この発明の第1の局面による画像形成装置は、インクシートが収納されるインクシートカートリッジと、インクシートカートリッジが着脱可能に装着されるシャーシを含む装置本体とを備えた画像形成装置において、シャーシの外側に設けられ、インクシートカートリッジと係合する抜止部材と、シャーシの内側に設けられ、少なくとも印刷時に抜止部材をロックするロック部材と、プラテンローラに押圧される印刷位置と、プラテンローラから離間される非印刷位置との間を回動可能に設けられた印字ヘッドと、印字ヘッドを回動させてプラテンローラに押圧する押圧部材と、押圧部材の回動中心として機能する回動軸とをさらに備え、抜止部材は、シャーシの内側に突出する突起部を含み、ロック部材は、抜止部材の突起部に当接することによって、抜止部材をロックし、ロック部材は、押圧部材と共に回動するように回動軸に取り付けられ、印刷時および印刷動作の際に印字ヘッドが上下に回動する間に、抜止部材のインクシートカートリッジに対する係合状態が維持されるように抜止部材の突起部に当接され、ロック部材の抜止部材に当接する当接部は、回動軸を中心とする円弧形状に形成されるとともに、切り欠き部を有し、印字ヘッドがプラテンローラから離間される非印刷位置に配置された場合に、ロック部材の切り欠き部は、抜止部材の突起部の上面と所定の間隔を隔てて対向するように配置される。
この第1の局面による画像形成装置では、上記のように、シャーシの外側に設けられ、インクシートカートリッジと係合する抜止部材と、シャーシの内側に設けられ、少なくとも印刷時に抜止部材をロックするロック部材とを設けることによって、印刷時に、インクシートカートリッジと係合する抜止部材をロック部材によりロックすることができるので、印刷中に、不意な衝撃やユーザの操作ミスなどにより、抜止部材が外れる方向の力が加わったとしても、抜止部材をインクシートカートリッジと係合した状態に維持することができる。これにより、印刷中に、トナーカートリッジが所定の装着位置から離脱したり、装置本体から脱落するのを抑制することができる。また、抜止部材に、シャーシの内側に突出する突起部を設け、ロック部材を、抜止部材の突起部に当接させることにより、抜止部材をロックするように構成することによって、容易に、シャーシの内側に配置されたロック部材により、シャーシの外側に配置された抜止部材をロックすることができる。
また、第1の局面による画像形成装置では、ロック部材を、押圧部材と共に回動するように回動軸に取り付けることによって、ロック部材を押圧部材と共に回動させることができるので、ロック部材を回動させるための駆動源や機構を別途設ける必要がない。また、ロック部材を、少なくとも印刷時に抜止部材のインクシートカートリッジに対する係合状態が維持されるように抜止部材に当接するとともに、ロック部材の抜止部材に当接する当接部を、回動軸を中心とする円弧形状に形成することによって、回動軸からロック部材の抜止部材に当接する部分までの距離を一定にすることができるため、ロック部材の回動角度が変化した場合にも、印刷時は常にロック部材を抜止部材に当接させることができる。
また、第1の局面による画像形成装置では、ロック部材を、印刷時に加えて印刷動作の際に印字ヘッドが上下に回動する間も、抜止部材のインクシートカートリッジに対する係合状態が維持されるように抜止部材に当接させることによって、インクシートカートリッジのインクシートを次の色のインクシートまで巻き取るために、印字ヘッドがプラテンローラを押圧する印刷位置よりも上側に移動された場合にも、抜止部材のインクシートカートリッジに対する係合状態を維持することができるので、誤ってインクシートカートリッジが所定の装着位置から離脱したり、装置本体から脱落するのを抑制することができる。また、ロック部材を、抜止部材に当接する当接部に切り欠き部を有するように形成し、印字ヘッドがプラテンローラから離間される非印刷位置に配置された場合に、ロック部材の切り欠き部を、抜止部材の上面と所定の間隔を隔てて対向するように配置することによって、ロック部材が抜止部材をロックしない非印刷時に、抜止部材がインクシートカートリッジとの係合を解除する方向に移動した場合にも、抜止部材は、抜止部材の上面がロック部材の切り欠き部に当接する位置までしか移動することができない。これにより、抜止部材が移動しすぎるのを抑制することができるので、抜止部材が装置本体から脱落するのを抑制することができる。
この発明の第2の局面による画像形成装置は、インクシートが収納されるインクシートカートリッジと、インクシートカートリッジが着脱可能に装着されるシャーシを含む装置本体と、シャーシの外側に設けられ、インクシートカートリッジと係合する抜止部材と、シャーシの内側に設けられ、少なくとも印刷時に抜止部材をロックするロック部材とを備える。
