JP5124055B1 - 滑り、鋼球複合免震支承装置。 - Google Patents

滑り、鋼球複合免震支承装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】
装置の占有平面積がより小さく、より摩擦係数小さく免震動作をすることができる滑り、鋼球複合免震支承装置を提供する。
【解決手段】
上転動円盤台2の直径中心点に合わせて荷重負荷転動面20を形成させ、外周部に鋼球無負荷吸着面21を形成させ、双方面下に適宜数の鋼球9を吸着させ、円筒状壁体4の全円周縁外に鋼球離脱防止円筒状壁板体23を下端側の先端を下転動板1上面に近接させて配設し、円筒状壁板体23の外周縁外に複数の滑り台体24を立設することで占有平面積が小さくなり、滑り台体24に滑り台体高さ調整部26とゴム状弾性体27とを備え、荷重負荷転動面20が対向する下転動板1上面を、僅かな深さまで切除して鋼球非接触面18を形成させることで、鋼球9のみの摩擦係数の小さい転動免震をすることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、軽構造物及び物品台並びに機器等に用いる免震支承装置に関し、詳細には、装置の占有平面積がより小さく、更に水平地震動時に、より摩擦抵抗小さく免震動作が可能な、滑り、鋼球複合免震支承装置に関する。
従来技術に滑り、鋼球複合免震支承装置が知られている。該装置は非磁性体でなる上転動円盤台2の上面側に永久磁石11を配設し、下面側に複数の鋼球9を吸着させ、上転動円盤台2の全円周縁外に、鋼球停留室兼移動路5を形成させる椀円環状室壁板6を配設し、更に椀円環状室壁板6の全円周縁端外に円環状滑り台体14を配設する構成のものであり、複数の鋼球9を上転動面7下面に吸着させることにより、上下地震動等の外力が作用して下転動板1と上転動面7との間が離間しても、鋼球9が該間外に離散して免震不能となる恐れがない特長を有している。
また、平常時においては、鋼球9と円環状滑り台体14との双方が被免震物荷重を支持し、風等の外力が作用しても鋼球9は転動し難く、水平地震動時においては、鋼球9と円環状滑り台体14との双方が被免震物荷重を支持して免震し、滑り摩擦係数と転がり摩擦係数との中間的な摩擦係数の免震動作を行う特長を有している。
また、平常時に上転動面7が対向する下転動板1上面の全面を僅かに切除して、鋼球非接触面18を形成させることにより、上転動面7下に吸着した鋼球9の下極点側は鋼球非接触面18上面に接触せず、よつて、平常時には円環状滑り台体14の滑り板15が被免震物荷重を全支持し、平常時に風等の外力が作用しても被免震物は揺動しない特長を有している。(特許文献1ご参照。)
特許第5004374号。
しかしながら、特許文献1の滑り、鋼球複合免震支承装置においては、上転動円盤台2の全円周縁外に鋼球停留室兼移動路5を形成させる椀円環状室壁板6が配設され、更に椀円環状室壁板6の全円周縁外に円環状滑り台体14が配設される構成のため、該装置の占有平面積は比較的に広面積となり、下転動板1の転動面積は、水平地震時に該装置が、必要とする地震設計水平変位量を支障なく変位することができる転動面積を必要とするため、より広面積な下転動板1を必要とし、限られた被免震物の平面積内に複数の該装置を配設するに際し支障となる恐れがあり、より小占有平面積の該装置の出現を要望されている。
また、水平地震動時における該装置の免震動作は、円環状滑り台体14の滑り免震と鋼球9の転がり免震との複合免震であり、滑り摩擦係数と転がり摩擦係数との中間的な摩擦係数の免震動作を行うが、より摩擦抵抗小さく免震動作が行える該装置の出現を要望されている。
