JP2007331397A - インク用被記録媒体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】色材劣化防止材を溶剤に溶解した塗工液をインク受容層に塗布することで、インク受容層中に色材劣化防止材を含有させる際に、色材劣化防止材を高濃度で含む高濃度部位と、色材劣化防止材を低濃度で含む低濃度部位と、高濃度部位が記録面側に位置するように生じさせる。
【選択図】図3
Description
同様な理由から、基材は、ステキヒトサイズ度100〜400秒、ベック平滑度100〜500秒とすることが好適である。また銀塩写真同様の質感、高級感のある記録媒体を得るためには、基材の坪量としては160〜230g/m2、ガーレー剛度(J. Tappi No.40、縦目)が7〜15mNになるようにすることが好ましい。
Al2O3−n(OH)2n・mH2O・・・(1)
(上記式中、nは0、1、2又は3の何れかを表し、mは0〜10、好ましくは0〜5の範囲にある値を表す。但し、mとnは同時に0にはならない。mH2Oは、多くの場合、結晶格子の形成に関与しない脱離可能な水相を表すものであるため、mは整数又は整数でない値をとることができる。又、この種の材料を加熱するとmは0の値に達することがあり得る。)
アルミナ水和物は一般的には、米国特許第4,242,271号明細書、同4,202,870号明細書に記載されているような、アルミニウムアルコキシドの加水分解やアルミン酸ナトリウムの加水分解を行なう方法、又、特公昭57−447605号公報等に記載されている、アルミン酸ナトリウム等の水溶液に硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム等の水溶液を加えて中和を行なう方法、等の公知の方法で製造することができる。本発明において好適なアルミナ水和物としては、X線回折法による分析でベーマイト構造若しくは非晶質を示すアルミナ水和物であって、特に、特開平7−232473号公報、特開平8−132731号公報、特開平9−66664号公報、特開平9−76628号公報等に記載されているアルミナ水和物が挙げられる。
<ステキヒトサイズ度>
試料をA4サイズに断裁し、その5枚をそれぞれ、気温23℃及び湿度50%の条件下に2時間以上放置し、その後、JIS P8122に準拠して、各1枚毎にステキヒトサイズ度の測定を行い、5枚の平均値として求めた。
<透気度>
上記のステキヒトサイズ度の測定の場合と同様の状態に試料を放置した後、JIS P8177に準じて各1枚毎に測定を行い、5枚の値の平均値として求めた。
<ベック平滑度>
上記のステキヒトサイズ度の測定の場合と同様の状態に試料を放置した後、JIS P8119に準じて各1枚毎に測定を行い、5枚の値の平均値として求めた。
<ガーレー剛度>
上記ステキヒトサイズ度の測定の場合と同様の状態に試料を放置した後、J. Tappi No.40に準じて各1枚毎に縦目方向の測定を行い、5枚の値の平均値として求めた。
<BET比表面積、細孔容積>
アルミナ水和物を十分に加熱脱気してから、窒素吸着脱離法を用いた装置(カンタクローム社製、オートソーブ1)で測定した。BET比表面積の計算は、Brunauerらの方法を用いた(J.Am.Chem.Soc.,60巻、309、1938年参照)。細孔容積の計算は、Barrettらの方法を用いた(J.Am.Chem.Soc.,73巻、373、1951年参照)。
JIS Z8741に準じて、光沢度計(商品名:VG2000、日本電色工業(株)製)を用いて、20度の鏡面光沢度を測定した。
<画像堅牢性>
記録物の作成:インクジェット方式を用いたフォト用プリンタ(商品名:PIXUS 950iキヤノン製)を用いて、上記の各記録媒体の記録面にブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、の100%Dutyのベタバッチを印字し試験に用いることとした。
