき、あらゆる方向の振動(衝撃)の吸収(緩衝)が素早くスムーズに行え、優れた免震性を発揮でき、構成簡素で、耐久性に優れ、設置容易で、取扱い易く、量産に適し、低廉で、経済的な構造体用免震システムを提供する。
【解決手段】第1の免震装置Aの免震受具A2は、シリンダースリーブ5と受盤10と上部スプリング受15と下部スプリング受16と内がわスプリング17と外がわスプリング18とスラストベアリング20とを備え、受盤10の外周面とシリンダースリーブ5内周面との間に複数のボール12を介装し、第2の免震装置Bの免震受具B2は、シリンダースリーブ45と受盤50とベアリング受56とスラストベアリング55とを備え、受盤50の外周面とシリンダースリーブ45内周面との間に複数のボール52を介装し、振動で突起1、40が湾曲凹面を摺動し、受盤10、50が回転するように構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、適宜建築構造体等に於いて、例えば、コンクリート製基礎等の地盤側構造体と木製土台等の免震側構造体との間に介装することによって、優れた免震性を発揮できるようにした構造体用免震システム及びこのシステムに利用可能な免震装置に係るもので、あらゆる方向の震動に対してこれを確実に且つ素早く吸収でき、衝撃に対してこれを確実に且つ円滑に緩衝でき、しかも、構成が簡素で、耐久性に優れ、量産に適し、経済的となるような構造体用免震システム及びこのシステムに利用可能な免震装置に関するものである。
従来、この種の構造体用免震システムとしては、種々のものが開示されており、例えば、特許文献1に示すような構築物の耐震支持装置がある。
これは、構築物の土台をコンクリート基礎上に載設する支持装置であって、土台と基礎の間に、略皿状凹部を有する皿状支持体と、前記凹部に接するボール状支持体及びばね等の緩衝手段とを、複数組配設し、前記ボール状支持体を、土台に緩衝ばねを介して上下動自在に装着された支持杆の下端に、回転自在に嵌装し、前記皿状支持体を前記基礎に上向きに固定したものである。
更に、前記移動規制手段は、内部にコイルばね又は圧力流体及びピストンロッド端に設けたピストンを収容した緩衝シリンダと、該シリンダの頭部に固着したボールと、前記ピストンロッド外端に連結されたボールと、土台及び基礎に対向状に取付けたボール受体とにより構成したものである。
また、特許文献2に示すような免震構造物におけるフェイルセーフ装置が開示されている。
これは、基礎部とその上部構造物との間に積層ゴムを配置してなる免震構造物において、前記上部構造物の下面には球状の先端部を有する凸部の基端部が固定され、前記基礎部の上面には前記凸部に対向する位置に該凸部の水平方向の変位を規制するための保持台が固定され、該保持台の上部にはその外周縁部から中心にかけて滑らかに陥没するような曲率を有する凹面が形成されているとともに、該凹面は、上部構造物が静止状態にあるときは前記凸部の先端がこの凹面の中心位置に臨んでそれらの間に間隙が確保されかつ上部構造物が水平方向に変位して前記凸部の先端が側方に変位した際には該凸部の先端がこの凹面の周縁部に接触することで該凸部の変位を規制する形態に形成されたものである。
特許第2831313号公報 実用新案登録第2522242号公報
ところが、前述の如き構築物の耐震支持装置にあっては、一つのボール状支持体が皿状支持体の略皿状凹部を転動するようになっているため、ボール状支持体が大きな荷重に耐え難い難点や、安定性が悪い難点や、振動を吸収し難いと共に、振動の素早い吸収が行い難い等の難点があった。
また、前述の如き免震構造物におけるフェイルセーフ装置にあっては、振動力をある程度低減させることができるようにはなるが、まだ、改善の余地が十分あるものであった。
そこで、本発明は、前述の如き難点等を解消すると共に、振動(衝撃)の吸収(緩衝)が素早く且つスムーズに行え、より優れた免震性を発揮でき、振動による上下方向の衝撃を、確実に緩衝でき、免震側構造体は、地盤側構造体に対して常に所定の位置に配置されるようになり、しかも、構成簡素で、耐久性に優れ、設置が容易で、既設の基礎等の地盤側構造体と土台等の免震側構造体との間に介装することも可能で、取扱い易く、量産に適し、比較的低廉で、経済的な構造体用免震システムを提供すべく創出されたものである。
しかして、請求項1記載の構造体用免震システムにあっては、適宜間隔を隔てて配される地盤側構造体Gと免震側構造体Hとの間に、第1の免震装置Aと、第2の免震装置Bと、耐震連結装置Dとを複数介装して構成される構造体用免震システムであって、前記第1の免震装置Aは、免震側構造体Hに適宜手段で固定される免震突起具A1と、地盤側構造体Gに適宜手段で固定される免震受具A2とからなり、免震突起具A1は、下端が略球面状を呈する突起1と、免震側構造体Hに固定されるベース2とを備え、免震受具A2は、略円筒状のシリンダースリーブ5と、このシリンダースリーブ5内を上下方向及び円周方向に摺動自在となるように形成される受盤10と、シリンダースリーブ5内上部に配される上部スプリング受15と、シリンダースリーブ5内下部に配される下部スプリング受16と、上部スプリング受15と下部スプリング受16の間に縮装される内がわスプリング17と、上部スプリング受15と下部スプリング受16の間に縮装されると共に、内がわスプリング17を囲撓するように配設される外がわスプリング18と、受盤10と上部スプリング受15との間に介装されるスラストベアリング20とを備え、受盤10は、その上面の湾曲凹面に突起1下端面が摺動自在となるように形成されると共に、その外周面とシリンダースリーブ5内周面との間に複数のボール12が介装され、前記第2の免震装置Bは、免震側構造体Hに適宜手段で固定される免震突起具B1と、地盤側構造体Gに適宜手段で固定される免震受具B2とからなり、免震突起具B1は、下端が略球面状を呈する突起40と、免震側構造体Hに固定されるベース41とを備え、免震受具B2は、略円筒状のシリンダースリーブ45と、このシリンダースリーブ45内を円周方向に摺動自在となるように形成される受盤50と、シリンダースリーブ45内下部に配されるベアリング受56と、受盤50とベアリング受56との間に介装されるスラストベアリング55とを備え、受盤50は、その上面の湾曲凹面に突起40下端面が摺動自在となるように形成されると共に、その外周面とシリンダースリーブ45内周面との間に複数のボール52が介装され、免震側構造体Hや地盤側構造体Gが振動すると、第1免震装置A及び第2免震装置Bの突起1、40が、受盤10、50の湾曲凹面を摺動すると共に、受盤10、50を回転せしめられるように構成する手段を採用した。