本発明は、上述の従来技術の特許文献1の滑り、鋼球複合免震支承装置に対する要望に鑑みなされたものであり、装置の占有平面積がより小さく、更に水平地震動時に、より摩擦抵抗小さく免震動作が可能な、滑り、鋼球複合免震支承装置を安価に提供することを目的とする。
本発明の上記目的を達成するための第一の解決手段は、滑り、鋼球複合免震支承装置において、鋼球転出入傾斜天井面を用いるのに代えて、上転動円盤台の下面側の直径中心点に合わせて、所定の直径を備えた荷重負荷転動面を形成させ、適宜数の鋼球を荷重負荷転動面下に吸着させて鋼球の下極点を下転動板上面に当接させ、荷重負荷転動面の全外周縁線まで、上転動円盤台の全円周縁端から荷重負荷転動面下の中心方向に向って、斜め下方向に適宜な傾斜角で適宜な幅で円環状に切除して鋼球無負荷吸着面を形成させ、鋼球無負荷吸着面下と下転動板上面との間に鋼球無負荷停留兼移動空間を形成させて、鋼球無負荷吸着面に適宜数の鋼球を吸着させる。
更に、椀円環状室壁板を用いるのに代えて、円筒状壁体の全円周縁外に沿わせて、剛体でなる鋼球離脱防止円筒状壁板体を、上端側を取付板に適宜に螺着し、下端側の先端を下転動板上面に近接させて配設する。
尚更に、円環状滑り台体を用いるのに代えて、鋼球離脱防止円筒状壁板体の外周縁外に適宜に近接させて、剛体でなる適宜な外形の複数の滑り台体を、下端側に適宜な滑り板を固着して下転動板上面上に当接配設し、上端側を取付板に適宜に螺着してなる、滑り、鋼球複合免震支承装置の構成である。
所定の直径を備えた荷重負荷転動面の所定の直径とは、被免震物荷重を複数台の滑り、鋼球複合免震支承装置が分担支持し、吸着した複数の鋼球が分担分を支持して支障なく転動免震できる直径である。
鋼球無負荷吸着面の円環状に切除する適宜な傾斜角は、該吸着面下に吸着した複数の鋼球の全数の下極点が、下転動板上面に接触せず、被免震物荷重を支持できない程度に切除する適宜な僅かな傾斜角である。
鋼球無負荷吸着面の適宜な円環状の幅は、水平地震動時に、荷重負荷転動面の面積の約70%から100%の面積内の適宜な面積内に密度高く吸着した鋼球が順次に転入し、他の適宜数の鋼球と共に鋼球無負荷吸着面下に吸着して、鋼球無負荷停留兼移動空間内に停留や、荷重負荷転動面下と鋼球無負荷吸着面下間を、往復と移動の動作を取混ぜて行い、転動免震を支障なく続行することができる無負荷吸着面積が得られる適宜な円環状の幅である。
複数の鋼球が、荷重負荷転動面下と鋼球無負荷停留兼移動空間との間を停留や、往復と移動の動作を取混ぜて行うことで、転動免震が支障なく続行することが可能であることにより、従来に用いた鋼球停留室兼移動路を必要としない。
よつて、椀円環状室壁板を用いるのに代えて、鋼球離脱防止円筒状壁板体を円筒状壁体の全円周縁外に配設することで、鋼球無負荷吸着面下と荷重負荷転動面下に吸着した複数の鋼球が、上転動円盤台外に離散することを防止され、鋼球は転動免震を支障なく行うことができる。
鋼球停留室兼移動路を形成する椀円環状室壁板を必要としないため、円筒状壁体の全円周縁外に配設した椀円環状室壁板の占有平面積が不要となり、よつて、滑り台体を鋼球離脱防止円筒状壁体の外周縁外に適宜に近接させて配設することができ、該装置の占有平面積が縮小し、従って、より小占有平面積の下転動板を用いることができる。
本発明の上記目的を達成するための第二の解決手段は、複数の滑り台体の適宜な位置に、適宜な滑り台体高さ調整部を備えた、第一解決手段の滑り、鋼球複合免震支承装置の構成である。
