JP2007330628A - 医療装置用バルーン及びそれを備えた医療装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バルーンの過大膨張を確実に防止でき、安全性をより高めた医療装置用バルーン及びそれを備えた医療装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るバルーン60は、体内に挿入される挿入部12に装着され、流体が供給されることによって膨張する。バルーン60には、内圧が所定値に達した際にバルーン60内の流体を外部に漏出させるための凹部60Dが設けられる。
【選択図】 図3

Description

本発明は医療装置用バルーン及びそれを備えた医療装置に係り、特に小腸や大腸などの深部消化管に挿入部を挿入して観察する内視鏡に装着されるバルーン及びそれを備えた内視鏡装置に関する。
内視鏡装置では、膨張・収縮するバルーンが様々な用途で用いられている。例えば、小腸や大腸等の深部消化管を観察する内視鏡装置では、内視鏡挿入部や内視鏡挿入補助具(スライディングチューブまたはオーバーチューブ等)に膨縮自在なバルーンが装着され、このバルーンを膨張させることによって内視鏡挿入部や挿入補助具を体内に固定できるようになっている。また、超音波検査装置では、超音波プローブの先端の超音波走査部を囲繞して超音波伝達媒体を充填するために膨縮自在なバルーンが用いられ、超音波内視鏡では、挿入部の先端の超音波トランスデューサを囲繞して超音波伝達媒体を充填するために膨縮自在なバルーンが用いられる。
このようなバルーンは、体内で膨張させることから、過大な膨張を確実に防止する必要がある。そこで、特許文献1では、バルーンの内圧を検出し、この検出値が異常値を示した際に、異常の発生を報知するとともに流体の供給を停止するように構成されている。
特開2004−337288号公報
上述した特許文献1によれば、バルーン内が異常圧になった際に流体の供給を停止するので、バルーンが過剰に膨張することを防止できる。したがって、特許文献1は、安全性に優れているが、近年では、より安全性を高めることが望まれている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、バルーンの過大な膨張を確実に防止でき、安全性をより高めた医療装置用バルーン及びそれを備えた医療装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、体内に挿入される医療装置の挿入部に装着され、流体が供給されることによって膨張する医療装置用バルーンにおいて、前記バルーン内の流体の圧力値が所定値に達した際に該バルーン内の流体を外部に漏出させる漏出部を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、バルーン内の流体の圧力値が所定値(設定値)に達した際に流体が外部に自動的に漏出するので、バルーンが過剰に膨張することを防止でき、安全性を高めることができる。なお、本発明において医療装置とは、体内に挿入される挿入部分を有するものであればよく、たとえば小腸内視鏡や大腸内視鏡などの内視鏡、内視鏡挿入部が挿通される筒状の挿入補助具(スライディングチューブ、オーバーチューブ等)、内視鏡の鉗子チャンネルに挿通される内視鏡処置具である。
請求項2に記載の発明は請求項1の発明において、前記漏出部は、その周囲よりも薄く形成され、前記バルーン内の流体の圧力値が所定値に達した際に前記漏出部からバルーンが裂けることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、バルーン内の流体の圧力値が所定値に達した際に漏出部が自動的に裂けてバルーン内の流体が漏出するので、バルーンの過大な膨張を防止できる。
請求項3に記載の発明は前記目的を達成するために、体内に挿入される挿入部と、該挿入部に装着され、流体が供給されることによって膨張するバルーンとを備えた医療装置において、前記バルーンに供給された流体の圧力値が所定値に達した際に、前記バルーンの内部の流体を前記バルーンと前記挿入部との隙間を介して漏出させる漏出構造を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、バルーン内の流体の圧力値が所定値(設定値)に達した際に流体が外部に自動的に漏出するので、バルーンが過剰に膨張することを防止でき、安全性を高めることができる。
