JP2007333075A - 流体伝動装置と出力部材との接続構造 - Google Patents

流体伝動装置と出力部材との接続構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ロックアップクラッチ装置を組み込んだ従来の流体伝動装置は、流体の圧力変動によってロックアップピストンの位置が安定しない。
【解決手段】入力側回転要素Aに対して流体を介さずに一体的に接続し得るロックアップピストン17を出力側回転要素Bに連結したトルクコンバータ10と、このトルクコンバータ10の出力側回転要素Bが連結される変速機入力軸23との本発明による接続構造は、ロックアップピストン17に形成されたハブ部17aと、ハブ部17aが摺動自在に挿通するように入力軸23に形成された小径部23aと、小径部23aに隣接して入力軸23に形成され、出力側回転要素Bのタービンハブ15が嵌合される大径部23cと、大径部23cと小径部23aとの間に画成され、ロックアップピストン17のハブ部17aが当接して入力軸23に沿ったタービンハブ15側へのロックアップピストン17の変位を規制する段差部23bとを具える。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体伝動装置と出力部材との連結構造およびこの接続構造を実現し得る流体伝動装置ならびに出力部材に関する。
機関と変速機との間に組み込まれるトルクコンバータなどの流体伝動装置は、機関のトルク変動などを緩和して変速機側に伝達することができる反面、流体を介在させることによる損失が発生し、燃費の低下を招来するという欠点を持つ。このため、トルク変動の少ない機関の高回転領域において、入力側回転要素と出力側回転要素とを一体的に接続し得るロックアップクラッチ装置を流体伝動装置に組み込むことが一般的に行われている。特に、この流体伝動装置のコンパクト化を図るため、ロックアップクラッチ装置を出力側回転要素に取り付けた構造のものが特許文献1に開示されている。
この特許文献1に開示されたトルクコンバータは、出力部材である変速機入力軸が連結されるタービンにロックアップピストンを取り付けたものである。これによると、ロックアップクラッチ装置がオン、つまり接続状態の場合、ロックアップピストンが流体伝動装置の入力側回転要素に係合し、入力側回転要素の回転力が流体を介さずにロックアップピストンから出力側回転要素を介して出力部材へと伝達される。加圧流体が供給された場合に入力側回転要素に対しロックアップピストンが係合するように作用する係合側の流体室と、係合が解除されるように作用する係合解除側の流体室とに対する加圧流体の供給を制御し、これによってロックアップクラッチ装置のオン/オフが行われる。
特開2003−65421号公報
流体伝動装置は、ポンプからタービンに流体によるトルク伝達がなされる場合、タービンには軸方向のスラスト力が同時に発生する。このスラスト力は、流体伝動装置の運転状態によって変化する。このため、特許文献1に開示されたロックアップクラッチ装置のオフ状態においては、流体伝動装置の回転速度に応じて出力側回転要素と一体のロックアップピストンがタービンと共に流体伝動装置内での位置が変わってしまうこととなる。つまり、ロックアップピストンと入力側回転要素との間隔が流体伝動装置の運転状態によって変化するのである。この結果、ロックアップクラッチ装置がオフの状態からオンの状態に移行する際、流体伝動装置自体の運転状態に応じて流体伝動装置の入力側回転要素との係合に至るロックアップピストンの移動ストロークが変わってしまうこととなり、安定した係合特性を得ることができないという問題があった。
本発明の目的は、入力側回転要素との係合に至るロックアップピストンの移動ストロークを常に一定に設定し得る流体伝動装置と出力部材との連結構造ならびにこの接続構造を実現し得る流体伝動装置および出力部材を提供することにある。
本発明の第1の形態は、入力部材が連結される入力側回転要素と、タービンハブを含む出力側回転要素と、この出力側回転要素に連結されて流体を介さずに前記入力側回転要素に一体的に接続し得るロックアップピストンを含むロックアップクラッチ装置とを有する流体伝動装置と、