また、請求項2記載の構造体用免震システムにあっては、前記免震突起具A1、B1、B3は、免震側構造体Hに固定される略円筒状のシリンダースリーブ75と、このシリンダースリーブ75内を円周方向に摺動自在となるように形成される略円盤状のベース71と、このベース71の下面に連設されると共に、その下端が略球面状を呈する突起70と、シリンダースリーブ75内上部に配設されるシリンダーベース76と、このシリンダーベース76とベース71との間に介装されるスラストベアリング80とを備え、前記ベース71は、その外周面とシリンダースリーブ75内周面との間に複数のボール73が介装され、突起70及びベース71がシリンダースリーブ75に対して水平方向に回動自在となるように構成する手段を採用した。
更に、請求項3記載の免震装置にあっては、適宜間隔を隔てて配される地盤側構造体Gと免震側構造体Hとの間に介装される構造体用免震システムに利用可能な免震装置Aであって、免震側構造体Hに適宜手段で固定される免震突起具A1と、地盤側構造体Gに適宜手段で固定される免震受具A2とからなり、免震突起具A1は、下端が略球面状を呈する突起1と、免震側構造体Hに固定されるベース2とを備え、免震受具A2は、略円筒状のシリンダースリーブ5と、このシリンダースリーブ5内を上下方向及び円周方向に摺動自在となるように形成される受盤10と、シリンダースリーブ5内上部に配される上部スプリング受15と、シリンダースリーブ5内下部に配される下部スプリング受16と、上部スプリング受15と下部スプリング受16の間に縮装される内がわスプリング17と、上部スプリング受15と下部スプリング受16の間に縮装されると共に、内がわスプリング17を囲撓するように配設される外がわスプリング18と、受盤10と上部スプリング受15との間に介装されるスラストベアリング20とを備え、受盤10は、その上面の湾曲凹面に突起1下端面が摺動自在となるように形成されると共に、その外周面とシリンダースリーブ5内周面との間に複数のボール12が介装され、免震側構造体Hや地盤側構造体Gが振動すると、突起1が、受盤10の湾曲凹面を摺動すると共に、受盤10を回転せしめられるように構成する手段を採用した。
そして、請求項4記載の免震装置にあっては、適宜間隔を隔てて配される地盤側構造体Gと免震側構造体Hとの間に介装される構造体用免震システムに利用可能な免震装置Bであって、免震側構造体Hに適宜手段で固定される免震突起具B1と、地盤側構造体Gに適宜手段で固定される免震受具B2とからなり、免震突起具B1は、下端が略球面状を呈する突起40と、免震側構造体Hに固定されるベース41とを備え、免震受具B2は、略円筒状のシリンダースリーブ45と、このシリンダースリーブ45内を円周方向に摺動自在となるように形成される受盤50と、シリンダースリーブ45内下部に配されるベアリング受56と、受盤50とベアリング受56との間に介装されるスラストベアリング55とを備え、受盤50は、その上面の湾曲凹面に突起40下端面が摺動自在となるように形成されると共に、その外周面とシリンダースリーブ45内周面との間に複数のボール52が介装され、免震側構造体Hや地盤側構造体Gが振動すると、突起40が、受盤50の湾曲凹面を摺動すると共に、受盤50を回転せしめられるように構成する手段を採用した。
従って、請求項1記載の構造体用免震システムによれば、免震側構造体Hや地盤側構造体Gが振動すると、先ず、第1の免震装置A及び第2の免震装置Bの突起1、40が、受盤10、50の湾曲凹面を摺動して、その振動力をある程度吸収するようになる。次に、振動により突起1、40が受盤10、50中心からズレることで、受盤10、50に回転力が生じ、振動力の一部を受盤10、50の回転力に変換させ、振動力をスムーズに低減させることができるようになる。
すなわち、あらゆる方向(前後、左右、上下)の振動(衝撃)に対して、このエネルギーは、突起1、40下端面が受盤10、50の湾曲凹面を摺動することと、受盤10、50が水平回転することとに変換されるようになり、その振動(衝撃)の吸収(緩衝)が素早く且つスムーズに行え、優れた免震性を発揮できるようになる。
特に、第1の免震装置Aの場合は、受盤10がシリンダースリーブ5内を上下方向に摺動可能に形成されていると共に、受盤10がシリンダースリーブ5及び上部スプリング受15を介して内がわスプリング17及び外がわスプリング18によって支えられているため、免震側構造体Hの振動による上下方向の衝撃を、内がわスプリング17及び外がわスプリング18によって確実に緩衝できるようになる。
更に、突起1、40の下端が略球面状で、受盤10、50の上面が湾曲凹面であるため、突起1、40が受盤10、50の中心に常時戻るようになり、免震側構造体Hは、地盤側構造体Gに対して常に所定の位置に配置されるようになる。
加えて、受盤10、50は、スラストベアリング20、55及びボール12、52によって、シリンダースリーブ5、45内をよりスムーズに円周方向に摺動(水平方向に回転、或いは、受盤10は上下方向にも摺動)できるようになる。
しかも、構成が簡素で、耐久性に優れ、設置が容易で、既設の基礎等の地盤側構造体Gと土台等の免震側構造体Hとの間に介装することも可能となり、取扱い易く、量産に適し、比較的低廉で、経済的な構造体用免震システムとある。
また、請求項2記載の構造体用免震システムによれば、振動により突起70が受盤10、50の湾曲凹面を摺動することで、突起70及びベース71に回転力が生じ、振動力の一部を突起70及びベース71の回転力に変換させることができるようになり、振動力をよりスムーズに低減させることができるようになる。
更に、請求項3記載の免震装置Aによれば、免震側構造体Hや地盤側構造体Gが振動すると、免震装置Aの突起1が、受盤10の湾曲凹面を摺動して、その振動力をある程度吸収するようになり、次に、振動により突起1が受盤10中心からズレることで、受盤10に回転力が生じ、振動力の一部を受盤10の回転力に変換させ、振動力をスムーズに低減できるものとなる。
特に、受盤10がシリンダースリーブ5内を上下方向に摺動可能に形成されていると共に、受盤10がシリンダースリーブ5及び上部スプリング受15を介して内がわスプリング17及び外がわスプリング18によって支えられているため、免震側構造体Hや地盤側構造体Gの振動による上下方向の衝撃を、内がわスプリング17及び外がわスプリング18によって確実に緩衝できるようになる。
すなわち、あらゆる方向(前後、左右、上下)の振動(衝撃)に対して、このエネルギーは、突起1下端面が受盤10の湾曲凹面を摺動することと、受盤10が水平回転することとに変換されるようになり、その振動(衝撃)の吸収(緩衝)が素早く且つスムーズに行え、優れた免震性を発揮できるものとなる。