適宜な滑り台体高さ調整部を調整することにより、下転動板上面上に当接立設した滑り台体の、被免震物荷重の分担支持量を、増減させることができる。
即ち、滑り台体が下転動板上面上に当接して被免震物荷重を分担する支持量を、平常時に被免震物が風等の外力が作用しても揺動しない程度に滑り台体の高さを調整することにより、平常時に滑り台体と複数の鋼球が被免震物荷重を分担支持し、被免震物が風等の外力が作用しても揺動せず、水平地震動時に滑り台体の、滑り板の滑り摩擦抵抗が減少し、複数の鋼球の被免震物荷重の分担支持量が増加し、該装置は主として摩擦抵抗の小さい転がり摩擦による免震動作を行うことができる。
本発明の上記目的を達成するための第三の解決手段は、平常時に上転動面が対向する下転動板上面の全面を、僅かな深さまで切除して鋼球非接触面を形成させてなる、滑り、鋼球複合免震支承装置において、平常時に上転動面が対向する下転動板上面の全面を、僅かな深さまで切除して鋼球非接触面を形成させるに代えて、荷重負荷転動面が対向する下転動板上面を、僅かな深さまで切除して鋼球非接触面を形成させる。
更に、滑り台体の上端側、下端側の何れか適宜端側に、僅かに圧縮変形することができる適宜な弾力のゴム状弾性体を挿入配設してなる第一解決手段または第二解決手段の滑り、鋼球複合免震支承装置の構成である。
上転動面が対向する下転動板上面の全面を鋼球非接触面とするに比し、荷重負荷転動面が対向する下転動板上面を鋼球非接触面とすることにより、鋼球非接触面の直径と面積とが小さくなり、水平地震動時に複数の鋼球が鋼球非接触面上を通過する際の、無負荷状態で通過する鋼球数が減少し、鋼球の転動免震効率が向上する。
滑り台体にゴム状弾性体を挿入配設することで、平常時には、ゴム状弾性体が被免震物荷重により、僅かに圧縮変形して滑り台体は被免震物荷重を全支持し、鋼球非接触面上の荷重負荷転動面に吸着した複数の鋼球は被免震物荷重を支持せず、風等の外力が作用しても被免震物は揺動しない。
水平地震動時には、複数の鋼球が鋼球非接触面上から下転動板上面上に移動して転動免震を開始すると共に、圧縮変形したゴム状弾性体は被免震物荷重の支持から開放され、滑り台体の滑り板は下転動板上面上を擦動し、被免震物荷重を分担せず、複数の鋼球は被免震物荷重を支持して、摩擦抵抗の小さい転がり摩擦による転動免震を行うことができる。
第一の解決手段では、上転動円盤台の下面側に荷重負荷転動面と鋼球無負荷吸着面とを形成することで、複数の鋼球が、荷重負荷転動面下と鋼球無負荷吸着面下との間を停留や、往復と移動の動作を取混ぜて行ことができることにより、転動免震が支障なく続行することが可能である。よつて、鋼球停留室兼移動路を形成するための、椀円環状室壁板を必要としない。
従って、椀円環状室壁板が占める占有平面積が不要ななり、滑り台体を鋼球離脱防止円筒状壁体の外周縁外に適宜に近接させて配設することができ、該装置の占有平面積は減少し、より小面積の下転動板を用いることができると共に該装置は安価となる。
第二の解決手段では、滑り台体に適宜な滑り台体高さ調整部を備え、高さを調整することにより、下転動板上面上に当接配設した滑り台体の、被免震物荷重の分担支持量を、増減させることができ、滑り台体の被免震物荷重の分担支持量を減少させ、複数の鋼球の被免震物荷重の分担支持量を増加させることで、該装置はより摩擦抵抗の小さい転動免震を行うことができる。