この第2の局面による画像形成装置では、上記のように、シャーシの外側に設けられ、インクシートカートリッジと係合する抜止部材と、シャーシの内側に設けられ、少なくとも印刷時に抜止部材をロックするロック部材とを設けることによって、印刷時に、インクシートカートリッジと係合する抜止部材をロック部材によりロックすることができるので、印刷中に、不意な衝撃やユーザの操作ミスなどにより、抜止部材が外れる方向の力が加わったとしても、抜止部材をインクシートカートリッジと係合した状態に維持することができる。これにより、印刷中に、トナーカートリッジが所定の装着位置から離脱したり、装置本体から脱落するのを抑制することができる。
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、抜止部材は、シャーシの内側に突出する突起部を含み、ロック部材は、抜止部材の突起部に当接することによって、抜止部材をロックする。このように構成すれば、容易に、シャーシの内側に配置されたロック部材により、シャーシの外側に配置された抜止部材をロックすることができる。
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、プラテンローラに押圧される印刷位置と、プラテンローラから離間される非印刷位置との間を回動可能に設けられた印字ヘッドと、印字ヘッドを回動させてプラテンローラに押圧する押圧部材と、押圧部材の回動中心として機能する回動軸とをさらに備え、ロック部材は、押圧部材と共に回動するように回動軸に取り付けられている。このように構成すれば、ロック部材を押圧部材と共に回動させることができるので、ロック部材を回動させるための駆動源や機構を別途設ける必要がない。
上記印字ヘッド、押圧部材および回動軸を備えた画像形成装置において、好ましくは、ロック部材は、少なくとも印刷時に抜止部材のインクシートカートリッジに対する係合状態が維持されるように抜止部材に当接され、ロック部材の抜止部材に当接する当接部は、回動軸を中心とする円弧形状に形成されている。このように構成すれば、回動軸からロック部材の抜止部材に当接する部分までの距離を一定にすることができるため、ロック部材の回動角度が変化した場合にも、印刷時は常にロック部材を抜止部材に当接させることができる。
この場合、好ましくは、ロック部材は、印刷時に加えて印刷動作の際に印字ヘッドが上下に回動する間も、抜止部材のインクシートカートリッジに対する係合状態が維持されるように抜止部材に当接される。このように構成すれば、インクシートカートリッジのインクシートを次の色のインクシートまで巻き取るために、印字ヘッドがプラテンローラを押圧する印刷位置よりも上側に移動された場合にも、抜止部材のインクシートカートリッジに対する係合状態を維持することができるので、誤ってインクシートカートリッジが所定の装着位置から離脱したり、装置本体から脱落するのを抑制することができる。
上記印字ヘッド、押圧部材および回動軸を備えた画像形成装置において、好ましくは、ロック部材は、抜止部材に当接する当接部に切り欠き部を有し、印字ヘッドがプラテンローラから離間される非印刷位置に配置された場合に、ロック部材の切り欠き部は、抜止部材の上面と所定の間隔を隔てて対向するように配置される。このように構成すれば、ロック部材が抜止部材をロックしない非印刷時に、抜止部材がインクシートカートリッジとの係合を解除する方向に移動した場合にも、抜止部材は、抜止部材の上面がロック部材の切り欠き部に当接する位置までしか移動することができない。これにより、抜止部材が移動しすぎるのを抑制することができるので、抜止部材が装置本体から脱落するのを抑制することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による昇華型プリンタの全体構成を示した分解斜視図である。図2は、図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの斜視図である。図3は、図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの斜視図である。図4〜図12は、図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの詳細を説明するための図である。まず、図1〜図12を参照して、本発明の一実施形態による昇華型プリンタの構造について説明する。なお、本実施形態では、画像形成装置の一例である昇華型プリンタに本発明を適用した場合について説明する。