この流体伝動装置の前記出力側回転要素が連結される出力部材との接続構造であって、
前記ロックアップクラッチ装置のロックアップピストンに形成されたハブ部と、このハブ部が摺動自在に挿通するように前記出力部材に形成された小径部と、この小径部に隣接して前記出力部材に形成され、前記出力側回転要素のタービンハブが嵌合される大径部と、この大径部と前記小径部との間に画成され、前記ロックアップピストンのハブ部が当接して前記出力部材に沿った前記タービンハブ側への前記ロックアップピストンの軸方向変位を規制する段差部とを具えたことを特徴とするものである。
本発明においては、流体伝動装置に対する流体の供給方向を切り換えることにより、ロックアップピストンが出力部材の小径部に対して摺動し、入力側回転要素側または出力側回転要素のタービンハブ側に変位する結果、ロックアップクラッチ装置のオン/オフが行われる。ロックアップクラッチ装置がオフ、つまり接続解除状態の場合、ロックアップピストンは出力側回転要素のタービンハブ側に変位するが、出力部材の段差部に当接してその位置が規制されることとなる。このため、ロックアップクラッチ装置がオフからオン、つまり接続状態に切り替わる場合、流体伝動装置の運転状態に拘らず、入力側回転要素との係合に至るロックアップピストンの移動ストロークがほぼ一定に保たれることとなる。
本発明の第1の形態による流体伝動装置と出力部材との接続構造において、出力部材の小径部とロックアップピストンのハブ部との間に介装されるシール部材をさらに具えることができる。
出力側回転要素と一体回転する第1の回転要素と、前記ロックアップクラッチ装置のロッアップピストンと一体回転する第2の回転要素と、これら第1および第2の回転要素に跨がって設けられ、これら第1および第2の回転要素の相対回転を許容し、これらの相対回転に伴って弾性変形する弾性変形要素とを有するダンパ装置をさらに具えることができる。
出力部材の大径部とタービンハブとがスプライン嵌合しているものであってよい。
出力部材が変速機入力軸であってよい。
本発明の第2の形態は、入力部材が連結される入力側回転要素と、タービンハブを含む出力側回転要素と、この出力側回転要素に連結されて流体を介さずに前記入力側回転要素に一体的に接続し得るロックアップピストンを含むロックアップクラッチ装置とを有する流体伝動装置の前記出力側回転要素に連結される出力部材であって、
前記ロックアップクラッチ装置のロックアップピストンに形成されたハブ部が摺動自在に挿通する小径部と、この小径部に隣接し、前記出力側回転要素のタービンハブが嵌合される大径部と、この大径部と前記小径部との間に画成され、前記ロックアップピストンのハブ部が当接して前記タービンハブ側への前記ロックアップピストンの軸方向変位を規制する段差部とを具えたことを特徴とするものである。
本発明の第3の形態は、入力部材が連結される入力側回転要素と、出力部材が連結されるタービンハブを含む出力側回転要素と、この出力側回転要素に連結されて流体を介さずに前記入力側回転要素に一体的に接続し得るロックアップピストンを含むロックアップクラッチ装置とを有する流体伝動装置であって、
前記ロックアップピストンは、前記出力部材に形成された小径部が摺動自在に挿通されるハブ部を有し、このハブ部は、前記出力部材に沿った前記タービンハブ側への軸方向変位が規制されるように、前記出力部材の小径部と、この小径部に隣接して前記出力部材に形成されて前記出力側回転要素のタービンハブが嵌合される大径部との間に画成された段差部に当接し得ることを特徴とするものである。
本発明の第1の形態の流体伝動装置と出力部材との接続構造によると、ロックアップクラッチ装置のロックアップピストンに形成されたハブ部が摺動自在に挿通するように出力部材に形成された小径部と、この小径部に隣接して出力部材に形成され、出力側回転要素のタービンハブが嵌合される大径部と、この大径部と小径部との間に画成され、ロックアップピストンのハブ部が当接して出力部材に沿ったタービンハブ側へのロックアップピストンの軸方向変位を規制する段差部とを具えているので、ロックアップクラッチ装置がオフ、つまり接続解除状態の場合、出力側回転要素のタービンハブ側に変位するロックアップピストンは出力部材の段差部に当接させ、これによって流体伝動装置の運転状態に拘らず、常に一定位置に保持することができる。この結果、ロックアップクラッチ装置をオフからオンに移行させた場合、入力側回転要素との係合までに至るロックアップピストンの移動ストロークを常に一定に設定することができ、安定した係合特性を得ることができる。
