JP2007326242A - 記録装置 - Google Patents

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    • B41J11/007Conveyor belts or like feeding devices

Abstract

【課題】記録速度の高速化を図る。
【解決手段】インクジェットヘッド1が、ノズルに関連づけられた個別電極及びグランド電極で圧電シートを挟持するアクチュエータユニットと、駆動信号を個別電極に出力するドライバIC52とを有している。ドライバIC52の温度が上限温度以上となると、停止部66がドライバIC52の駆動を停止させると共に、搬送モータ制御部68が搬送ベルトを高速駆動させる。その後、ドライバIC52の温度が再開温度となったときに、再開部67がドライバIC52の駆動を再開させると共に、搬送モータ制御部68が搬送ベルトを通常駆動させる。
【選択図】図8

Description

本発明は、被記録媒体に画像を記録する記録装置に関する。
被記録媒体である記録用紙にインク滴を吐出することによって記録用紙上に画像を印刷(記録)するインクジェットプリンタ(記録装置)がある。このようなインクジェットプリンタとしては、インク滴を吐出するノズルとノズルに連通する圧力室とを備えた流路ユニットと、圧力室内のインクに吐出エネルギーを付与するアクチュエータとを有する記録ヘッドと、アクチュエータを駆動するためのパルスを生成するドライバICとを有するものが知られている。アクチュエータは、圧力室の容積を変化させることにより圧力室に吐出エネルギーを付与するものであり、複数の圧力室に跨る圧電シート(圧電層)と、各圧力室に対向する複数の個別電極と、複数の個別電極に圧電シートを介して対向する基準電位が付与された共通電極とを有している。このアクチュエータは、各個別電極にドライバICからパルス状の駆動信号が付与されることによって駆動する。
インクジェットプリンタにおいては、印刷速度の高速化が望まれている。印刷速度の高速化を図るためインク滴の吐出周期を短くしようとすると、ドライバICが出力する駆動信号のパルス周波数を高くする必要がある。しかしながら、パルス周波数の高い駆動信号を連続出力すると、ドライバICの発熱量が大きくなる。そこで、ドライバIC(ヘッドドライバ等)の熱破壊を防止するため、ドライバICの温度が所定の上限温度以上となったときに、ドライバICの駆動及び搬送ベルトによる用紙の搬送(印刷)を停止してドライバICを冷却し、ドライバICの温度が所定の再開温度まで低下した後にドライバICの駆動及び搬送ベルトによる用紙の搬送(印刷)を再開させる技術がある(特許文献1参照)。
特開2005−22294号公報(図4)
上述した技術によると、ドライバICが再開温度になるまでドライバICを自然冷却させるため、周辺雰囲気によっては印刷の停止時間が長くなる。このため、逆に印刷速度が低下することがあり、印刷速度の高速化という当初の目的を十分に図ることができない。
そこで、本発明は、記録速度の高速化を図ることができる記録装置を提供することを目的とする。
本発明の記録装置は、複数のローラ、前記複数のローラに架け渡されていると共に外周面に被記録媒体が載置される無端の搬送ベルト、及び、前記搬送ベルトを回転させるための搬送ベルト駆動手段を有する搬送装置と、前記搬送装置に搬送された前記被記録媒体に画像を形成するためのヘッド本体、前記ヘッド本体を駆動するためのドライバIC、及び、前記ドライバICの温度を検知する温度検知手段を有する記録ヘッドとを備えている。さらに、前記温度検知手段が所定の上限温度以上の温度を検知したときに、前記ドライバICの動作を停止させる停止手段と、前記停止手段が前記ドライバICの動作を停止させた後に、前記温度検知手段が所定の再開温度以下の温度を検知したときに、前記ドライバICの動作を再開させる再開手段と、前記停止手段が前記ドライバICの動作を停止させたときに、前記搬送ベルトが回転し続けるように前記搬送ベルト駆動手段を制御する搬送装置制御手段とを備えている。
本発明によると、ドライバICの温度が上限温度以上となったときに、停止手段により被記録媒体に対する記録が停止した状態においても搬送ベルトを回転させるため、記録ヘッド周辺の空気が流れてドライバICを効率よく冷却することができる。これにより、ドライバICを冷却するために記録を停止させる時間が短くなり、記録速度の高速化を図ることができる。
本発明においては、前記被記録媒体を収容する収容部と、前記収容部から前記被記録媒体を取り出すと共に、取り出した前記被記録媒体を前記搬送ベルトの外周面に載置する載置手段と、前記載置手段を制御する載置制御手段とをさらに備えており、前記載置制御手段は、前記停止手段が前記ドライバICの動作を停止させたときに、前記収容部から取り出した前記被記録媒体を前記搬送ベルト近傍で待機させ、前記再開手段が前記ドライバICの動作を再開させたときに、前記被記録媒体を前記搬送ベルトの外周面に載置させることが好ましい。これによると、ドライバICの温度が再開温度となって記録を再開するときに、被記録媒体を素早く搬送ベルトに載置することができるため、記録速度のさらなる高速化を図ることができる。
また、本発明においては、前記搬送ベルトの外周面に1又は複数の溝が形成されていることがより好ましい。これによると、搬送ベルトが回転したときに、記録ヘッド周辺の空気が強く流れるため、ドライバICをさらに効率よく冷却することができる。
