JPH11147365A - 紫外線吸収能を有する記録媒体 - Google Patents

紫外線吸収能を有する記録媒体

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JPH11147365A
JPH11147365A JP10234059A JP23405998A JPH11147365A JP H11147365 A JPH11147365 A JP H11147365A JP 10234059 A JP10234059 A JP 10234059A JP 23405998 A JP23405998 A JP 23405998A JP H11147365 A JPH11147365 A JP H11147365A
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JP
Japan
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recording medium
ultraviolet absorbing
receiving layer
ink
recording
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JP10234059A
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English (en)
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Yukari Sano
野 ゆかり 佐
Katsuhiko Haga
賀 勝 彦 羽
Hiroyuki Onishi
西 弘 幸 大
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐光性に優れた画像を実現する記録媒体の提
供。 【解決手段】 記録媒体中のインク組成物中の着色剤が
定着される場所よりも深い部分に紫外線吸収能を付与す
ることで、画像の耐光性の向上が意外にも顕著に図れる
ことが見出された。すなわち、本発明による記録媒体
(1)は、基材(3)と、その上に設けられたインク受
容層(2)とを少なくとも有してなる、インク組成物に
よって画像記録が行われる記録媒体であって、該記録媒
体中の、インク組成物中の着色剤が定着される場所
(4)よりも深い部分に紫外線吸収能を有する層(5)
が設けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、インクによって画像記録が行われる記録媒
体、特にインクジェット記録方法に好ましく用いられる
記録媒体に関する。
【0002】背景技術 インク組成物を用いた記録方法にあっては、色材を溶解
または分散させる溶媒成分が必須である。この溶媒成分
は安全性の観点から水および水溶性有機溶媒との混合溶
媒が広く用いられている。インク組成物が記録媒体上に
適用されると、この溶媒成分が記録媒体にしみこむかま
たは蒸発することで、色材成分を記録媒体上に定着さ
せ、文字または画像の記録が行われる。得られた画像に
は種々の性能が要求される。
【0003】それら要求性能の中で耐光性については、
その性能を改善するために種々の提案がなされている。
水溶性染料はその良好な水溶性ゆえ水性インク組成物の
色材として多用されているが、一般に耐光性に劣ること
が指摘されている。そこで、耐光性に優れる顔料などの
非水溶性の色材を分散させたインク組成物が提案されて
いる。
【0004】しかしながら、カーボンブラックのような
無機顔料および銅フタロシアニン顔料のような含金属有
機顔料は耐光性に優れるが、他の有機顔料の多くは十分
な耐光性が得られないことが指摘されていた。よって、
このような有機顔料を色材として用いたインク組成物に
よる画像の耐光性を向上させる手法が求められていると
いえる。
【0005】また、染料はその利用可能な種類の多さが
魅力であり、染料を色材として含むインク組成物にあっ
ても画像の耐光性の改善が図れる手法が望まれていた。
【0006】さらに近時、カラー画像を複数のインク組
成物で形成することが行われている。このような複数の
インク組成物を用いるカラー画像にあっては、一色でも
耐光性に劣るものが存在すると画像の色相が変わりカラ
ー画像の品質が極端に劣化する。よって、カラーインク
組成物にあっては、より制御された耐光性が要求され
る。
【0007】また、最近、インクジェット記録プリンタ
が広く普及している。このインクジェット記録方法は、
インク組成物の小液滴を飛翔させ、紙等の記録媒体に付
着させて印刷を行う印刷方法である。この方法は、比較
