JP2007323047A - 投射光学系及び画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像表示装置を薄型化できる新規な投射光学系を実現する。
【解決手段】平面的に表示された画像を物体とし、その拡大像を投射結像する投射光学系であって、物体側から、物空間側にテレセントリック性を与える群Iと、画角の発散を抑制する群IIと、絞り3と、画角を収束させる群IIIと、画角を収束させた後に拡大する群IVとを少なくとも有するレンズ系と、このレンズ系の像側に配置され、負のパワーを有するミラー4を含む反射光学系とを有し、レンズ系の各群とパワーを有するミラー4とは、光軸を共通とし、物体面1の中心に対して、光軸をシフトさせて配置される投射光学系。
【選択図】図1

Description

この発明は投射光学系及び画像表示装置に関する。
小型のライトバルブに2次元的に画像表示した文字や絵などの静止画、あるいは動画などを、投射光学系によって拡大投影して画像表示するプロジェクタタイプの画像表示装置が知られている。ライトバルブとしては透過型液晶パネル、DLP(Digital Light Processor)のほか、コントラスト特性に優れたLCOS(Liquid Crystal on Silicon)が近年注目されている。
プロジェクタ型の画像表示装置としては、ライトバルブ上の画像を装置から離して設けた反射型スクリーンなどの投射面に拡大投射して反射光を観察するフロントプロジェクション型と、装置内に透過型のスクリーンを投射面として設け、スクリーンの背面側からライトバルブ上の画像を拡大投射し、スクリーン表面側から画像を観察するリアプロジェクション型とがある。
リアプロジェクション型用の投射光学系として、物体側に配される広角レンズと「負のパワーを有する曲面ミラー」を組み合わせたものが特許文献1に記載されている。
特許文献2には、物体側にテレセントリックなレンズ系により中間像を形成し、この中間像を物体像として、正のパワーを持つ反射光学系によりスクリーン上に結像させる投射光学系が記載されている。
特許文献3には、物体側にテレセントリックなレンズ系と、負のパワーを有するマンジン鏡(Mangin mirror)によりスクリーン上に結像させる投射光学系が記載されている。
特開2004−133483号公報 特開2004−258620号公報 特開2005−292813号公報
特許文献1記載の投射光学系はバックフォーカスが短く、物体側がテレセントリックになっていないので、LCOSのような反射型のライトバルブへの適用が容易でないと考えられる。実際、特許文献1では画像の表示にDMD(デジタル・ミラー・デバイス)が想定されている。
特許文献2に記載の投射光学系は物体側にテレセントリックであり、反射型のライトバルブへの適用も開示されているが、反射光学系に正のパワーを持たせているため、拡大倍率を大きくとろうとすると、結像の光路長が大きくなりやすく、例えばリアプロジェクタ型の画像表示装置では「装置の奥行きや高さ」が大きくなりやすい。
特許文献3に記載の投射光学系は物体側にテレセントリックであり、反射型のライトバルブへの適用も開示されているが、反射光学系に負のパワーを有するマンジン鏡を用いており、マンジン鏡の製造は通常のミラーよりも難しくコストも高い。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、十分なバックフォーカスを確保でき、LCOSなどの反射型のライトバルブへの対応性に優れ、従来技術のようなマンジン鏡を用いることなく高い解像力を得ることができ、像面に対して斜めに投射してもディストーションを良好に補正することが可能であり、投射距離も短く、薄型化・小型化を実現できる投射光学系および、この投射光学系を用いた画像表示装置の提供を、その主な目的とする。
また、この発明は、各レンズ群のパワー、焦点距離の最適な範囲を明確にし、投射光学系における解像性能のさらなる向上及び反射光学系における非球面ミラーの小型化に寄与することを、その主な目的とする。
この発明の投射光学系は「平面的に表示された画像を物体とし、その拡大像を投射結像する投射光学系」である。
請求項1記載の投射光学系は以下の特徴を有する。
即ち、物体側にレンズ系、像側に反射光学系を有する。
「レンズ系」は、物空間側にテレセントリック性を与える群と、画角の発散を抑制する群と、絞りと、画角を収束させる群と、画角を収束させた後に拡大する群とを少なくとも有する。
「反射光学系」は、レンズ系の像側に配置され「負のパワーを有するミラー1枚」を含む。
ここで、「テレセントリック性を与える」とは、物空間側のテレセントリック性を維持するという概念を含み、また、物空間側の発散性を抑制してテレセントリックな状態で入射させるという概念を含むものである。
レンズ系の各群と「負のパワーを有するミラー」とは光軸を共通として配置される。
そして「物体面(平面的な画像が表示される面)の中心」に対して、光軸をシフトさせて配置される。
請求項2記載の投射光学系は以下の特徴を有する。
即ち、4群のレンズ群を有するレンズ系と、負のパワーを有するミラー1枚を含む反射光学系を有する。
レンズ系の各群と「負のパワーを有するミラー」とは光軸を共通とし、レンズ系中には絞りが配置される。
レンズ系の物体側は略テレセントリックである。「略テレセントリック」とは、レンズ系の最も物体側のレンズ面に入射する主光線が光軸に対してなす角が±5度程度以下であることを意味する。
そして「物体面(平面的な画像が表示される面)の中心」に対して、光軸をシフトさせて配置される。
請求項1または2記載の投射光学系におけるレンズ系は、物体側より順に、第1ないし第4レンズ群を配してなり、第1ないし第3レンズ群は正のパワー、第3レンズ群と第4レンズ群の合成パワーが負であり、第2レンズ群と第3レンズ群との間に絞りを配した系とすることができる(請求項3)。
請求項1または2記載の投射光学系におけるレンズ系は、物体側より順に、第1ないし第4レンズ群を配してなり、第1ないし第3レンズ群は正のパワー、第4レンズ群は「最も像側のレンズを除く合成パワー」が負で、上記最も像側のレンズが「像側に凸のメニスカス形状」であり、第2レンズ群と第3レンズ群との間に絞りを配した系とすることができる(請求項4)。この場合、絞りよりも物体側に接合レンズを配置することが好ましい(請求項9)。
請求項5記載の投射光学系は以下の特徴を有する。
即ち、物体側にレンズ系、像側に反射光学系を有する。
「レンズ系」は、物空間側にテレセントリック性を与える群と、絞りと、画角の発散を抑制する群と、画角を収束させる群と、画角を収束させた後に拡大する群とを少なくとも有する。
「反射光学系」は、レンズ系の像側に配置され「負のパワーを有するミラー1枚」を含む。
レンズ系の各群と「負のパワーを有するミラー」とは光軸を共通として配置される。
そして「物体面(平面的な画像が表示される面)の中心」に対して、光軸をシフトさせて配置される。
請求項6記載の投射光学系は以下の特徴を有する。
即ち、4群のレンズ群を有するレンズ系と、負のパワーを有するミラー1枚を含む反射光学系を有する。
レンズ系の各群と「負のパワーを有するミラー」とは光軸を共通とし、レンズ系中には絞りが配置される。
レンズ系の物体側は略テレセントリックである。「略テレセントリック」とは、レンズ系の最も物体側のレンズ面に入射する主光線が光軸に対してなす角が±5度程度以下であることを意味する。
そして「物体面(平面的な画像が表示される面)の中心」に対して、光軸をシフトさせて配置される。
請求項5または6記載の投射光学系におけるレンズ系は、物体側より順に、第1ないし第4レンズ群を配してなり、第1ないし第2レンズ群は正のパワー、第3レンズ群と第4レンズ群の合成パワーが負であり、第1レンズ群と第2レンズ群との間に絞りを配した系とすることができる(請求項7)。
請求項5または6記載の投射光学系におけるレンズ系は、物体側より順に、第1ないし第4レンズ群を配してなり、第1ないし第3レンズ群は正のパワー、第4レンズ群は「最も像側のレンズを除く合成パワー」が負で、上記最も像側のレンズが「像側に凸のメニスカス形状」であり、第1レンズ群と第2レンズ群との間に絞りを配した系とすることができる(請求項8)。この場合、絞りよりも物体側に接合レンズを配置することが好ましい(請求項9)。
請求項4または8のように、レンズ系を4群のレンズ群で構成し、各レンズ群のパワー配置を上記のごとく設定し、最も像側のレンズを「像側に凸のメニスカスレンズ」とすると、反射光学系のミラーの、負のパワーとあわせてバックフォーカスを長くとることができ、物体面側をテレセントリックとすることにより、像側が広角で、投射距離が短く、像面に対して斜めに投射しても像の歪の補正が可能で、解像度の高い投射光学系が得られる。また、第2レンズ群と第3レンズ群との間に、あるいは第1レンズ群と第2レンズ群との間に絞りを配置することによって高い開口効率を得ることができる。
さらに、請求項9のように「絞りよりも物体側に接合レンズを配置する」ことにより、倍率色収差の良好な補正が可能になる。
請求項1〜9の任意の1に記載の投射光学系は、レンズ系中に非球面を1面以上含むことが好ましい(請求項10)。この場合に、レンズ系中の非球面は「2面以下」であることができる(請求項11)。非球面のレンズ面を用いることにより、結像性能を良好に補正することができる。
請求項10または11記載の投射光学系は、レンズ系中における「第4レンズ群の最も像側のレンズ」の両面を非球面とすることが好ましい(請求項12)。この場合、第4レンズ群の最も像側のレンズは合成樹脂によるレンズとすることが好ましい(請求項13)。
「両面を非球面とするレンズ」の材料を合成樹脂とすることにより、非球面の形成が容易であり投射光学系の量産コストを低減できる。
請求項1〜13の任意の1に記載の投射光学系において「反射光学系における負のパワーを有するミラー」の鏡面は回転対称非球面であることができる(請求項14)。この場合、負のパワーを有するミラーの回転対称非球面は「偶数次項と奇数次項」を含むことが好ましい(請求項15)。回転対称非球面は形成容易で製造コストを低減できる。また、偶数次の項のみならず奇数次の項を持つ非球面により「広角化と斜め投射に伴う像歪」を良好に補正することが可能である。
請求項1〜15の任意の1に記載の投射光学系は、レンズ系中もしくは、レンズ系と反射光学系において最も上記レンズ系に近いミラーとの間に「光路屈曲用のミラー」を1枚以上設けることができる(請求項16)。このような光路屈曲ミラーの使用により、投射光学系の光路を「折りたたむ」ことができ、これを用いる画像表示装置の奥行きを薄くすることができる。
請求項5〜8の任意の1に記載の投射光学系は、第1レンズ群の焦点距離をf1、第2レンズ群の焦点距離をf2、第3レンズ群と第4レンズ群の合成焦点距離をf3、第1レンズ群から第4レンズ群までの合成焦点距離をfとするとき、下式(1)〜(3)を満たすようにすることができる(請求項17)。この条件は、薄型投射可能で、解像性能の向上に有利な構成条件である。
2.7<f1/f ・・・(1)
f2/f<8.8 ・・・(2)
−9.4<f3/f ・・・(3)
請求項17記載の投射光学系は、さらに下式(4)〜(6)を満たすようにすることができる(請求項18)。この条件は、薄型投射可能で、解像性能の向上に有利な構成条件である。
79<f1<81 ・・・・(4)
f2<253 ・・・・(5)
−275<f3 ・・・・(6)
請求項5〜8の任意の1に記載の投射光学系は、第1レンズ群の焦点距離をf1、第2レンズ群の焦点距離をf2、第3レンズ群と第4レンズ群の合成焦点距離をf3、第1レンズ群から第4レンズ群までの合成焦点距離をfとするとき、下式(7)〜(9)を満たすようにすることができる(請求項19)。この条件は、薄型投射可能で、ミラー小型化に有利な構成条件である。
f1/f<3.0 ・・・・(7)
7.7<f2/f ・・・・(8)
f3/f<−5.6 ・・・・(9)