このとき、前記溝が、前記搬送ベルトの外周面の幅方向に関する一端から他端まで延在していることがより好ましい。これによると、搬送ベルトが回転したときに、記録ヘッド周辺の空気がさらに強く流れる。
さらに、本発明においては、前記記録ヘッドが、前記搬送ベルトの外周面の幅方向沿って延在するように配置されており、前記溝が、前記搬送ベルトの外周面の幅方向に関する中央から一方端まで前記搬送ベルトの回転方向の反対に向かって傾斜していることがより一層好ましい。これによると、搬送ベルトが回転したときに、記録ヘッドの長手方向に関する中央から両端に向かって空気が流れるため、記録ヘッドの中央付近に籠もった熱が搬送ベルトの幅方向の両端に向かって放熱される。これにより、ドライバICをより一層効率よく冷却することができる。
加えて、本発明においては、前記記録ヘッドが、共通インク室及び前記共通インク室から圧力室を介してノズルに至る複数の個別インク流路が形成されている流路ユニットと、前記共通インク室に供給するインクを一次的に貯溜するリザーバユニットと、前記圧力室に関連付けられた個別電極、基準電位が付与されたグランド電極及び前記個別電極と前記グランド電極との間に配置された圧電層を含んでいるアクチュエータとを有していてもよい。このとき、前記ドライバICが、前記流路ユニット及び前記リザーバユニットの少なくともいずれかと熱的に結合されていると共に、前記個別電極に駆動信号を出力することによって前記アクチュエータを駆動する。これによると、ドライバICの熱が流路ユニットやリザーバユニットを介して放熱されるため、ドライバICをさらにより一層効率よく冷却することができる。
このとき、前記流路ユニット及び前記リザーバユニットが熱伝導性を有する金属材料で形成されており、前記搬送装置制御手段は、前記停止手段が前記ドライバICの動作を停止させたときに、前記搬送ベルトが前記被記録媒体に画像を記録するときよりも速い速度で回転するように前記搬送ベルト駆動手段を制御することが好ましい。これによると、流路ユニットやリザーバユニット周辺の空気がより強く流れるため、ドライバICをさらにより一層効率よく冷却することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る好適な実施形態であるインクジェットプリンタの全体的な構成を示す概略側面図である。図2は、図1中上方から見たインクジェットプリンタ101の平面図である。なお、図2においては、説明の都合上、実線で示すべきインクジェットヘッド1を破線で示している。図1に示すように、インクジェットプリンタ(記録装置)101は、4つのインクジェットヘッド(記録ヘッド)1を有するカラーインクジェットプリンタである。インクジェットプリンタ101は、インクジェットプリンタ101全体の動作を制御する制御装置16を有している。また、このインクジェットプリンタ101には、図中左方に給紙部11が、図中右方に排紙部12がそれぞれ構成されている。
インクジェットプリンタ101の内部には、給紙部11から排紙部12に向かって用紙(被記録媒体)Pが搬送される用紙搬送経路が形成されている。給紙部11は、用紙ストッカ11aと、ピックアップローラ(載置手段)11cとを有している。用紙ストッカ(収容部)11aは、その内部に積層された多数の用紙Pを収容するものであり、上方に形成開口部が図中右方(下流側)に向かって傾斜した状態で配置されている。用紙ストッカ11a内には、用紙ストッカ11aの底から上方開口部に向かって付勢された支持板11bが配置されており、この支持板11b上に多数の用紙Pが積層されている。ピックアップローラ11cは、載置モータ11d(図8参照)に駆動されることによって、用紙ストッカ11a内に積層された用紙Pを上から一枚ずつピックアップ(取り出す)すると共に、ピックアップした用紙Pを下流側に送り出すものである。給紙部11のすぐ下流側には、用紙検知センサ59が配置されている。用紙検知センサ59は、ピックアップローラ11cによって送り出された用紙Pが搬送ベルト8のすぐ上流側(近傍)に位置する印刷待機位置Aに到達したか否を検知するためのものであり、印刷待機位置Aにある用紙Pの下流側の端部を検出することができるように調整されている(図2参照)。ピックアップローラ11cによって用紙ストッカ11aから送り出された用紙Pは、印刷待機位置Aを通過して搬送ベルト8の外周面8aに載置される。
用紙搬送経路の中間部には、2つのベルトローラ6、7と、両ローラ6、7の間に架け渡されるように巻き回されたエンドレスの搬送ベルト8と、ベルトローラ6を回転させる搬送モータ(搬送ベルト駆動手段)19(図8参照)と、搬送ベルト8によって囲まれた領域内においてインクジェットヘッド1と対向する位置に配置されたプラテン15とを含むベルト搬送機構(搬送装置)13が設けられている。プラテン15は、インクジェットヘッド1と対向する領域において搬送ベルト8が下方に撓まないように搬送ベルト8を支持するものである。ベルトローラ7と対向する位置には、ニップローラ4が配置されている。ニップローラ4は、給紙部11のピックアップローラ11cによって用紙Pが搬送ベルト8の外周面8aに載置されたとき、この用紙Pを外周面8aに押さえ付けるものである。搬送モータ19(図8参照)がベルトローラ6を回転させると搬送ベルト8が駆動(回転)される。これにより、搬送ベルト8が、ニップローラ4によって外周面8aに押さえ付けられた用紙Pを粘着保持しつつ排紙部12に向けて搬送する。