<オゾン試験>
耐オゾン性の評価方法は、上記の記録物の試験前の画像濃度と試験後の画像濃度とを分光光度計・スペクトリノ(グレタグマクベス社製)を用いて測定し、次の式より濃度残存率を求めた。
濃度残率(%)=試験後の画像濃度/試験前の画像濃度×100
耐オゾン性評価は、以下に記述する判定基準に基づき判定し、結果は表1示した。上記で作成した画像を、オゾン曝露試験機(スガ試験機社製)を用いて、耐ガス暴露試験を行なった。
・試験条件
オゾン濃度:2.0ppm
試験時間:1.5時間
試験層内温湿度条件:23℃、60%RH、
耐ガス性をオゾン暴露試験後の画像濃度残存率(%) と目視判定により以下の基準で評価した。
4:Bk濃度残存率 80%以上であり、その他の色の濃度残存率90%以上であるもの。
3: Bk濃度残存率が70%以上80%未満または、その他の色の濃度残存率80%以上90%未満であり、試験前と比較して色調がわずかに変化しているもの。(1,2の基準となるものを除く)
2: Bk濃度残存率 70%未満または、その他の色の濃度残存率70%以上80%未満であるもの。(1の基準となるものを除く)
1: BK濃度残存率70%未満、または、その他の濃度残存率 70%未満であり、試験前と比較して明らかに別の色調となっているもの。
<オゾン試験2回目>
オゾン試験終了後、同じサンプルを用いて同様に再度同じオゾン試験を行い、上記判断基準に基づき判定し、結果を表1に示した。
<インク吸収性>
BJF900(キヤノン社製)を用いて、単色であるイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの3cm四方の各100%印字部と、2次色であるレッド(イエロー100%とマゼンタ100%の2次色)、ブルー(マゼンタ100%とシアン100%の2次色)、グリーン(イエロー100%とシアン100%の2次色)の3cm四方の各100%印字部とをそれぞれ印刷した。そして、印字部の目視による観察及び触指により、4段階評価を行なった。その評価基準は、下記の通りである。
4:印字直後、2次色画像の全てにおいてもインクが指に付着しない。
3:印字直後、2次色画像で極僅かなインク溢れがあるが、短時間で吸収され、且つ、印字直後の単色画像の全てにおいて、インクが指に付着しない。
2:印字直後、2次色画像で僅かなインク溢れがあり、評価3の場合よりも時間はかかるものの吸収され、且つ、印字直後の単色画像の全てにおいて、インクが指に付着しない。
1:印字直後、単色画像のいずれかにおいてインクが指に付着する。
先ず、下記のようにして基材を作製した。濾水度450mlCSF(Canadian Standarad Freeness)の、広葉樹晒しクラフトパルプ(LBKP)80質量部、濾水度480mlCSFの、針葉樹晒しクラフトパルプ(NBKP)20質量部からなるパルプスラリーに、カチオン化澱粉0.60質量部、重質炭酸カルシウム10質量部、軽質炭酸カルシウム15質量部、アルキルケテンダイマー0.10質量部、カチオン性ポリアクリルアミド0.03質量部を外添して紙料を調整後、長網抄紙機で抄造し、3段のウエットプレスを行って、多筒式ドライヤーで乾燥した。その後、サイズプレス装置で、酸化澱粉水溶液を固形分で1.0g/m2となるように含浸し、乾燥後、マシンカレンダー仕上げをし、坪量155g/m2、ステキヒトサイズ度100秒、透気度50秒、ベック平滑度30秒、ガーレー剛度11.0mNの基材を得た。
(インク受容層乾燥塗工量:35)×(ホウ酸量:22.5×0.5%)/{(ホウ酸量:22.5×0.5%)+(PVA量:22.5×8/100)+(アルミナ水和物量:22.5)}=0.16g/m2
0.16/(ホウ酸1mol分子量:61.8)=2.61×10−3 mol/m2