出力部材の小径部とロックアップピストンのハブ部との間に介装されるシール部材をさらに具えている場合、この出力部材の小径部とロックアップピストンのハブ部との間を通って流体が流れるのを阻止して油圧によるロックアップピストンの制御追従性をさらに向上させることができる。
出力側回転要素と一体回転する第1の回転要素と、ロックアップクラッチ装置のロッアップピストンと一体回転する第2の回転要素と、これら第1および第2の回転要素に跨がって設けられ、これら第1および第2の回転要素の相対回転を許容し、これらの相対回転に伴って弾性変形する弾性変形要素とを有するダンパ装置をさらに具えている場合、ロックアップクラッチ装置がオン、つまりロックアップピストンが入力側回転要素に対して一体的に接続した状態において、入力部材にて発生する急激なトルク変動をダンパ装置により吸収させることができる。
本発明の第2の形態の出力部材によると、ロックアップクラッチ装置のロックアップピストンに形成されたハブ部が摺動自在に挿通する小径部と、この小径部に隣接し、出力側回転要素のタービンハブが嵌合される大径部と、この大径部と小径部との間に画成され、ロックアップピストンのハブ部が当接してタービンハブ側へのロックアップピストンの軸方向変位を規制する段差部とを具えているので、ロックアップクラッチ装置がオフ状態の場合、出力側回転要素のタービンハブ側に変位するロックアップピストンを出力部材の段差部に当接させた状態に保持することができる。このため、ロックアップクラッチ装置をオフからオンに移行させた場合、入力側回転要素との係合までに至るロックアップピストンの移動ストロークが常に一定となり、安定した係合特性を得ることができる。
本発明の第3の形態の流体伝動装置によると、ロックアップピストンは出力部材に形成された小径部が摺動自在に挿通されるハブ部を有し、このハブ部は、出力部材に沿ったタービンハブ側への軸方向変位が規制されるように、出力部材の小径部と、この小径部に隣接して出力部材に形成されて出力側回転要素のタービンハブが嵌合される大径部との間に画成された段差部に当接し得るので、ロックアップクラッチ装置がオフ状態の場合、出力側回転要素のタービンハブ側に変位するロックアップピストンを出力部材の段差部に対して当接状態に保持することができる。このため、ロックアップクラッチ装置をオフからオンに移行させた場合、入力側回転要素との係合までに至るロックアップピストンの移動ストロークが一定となり、常に安定した係合特性を得ることができる。
本発明による流体伝動装置と出力部材との接続構造を車両用トルクコンバータと自動変速機との接続部分に応用した実施形態について、その断面構造(上半分)を表す図1を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、本発明はこのような実施形態のみに限らず、特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が可能であり、本発明の精神に帰属する他の任意の技術にも当然応用することができる。
本実施形態におけるトルクコンバータの断面構造(上半分)を図1に示す。すなわち、本実施形態におけるトルクコンバータ10は、ポンプインペラ11およびフロントカバー12を含む入力側回転要素Aと、タービンランナ13およびこのタービンランナ13の内周端部に溶接部14を介して一体的に連結されたタービンハブ15を含む出力側回転要素Bと、フロントカバー12に押し当たる摩擦板16が外周端部に接合されたロックアップピストン17を含むロックアップクラッチ装置Cと、このロックアップクラッチ装置Cのロックアップピストン17と出力側回転要素Bのタービンハブ15とに跨がって配されるダンパ装置Dとを具えている。