図2に示すように、搬送ベルト8の外周面8aには、多数のV溝8cが用紙搬送方向に沿って配列するように形成されている。V溝8cは、搬送ベルト8の外周面8aにおける幅方向に関する中央Cから両端まで用紙搬送方向(搬送ベルト8の回転方向)の反対に向かって傾斜するように形成されたV字形状の溝である。また、V溝8cは、搬送ベルト8の外周面8aの幅方向に関する一端から他端まで連続した状態で延在している。搬送ベルト8が駆動されると、V溝8cが用紙搬送方向に沿って移動する。このとき、V溝8cが中央Cから用紙搬送方向の反対に向かって傾斜しているため、搬送ベルト8の外周面8a上、つまり、インクジェットヘッド1の周辺において、中央C付近から搬送ベルト8の両端に向かう空気の流れが発生する(矢印参照)。
図1に示すように、搬送ベルト8のすぐ下流側には、剥離機構14が設けられている。剥離機構14は、搬送ベルト8の外周面8aに粘着されている用紙Pを外周面8aから剥離して、図中左方の右方の排紙部12に向けて送るように構成されている。
4つのインクジェットヘッド1は、4色のインク(マゼンタ、イエロー、シアン、ブラック)に対応して、用紙Pの搬送方向に沿って4つ並べて固定されている。つまり、このインクジェットプリンタ101は、ライン式プリンタである。4つのインクジェットヘッド1は、その下端にヘッド本体2をそれぞれ有している。ヘッド本体2は、搬送方向に直交した方向に長尺な細長い直方体形状となっている。また、ヘッド本体2の底面が搬送ベルト8の外周面8aに対向するインク吐出面2aとなっている。搬送ベルト8によって搬送される用紙Pが4つのヘッド本体2のすぐ下方側を順に通過する際に、この用紙Pの上面すなわち印刷面に形成された印刷領域に向けてインク吐出面2aから各色のインク滴が吐出される。これにより、用紙Pの印刷領域に所望のカラー画像を形成できるようになっている。
次に、図3を参照しつつインクジェットヘッド1について詳細に説明する。図3は、インクジェットヘッド1の短手方向に沿った断面図である。図3に示すように、インクジェットヘッド1は、流路ユニット9とアクチュエータユニット21とを含むヘッド本体2、ヘッド本体2の上面に配置されていると共にヘッド本体2にインクを供給するリザーバユニット71、表面にアクチュエータユニット21を駆動させる駆動信号を生成するドライバIC52が実装されたCOF(Chip On Film)50、COF50と電気的に接続された基板54、並びに、アクチュエータユニット21、リザーバユニット71、COF50及び基板54を覆いつつ、外部からインクやインクミストが浸入するのを防ぐためのサイドカバー53及びヘッドカバー55を有している。
リザーバユニット71は、プレート91〜94の4枚の金属製のプレートが互いに位置合わせされて積層されたものであり、その内部に、図示しないインク流入流路、インクリザーバ61、及び、10個のインク流出流路62が互いに連通するように形成されている。なお、図3においては、1つのインク流出流路62のみが表れている。インク流入流路は図示しないインクタンクからのインクが流入するものである。インクリザーバ61はインク流入流路及びインク流出流路62と連通している。インク流出流路62は、流路ユニット9の上面に形成されたインク供給口105b(図4参照)を介して流路ユニット9と連通している。このように、リザーバユニット71と流路ユニット9とが接続されることによって、両者が熱的に結合されている。インクタンクからのインクがインクリザーバ61に一時的に貯溜される。インクリザーバ61に貯溜されたインクはインク流出流路62を通過し、インク供給口105bを介して流路ユニット9に供給される。
また、プレート94には、凹部94aが形成されている。プレート94の凹部94aが形成された部分では、流路ユニット9との間に空隙を形成しており、この空隙内に、アクチュエータユニット21が配置されている。アクチュエータユニット21は、流路ユニット9に固定され、凹部94aとの間にCOF50の厚みよりも遙かに広い間隙を残している。
COF50は、表面に形成された図示しない配線が後述する個別電極135及び共通電極134と電気的に接続されるように、その一方端部近傍がアクチュエータユニット21の上面に接着されている。さらに、COF50は、アクチュエータユニット21の上面からサイドカバー53とリザーバユニット71との間を通過するように上方に引き出されており、他方端部がコネクタ54aを介して基板54に接続されている。
ドライバIC52は、COF50の配線を介してアクチュエータユニット21の各個別電極135に駆動信号を出力するものであり、ドライバIC52の温度を検知するための温度センサ52a(図8参照)を有している。また、ドライバIC52は、リザーバユニット71の側面に貼り付けられたスポンジ82によってサイドカバー53に付勢されている。ドライバIC52は、放熱シート81を介してサイドカバー53の内側面と密着することによってサイドカバー53と熱的に結合されている。
基板54は、制御装置16からの指示に基づいて、COF50のドライバIC52からアクチュエータユニット21に駆動信号を出力させることによって、アクチュエータユニット21を駆動する。