的安価な装置で高解像度、高品位の画像を、高速で印刷
可能という特徴を有する。特にカラーインクジェット記
録装置は、画像品質が向上し、写真の出力機としても利
用され、デジタル印刷機、プロッター、CAD出力デバ
イス等としても利用されるに至っている。このような広
く利用されるに至っているインクジェット記録プリンタ
によって印刷された画像は、様々な利用の形態が考えら
れ、特に写真仕様の印刷物などはディスプレイとして長
時間蛍光灯または屋外等の直射日光に暴露される場所に
おかれることが考えられる。よって、インクジェット記
録方法に用いられるインク組成物において耐光性は極め
て重要な要求性能となっている。
【0008】画像の耐光性を向上させる手法として、イ
ンク組成物自体に耐光性を付与する提案とともに、記録
媒体において画像に耐光性を付与する提案がなされてい
る。その典型は、記録媒体の表面に紫外線吸収層を設
け、記録された画像を紫外線から保護するよう構成され
た記録媒体である。すなわち、記録媒体中に紫外線が至
らない様にし、画像を保護しようとするものである。
【0009】
【発明の概要】本発明者らは、今般、インクによって画
像記録が行われる記録媒体にあって、記録媒体中のイン
ク組成物中の着色剤が定着される場所よりも深い部分に
紫外線吸収能を付与することで、画像の耐光性の向上が
意外にも顕著に図れるとの知見を得た。本発明はかかる
知見に基づくものである。
【0010】すなわち、本発明は耐光性に優れた画像を
実現する記録媒体の提供をその目的としている。
【0011】そして、本発明による記録媒体は、基材
と、その上に設けられたインク受容層とを少なくとも有
してなる、インク組成物によって画像記録が行われる記
録媒体であって、該記録媒体中の、インク組成物中の着
色剤が定着される場所よりも深い部分にのみ、紫外線吸
収能を有する無機物質を含んでなる層が設けられてなる
もの、である。
【0012】
【発明の具体的説明】本発明による記録媒体は、インク
組成物を用いた記録方式に用いられる。インク組成物を
用いた記録方式とは、例えば、インクジェット記録方
式、ペン等による筆記具による記録方式、その他各種の
印字方式が挙げられる。特に本発明による記録媒体は、
インク組成物の液滴を吐出し、この液滴を記録媒体に付
着させて印字を行うインクジェット記録方法に好ましく
用いられる。
【0013】本発明による記録媒体は、基本的にインク
受容層と基材とから構成される。そして、本発明による
記録媒体にあっては、記録媒体中のインク組成物中の着
色剤が定着される場所よりも深い部分にのみ、紫外線吸
収能を有する無機物質を含んでなる層を設ける。従来、
記録媒体の表面に紫外線吸収能を有する層を設け、紫外
線が記録媒体中に至らないように構成された記録媒体、
さらにはインク組成物中の着色剤が定着される場所並び
にそれよりも深い部分および浅い部分に紫外線吸収能を
与えた記録媒体は知られている。一方、本発明による記
録媒体にあっては、記録媒体中のインク組成物中の着色
剤が定着される場所よりも深い部分にのみ、紫外線吸収
能を有する無機物質を含んでなる層を設ける。従来知ら
れた前記のような記録媒体の場合と異なり、記録媒体中
の着色剤が定着される場所よりも深い部分にのみ紫外線
吸収能を有する層が設けられることで画像の耐光性が向
上することは当業者には意外な事実であるといえる。記
録媒体の内部に紫外線吸収能を設けることで画像の耐光
性が図れる機構は定かではないが、次の通りと予想され
る。すなわち、インク受容層を有する記録媒体にあって
は、記録媒体内部における反射光が無視できない程度、
画像の劣化の原因となっていると考えられる。本発明に
よる記録媒体にあっては、この記録媒体内部における反
射光を有効に減衰させ、画像の光による劣化を防止して
いるものと考えられる。また、紫外線吸収能を有する無
機物質は、物質表面において着色剤を分解する触媒的な
役割をし、あるいは一部の紫外線吸収能を有する無機物
質はそれ自体光触媒的な活性を有し、着色剤を分解して
しまうことが考えられる。よって、インク組成物が定着
する部分には、紫外線吸収能を有する無機物質は存在し
ないことが望ましいと考えられる。但し、以上の理論は
あくまで予想であって、本発明は以下の理論に限定され
るものではない。
【0014】本発明の好ましい態様によれば、本発明に
よる記録媒体は、その紫外線吸収能の指標として、硫酸
バリウム白色板に対する200〜400nmにおける相
対吸光度が0.3以上であるものとされるのが好まし
い。
【0015】本発明の第一の態様によれば、紫外線吸収
能を有する層が、インク組成物中の着色剤が定着される
場所よりも基材側のインク受容層および/または基材