請求項19記載の投射光学系は、さらに下式(10)〜(12)を満たすようにすることができる(請求項20)。この条件は、薄型投射可能で、ミラー小型化に有利な構成条件である。
79<f1<81 ・・・・(10)
210<f2 ・・・・(11)
f3<−152 ・・・・(12)
請求項5〜8の任意の1に記載の投射光学系は、第1レンズ群の焦点距離をf1、第2レンズ群の焦点距離をf2、第3レンズ群と第4レンズ群の合成焦点距離をf3、第1レンズ群から第4レンズ群までの合成焦点距離をfとするとき、下式(13)〜(15)を満たすようにすることができる(請求項21)。この条件は、薄型投射可能で、高MTF化とミラー小型化に有利な構成条件である。
2.8<f1/f<3.0 ・・・・(13)
7.9<f2/f<8.2 ・・・・(14)
−7.2<f3/f<−6.0 ・・・・(15)
請求項21記載の投射光学系は、さらに、下式(16)〜(18)を満たすようにすることができる(請求項22)。この条件は、薄型投射可能で、高MTF化とミラー小型化に有利な構成条件である。
79<f1<81 ・・・・(16)
210<f2<230 ・・・・(17)
−202<f3<−153 ・・・・(18)
この発明の画像表示装置は「ライトバルブの画像表示面に平面的に表示され、照明手段により照明された画像を、投射光学系により拡大して投射結像する画像表示装置」であって、投射光学系として請求項1〜22の任意の1に記載のものを用いることを特徴とする(請求項23)。
請求項23記載の画像表示装置におけるライトバルブは「反射型のライトバルブ」であることができる(請求項24)。勿論、透過型のライトバルブを用いることもできる。反射型のライトバルブとしては、前述のLCOSが好適である。
請求項23または24記載の画像表示装置は、3枚のライトバルブに3原色の各色成分画像を表示し、これら3枚のライトバルブにより変調された光束を合成して投射光学系に導光し、カラー画像を結像投射するものであることができる(請求項25)。ライトバルブ3枚を用いることにより、単板式のカラー画像表示よりも解像力の高いカラー画像を表示できる。
請求項23〜25の任意の1に記載の画像表示装置は、ライトバルブと、これを照明する照明手段と、投射光学系と、拡大画像を投射される画像表示手段とを一体として構成することができる(請求項26)。「画像表示手段」は、画像表示装置がフロントプロジェクション型のものであるときは「反射性のスクリーン」、リアプロジェクション型のものであるときは「透過型のスクリーン」である。
以上に説明したように、この発明の投射光学系は、物体側に配置されるレンズ系が、物空間側に略テレセントリック性を有するので、平面的に画像を表示するライトバルブとして応答性やコントラスト特性に優れたLCOSを用いることができ、像側に配置される反射光学系が負のパワーのミラーを含むので、このミラーの負のパワーにより、結像光束の発散角を広げ、短い光路長で大きな拡大像を結像させることができ、画像表示装置を薄型化することができる。
投射光学系はまた「平面的な画像の表示される物体面の中心」に対して、光軸をシフトさせて配置されるので、像面の中心高さを、物体面の中心高さよりも高くできる。
また、像側に配置される反射光学系の、負のパワーを持つミラーの鏡面形状を非球面形状とすることにより、高品質の拡大画像の表示が可能となる。
LCOSパネルの画像を、マンジン鏡を用いることなく、高い解像力で且つ短い投写距離で、投射面の法線に対して傾斜して投射することができる。これにより、マンジン鏡を用いることによる製造困難性、高コスト化を回避できる。
光軸を共通とすることで、光学系の組み付け調整が容易となる。
バックフォーカスが長くLCOS等の反射型ライトバルブへの対応性に優れた構成とすることができる。また、指定の絞り配置によって周辺光量比の高い投射系を実現できる。
レンズ系の焦点距離を最適化することにより、80倍以上の高い拡大倍率で投射しても、QXGAという高い解像度クラスにおいて、良好な解像性能を得ることができる。
レンズ系の焦点距離を最適化することにより、60インチ程度の投写画面サイズにおいても、QXGAという高い解像度クラスにおいて、良好な解像性能を得ることができる。
レンズ系の焦点距離を最適化することにより、非球面ミラーのサイズを大型化することなく、80倍以上の高い拡大倍率で投射することができ、QXGAという高い解像度クラスにおいても良好な解像性能を得ることができる。
レンズ系の焦点距離を最適化することにより、非球面ミラーのサイズを大型化することなく、60インチ程度の投写画面サイズに拡大投射することができる。
図1は、第1の実施の形態に係る投射光学系を示している。
図1において符号1は、投射光学系の結像において物体となる「平面的に表示された画像である物体面」を示す。物体面1は実体的には「ライトバルブの画像表示面」であり、この実施の形態では「反射型のライトバルブの画像表示面」を想定している。なお、反射型に限らず透過型のライトバルブの画像表示面であっても良い。この実施の形態は、反射型のライトバルブを3枚用いるカラー画像表示を想定しており、これら3枚のライトバルブは投射光学系に対して等価な位置に配置されるので、物体面1で3つの物体面を表している。
符号2は「光源からの光を各ライトバルブへ導くための偏光ビームスプリッタと、各ライトバルブでの反射光束を合成するためのクロスプリズムとを合わせた系」を、これに等価な光路長を持つ透明板として示すものである。
符号IないしIVは第1レンズ群ないし第4レンズ群を示している。第1レンズ群Iないし第4レンズ群IVは「レンズ系」を構成する。符号3は、第2レンズ群IIと第3レンズ群IIIとの間に配置された絞りを示し、符号4は反射光学系に含まれる「負のパワーを持つミラー」を示している。
図1に示す如く、レンズ系における第1レンズ群Iの物空間側は「テレセントリック」である。第1レンズ群Iのパワーは0.0018、第2レンズ群IIのパワーは0.0179、第3レンズ群IIIのパワーは0.010であり、これら第1ないし第3レンズ群のパワーはいずれも「正」である。第4レンズ群IVにおいて「最も像側のレンズを除いた合成パワー」は−0.0436で「負」であり、最も像側のレンズは「像面側に凸のメニスカスレンズ」である。
レンズ系の光軸は、物体面1に対して図の上方へシフトして設定されている。これは光軸上の成分は用いないことを意味する。
第2レンズ群IIと第3レンズ群IIIとの間に絞り3が設けられている。物体面1から射出した「異なる画角の主光線」は絞り3の位置で光軸と交差し、マージナル光線の高さは絞りの径に一致している。レンズ系を構成する第1レンズ群Iないし第4レンズ群IVは光軸を共通とする「共軸配置」である。
負のパワーを持つミラー4の鏡面は「回転対称非球面形状」であり、レンズ系と光軸を共通にして配置されている。すなわちミラー4はレンズ系光軸に対して偏心していない。従がって、投射光学系を構成するレンズ系と反射光学系とは光軸を共通にしている。
ミラー4の回転対称非球面形状は、非球面係数として偶数次項と奇数次項を含む非球面形状となっている。偶数次項と奇数次項とを含む非球面形状は、cを近軸曲率、Kを円錐定数、非球面係数をAi(i=1,2,3,・・)として、次式で表される。
Z(r)=(cr)/[1+√{1−(1+K)c}]
+A1・r+A2・r+A3・r+A4・r+・・・・
ここに、rは「光軸からの距離」、Zは「光軸方向のデプス」である。
即ち、図1に示す投射光学系は、物体側から、物空間側にテレセントリック性を与える群Iと、画角の発散を抑制する群IIと、絞り3と、画角を収束させる群IIIと、画角を収束させた後に拡大する群IVとを有するレンズ系と、このレンズ系の像側に配置され、負のパワーを有するミラー4を含む反射光学系とを有し、レンズ系の各群とパワーを有するミラー4とは光軸を共通とし、物体面1の中心に対して、光軸をシフトさせて配置されている。これらの構成によれば、画像表示装置を薄型化、小型化することができる。
また、図1に実施の形態を示す投射光学系は、平面的に表示された画像を物体とし、その拡大像を投射結像する投射光学系であって、4群のレンズ群IないしIVを有するレンズ系と、負のパワーを有するミラー4を含む反射光学系4を有し、レンズ系の各群と負のパワーを有するミラー4とは光軸を共通とし、レンズ系中に絞り3を有し、レンズ系の物体側は略テレセントリックであり、物体面1の中心に対して光軸をシフトさせて配置されるものである。これらの構成によれば、画像表示装置を薄型化、小型化することができる。
レンズ系は、物体側より順に第1レンズ群Iないし第4レンズ群IVを配してなり、第1レンズ群Iないし第3レンズ群IIIは正のパワー、第4レンズ群IVは最も像側のレンズを除く合成パワーが負で、最も像側のレンズが像側に凸のメニスカス形状であり、第2レンズ群IIと第3レンズ群IIIとの間に絞り3を配してなる。このように反射光学系のミラーの、負のパワーとあわせてバックフォーカスを長くとることができ、物体面側をテレセントリックとすることにより、像側が広角で、投射距離が短く、像面に対して斜めに投射しても像の歪の補正が可能で、解像度の高い投射光学系が得られる。また、第2レンズ群と第3レンズ群との間に絞りを配置することによって高い開口効率を得ることができる。
また、図1に示すように、絞りよりも物体側にある第1レンズ群Iには、2組の接合レンズが配置されている。このように「絞りよりも物体側に接合レンズを配置する」ことにより、倍率色収差の良好な補正が可能になる。
さらに、反射光学系における負のパワーを有するミラー4の鏡面が奇数次項を含む回転対称非球面である。回転対称非球面は形成容易で製造コストを低減できる。また、偶数次の項のみならず奇数次の項を持つ非球面により「広角化と斜め投射に伴う像歪」を良好に補正することが可能である。
レンズ系において、最も像側のレンズが像側に凸のメニスカス形状である点は、これに限定される趣旨ではない。
物体側より順に第1レンズ群Iないし第4レンズ群IVを配してなり、第1レンズ群Iないし第3レンズ群IIIは正のパワー、第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの合成パワーが負であり、第2レンズ群IIと第3レンズ群IIIとの間に絞り3を配してなる系としてもよい。
ここで、図1の実施の形態に対する具体的な数値例を挙げる。
[数値例1]
表1は数値例1に関するデータである。
表1において「No.」とあるのは物体側から数えた面番号であり、符号2で示す透明板の両面や絞り3の面も含んでいる。No.=0は「物体面」であり、No.=15は絞りの面である。「R」は曲率半径、「D」は面間隔、「Nd」はd線に対する材質の屈折率、「νd」はアッベ数を示す。
Figure 2007323047
表2は、面番号:No.=22(第4レンズ群IVの、最も像側のレンズの物体側レンズ面)の非球面データを示す。
Figure 2007323047
表3は、面番号:No.=23(第4レンズ群IVの、最も像側のレンズの像側レンズ面)の非球面データを示す。
Figure 2007323047
表4は、面番号:24(ミラー4の鏡面)の非球面形状の非球面データである。
Figure 2007323047
なお、表1における面番号25は、ミラー4による反射光束をスクリーン側へ反射する平面鏡(ミラー4とともに反射光学系を構成する。図1には図示されていない。)の反射面である。
具体的な数値例1の投射光学系では、上記の如く、レンズ系中に非球面を1面以上(面番号:22、23)含み、レンズ系中の非球面が2面である。また、レンズ系中における第4レンズ群IVの最も像側のレンズ(像側に凸面を向けたメニスカスレンズ)の両面(面番号:22、23)が非球面である。また、第4レンズ群IVの最も像側のレンズは合成樹脂によるレンズである。このように、非球面のレンズ面を用いることにより、結像性能を良好に補正することができる。さらに、「両面を非球面とするレンズ」の材料を合成樹脂とすることにより、非球面の形成が容易であり投射光学系の量産コストを低減できる。