サイドカバー53は、流路ユニット9の上面における短手方向両端部近傍から上方に延在するように取り付けられた金属製の板部材である。サイドカバー53の下端は、流路ユニット9に形成された溝と係合しており、サイドカバー53と流路ユニット9とが熱的に結合されている。上述したように、ドライバIC52とサイドカバー53とが熱的に結合されていると共に、リザーバユニット71と流路ユニット9とが熱的に結合されているため、ドライバIC52とサイドカバー53と流路ユニット9とリザーバユニット71とが全て熱的に結合されている。これにより、ドライバIC52からの熱がサイドカバー53、流路ユニット9及びリザーバユニット71を介して外部に放熱される。
ヘッドカバー55は、流路ユニット9より上方の空間を封止するようにサイドカバー53の上方に取り付けられている。このように、2つのサイドカバー53とヘッドカバー55とにより囲まれる空間内に、リザーバユニット71、COF50及び基板54が配置されている。サイドカバー53と流路ユニット9との接続部、及び、サイドカバー53とヘッドカバー55との嵌合部にシリコン樹脂材料等からなる封止部材56が塗布されている。これにより、外部からのインクやインクミストの浸入をより確実に防いでいる。
次に、図4〜図7を参照しつつ、ヘッド本体2について説明する。図4は、ヘッド本体2の平面図である。図5は、図4の一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。なお、図5では説明の都合上、アクチュエータユニット21の下方にあって破線で描くべき圧力室110、アパーチャ112及びノズル108を実線で描いている。図6は、図5に示すVI−VI線に沿った部分断面図である。図7(a)はアクチュエータユニット21の拡大断面図であり、図7(b)は、図7(a)においてアクチュエータユニット21の表面に配置された個別電極を示す平面図である。
ヘッド本体2は、図4に示すように、流路ユニット9、及び、流路ユニット9の上面9aに固定された4つのアクチュエータユニット21を含んでいる。各アクチュエータユニット21は、台形の平面形状を有し、流路ユニット9の長手方向に千鳥状に2列配列している。図5に示すように、流路ユニット9は、圧力室110等を含むインク流路が内部に形成されている。アクチュエータユニット21は、各圧力室110に対応した複数のアクチュエータを含んでおり、圧力室110内のインクに選択的に吐出エネルギーを付与する機能を有する。
流路ユニット9は、リザーバユニット71のプレート94とほぼ同じ平面形状を有する直方体形状となっている。流路ユニット9の上面9aには、リザーバユニット71のインク流出流路62(図3参照)に対応して、計10個のインク供給口105bが開口している。流路ユニット9の内部には、図3及び図4に示すように、インク供給口105bに連通するマニホールド流路105及びマニホールド流路105から分岐した副マニホールド流路105aが形成されている。流路ユニット9の下面には、図5及び図6に示すように、多数のノズル108がマトリクス状に配置されたインク吐出面2aが形成されている。圧力室110も流路ユニット9におけるアクチュエータユニット21の固定面においてノズル108と同様マトリクス状に多数配列されている。
本実施形態では、等間隔に流路ユニット9の長手方向に並ぶ圧力室110の列が、短手方向に互いに平行に16列配列されている。各圧力室列に含まれる圧力室110の数は、後述のアクチュエータユニット21の外形形状(台形形状)に対応して、その長辺側から短辺側に向かって次第に少なくなるように配置されている。ノズル108も、これと同様の配置がされている。
流路ユニット9は、図6に示すように、上から順に、キャビティプレート122、ベースプレート123、アパーチャプレート124、サプライプレート125、マニホールドプレート126、127、128、カバープレート129、及び、ノズルプレート130、という9枚のステンレス鋼等の金属プレートから構成されている。これらプレート122〜130は、主走査方向に長尺な矩形状の平面を有する。
キャビティプレート122には、インク供給口105b(図4参照)に対応する貫通孔、及び、圧力室110に対応する略菱形の貫通孔が多数形成されている。ベースプレート123には、各圧力室110について圧力室110とアパーチャ112との連絡孔及び圧力室110とノズル108との連絡孔が形成されていると共に、インク供給口105bとマニホールド流路105との連絡孔(図示せず)が形成されている。アパーチャプレート124には、各圧力室110についてアパーチャ112となる貫通孔及び圧力室110とノズル108との連絡孔が形成されていると共に、インク供給口105bとマニホールド流路105との連絡孔(図示せず)が形成されている。サプライプレート125には、各圧力室110についてアパーチャ112と副マニホールド流路105aとの連絡孔及び圧力室110とノズル108との連絡孔が形成されていると共に、インク供給口105bとマニホールド流路105との連絡孔(図示せず)が形成されている。マニホールドプレート126、127、128には、各圧力室110について圧力室110とノズル108との連絡孔、及び、積層時に互いに連結してマニホールド流路105及び副マニホールド流路105aとなる貫通孔が形成されている。カバープレート129には、各圧力室110について圧力室110とノズル108との連絡孔が形成されている。ノズルプレート130には、各圧力室110についてノズル108に対応する孔が形成されている。
