JP2006330410A - 投写光学ユニット及びそれを用いた投写型映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】色合成手段および偏光分離手段を挿入するために充分なバックフォーカスを得つつ、ハイフォーカスを実現させるのに好適な技術を提供する。
【解決手段】
本発明の投写光学ユニットは、第1の拡大像を形成するための正の屈折力を持つ第1投写光学ユニット(ST1)と、該第1投写光学ユニットによって得られた第1の拡大像をさらに拡大して第2の拡大像を形成するための、正の屈折力を持つ第2投写光学ユニット(ST2)を有する。上記第1投写光学ユニットは、正の屈折率を持ちかつ非球面プラスチックレンズを少なくとも1枚含む第1レンズ群、負の屈折力を持つ第2レンズ群、及び正の屈折率を持つ第3レンズ群を含む。そしてこの第3レンズ群は、下記条件を満足する。
−9.0<F/f2<−7.0
ただし、f2は第2レンズ群全系の焦点距離、Fは前記第1投写光学ユニット全体の焦点距離である。
【選択図】図6

Description

本発明は、拡大画像をスクリーンに投影して画像表示を行なう投写光学ユニット、及びこれを用いた投写型映像表示装置に関する。
映像表示素子の映像を投写光学ユニットによってスクリーン上に拡大投写する映像表示装置においては、スクリーン上で充分な大きさの拡大映像を得つつ投写距離を短縮することが要求される。これを実現するために、例えば特許文献1〜3に記載されているように、スクリーンに対して斜め方向から拡大投写する構成の投写光学ユニットが知られている。
また、映像表示素子として用いられる液晶映像表示素子(液晶パネル)には、透過型と反射型がある。反射型は透過型に比べて液晶層を光が往復するので、液晶層の厚さを約半分にできるため、応答速度が速くなる。従って、反射型は透過型よりも動画性能に優れ、テレビ用途に好適である。また、反射型は、パネルサイズを一回り小さくできるなどの利点も有しており、テレビ用途としての投写型カラー映像表示装置への適用が期待されている。反射型液晶映像表示素子を用いた投写型カラー映像表示装置は、例えば特許文献4に記載されている。
特開平5−134213号公報 特開2000−162544号公報 特開2002−357768号公報 特開2001−142028号公報
映像をスクリーンに対して斜め方向から投写すると、投写映像に所謂台形歪みが生じる。これを解消するために、特許文献1に記載の投写光学ユニットでは、スクリーン側に配置したアフォーカルコンバータを偏心させて台形歪みを抑える構成としている。特許文献1に開示されたアフォーカルコンバータは、倍率が低いため広角化が困難である。また特許文献2に記載の投写光学ユニットを背面投写型映像表示装置に適用する場合、十分に薄型化できるほどの広角化は困難である。また、使用するレンズを個別に偏心させる必要があるため製造が困難となる。さらに特許文献3に記載の投写光学ユニットは、正のパワーを有する第1屈折レンズ系と、負のパワーを有する第2屈折レンズ系と光路折り返しミラーとを有し、負のパワーを有する第2屈折レンズ系の内、少なくとも2枚は回転対称性が異なる偏心系としている。このため、製造時に各レンズの位置精度確保が困難となる。
一方、映像表示素子として例えば透過型液晶パネルを用いた従来の投写型カラー映像表示装置に使用される投写光学ユニットの課題としては、次のものが挙げられる。すなわち、セットのコンパクト化に必要な広画角化、パネルの高解像度化に対応したハイフォーカス化、及びパネルやカラー映像表示装置のダウンサイジング化に対応した高倍率化、である。
また、反射型液晶映像表示素子を3個用いた、いわゆる3板式の投写型カラー映像表示装置では、特許文献4の図12に記載のように、反射型液晶映像表示素子への入射光と反射型液晶映像表示素子からの反射光が同じ光路を通る。このため、該入射光と反射光とを偏光作用を利用して分離する偏光分離手段、例えば、偏光子・検光子としての偏光ビームスプリッターが色合成プリズムの前に必要となる。従って、反射型の液晶映像表示素子を用いたセットは、透過型の液晶映像表示素子を用いた場合に比べ、バックフォーカスをより長くする必要がある。