数値例1における拡大倍率は85.7倍であり、対角長:0.7インチの反射型のライトバルブを用いる場合、対角長:60インチの画面に拡大投射できる。
図1に示す光束群は、物体面1において「最も光軸に近い位置」を基点に、図の−Y方向に物体高比:0.0、0.25、0.5、0.75、1.0の5つの画角を設定して表示している。
図2は、数値例1における波動光学的MTF特性を示す図である。
横軸は空間周波数(SPATIAL FREQUENCY(cycles/mm))を表し、縦軸はモジュレーション値(MODULATION)である。即ち、縦軸は「MTFを比率で表示」するものであり、最大値:1はMTFが100%であることを意味する。同図における空間周波数:0.83cycles/mmは、投射光学系の倍率から「QXGAの1ラインペアに相当する周波数」になっているが、65%を越える解像力が得られていることを示している。
図3は、数値例1における「像面(スクリーン面)における像の集光位置」を示している。縦軸のY方向は図1における上下方向で、横軸のX方向は図1の図面に直交する方向である。上述の如く、ミラー4により反射された光束は、XY面に平行な反射面を持つ平面鏡により反射されてスクリーン(表示手段)上に投射されるので、像面(スクリーン)はXY面に平行である。X=Y=0は「レンズ系の光軸位置」の座標である。
図3は、像面上でX=0に対しXのプラス方向のみの像点位置を示しているが、投射光学系が「Y軸に対して左右対称」であることから、Xのマイナス側にもY軸に対称に像点が位置することは言うまでも無い。図3からわかるようにディストーション歪は極めて良好に補正されている。即ち、数値例1におけるTVディストーション値は±0.5%以下である。
図4に第2の実施の形態(図1に示す実施の形態の変形例)を示す。
この実施の形態におけるレンズ系・反射光学系は図1に示すものと同一であるが、レンズ系と、反射光学系のミラー4(最もレンズ系に近いミラー)との間に、光路屈曲用のミラー5を配置した構成となっている。
図4における符号6は「ミラー4とともに反射光学系を構成する平面鏡」を示し、符号7は「画像表示手段」であるスクリーンを示している。
符号1は物体面を示し、符号2は図1の実施の形態と同じく「光源からの光を各ライトバルブへ導くための偏光ビームスプリッタと、各ライトバルブでの反射光束を合成するためのクロスプリズムとを合わせた系」を、これに等価な光路長を持つ透明板として示すものである。
物体面1からの光はレンズ系を透過し、光路屈曲用のミラー5により反射されてミラー4に入射し、さらに平面鏡6により反射されてスクリーン7上に結像する。光路屈曲用のミラー5は平面鏡で、その反射面の法線が、図4に示すXZ面に平行な面内においてZ方向に対して45度傾くように配置される。
図5は、図4の実施の形態をZ方向から見たXY平面図である。光線は平面鏡5、回転対称非球面形状の鏡面を持つミラー4、平面鏡6の順に反射してスクリーン7に至る。反射にともない光線高さは+Y方向に増加する。
平面鏡5には光路屈曲以外の作用がないので、図4の光学系のデータを数値例1のデータと同一にすれば、波動光学的MTF特性は図2に示すものと同一になり、像面(YZ面に平行である。)における像の集光位置は図3に示すものと同一になる。ただし、ミラー5によって光軸方向がX軸方向に変換されるので、スクリーンの横方向はZ軸方向に変換される。
図4、図5の実施の形態は、レンズ系がミラー4と平面鏡6との間に配置され、レンズ系光軸が平面鏡6の反射面と平行になるので、平面鏡6とスクリーン7との間の間隔を、図1に示す実施の形態に比してより小さくでき、リアプロジェクション型の画像表示装置として構成すると装置の奥行きをより小さくできる。因みに、平面鏡6とスクリーン7のX方向の間隔は300mm程度である。また、平面鏡6を取り除いた構成により、フロントプロジェクション型の画像表示装置として構成するとスクリーンと近接でありながら、十分な拡大投射を行うことが可能となる。
図6は、第3の実施の形態に係る投射光学系を示す図である。繁雑を避けるため混同の恐れが無いと思われるものについては図1におけるものと同一の符号を付すものとする。
図6に示すように、物体面1からの光は、「光源からの光を各ライトバルブへ導くための偏光ビームスプリッタと、各ライトバルブでの反射光束を合成するためのクロスプリズムとを合わせた系」に等価な光路長を持つ透明板2を介してレンズ系に入射する。レンズ系は第1レンズ群I〜第4レンズ群IVを共軸配置に配置してなる。
レンズ系から射出した光は、反射光学系を構成する負のパワーを持つミラー4に入射し、反射されて表示手段であるスクリーン7上に結像する。
図6に示す実施の形態では、図1の形態よりもレンズが薄肉化されている。
物体面1は反射型のライトバルブの画像表示面である。物体面1におけるY方向の物体高すなわち有効領域は、レンズ系の光軸よりも図の下方の範囲に設定され、物体面1の中心はレンズ系の光軸に対してY方向のマイナス側へシフトして配置されている。
図6の実施の形態において、レンズ系の第1レンズ群Iは物体面側にテレセントリック性を有し、そのパワーは0.0103である。第2レンズ群IIのパワーは0.0086、第3レンズ群IIIのパワーは0.0094である。即ち、第1レンズ群I〜第3レンズ群IIIは何れも「正のパワー」を持つ。第4レンズ群IVの「最も像側のレンズを除く合成焦点距離」は−0.04で「負」であり、最も像側のレンズは「像側に凸面を向けたメニスカスレンズ」である。上記の如く、第1レンズ群I〜第4レンズ群IVは「共軸配置」である。
第2レンズ群IIと第3レンズ群IIIの間には絞り3が設けられている。物体面1から射出した「異なる画角の主光線」は絞り3の位置で光軸と交差し、マージナル光線の高さは絞りの径に一致している。
反射光学系に含まれるミラー4は負のパワーを有し、その光軸はレンズ系の光軸と合致しており、偏心していない。
この実施の形態においても、ミラー4の鏡面は、奇数次項と偶数次項の非球面係数を含む回転対称非球面形状となっている。また、図示の如く、第1レンズ群Iには接合レンズを2組設けており、これは絞り3よりも物体面側にある。
すなわち、図6に示す投射光学系は、物体側から、物空間側にテレセントリック性を与える群Iと、画角の発散を抑制する群IIと、絞り3と、画角を収束させる群IIIと、画角を収束させた後に拡大する群IVとを有するレンズ系と、このレンズ系の像側に配置され、負のパワーを有するミラー4を含む反射光学系とを有し、レンズ系の各群とパワーを有するミラー4とは光軸を共通とし、物体面1の中心に対して、光軸をシフトさせて配置されている。
また、図6に実施の形態を示す投射光学系は、平面的に表示された画像を物体とし、その拡大像を投射結像する投射光学系であって、4群のレンズ群IないしIVを有するレンズ系と、負のパワーを有するミラー4を含む反射光学系を有し、レンズ系の各群と負のパワーを有するミラー4とは光軸を共通とし、レンズ系中に絞り3を有し、レンズ系の物体側は略テレセントリックであり、物体面1の中心に対して光軸をシフトさせて配置されるものである。また、レンズ系は、物体側より順に第1レンズ群Iないし第4レンズ群IVを配してなり、第1レンズ群Iないし第3レンズ群IIIは正のパワー、第4レンズ群IVは「最も像側のレンズを除く合成パワー」が負で、最も像側のレンズが像側に凸のメニスカス形状であり、第2レンズ群IIと第3レンズ群IIIとの間に絞り3を配してなる。絞り3よりも物体側にある第1レンズ群Iには、2組の接合レンズが配置されている。
また、反射光学系における負のパワーを有するミラー4の鏡面が偶数次項とともに奇数次項を含む回転対称非球面である。
ここで、図6の実施の形態に対する具体的な数値例を挙げる。
[数値例2]
表5は、数値例2に関するデータである。
表5において「No.」とあるのは物体側から数えた面番号であり、符号2で示す透明板の両面や絞り3の面も含んでいる。No.=0は「物体面」であり、No.=15は絞りの面である。「R」は曲率半径、「D」は面間隔、「Nd」はd線に対する材質の屈折率、「νd」はアッベ数を示す。
Figure 2007323047
表6は、面番号:No.=22(第4レンズ群IVの、最も像側のレンズの物体側レンズ面)の非球面データを示す。
Figure 2007323047
表7は、面番号:No.=23(第4レンズ群IVの、最も像側のレンズの像側レンズ面)の非球面データを示す。
Figure 2007323047
表8は、面番号:24(ミラー4の鏡面)の非球面形状の非球面データである。
Figure 2007323047
表5における面番号25は、ミラー4による反射光束をスクリーン側へ反射する平面鏡(ミラー4とともに反射光学系を構成し、図6に図示されていない。)の反射面である。
この具体的な数値例2の投射光学系では、上記のごとく、レンズ系中に非球面を1面以上(面番号:22、23)含んでいる。また、レンズ系中の非球面が2面であり(請求項11)、レンズ系中における第4レンズ群IVの最も像側のレンズ(像側に凸面を向けたメニスカスレンズ)の両面(面番号:22、23)が非球面である。また、第4レンズ群IVの最も像側のレンズが合成樹脂によるレンズである。
数値例2における拡大倍率は85.7倍であり、対角長:0.7インチの反射型のライトバルブを用いる場合、対角長:60インチの画面に拡大投射できる。
図6に示す光束群は、物体面1において「最も光軸に近い位置」を基点に、図の−Y方向に物体高比:0.0、0.25、0.5、0.75、1.0の5つの画角を設定して表示している。
図7は、数値例2における波動光学的MTF特性を、図2に倣って示す図である。
横軸は空間周波数(SPATIAL FREQUENCY(cycles/mm))を表し、縦軸はモジュレーション値(MODULATION)を表す。同図における空間周波数:0.83cycles/mmは、投射光学系の倍率から「QXGAの1ラインペアに相当する周波数」になっているが、50%を越える解像力が得られていることを示している。
図8は、数値例2の「像面(スクリーン面)7における像の集光位置」を示している。縦軸のY方向は図6における上下方向であり、横軸のX方向は図6の図面に直交する方向である。上述の如く、ミラー4により反射された光束は、XY面に平行な反射面を持つ平面鏡により反射されてスクリーン(表示手段)上に投射されるので、像面(スクリーン)はXY面に平行である。X=Y=0は「レンズ系の光軸位置」の座標である。
図8では、像面上でX=0に対しXのプラス方向のみの像点位置を示しているが、投射光学系が「Y軸に対して左右対称」であることから、Xのマイナス側にもY軸に対称に像点が位置することは言うまでも無い。図8から分かるようにディストーション歪は極めて良好に補正されている。即ち、数値例2におけるTVディストーション値は±0.5%以下である。
図6に示す実施の形態の場合にも、図4、図5の変形例と同じく、レンズ系と回転対称非球面を持つミラー4との間に、図4に示すミラー5と同様の「光路屈曲用のミラー(平面鏡)」を、その反射面の法線が、YZ面に平行な面内でZ方向(レンズ系の光軸方向)に対して45度傾くように設けて、図4、図5の変形例と同様の構成を実現することができる。
この場合にはミラー4の光軸は図6の図面に直交するX方向に合致する。レンズ系を透過した光は光路屈曲用のミラーでX方向に反射され、ミラー4で−X方向に反射され、平面鏡で再度反射し、スクリーン7に至る構成となる。この場合も、平面鏡とスクリーン7とのX方向の距離を300mm程度とすることができる。光線は光路屈曲用のミラー、ミラー4、平面鏡6の順に反射してスクリーンに至り、反射にともない光線高さは+Y方向に増加する。
光路屈曲用のミラーには屈折作用がないので、図6の光学系のデータを数値例2のデータと同一にすれば、波動光学的MTF特性は図7に示すものと同一になり、像面(YZ面に平行である。)における像の集光位置は図8に示すものと同一になる。ただし、ミラー5によって光軸方向がX軸方向に変換されるので、スクリーンの横方向はZ軸方向に変換される。