請求項4に記載の発明は請求項3の発明において、前記漏出構造は、前記挿入部の外周面に形成された溝と、前記バルーンに形成されて前記溝に嵌め込まれる突起部とから成り、前記バルーン内の流体の圧力値が所定値に達した際に、前記突起部が前記溝から外れることによって前記バルーン内の流体が漏出することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、バルーン内の流体の圧力値が所定値に達した際にバルーンの突起部が挿入部の外周面の溝から自動的に外れて流体が漏出するので、バルーンの過大な膨張を防止することができる。
本発明によれば、バルーン内の流体の圧力値が所定値(設定値)に達した際に流体が外部に自動的に漏出するので、バルーンが過剰に膨張することを防止でき、安全性を高めることができる。
以下添付図面に従って本発明に係る医療装置用バルーン及びそれを用いた医療装置の好ましい実施の形態について詳述する。以下は、医療装置として内視鏡装置を用いた例について説明する。
図1は本発明に係るバルーンが用いられた内視鏡装置を示すシステム構成図である。図1に示すように内視鏡装置は主として、内視鏡10、バルーン60及びバルーン制御装置100で構成される。
内視鏡10は、手元操作部14と、この手元操作部14に連設されて、体腔内に挿入される挿入部12とを備える。手元操作部14には、ユニバーサルケーブル16が接続され、このユニバーサルケーブル16の先端にLGコネクタ18が設けられる。LGコネクタ18は光源装置20に着脱自在に連結され、これによって挿入部12の先端に設けた照明光学系(不図示)に照明光が送られる。また、LGコネクタ18には、ケーブル22を介して電気コネクタ24が接続され、この電気コネクタ24がプロセッサ26に着脱自在に連結される。
手元操作部14には、送気・送水ボタン28、吸引ボタン30、シャッターボタン32、及び機能切替ボタン34が並設されるとともに、一対のアングルノブ36、36が設けられる。手元操作部14の基端部には、L状に屈曲した管によってバルーン送気口38が形成されている。このバルーン送気口38にエア等の流体を供給、或いは吸引することによって、後述のバルーン60を膨張、或いは収縮させることができる。
挿入部12は、手元操作部14側から順に軟性部40、湾曲部42、及び先端部44で構成される。軟性部40は、螺旋状に巻回された金属板の外周にネットを被せ、さらにその外周に被覆を被せることにより構成され、十分な可撓性を有するように構成される。この軟性部40は、湾曲部42の基端側に連設される。
湾曲部42は、手元操作部14のアングルノブ36、36を回動することによって遠隔的に湾曲するように構成される。たとえば、湾曲部42は、円筒状の複数の節輪をガイドピンで回動自在に連結するとともに、節輪の内部に複数本の操作ワイヤを挿通させてガイドピンにガイドさせ、その操作ワイヤを押し引き操作することによって、節輪同士が回動して湾曲部42が湾曲操作されるようになっている。この湾曲部42を湾曲操作することによって、先端部44を所望の方向に向けることができる。
先端部44は、その先端面45に観察光学系52、照明光学系54、54、送気・送水ノズル56、鉗子口58が設けられる。観察光学系52の後方にはCCD(不図示)が配設され、このCCDを支持する基板に信号ケーブル(不図示)が接続される。信号ケーブルは挿入部12、手元操作部14、ユニバーサルケーブル16等に挿通されて電気コネクタ24まで延設され、プロセッサ26に接続される。よって、観察光学系52で取り込まれた観察像がCCDの受光面に結像されて電気信号に変換され、この電気信号が信号ケーブルを介して図1のプロセッサ26に出力され、映像信号に変換される。これにより、プロセッサ26に接続されたモニタ50に観察画像が表示される。
図2の照明光学系54、54は、その後方にライトガイド(不図示)の出射端が配設され、ライトガイドは図1の挿入部12、手元操作部14、ユニバーサルケーブル16に挿通されてLGコネクタ18内に入射端が配設される。したがって、LGコネクタ18を光源装置20に連結することによって、光源装置20から照射された照明光がライトガイドを介して図2の照明光学系54、54に伝送され、照明光学系54、54から前方に照射される。
送気・送水ノズル56は、図1の送気・送水ボタン28によって操作されるバルブ(不図示)に連通され、このバルブがLGコネクタ18に設けた送気・送水コネクタ48に連通される。送気・送水コネクタ48には不図示の送気・送水手段が接続され、エア及び水が供給される。したがって、送気・送水ボタン28を操作することによって、送気・送水ノズル56からエア又は水を観察光学系に向けて噴射することができる。