しかし、投写光学ユニットにおいてバックフォーカスを長く取ることは、結像面での収差補正が困難になること、および、光学系の大型化を招くこととなる。
また、以上述べた投写型映像表示装置においては、使用するパネル(反射型液晶映像表示素子)の有効画面寸法に合わせて新規に投写光学ユニットを設計開発するため多額な開発投資を必要としていた。
このように、投写型カラー映像表示装置においては、寸法のコンパクト化を実現すべく、広画角でかつハイフォーカス、更に高倍率でバックフォーカスが長い投写光学ユニットが必要となる。また、有効画面寸法や方式が異なるパネルを使用した場合でも、新規に投写光学ユニットを設計開発することなく、標準品の一部変更で対応可能にして開発投資を少なくすることが望ましい。
本発明は、このような課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、セットのコンパクト化と、バックフォーカスを長く取りかつハイフォーカスを実現できる投写光学ユニット及びこれを用いた投写型カラー映像表示装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、特にバックフォーカスを長くとり、且つハイフォーカスを実現させる技術を提供するものである。本発明に係る投写型映像表示装置に用いられる投写光学ユニットは、反射型映像表示素子の光出射側に配置され、第1の拡大像を形成するための正の屈折力を持つ第1投写光学ユニットと、該第1投写光学ユニットの拡大像側に位置し、前記第1投写光学ユニットによって形成された第1の拡大像をさらに拡大して第2の拡大像を形成するための、正の屈折力を持つ第2投写光学ユニットとを備えている。そして本発明は、上記のように投写光学ユニットのバックフォーカスを長くするために、上記第1投写光学ユニットが次の構成とされていることを特徴としている。
すなわち、本発明に係る第1投写光学ユニットは、前記第2投写光学ユニット側から前記反射型映像表示素子側にかけて順に配置された、第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群を含む。そして、上記第1レンズ群は正の屈折力を持ち、かつ非球面レンズを少なくとも1枚含み、上記第2レンズ群は、負の屈折力を持ち、かつそのスクリーン側端に負の屈折力を持つレンズエレメントが配置され、上記第3レンズ群は正の屈折力を持ち、かつ下記数1の条件を満足する。
(数1)−9.0<F/f2<−7.0
ただし、f2は第2レンズ群全系の焦点距離、Fは前記第1投写光学ユニット全体の焦点距離を示す。
上記第2レンズ群のパワーを強くすることで定性的にバックフォーカスを伸ばすことができるが、全系の合成焦点距離を保ちつつ第2レンズ群のパワーを強くするために、本発明では第3レンズ群のパワーを弱くしている。そして本発明は、上記第2レンズ群のパワーを数1の範囲内とし、第1レンズ群のパワーと第3レンズ群のパワーを調整して諸収差を補正することで、バックフォーカスを長くしつつハイフォーカスを実現可能にする。
また、本発明に係る投写光学ユニットは、下記数2および数3を満足するように構成されてもよい。このように構成することで、上記第1レンズユニットの倍率を所定の値に確保することができる。
(数2)−0.3<f2/f1<−0.2
(数3)−0.56<f2/f3<−0.40
ただし、f2は第2レンズ群全系の焦点距離、Fは前記第1投写光学ユニット全体の焦点距離を示す。
本発明によれば、色合成手段および偏光分離手段を挿入するために充分なバックフォーカスを得つつ、ハイフォーカスを実現することができる。
以下、本発明の最良の形態について、図を参照して説明する。以下では、本発明の投写光学ユニットを背面投写型カラー映像表示装置に適用した形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば筐体外の前方壁面に配置されたスクリーンに投写する所謂前面投写型カラー映像表示装置にも適用できるのはいうまでもない。