本発明の一実施形態による昇華型プリンタの装置本体80は、図1に示すように、金属製のシャーシ1と、印字を行うための印字ヘッド2と、印字ヘッド2に対向するように配置されたプラテンローラ3(図4参照)と、金属製の送りローラ4(図4参照)と、所定の押圧力で送りローラ4を押圧する金属製の押さえローラ5(図4参照)と、金属製の支持棒6と、印字ヘッド2を押圧するためのヘッド部押圧部材7および8と、樹脂製の駆動ギア9と、送りローラギア10(図5参照)と、樹脂製の下部用紙ガイド11aと、樹脂製の上部用紙ガイド11b(図4参照)と、ゴム製の給紙ローラ12と、給紙ローラギア13(図2参照)と、ゴム製の排紙ローラ14と、排紙ローラギア15(図2参照)と、巻取リール16(図2参照)と、モータブラケット17(図2参照)と、用紙70を搬送するためのステッピングモータ18(図2参照)と、印字ヘッド2を回動させる際の駆動源となるステッピングモータ19(図2参照)と、揺動可能な揺動ギア20(図5参照)と、複数の中間ギア21〜24(図5参照)と、インクシート51が収納されたインクシートカートリッジ50を支持するカートリッジ支持部25とを備えている。また、本実施形態による昇華型プリンタには、インクシートカートリッジ50と、昇華型プリンタに供給する用紙70を収納するための給紙カセットケース26とが着脱可能に装着されている。なお、支持棒6は、本発明の「回動軸」の一例であり、ヘッド部押圧部材7および8は、本発明の「押圧部材」の一例である。
また、図1に示すように、シャーシ1は、互いに対向するように配置された一方側面1aと、他方側面1bと、底面1cとを有している。また、シャーシ1の一方側面1aには、上記したモータブラケット17が取り付けられている。また、シャーシ1の一方側面1aに対向する他方側面1bには、インクシートカートリッジ50を挿入するためのカートリッジ挿入孔1dが設けられている。
また、本実施形態では、シャーシ1の他方側面1bの外側には、インクシートカートリッジ50が取り出し方向(矢印A1方向)に移動するのを抑制するための抜止部27aが一体的に設けられた樹脂製の側板27が取り付けられている。この抜止部27aには、図9に示すように、抜止部27aを回動可能に支持する支持軸27bと、インクシートカートリッジ50の後述する係合部53e(図3参照)と係合する係合爪27cと、ユーザが指を掛けて抜止部27aを上方(矢印B1方向)に持ち上げるための把持部27dと、ユーザが把持部27dを持ち上げた際に、抜止部27aの係合爪27cを下方(矢印C1方向)に回動させるように付勢力を付与するバネ部27eとが設けられている。また、抜止部27aは、ユーザが抜止部27aの把持部27dを持ち上げることにより、シャーシ1の他方側面1bの窓穴部1eに沿って、上方にスライドされるように構成されている。これにより、インクシートカートリッジ50を取り出すことが可能である。なお、抜止部27aは、本発明の「抜止部材」の一例である。
ここで、本実施形態では、図10に示すように、抜止部27aには、抜止部27aからシャーシ1の内側に向かってシャーシ1の他方側面1bと垂直な方向に突出する突起部27fが一体的に設けられている。この突起部27fは、シャーシ1の窓穴部1eを介してシャーシ1の内側に配置されている。また、突起部27fの上面部27gには、所定の半径を有する曲面形状(丸形形状)に形成された一方端部27hが設けられている。なお、上面部27gは、本発明の「上面」の一例である。
また、シャーシ1の一方側面1aおよび他方側面1bには、図1に示すように、それぞれ、ヘッド部押圧部材7および8が取り付けられた支持棒6を回動可能に支持する支持孔1fが設けられている。また、シャーシ1の底面1cには、図4に示すように、印刷時に用紙70の前端部および後端部を検出するための用紙センサ28aおよび28bが設けられている。
また、2つのプラテンローラ軸受3aは、図1に示すように、それぞれ、シャーシ1の一方側面1aおよび他方側面1bに取り付けられているとともに、その2つのプラテンローラ軸受3aにプラテンローラ3(図4参照)が回動可能に支持されている。また、送りローラ4は、図5に示すように、送りローラギア10に挿入される送りローラギア挿入部4aを有する。また、送りローラ4は、シャーシ1に取り付けられた図示しない送りローラ軸受に回動可能に支持されている。また、押さえローラ5(図4参照)は、図示しない押さえローラ軸受に回動可能に支持されている。また、送りローラ4および押さえローラ5は、図4に示すように、用紙70を間に挟んだ状態で回動することにより、用紙70を給紙方向(矢印T1方向)または排紙方向(矢印U1方向)に搬送する機能を有する。また、給紙ローラ12は、給紙カセットケース26(図1参照)に収納された用紙70をシャーシ1の内部に搬送する機能を有する。
また、支持棒6の一方および他方の端部には、図7および図8に示すように、それぞれ、支持部6aが設けられている。そして、支持棒6の一方および他方の支持部6aは、図1に示すように、それぞれ、シャーシ1の一方側面1aの支持孔1f、および、他方側面1bの支持孔1fに回動可能に挿入されている。また、支持棒6の一方および他方の端部の内側には、図7および図8に示すように、それぞれ、ヘッド部押圧部材7および8が、支持棒6に対して空回りすることなく取り付けられている。具体的には、支持棒6の両端部近傍には、それぞれ、D字形状に加工された挿入部6bが設けられている。