図2の鉗子口58は、図1の鉗子挿入部46に連通される。よって、鉗子挿入部46から鉗子等の処置具を挿入することによって、処置具を鉗子口58から導出することができる。また、鉗子口58は、吸引ボタン30によって操作されるバルブに連通され、このバルブがLGコネクタ18の吸引コネクタ49に接続される。したがって、吸引コネクタ49に不図示の吸引手段を接続し、吸引ボタン30でバルブを操作することによって、鉗子口58から病変部等を吸引することができる。
図2及び図3に示すように、本発明に係るバルーン60は、挿入部12の外周面に装着される。バルーン60はゴム等の弾性体によって両端が絞られた筒状に形成されており、小径の先端部60A及び基端部60Bと、中央の膨出部60Cとで構成される。
図3に示すように、膨出部60Cの内周面には凹部(漏出部に相当)60Dが形成されている。膨出部60Cは、この凹部60Dを除いて全体が均一な厚みで形成される。すなわち、膨出部60Cは、凹部60Dが最も薄く形成されている。したがって、膨出部60Cの内圧を高めて膨出部60Cを過剰に膨張させると、膨出部60Cは、凹部60Dから裂け始め、膨出部60C内の流体が外部に漏出される。なお、凹部60Dでの厚みは、試験によって予め適性値が求められ、膨出部60Cの内圧が設定値P4に達した際に裂け始めるようになっている。また、設定値P4は、後述のバルーン制御装置100が判断する異常値P3よりも大きい値に設定され、たとえば大気圧よりも30kPa高い値に設定される。
上述した凹部60Dの位置は特に限定するものではないが、膨出部60Cを膨張させた際に最大外径となる部分(すなわち腸壁に接する部分)よりも先端側又は基端側にずれた位置に形成することが好ましい。これにより、凹部60Dが裂け始めた際、漏出する流体が腸壁を押圧することを防止できる。
上記の如く構成されたバルーン60は、挿入部12を挿通させて挿入部12の所定の位置に配置した後、先端部60A及び基端部60Bにそれぞれゴム製の固定リング61、62を嵌め込むことによって、挿入部12に固定される。
図2に示すように、挿入部12の先端部44の基端位置には、供給・吸引口64が形成される。供給・吸引口64は、不図示のチューブに接続されており、このチューブは挿入部12の内部に挿通され、手元操作部14のバルーン送気口38に連通される。バルーン送気口38には後述のチューブ110を介してバルーン制御装置100が接続される。したがって、バルーン制御装置100によってエアを供給、吸引することによって、バルーン60を膨張、収縮させることができる。バルーン60はエアを供給することによって略球状に膨張し、エアを吸引することによって挿入部12の外表面に張り付くようになっている。
図1のバルーン制御装置100は、バルーン60にエア等の流体を供給・吸引する装置である。バルーン制御装置100は主として、装置本体102と、リモートコントロール用のハンドスイッチ104で構成される。
装置本体102の前面には、電源スイッチSW1、停止スイッチSW2、圧力表示部106が設けられる。圧力表示部106はバルーン60の圧力値を表示するパネルであり、バルーン破れ等の異常発生時にはこの圧力表示部106にエラーコードが表示される。
装置本体102の前面には、バルーン60に対するエアの供給・吸引を行うチューブ110が接続される。チューブ110と装置本体102との接続部分にはバルーン60が破れた時の体液の逆流を防止するための逆流防止ユニット112が設けられる。逆流防止ユニット112は、装置本体102に着脱自在に装着された中空円盤状のケース(不図示)の内部に気液分離用のフィルタを組み込むことによって構成されており、装置本体102内に液体が流入することをフィルタによって防止する。
装置本体102の内部には、チューブ110にエアを送気する送気ポンプ(不図示)、チューブ110からエアを吸引する吸引ポンプ(不図示)、及び、これらのポンプとチューブ110を連通する管路に配設された電磁弁(不図示)が設けられており、電磁弁を操作することによって、送気操作と吸引操作が切替制御される。また、装置本体102の内部には、チューブ110内の圧力(すなわちチューブ110に連通するバルーン60内の圧力)を測定する圧力センサ(不図示)が設けられており、この圧力センサの測定値に基づいて電磁弁を制御することによってチューブ110内が所定の圧力に制御される。
装置本体102はバルーン専用モニタ82に接続されており、バルーン60にエアを供給・吸引して膨張・収縮させる際に、バルーン60の圧力値やバルーン60の膨張・収縮状態がバルーン専用モニタ82に表示されるようになっている。なお、バルーン60の圧力値や膨張・収縮状態は、内視鏡10の観察画像にスーパーインポーズしてモニタ50に表示するようにするようにしてもよい。