図1は本発明の投写光学ユニットを用いた背面投写型カラー映像表示装置の実施例を示す正面図、図2はその側面図である。図1,図2において、3は背面ミラー、4は筺体、5は透過型のスクリーンである。2は、白色光源(図示せず)からの光を照明光学系(図示せず)で映像表示素子(図示せず)に照射し、映像表示素子で図示しない映像信号に応じて形成された映像を投写光学ユニット1で拡大投写する光学ユニットを示している。投写光学ユニット1は、第1の拡大像を形成する正の屈折力を有する第1投写光学ユニットST1と、第1投写光学ユニットST1によって得られた第1の拡大像(倒立像)をさらに拡大して第2の拡大像(正立像)を形成する正の屈折力を有する第2投写光学ユニットST2とからなる。
光学ユニット2は、図2のように、筐体4の下部に配置され、これから投写された映像光は背面ミラー3で折り返されてスクリーン5の背面側から投写される。
投写光学ユニット1の第1投写光学ユニットST1は、その光軸がスクリーン5の画面水平方向に概ね平行になるように配置され、第2投写光学ユニットST2は、その光軸が出射側で第1投写光学ユニットST1の光軸と略直交するように配置されている。第2投写光学ユニットST2には、その内部においてスクリーン5に対して平行だった光路を垂直にするために、光路折り返し手段(図示せず)が配置されている。
このように、本発明の投写光学ユニットは、少なくとも2つの投写光学ユニットに分割され、第1投写光学ユニットの光軸は、スクリーン5の画面水平方向に概ね平行になるように配置されているので、背面投写型カラー映像表示装置の奥行きを薄くすることができ、さらに投写光学ユニットの高さ方向も低くすることができるので、セット全体のコンパクト化に有効である。
ここで、以下の説明を容易とするため、右手系直交座標を導入する。図1でスクリーン5はAB平面に平行で、スクリーン5の水平(図紙面横)方向をB軸方向とし、垂直(図紙面縦)方向をA軸方向とする。スクリーン5を表側(観察者側)から裏面へ突き抜ける方向はC軸である。
図2において、上記したように第1投写光学ユニットST1の光軸1(同図中のB軸に平行)と第2投写光学ユニットST2の光軸121は平行であり、第2投写光学ユニット内に配置した光路折り返し手段(図示せず)によって、第2投写光学ユニットST2の折り返しミラー後の光軸122に対して概ね直交するように配置されている。更に、第2投写光学ユニットST2の光軸121を第1投写光学ユニットST1の光軸1に対して図紙面右側方向の略C軸方向に偏心させることで、スクリーン5に対して投写光学ユニットの光軸が偏心するので、背面ミラー3からスクリーン5の下端に向かう光線LDとC軸とのなす角度が大きくなる。よって、その分光学ユニット2の位置を画面垂直方向上部方向のA軸方向に持ち上げることが可能となり、光学ユニット2をスクリーン5の下端より画面垂直方向上部に配置できる。このような構成によれば、スクリーン下端から筐体4の底面までの距離が短いコンパクトなセットが実現できる。すなわち、図1に示すように、背面投写型カラー映像表示装置を正面から見た場合、全体としてスクリーンのみが見える外観が得られる。
次に、本発明による投写光学ユニットの基本構成及び機能の概要について、図3,図4を用いて説明する。図3は本発明による投写光学ユニットの基本構成図、図4はその光線追跡図である。なお、説明の都合上、光軸方向をZ軸とし、Z軸に直交する面内で、矩形状の映像表示素子の短辺方向に平行な方向をY軸、映像表示素子の長辺方向に平行な方向をX軸とする座標系を導入する。実際は光軸方向は光路によって方向が変わるが、光路折り返し手段を省略して光路が直線的に表現された等価光路を想定し、その光軸方向をZ軸として以下説明する。
図3に示すように、図示しない反射型映像表示素子(例えば反射型液晶映像表示素子)に表示された物体面S27上の画像は、正の屈折力を有する第1投写光学ユニットST1によって第1次像面S1に第1の拡大像(倒立像)が形成され、この第1次拡大像は、第1投写光学ユニットST1のスクリーン側に位置する第2投写光学ユニットST2によってスクリーン上に図示しない第2の拡大像(正立像)が形成される。