更に、突起1の下端が略球面状で、受盤10の上面が湾曲凹面であるため、突起1が受盤10の中心に常時戻るようになり、免震側構造体Hは、地盤側構造体Gに対して常に所定の位置に配置されるようになる。
加えて、受盤10は、スラストベアリング20及びボール12によって、シリンダースリーブ5内をよりスムーズに円周方向に摺動(水平方向に回転)、及び上下方向に摺動できるようになる。
しかも、構成が簡素で、耐久性に優れ、設置が容易で、既設の基礎等の地盤側構造体Gと土台等の免震側構造体Hとの間に介装することも可能となり、取扱い易く、量産に適し、比較的低廉で、経済的な免震装置Aとなる。
そして、請求項4記載の免震装置Bによれば、免震側構造体Hや地盤側構造体Gが振動すると、免震装置Bの突起40が、受盤50の湾曲凹面を摺動して、その振動力をある程度吸収するようになり、次に、振動により突起40が受盤50中心からズレることで、受盤50に回転力が生じ、振動力の一部を受盤50の回転力に変換させ、振動力をスムーズに低減できるものとなる。
すなわち、前後、左右方向の振動(衝撃)に対して、このエネルギーは、突起40下端面が受盤50の湾曲凹面を摺動することと、受盤50が水平回転することとに変換されるようになり、その振動(衝撃)の吸収(緩衝)が素早く且つスムーズに行え、優れた免震性を発揮できるものとなる。
更に、突起40の下端が略球面状で、受盤50の上面が湾曲凹面であるため、突起40が受盤50の中心に常時戻るようになり、免震側構造体Hは、地盤側構造体Gに対して常に所定の位置に配置されるようになる。
加えて、受盤50は、スラストベアリング55及びボール52によって、シリンダースリーブ45内をよりスムーズに円周方向に摺動(水平方向に回転)できるようになる。
しかも、構成が簡素で、耐久性に優れ、設置が容易で、既設の基礎等の地盤側構造体Gと土台等の免震側構造体Hとの間に介装することも可能となり、取扱い易く、量産に適し、比較的低廉で、経済的な免震装置Bとなる。
以下、本発明を図示例に基づいて説明すると、次の通りである。
本発明の構造体用免震システムは、例えば、適宜建築構造体等に於いて、コンクリート製基礎等の地盤側構造体Gと、木製土台等の免震側構造体Hとの間に適宜介装することによって、優れた免震性を発揮できるようにしたものである。
具体的には、少なくとも複数の第1の免震装置Aと、複数の第2の免震装置Bとを備え、前記第1の免震装置Aは、免震側構造体Hに適宜手段で固定される免震突起具A1と、地盤側構造体Gに適宜手段で固定される免震受具A2とからなっており、第1の免震装置Aの免震突起具A1は、下端が略球面状を呈する突起1と、免震側構造体Hに固定されるベース2とを備えたものとなっている。
更に、第1の免震装置Aの免震受具A2は、略円筒状のシリンダースリーブ5と、このシリンダースリーブ5内を上下方向及び円周方向に摺動自在となるように形成される受盤10と、シリンダースリーブ5内上部に配される上部スプリング受15と、シリンダースリーブ5内下部に配される下部スプリング受16と、上部スプリング受15と下部スプリング受16の間に縮装される内がわスプリング17と、上部スプリング受15と下部スプリング受16の間に縮装されると共に、内がわスプリング17を囲撓するように配設される外がわスプリング18と、受盤10と上部スプリング受15との間に介装されるスラストベアリング20とを備えたものとなっている。しかも、第1の免震装置Aの受盤10は、その上面の湾曲凹面に突起1下端面が摺動自在となるように形成されると共に、その外周面とシリンダースリーブ5内周面との間に複数のボール12が介装されている。
一方、前記第2の免震装置Bは、免震側構造体Hに適宜手段で固定される免震突起具B1と、地盤側構造体Gに適宜手段で固定される免震受具B2とからなり、第2の免震装置Bの免震突起具B1は、下端が略球面状を呈する突起40と、免震側構造体Hに固定されるベース41とを備え、第2の免震装置Bの免震受具B2は、略円筒状のシリンダースリーブ45と、このシリンダースリーブ45内を円周方向に摺動自在となるように形成される受盤50と、シリンダースリーブ45内下部に配されるベアリング受56と、受盤50とベアリング受56との間に介装されるスラストベアリング55とを備えている。しかも、第2の免震装置Bの受盤50は、その上面の湾曲凹面に突起40下端面が摺動自在となるように形成されると共に、その外周面とシリンダースリーブ45内周面との間に複数のボール52が介装されている。
そして、免震側構造体Hや地盤側構造体Gが振動すると、第1の免震装置A及び第2の免震装置Bの突起1、40が、受盤10、50の湾曲凹面を摺動すると共に、受盤10、50を回転せしめられるように構成されている。
本発明の第1の免震装置Aは、例えば、図4に示すように免震突起具A1と免震受具A2とからなっている。
そして、前記免震突起具A1は、例えば、木製土台(免震側構造体H)の下端面に、ボルト及びナット等の取付具3を介して固定される適宜金属製で矩形板状となるベース2と、このベース2の下面中央に適宜手段(例えば、溶着手段)で固着される適宜金属製の突起1とからなり、この突起1は、例えば、短丸軸状で、その下端面が略半球面状に形成されている。尚、突起1の太さ等は、免震側構造体Hの重量や、第1の免震装置Aの数等を考慮して適宜決定される。
前記免震受具A2は、例えば、コンクリート製基礎(地盤側構造体G)の上端面に、ボルト・ナットや、アンカー・ナット等の適宜取付具30を介して固定される適宜金属製のシリンダーベース6と、このシリンダーベース6に取付ネジ29を介して固定される適宜金属製で略円筒状のシリンダースリーブ5と、このシリンダースリーブ5の上端縁部分に取付ボルト27を介して固定される適宜金属製のシリンダーカバー7と、シリンダースリーブ5内を上下方向及び円周方向に複数のボール12を介して摺動自在となる適宜金属製で略厚肉円盤状の受盤10と、スラストベアリング20を介して受盤10の下方に配される適宜金属製の上部スプリング受15と、シリンダースリーブ5内下部に配される適宜金属製の下部スプリング受16と、この下部スプリング受16と上部スプリング受15との間に縮装される内がわスプリング17と、同じく下部スプリング受16と上部スプリング受15との間に縮装されると共に、内がわスプリング17を囲撓するように配される外がわスプリング18と、シリンダーカバー7の中央開口部分に周設されるクッション25とを備えたものである。
前記シリンダースリーブ5は、例えば、その上下端縁部分に外方に張出すようなフランジ部分が設けてあり、これらフランジ部分が、取付ネジ29や取付ボルト27・ナット28を介してシリンダーベース6やシリンダーカバー7に固定されている。