本実施形態において、ロックアップクラッチ装置Cを作動させない非接続状態では、入力側回転要素Aのポンプインペラ11から出力側回転要素Bのタービンランナ13へと流体を介して動力が伝達される。これに対し、ロックアップクラッチ装置Cを作動させた接続状態では、流体を介することなく、入力側回転要素Aのフロントカバー12からロックアップクラッチ装置Cおよびダンパ装置Dを介して出力側回転要素Bのタービンハブ15へと動力が伝達されるようになっている。
上述したポンプインペラ11は、ブレード18と、このブレード18を内側に取り付けた環状のポンプシェル19とを有する。入力側回転要素Aは、このポンプインペラ11以外に、外周縁部にてポンプシェル19が接合され、入力部材としての図示しないエンジンのクランク軸に連結された駆動板がねじ止めされる円板状のフロントカバー12と、ポンプシェル19の内周縁部に外周縁部が接合されるエクステンションスリーブ20などをさらに含んでいる。
出力側回転要素Bのタービンランナ13は、ポンプインペラ11と対向し、ブレード21およびこれを保持するタービンシェル22を有する。
この出力側回転要素Bには、出力部材としての図示しない変速機、例えば複数の遊星歯車装置を用いた自動変速機(AT)や溝幅を変更可能な一対のプーリとこれらに巻き掛けられる無端ベルトとを用いた無段変速機(CVT)の入力軸23が連結される。内部が自動変速機油またはCVT油(以下、これらを一括して作動油と呼称する)の通路となった筒状をなす入力軸23の軸端部には、小径部23aが形成されている。この小径部23aには、ロックアップピストン17の径方向内側端に形成されてフロントカバー12側に突出する円筒状のハブ部17aがこのトルクコンバータ10の回転軸線10aと平行な方向に沿って摺動自在に嵌合支持されている。さらに、この小径部23aにはロックアップピストン17のハブ部17aの内周面との間の隙間をシールするためのシールリング24が装着されている。このシールリング24の存在により、入力軸23とロックアップピストン17との間の隙間から作動油がフロントカバー12側あるいはタービンハブ15側へ漏洩するのを阻止し、油圧によるロックアップピストン17の応答特性を向上させることができる。また、段差部23bを介してこの小径部23aに続く入力軸23の大径部23cには、タービンハブ15の内周面に形成された雌スプライン15aを摺動自在に嵌合支持する雄スプライン25が形成されている。
ロックアップピストン17を有するロックアップクラッチ装置Cは、ロックアップピストン17を入力側回転要素Aに対して一体的に接続し得るものである。より具体的には、トルクコンバータ10内に介在してロックアップピストン17の両端面に負荷する作動油の差圧により、ロックアップピストン17をフロントカバー12との対向方向、つまりトルクコンバータ10の回転軸線10aと平行な方向に沿って変位可能としている。通常、トルクコンバータ10の回転速度が比較的低い領域では、ロックアップピストン17をタービンハブ15側に変位させる。これにより、フロントカバー12とロックアップピストン17の摩擦板16とが非接触状態、つまりロックアップクラッチ装置Cが非接続状態となる。この結果、入力側回転要素Aからの動力は、作動油を介してトルクが増強された状態で出力側回転要素Bへと伝達される。通常、このようなロックアップクラッチ装置Cの非接続状態は、後述するステータ26の回転が起こらないトルクコンバータ作動領域において達成される。また、トルクコンバータ10の回転速度が所定以上の領域では、ロックアップピストン17の両面に負荷する作動油の差圧を図示しない油圧制御装置を用いて操作する。これにより、ロックアップピストン17をフロントカバー12側に変位させ、ロックアップピストン17の摩擦板16とフロントカバー12とを密着状態にする。この結果、入力側回転要素Aと出力側回転要素Bとがロックアップクラッチ装置Cを介して一体的に結合し、入力側回転要素Aの駆動力がロックアップクラッチ装置Cおよびダンパ装置Dを介して出力側回転要素Bへと伝達されることとなる。通常、このようなロックアップクラッチ装置Cの接続状態は、入力側回転要素Aおよび出力側回転要素Bの回転速度がほぼ等しくなってステータ26の空転が始まるトルクコンバータ非機能領域において少なくとも達成される。