投写光学ユニットを第1投写光学ユニットST1と第2投写光学ユニットST2に分けたことで、全体のレンズ枚数は増えるが、第2投写光学ユニットと第1拡大像の距離が短くできる。このため、第2投写光学ユニットを広角化しても、第2投写光学ユニットの大型化を防止できる。また後述するように、第1投写光学ユニットによるF値変換作用により、第2投写光学ユニットのF値を大きくとることができるため、第2投写光学ユニットの広角化が可能となる。また、倍率を2つの投写光学ユニットで分担できるので、収差の補正も容易となる。
第1投写光学ユニットにより得られる拡大像の倍率M1は、第1投写光学ユニットの倍率M2より小さくし、使用する映像表示素子の有効画面サイズにより異なるが2倍から7倍程度がよい。第1投写光学ユニットから第1次像面位置までの距離を最適な範囲内に抑え、かつ第1及び第2投写光学ユニットのレンズ外形を製造可能な範囲とするためには、2倍から5倍以内にすると更に良い。倍率M1を5倍以上にすると、第2投写光学ユニットST2に入射する光線高が高くなり、第2投写光学ユニットST2のレンズ径が大きくなり、また倍率M1を2倍以下とすると、広角化が難しくなる。
照明光学系(図示せず)から第1投写光学ユニットに入射した光束のコーンアングルθは、第1投写光学ユニットを出射した後ではほぼθ/M1とF値変換される。つまり光束の角度が小さくなる。光束の角度が小さくなる分、第1投写光学ユニットと第2投写光学ユニットの瞳位置にずれが生じると、光束量が大きく劣化する。そこで、本発明では、反射型映像表示素子からテレセントリックな状態で出射した光線が、第1の拡大像側でテレセントリックに結像するようにしている(図4参照)。
第1投写光学ユニットST1は、図示のように、スクリーン側から、第1レンズ群G1,第2レンズ群G2,第3レンズ群G3とからなり、第1レンズ群G1はレンズL11乃至L14で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21乃至L25で構成され、第3レンズ群G3はレンズL31,L32,L33で構成されている。
また、第2投写光学ユニットは、スクリーン側から、第4レンズ群G4,第5レンズ群G5,第6レンズ群G6とからなり、第4レンズ群G4はレンズL41,L42,L43、第5レンズ群G5はレンズL51,L52,L53、第6レンズ群G6はレンズL61乃至L67で構成されている。
なお、図3において、符号Pは色合成プリズムで、物体面S27と色合成プリズムPとの間に配置されている偏光分離手段は省略されている。
そして、第1投写光学ユニットST1の光軸は、第2投写光学ユニットST2の光軸に対して偏心しており、図1,2で述べたように、背面投写型カラー映像表示装置がコンパクトとなるように意図されている。
図4の光線追跡図から明らかなように、映像表示素子(物体面S27)からテレセントリックな状態で出射した光線が第1次像面S1でテレセントリックに結像している様子がわかる。
図5は、物点の説明図である。第1投写光学ユニットと第2投写光学ユニットを偏心させた結果、回転対称ではなくなるので、映像表示素子の上下左右の点と、途中の点を物点として設定した。これらの物点(1)乃至(8)から出射した光線の収差については後述する。
以下、本発明での投写光学ユニットの具体的な数値実施例について代表的な3つを挙げて説明する。なお、各実施例において、第2投写型光学ユニットは共通であり、第1投写光学ユニットが異なっている。
以下、第1投写光学ユニットの実施例1について、図6から図16を用いて説明する。
図7は図3で示した投写光学ユニットにおける第1投写光学ユニットの詳細構成図、図8は第1投写光学ユニットの光線追跡図、図9はそのレンズデータ、図6は第1投写光学ユニットの各レンズ群のパワー配分を模式的に示したものである。なお、図7では見易くするためにレンズ符号を省略している。