前記シリンダーベース6は、例えば、地盤側構造体Gの上部に設けた板材や、或いは地盤側構造体Gの上部に、ボルト・ナットやアンカーボルト等の適宜取付具30を介して固定されている。しかも、地盤側構造体Gの上部に設けた板材や或いは地盤側構造体Gとの間には、免震受具A2の取付け高さを調整するための適宜厚みの調整シム31が介装されている。
前記シリンダーカバー7は、例えば、その中央に比較的大きな円孔が穿設されており、この円孔の周縁部分には、これを覆うようなゴム製等のクッション25が取付ネジ26を介して固定されている。すなわち、シリンダーカバー7の円孔は、免震突起具A1の突起1が挿通されて、水平方向にある程度自由に移動できるように形成されていると共に、突起1の下端面が受盤10の湾曲凹面部分から逸脱するのを規制できるように形成されている。尚、クッション25は、突起1がシリンダーカバー7の円孔孔縁部分に接触して、損傷するのを防止できるように設けられたものである。
前記受盤10は、例えば、略厚肉円盤状を呈し、その上面中央には、球面状の湾曲凹面が凹設され、その下面には、スラストベアリング20の上部が内嵌可能な円形窪溝が凹設され、その外周面には、複数の金属製の球形状ボール12が、略半分程度収まるような凹部11が凹設されている。
そして、前記湾曲凹面は、その曲率半径が突起1の下端面部分の曲率半径より大きくなるように設定されていると共に、突起1の外径より大きな外径となるように設定されている。すなわち、突起1がある程度大きく摺動しても、湾曲凹面内から外れないように形成してある。
また、前記凹部11は、ボール12が自由に転動でき、複数のボール12と、スラストベアリング20とによって、受盤10がシリンダースリーブ5内を上下方向及び円周方向にスムーズに摺動できるように形成されている。尚、凹部11を上下二段に配することにより、受盤10の摺動がより滑らかとなる。
前記上部スプリング受15は、例えば、受盤10より小径な略円盤状を呈し、その上面には、スラストベアリング20の下部が内嵌可能な円形窪溝が凹設され、その下面には、内がわスプリング17と外がわスプリング18を保持できるような略円環状の溝が凹設されている。
前記下部スプリング受16は、例えば、シリンダースリーブ5に内接するような略円盤状を呈し、その上面には、内がわスプリング17と外がわスプリング18を保持できるような略円環状の溝が凹設されている。
前記内がわスプリング17は、例えば、コイルスプリング状を呈し、上部スプリング受15と下部スプリング受16の略円環状の溝の内周壁部分に当接して保持されるように形成されている。
前記外がわスプリング18は、例えば、内がわスプリング17より大径となると共に、その線径が太いコイルスプリング状を呈し、上部スプリング受15と下部スプリング受16の略円環状の溝の外周壁部分に当接して保持されるように形成されている。すなわち、径が異なり、その線径も異なる内がわスプリング17と外がわスプリング18とを設けたことにより、上部スプリング受15及びスラストベアリング20を介して受盤10をより安定的に且つバランス良く支持できるようになると共に、振動をバランス良く且つ効率良く吸収できるようになる。
また、本発明の第2の免震装置Bは、例えば、図5に示すように免震突起具B1と免震受具B2とからなっている。
そして、前記免震突起具B1は、例えば、木製土台(免震側構造体H)の下端面に、ボルト及びナット等の取付具42を介して固定される適宜金属製で矩形板状となるベース41と、このベース41の下面中央に適宜手段(例えば、溶着手段)で固着される適宜金属製の突起40とからなり、この突起40は、例えば、短丸軸状で、その下端面が略球面状に形成されている。尚、突起40の太さ等は、免震側構造体Hの重量や、第2の免震装置Bの数等を考慮して適宜決定される。
前記免震受具B2は、例えば、コンクリート製基礎(地盤側構造体G)の上端面に固定される適宜取付台Fの上面に、ボルト・ナット等の適宜取付具64を介して固定されており、そして、適宜金属製で略円筒状のシリンダースリーブ45と、このシリンダースリーブ45の下端部分と共に取付台Fに固定される適宜金属製のシリンダーベース46と、シリンダースリーブ45の上端縁部分に取付ボルト62・ナット63を介して固定される適宜金属製のシリンダーカバー47と、シリンダースリーブ45内を複数のボール52を介して円周方向に摺動自在となる適宜金属製で略厚肉円盤状の受盤50と、シリンダースリーブ45内下部に配される適宜金属製のベアリング受56と、このベアリング受56と受盤50の間に介装されるスラストベアリング55と、シリンダーカバー47の中央開口部分に周設されるクッション60とを備えたものである。
前記シリンダースリーブ45は、例えば、その上下端縁部分に外方に張出すようなフランジ部分が設けてあり、これらフランジ部分が、取付具64や取付ボルト62・ナット63を介してシリンダーベース46やシリンダーカバー47に固定されている。
前記シリンダーベース46は、例えば、取付台Fの上部に、ボルト・ナット等の適宜取付具64を介して固定されている。
前記シリンダーカバー47は、例えば、その中央に比較的大きな円孔が穿設されており、この円孔の周縁部分には、これを覆うようなゴム製等のクッション60が取付ネジ61を介して固定されている。すなわち、シリンダーカバー47の円孔は、免震突起具B1の突起40が挿通されて、水平方向にある程度自由に移動できるように形成されていると共に、突起40の下端面が受盤50の湾曲凹面部分から逸脱するのを規制できるように形成されている。尚、クッション60は、突起40がシリンダーカバー47の円孔孔縁部分に接触して、損傷するのを防止できるように設けられたものである。
前記受盤50は、例えば、略厚肉円盤状を呈し、その上面中央には、球面状の湾曲凹面が凹設され、その下面には、スラストベアリング55の上部が内嵌可能な円形窪溝が凹設され、その外周面には、複数の金属製の球形状ボール52が、略半分程度収まるような凹部51が凹設されている。
そして、前記湾曲凹面は、その曲率半径が突起40の下端面部分の曲率半径より大きくなるように設定されていると共に、突起40の外径より大きな外径となるように設定されている。すなわち、突起40がある程度大きく摺動しても、湾曲凹面内から外れないように形成してある。
また、前記凹部51は、ボール52が自由に転動でき、複数のボール52と、スラストベアリング55とによって、受盤50がシリンダースリーブ45内を円周方向にスムーズに摺動できるように形成されている。尚、凹部51を上下二段に配することにより、受盤50の摺動がより滑らかとなる。