また、図7に示すように、ヘッド部押圧部材7には、押圧部7aと、ギア部7bとが一体的に形成されている。また、図8に示すように、ヘッド部押圧部材8には、押圧部8aと、支持棒6が延びる方向に突出する突起部8bとが一体的に形成されている。
また、ヘッド部押圧部材7および8には、それぞれ、D字形状に加工された挿入孔7cおよび8cが形成されているとともに、支持棒6の両端部近傍に設けられた挿入部6bの各々に、挿入孔7cおよび8cが嵌め込まれている。これにより、ヘッド部押圧部材7の回動に伴って、支持棒6およびヘッド部押圧部材8を回動させることが可能である。
また、本実施形態では、図8に示すように、支持棒6の他方の支持部6aと挿入部6bとの間の部分には、小判形状に加工されたロック部材挿入部6cが設けられている。このロック部材挿入部6cには、樹脂製のロック部材29が圧入されて取り付けられている。このロック部材29は、図2に示すように、シャーシ1の他方側面1bの内側に設けられ、ユーザが触れるのを抑制するように構成されている。また、ロック部材29には、図8に示すように、支持棒6のロック部材挿入部6cが圧入される小判形状の支持棒挿入孔29aが設けられている。また、ロック部材29には、抜止部27a(図10参照)の突起部27fの上面部27gの一方端部27hに当接する当接部29bが設けられている。この当接部29bは、図8に示すように、支持棒6を中心として一定の半径を有する円弧形状に所定の角度の範囲で形成されている。そして、ロック部材29は、支持棒6に空回りすることなく取り付けられることによって、ヘッド部押圧部材7および8が回動した場合に、ヘッド部押圧部材7および8の回動に連動して回動することが可能である。また、ロック部材29は、図11に示すように、ヘッド部押圧部材7および8(図2参照)の回動に連動して回動した場合に、抜止部27aの突起部27fの上面部27gの一方端部27hと当接するように構成されている。また、ロック部材29は、当接部29bに切り欠き部29cが設けられている。この切り欠き部29cは、印字ヘッド2がプラテンローラ3から離間された状態で、抜止部27aの突起部27fの上面部27g(図10参照)と所定の間隔を隔てて対向するように配置されている。
また、印字ヘッド2は、図1および図4に示すように、支持軸2aと、プラテンローラ3(図4参照)に対向するように配置されたヘッド部2bと、支持軸2aとヘッド部2bとを連結する一対のアーム部2cと、ヘッド部2bの熱を放熱するためのアルミニウム製の放熱部2dと、ヘッド部2bに取り付けられる樹脂製のヘッドカバー2e(図4参照)とを含んでいる。また、印字ヘッド2は、シャーシ1の一方側面1aおよび他方側面1bの内面側にそれぞれ取り付けられた一対の支持軸2aを中心として、上下に回動可能に設けられている。
また、印字ヘッド2の放熱部2dの上面には、図1および図6に示すように、スプリングホルダ30がネジ31によって固定されている。このスプリングホルダ30には、2つのバネ固定部30aおよび30bが設けられており、2つのねじりコイルバネ32および33が、2つのバネ固定部30aおよび30bに、それぞれ、取り付けられている。このねじりコイルバネ32は、図6に示すように、ヘッド部押圧部材7が下方に回動したときに、ヘッド部押圧部材7の押圧部7aに押圧される一方端部32aと、一方端部32aが押圧されることにより発生した付勢力をヘッド部2bに伝達する他方端部32bとを有している。また、ねじりコイルバネ33は、ヘッド部押圧部材8が下方に回動したときに、ヘッド部押圧部材8の押圧部8aに押圧される一方端部33aと、一方端部33aが押圧されることにより発生した付勢力をヘッド部2bに伝達する他方端部33bとを有している。そして、印字ヘッド2は、ヘッド部2bに伝達されたねじりコイルバネ32および33の付勢力により、ヘッド部2bがプラテンローラ3側に押圧されるように構成されている。
また、図1および図4に示すように、スプリングホルダ30のバネ固定部30bには、ヘッド部押圧部材8の突起部8bと係合する切欠部30cを有する係合部30dが一体的に形成されている。これにより、ヘッド部押圧部材8が上方に回動する際には、ヘッド部押圧部材8の突起部8bとバネ固定部30bの切欠部30cとが係合することによりヘッド部2bも上方に回動されるとともに、プラテンローラ3(図1参照)に押圧されたヘッド部2bがプラテンローラ3から離間される。
また、図1および図6に示すように、駆動ギア9および中間ギア34(図6参照)は、ステッピングモータ19(図2参照)の駆動力をヘッド部押圧部材7および8に伝達して、ヘッド部押圧部材7および8を回動させるために設けられている。この駆動ギア9は、シャーシ1の一方側面1aの内側に取り付けられている。また、中間ギア34およびステッピングモータ19は、図2に示すように、モータブラケット17を介してシャーシ1の一方側面1a側の外側に取り付けられている。また、駆動ギア9の小径ギア部9aは、図6に示すように、ヘッド部押圧部材7のギア部7bに噛合されているとともに、駆動ギア9の大径ギア部9bは、中間ギア34(図6参照)の小径ギア34aに噛合されている。また、中間ギア34の大径ギア34bは、図6に示すように、ステッピングモータ19(図2参照)のモータギア35(図2参照)に噛合されている。これにより、ステッピングモータ19の駆動力が、中間ギア34および駆動ギア9を介してヘッド部押圧部材7および8に伝達される。