これらプレート122〜130を互いに位置合わせしつつ積層することによって、流路ユニット9内に、マニホールド流路105から副マニホールド流路105a、そして副マニホールド流路105aの出口から圧力室110を経てノズル108に至る多数の個別インク流路132が形成される。
次に、流路ユニット9におけるインクの流れについて説明する。図4〜図6に示すように、リザーバユニット71からインク供給口105bを介して流路ユニット9内に供給されたインクは、マニホールド流路105から副マニホールド流路105aに分岐される。副マニホールド流路105a内のインクは、各個別インク流路132に流れ込み、絞りとして機能するアパーチャ112及び圧力室110を介してノズル108に至る。
アクチュエータユニット21について説明する。図4に示すように、4つのアクチュエータユニット21は、それぞれ台形の平面形状を有しており、インク供給口105bを避けるよう千鳥状に配置されている。さらに、各アクチュエータユニット21の平行対向辺は流路ユニット9の長手方向に沿っており、隣接するアクチュエータユニット21の斜辺同士は流路ユニット9の幅方向(副走査方向)に関して互いにオーバーラップしている。
図7(a)に示すように、アクチュエータユニット21は、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料からなる3枚の圧電シート(圧電層)141〜143から構成されている。最上層の圧電シート141上における圧力室110に対向する位置には、個別電極135が形成されている。最上層の圧電シート141とその下側の圧電シート142との間にはシート全面に形成された共通電極(グランド電極)134が介在している。個別電極135は、図7(b)に示すように、圧力室110と相似な略菱形の平面形状を有する。平面視で、個別電極135の大部分は、圧力室110の領域内にある。略菱形の個別電極135における鋭角部の一方は圧力室110の外に延出され、その先端には個別電極135と電気的に接続された円形のランド136が設けられている。
共通電極134はすべての圧力室110に対応する領域において等しくグランド電位(基準電位)が付与されている。一方、個別電極135は、各ランド136及びCOF50の内部配線を介してドライバIC52の各端子と電気的に接続されており、ドライバIC52からの駆動信号が選択的に入力されるようになっている。つまり、アクチュエータユニット21において、個別電極135と圧力室110とで挟まれた部分が、個別のアクチュエータとして働き、圧力室110の数に対応した複数のアクチュエータが作り込まれている。
ここで、アクチュエータユニット21の駆動方法について述べる。圧電シート141はその厚み方向に分極されており、個別電極135を共通電極134と異なる電位にして圧電シート141に対してその分極方向に電界を印加すると、圧電シート141における電界印加部分が圧電効果により歪む活性部として働く。この活性部は、圧電横効果によって、主に面方向に伸縮する。つまり、アクチュエータユニット21は、圧力室110から離れた上側1枚の圧電シート141を、活性部を含む層とし且つ圧力室110に近い下側2枚の圧電シート142、143を非活性層とした、いわゆるユニモルフタイプのアクチュエータである。図7(a)に示すように、圧電シート141〜143は圧力室110を区画するキャビティプレート122の上面に固定されているため、圧電シート141における電界印加部分とその下方の圧電シート142、143との間で平面方向への歪みに差が生じると、圧電シート141〜143全体が圧力室110に対して相対的に変位(ユニモルフ変形)する。例えば、本実施形態では、分極方向と同じ方向に電界が印加されると、圧電シート141〜143が圧力室110側に凸に変形し、逆に、反対方向に印加されれば圧力室110側に凹に変形する。これにより圧力室110内のインクに圧力(吐出エネルギー)が付与され、圧力室110内に圧力波が発生する。そして、発生した圧力波が圧力室110からノズル108まで伝播することによってノズル108からインク滴が吐出される。
なお、本実施形態においては、予め個別電極135に所定の電位を付与しておき、吐出要求があるごとに一旦個別電極135にグランド電位を付与し、その後所定のタイミングにて再び所定の電位を個別電極135に付与するような駆動信号をドライバIC52から出力させる。この場合、個別電極135がグランド電位になるタイミングで、圧力室110内のインクの圧力が降下して副マニホールド流路105aから個別インク流路132へとインクが吸い込まれる。その後、再び個別電極135を所定の電位にしたタイミングで、圧力室110内のインクの圧力が上昇し、ノズル108からインク滴が吐出される。
次に、制御装置16について図8を参照しつつ詳細に説明する。図8は、制御装置16の機能ブロック図である。なお、図8においては、4つのインクジェットヘッド1のうち1つのみを模式的に示している。図8に示すように、制御装置16は、ドライバIC駆動部64と、温度検知部65と、停止部(停止手段)66と、再開部(再開手段)67と、搬送モータ制御部68と、載置制御部69とを有している。ドライバIC駆動部64は、印刷すべき画像が用紙Pに形成されるように、基板54を介して各インクジェットヘッド1のドライバIC52を駆動するものである。このとき、ドライバIC駆動部64は、1枚の用紙Pに対して画像を形成する印刷処理(記録の単位)を1つの駆動単位としてドライバIC52を駆動する。