第三の解決手段では、上転動面が対向する下転動板上面の全面を鋼球非接触面とするに比し、荷重負荷転動面が対向する下転動板上面を鋼球非接触面とすることにより、鋼球非接触面の直径と面積とが小さくなり、水平地震動時に複数の鋼球が鋼球非接触面上を通過する際の、無負荷状態の鋼球数が減少し、鋼球の転動免震効率が向上する。
また、被免震物荷重により僅かに圧縮変形するゴム状弾性体を挿入した滑り台体を用いたことにより、平常時には、滑り台体は被免震物荷重を全支持し、鋼球は支持せず、風等の外力が作用しても被免震物は揺動しない。
水平地震動時には、複数の鋼球が鋼球非接触面上から下転動板上面上に移動して転動免震を開始すると共に、圧縮変形したゴム状弾性体は被免震物荷重の支持から開放され、滑り台体の滑り板は下転動板上面上を擦動し、被免震物荷重を分担せず、複数の鋼球は被免震物荷重を支持して、摩擦抵抗の小さい転がり摩擦による転動免震を行うことができる。
(a) 実施形態1に係る、鋼球離脱防止円筒状壁板体を用いてなる、滑り、鋼球複合免震支承装置Dの縦断面図。(b) 図1aの大円線内の拡大縦断面図。(c) 図1aのA-A部の水平切断平面図(鋼球の透視を含む。)。 (a) 実施形態2に係る、滑り台体の適宜な位置に、適宜な滑り台体高さ調整部を備えた、滑り、鋼球複合免震支承装置Eの縦断面図。(b) 図2aの大円線内の拡大縦断面図。 (a) 実施形態3に係る、荷重負荷転動面が対向する下転動板上面を鋼球非接触面とし、更に、滑り台体の下端側に、ゴム状弾性体を挿入配設してなる滑り、鋼球複合免震支承装置Fの縦断面図。(b) 図3aの大円線内の、該装置Fの下転動板が白抜き矢印方向に水平変位したときの、ゴム状弾性体の復元状態時を示す拡大縦断面図。
以下、図を用いて本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)図1aから図2cに基づいて滑り、鋼球複合免震支承装置Dを説明すれば、従来の滑り、鋼球複合免震支承装置における、鋼球転出入傾斜天井面8を用いるのに代えて、上転動円盤台2の下面側の直径中心点に合わせて、所定の直径を備えた荷重負荷転動面20を形成させ、適宜数の鋼球9を荷重負荷転動面20面下に吸着させて鋼球9の下極点を下転動板1上面に当接させ、荷重負荷転動面20の全外周縁線まで、上転動円盤台2の全円周縁端から荷重負荷転動面20下の中心方向に向って、斜め下方向に適宜な傾斜角で適宜な幅で円環状に切除して鋼球無負荷吸着面21を形成させ、鋼球無負荷吸着面21下と下転動板1上面との間に鋼球無負荷停留兼移動空間22を形成させて、鋼球無負荷吸着面21に適宜数の鋼球9を吸着させる。
更に、従来の滑り、鋼球複合免震支承装置における、椀円環状室壁板6を用いるのに代えて、円筒状壁体4の全円周縁外に沿わせて、剛体でなる鋼球離脱防止円筒状壁板体23を、上端側を取付板17に適宜に螺着し、下端側の先端を下転動板1上面に近接させて配設する。
尚更に、従来の滑り、鋼球複合免震支承装置における、円環状滑り台体14を用いるのに代えて、鋼球離脱防止円筒状壁板体23の外周縁外に適宜に近接させて、剛体でなる適宜な外形の複数の滑り台体24を、下端側に適宜な滑り板15を固着して下転動板1上面上に当接配設し、上端側を取付板17に適宜に螺着する。
所定の直径を備えた荷重負荷転動面20の所定の直径とは、被免震物荷重を複数台の滑り、鋼球複合免震支承装置Dが分担支持し、吸着した複数の鋼球9が分担分を支持して支障なく転動免震できる直径である。
鋼球無負荷吸着面21の適宜な傾斜角は、該吸着面21に吸着した複数の鋼球9の全数の下極点が、下転動板1上面に接触せず、被免震物荷重を支持できない程度に切除する適宜な僅かな傾斜角である。