この変形例の場合にも、レンズ系がミラー4と平面鏡6との間に配置され、レンズ系光軸が平面鏡6の反射面と平行になるので、平面鏡6とスクリーン7との間の間隔を、図1に示す実施の形態に比してより小さくでき、リアプロジェクション型の画像表示装置として構成すると装置の奥行きをより小さくできる。また、平面鏡6を取り除いた構成にすればフロントプロジェクション型の画像表示装置として構成するとスクリーンと近接でありながら、十分な拡大投射を行うことが可能となる。
上記の投射光学系の数値例1、2(変形例も含む。)のいずれにおいても、投射光学系は少なくとも、4群のレンズ群から成るレンズ系と、レンズ系の後段に負のパワーを持つミラー1枚を含む反射光学系とを有し、レンズ系の光軸が物体面1の中心に対してシフトして配置され、レンズ系の物体面側はテレセントリックである。物体面1は反射型のライトバルブの画像表示面であり、像面はスクリーンである。ライトバルブにもっとも近い第1レンズ群Iはテレセントリック性に寄与している。
第1レンズ群Iには色消し作用も付与されている。
数値例1、2(変形例も含む。)において2枚のレンズによって構成されている第2レンズ群IIには「パワーを正とするようにして、画角の広がりを抑制する作用」を持たせ、第3レンズ群III以降のレンズ口径の広がりを抑制している。第2レンズ群IIの像側には絞り3を配置し、この位置において主光線が光軸と交差し、マージナル光線の高さが揃う。
第3レンズ群IIIには正のパワーを与え、マージナル光線を光軸に近づける方向に屈曲させ「画角の広がりを抑制」し、第4レンズ群IVへの光線入射高さを低く抑え、第4レンズ群IVの「レンズ径の小径化」に寄与している。
第4レンズ群IVにおいては「最も物体側のレンズ」のパワーを負として広角化を図り、続く2枚のレンズも広角化に寄与させている。なお、数値例1、2(変形例も含む。)における第4レンズ群の最も像側のレンズ(凸面を像側に向けたメニスカスレンズ)の光軸近傍のパワーは殆どゼロであるが、結像光束は光軸近傍を通過しない。このメニスカスレンズで光束が通過する領域では凸メニスカス状の形状となっている。
第4レンズ群IVの像側に「軸対称で凸面」のミラー4を設け、スクリーン位置での像面湾曲を補正した。即ち、レンズ系では像面をオーバーとし、ミラー4では像面をアンダーとしてこれらを相殺させ、スクリーン面では像面がフラットになるようにバランスさせた。また、第4レンズ群IVとミラー5で「倍率とディストーション」を補正している。
数値例1、2(変形例も含む。)において、ライトバルブの画像表示面である物体面1の中心位置は、レンズ系の光軸に対してシフトして配置され、ライトバルブから射出した全光束はレンズ系の第1群において光軸の片側(図1、図6で光軸よりも下方)を通るようにしている。
また、絞り3の位置においては各画角の主光線が光軸と交差し、第3レンズ群IIIではレンズ系の中心よりも上を通る光束の割合が多くなるようにし、第4レンズ群IVでは結像光束の殆どが光軸よりも上を通過するようにした。第4レンズ群IVから射出して回転軸対称非球面形状のミラー4に向かう光線は、光線進行方向を右とすれば右上がりになっている。
ミラー4の位置では、すべての光束を光軸よりも上の領域において反射させており、ミラー4で反射した光の主光線は、反射光の進行方向を左とすれば左上がりになるようにしている。このようにして、ミラー4で反射した光線はスクリーン7に導かれる途中で第4レンズ群4に遮られることなく、レンズ系光軸よりも上方に像面を設定する構成を可能にしている。
投射光学系は、ライトバルブ側がテレセントリックでバックフォーカスが長いので、偏光ビームスプリッタを介して、照明光をLCOS等の反射型のライトバルブに対して垂直に照明し、ライトバルブからの反射光を、上記偏光ビームスプリッタと色合成用のクロスプリズムを介して投射光学系に導くことができる。
また、投射光学系のパワー配置を上記の如くにすることにより、全系の焦点距離に対するライトバルブ側のバックフォーカスの比である所謂「レトロ比」を大きくすることが可能となっており、レンズ系とライトバルブの間に、上記の偏光ビームスプリッタやクロスプリズムの配置を可能としている。
さらに、第3レンズ群IIIのパワーを正にすることにより「主光線の向きを光軸側に向ける」ようにし、第4レンズ群IVに入射する結像光束の光線高さを低くして、第4レンズ群のレンズ径を小さくしている。
数値例1、2(変形例も含む。)の投射光学系においては、レンズ系とミラー4との間に光路屈曲用のミラーを1枚以上設けることが可能なスペースがあり、また、変形例では、第4レンズ群の最終レンズとミラー4との間に1枚の平面鏡を設け、光軸と45度の角度を成すように配置し、レンズ系の光軸を、像面すなわちスクリーン面と平行か、それに近い方向に設定することができる。このような配置にすることによって、スクリーン7の法線方向に占める光学系の長さを短くすることができ、リアプロジェクション型の画像表示装置を構成する際に「装置の奥行き」を短くすることができる。
数値例1、2(変形例も含む)におけるミラー4の鏡面は回転対称非球面であり、光軸近傍の曲率と周辺の曲率を変え、周辺の曲率を緩くして像距離を伸ばすことにより像面湾曲を補正している。また、レンズ系とミラー4を共軸配置にしているので、光軸の調整が容易な構成となっている。ミラー4の回転対称非球面形状は偶数次項とともに奇数次項を含むので、偶数次項のみを含む場合よりも収差補正効果が高まり、偶数次項のみの場合よりもディストーション補正を容易としている。
リアプロジェクション型の画像表示装置の場合には「TVディストーション」が目立ち易いためその仕様は厳しいが、こうした仕様を満たす上で奇数次項を用いることには効果的である。奇数次項を含む非球面形状においては、特に1次、3次の項の効果により「光軸から近い位置の曲率が大きく、周辺の曲率が緩い非球面形状」を実現しやすい。
また、第1レンズ群Iから第2レンズ群IIまでのパワー配置を「正・正」とし、第2、第3レンズ群間で、各画角の主光線が光軸と交差する位置を揃え、各画角のマージナル光線高さもほぼ一致するようにするような光路を実現しており、この位置に絞り3を配置することにより開口効率:80%以上を達成できている。
さらに、絞り3よりも物体側のレンズ群(第1、第2レンズ群)と、絞り3よりもスクリーン側のレンズ群(第3、第4レンズ群)を比較すると、「画角の異なる光束がレンズを通る高さの違い」は、ライトバルブ側の群の方が少なく、レンズ面で受ける屈折効果の「画角による差」が少ない。数値例1、2では、絞り3よりもライトバルブ側に接合レンズを配置することにより、像の拡大倍率に対する影響を少なくしつつ、倍率色収差と像面湾曲の補正を選択的に行うことができる配置を実現した。
これとは逆に、絞りよりもスクリーン側の領域に接合レンズを配置して色収差補正をしようとすると、接合レンズを通る光線の「光線高さの、画角による違い」が大きく「レンズ面による屈折効果の画角による差異」が大きくなりやすく、接合レンズの位置で色収差補正と倍率補正が競合しやすく良好な解を得るのが難しくなる。
数値例1、2(変形例も含む。)では、上述のパワー配置により第4レンズ群においては「各画角の光束が分離してレンズを通る」ようになっており、特定の画角の光束が通る位置では「他の画角の光束は通らない」状態になっている。このように画角の異なる光束が分離する領域に非球面を用いることにより、ミラー4の非球面形状とともに「像の倍率とディストーションの補正」を効果的に行っている。
数値例1、2とも、第4レンズ群IVの最も像側の「像側に凸面を向けたメニスカスレンズ」の両面を非球面としている。図1、図6に示すように、このメニスカスレンズにおいては「画角により光線高さが離間している」ので、この面を非球面化することにより画角ごとに収差の補正を容易に行うことができ、これ以外のレンズの面には非球面を用いることなく2面の非球面のみで、レンズ系に必要な収差補正を行うことができた。また、第4レンズ群IVの最も像側のレンズに樹脂材料を用いることが可能であり、ガラスを使用するよりも成型加工コストを低くすることができる。
図9に第4の実施の形態に係る投射光学系を示す。
上記各実施の形態と同一または同一と看做せる部分は同一符号で示し、特に必要がない限り既にした構成上、機能上または特性上についての説明は適宜省略する。上記各実施の形態と異なる点は、構成上、各レンズ群の形状、絞り3の位置である。
図9に示す投射光学系は、物体側から、物空間側にテレセントリック性を与える群Iと、絞り3と、画角の発散を抑制する群IIと、画角を収束させた後に拡大する群III、IVとを有するレンズ系と、このレンズ系の像側に配置され、負のパワーを有するミラー4を含む反射光学系とを有し、レンズ系の各群と負のパワーを有するミラー4とは光軸を共通とし、物体面1の中心に対して、光軸をシフトさせて配置されている。これらの構成によれば、画像表示装置を薄型化、小型化することができる。
また、図9に実施の形態を示す投射光学系は、平面的に表示された画像を物体とし、その拡大像を投射結像する投射光学系であって、第1レンズ群Iないし第4レンズ群IVを有するレンズ系と、負のパワーを有するミラー4を含む反射光学系4を有し、レンズ系の各群と負のパワーを有するミラー4とは光軸を共通とし、レンズ系中に絞り3を有し、レンズ系の物体側は略テレセントリックであり、物体面1の中心に対して光軸をシフトさせて配置されるものである。これらの構成によれば、画像表示装置を薄型化、小型化することができる。
レンズ系は、物体側より順に第1レンズ群Iないし第4レンズ群IVを配してなり、第1レンズ群Iないし第2レンズ群IIは正のパワー、第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの合成パワーが負で、第1レンズ群Iと第2レンズ群IIとの間に絞り3を配してなる。このように反射光学系のミラーの、負のパワーとあわせてバックフォーカスを長くとることができ、物体面側をテレセントリックとすることにより、像側が広角で、投射距離が短く、像面に対して斜めに投射しても像の歪の補正が可能で、解像度の高い投射光学系が得られる。
また、第1レンズ群Iと第2レンズ群IIとの間に絞りを配置することによって高い開口効率を得ることができる。
また、図9に示すように、絞りよりも物体側にある第1レンズ群Iには、2組の接合レンズが配置されている。このように「絞りよりも物体側に接合レンズを配置する」ことにより、倍率色収差の良好な補正が可能になる。
さらに、反射光学系における負のパワーを有するミラー4の鏡面が奇数次項を含む回転対称非球面である。回転対称非球面は形成容易で製造コストを低減できる。また、偶数次の項のみならず奇数次の項を持つ非球面により「広角化と斜め投射に伴う像歪」を良好に補正することが可能である。
レンズ系は、物体側より順に第1レンズ群Iないし第4レンズ群IVを配してなり、第1レンズ群Iないし第3レンズ群IIIは正のパワー、第4レンズ群IVは最も像側のレンズを除く合成パワーが負で、最も像側のレンズが像側に凸のメニスカス形状であり、第1レンズ群Iと第2レンズ群IIとの間に絞り3を配してなる系としてもよい。
ここで、図9の実施の形態に対する具体的な数値例を挙げる。
[数値例3]
表9、10、11は数値例3に関するデータである。
表9において面番号は物体面からの順であり、図9における透明板2の両面も含んでいる。1面(S0)は「物体面」であり、11面〜17面(S11〜S17)までは第1レンズ群I、第19面(S19)は絞り、20面〜23面(S20〜S23)は第2レンズ群II、24面〜25面(S24〜S25)は第3レンズ群III、26面〜31(S26〜S31)面までは第4レンズ群IV、32面(S32)は非球面ミラー、33面(S33)は折り返し平面ミラー、34面(S34)が像面である。30面、31面、32面は非球面になっている。「INF」は平面を意味する。以上の表に関する説明は、以下の他の表(13、17、21、25、29、33、37、41、45、49、53、57、61、65、69、73)においても同様である。