また、図5に示すように、モータブラケット17に取り付けられたステッピングモータ18の軸部には、モータギア36が取り付けられている。また、ステッピングモータ18は、巻取リール16のギア部16aと、給紙ローラギア13と、排紙ローラギア15と、送りローラギア10とを駆動させるための駆動源としての機能を有する。
また、巻取リール16は、後述するインクシートカートリッジ50の巻取ボビン収納部53bの内部に配置された巻取ボビン52bに係合することによって、巻取ボビン52bに巻き付けられたインクシート51を巻き取るように構成されている。また、図5に示すように、巻取リール16のギア部16aは、揺動ギア20が揺動することによって噛合するように配置されている。
また、図4に示すように、下部用紙ガイド11aは、送りローラ4および押さえローラ5の近傍に設置されている。また、上部用紙ガイド11bは、下部用紙ガイド11aの上部に取り付けられている。この上部用紙ガイド11bは、給紙時には、用紙70が下面側を通過するようにして印刷部への給紙経路に案内するとともに、排紙時には、用紙70が上面側を通過するようにして排紙経路に案内する機能を有する。
また、筐体60は、図2に示すように、給紙カセットケース26(図1参照)が挿入される給紙カセット挿入部61と、インクシートカートリッジ50を挿入するための挿入穴62(図3参照)と、長穴63と、排熱穴64とを含む。
また、図12に示すように、インクシートカートリッジ50は、インクシート51を供給するための供給ボビン52aと、供給されたインクシート51を巻き取るための巻取ボビン52bとを備えている。また、インクシートカートリッジ50を構成するカートリッジケース53は、供給ボビン52aを回動可能に収納する供給ボビン収納部53aと、巻取ボビン52bを回動可能に収納する巻取ボビン収納部53bと、供給ボビン収納部53aおよび巻取ボビン収納部53bを所定の距離を隔てて連結する一対の連結部53cおよび53dとから構成されている。これにより、供給ボビン収納部53aおよび巻取ボビン収納部53bに、それぞれ、供給ボビン52aおよび巻取ボビン52bが収納されると、供給ボビン52aおよび巻取ボビン52bに巻き付けられたインクシート51は、供給ボビン収納部53aと巻取ボビン収納部53bとの所定の距離の間で、外部に露出された状態となる。また、インクシート51は、Y色(イエロー)インクシート、M色(マゼンダ)インクシートおよびC色(シアン)インクシートの3色のインクシートが順に繋げられて構成されている。また、連結部53dには、シャーシ1の他方側面1b(図1参照)に設けられた側板27の抜止部27a(図1参照)と係合する係合部53eが設けられている。また、インクシートカートリッジ50の供給ボビン収納部53aおよび巻取ボビン収納部53bの内部には、それぞれ、図示しない圧縮コイルバネが設けられている。この圧縮コイルバネにより、インクシートカートリッジ50は、装置本体80に装着された状態で、インクシートカートリッジ50の取り出し方向(図3の矢印A1方向)に常に付勢されている。
図13〜図19は、図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの印刷動作を説明するための図である。次に、図1〜図6および図13〜図19を参照して、本実施形態による昇華型プリンタの印刷動作について説明する。
まず、印刷開始前の状態では、図13に示すように、印字ヘッド2のヘッド部2bが、プラテンローラ3に対する離間位置に保持されている。なお、この離間位置は、本発明の「非印刷位置」の一例である。この場合、ヘッド部2bは、ヘッド部押圧部材8の突起部8bがヘッド部2bの上部に設けられたバネ固定部30bの係合部30dの切欠部30cと係合していることにより、矢印P1方向への回動が抑制されている。また、インクシートカートリッジ50は、常に図3の矢印A1方向に付勢されているとともに、図3に示すように、インクシートカートリッジ50の係合部53eと抜止部27aの係合爪27cとの係合によって、インクシートカートリッジ50の矢印A1方向への移動が抑制されている。
また、印字ヘッド2のヘッド部2bが離間位置に保持された状態では、図14に示すように、ロック部材29の当接部29bは、抜止部27aの一方端部27hに当接しておらず、インクシートカートリッジ50は、抜止部27aのみによって、取り出し方向(図3の矢印A1方向)への移動が抑制されている。