鋼球無負荷吸着面21の適宜な円環状の幅は、水平地震動時に、荷重負荷転動面20の面積の約70%から100%の面積内の適宜な面積内に密度高く吸着した鋼球9が順次に転入し、他の適宜数の鋼球9と共に停留や、荷重負荷転動面20下と鋼球無負荷吸着面21下間を、吸着して往復と移動の動作を取混ぜて行い、転動免震を支障なく続行することができる無負荷吸着面積が得られる適宜な円環状の幅である。
剛体でなる鋼球離脱防止円筒状壁板体23は、鋼、軽金属、強度のある合成樹脂等、鋼球離脱防止円筒状壁板体23として用いるに適した材料であれば何れも適宜に用いることができる。板状材料を成形加工や、鋳造や型加工等適宜に成形して用い、転動免震中の複数の鋼球9の衝突撃に抵抗できる厚さを必要し、複数に分割して用いると保守管理が容易となる。
剛体でなる適宜な外形で複数の滑り台体24は、被免震物荷重を分担支持できる強度を必要とし、上記同様の材料を用い円柱状、各種角柱状等適宜な外形に成形して用い、複数を適宜な間隔を用いて上端側を取付板17に螺着して用いると保守管理が容易となる。下端側に適宜な滑り板15を交換容易に固着して下転動板1上面上に当接立設させる。
なお、円筒状壁体4と鋼球離脱防止円筒状壁板体23との上端側を外周縁方向にL状に折り曲げ円盤状とすることにより、下転動板1上面側から取付板17に螺着して用いることが容易であり、保守管理が容易となる。
鋼球離脱防止円筒状壁板体23の全外周縁下端側に、下転動板1上面上の異物、塵等を排除して、鋼球9の転動免震に支障を与えないための、柔軟性材でなる適宜な材料を用いて異物排除板状体25を、下端側が下転動板1上面に僅かに接触するよう交換容易に配設螺着すれば支障の発生を予防することができる。適宜に用いるとよい。
複数の鋼球9が、荷重負荷転動面20下と鋼球無負荷吸着面21面下との間で、停留や、往復と移動の動作を取混ぜて行うことで、転動免震が支障なく続行することが可能であることにより、椀円環状室壁板6を用いるのに代えて、鋼球離脱防止円筒状壁板体23を円筒状壁体4の全円周縁外に配設することで、荷重負荷転動面20下と鋼球無負荷吸着面21下とに吸着した複数の鋼球9が、上転動円盤台2外に離脱することを防止され、鋼球9は転動免震を支障なく行うことができる。
鋼球停留室兼移動路5を形成する椀円環状室壁板6を必要としないため、椀円環状室壁板6の占有平面積が不要となり、よつて、滑り台体24を鋼球離脱防止円筒状壁体23の外周縁外に適宜に近接させて配設することができ、該装置の占有平面積が縮小し、従って、より小転動面積の下転動板1を用いることができる。
小面積の下転動板1が用いられることにより、限られた被免震物面積内に複数の該装置Dを配設するに際しての要望に応えることができる。
平常時には、滑り台体24と複数の鋼球9とが被免震物荷重を分担支持し、風等の外力が作用しても被免震物は揺動しない。水平地震動時には、鋼球9と滑り台体24との双方が被免震物荷重を支持して免震し、滑り摩擦係数と転がり摩擦係数との中間的な摩擦係数の免震動作を行う。
なお、滑り台体24は被免震物荷重を確実に分担支持する支持能力を備える必要があり、複数の鋼球9は、被免震物荷重を確実に分担支持することができる鋼球数を備える必要があり、複数の鋼球9が分担分を支持して支障なく転動免震できる荷重負荷転動面20の直径を備える必要がある。滑り台体24と複数の鋼球9数及び荷重負荷転動面20の直径を、それぞれが被免震物荷重を全支持することができる支持能力を備えることが好ましい。