に、紫外線吸収能を有する物質を含ませて構成される。
より具体的には、図1、図2、および図3に示される記
録媒体がこの態様に含まれる。
【0016】図1に示される記録媒体1は、インク受容
層2と、それを支持する基材3とから構成される。この
インク受容層2には、インク組成物によって記録が行わ
れ、その結果主にインク組成物中の着色剤成分からな
る、画像を構成する画素4が形成される。本発明による
記録媒体においては、この画素4よりも深い部分のイン
ク受容層2の部分5に紫外線吸収能を有する物質を含ま
せてなる。この記録媒体において、記録媒体内部におけ
る反射光を部分5が有効に減衰させ、画素4の光による
劣化を防止しているものと考えられる。
【0017】また、図2に示される記録媒体1は、イン
ク受容層2と、それを支持する基材3とから構成され
る。このインク受容層2には、インク組成物によって記
録が行われ、その結果主にインク組成物中の着色剤成分
からなる、画像を構成する画素4が形成される。本発明
による記録媒体においては、この画素4よりも深い部分
の基材3の部分6に紫外線吸収能を有する物質を含ませ
てなる。
【0018】さらに、図3に示される記録媒体1は、図
1および図2に示される記録媒体とを組み合わせた構成
である。すなわち、紫外線吸収能を有する物質を画素4
よりも深い部分のインク受容層2の部分5aおよび基材
3の部分6aに含ませて構成されてなるものである。
【0019】本発明の第二の態様によれば、前記紫外線
吸収能を有する層として、紫外線吸収能を有する物質と
樹脂とを含んでなる層が基材とインク受容層との間に設
けられてなる。この態様による記録媒体の具体例は、図
4に示されるとおりである。
【0020】図4に示される記録媒体1は、インク受容
層2と、それを支持する基材3とから構成され、そして
さらにこのインク受容層2と基材3との間に、紫外線吸
収能を有する物質と樹脂とを含んでなる層8が設けられ
てなる。
【0021】本発明の好ましい態様によれば、図5に示
されるように、記録媒体1の最表面にさらに紫外線吸収
能を有する層11を設けてもよい。この層11の存在に
よって、記録媒体内部に入射する光を減らすことが出
来、その結果画像の耐光性をさらに向上させることがで
きる。この図に示される記録媒体は、本発明の第二の態
様による記録媒体であるが、本発明の第一の態様による
記録媒体に層11が設けられてよい。
【0022】本発明において、紫外線吸収能を有する無
機物質の例としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリ
ウム、酸化鉄、硫酸亜鉛などが挙げられる。
【0023】紫外線吸収能を有する無機物質の存在量は
本発明による記録媒体の効果が得られる範囲で適宜決定
されてよく、特に0.3以上の硫酸バリウム白色板に対
する200〜400nmにおける相対吸光度を実現する
範囲で存在されるのが好ましい。
【0024】本発明による記録媒体のインク受容層は、
いわゆる水溶性樹脂から構成され、インク組成物を吸
収、膨潤して画像を形成するもの、または微粒子を含ん
でなり、インク組成物中の着色剤を該微粒子自体が吸着
し、または微粒子と微粒子の空隙に保持し、画像を形成
するもののいずれであってもよい。さらに、本発明によ
る記録媒体においては、このインク受容層は透明であっ
ても実質的に不透明であってもよい。
【0025】本発明の好ましい態様によれば、インク受
容層が水溶性樹脂から構成される場合、好ましい水溶性
樹脂の例としては、ポリビニルアルコール、変性ポリビ
ニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロースなどのセルロース系樹脂、ポリビ
ニルピロリドン、デンプン、カゼイン、ゼラチン、ポリ
アクリルアミド、スチレン−ブタジエン共重合ラテック
ス、カルボキシル変性スチレンブタジエン共重合ラテッ
クス、アクリルエマルジョンなどが挙げられる。
【0026】また、インク受容層が微粒子を含んでなる
ものである場合、インク受容層は、基本的に顔料および
結着剤を主成分として好ましくは形成される。ここで、
顔料としては、例えばシリカ、コロイダルシリカ、クレ
ー、マイカ、膨潤性雲母、タルク、カオリン、ケイソウ
土、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミニウ
ム、合成ゼオライト、アルミナ、リトポン、サチンホワ
イト等の顔料及び、有機または無機の着色顔料が挙げら
れる。また、結着剤としては、例えば、アクリル系樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、スチレン−