Figure 2007323047
表10は30面と31面の非球面係数を示している。表11は32面の非球面係数を示している。
Figure 2007323047
Figure 2007323047
表12は、本数値例における、レンズ系の第1レンズ群Iの焦点距離f1とレンズ系全体の焦点距離fの比、レンズ系の第2レンズ群IIの焦点距離f2とレンズ系全体の焦点距離fの比、レンズ系の第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの合成焦点距離f3とレンズ系全体の焦点距離fの比の値を示している。これらの値は次の条件式(1)〜(3)を満たしている。この条件は、薄型投射可能で、解像性能の向上に有利な構成条件である。つまり、この条件を満たすことにより、第1レンズ群Iは、球面収差、像面湾曲を補正することが可能となる。
第2レンズ群IIは、第3レンズ群IIIの大型を回避するために画角の発散を抑制する機能を達成することができる。これにより、第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVは広角で薄型が可能となる。さらに、第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVは、反射光学系のミラーを大きくすることなく、所望の画角を確保することが可能となる。これらの相乗的な効果により、薄型での投射が可能で、解像性能の向上を可能とするものである。さらに、反射光学系におけるミラーは広角化とディストーション補正に寄与することとなる。
2.7<f1/f ・・・(1)
f2/f<8.8 ・・・(2)
−9.4<f3/f ・・・(3)
Figure 2007323047
本数値例において、物体側のFナンバーを2.8として、対角0.7インチ、アスペクト比3:4のライトバルブ上の画像を、対角60インチの画像として、歪なく良好に拡大投射することができる。
このとき、QXGA相当周波数(0.84cycles/mm)においても白色MTF値53%以上が得られ、TVディストーションは0.5%以下に補正可能であった。
レンズ系部と非球面ミラーの間に折り返しミラーを設け、レンズ系部の光軸がスクリーン面と略平行方向となるように折り曲げて構成すると、装置の奥行きは300mm以下に収まる。
[数値例4]
表13、14、15は数値例4に関するデータである。
Figure 2007323047
表14は30面と31面の非球面係数を示している。表15は32面の非球面係数を示している。
Figure 2007323047
Figure 2007323047
表16は、本数値例における、レンズ系の第1レンズ群Iの焦点距離f1とレンズ系全体の焦点距離fの比、レンズ系の第2レンズ群IIの焦点距離f2とレンズ系全体の焦点距離fの比、レンズ系の第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの合成焦点距離f3とレンズ系全体の焦点距離fの比の値を示している。これらの値は先に示した条件式(1)〜(3)を満たしている。
Figure 2007323047
本数値例において、物体側のFナンバーを2.8として、対角0.7インチ、アスペクト比3:4のライトバルブ上の画像を、対角60インチの画像として、歪なく良好に拡大投射することができる。このとき、QXGA相当周波数(0.84cycles/mm)においても白色MTF値55%以上が得られ、TVディストーションは0.5%以下に補正可能であった。
レンズ系部と非球面ミラーの間に折り返しミラーを設け、レンズ系部の光軸がスクリーン面と略平行方向となるように折り曲げて構成すると、装置の奥行きは300mm以下に収まる。
[数値例5]
表17、18、19は数値例5に関するデータである。
Figure 2007323047
表18は30面と31面の非球面係数を示している。表19は32面の非球面係数を示している。
Figure 2007323047
Figure 2007323047
表20は、本数値例における、レンズ系の第1レンズ群Iの焦点距離f1、レンズ系の第2レンズ群IIの焦点距離f2、レンズ系の第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの合成焦点距離f3の値を示している。これらの値は先の条件式(1)〜(3)を満たすとともに、次に示す条件式(4)〜(6)をも満たしている。この条件は、さらなる薄型投射可能で、解像性能の向上に有利な構成条件である。つまり、この条件を満たすことにより、第1レンズ群Iは、球面収差、像面湾曲を補正することが可能となる。
第2レンズ群IIは、第3レンズ群IIIの大型を回避するために画角の発散を抑制する機能を達成することができる。これにより、第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVは広角で薄型が可能となる。さらに、第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVは、反射光学系のミラーを大きくすることなく、所望の画角を確保することが可能となる。これらの相乗的な効果により、さらなる薄型での投射が可能で、解像性能の向上を可能とするものである。さらに、反射光学系におけるミラーは広角化とディストーション補正に寄与することとなる。
79<f1<81 ・・・・(4)
f2<253 ・・・・(5)
−275<f3 ・・・・(6)
Figure 2007323047
本数値例において、物体側のFナンバーを2.8として、対角0.7インチ、アスペクト比3:4のライトバルブ上の画像を、対角60インチの画像として、歪なく良好に拡大投射することができる。このとき、QXGA相当周波数(0.84cycles/mm)においても白色MTF値59%以上が得られ、TVディストーションは0.5%以下に補正可能であった。
レンズ系部と非球面ミラーの間に折り返しミラーを設け、レンズ系部の光軸がスクリーン面と略平行方向となるように折り曲げて構成すると、装置の奥行きは300mm以下に収まる。
[数値例6]
表21、22、23は数値例6に関するデータである。
Figure 2007323047
表22は30面と31面の非球面係数を示している。表23は32面の非球面係数を示している。
Figure 2007323047
Figure 2007323047
表24は、本数値例における、レンズ系の第1レンズ群Iの焦点距離f1、レンズ系の第2レンズ群IIの焦点距離f2、レンズ系の第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの合成焦点距離f3の値を示している。これらの値は先に示した条件式(4)〜(6)を満たしている。
Figure 2007323047
本数値例において、物体側のFナンバーを2.8として、対角0.7インチ、アスペクト比3:4のライトバルブ上の画像を、対角60インチの画像として、歪なく良好に拡大投射することができる。このとき、QXGA相当周波数(0.84cycles/mm)においても白色MTF値63%以上が得られ、TVディストーションは0.5%以下に補正可能であった。
レンズ系部と非球面ミラーの間に折り返しミラーを設け、レンズ系部の光軸がスクリーン面と略平行方向となるように折り曲げて構成すると、装置の奥行きは300mm以下に収まる。
[数値例7]
表25、26、27は数値例7に関するデータである。
Figure 2007323047
表26は30面と31面の非球面係数を示している。表27は32面の非球面係数を示している。
Figure 2007323047
Figure 2007323047
表28は、本数値例における、レンズ系の第1レンズ群Iの焦点距離f1、レンズ系の第2レンズ群IIの焦点距離f2、レンズ系の第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの合成焦点距離f3の値を示している。これらの値は先に示した条件式(4)〜(6)を満たしている。
Figure 2007323047
本数値例において、物体側のFナンバーを2.8として、対角0.7インチ、アスペクト比3:4のライトバルブ上の画像を、対角60インチの画像として、歪なく良好に拡大投射することができる。このとき、QXGA相当周波数(0.84cycles/mm)においても白色MTF値53%以上が得られ、TVディストーションは0.5%以下に補正可能であった。
レンズ系部と非球面ミラーの間に折り返しミラーを設け、レンズ系部の光軸がスクリーン面と略平行方向となるように折り曲げて構成すると、装置の奥行きは300mm以下に収まる。
[数値例8]
表29、30、31は数値例8に関するデータである。
Figure 2007323047
表30は30面と31面の非球面係数を示している。表31は32面の非球面係数を示している。
Figure 2007323047
Figure 2007323047
表32は、本数値例における、レンズ系の第1レンズ群Iの焦点距離f1、レンズ系の第2レンズ群IIの焦点距離f2、レンズ系の第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの合成焦点距離f3の値を示している。これらの値は次に示す条件式(7)〜(9)を満たしている。この条件は、薄型投射可能で、ミラーの小型化に有利な構成条件である。つまり、この条件を満たすことにより、第1レンズ群Iは、球面収差、像面湾曲を補正することが可能となる。
第2レンズ群IIは、第3レンズ群IIIの大型を回避するために画角の発散を抑制する機能を達成することができる。これにより、第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVは広角で薄型が可能となる。さらに、第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVは、反射光学系のミラーを大きくすることなく、所望の画角を確保することが可能となる。これらの相乗的な効果により、薄型での投射が可能で、ミラーの小型化に寄与することを可能とするものである。さらに、反射光学系におけるミラーは広角化とディストーション補正に寄与することとなる。
f1/f<3.0 ・・・・(7)
7.7<f2/f ・・・・(8)
f3/f<−5.6 ・・・・(9)
Figure 2007323047
本数値例において、物体側のFナンバーを2.8として、対角0.7インチ、アスペクト比3:4のライトバルブ上の画像を、対角60インチの画像として、歪なく良好に拡大投射することができる。このとき、QXGA相当周波数(0.84cycles/mm)においても白色MTF値は50%以上が得られ、TVディストーションは0.5%以下に補正可能であった。
レンズ系部と非球面ミラーの間に折り返しミラーを設け、レンズ系部の光軸がスクリーン面と略平行方向となるように折り曲げて構成すると、装置の奥行きは300mm以下に収まる。非球面ミラーのスクリーン高さ方向は122mm以下、ミラー有効面積を19,145平方ミリ以下に小型化することができる。
[数値例9]
表33、34、35は数値例9に関するデータである。
Figure 2007323047
表34は30面と31面の非球面係数を示している。表35は32面の非球面係数を示している。
Figure 2007323047
Figure 2007323047
表36は、本数値例における、レンズ系の第1レンズ群Iの焦点距離f1、レンズ系の第2レンズ群IIの焦点距離f2、レンズ系の第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの合成焦点距離f3の値を示している。これらの値は、先に示した条件式(7)〜(9)を満たすとともに、次に示す条件式(10)〜(12)をも満たしている。この条件は、さらなる薄型の投射を可能とし、さらなるミラーの小型化に有利な構成条件である。つまり、この条件を満たすことにより、第1レンズ群Iは、球面収差、像面湾曲を補正することが可能となる。