図7において、面番号は第1次像面をS1とし、以下物体面(映像表示素子)側へ順に、レンズL11の第2面S2からレンズL33の第24面S24、そして色合成プリズムPの面S25,S26および物体面S27と並んでいる。曲率半径が正の場合、これは曲率半径の中心が面の位置よりも光線の出射側(スクリーン側)に位置することを示している。曲率半径が負の場合も同様に、曲率半径の中心が面の位置よりも光線の入射側(映像表示素子側)に位置することを示している。面間距離はレンズ面から次のレンズ面までの光軸上の距離である。
また、レンズL11のS2とS3は非球面形状であり、その断面形状は下記数4の非球面式で表される。非球面係数は図9に記載した値A,B,C,Dである。
(数4) z(h)=(y/r)/{1+√(1−(1+K)y/r)}
+A・h+B・h+C・h+D・h10+E・h12
ここで、z(h)は、映像表示素子からスクリーンに向かう光軸方向をz軸にとり、レンズの半径方向をh軸にとった時の面の高さを表している。hは半径方向の距離を表し、rは曲率半径を示している。従って、K,A,B,C,D,Eなどの各係数が与えられれば、上記式に従ってレンズ面の高さ(以下、「サグ量」と記述)、つまり形状が定まる。
第1投写光学ユニットST1はバックフォーカスを長く取るためにレトロフォーカスタイプのパワー配置を採用しており、正のパワーは第3レンズ群G3のレンズL31,L32,L33と第2レンズ群G2のレンズL22からL24の6枚のレンズが担い、負のパワーは第2レンズ群G2のレンズL21と第1レンズ群G1のレンズL12の2枚の凹レンズが担っている。第2レンズ群G2のレンズL25は負のパワーを持ち、レンズL24との組み合わせによって軸上色収差の補正を行なっている。また、所定の倍率を得るためにレンズL21の反射型映像表示素子側の面S11に強い負のパワーを与えている。これによって発生する歪曲収差,非点収差,コマ収差については、第1レンズ群G1のレンズL13,L14の2枚のメニスカスレンズとレンズL12によって補正している。このメニスカスレンズL13,L14は凸面を向かい合わせることによってフィールドレンズの機能を果たしている。レンズL11は非球面レンズ(例えば非球面プラスチックレンズ)であり、歪曲収差と主光線の光線角度を補正している。このように、本実施例による第1投写光学ユニットST1では、バックフォーカスを長く取るために生じる収差は、第1投写光学ユニットST1のレンズ構成で対処している。
また、S16は絞り面(STO:Stop)であり、投写光学ユニット全体のF値を規定している。ここで投写光学ユニット全体のF値を規定する開口絞りを第1投写光学ユニットに配置する理由を説明する。つまり、第1投写光学ユニットには上記の通り開口絞りを設置できるが、第2投写光学ユニット内には開口絞りを配置できない。
第2投写光学ユニットにおいて、例えば画面中央の光束にあわせて開口絞りを配置すると、画面周辺の光束を遮光してしまい、画面周辺の光束に対する開口絞りの効果を成さない。同様に、画面周辺の光束にあわせて開口絞りを配置すると、画面中央の光束を著しく遮光してしまい、画面中央の光束に対する開口絞りの効果を成さない。もし第2投写光学ユニットに開口絞りを設けられるように構成を最適化する場合、構成レンズ枚数が増える、レンズ枚数の増加によって明るさが落ちるなどの弊害が有るため好ましくない。
そこで、本発明では、第1投写光学ユニットに開口絞りを配置した。投写光学ユニット全体の光線追跡図である図4において、第1投写光学ユニットに配置した開口絞りで投写光学ユニット全体のF値を規定できている様子がわかる。
次に、本実施例における図6に示す各レンズ群G1,G2,G3のパワー(1/f)配分について説明する。但し、第2レンズ群G2のパワー(1/f2)は全系のパワー(1/F)で規格化し、第1と第3レンズ群G1,G3のパワー(1/f1,1/f3)は第2レンズ群G2のパワーで規格化して示す。各レンズ群G1,G2,G3のパワーのデータは次の通りである。
F/f2=−7.22、f2/f1=−0.26、f2/f3=−0.52
但し、第1投写光学ユニットのパワー(1/F)は0.01であり正の値を示す。