前記ベアリング受56は、例えば、シリンダースリーブ45に内接するような略円盤状を呈し、その上面には、スラストベアリング55の下部が内嵌可能な円形窪溝が凹設されている。尚、このベアリング受56は、図6に示すようにシリンダーベース46の上面にスラストベアリング55の下部が内嵌可能な円形窪溝を凹設せしめるようにすることにより、省略することもできる。
更に、図6に示す免震突起具B3は、例えば、図4に示す第1の免震装置Aの免震突起具A1や、図5に示す第2の免震装置Bの免震突起具B1として使用することができるものである。
具体的には、免震側構造体Hに固定される略円筒状のシリンダースリーブ75と、このシリンダースリーブ75内を円周方向に摺動自在となるように形成される略円盤状のベース71と、このベース71の下面に連設されると共に、その下端が略球面状を呈する突起70と、シリンダースリーブ75内上部に配設されるシリンダーベース76と、このシリンダーベース76とベース71との間に介装されるスラストベアリング80とを備えたものである。
そして、前記ベース71は、その外周面とシリンダースリーブ75内周面との間に複数のボール73が介装され、突起70及びベース71がシリンダースリーブ75に対して水平方向に回動自在となるように構成されている。
前記突起70は、例えば、短丸軸状で、その下端面が略球面状に形成されている。尚、突起70の太さ等は、免震側構造体Hの重量や、第2の免震装置Bや第1の免震装置Aの数等を考慮して適宜決定される。
前記ベース71は、例えば、略厚肉円盤状を呈し、その下面中央に突起70が連設されている。しかも、ベース71の上面には、スラストベアリング80の下部が内嵌可能な円形窪溝が凹設され、ベース71の外周面には、複数の金属製の球形状ボール73が、略半分程度収まるような凹部72が凹設されている。
前記シリンダースリーブ75は、例えば、その上下端縁部分に外方に張出すようなフランジ部分が設けてあり、これらフランジ部分が、取付具87や取付ボルト85・ナット86を介してシリンダーベース76やシリンダーカバー77に固定されている。
前記シリンダーベース76は、例えば、免震側構造体Hの下部に、取付ネジ等の適宜取付具87を介して固定されている。しかも、シリンダーベース76の下面には、スラストベアリング80の上部が内嵌可能な円形窪溝が凹設されている。
前記シリンダーカバー77は、例えば、例えば、その中央に比較的大きな円孔が穿設されており、この円孔から突起70が下方に突出するように形成されている。尚、シリンダーカバー77は、シリンダースリーブ75内からベース71(及び突起70)が脱落しないように設けられたものである。
前記耐震連結装置Dは、例えば、地盤側構造体Gと免震側構造体Hとの間に介装され、内蔵されたスプリング等の引戻し弾発力を利用して地盤側構造体Gから免震側構造体Hが浮き上がるのを抑制できる(及び地盤側構造体Gに対して免震側構造体Hが水平方向に大きく移動するのを阻止できる)ように構成されたものであれば良い。
前記取付台Fは、例えば、第2の免震装置Bの免震受具B2と略同様な外観形状を呈し、免震受具B2(或いは、免震突起具B3)と地盤側構造体Gとの隙間部分に合致するような高さを備えたものであれば良い。
尚、突起1、40、70と受盤10、50の湾曲凹面との接触部分には、潤滑油やグリース等で構成される適宜潤滑材が常時供給されるようにしてあることが望ましい。
ところで、免震システムの具体的構成、第1の免震装置Aの具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、第2の免震装置Bの具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設地位置、耐震連結装置Dの具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、取付台Fの具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、免震突起具A1の具体的構成、形状、寸法、材質、免震受具A2の具体的構成、形状、寸法、材質、免震突起具B1の具体的構成、形状、寸法、材質、免震受具B2の具体的構成、形状、寸法、材質、免震突起具B3の具体的構成、形状、寸法、材質、突起1の具体的構成、形状、寸法、材質、ベース2の具体的構成、形状、寸法、材質、取付具3の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、シリンダースリーブ5の具体的構成、形状、寸法、材質、シリンダーベース6の具体的構成、形状、寸法、材質、シリンダーカバー7の具体的構成、形状、寸法、材質、受盤10の具体的構成、形状、寸法、材質、凹部11の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置、ボール12の具体的構成、形状、寸法、材質、数、上部スプリング受15の具体的構成、形状、寸法、材質、下部スプリング受16の具体的構成、形状、寸法、材質、内がわスプリング17の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、外がわスプリング18の具体的構成、形状、寸法、材質、かず、配設位置、スラストベアリング20の具体的構成、形状、寸法、材質、クッション25の具体的構成、形状、寸法、材質、取付ネジ26の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、取付ボルト27・ナット28の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、取付ネジ29の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、取付具30の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、調整シム31の具体的構成、形状、寸法、材質、突起40の具体的構成、形状、寸法、材質、ベース41の具体的構成、形状、寸法、材質、取付具42の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、シリンダースリーブ45の具体的構成、形状、寸法、材質、シリンダーベース46の具体的構成、形状、寸法、材質、シリンダーカバー47の具体的構成、形状、寸法、材質、受盤50の具体的構成、形状、寸法、材質、凹部51の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置、ボール52の具体的構成、形状、寸法、材質、スラストベアリング55の具体的構成、形状、寸法、材質、ベアリング受56の具体的構成、形状、寸法、材質、クッション60の