一方、ハンドスイッチ104には、各種のスイッチが設けられる。たとえば、装置本体102側の停止スイッチSW2と同様の停止スイッチや、バルーン60の加圧/減圧を指示するON/OFFスイッチ、バルーン60の圧力を保持するためのポーズスイッチなどが設けられる。このハンドスイッチ104はコード130を介して装置本体102に電気的に接続されている。なお、図1には示してないが、ハンドスイッチ104には、バルーン60の送気状態、或いは排気状態を示す表示部が設けられている。
上記の如く構成されたバルーン制御装置100は、バルーン60にエアを供給して膨張させるとともに、そのエア圧を一定値P1(たとえば大気圧よりも5.6kPa高い値)に制御してバルーン60を膨張した状態に保持する。また、バルーン60からエアを吸引して収縮させるとともに、そのエア圧を一定値P2(たとえば大気圧よりも6.0kPa低い値)に制御してバルーン60を収縮した状態に保持する。
さらにバルーン制御装置100は、バルーン60のエア圧が一定値P1よりも高い異常値(たとえば大気圧よりも8.2kPa高い値)を示した際に、バルーン60へのエアの供給を停止するとともに、バルーン60からエアを吸引する。これにより、バルーン60が過剰に膨張することを防止する。
上記の如く構成された内視鏡装置の操作方法の一例としては、挿入部12をプッシュ式で挿入していき、必要に応じてバルーン60を膨張させて挿入部12を体内(たとえば大腸内)に固定する。そして、挿入部12を引いて体内(たとえば大腸内)の管形状を単純化した後、バルーン60を収縮させて挿入部12をさらに腸管の深部に挿入する。たとえば、挿入部12を被検者の肛門から挿入し、挿入部12の先端がS状結腸を過ぎた際にバルーン60を膨張させて挿入部12を腸管に固定し、挿入部12を引いてS状結腸を略直線状にする。そして、バルーン60を収縮させて、挿入部12の先端を腸管の深部に挿入していく。これにより、挿入部12を腸管の深部に挿入することができる。
次に上記の如く構成された内視鏡装置の作用について説明する。
上述した内視鏡装置では、バルーン制御装置100内の圧力センサによってバルーン60の内圧を監視し、さらにバルーン制御装置100内の電磁弁を制御することによってバルーン60に対する流体の供給・吸引を制御している。たとえば、バルーン60の膨張中に圧力センサの測定値が一定値P1を示した際は、電磁弁を切替制御してエアの供給を停止している。また、圧力センサが異常値P3を示した際は、電磁弁を切替制御することによって、エアの供給を停止し、且つ、エアの吸引を開始してバルーン60を収縮させている。したがって、本実施の形態によれば、膨張中のバルーン60の内圧を一定値P1に制御することができ、且つ、バルーン60の内圧が異常圧P3を超えることを防止することができる。これにより、バルーン60が過剰に膨張することを防止できるようになっている。
しかしながら、上述したバルーン60の制御は、バルーン制御装置100が正常に作動することが前提であり、バルーン制御装置100が正常に作動しない場合にはバルーン60の過大な膨張を防止することができなくなる。
そこで、本実施の形態では、バルーン60そのものに安全機能を設けている。すなわち、バルーン60の膨出部60Cに、周囲よりも薄い凹部60Dを設けている。したがって、バルーン60の内圧が高まって設定値P4(たとえば大気圧よりも30kPa高い値)に達すると、凹部60Dからバルーン60が裂け始めるので、バルーン60が過剰に膨張する前にバルーン60内の流体を外部に漏出することができる。これにより、バルーン60の過大な膨張を確実に防止することができる。
また、本実施の形態は、凹部60Dをバルーン60の内部(すなわち膨出部60Cの内周面)に設けたので、凹部60Dをバルーン60の外面に形成した場合のように外的要因によってバルーン60が裂けることを防止することができる。
なお、上述した実施の形態は、凹部60D(漏出部)を一つだけ設けたが、凹部60Dの数はこれに限定するものではなく、凹部60Dを複数設けて流体がより確実に漏出するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態は、漏出部を点状の凹部60Dによって構成したが、漏出部の形状はこれに限定するものではなく、線状の凹条部を形成してもよい。また、複数の凹条部が交差するように形成してもよい。
さらに、上述した実施形態は、凹部60Dを膨出部60Cに設けて膨出部60Cから流体が漏出するようにしたが、漏出位置はこれに限定するものではなく、バルーン60の先端部60Aや基端部60Bが裂けて漏出するようにしてもよい。
図4及び図5は、第2の実施形態の内視鏡装置を示している。図4は、バルーン60の内圧が設定値P4以下の場合における挿入部12及びバルーン60の断面を模式的に示しており、図5は、内圧が設定値P4に達した場合を示している。