第2レンズ群IIは、第3レンズ群IIIの大型を回避するために画角の発散を抑制する機能を達成することができる。これにより、第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVは広角で薄型が可能となる。さらに、第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVは、反射光学系のミラーを大きくすることなく、所望の画角を確保することが可能となる。これらの相乗的な効果により、さらなる薄型での投射が可能で、ミラーの小型化に寄与することを可能とするものである。さらに、反射光学系におけるミラーは広角化とディストーション補正に寄与することとなる。
79<f1<81 ・・・・(10)
210<f2 ・・・・(11)
f3<−152 ・・・・(12)
Figure 2007323047
本数値例において、物体側のFナンバーを2.8として、対角0.7インチ、アスペクト比3:4のライトバルブ上の画像を、対角60インチの画像として、歪なく良好に拡大投射することができる。このとき、QXGA相当周波数(0.84cycles/mm)においても白色MTF値は50%以上が得られ、TVディストーションは0.5%以下に補正可能であった。
レンズ系部と非球面ミラーの間に折り返しミラーを設け、レンズ系部の光軸がスクリーン面と略平行方向となるように折り曲げて構成すると、装置の奥行きは300mm以下に収まる。非球面ミラーのスクリーン高さ方向をは121mm以下、ミラー有効面積を19,031平方ミリ以下に小型化することができる。
[数値例10]
表37、38、39は数値例10に関するデータである。
Figure 2007323047
表38は30面と31面の非球面係数を示している。表39は32面の非球面係数を示している。
Figure 2007323047
Figure 2007323047
表40は、本数値例における、レンズ系の第1レンズ群Iの焦点距離f1、レンズ系の第2レンズ群IIの焦点距離f2、レンズ系の第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの合成焦点距離f3の値を示している。これらの値は先に示した条件式(10)〜(12)を満たしている。
Figure 2007323047
本数値例において、物体側のFナンバーを2.8として、対角0.7インチ、アスペクト比3:4のライトバルブ上の画像を、対角60インチの画像として、歪なく良好に拡大投射することができる。このとき、QXGA相当周波数(0.84cycles/mm)においても白色MTF値は50%以上が得られ、TVディストーションは0.5%以下に補正可能であった。
レンズ系部と非球面ミラーの間に折り返しミラーを設け、レンズ系部の光軸がスクリーン面と略平行方向となるように折り曲げて構成すると、装置の奥行きは300mm以下に収まる。非球面ミラーのスクリーン高さ方向を121mm以下、ミラー有効面積を19,066平方ミリ以下に小型化することができる。
[数値例11]
表41、42、43は数値例11に関するデータである。
Figure 2007323047
表42は30面と31面の非球面係数を示している。表43は32面の非球面係数を示している。
Figure 2007323047
Figure 2007323047
表44は、本数値例における、レンズ系の第1レンズ群Iの焦点距離f1、レンズ系の第2レンズ群IIの焦点距離f2、レンズ系の第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの合成焦点距離f3の値を示している。これらの値は先に示した条件式(10)〜(12)を満たしている。
Figure 2007323047
本数値例において、物体側のFナンバーを2.8として、対角0.7インチ、アスペクト比3:4のライトバルブ上の画像を、対角60インチの画像として、歪なく良好に拡大投射することができる。このとき、QXGA相当周波数(0.84cycles/mm)においても白色MTF値は50%以上が得られ、TVディストーションは0.5%以下に補正可能であった。
レンズ系部と非球面ミラーの間に折り返しミラーを設け、レンズ系部の光軸がスクリーン面と略平行方向となるように折り曲げて構成すると、装置の奥行きは300mm以下に収まる。非球面ミラーのスクリーン高さ方向を122mm以下、ミラー有効面積を19,145平方ミリ以下に小型化することができる。
[数値例12]
表45、46、47は数値例12に関するデータである。
Figure 2007323047
表46は30面と31面の非球面係数を示している。表47は32面の非球面係数を示している。
Figure 2007323047
Figure 2007323047
表48は、本数値例における、レンズ系の第1レンズ群Iの焦点距離f1とレンズ系全体の焦点距離fの比、レンズ系の第2レンズ群IIの焦点距離f2とレンズ系全体の焦点距離fの比、レンズ系の第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの合成焦点距離f3とレンズ系全体の焦点距離fの比の値を示している。これらの値は次に示す条件式(13)〜(15)を満たしている。この条件は、薄型での投射を可能とし、高MTF化とミラー小型化に有利な構成条件である。この条件は、薄型での投射が可能となり、高MTF化と、ミラーの小型化を同時に満たす有利な構成条件である。つまり、この条件を満たすことにより、第1レンズ群Iは、球面収差、像面湾曲を補正することが可能となる。
第2レンズ群IIは、第3レンズ群IIIの大型を回避するために画角の発散を抑制する機能を達成することができる。これにより、第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVは広角で薄型が可能となる。さらに、第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVは、反射光学系のミラーを大きくすることなく、所望の画角を確保することが可能となる。これらの相乗的な効果により、薄型での投射が可能で、高MTF化と、ミラーの小型化に寄与することを可能とするものである。さらに、反射光学系におけるミラーは広角化とディストーション補正に寄与することとなる。
2.8<f1/f<3.0 ・・・・(13)
7.9<f2/f<8.2 ・・・・(14)
−7.2<f3/f<−6.0 ・・・・(15)
Figure 2007323047
本数値例において、物体側のFナンバーを2.8として、対角0.7インチ、アスペクト比3:4のライトバルブ上の画像を、対角60インチの画像として、歪なく良好に拡大投射することができる。このとき、QXGA相当周波数(0.84cycles/mm)においても白色MTF値は66.1%以上が得られ、TVディストーションは0.5%以下に補正可能であった。
レンズ系部と非球面ミラーの間に折り返しミラーを設け、レンズ系部の光軸がスクリーン面と略平行方向となるように折り曲げて構成すると、装置の奥行きは300mm以下に収まる。非球面ミラーのスクリーン高さ方向を121mm以下、ミラー有効面積を19059平方ミリ以下に小型化することができる。
[数値例13]
表49、50、51は数値例13に関するデータである。
Figure 2007323047
表50は30面と31面の非球面係数を示している。表51は32面の非球面係数を示している。
Figure 2007323047
Figure 2007323047
表52は、本数値例における、レンズ系の第1レンズ群Iの焦点距離f1とレンズ系全体の焦点距離fの比、レンズ系の第2レンズ群IIの焦点距離f2とレンズ系全体の焦点距離fの比、レンズ系の第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの合成焦点距離f3とレンズ系全体の焦点距離fの比の値を示している。これらの値は先に示した条件式(13)〜(15)を満たしている。
Figure 2007323047
本数値例において、物体側のFナンバーを2.8として、対角0.7インチ、アスペクト比3:4のライトバルブ上の画像を、対角60インチの画像として、歪なく良好に拡大投射することができる。このとき、QXGA相当周波数(0.84cycles/mm)においても白色MTF値は59.7%以上が得られ、TVディストーションは0.5%以下に補正可能であった。
レンズ系部と非球面ミラーの間に折り返しミラーを設け、レンズ系部の光軸がスクリーン面と略平行方向となるように折り曲げて構成すると、装置の奥行きは300mm以下に収まる。非球面ミラーのスクリーン高さ方向を121mm以下、ミラー有効面積を19,059平方ミリ以下に小型化することができる。
[数値例14]
表53、54、55は数値例14に関するデータである。
Figure 2007323047
表54は30面と31面の非球面係数を示している。表55は32面の非球面係数を示している。
Figure 2007323047
Figure 2007323047
表56は、本数値例における、レンズ系の第1レンズ群Iの焦点距離f1とレンズ系全体の焦点距離fの比、レンズ系の第2レンズ群IIの焦点距離f2とレンズ系全体の焦点距離fの比、レンズ系の第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの合成焦点距離f3とレンズ系全体の焦点距離fの比の値を示している。これらの値は先に示した条件式(13)〜(15)を満たしている。
Figure 2007323047
本数値例において、物体側のFナンバーを2.8として、対角0.7インチ、アスペクト比3:4のライトバルブ上の画像を、対角60インチの画像として、歪なく良好に拡大投射することができる。このとき、QXGA相当周波数(0.84cycles/mm)においても白色MTF値は65.4%以上が得られ、TVディストーションは0.5%以下に補正可能であった。
レンズ系部と非球面ミラーの間に折り返しミラーを設け、レンズ系部の光軸がスクリーン面と略平行方向となるように折り曲げて構成すると、装置の奥行きは300mm以下に収まる。非球面ミラーのスクリーン高さ方向を121mm以下、ミラー有効面積を19,043平方ミリ以下に小型化することができる。
[数値例15]
表57、58、59は数値例15に関するデータである。
Figure 2007323047
表58は30面と31面の非球面係数を示している。表59は32面の非球面係数を示している。
Figure 2007323047
Figure 2007323047
表60は、本数値例における、レンズ系の第1レンズ群Iの焦点距離f1とレンズ系全体の焦点距離fの比、レンズ系の第2レンズ群IIの焦点距離f2とレンズ系全体の焦点距離fの比、レンズ系の第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの合成焦点距離f3とレンズ系全体の焦点距離fの比の値を示している。これらの値は先に示した条件式(13)〜(15)を満たしている。
Figure 2007323047
本数値例において、物体側のFナンバーを2.8として、対角0.7インチ、アスペクト比3:4のライトバルブ上の画像を、対角60インチの画像として、歪なく良好に拡大投射することができる。このとき、QXGA相当周波数(0.84cycles/mm)においても白色MTF値は66.3%以上が得られ、TVディストーションは0.5%以下に補正可能であった。
レンズ系部と非球面ミラーの間に折り返しミラーを設け、レンズ系部の光軸がスクリーン面と略平行方向となるように折り曲げて構成すると、装置の奥行きは300mm以下に収まる。非球面ミラーのスクリーン高さ方向を121mm以下、ミラー有効面積を19,026平方ミリ以下に小型化することができる。