温度検知部65は、各ドライバIC52の温度センサ52aからの出力結果から各ドライバIC52のうち、最も温度の高いドライバIC52の温度Tを検知するものである。
停止部66は、ドライバIC52の熱破壊を防止するため、温度検知部65が予め定められた上限温度Toff(例えば、150℃)以上の温度Tを検知したとき、ドライバIC52における1駆動単位に係る駆動が完了している状態、言い換えれば、用紙Pに対する印刷処理が完了している状態で、ドライバIC駆動部64によるドライバIC52の駆動を停止させるものである。ここで、上限温度Toffは、ドライバIC52の熱破壊が起こる温度よりも低い温度に定められている。
再開部67は、停止部66がドライバIC駆動部64によるドライバIC52の駆動を停止した後に、温度検知部65が検知するドライバIC52の温度Tが、予め定められた再開温度Ton(例えば、120℃)以下となったときに、駆動部64によるドライバIC52の駆動を再開させるものである。
搬送モータ制御部68は、搬送モータ19を制御することによって、搬送ベルト8の駆動を制御するものである。搬送モータ制御部68は、停止部66によりドライバIC52の駆動が停止されていないときは、搬送ベルト8が印刷処理を行うときの速度で駆動(通常駆動)するように搬送モータ19を制御し、停止部66によりドライバIC52の駆動が停止されたときは、搬送ベルト8が通常駆動より速い速度で駆動(高速駆動)するように搬送モータ19を制御する。
載置制御部69は、載置モータ11dを制御することによって、ピックアップローラ11cの駆動を制御するものである。載置制御部69は、用紙検知センサ59の検知結果からピックアップローラ11cによって送り出された用紙Pが印刷待機位置Aに到達したか否かを判断し、用紙Pが印刷待機位置Aに到達したとき、ピックアップローラ11cの駆動を一旦停止させる。このとき、停止部66によりドライバIC52の駆動が停止されている場合は、再開部67によりドライバIC52の駆動が再開可能と判断されるまで用紙Pを印刷待機位置Aに待機させる。
次に、制御装置16の動作について図9を参照しつつ説明する。図9は、制御装置16の動作を示すフローチャートである。図9に示すように、印刷が開始されると、ステップS101(以下、S101と称する。他のステップも同様)に移行し、搬送モータ制御部68が搬送ベルト8を通常駆動させる。そして、S102に移行し、載置制御部69が、用紙Pが印刷待機位置Aに配置されるようにピックアップローラ11cを駆動させる。その後、S103に移行し、温度検知部65が、各ドライバIC52の温度センサ52aからの出力結果から各ドライバIC52のうち、最も温度の高いドライバIC52の温度Tを検知する。
そして、S104に移行し、停止部66が、温度検知部65が上限温度Toff以上の温度Tを検知したか否かを判断する。温度検知部65が上限温度Toff以上の温度Tを検知しないときは(S104:NO)、S108に移行する。一方、温度検知部65が上限温度Toff以上の温度Tを検知したときは(S104:YES)、S105に移行し、停止部66が駆動部64によるドライバIC52の駆動を停止させると共に、搬送モータ制御部68が搬送ベルト8を高速駆動させる。そして、S106に移行し、再開部67が、温度検知部65が検知するドライバIC52の温度Tが再開温度Ton以下となったか否かを判断する。温度Tが再開温度Ton以下となっていないときは(S106:NO)、温度Tが再開温度Ton以下となるまで待機する。このとき、搬送ベルト8が高速駆動されているため、搬送ベルト8の外周面8a上において、中央C付近から搬送ベルト8の両端に向かう空気の流れが強くなる(図2参照)。これにより、特に、外周面8aと対向しているインクジェットヘッド1の流路ユニット9付近の空気が強く流れ、流路ユニット9が急速に冷却される。そして、流路ユニット9とドライバIC52とが熱的に結合されているため、ドライバIC52の熱は流路ユニット9を介しても放熱される。これにより、ドライバIC52が冷却される。温度Tが再開温度Ton以下となったときは(S106:YES)、S107に移行し、搬送モータ制御部68が搬送ベルト8を通常駆動させる。その後、S108に移行する。
S108においては、停止部66によりドライバIC52の駆動が停止しているときは、再開部67がドライバIC52の駆動を再開させて、次の用紙Pに対する印刷処理を行う。このとき、印刷処理と同期するタイミングで、印刷待機位置Aで待機している用紙Pが搬送ベルト8の外周面8aに載置されるように載置制御部69がピックアップローラ11cを駆動させる。印刷処理が完了すると、S109に移行し、全ての印刷が完了したか否かを判断する。印刷が完了していないときは(S109:NO)、S101に移行し、次の用紙Pに対する印刷処理に関して上述した処理を繰り返す。印刷が完了しているときは(S109:YES)、S110に移行し、搬送モータ制御部68が搬送ベルト8の駆動を停止させて図9に示すフローチャートの処理を完了させる。