また、第2層領域に含まれるホウ素「B」の量は、下記式から計算した。
{(第二の表面処理の乾燥塗工量:0.5)/(ホウ砂1mol分子量:201.2)}×(ホウ砂1モルあたりのBのモル数:4)=9.94×10-3mol/m2
ここで、ホウ砂1mol分子量は、ホウ砂が下塗り層に対して含浸状態、即ち乾燥状態された状態にないので、ホウ砂をNa2B4O7として計算した。
測定装置:Spectrum One(perkin-elmer社製)
アパーチャー径:98×14μm角ライン分析条件:120scan/1step;1μm/1step
測定波長:1730cm-1(ヒンダードアミン外添前後でIRを測定し、外添前には観測されないヒンダードアミン由来の吸収が観測される。図8参照)
得られたヒンダードアミン化合物のインク受容層の深さ方向における吸光度変化を図9に示す。測定装置のアパーチャー径が14μmあるため、測定は一番記録面側は7μmの深さの所より14μm幅で行い、1μmづつ深さ方向にずらしていき28μmところまで測定した。そのときの吸光度は深さ方向に行くに従い減少していることが分かった。この吸光度の変化は深さ15μm位置まで連続的に減少している変化域と、15μmよりも深い位置ではのほとんど吸光度変化はほぼ同等な定量域なっていた。従ってこの15μmまでの範囲内おいて濃度分布を持つことにより吸収効率を上げ、色材劣化防止材の効果をより向上することができる。さらに深さ方向に関して10μmの厚さ範囲内に濃度分布を有すれば実質的に急勾配の分布を形成できるので吸収効率と色材劣化防止材の分布を理想的な状態にすることができ、さらに、記録面から見て15μmまでの範囲内おいて濃度分布の条件が前提となると一層優れたものになる。深さ方向に関して5μmの厚さ範囲内に濃度分布を有すれば同様に理想的な状態となる。また最高吸光度は最低吸光度の約1. 8倍となっていた。このためヒンダードアミンの最高濃度部位は最低濃度部位の約1.8倍あることが分かった。このようにヒンダードアミン化合物に濃度分布があることが分かった。
ヒンダードアミン化合物を、チオウレア化合物ノクセラーEUR(大内新興化学)に代えた以外は実施例1と同様に作成し、本実施例のインク用被記録媒体を得た。また実施例1と同様にIR測定することにより、チオウレア化合物が実施例1と同様の濃度分布を有すること確認した。
[実施例3]
ヒンダードアミン化合物を、ヒンダードフェノール化合物Sumilizer MDP-9(住友化学)に代えた以外は実施例1と同様に作成し、本実施例のインク用被記録媒体を得た。また実施例1と同様にIR測定することによりヒンダードフェノール化合物が実施例1と同様の濃度分布を有すること確認した。
なお、実施例1〜3で使用した色材劣化防止材は以下の構造を有するものである。
ヒンダードアミン化合物の添加量を、顔料固形分に対して0.5質量%に代えた以外は実施例1と同様に作成し、本実施例のインク用被記録媒体を得た。また実施例1と同様にIR測定することによりヒンダードアミン化合物が実施例1と同様の濃度分布を有すること確認した。
[実施例5]
ヒンダードアミン化合物の添加量を、顔料固形分に対して10質量%に代えた以外は実施例1と同様に作成し、本実施例のインク用被記録媒体を得た。また実施例1と同様にIR測定することによりヒンダードアミン化合物が実施例1と同様の濃度分布を有すること確認した。
[実施例6]
実施例1のインク受容層表面に対して、下記のようにして光沢面をリウェットキャスト法で形成した。先ず、再湿液としての水を、原反に均一に付与してインク受容層を湿潤させ、この湿潤状態のまま、100℃に加熱した鏡面を有するキャストドラムに圧着させて毎分30mで乾燥を行い、本実施例のインク用被記録媒体を得た。インク受容層表面光沢度は、32%であった。また実施例1と同様にIR測定することによりヒンダードアミン化合物が実施例1と同様の濃度分布を有すること確認した。