そして、印刷動作が開始されると、図13に示した初期状態から、図15に示すように、ステッピングモータ19(図6参照)が駆動して、ステッピングモータ19の駆動力が中間ギア34の大径ギア34b、小径ギア34a(図6参照)および駆動ギア9(図6参照)を介してヘッド部押圧部材7のギア部7b(図1参照)に伝達されることにより、ヘッド部押圧部材7が支持棒6を支点として矢印Q1方向に回動される。この際、ヘッド部押圧部材7および8(図6参照)が支持棒6に対して空回りすることがないので、ヘッド部押圧部材8もヘッド部押圧部材7と共に矢印Q1方向に回動される。そして、ヘッド部押圧部材8の突起部8bが矢印Q1方向に回動することにより、突起部8bにより矢印P1方向への回動が抑制されていたヘッド部2bが矢印P1方向に回動する。これにより、ヘッド部2bが離間位置から徐々に降下し始め、プラテンローラ3側(押圧側)に移動される。このとき、図16に示すように、ヘッド部押圧部材7および8(図6参照)の回動に伴って、ロック部材29も矢印Q1方向に回動する。
ここで、本実施形態では、ヘッド部押圧部材7および8(図6参照)の回動に伴って、ロック部材29も回動され、所定の角度だけ回動された際に、ロック部材29の当接部29bが、抜止部27aの一方端部27hと当接されて、抜止部27aがロック部材29によりロックされる。これにより、抜止部27aの図3の矢印B1方向への回動が抑制される。したがって、図3に示すように、抜止部27aの係合爪27cと、インクシートカートリッジ50の係合部53eとの係合状態が維持されることとなり、インクシートカートリッジ50は、取り出し方向(矢印A1方向)への移動が抑制された状態が保たれる。
また、図4に示すように、印字ヘッド2の回動に伴って、用紙70が印刷開始位置に向かって搬送(給紙)されるとともに、用紙70の前端部および後端部を検出するための用紙センサ28aおよび28bによって、用紙70の頭出しが行われる。なお、給紙時には、図5に示すように、ステッピングモータ18が駆動するのに伴って、ステッピングモータ18に取り付けられたモータギア36が矢印C3方向に回動し、中間ギア21および22を介して、送りローラギア10が矢印C1方向に回動する。これにより、送りローラ4が、矢印C1方向に回動する。さらに、中間ギア23および24を介して、給紙ローラギア13および給紙ローラ12が、矢印C4方向に回動する。これにより、用紙70(図4参照)が給紙方向(図4の矢印T1方向)に搬送される。このとき、揺動可能な揺動ギア20(図5参照)は、巻取リール16のギア16aに噛合しておらず、巻取リール16のギア16aは回動しない。これにより、給紙時には、供給ボビン52a(図4参照)に巻き付けられたインクシート51は、巻取ボビン52bによって巻き取られない。
そして、図17に示した印字ヘッド2が押圧位置に移動された状態で、さらにヘッド部押圧部材7および8が矢印Q1方向に回動される。これにより、図6に示すように、ヘッド部押圧部材7の押圧部7aによって、スプリングホルダ30に取り付けられたねじりコイルバネ32の一方端部32aが押圧される。また、ヘッド部押圧部材8の押圧部8aによって、スプリングホルダ30に取り付けられたねじりコイルバネ33の一方端部33aが押圧される。この際、ねじりコイルバネ32および33に付勢力が発生するとともに、その付勢力がねじりコイルバネ32および33の各々の他方端部32bおよび33bを介してヘッド部2bに伝達される。これにより、図17に示すように、ヘッド部2bが、用紙70およびインクシート51(Y色インクシート)を介して、プラテンローラ3に押圧される。そして、ヘッド部2bが発熱することによって、インクシート51(Y色インクシート)のインクが溶融・昇華して、用紙70にインクが転写される。
このとき、本実施形態では、図18に示すように、印字ヘッド2のヘッド部押圧部材7および8(図6参照)の回動に伴って、ロック部材29もさらに回動されるとともに、ロック部材29の当接部29bが、抜止部27aの一方端部27hと当接して、抜止部27aがロック部材29によりロックされる状態が継続される。したがって、図3に示すように、抜止部27aの係合爪27cとインクシートカートリッジ50の係合部53eとの係合状態も維持されることとなり、インクシートカートリッジ50は、取り出し方向(図3の矢印A1方向)への移動が抑制された状態が維持される。また、印字ヘッド2がインクシート51と用紙70とを挟んでプラテンローラ3に押圧されて印刷が行われている状態(図17の状態)で、図18に示すように、ロック部材29の当接部29bの中央部は、抜止部27aの一方端部27hと当接して、抜止部27aがロック部材29によりロックされる。