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、取付ネジ61の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、取付ボルト62・ナット63の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、取付具64の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、突起70の具体的構成、形状、寸法、材質、ベース71の具体的構成、形状、寸法、材質、凹部72の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置、ボール73の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、シリンダースリーブ75の具体的構成、形状、寸法、材質、シリンダーベース76の具体的構成、形状、寸法、材質、シリンダーカバー77の具体的構成、形状、寸法、材質、スラストベアリング80の具体的構成、形状、寸法、材質、取付ボルト85・ナット86の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、取付具87の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置等は、図示例のもの等に限定されることなく適宜自由に設定、変更できるものである。
本発明の構造体用免震システムを例示する部分正面図である。 本発明の構造体用免震システムを例示する部分平面図である。 本発明の構造体用免震システムを例示する部分側面図である。 本発明の構造体用免震システムの第1の免震装置を例示する一部切欠正面図である。 本発明の構造体用免震システムの第2の免震装置を例示する一部切欠正面図である。 本発明の構造体用免震システムの他の免震装置を例示する一部切欠正面図である。
符号の説明
A 免震装置
A1 免震突起具
1 突起
2 ベース
3 取付具
A2 免震受具
5 シリンダースリーブ
6 シリンダーベース
7 シリンダーカバー
10 受盤
11 凹部
12 ボール
15 上部スプリング受
16 下部スプリング受
17 内がわスプリング
18 外がわスプリング
20 スラストベアリング
25 クッション
26 取付ネジ
27 取付ボルト
28 ナット
29 取付ネジ
30 取付具
31 調整シム
B 免震装置
B1 免震突起具
40 突起
41 ベース
42 取付具
B2 免震受具
45 シリンダースリーブ
46 シリンダーベース
47 シリンダーカバー
50 受盤
51 凹部
52 ボール
55 スラストベアリング
56 ベアリング受
60 クッション
61 取付ネジ
62 取付ボルト
63 ナット
64 取付具
B3 免震突起具
70 突起
71 ベース
72 凹部
73 ボール
75 シリンダースリーブ
76 シリンダーベース
77 シリンダーカバー
80 スラストベアリング
85 取付ボルト
86 ナット
87 取付具
D 耐震連結装置
F 取付台
G 地盤側構造体
H 耐震側構造体

Claims (4)

  1. 適宜間隔を隔てて配される地盤側構造体と免震側構造体との間に、第1の免震装置と、第2の免震装置と、耐震連結装置とを複数介装して構成される構造体用免震システムであって、前記第1の免震装置は、免震側構造体に適宜手段で固定される免震突起具と、地盤側構造体に適宜手段で固定される免震受具とからなり、免震突起具は、下端が略球面状を呈する突起と、免震側構造体に固定されるベースとを備え、免震受具は、略円筒状のシリンダースリーブと、このシリンダースリーブ内を上下方向及び円周方向に摺動自在となるように形成される受盤と、シリンダースリーブ内上部に配される上部スプリング受と、シリンダースリーブ内下部に配される下部スプリング受と、上部スプリング受と下部スプリング受の間に縮装される内がわスプリングと、上部スプリング受と下部スプリング受の間に縮装されると共に、内がわスプリングを囲撓するように配設される外がわスプリングと、受盤と上部スプリング受との間に介装されるスラストベアリングとを備え、受盤は、その上面の湾曲凹面に突起下端面が摺動自在となるように形成されると共に、その外周面とシリンダースリーブ内周面との間に複数のボールが介装され、前記第2の免震装置は、免震側構造体に適宜手段で固定される免震突起具と、地盤側構造体に適宜手段で固定される免震受具とからなり、免震突起具は、下端が略球面状を呈する突起と、免震側構造体に固定されるベースとを備え、免震受具は、略円筒状のシリンダースリーブと、このシリンダースリーブ内を円周方向に摺動自在となるように形成される受盤と、シリンダースリーブ内下部に配されるベアリング受と、受盤とベアリング受との間に介装されるスラストベアリングとを備え、受盤は、その上面の湾曲凹面に突起下端面が摺動自在となるように形成されると共に、その外周面とシリンダースリーブ内周面との間に複数のボールが介装され、免震側構造体や地盤側構造体が振動すると、第1及び第2の免震装置の突起が、受盤の湾曲凹面を摺動すると共に、受盤を回転せしめられるように構成したことを特徴とする構造体用免震システム。
  2. 前記免震突起具は、免震側構造体に固定される略円筒状のシリンダースリーブと、このシリンダースリーブ内を円周方向に摺動自在となるように形成される略円盤状のベースと、このベースの下面に連設されると共に、その下端が略球面状を呈する突起と、シリンダースリーブ内上部に配設されるシリンダーベースと、このシリンダーベースとベースとの間に介装されるスラストベアリングとを備え、前記ベースは、その外周面とシリンダースリーブ内周面との間に複数のボールが介装され、突起及びベースがシリンダースリーブに対して水平方向に回動自在となるように構成したことを特徴とする請求項1記載の構造体用免震システム。
  3. 適宜間隔を隔てて配される地盤側構造体と免震側構造体との間に介装される構造体用免震システムに利用可能な免震装置であって、免震側構造体に適宜手段で固定される免震突起具と、地盤側構造体に適宜手段で固定される免震受具とからなり、免震突起具は、下端が略球面状を呈する突起と、免震側構造体に固定されるベースとを備え、免震受具は、略円筒状のシリンダースリーブと、このシリンダースリーブ内を上下方向及び円周方向に摺動自在となるように形成される受盤と、シリンダースリーブ内上部に配される上部スプリング受と、シリンダースリーブ内下部に配される下部スプリング受と、上部スプリング受と下部スプリング受の間に縮装される内がわスプリングと、上部スプリング受と下部スプリング受の間に縮装されると共に、内がわスプリングを囲撓するように配設される外がわスプリングと、受盤と上部スプリング受との間に介装されるスラストベアリングとを備え、受盤は、その上面の湾曲凹面に突起下端面が摺動自在となるように形成されると共に、その外周面とシリンダースリーブ内周面との間に複数のボールが介装され、免震側構造体や地盤側構造体が振動すると、突起が、受盤の湾曲凹面を摺動すると共に、受盤を回転せしめられるように構成したことを特徴とする構造体用免震システムに利用可能な免震装置。