ブタジエン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン
共重合樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、水溶性ポリ
ビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、そ
の他のビニル系樹脂、アミド系樹脂、酸化澱粉、カゼイ
ン、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、
シリコーン系樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン
変性フェノール樹脂、アルキド樹脂、クマロン−インデ
ン樹脂等の水溶性樹脂および水性エマルジョン樹脂が挙
げられる。また、本発明の好ましい態様によれば、微粒
子を含んでなるインク受容層は、アルミナゾル、すなわ
ちアルミナ水和物、最も好ましくは擬ベーマイト、から
なる多孔質層として形成されてよい(例えば、特開平2
−276670号、特開平2−139275号、特開平
6−297831号)。
【0027】本発明におけるインク受容層の組成は、イ
ンク吸収性、インク乾燥性、記録画像の鮮明性などを考
慮して適宜決定されてよい。
【0028】本発明による記録媒体のインク受容層に
は、記録媒体の特性を改善する他の成分が添加されてよ
い。例えば、インク受容層の耐水性の向上、インクの滲
み防止機能を付与するためにメラミンホルムアルデヒド
樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、アクリルアミド系樹
脂、グリオキザール、炭酸ジルコニウムアンモニウム等
の耐水化剤を添加してもよい。更に、光安定化剤(例え
ば、ヒンダートアミン系光安定化剤)、酸化防止剤、ク
エンチャ剤などが添加されてもよい。また、インクジェ
ット記録用紙の生産性、記録特性、あるいは保存安定性
をより高めるための、分散剤、蛍光染料、pH調整剤、
消泡剤、湿潤剤、防腐剤などを加えてもよい。更に、本
発明による記録媒体に記録を行うインク組成物は、紫外
線吸収剤を含んでいてもよい。
【0029】さらに、本発明の第二態様による記録媒体
における、紫外線吸収能を有する物質と樹脂とを含んで
なる層を構成する樹脂の例としては、高密度ポリエチレ
ン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオ
レフィン樹脂、ナイロン樹脂、ポリビニルアルコール、
セルロース樹脂、アクリル樹脂、ゼラチン、ポリエステ
ルなどが挙げられる。
【0030】本発明による記録媒体の基材としては、光
沢層または後記するインク受容層を支持でき、記録媒体
としての強度を有するものでれば特に限定されず、透明
性、不透明性いずれであってもい。不透明性基材として
は、布、木材、金属板、紙などが挙げられ、更に後記す
る透明性基材を不透明化処理したものを利用することも
できる。
【0031】本発明による記録媒体は、次のように製造
することができる。まず、図1に示される記録媒体の場
合は、例えば次のように製造することがでる。まず、上
記紫外線吸収能を有する物質と、上記インク受容層の成
分を適当な溶剤に溶解または分散させて塗工液を調製
し、この塗工液を基材に塗布する。続いて、その上に、
紫外線吸収能を有する物質を含まない上記インク受容層
の成分を適当な溶剤に溶解または分散させた塗工液を調
製し、塗布する。塗工液の塗布は、例えばロールコーテ
ィング法、ブレードコーティング法、エアナイフコーテ
ィング法、ロッドバーコーティング法、グラビアコーテ
ィング法、コンマコーティング法、ダイコーティング法
などの方法を利用して実施することができる。
【0032】また、図2に示される記録媒体の場合は、
例えば次のように製造することがでる。すなわち、上記
紫外線吸収能を有する物質を適当な溶剤に溶解または分
散させた塗工液を用意し、それを基材に塗布する。基材
が溶液を吸収しうるものである場合、紫外線吸収能を有
する物質を含んだ塗工液は基材中のある深さまで含浸す
ることになると思われる。一方、基材が溶液を吸収しな
いものである場合、紫外線吸収能を有する物質は基材上
に残ることになるが、このような態様も本発明の範囲に
含まれる。このような処理を行った基材に、上記インク
受容層の成分を適当な溶剤に溶解または分散させて調製
した塗工液を塗布して、記録媒体を得ることができる。
【0033】図3に示される記録媒体は、上記図1の記
録媒体の製造法と、図2の記録媒体の製造法を組み合わ
せることによって製造することができる。
【0034】さらに、図4に示される記録媒体の製造