また、本実施形態では、ロック部材29の当接部29bがインクシートカートリッジ50の抜止部27aの一方端部27hに当接されることにより、インクシートカートリッジ50の抜止部27aの上方(図3の矢印B1方向)への回動が抑制されて、係合爪27cとインクシートカートリッジ50の係合部53e(図3参照)との係合状態が保持されるので、インクシートカートリッジ50は、取り出し方向(図3の矢印A1方向)への移動が抑制されている。このため、ユーザが、シャーシ1の他方側面1bの外側に設けた抜止部27aの把持部27d(図3参照)に指を掛けて持ち上げることにより、インクシートカートリッジ50を取り出そうとした場合でも、シャーシ1の他方側面1bの内側に設けた抜止部27aの一方端部27hと、ロック部材29の当接部29bとの当接により、抜止部27aの図3の矢印B1方向の回動が抑制される(ロックされる)ので、インクシートカートリッジ50を取り出すことができない。
また、図5に示すように、ステッピングモータ18が駆動するのに伴って、ステッピングモータ18に取り付けられたモータギア36が矢印D3方向に回動し、中間ギア21および22を介して、送りローラギア10が矢印D1方向に回動する。これにより、送りローラ4は、図17に示すように、送りローラギア10(図5参照)の回動に伴って、図5の矢印D1方向に回動されているので、用紙70は、排紙方向(矢印U1方向)に搬送される。また、揺動可能な揺動ギア20は、図5に示すように、巻取リール16のギア部16aに噛合する方向(矢印D2方向)に揺動されて、巻取リール16のギア部16aと噛合される。これにより、巻取リール16のギア部16aが矢印D4方向に回動されるので、供給ボビン52a(図17参照)に巻き付けられたインクシート51が巻取ボビン52bに巻き取られる。このようにして、図17に示すように、用紙70は、排紙方向(矢印U1方向)に搬送されながら、インクシート51(Y色インクシート)のインクが連続して転写される。
次に、Y色(イエロー)インクシートの印刷が終了されると、ステッピングモータ19(図5参照)が駆動され、ステッピングモータ19の駆動力が、中間ギア34(図2参照)および駆動ギア9(図1参照)を介してヘッド部押圧部材7のギア部7b(図1参照)に伝達される。そして、ヘッド部押圧部材7(図6参照)が、図15に示すように、支持棒6を中心として矢印Q2方向に回動される。このとき、ヘッド部押圧部材7および8(図6参照)が支持棒6に対して空回りすることがないので、ヘッド部押圧部材8も矢印Q2方向に回動される。そして、ヘッド部押圧部材8の突起部8bが矢印Q2方向に回動されることにより、ヘッド部押圧部材8の突起部8bにより突起部8bと係合する印字ヘッド2のスプリングホルダ30の切欠部30cが持ち上げられるとともに、印字ヘッド2のヘッド部2bが矢印P2方向に回動される。これにより、印字ヘッド2のヘッド部2bとプラテンローラ3とが離間する。また、図16に示すように、ヘッド部押圧部材7および8(図6参照)の回動に伴って、ロック部材29も矢印Q2方向に回動される。本実施形態では、この印字ヘッド2のヘッド部2bとプラテンローラ3とが離間した状態においても、ロック部材29は、抜止部27aの一方端部27hと当接された状態が維持される。
そして、図5に示すように、ステッピングモータ18が駆動するのに伴って、ステッピングモータ18に取り付けられたモータギア36が矢印C3方向に回動されるとともに、中間ギア21および22を介して、送りローラギア10が矢印C1方向に回動される。これにより、送りローラ4は、図15に示すように、送りローラギア10(図4参照)の回動に伴って、矢印C1方向に回動されているので、用紙70は給紙方向(矢印T1方向)に再び搬送され、用紙センサ28aおよび28bによって、用紙70の頭出しが行われる。また、揺動可能な揺動ギア20(図5参照)は、巻取リール16(図5参照)のギア部16aと離間する方向(図5の矢印C2方向)に揺動される。これにより、供給ボビン52aに巻き付けられたインクシート51が巻取ボビン52bに巻き取られることなく、用紙70のみが給紙方向に搬送される。
その後、M色インクシートおよびC色インクシートについて、上記の印刷動作と同様の動作が繰り返される。そして、全ての色のインクシート51の印刷が終了されると、用紙70が排紙方向(図15の矢印U1方向)に搬送される。そして、印字ヘッド2のヘッド部2bが、図13に示すように、初期状態の離間位置まで矢印P2方向に回動され、用紙70への印刷が終了される。また、印字ヘッド2のヘッド部2bが初期状態(離間位置)にある時は、図14に示すように、ロック部材29の当接部29bは、インクシートカートリッジ50の抜止部27aの一方端部27hに当接されておらず、インクシートカートリッジ50は、抜止部27aのみによって、取り出し方向(図3の矢印A1方向)への移動が抑制されている。
また、本実施形態では、図19に示すように、装置本体80が非印刷状態にある場合、抜止部27aは、抜止部27aを回動可能に支持する支持軸27b(図9参照)を中心として、ユーザが把持部27dに指を掛けて抜止部27aを上方(矢印B1方向)に持ち上げることにより、インクシートカートリッジ50を装置本体80から抜き出すことが可能となる。なお、このとき、抜止部27aは、抜止部27aの突起部27fの上面部27gがロック部材29の切り欠き部29cに当接する位置までしか上方(図3の矢印B1方向)に持ち上げることができない。