なお、比較的出力の大きなエンジンの場合には、フロントカバー12とロックアップピストン17との間に複数枚のクラッチ板を組み込んで摩擦板16に対する負荷を分散させるようにしてもよい。本発明は、このような構成のロックアップクラッチ装置を組み込んだ流体伝動装置にも適用し得るものである。
タービンハブ15とロックアップピストン17との間に配される本実施形態におけるダンパ装置Dは、ロックアップクラッチ装置Cのロックアップピストン17にリベット27を介して一体的に連結される環状をなす一対のドライブプレート28a,28b(以下、これらを一括して28と記述する場合がある)と、タービンハブ15の外周面に形成された雄スプライン15bに対してスプライン嵌合する雌スプライン29aをそのハブ部29の内周面に形成した環状のドリブンプレート30と、これらドライブプレート28およびドリブンプレート30に跨がって配される複数のコイルばねユニット31とを具えている。このダンパ装置Dは、回転軸線10aと平行な方向に沿ってロックアップピストン17と一体的に変位し得るようになっている。この場合、入力軸23の段差部23bにロックアップピストン17のハブ部17aが当接する前に、ドリブンプレート30のハブ部29がこれと対向するタービンシェル22に当接しないよう、ロックアップピストン17に対するドリブンプレート30の相対位置および回転軸線10aと平行な方向に沿ったハブ部29の長さが適切に設定されている。本実施形態におけるコイルばねユニット31は、ばね力の大きな太い線径の外側コイルばね31aと、ばね力の小さな細い線径の内側コイルばね31bとからなり、本実施形態では外側コイルばね31aの自由長は内側コイルばね31bの自由長よりも長く設定されている。
一対のドライブプレート28およびこれらの間に配されるドリブンプレート30には、コイルばねユニット31を収容するための切欠き部32,33がそれぞれ形成されている。これら切欠き部32,33の円周方向に沿った幅は、外側コイルばね31aの長さにほぼ対応しており、外側コイルばね31aの両端面がドライブプレート28およびドリブンプレート30の回転方向に沿って向き合う各切欠き部32,33の側端面に当接した状態となっている。このため、内側コイルばね31bは、ドライブプレート28およびドリブンプレート30の回転方向に沿って向き合う各切欠き部32,33の側端面との間に隙間が介在している。
ロックアップピストン17は、タービンハブ15および変速機入力軸23に対し、ドライブプレート28,ドリブンプレート30,コイルばねユニット31と共にトルクコンバータ10の回転軸線10aと平行な方向(図1中左右方向)に沿って変位可能である。また、ドライブプレート28とドリブンプレート30との間での動力伝達は、コイルばねユニット31を介して行われることとなる。つまり、ドライブプレート28側で発生するトルク変動は、ドライブプレート28とドリブンプレート30との相対回転をもたらすが、この時、コイルばねユニット31が圧縮されて急激なトルク変動を吸収するようになっている。本実施形態では、最初に外側コイルばね31aが圧縮されてドライブプレート16とドリブンプレート30との相対回転を可能とし、さらに大きなトルク変動が生じた場合に内側コイルばね31bも圧縮されるような非線型の特性を持たせている。
なお、ロックアップピストン17から遠い方のドライブプレート28aの切欠き部32には、コイルばねユニット31がこの切欠き部32から抜け外れるのを防止するばね受け部32aが形成され、本実施形態では同様な機能をロックアップピストン17の端面に持たせている。つまり、コイルばねユニット31は、ロックアップピストン17と内側のドライブプレート28aのばね受け部32aとでトルクコンバータ10の回転軸線10aと平行な方向に対して挟持された状態となっている。