(第2実施形態)図2aと図2bに基づいて滑り、鋼球複合免震支承装置Eを説明すれば、複数の滑り台体24の適宜な位置に、適宜な滑り台体高さ調整部26を備える。
適宜な滑り台体高さ調整部26は、滑り台体24の上端側、下端側、中間部の何れの位置にも備えられ、本実施形態では滑り台体24の中間部に備える。
被免震物荷重を確実に支持できる複数本のボルトを用い、滑り台体24の中間部を上下に分断し、双方端に取付け板を一体的に固着し、双方の取付け板を複数本のボルトを用いて接続することで、ナツトで容易に滑り台体の高さを調整することができる。なお、滑り台体高さ調整部26は、他の適宜な高さ調整部具を備えることができる。
適宜な滑り台体高さ調整部26を調整することにより、下転動板1上面上に当接配設した滑り台体24の、被免震物荷重の分担支持量を、増減させることができる。
なお、滑り台体高さ調整部26を滑り台体24に備えた場合は、滑り台体24は被免震物荷重を全支持する支持能力を備え、複数の鋼球9は、被免震物荷重を全支持することができる鋼球数を備え、複数の鋼球9が被免震物荷重を全支持して支障なく転動免震できる荷重負荷転動面20の直径を備えることにより、何れか側が被免震物荷重を全支持して免震動作を行うとき、支障なく免震動作を行うことができる。
(第3実施形態)図3aと図3bに基づいて滑り、鋼球複合免震支承装置Fを説明すれば、平常時に上転動面7が対向する下転動板1上面の全面を、僅かな深さまで切除して鋼球非接触面を形成させてなる、従来の滑り、鋼球複合免震支承装置における、平常時に上転動面7が対向する下転動板1上面の全面を、僅かな深さまで切除して鋼球非接触面18を形成させるに代えて、荷重負荷転動面20が対向する下転動板1上面を、僅かな深さまで切除して鋼球非接触面18を形成させる。
更に、滑り台体24の上端側、下端側の何れか適宜端側として下端側に、下端側と滑り板15間に、僅かに圧縮変形することができるゴム状弾性体27を挿入配設し、ゴム状弾性体27と滑り板15とを滑り台体24の下端側に、双方共に交換容易に適宜な手段で、例えば螺着する。
ゴム状弾性体27は、板状の天然ゴムまたは、合成ゴム等を用い、滑り台体24の下端側の形状に適宜に合わせ、被免震物荷重を受けるよう配設する。なお、ゴム状弾性体27は、ゴム状弾性体27を用いるに限られず、必要とする変形量が得られる適宜な変形具を用いることができる。
僅かに圧縮変形することができるゴム状弾性体27の、僅かな圧縮変形量は、平常時に、ゴム状弾性体27が被免震物荷重により僅かに圧縮変形すると共に、荷重負荷転動面20下に吸着した複数の鋼球9の下極点が、下転動板1上面線を下方向に超えて鋼球非接触面18上に僅かに沈下する。その沈下量は、鋼球9の下極点が鋼球非接触面18上に接触しない上に、水平地震動時に複数の鋼球9が、鋼球非接触面18上から下転動板1上面上に容易に乗り上ることができる沈下量であることを必要とし、ゴム状弾性体27の圧縮変形量は、沈下量と同量である。
上転動面7が対向する下転動板1上面の全面を鋼球非接触面18とするに比し、荷重負荷転動面20が対向する下転動板1上面を鋼球非接触面18とすることにより、鋼球非接触面18の直径と面積とが小さくなり、水平地震動時に複数の鋼球9が鋼球非接触面18上を通過する際の、無負荷状態で通過する鋼球数が減少し、鋼球9の転動免震効率が向上する。
平常時には、ゴム状弾性体27が被免震物荷重により僅かに圧縮変形して滑り台体24は被免震物荷重を全支持し、鋼球非接触面18上の荷重負荷転動面20に吸着した複数の鋼球9は被免震物荷重を支持せず、風等の外力が作用しても被免震物は揺動しない。