[数値例16]
表61、62、63は数値例16に関するデータである。
Figure 2007323047
表62は30面と31面の非球面係数を示している。表63は32面の非球面係数を示している。
Figure 2007323047
Figure 2007323047
表64は、本数値例における、レンズ系の第1レンズ群Iの焦点距離f1、レンズ系の第2レンズ群IIの焦点距離f2、レンズ系の第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの合成焦点距離f3の値を示している。これらの値は、先に示した式(13)〜(15)を満たすと共に、次に示す条件式(16)〜(18)をも満たしている。この条件は、さらなる薄型での投射が可能となり、高MTF化と、ミラーの小型化を同時に満たす有利な構成条件である。つまり、この条件を満たすことにより、第1レンズ群Iは、球面収差、像面湾曲を補正することが可能となる。
第2レンズ群IIは、第3レンズ群IIIの大型を回避するために画角の発散を抑制する機能を達成することができる。これにより、第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVは広角で薄型が可能となる。
さらに、第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVは、反射光学系のミラーを大きくすることなく、所望の画角を確保することが可能となる。これらの相乗的な効果により、薄型での投射が可能で、高MTF化を達成することができ、さらにミラーを小型にすることを可能とするものである。さらに、反射光学系におけるミラーは広角化とディストーション補正に寄与することとなる。
79<f1<81 ・・・・(16)
210<f2<230 ・・・・(17)
−202<f3<−153 ・・・・(18)
Figure 2007323047
本数値例において、非球面ミラーのスクリーン高さ方向は121mm以下、ミラー有効面積を19,026平方ミリ以下にできた。また、QXGA相当周波数における白色MTFを66.3%以上にできた。
[数値例17]
表65、66、67は数値例17に関するデータである。
Figure 2007323047
表66は30面と31面の非球面係数を示している。表67は32面の非球面係数を示している。
Figure 2007323047
Figure 2007323047
表68は、本数値例における、レンズ系の第1レンズ群Iの焦点距離f1、レンズ系の第2レンズ群IIの焦点距離f2、レンズ系の第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの合成焦点距離f3の値を示している。これらの値は先に示した条件式(16)〜(18)を満たしている。
Figure 2007323047
本数値例において、非球面ミラーのスクリーン高さ方向を121mm以下に、ミラー有効面積を19,028平方ミリ以下にできた。また、QXGA相当周波数における白色MTFを60.6%以上にできた。
[数値例18]
表69、70、71は数値例18に関するデータである。
Figure 2007323047
表70は30面と31面の非球面係数を示している。表71は32面の非球面係数を示している。
Figure 2007323047
Figure 2007323047
表72は、本数値例における、レンズ系の第1レンズ群Iの焦点距離f1、レンズ系の第2レンズ群IIの焦点距離f2、レンズ系の第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの焦点距離f3の値を示している。これらの値は先に示した条件式(16)〜(18)を満たしている。
Figure 2007323047
本数値例において、非球面ミラーのスクリーン高さ方向を122mm以下に、ミラー有効面積を19,145平方ミリ以下にできた。また、QXGA相当周波数における白色MTFを65.1%以上にできた。
[数値例19]
表73、74、75は数値例19に関するデータである。
Figure 2007323047
表74は30面と31面の非球面係数を示している。表75は32面の非球面係数を示している。
Figure 2007323047
Figure 2007323047
表76は、本数値例における、レンズ系の第1レンズ群Iの焦点距離f1、レンズ系の第2レンズ群IIの焦点距離f2、レンズ系の第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの焦点距離f3の値を示している。これらの値は先に示した条件式(16)〜(18)を満たしている。
Figure 2007323047
本数値例において、物体側のFナンバーを2.8として、対角0.7インチ、アスペクト比3:4のライトバルブ上の画像を、対角60インチの画像として、歪なく良好に拡大投射することができる。このとき、QXGA相当周波数(0.84cycles/mm)においても白色MTF値は59.7%以上が得られ、TVディストーションは0.5%以下に補正可能であった。
レンズ系部と非球面ミラーの間に折り返しミラーを設け、レンズ系部の光軸がスクリーン面と略平行方向となるように折り曲げて構成すると、装置の奥行きは300mm以下に収まる。非球面ミラーのスクリーン高さ方向を121mm以下、ミラー有効面積を19,031平方ミリ以下に小型化することができる。
以上の数値例(3〜19)から、対応する条件式の範囲において、従来よりも高いレベルの解像周波数においても、実用レベルのMTF解像性能で歪なく拡大投射することができ、装置の奥行きを薄く構成することが可能であり、非球面ミラーを小型化することができることがわかる。
ミラーを小型化することはミラーのコストを安くできるという効果のほかにも、リアプロ投射装置における画面領域外の寸法を短くするうえでも効果があり、かかる装置全体をコンパクトに構成するうえでの効果もある。
上記の実施例において、33面はリアプロジェクション構成を想定した際における、折り返し平面ミラーである。フロント投射する場合には33面はなくてもよい。また、33面から34面までの距離が、リアプロジェクション構成を想定した際の、装置の奥行きになる。
31面と32面の間に、ミラーを加えて、レンズ系の光軸が像面と略水平になるように折り曲げる構成とすると、図9のように装置の奥行き方向にレンズ系がはみ出すことなく、装置の奥行きを薄く構成できる。
レンズ系部のレンズ間には、必要に応じて平面ミラーを加え、レンズ系を折り曲げて構成してもよい。このようにすれば光学系をコンパクトにレイアウトすることができる。
物体面には、反射型ライトバルブ、LCOS(liquid crystal on silicon)デバイスの他、透過型ライトバルブをおくこともできる。投射距離は31面から34面までの距離である。たとえば数値例3の場合は557.43mmとなる。さらに、先に示した条件式の組み合わせによれば、第1レンズ群Iにおいて、LCOS等の反射型のライトバルブに対するバックフォーカスを十分に確保することも可能となる。
上記の数値例(3〜19)において、非球面ミラーの非球面係数Kの範囲は、−0.1以上−0.095以下であった。また、C1の範囲は3×10−5以上4×10−3以下、C2の範囲は−4×10−4以上−5×10−6以下、C3の範囲は3×10−6以上1×10−5以下、C4の範囲は−3.6×10−7以上−3.0×10−7以下、C5の範囲は4.2×10−9以上4.5×10−9以下、C6の範囲は−3.4×10−11以上−3.41×10−11以下、C7の範囲は1.41×10−13以上1.43×10−13以下、C8の範囲は−2.5×10−16以上−2.45×10−16以下であった。また、曲率半径は192以上194以下であった。
以下、上記投射光学系を用いた画像表示装置の光学配置の例(第5の実施の形態)を説明する。
図10に光学配置を示す画像表示装置では、光源11から射出する光束は赤外線や紫外線をフィルタ12によってカットされ、コンデンサレンズ13に入射する。光源11としてはハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ、超高圧水銀ランプ、LEDなどが用いられ、コンデンサレンズ13は上記光束の平行度を補正する。
コンデンサレンズ13により平行度を補正された光束は第1フライアイレンズアレイ14により複数の開口に分離され、フライアイレンズ毎に集光する。その集光面上に第2フライアイレンズアレイ15を配置し、その瞳に光源の像を形成する。これらは複数の2次光源とみなすことができる。
第2フライアイレンズアレイ15から射出した光束は偏光ビームスプリッタアレイ16により偏光変換され、コンデンサレンズ17によって平行度を補正し、カラーフィルタ18を介して偏光ビームスプリッタ19に入射させ、その偏光分離面により光束を反射させてライトバルブ20に入射させ、ライトバルブ20を照明する。ライトバルブ20はLCOS等である。
ライトバルブ20で反射した光束は、ライトバルブ20の画像表示面(前述の投射光学系の物体面)に表示された画像に従がって偏光状態を変調され、偏光ビームスプリッタ19に入射すると、偏光状態を変調された成分が画像光として偏光ビームスプリッタ19を透過し、投射光学系21により画像表示手段であるスクリーン22上に結像投射される。
カラーフィルタ18は、赤・緑・青当の3原色の各色光を選択的に透過させ得るものであり、透過させる光の色を、例えば赤・緑・青の順にサイクリックに切り替えることができるようになっており、カラーフィルタ18を透過する照明光の色をフィールドシーケンシャルに変えながら時分割に照明し、それに応じてライトバルブ20に表示する画像を、赤・緑・青色画像成分に順次に切り替える。この場合にはクロスプリズムは必要ない。このようにして、スクリーン22にカラー画像を投射表示することができる。
図10において「1枚のレンズ」として略示されている投射光学系21として、先に説明した数値例1〜19に係る投射光学系やその変形例を用いることにより、画像表示装置を実現することができる。
ライトバルブ20に入射する光束は、ライトバルブ20の画像表示面に対し略垂直となるようにする。光源11は有限の大きさを持っているため、照明光を完全に平行光束化することは難しく、照明光の角度は「±数度の範囲」に分布しているが、ライトバルブ20の画像表示面に対して略垂直である。
投射光学系21(数値例1〜19やその変形例)のライトバルブ側が略テレセントリックであるので、このような照明が可能となっており、偏光ビームスプリッタ19を「偏光分離特性が良好な状態」で使用することができる。偏光分離特性の劣化はコントラスト低下を招く要因となる。
図11は、透過型のライトバルブ23を用いた画像表示装置の光学配置の例を示している(第6の実施の形態)。繁雑を避けるため、混同の恐れが無いと思われるものに付いては、図10におけると同一の符号を付する。光源11からコンデンサレンズ17までの光学配置は図10の配置と同一である。
コンデンサレンズ17によって平行度を補正された照明光はライトバルブ23を透過し、ライトバルブ23の画像表示面(投射光学系の物体面)に表示された画像に従がって偏光状態を変調されて画像光となり、投射光学系21により画像表示手段であるスクリーン22上に結像投射される。投射光学系21は具体的には前述の数値例1〜19やその変形例である。
この場合にも、図10の実施の形態におけると同様に、カラーフィルタ18をコンデンサレンズ17とライトバルブ23との間に配置し、照明光の色をフィールドシーケンシャルに変えながら時分割に照明し、それに応じてライトバルブ23に表示する画像を赤・緑・青色画像成分に順次に切り替えることによりスクリーン22にカラー画像を投射表示することができる。
図12は、反射型のライトバルブを3枚使用する所謂「3板方式の画像表示装置」の光学配置の例を示している(第7の実施の形態)。混同の恐れが無いと思われるものに付いては図10におけると同一の符号を付する。