ロックアップクラッチ装置Cの接続時には、ロックアップピストン17とフロントカバー12との間に介在する作動油の油圧よりも、ポンプシェル19とロックアップピストン17との間に介在する作動油の油圧が高くなるように設定される。この結果、ロックアップピストン17がフロントカバー12側に変位してロックアップピストン17の摩擦板16がフロントカバー12に押し当たり、ロックアップクラッチ装置Cを介して出力側回転要素Bが入力側回転要素Aに対し一体的に接続する。逆に、ロックアップクラッチ装置Cの非接続時には、ポンプシェル19とロックアップピストン17との間に介在する作動油の油圧がロックアップピストン17とフロントカバー12との間に介在する作動油の油圧よりも高くなるように設定される。この結果、ロックアップピストン17がタービンハブ15およびこれと一体のタービンシェル22側に変位し、ロックアップピストン17の摩擦板16がフロントカバー12から離れ、入力側回転要素Aからの回転力が作動油を介して出力側回転要素Bへと伝達される。
ロックアップクラッチ装置Cの非接続時において、トルクコンバータ10のポンプインペラ11およびタービンランナ13の回転状態により、タービンシェル22は軸方向の流体圧を受けて軸方向に変位する。一方、ドリブンプレート30はロックアップピストン17側に支持された状態となっており、しかもロックアップピストン17はそのハブ部17aが入力軸23の段差部23bにてフロントカバー12から離れる方向への移動を規制された状態となっている。このため、フロントカバー12から離れる方向へのタービンシェル22およびこれと一体のタービンハブ15の変位があったとしても、ロックアップクラッチ装置Cやダンパ装置Dがその影響を受けることはない。
ロックアップクラッチ装置Cがオフ、つまり非接続状態の場合にはロックアップピストン17のハブ部17aが入力軸23の段差部23bに当接し、それ以上のタービンハブ15側へのロックアップピストン17の変位が規制されるようになっている。これにより、フロントカバー12とロックアップピストン17の摩擦板16との間隔をトルクコンバータ10の運転状態に拘らず、ほぼ一定状態に保つことができる。また、ロックアップクラッチ装置Cをオン、つまり接続状態に移行させた場合、ロックアップピストン17の移動ストロークをトルクコンバータ10の運転状態に拘らず常にほぼ一定にすることが可能であり、安定した係合特性を得ることができる。
本実施形態におけるトルクコンバータ10は、タービンランナ13とポンプインペラ11との間に介在するステータ26と、このステータ26をタービンランナ13の回転方向と同一方向にのみ回転を許容するワンウェイクラッチ34などをさらに具えている。
ワンウェイクラッチ34を介して図示しない変速機ケース側に保持されるステータ26は、入力側回転要素Aのポンプインペラ11によって出力側回転要素Bのタービンランナ13へと流れ込む作動油を再びポンプインペラ11側に導くためのものであり、これによって周知のトルク増大がなされる。
本実施形態におけるワンウェイクラッチ34は、図示しない変速機ケースの一部を構成する支持筒35の先端部に形成された雄スプライン35aに対して嵌合する雌スプライン36aを内周面に形成した内輪36と、ステータ26の内周側に圧入される環状のホルダ37と一体の外輪38と、これら内輪36および外輪38の間に保持されるスプラグ39と、外周縁部がホルダ37に連結されて内輪36,スプラグ39,外輪38を挟持する保持板40などを有する。タービンハブ15およびエクステンションスリーブ20とワンウェイクラッチと32との間にはそれぞれスラスト軸受41が介装されており、エクステンションスリーブ20およびタービンハブ15に対するワンウェイクラッチ34の相対回転が可能となっている。
なお、上述したワンウェイクラッチ34は、スプラグ39を用いるもの以外に、他の周知の構造のものを適宜採用することができる。また、上述した実施形態では、本発明に係る流体伝動装置を車両用のトルクコンバータ10に適用したが、ロックアップクラッチ装置を具えかつ駆動トルクを増大させる機能を持たない流体伝動装置に適用することも当然可能である。
本発明による流体伝動装置と出力部材との接続構造を車両用トルクコンバータと自動変速機との接続部分に応用した一実施形態の内部構造を表す断面図であり、その回転軸線を境にして片側(図では上半分)のみを示している。
符号の説明
A 入力側回転要素
B 出力側回転要素
C ロックアップクラッチ装置
D ダンパ装置
10 トルクコンバータ
10a 回転軸線
11 ポンプインペラ