次に、印刷を行ったときのドライバIC52の温度変化について図10を参照しつつ説明する。図10は、複数の用紙Pに対して連続印刷処理を行ったときのドライバIC52の温度変化を示すグラフである。縦軸は温度検知部65が検知したドライバIC52の温度Tを、横軸は時間をそれぞれ示している。図中のT0は、ドライバIC52の待機状態における初期温度を示している。
図10に示すように、複数の用紙Pに対して連続して印刷処理を行ことによって、ドライバIC52の温度Tが上限温度Toffを超えたとき、停止部66がドライバIC52の駆動を停止させる。このとき、載置制御部69が、用紙Pを印刷待機位置Aで待機させると共に、搬送モータ制御部68が搬送ベルト8を高速駆動させる。これにより、ドライバIC52が冷却されて温度検知部65が検知するドライバIC52の温度Tが再開温度Tonとなる。このとき、搬送ベルト8が高速駆動されなくても、搬送ベルト8の表面のV溝8cが起こす気流によってドライバIC52は、V溝8cが無い場合より効率的に冷却されるが、搬送ベルト8が高速駆動されるのでさらに効率的に冷却される。温度Tが再開温度Tonとなると、再開部67が、ドライバIC52の駆動を再開させ、搬送モータ制御部68が搬送ベルト8を通常駆動させて、印刷が完了するまで印刷処理を繰り返す。
本実施形態においては、搬送ベルト8の外周面8aに、搬送ベルト8の外周面8aの幅方向に関する一端から他端まで延在している多数のV溝8cが形成される構成となっているが、このような構成に限定されるものではない。例えば、図11に示すように、搬送ベルト8Aの外周面に幅方向に関する中央Cから一方端にのみ延在する溝8Acが形成されてもよいし、搬送ベルト8Aの外周面に幅方向に関する中央付近のみに溝が形成されていてもよい。また、溝8、8Aは、用紙搬送方向に対して傾斜しているが、傾斜していなくてもよい。さらには、搬送ベルトの外周面に溝が形成されていなくてもよい。
以上、説明した本実施形態によると、ドライバIC52の温度Tが上限温度Toff以上となって停止部66がドライバIC52の駆動を停止させているときに、搬送モータ制御部68が搬送ベルト8を高速駆動させるため、インクジェットヘッド1の流路ユニット9周辺に強い空気の流れが発生する。これにより、ドライバIC52が効率よく冷却されてドライバIC52の温度Tが短時間で再開温度Ton以下となり、印刷速度の高速化を図ることができる。
また、停止部66がドライバIC52の駆動を停止させているとき、載置制御部69が次に載置すべき用紙Pを印刷待機位置Aに待機させているため、ドライバIC52の温度Tが再開温度Tonとなって印刷処理が再開されたときに、用紙Pを素早く搬送ベルト8の外周面8aに載置される。これにより、印刷速度のさらなる高速化を図ることができる。
さらに、搬送ベルト8の外周面8aに形成されているV溝8cが、搬送ベルト8の外周面8aにおける幅方向に関する中央Cから両端まで用紙搬送方向の反対に向かって傾斜しているため、搬送ベルト8が駆動したときに、インクジェットヘッド1(サイドカバー53、流路ユニット9及びリザーバユニット71)の中央付近に籠もった熱が引き出され、搬送ベルト8の幅方向の両端に向かって放熱される。また、ドライバIC52が、熱伝導性の高い金属材料で形成されたサイドカバー53と流路ユニット9とリザーバユニット71と熱的に結合されているため、ドライバIC52をさらに効率よく冷却することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述した実施形態においては、ドライバIC52の温度Tが上限温度Toff以上となって停止部66がドライバIC52の駆動を停止させているときに、搬送モータ制御部68が搬送ベルト8を高速駆動させる構成となっているが、このとき、搬送モータ制御部が搬送ベルト8を通常駆動させる構成であってもよい。
また、上述した実施形態においては、停止部66がドライバIC52の駆動を停止させているとき、載置制御部69が次に載置すべき用紙Pを印刷待機位置Aに待機させる構成であるが、搬送ベルト8で搬送されなければ、載置制御部69が次に載置すべき用紙Pを印刷待機位置Aに待機させない構成であってもよい。
さらに、上述した実施形態においては、ドライバIC52とサイドカバー53と流路ユニット9とリザーバユニット71とが全て熱的に結合される構成であるが、ドライバIC52がこれらの少なくとも1つと熱的に結合されていなくてもよい。
また、上述した実施形態においては、1枚の用紙Pに対して画像を形成する印刷処理を1つの駆動単位とする構成であるが、このような構成に限定されるものではない。例えば、1枚の用紙Pに複数の印刷領域(余白を介して搬送方向に互いに離隔している。)が形成されているときは、各印刷領域に係る印刷処理を1つの駆動単位とする構成であってもよい。また、記録ヘッドが用紙Pの搬送方向に直交する方向に走査するシリアル式のヘッドである場合には、任意回数の走査に関する印刷処理を1つの駆動単位とする構成であってもよい。
加えて、上述した実施形態においては、アクチュエータユニット21が圧電シートを用いたユニモルフタイプのアクチュエータとなっているが、圧力室110に吐出エネルギーを付与する他のアクチュエータであってもよい。