  4. 適宜間隔を隔てて配される地盤側構造体と免震側構造体との間に介装される構造体用免震システムに利用可能な免震装置Bであって、免震側構造体に適宜手段で固定される免震突起具と、地盤側構造体に適宜手段で固定される免震受具とからなり、免震突起具は、下端が略球面状を呈する突起と、免震側構造体に固定されるベースとを備え、免震受具は、略円筒状のシリンダースリーブと、このシリンダースリーブ内を円周方向に摺動自在となるように形成される受盤と、シリンダースリーブ内下部に配されるベアリング受と、受盤とベアリング受との間に介装されるスラストベアリングとを備え、受盤は、その上面の湾曲凹面に突起下端面が摺動自在となるように形成されると共に、その外周面とシリンダースリーブ内周面との間に複数のボールが介装され、免震側構造体や地盤側構造体が振動すると、突起が、受盤の湾曲凹面を摺動すると共に、受盤を回転せしめられるように構成したことを特徴とする構造体用免震システムに利用可能な免震装置。
JP2006167634A 2006-06-16 2006-06-16 構造体用免震システム及びこのシステムに利用可能な免震装置 Pending JP2007333145A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006167634A JP2007333145A (ja) 2006-06-16 2006-06-16 構造体用免震システム及びこのシステムに利用可能な免震装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006167634A JP2007333145A (ja) 2006-06-16 2006-06-16 構造体用免震システム及びこのシステムに利用可能な免震装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007333145A true JP2007333145A (ja) 2007-12-27

Family

ID=38932797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006167634A Pending JP2007333145A (ja) 2006-06-16 2006-06-16 構造体用免震システム及びこのシステムに利用可能な免震装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007333145A (ja)

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013053450A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Hayashi Bussan Hatsumei Kenkyusho:Kk 免震装置とそれを使用する免震方法
JP5226894B1 (ja) * 2012-12-07 2013-07-03 株式会社ジェイ・プラン 免震装置
KR20160036455A (ko) * 2014-09-25 2016-04-04 조양근 진동 흡수 댐퍼
CN105697642A (zh) * 2016-04-27 2016-06-22 湖州南浔石淙盛艳丝绸有限公司 一种具有缓冲减震功能的纺织机底座
CN105715915A (zh) * 2016-04-27 2016-06-29 湖州南浔石淙盛艳丝绸有限公司 一种纺织机的减震座
CN105782314A (zh) * 2016-04-27 2016-07-20 湖州南浔石淙盛艳丝绸有限公司 一种全方位缓冲的纺织机减震座
CN105972148A (zh) * 2016-07-15 2016-09-28 中国地震局地震研究所 基于二级螺旋弹簧系统的超低频隔振装置
KR101707413B1 (ko) * 2016-09-23 2017-02-16 (주)파워엔텍 방진장치용 볼슬라이더 내진 스토퍼
KR101800871B1 (ko) * 2017-02-24 2017-11-24 세종전기공업 주식회사 내진 서포트
KR101806505B1 (ko) * 2017-03-15 2018-01-11 주식회사 대한전공 내진 서포트
KR101825716B1 (ko) * 2017-02-24 2018-02-07 삼덕전기 주식회사 내진 서포트
KR101834473B1 (ko) 2017-04-11 2018-03-05 (주)일렉트코리아 면진 및 내진장치가 구비되는 배전반
CN107792585A (zh) * 2017-09-12 2018-03-13 合肥富通环保新能源科技有限公司 一种应用于生活垃圾气力输送系统的除尘除臭器
CN107938906A (zh) * 2017-12-28 2018-04-20 浙江东南网架股份有限公司 一种用于大悬臂旋转开合屋盖的中心转轴定位机构
JP2018132192A (ja) * 2012-09-24 2018-08-23 三協立山株式会社 免震具及び免震具を備える被支持物
CN109027112A (zh) * 2018-09-21 2018-12-18 萍乡市凯越机电设备有限公司 用于机电设备的减震装置
KR102049316B1 (ko) * 2019-08-16 2019-11-27 (주)현대에이아이티 내진 제진 및 면진 기능을 갖는 이중바닥재
CN111608693A (zh) * 2020-06-02 2020-09-01 仲恺农业工程学院 一种高强钢管混凝土拱
CN111877137A (zh) * 2020-07-16 2020-11-03 重庆交通大学 一种抗震桥梁桥墩结构
KR102177483B1 (ko) 2020-04-20 2020-11-11 금성제어기 주식회사 면진용 댐퍼
KR102286598B1 (ko) 2021-05-07 2021-08-05 (주)연합기전 내진형 수변전반
KR102325402B1 (ko) 2021-05-27 2021-11-12 주식회사 케이씨파워 수변전반용 면진장치