12 フロントカバー
13 タービンランナ
14 溶接部
15 タービンハブ
15a 雌スプライン
15b 雄スプライン
16 摩擦板
17 ロックアップピストン
17a ハブ部
19 ポンプシェル
22 タービンシェル
23 入力軸
23a 小径部
23b 段差部
23c 大径部
24 シールリング
28a,28b ドライブプレート
29 ハブ部
29a 雌スプライン
30 ドリブンプレート
31 コイルばねユニット

Claims (5)

  1. 入力部材が連結される入力側回転要素と、タービンハブを含む出力側回転要素と、この出力側回転要素に連結されて流体を介さずに前記入力側回転要素に一体的に接続し得るロックアップピストンを含むロックアップクラッチ装置とを有する流体伝動装置と、
    この流体伝動装置の前記出力側回転要素が連結される出力部材との接続構造であって、
    前記ロックアップクラッチ装置のロックアップピストンに形成されたハブ部と、
    このハブ部が摺動自在に挿通するように前記出力部材に形成された小径部と、
    この小径部に隣接して前記出力部材に形成され、前記出力側回転要素のタービンハブが嵌合される大径部と、
    この大径部と前記小径部との間に画成され、前記ロックアップピストンのハブ部が当接して前記出力部材に沿った前記タービンハブ側への前記ロックアップピストンの軸方向変位を規制する段差部と
    を具えたことを特徴とする流体伝動装置と出力部材との接続構造。
  2. 前記出力部材の小径部と前記ロックアップピストンのハブ部との間に介装されるシール部材をさらに具えたことを特徴とする請求項1に記載の流体伝動装置と出力部材との接続構造。
  3. 前記出力側回転要素と一体回転する第1の回転要素と、前記ロックアップクラッチ装置のロッアップピストンと一体回転する第2の回転要素と、これら第1および第2の回転要素に跨がって設けられ、これら第1および第2の回転要素の相対回転を許容し、これらの相対回転に伴って弾性変形する弾性変形要素とを有するダンパ装置をさらに具えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体伝動装置と出力部材との接続構造。
  4. 入力部材が連結される入力側回転要素と、タービンハブを含む出力側回転要素と、この出力側回転要素に連結されて流体を介さずに前記入力側回転要素に一体的に接続し得るロックアップピストンを含むロックアップクラッチ装置とを有する流体伝動装置の前記出力側回転要素に連結される出力部材であって、
    前記ロックアップクラッチ装置のロックアップピストンに形成されたハブ部が摺動自在に挿通する小径部と、
    この小径部に隣接し、前記出力側回転要素のタービンハブが嵌合される大径部と、
    この大径部と前記小径部との間に画成され、前記ロックアップピストンのハブ部が当接して前記タービンハブ側への前記ロックアップピストンの軸方向変位を規制する段差部と
    を具えたことを特徴とする出力部材。
  5. 入力部材が連結される入力側回転要素と、出力部材が連結されるタービンハブを含む出力側回転要素と、この出力側回転要素に連結されて流体を介さずに前記入力側回転要素に一体的に接続し得るロックアップピストンを含むロックアップクラッチ装置とを有する流体伝動装置であって、
    前記ロックアップピストンは、前記出力部材に形成された小径部が摺動自在に挿通されるハブ部を有し、このハブ部は、前記出力部材に沿った前記タービンハブ側への軸方向変位が規制されるように、前記出力部材の小径部と、この小径部に隣接して前記出力部材に形成されて前記出力側回転要素のタービンハブが嵌合される大径部との間に画成された段差部に当接し得ることを特徴とする流体伝動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010053962A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Toyota Motor Corp 流体伝達装置

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