実施例3で作成したインク用被記録媒体に対して、ヒンダードアミン外添の工程とキャスト工程の順番を逆にした以外は全て同様に行い本実施例のインク用被記録媒体を得た。インク受容層表面光沢度は、29%であった。また実施例1と同様にIR測定することによりヒンダードアミン化合物が実施例1と同様の濃度分布を有すること確認した。
実施例1で形成したアルミナ水和物含有のインク受容層の代わりに、以下のようにしてシリカ含有のインク受容層を形成する以外は、実施例1と同様にして本実施例の被記録媒体を得た。インク受容層用の塗工液に用いる組成物には、平均粒子径80nmのカチオン性コロイダルシリカ(商品名:スノーテックスAK−ZL、日産化学工業(株)製)100質量部、市販のノニオン性アクリルエマルジョン3質量部、実施例1で使用したと同様のポリビニルアルコール7質量部からなるものを使用した。この組成物は、固形分濃度が25質量%になるように調整し、ロールコーターで、乾燥塗工量30g/m2となるように塗工し、その後に乾燥した。その他の工程は、実施例1と同様に行い、本実施例の被記録媒体を得た。また実施例1と同様にIR測定することによりヒンダードアミン化合物が実施例1と同様の濃度分布を有すること確認した。
実施例1の第一の表面処理工程を行わないこと及び第二の表面処理工程に用いるホウ砂水溶液の量をウェットの塗工量で5.2g/m2に変えた以外は実施例1と同様にして、被記録媒体を得た。つまり本記録媒体の第2表面処理工程で使われているほう素「B」量としては5.22×10-3mol/m2になる。また実施例1と同様にIR測定することによりヒンダードアミン化合物が実施例1と同様の濃度分布を有すること確認した。またその濃度分布は最高濃度部位は最低濃度部位の1.49倍あることが分かった。
[実施例10]
実施例1の第一、第二の表面処理工程の両方を行わないこと以外は実施例1と同様にして、インク用被記録媒体を得た。また実施例1と同様にIR測定することによりヒンダードアミン化合物が濃度分布を有すること確認した。またその濃度分布は最高濃度部位は最低濃度部位の1.40倍あることが分かった。
実施例1のヒンダードアミン化合物の外添を行わないこと以外は実施例1と同様にして、インク用被記録媒体を得た。
[比較例2]
実施例1の第一、第二の表面処理工程の両方を行わなわず、色材劣化防止材塗布後の乾燥工程を省き、自然乾燥を行った以外は実施例1と同様にして、インク用被記録媒体を得た。また実施例1同様にIR測定を行なったところ、全厚み方向に対してほぼ0.05の定量的な吸光度を示し、外添したヒンダードアミン化合物が均一に分散していることが分かった。
実施例1のヒンダードアミン化合物の外添方法を有機溶剤の上掛けから、次に示すようなヒンダードアミン化合物酸処理液を、インク受容層の形成に用いた塗工液に混合する方法に変える以外は同様に行いインク用被記録媒体を得た。
[比較例4]
比較例3において、ヒンダードアミンの酸処理液をLX-332(旭電化)ヒンダードアミン乳化物に変えた以外は全て同様に作成し、インク用被記録媒体を得た。また実施例1と同様のIR測定により、濃度分布を有さず、ヒンダードアミン化合物は均一に分散していることが分かった。
[比較例5]
比較例2において、ヒンダードアミン化合物をヒンダードフェーノール系化合物Sumilizer MDP-9(住友化学):ヒンダードアミンLA-63P(旭電化)の1:3(重量比)の混合物に変えた以外は全て同様に作成し、インク用被記録媒体を得た。また、実施例1と同様のIR測定により濃度分布を有さず、ヒンダードアミン化合物及びヒンダードフェノール化合物は均一に分散していることが分かった。
Claims (15)
- 記録面を構成し、インクの色材を保持するための顔料、該顔料のバインダーおよび色材劣化防止材を含むインク受容層を備えたインク用被記録媒体において、