本実施形態では、上記のように、シャーシ1の外側に設けられ、インクシートカートリッジ50と係合する抜止部27aと、シャーシ1の内側に設けられ、少なくとも印刷時に抜止部27aをロックするロック部材29とを設けることによって、印刷時に、インクシートカートリッジ50と係合する抜止部27aをロック部材29によりロックすることができるので、印刷中に、不意な衝撃やユーザの操作ミスなどにより、抜止部27aが外れる方向の力が加わったとしても、抜止部27aをインクシートカートリッジ50と係合した状態に維持することができる。これにより、印刷中に、トナーカートリッジ50がシャーシ1のカートリッジ挿入孔1dから離脱したり、装置本体80から脱落するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、抜止部27aに、シャーシ1の内側に突出する突起部27fを設け、ロック部材29を抜止部27aの突起部27fの上面部27gの一方端部27hに当接させて、抜止部27aをロックすることによって、容易に、シャーシ1の内側に配置されたロック部材29により、シャーシ1の外側に配置された抜止部27aをロックすることができる。
また、本実施形態では、ロック部材29を、ヘッド部押圧部材7および8と共に回動するように支持棒6に取り付けることによって、ロック部材29をヘッド部押圧部材7および8と共に回動させることができるので、ロック部材29を回動させるための駆動源や機構を別途設ける必要がない。
また、本実施形態では、ロック部材29を、少なくとも印刷時に抜止部27aのインクシートカートリッジ50に対する係合状態が維持されるように抜止部27aに当接するとともに、ロック部材29の抜止部27aに当接する当接部29cを、支持棒6を中心とする円弧形状に形成することによって、支持棒6からロック部材29の抜止部27aに当接する部分までの距離を一定にすることができるため、ロック部材29の回動角度が変化した場合にも、印刷時は常にロック部材29を抜止部27aに当接させる(ロックさせる)ことができる。
また、本実施形態では、ロック部材29を、印刷時に加えて印刷動作の際に、インクシートカートリッジ50のインクシート51を次の色のインクシート51まで巻き取るために印字ヘッド2が上下に回動する間も、抜止部27aをインクシートカートリッジ50に対する係合状態が維持されるように抜止部27aに当接させることによって、印刷時、印字ヘッド2がプラテンローラ3を押圧する印刷位置よりも上側に移動された場合にも、抜止部27aのインクシートカートリッジ50に対する係合状態を維持することができるので、誤ってインクシートカートリッジ50がシャーシ1のカートリッジ挿入孔1dから離脱したり、装置本体80から脱落するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、印字ヘッド2がプラテンローラ3から離間される離間位置に配置された場合に、ロック部材29の切り欠き部29cを、抜止部27aの上面部27gと所定の間隔を隔てて対向するように配置することによって、ロック部材29が抜止部27aをロックしない非印刷時に、抜止部27aがインクシートカートリッジ50との係合を解除する方向(矢印B1方向)に移動した場合にも、抜止部27aは、抜止部27aの突起部27fの上面部27gが、ロック部材29の切り欠き部29cに当接する位置までしか移動することができない。これにより、抜止部27aが上方に移動しすぎるのを抑制することができるので、抜止部27aがシャーシ1の窓穴部1eから脱落するのを抑制することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、画像形成装置の一例としての昇華型プリンタに本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、インクシートが収納されるインクシートカートリッジが装置本体に着脱可能に装着される画像形成装置であれば、昇華型プリンタ以外の他の画像形成装置にも適用可能である。
また、上記実施形態では、抜止部27aに、シャーシ1の内側に突出する突起部27fを設け、ロック部材29に、抜止部27aの突起部27fに当接させることにより、抜止部27aの回動を抑制するようにしたが、本発明はこれに限らず、ロック部材29を、抜止部27aに係合させることにより、抜止部27aの回動を抑制するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ロック部材29の抜止部27aに当接する当接部29bを、支持棒6を中心とする円弧形状に形成する例について示したが、本発明はこれに限らず、ロック部材29の抜止部27aに当接する当接部29bを、円弧形状以外の形状に形成してもよい。