これらの図に示す挿入部12は、その外周面に溝12Eが形成されている。溝12Eは、挿入部12の軸方向に沿って形成されており、挿入部12の軸と直交する断面が半円状に形成されている。
一方、バルーン60は、先端部60Aの内周面に突起部60Eが形成されている。突起部60Eは半球状に形成されており、この突起部60Eが挿入部12の溝12Eに嵌まって溝12Eの流路を封止するようになっている。
図4に示すように、バルーン60の内圧が設定値P4に達するまでは突起部60Eが溝12Eに嵌まっている。したがって、溝12Eの流路が突起部60Eによって封止されるので、バルーン60の流体が溝12Eを介して外部に漏れることを防止できる。
図5に示すように、バルーン60の内圧が設定値P4に達した際は、バルーン60の先端部60Aが膨出部60C側から持ち上がり、突起部60Eが溝12Eから外れる。これにより、溝12Eを介してバルーン60の内外が連通されるので、バルーン60内の流体が漏出される。よって、第2の実施形態によれば、バルーン60が過剰に膨張することを防止することができる。
なお、上述した第2の実施形態は、バルーン60の先端側で流体が漏出するようにしたが、バルーン60の基端側で流体が漏出するようにしてもよい。また、上述した第2の実施形態は、バルーン60に突起部60Eを形成し、挿入部12に溝12Eを形成したが、反対にバルーン60に溝を形成し、挿入部12に突起を形成するようにしてもよい。さらに、第2の実施形態の漏出構造と、第1の実施形態の漏出部(図3の凹部60D)とを組み合わせて用いるようにしてもよい。
また、上述した第2の実施形態は、バルーン60の内圧が設定値P4に達した際にバルーン60内の流体が外部に漏出する漏出構造であればよい。したがって、たとえば、固定リング61又は62の締付力を、バルーン60内の内圧が設定値P4に達した際にバルーン60と挿入部12との間に隙間ができて流体が漏出するような締付力に設定してもよい。また、バルーン60内の内圧が設定値P4に達した際に固定リング61又は62が裂けるように構成してもよい。
なお、上述した第1、第2の実施形態は、バルーン60を内視鏡10の挿入部12に装着する例で説明したが、本発明に係るバルーンを装着する医療装置はこれに限定するものではなく、たとえば、オーバーチューブやスライディングチューブ等の挿入補助具、超音波プローブや拡張バルーンカテーテル等の内視鏡処置具であってもよい。
また、上述した第1、第2の実施形態は、バルーンを筒状に形成したが、バルーンの形状はこれに限定するものではなく、袋状やドーナツ状のバルーンにも本発明を適用することができる。
本発明に係る内視鏡装置の一例を示すシステム構成図 内視鏡の挿入部の先端部を示す斜視図 図2のバルーンを示す断面図 第2の実施形態のバルーンを示す断面図 第2の実施形態のバルーンの作用を示す断面図
符号の説明
10…内視鏡、12…挿入部、12E…溝、14…手元操作部、42…湾曲部、44…先端部、60…バルーン、60A…先端部、60B…基端部、60C…膨出部、60D…凹部、60E…突起部、61…固定リング、62…固定リング

Claims (4)

  1. 体内に挿入される医療装置の挿入部に装着され、流体が供給されることによって膨張する医療装置用バルーンにおいて、
    前記バルーン内の流体の圧力値が所定値に達した際に該バルーン内の流体を外部に漏出させる漏出部を備えたことを特徴とする医療装置用バルーン。
  2. 前記漏出部は、その周囲よりも薄く形成され、
    前記バルーン内の流体の圧力値が所定値に達した際に前記漏出部からバルーンが裂けることを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の医療装置用バルーン。
  3. 体内に挿入される挿入部と、該挿入部に装着され、流体が供給されることによって膨張するバルーンとを備えた医療装置において、
    前記バルーンに供給された流体の圧力値が所定値に達した際に、前記バルーンの内部の流体を前記バルーンと前記挿入部との隙間を介して漏出させる漏出構造を備えたことを特徴とする医療装置。
  4. 前記漏出構造は、前記挿入部の外周面に形成された溝と、前記バルーンに形成されて前記溝に嵌め込まれる突起部とから成り、前記バルーン内の流体の圧力値が所定値に達した際に、前記突起部が前記溝から外れることによって前記バルーン内の流体が漏出することを特徴とする請求項3に記載の医療装置。
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