前記インク受容層が、前記記録面側から深さ方向に対して30μmまでの範囲内に、前記色材劣化防止材が相対的に濃度の高い高濃度部位と相対的に濃度が低い低濃度部位を含み、前記高濃度部位が、前記低濃度部位よりも前記記録面側に位置している
ことを特徴とするインク用被記録媒体。 - 前記色材劣化防止材が前記顔料の100質量部に対して0.5〜10質量部で含有されている請求項1に記載のインク用被記録媒体。
- 前記インク受容層に含まれる、前記色材劣化防止材の最高濃度部位の濃度が最低濃度部位の濃度に対して1.5倍以上である請求項1または2に記載のインク用被記録媒体。
- 前記インク受容層の記録面から少なくとも15μmの深さまでの上部領域の範囲内に、前記色材劣化防止材の濃度が記録面から深さ方向に対して減少していく濃度分布を有する請求項1に記載のインク用被記録媒体。
- 前記上部領域中の深さ方向に任意に選択した10μmの厚さの範囲内において、前記色材劣化防止材の濃度が記録面から深さ方向に対して減少していく濃度分布を有する請求項4に記載のインク用被記録媒体。
- 前記上部領域中の深さ方向に任意に選択した5μmの厚さの範囲内において、前記色材劣化防止材の濃度が記録面から深さ方向に対して減少していく濃度分布を有する請求項4に記載のインク用被記録媒体。
- 前記インク受容層は、前記顔料としてのアルミナ水和物と、前記バインダーとしてのポリビニルアルコールと、架橋剤としてのオルトホウ酸と、を含む塗工液を、四ホウ酸塩を含有する湿潤表面に塗工することで形成されたものである請求項1に記載のインク用被記録媒体。
- 前記色材劣化防止材がヒンダードアミン化合物である請求項1乃至7のいずれかに記載のインク用被記録媒体。
- 前記インク受容層の乾燥塗工量が、少なくとも30g/m2である請求項1乃至8のいずれかに記載のインク用被記録媒体。
- 前記インク受容層が液体吸収性の基材上に塗工することで形成されたものである請求項1乃至9のいずれかに記載のインク用被記録媒体。
- 記録面を構成し、インクの色材を保持するための顔料、該顔料のバインダーおよび色材劣化防止材を含むインク受容層を備えたインク用被記録媒体の製造方法において、
前記インク受容層の記録面側から深さ方向に対して、色材劣化防止材が相対的に濃度の高い高濃度部位と相対的に濃度が低い低濃度部位を含み、前記高濃度部位が、前記低濃度部位よりも記録面側に位置している該色材劣化防止材の濃度分布を該インク受容層に形成する工程を有すること特徴とするインク用被記録媒体の製造方法。 - 記録面を構成し、インクの色材を保持するための顔料、該顔料のバインダーおよび、色材劣化防止材を含むインク受容層を備えたインク用被記録媒体の製造方法において、
基材上に前記バインダーを架橋せしめる架橋剤を含む湿潤表面を形成する工程と
該基材上の湿潤表面に前記顔料及び前記バインダーを含む塗工液を塗工し、インク受容層を形成する工程と、
前記インク受容層の表面から、前記色材劣化防止材を含む塗工液を塗布する工程と、
該色材劣化防止材を含む塗工液の塗布工程に連続して乾燥を行い、前記色材劣化防止材の分布を形成する工程と
を有することを特徴とするインク用被記録媒体の製造方法。 - 前記湿潤表面は、前記基材上に前記架橋剤が含まれた前処理液を塗布後、乾燥固化してなる処理表面を形成した後に、該処理表面に更に前記架橋剤を含む液体を塗布して形成した液面である請求項11または12に記載のインク用被記録媒体の製造方法。
- 前記顔料が、アルミナ水和物を含み、前記インク受容層の乾燥塗工量が30g/m2以上である請求項11または12に記載のインク用被記録媒体の製造方法。
- 前記色材劣化防止材を含有する塗工液を塗工する工程に連続して100℃以上の急激な乾燥工程を有する請求項11または12に記載のインク用被記録媒体の製造方法。
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