光源11からの光は、赤外線や紫外線をフィルタ12によってカットされてコンデンサレンズ13に入射し、第1フライアイレンズ14、第2フライアイレンズ15を通過させ、第2フライアイレンズ15から射出した光を偏光ビームスプリッタアレイ16で偏光変換し、ダイクロイックミラー170、180によって赤、緑、青の3色に色分解し、ミラー190で光路を調整し、各々の色成分光の光路上に偏光ビームスプリッタ200、210、220を設けてライトバルブ23、24、25に導光して照明し、各ライトバルブによる反射光をクロスプリズム26により合成し、合成した光を投射光学系27によりスクリーン28上に投射結像させる。このようにすれば、カラー・ブレークが発生せず、良好な画質を実現することができる。
投射光学系27は具体的には前述の数値例1〜19やその変形例の投射光学系を用いる。
以上のように、照明手段によってライトバルブの画像表示面を照明し、ライトバルブ上の表示画像を拡大投射光学系によって表示手段に導き拡大表示する画像表示装置に、上述の投射光学系を用いることによって「ライトバルブの像を拡大投射する画像表示装置」を実現できる。
この画像表示装置はバックフォーカスが確保できており、ライトバルブ側の光路がテレセントリックであるので(テレセントリシティ)、応答性やコントラスト特性に優れたLCOSなどの反射型のライトバルブを使用でき、解像性能が高く、像面に対して斜めに投射してもディストーションを良好に補正することが可能であり、投射距離も短く、装置を薄く構成することができる。
光源11としては、既にのべたようにメタルハライドなどのランプ光源を用いることができるほか、LED光源を一部併用してもよく、LD光源を併用することもできる。LEDやLDを光源に用いるとランプ光源と比較して寿命が延びるほか、発光波長に選択性があるために、色分離のための光学系が不要になり、あるいは4色以上のLEDを用いることで色再現範囲を拡大することができるなどのメリットがある。
本発明を実施することにより、レンズ系と凸面ミラーを用いて投射距離を短くする投射光学系において、LCOS等の反射型ライトバルブに適した配置条件で、従来に比べて高い解像性能を得ることができる。
第1の実施の形態に係る投射光学系を示す図である。 図1の実施の形態に係る具体的な数値例1における波動光学的MTF特性を示す図である。 数値例1の像面(スクリーン面)における像の集光位置を示す図である。 図1の実施の形態の変形例(第2の実施の形態)を示す図である。 図4の変形例を像面に平行な方向から見た説明図である。 第3の実施の形態に係る投射光学系を示す図である。 図6の実施の形態に係る具体的な数値例2における波動光学的MTF特性を示す図である。 数値例1の像面(スクリーン面)における像の集光位置を示す図である。 第4の実施の形態に係る投射光学系を示す図である。 第5の実施の形態に係る画像表示装置の概要構成図である。 第6の実施の形態に係る画像表示装置の概要構成図である。 第7の実施の形態に係る画像表示装置の概要構成図である。
符号の説明
1 物体面
I レンズ系の第1レンズ群
II レンズ系の第2レンズ群
III レンズ系の第3レンズ群
IV レンズ系の第4レンズ群
3 絞り
4 負のパワーを持つミラー

Claims (26)

  1. 平面的に表示された画像を物体とし、その拡大像を投射結像する投射光学系であって、
    物体側から、物空間側にテレセントリック性を与える群と、画角の発散を抑制する群と、絞りと、画角を収束させる群と、画角を収束させた後に拡大する群とを少なくとも有するレンズ系と、このレンズ系の像側に配置され、負のパワーを有するミラー1枚を含む反射光学系とを有し、
    上記レンズ系の各群と上記負のパワーを有するミラーとは、光軸を共通とし、
    物体面の中心に対して、上記光軸をシフトさせて配置されることを特徴とする投射光学系。
  2. 平面的に表示された画像を物体とし、その拡大像を投射結像する投射光学系であって、
    4群のレンズ群を有するレンズ系と、負のパワーを有するミラー1枚を含む反射光学系を有し、
    上記レンズ系の各群と上記負のパワーを有するミラーとは光軸を共通とし、上記レンズ系中に絞りを有し、
    上記レンズ系の物体側は略テレセントリックであり、
    物体面の中心に対して、上記光軸をシフトさせて配置されることを特徴とする投射光学系。
  3. 請求項1または2記載の投射光学系において、
    レンズ系が、物体側より順に、第1ないし第4レンズ群を配してなり、上記第1ないし第3レンズ群は正のパワー、第3レンズ群と第4レンズ群の合成パワーが負であり、上記第2レンズ群と第3レンズ群との間に絞りを配してなることを特徴とする投射光学系。
  4. 請求項1または2記載の投射光学系において、
    レンズ系が、物体側より順に、第1ないし第4レンズ群を配してなり、上記第1ないし第3レンズ群は正のパワー、第4レンズ群は最も像側のレンズを除く合成パワーが負であり、上記最も像側のレンズが像側に凸のメニスカス形状であり、上記第2レンズ群と第3レンズ群との間に絞りを配してなることを特徴とする投射光学系。
  5. 平面的に表示された画像を物体とし、その拡大像を投射結像する投射光学系であって、
    物体側から、物空間側にテレセントリック性を与える群と、絞りと、画角の発散を抑制する群と、画角を収束させる群と、画角を収束させた後に拡大する群とを少なくとも有するレンズ系と、このレンズ系の像側に配置され、負のパワーを有するミラー1枚を含む反射光学系とを有し、
    上記レンズ系の各群と上記負のパワーを有するミラーとは、光軸を共通とし、
    物体面の中心に対して、上記光軸をシフトさせて配置されることを特徴とする投射光学系。
  6. 平面的に表示された画像を物体とし、その拡大像を投射結像する投射光学系であって、
    4群のレンズ群を有するレンズ系と、負のパワーを有するミラー1枚を含む反射光学系を有し、
    上記レンズ系の各群と上記負のパワーを有するミラーとは光軸を共通とし、上記レンズ系中に絞りを有し、
    上記レンズ系の物体側は略テレセントリックであり、
    物体面の中心に対して、上記光軸をシフトさせて配置されることを特徴とする投射光学系。
  7. 請求項6または7記載の投射光学系において、
    上記レンズ系が、物体側より順に、第1ないし第4レンズ群を配してなり、上記第1ないし第2レンズ群は正のパワー、第3レンズ群と第4レンズ群の合成パワーが負であり、上記第1レンズ群と第2レンズ群との間に絞りを配してなることを特徴とする投射光学系。
  8. 請求項6または7記載の投射光学系において、
    上記レンズ系が、物体側より順に、第1ないし第4レンズ群を配してなり、上記第1ないし第3レンズ群は正のパワー、第4レンズ群は最も像側のレンズを除く合成パワーが負であり、上記最も像側のレンズが像側に凸のメニスカス形状であり、上記第1レンズ群と第2レンズ群との間に絞りを配してなることを特徴とする投射光学系。
  9. 請求項3、4、7または8記載の投射光学系において、
    絞りよりも物体側に接合レンズを配置したことを特徴とする投射光学系。
  10. 請求項1〜9の任意の1に記載の投射光学系において、
    レンズ系中に非球面を1面以上含むことを特徴とする投射光学系。
  11. 請求項10記載の投射光学系において、
    レンズ系中の非球面が2面以下であることを特徴とする投射光学系。
  12. 請求項10または11記載の投射光学系において、
    レンズ系中における第4レンズ群の最も像側のレンズの両面が非球面であることを特徴とする投射光学系。
  13. 請求項12記載の投射光学系において、
    第4レンズ群の最も像側のレンズが合成樹脂によるレンズであることを特徴とする投射光学系。
  14. 請求項1〜13の任意の1に記載の投射光学系において、
    反射光学系における負のパワーを有するミラーの鏡面が回転対称非球面であることを特徴とする投射光学系。
  15. 請求項14記載の投射光学系において、
    反射光学系における負のパワーを有するミラーの鏡面の回転対称非球面が偶数次項と奇数次項を含むことを特徴とする投射光学系。
  16. 請求項1〜15の任意の1に記載の投射光学系において、
    レンズ系中もしくは、上記レンズ系と反射光学系において最も上記レンズ系に近いミラーとの間に、光路屈曲用のミラーを1枚以上設けたことを特徴とする投射光学系。
  17. 請求項5〜8の任意の1に記載の投射光学系において、
    第1レンズ群の焦点距離をf1、第2レンズ群の焦点距離をf2、第3レンズ群と第4レンズ群の合成焦点距離をf3、第1レンズ群から第4レンズ群までの合成焦点距離をfとするとき、下式(1)〜(3)を満たすことを特徴とする投射光学系。
    2.7<f1/f ・・・(1)
    f2/f<8.8 ・・・(2)
    −9.4<f3/f ・・・(3)
  18. 請求項17記載の投射光学系において、
    さらに下式(4)〜(6)を満たすことを特徴とする投射光学系。
    79<f1<81 ・・・・(4)
    f2<253 ・・・・(5)
    −275<f3 ・・・・(6)
  19. 請求項5〜8の任意の1に記載の投射光学系において、
    第1レンズ群の焦点距離をf1、第2レンズ群の焦点距離をf2、第3レンズ群と第4レンズ群の合成焦点距離をf3、第1レンズ群から第4レンズ群までの合成焦点距離をfとするとき、下式(7)〜(9)を満たすことを特徴とする投射光学系。
    f1/f<3.0 ・・・・(7)
    7.7<f2/f ・・・・(8)
    f3/f<−5.6 ・・・・(9)
  20. 請求項19記載の投射光学系において、
    さらに下式(10)〜(12)を満たすことを特徴とする投射光学系。
    79<f1<81 ・・・・(10)
    210<f2 ・・・・(11)
    f3<−152 ・・・・(12)
  21. 請求項5〜8の任意の1に記載の投射光学系において、
    第1レンズ群の焦点距離をf1、第2レンズ群の焦点距離をf2、第3レンズ群と第4レンズ群の合成焦点距離をf3、第1レンズ群から第4レンズ群までの合成焦点距離をfとするとき、下式(13)〜(15)を満たすことを特徴とする投射光学系。
    2.8<f1/f<3.0 ・・・・(13)
    7.9<f2/f<8.2 ・・・・(14)
    −7.2<f3/f<−6.0 ・・・・(15)
  22. 請求項21記載の投射光学系において、
    さらに、下式(16)〜(18)を満たすことを特徴とする投射光学系。
    79<f1<81 ・・・・(16)
    210<f2<230 ・・・・(17)
    −202<f3<−153 ・・・・(18)
  23. ライトバルブの画像表示面に平面的に表示され、照明手段により照明された画像を、投射光学系により拡大して投射結像する画像表示装置において、
    投射光学系が請求項1〜22の任意の1に記載のものであることを特徴とする画像表示装置。
  24. 請求項23記載の画像表示装置において、
    ライトバルブが反射型のライトバルブであることを特徴とする画像表示装置。
  25. 請求項23または24記載の画像表示装置において、
    ライトバルブが3枚で、3原色の各色成分画像を表示するものであり、これら3枚のライトバルブにより変調された光束を合成して投射光学系に導光し、カラー画像を結像投射するものであることを特徴とする画像表示装置。
  26. 請求項23〜25の任意の1に記載の画像表示装置において、
    ライトバルブと、これを照明する照明手段と、投射光学系と、拡大画像を投射される画像表示手段とが一体とされた画像表示装置。
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