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013053450A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Hayashi Bussan Hatsumei Kenkyusho:Kk 免震装置とそれを使用する免震方法
JP2018132192A (ja) * 2012-09-24 2018-08-23 三協立山株式会社 免震具及び免震具を備える被支持物
JP5226894B1 (ja) * 2012-12-07 2013-07-03 株式会社ジェイ・プラン 免震装置
KR20160036455A (ko) * 2014-09-25 2016-04-04 조양근 진동 흡수 댐퍼
KR101670277B1 (ko) 2014-09-25 2016-10-28 조양근 진동 흡수 댐퍼
CN105697642A (zh) * 2016-04-27 2016-06-22 湖州南浔石淙盛艳丝绸有限公司 一种具有缓冲减震功能的纺织机底座
CN105715915A (zh) * 2016-04-27 2016-06-29 湖州南浔石淙盛艳丝绸有限公司 一种纺织机的减震座
CN105782314A (zh) * 2016-04-27 2016-07-20 湖州南浔石淙盛艳丝绸有限公司 一种全方位缓冲的纺织机减震座
CN105972148A (zh) * 2016-07-15 2016-09-28 中国地震局地震研究所 基于二级螺旋弹簧系统的超低频隔振装置
KR101707413B1 (ko) * 2016-09-23 2017-02-16 (주)파워엔텍 방진장치용 볼슬라이더 내진 스토퍼
KR101800871B1 (ko) * 2017-02-24 2017-11-24 세종전기공업 주식회사 내진 서포트
KR101825716B1 (ko) * 2017-02-24 2018-02-07 삼덕전기 주식회사 내진 서포트
KR101806505B1 (ko) * 2017-03-15 2018-01-11 주식회사 대한전공 내진 서포트
KR101834473B1 (ko) 2017-04-11 2018-03-05 (주)일렉트코리아 면진 및 내진장치가 구비되는 배전반
CN107792585A (zh) * 2017-09-12 2018-03-13 合肥富通环保新能源科技有限公司 一种应用于生活垃圾气力输送系统的除尘除臭器
CN107938906A (zh) * 2017-12-28 2018-04-20 浙江东南网架股份有限公司 一种用于大悬臂旋转开合屋盖的中心转轴定位机构
CN107938906B (zh) * 2017-12-28 2024-01-23 浙江东南网架股份有限公司 一种用于大悬臂旋转开合屋盖的中心转轴定位机构
CN109027112A (zh) * 2018-09-21 2018-12-18 萍乡市凯越机电设备有限公司 用于机电设备的减震装置
KR102049316B1 (ko) * 2019-08-16 2019-11-27 (주)현대에이아이티 내진 제진 및 면진 기능을 갖는 이중바닥재
KR102177483B1 (ko) 2020-04-20 2020-11-11 금성제어기 주식회사 면진용 댐퍼
CN111608693A (zh) * 2020-06-02 2020-09-01 仲恺农业工程学院 一种高强钢管混凝土拱
CN111877137A (zh) * 2020-07-16 2020-11-03 重庆交通大学 一种抗震桥梁桥墩结构
CN111877137B (zh) * 2020-07-16 2021-09-07 重庆交通大学 一种抗震桥梁桥墩结构
KR102286598B1 (ko) 2021-05-07 2021-08-05 (주)연합기전 내진형 수변전반
KR102325402B1 (ko) 2021-05-27 2021-11-12 주식회사 케이씨파워 수변전반용 면진장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007333145A (ja) 構造体用免震システム及びこのシステムに利用可能な免震装置
JPH10246287A (ja) 台足構造
JP4310549B2 (ja) 構造体用耐震システム
JPH0656531U (ja) 重量物支持用防振装置
JP2006336733A (ja) 上下免震ユニットおよびこれを用いた免震装置
KR100635478B1 (ko) 저 마찰 구름운동 진자받침
JP5130785B2 (ja) 塔状構造物の制振方法および装置
JP4126436B2 (ja) 構造体用耐震システム及びこのシステムに利用可能な耐震連結装置
TW482848B (en) Shock proof sliding mechanism
KR100425455B1 (ko) 회전체 테스트 장치
CN103307114B (zh) 一种抗震抗倾斜轴承
CN109357081B (zh) 一种石油管体支撑结构
CN211597369U (zh) 一种商场用仿古建筑抗震柱石
JP2009097301A (ja) 減衰機能を備えた転がり免震支承装置
JP2000266116A (ja) 揺動ベアリング式免震装置
JP3941959B2 (ja) 免震装置及び免震構造
CN219411358U (zh) 一种用于建筑设计的抗震结构
JP2018084129A (ja) 免震具
JP2004162765A (ja) 揺動防止柱機構内蔵の低剛性ゴムばね支承体
JP5124055B1 (ja) 滑り、鋼球複合免震支承装置。
JP2007078012A (ja) 免震装置
CN221237298U (zh) 一种建筑抗震支架结构
JP2007146931A (ja) 免震装置およびその免震装置を用いた免震構造
JP2015014319A (ja) 免震支持装置
JP3113663U (ja) コイルばねを使用した免震装置及びその免震構造

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081209

A977 Report on retrieval

Effective date: 20081211

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A02 Decision of refusal

Effective date: 20090407

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02