は、まず、基材上に層8を形成する。この層8は、上記
紫外線吸収能を有する物質と樹脂とを適当な溶剤に溶解
または分散させた塗工液を用意し、基材上に適用して形
成することができる。さらにこの層8の上に、上記イン
ク受容層の成分を適当な溶剤に溶解または分散させた塗
工液を調製し、塗布して、記録媒体を製造することがで
きる。
【0035】
【実施例】実施例1 坪量100g/m2の上質含浸用原紙に、1次粒子径3
5nmの酸化チタン(MT−500HD、テイカ株式会
社製)20重量%を含有するポリエチレンを、30μの
厚さにコーティングして基材を得た。 色材受容形成用塗布液の組成 擬ベーマイトゾル(カタロイドAS−3 触媒化学株式会社製)15重量% ポリビニルアルコール(PVA117 クラレ株式会社製) 5重量% イオン交換水 170重量% 上記組成の色材受容層形成用塗布液を、前記基材に、乾
燥膜厚が30μmとなるように塗工し、乾燥して、記録
シートを得た。
【0036】実施例2 坪量100g/m2の上質含浸用原紙に、下記組成の塗
工液を、乾燥膜厚が15μmとなるように塗工して、基
材を得た。 塗工液の組成 一次粒子径35nmの酸化チタン 7.5重量% (MT−500HD テイカ株式会社製) 平均粒子径8.5μのシリカ微粒子 12重量% (ミズカシルP−50 水澤化学株式会社製) ポリビニルアルコール(PVA117 クラレ株式会社製) 15重量% イオン交換水 170重量% 色材受容形成用塗布液の組成 平均粒子径8.5μのシリカ微粒子 15重量% (ミズカシルP−50 水澤化学株式会社製) ポリビニルアルコール 15重量% (PVA117 クラレ株式会社製) イオン交換水 170重量% 上記組成の色材受容層形成用塗布液を、前記基材に、乾
燥膜厚が15μmとなるように塗布し、乾燥して、記録
シートを得た。
【0037】実施例3 塗工液の1次粒子径35nmの酸化チタン(MT−50
0HD、テイカ株式会社製)を15重量部、平均粒子径
8.5μのシリカ微粒子(ミズカシルP−50、水澤化
学株式会社製)を7.5重量部に変更した以外は、実施
例2と同様にして記録シートを得た。
【0038】実施例4 酸化チタンを、酸化亜鉛(SUPER−10、白水化学
工業株式会社製)15重量部とした以外は、実施例2と
同様にして、記録シートを得た。
【0039】実施例5 酸化チタンを、酸化セリウム(ニードラールW−10、
固形分濃度15%、多木化学株式会社製)100重量
部、イオン交換水85重量部とした以外は、実施例2と
同様にして、記録シートを得た。
【0040】実施例6 酸化チタンを酸化鉄(EC−481、戸田工業株式会
社)15重量部とした以外は、実施例2と同様にして、
記録シートを得た。
【0041】実施例7 酸化チタンを硫酸亜鉛15重量部とした以外は、実施例
2と同様にして、記録シートを得た。
【0042】実施例8 原料パルプとしてLBKP90重量部およびNBKP1
0重量部と、炭酸カルシウム(奥多摩工業社製、TP−
121)17重量部と、アルケニル無水コハク酸0.1
重量部と、一次粒子径20nmの酸化亜鉛(FINEX
−50、堺化学工業株式会社)15重量部とを混合し、
パルプスラリーとした。これから、長網抄紙機により、
坪量85g/m2の原紙を抄造した。得られた原紙の上
に、実施例2で調製した色材受容層形成用塗布液を、乾
燥膜厚が15μmとなるように塗布し、乾燥して、記録
シートを得た。
【0043】実施例9 実施例8で得た原紙に、実施例2で調製した塗工液を、
乾燥膜厚が15μmとなるように塗工して、基材を得
た。この基材にさらに、実施例2で調製した色材受容層
形成用塗布液を、乾燥膜厚が15μmとなるように塗布
し、乾燥して、記録シートを得た。
【0044】実施例10 実施例1で得られた記録シート上に、一次粒子径40n
mの酸化チタン(TTO−55D、石原産業株式会社
製)10重量部と、ポリビニルアルコール(PVA11
7、クラレ株式会社製)5重量部と、イオン交換水85
重量部とを混合して得た塗工液を、乾燥膜厚が8μmと
なるように塗布し、乾燥して、記録シートを得た。
【0045】比較例1 坪量100g/m2の上質含浸用原紙を、コーティング
せずに基材として用いた以外は、実施例1と同様にし
て、記録シートを得た。
【0046】比較例2坪量100g/m2の上質含浸用
原紙の上に、実施例2の色材受容層形成用塗 布液を乾燥膜厚15μmとなるように塗工し、乾燥し
て、基材を得た。この基材に更に実施例2の色材受容層
形成用塗布液を、乾燥膜厚15μmとなるように塗工
し、乾燥して、記録シートを得た。
【0047】評価試験1:記録媒体の相対吸光度 日立製作所株式会社製 自記分光光度計U−3000、