水平地震動時には、複数の鋼球9が鋼球非接触面18上から下転動板1上面上に移動して転動免震を開始すると共に、圧縮変形したゴム状弾性体27は被免震物荷重の支持から開放され、滑り台体24の滑り板15は下転動板1上面上を擦動し、被免震物荷重を分担せず、複数の鋼球9は被免震物荷重を支持して、摩擦抵抗の小さい転がり摩擦による転動免震を行うことができる。
なお、滑り台体24は被免震物荷重を全支持する支持能力を備え、複数の鋼球9は、被免震物荷重を全支持することができる鋼球数を備え、複数の鋼球9が被免震物荷重を全支持して支障なく転動免震できる荷重負荷転動面20の直径を備える必要がある。
図示しないが、他の実施形態として、滑り台体24を配設して用いることなく、鋼球免震支承装置として単独に用いることができる。
本発明は上記に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であれば、他の構成を用いることができる。
D 鋼球離脱防止円筒状壁板体を用いてなる、滑り、鋼球複合免震支承装置。
E 滑り台体の適宜な位置に、適宜な滑り台体高さ調整部を備えた、滑り、鋼球複合免震支承装置。
F 荷重負荷転動面が対向する下転動板上面を鋼球非接触面とし、更に、滑り台体の下端側に、ゴム状弾性体を挿入配設してなる滑り、鋼球複合免震支承装置。
2 上転動円盤台。
20 荷重負荷転動面。
9 鋼球。
1 下転動板。
21 鋼球無負荷吸着面。
22 鋼球無負荷停留兼移動空間。
4 円筒状壁体。
23 鋼球離脱防止円筒状壁板体。
17 取付板。
24 滑り台体。
15 滑り板。
25 異物排除板状体。
26 滑り台体高さ調整部。
18 鋼球非接触面。
27 ゴム状弾性体。


Claims (3)

  1. 滑り、鋼球複合免震支承装置において、上転動円盤台の下面側の直径中心点に合わせて、所定の直径を備えた荷重負荷転動面を形成させ、適宜数の鋼球を荷重負荷転動面下に吸着させて鋼球の下極点を下転動板上面に当接させ、荷重負荷転動面の全外周縁線まで、上転動円盤台の全円周縁端から荷重負荷転動面下の中心方向に向って、斜め下方向に適宜な傾斜角で適宜な幅で円環状に切除して鋼球無負荷吸着面を形成させ、鋼球無負荷吸着面下と下転動板上面との間に鋼球無負荷停留兼移動空間を形成させて、鋼球無負荷吸着面に適宜数の鋼球を吸着させ、更に、円筒状壁体の全円周縁外に沿わせて、剛体でなる鋼球離脱防止円筒状壁板体を、上端側を取付板に適宜に螺着し、下端側の先端を下転動板上面に近接させて配設し、尚更に、鋼球離脱防止円筒状壁板体の外周縁外に適宜に近接させて、剛体でなる適宜な外形の複数の滑り台体を、下端側に適宜な滑り板を固着して下転動板上面上に当接配設し、上端側を取付板に適宜に螺着してなることを特長とする、滑り、鋼球複合免震支承装置。
  2. 複数の滑り台体の適宜な位置に、適宜な滑り台体高さ調整部を備えたことを特長とする、請求項1記載の滑り、鋼球複合免震支承装置。
  3. 平常時に上転動面が対向する下転動板上面の全面を、僅かな深さまで切除して鋼球非接触面を形成させてなる、滑り、鋼球複合免震支承装置において、荷重負荷転動面が対向する下転動板上面を、僅かな深さまで切除して鋼球非接触面を形成させ、更に、滑り台体の上端側、下端側の何れか適宜端側に、僅かに圧縮変形することができる適宜な弾力のゴム状弾性体を挿入配設してなることを特長とする、請求項1記載または請求項2記載の滑り、鋼球複合免震支承装置。

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