また、上述した実施形態においては、用紙Pにインク滴を吐出するインクジェットヘッド1を備えたインクジェットプリンタ101に本発明を適用した例について説明したが、用紙Pにインクを熱転写するサーマルヘッドを備えたプリンタなど、駆動に際して発熱する他の種類の記録装置に対しても本発明は適用可能である。
本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの外観側面図である。 図1に示すインクジェットプリンタの上面図である。 図1に示すインクジェットヘッドの短手方向に沿った断面図である。 図3に示すヘッド本体の平面図である。 図4に示す一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。 図5に示すVI−VI線断面図である。 図5に示すアクチュエータユニットの拡大図である。 図1に示す制御装置の機能ブロック図である。 図1に示す制御装置の動作を示すフローチャートである。 図3に示すドライバICの温度変化を示すグラフである。 変形例に係る搬送ベルトの上面図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド
8 搬送ベルト
8a 外周面
8c、8Ac V溝
9 流路ユニット
11 給紙部
11a 用紙ストッカ
11b 支持板
11c ピックアップローラ
11d 載置モータ
16 制御装置
19 搬送モータ
21 アクチュエータユニット
52 ドライバIC
52a 温度センサ
59 用紙検知センサ
64 ドライバIC駆動部
65 温度検知部
66 停止部
67 再開部
68 搬送モータ制御部
69 載置制御部
101 インクジェットプリンタ

Claims (7)

  1. 複数のローラ、前記複数のローラに架け渡されていると共に外周面に被記録媒体が載置される無端の搬送ベルト、及び、前記搬送ベルトを回転させるための搬送ベルト駆動手段を有する搬送装置と、
    前記搬送装置に搬送された前記被記録媒体に画像を形成するためのヘッド本体、前記ヘッド本体を駆動するためのドライバIC、及び、前記ドライバICの温度を検知する温度検知手段を有する記録ヘッドと、
    前記温度検知手段が所定の上限温度以上の温度を検知したときに、前記ドライバICの動作を停止させる停止手段と、
    前記停止手段が前記ドライバICの動作を停止させた後に、前記温度検知手段が所定の再開温度以下の温度を検知したときに、前記ドライバICの動作を再開させる再開手段と、
    前記停止手段が前記ドライバICの動作を停止させたときに、前記搬送ベルトが回転し続けるように前記搬送ベルト駆動手段を制御する搬送装置制御手段とを備えていることを特徴とする記録装置。
  2. 前記被記録媒体を収容する収容部と、
    前記収容部から前記被記録媒体を取り出すと共に、取り出した前記被記録媒体を前記搬送ベルトの外周面に載置する載置手段と、
    前記載置手段を制御する載置制御手段とをさらに備えており、
    前記載置制御手段は、前記停止手段が前記ドライバICの動作を停止させたときに、前記収容部から取り出した前記被記録媒体を前記搬送ベルト近傍で待機させ、前記再開手段が前記ドライバICの動作を再開させたときに、前記被記録媒体を前記搬送ベルトの外周面に載置させることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記搬送ベルトの外周面に1又は複数の溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記溝が、前記搬送ベルトの外周面の幅方向に関する一端から他端まで延在していることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記記録ヘッドが、前記搬送ベルトの外周面の幅方向沿って延在するように配置されており、
    前記溝が、前記搬送ベルトの外周面の幅方向に関する中央から一方端まで前記搬送ベルトの回転方向の反対に向かって傾斜していることを特徴とする請求項3又は4に記載の記録装置。
  6. 前記記録ヘッドが、
    共通インク室及び前記共通インク室から圧力室を介してノズルに至る複数の個別インク流路が形成されている流路ユニットと、
    前記共通インク室に供給するインクを一次的に貯溜するリザーバユニットと、
    前記圧力室に関連付けられた個別電極、基準電位が付与されたグランド電極及び前記個別電極と前記グランド電極との間に配置された圧電層を含んでいるアクチュエータとを有しており、
    前記ドライバICが、前記流路ユニット及び前記リザーバユニットの少なくともいずれかと熱的に結合されていると共に、前記個別電極に駆動信号を出力することによって前記アクチュエータを駆動することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の記録装置。
  7. 前記流路ユニット及び前記リザーバユニットが熱伝導性を有する金属材料で形成されており、
    前記搬送装置制御手段は、前記停止手段が前記ドライバICの動作を停止させたときに、前記搬送ベルトが前記被記録媒体に画像を記録するときよりも速い速度で回転するように前記搬送ベルト駆動手段を制御することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
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