φ60積分球を使用し、硫酸バリウム白色板に対する2
00nm〜400nmにおける記録媒体の相対吸光度を
測定し、その最大値を求めた。
【0048】評価試験2:記録画像の耐光性 インクジェットプリンターMJ−930C(セイコーエ
プソン株式会社製)を使用して、マゼンタを記録した。
得られた記録画像に、アトラス社製 キセノンウエザオ
メーターCi35Wにて50時間、光を照射した。記録
画像の照射前後の濃度をグレタグ社製分光光度計グレタ
グSPM100−IIを使用し測定した。照射後の記録
画像濃度の照射前の記録画像濃度にたいする残存比率が
70%以上のものをA、40%以上70%未満のものを
B、40%未満のものをNGで評価した。
【0049】以上の結果は、下記の表に示される通りで
あった。
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の態様による記録媒体であって、
記録媒体1は、インク受容層2と、それを支持する基材
3とから構成され、インク組成物による画素4よりも深
い部分のインク受容層2の部分5に紫外線吸収能を有す
る物質を含ませてなる。
【図2】本発明の第一の態様による記録媒体であって、
記録媒体1は、インク受容層2と、それを支持する基材
3とから構成され、インク組成物による画素4よりも深
い部分の基材3の部分6に紫外線吸収能を有する物質を
含ませてなる。
【図3】本発明の第一の態様による記録媒体であって、
図1および図2に示される記録媒体とを組み合わせた構
成である。すなわち、紫外線吸収能を有する物質を画素
4よりも深い部分のインク受容層2の部分5aおよび基
材3の部分6aに含ませて構成されてなるものである。
【図4】本発明の第二の態様による記録媒体であって、
記録媒体1は、インク受容層2と、それを支持する基材
3とから構成され、そしてさらにこのインク受容層2と
基材3との間に、紫外線吸収能を有する物質と樹脂とを
含んでなる層8が設けられてなる。
【図5】本発明の好ましい態様による記録媒体であっ
て、記録媒体1の最表面にさらに紫外線吸収能を有する
層11を設けてなる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材と、その上に設けられたインク受容層
    とを少なくとも有してなる、インク組成物によって画像
    記録が行われる記録媒体であって、 該記録媒体中の、インク組成物中の着色剤が定着される
    場所よりも深い部分にのみ、紫外線吸収能を有する無機
    物質を含んでなる層が設けられてなる、記録媒体。
  2. 【請求項2】前記紫外線吸収能を有する層が、インク組
    成物中の着色剤が定着される場所よりも基材側のインク
    受容層および/または基材に、紫外線吸収能を有する無
    機物質を含ませた構成された、請求項1に記載の記録媒
    体。
  3. 【請求項3】前記紫外線吸収能を有する層が、基材とイ
    ンク受容層との間に設けられた、紫外線吸収能を有する
    無機物質と樹脂とを含んでなる層である、請求項1に記
    載の記録媒体。
  4. 【請求項4】前記紫外線吸収能を有する無機物質が、酸
    化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化鉄、および硫
    酸亜鉛からなる群から選択されるものである、請求項1
    〜3のいずれか一項に記載の記録媒体。
  5. 【請求項5】インク受容層が、微粒子を含んでなり、イ
    ンク組成物中の着色剤を該微粒子自体が吸着し、または
    微粒子と微粒子の空隙に保持し、画像を形成するもので
    ある、請求項1〜4のいずれか一項に記載の記録媒体。
  6. 【請求項6】硫酸バリウム白色板に対する200〜40
    0nmにおける相対吸光度が0.3以上である、請求項
    1〜5のいずれか一項に記載の記録媒体。
  7. 【請求項7】インク組成物を付着させて記録媒体に印字
    を行う記録方法であって、記録媒体として請求項1〜6
    のいずれか一項に記載の記録媒体を用いる、方法。
  8. 【請求項8】インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記
    録媒体に付着させて印字を行うインクジェット記録方法
    であって、記録媒体として請求項1〜6のいずれか一項
    に記載の記録媒体を用いる、インクジェット記録方法。
  9. 【請求項9】請求項7または8に記載の記録方法によっ
    て記録が行われた、記録物。
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