このデータから明らかなように、第2レンズ群G2は負のパワー(屈折力)を有し、第1レンズ群G1,第3レンズ群G3は正のパワーを有している。本実施例では、第2レンズ群G2の負のパワーと、第3レンズ群G3の正のパワーによってレトロフォーカスタイプのパワー配置としており、レトロフォーカスタイプのパワー配置を実現するために、第2レンズ群G2に強い負のパワーを配分し、第3レンズ群G3の正のパワーを弱くしている。また、第1レンズ群G1の正のパワーは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3のパワー配分および諸収差の補正によって調整し、第3レンズ群G3の正のパワーより小さくしてある。なお、第1レンズ群G1は、図8の光線追跡から明らかなように、第1次像面S1でテレセントリックに結像させる機能を有している。
レトロフォーカスタイプのパワー配置により、図9のレンズデータから明らかなように、バックフォーカスは空気換算値で51.5mm(空気26.691mm、ガラス37.697mm、ガラスの屈折率を1.517とした場合)であり偏光分離手段及び色合成手段を配置するために充分な長さを実現している。
第1投写光学ユニットの光線追跡図である図8から明らかなように、映像表示素子(物体面S27)からテレセントリックに出射した光線は、第1次像面S1にてテレセントリックに結像している。第1次像面S1において最外角光線の主光線は光軸に対する角度は0.1度で、これは物体面S27での光線の広がりがおよそ±3度であるのと比較して良好なテレセントリック性と言える。
また、倍率M1は3.0とし、倍率M2は29.8としている。ここで、倍率M1は倍率M2よりも小さく、かつ2倍以上5倍以下の範囲にあるため、第2投写光学ユニットのレンズ外径を製造に適した径の範囲に収めることができる。既に述べたが、M1の倍率を5倍以上にすると、第2投写光学ユニットST2に入射する光線高が高くなり、第2投写光学ユニットST2のレンズ径が大きくなりすぎ、また倍率M1を2以下とすると、広角化が難しくなる。従って、本実施例によれば、投写光学ユニットのサイズの大型化を招くことなく、広角化を図ることができる。
図10から図12は第1投写光学ユニットのみ通った後の第1次像面での収差図である。図10は波長650nmでの赤色の収差図であり、図11は波長555nmでの緑色の収差図であり、図12は波長450nmでの青色の収差図である。各収差図において、図紙面左側のタンジェンシャルはそれぞれの相対画角でのタンジェンシャル光線の横収差を示しており、横軸が入射瞳径に対する入射高を表し、縦軸が像面での横方向の収差量を示している。図紙面右側のサジタルはそれぞれの相対画角でのサジタル光線の横収差を示しており、横軸が入射瞳径に対する入射高を表し、縦軸が横方向の収差量を示している。単位は0.025mmであり、良好に収差補正されている様子がわかる。
図13から図15は第1投写光学ユニットのみ通った後の第1次像面でのスポットを表す特性図である。図13は波長650nmでの赤色のスポットを表す特性図であり、図14は波長555nmでの緑色のスポット図であり、図15は波長450nmでの青色のスポットを表す特性図である。単位は0.05mmであり、良好に収差補正されている様子がわかる。
図16は第1投写光学ユニットのみ通った後の第1次像面での像面湾曲と歪曲率の図である。像面湾曲図において横軸は合焦位置、つまり縦収差量を示し、縦軸は物体面での入射高を示している。実線はサジタル光線の収差を表し、破線はタンジェンシャル光線の収差を表している。歪曲収差図において横軸は歪曲率を示し、歪曲率は最大で0.2%と良好な値である。
次に第2投写光学ユニットについて、図17から図25を用いて説明する。
図17は図3で示した投写光学ユニットにおける第2投写光学ユニットの詳細構成図、図18は第2投写光学ユニットの光線追跡図、図19はそのレンズデータである。なお、図17では見易くするためにレンズ符号を省略している。
図17において、面番号は第2次像面であるスクリーン面をS28(図示せず)とし、スクリーン側レンズL41から第1次像面S1側に向かって順に第29面S29から第53面S53と並んでいる。
第2投写光学ユニットにおいては広角化を行なっている。広角化によって発生する収差の内、軸外光線の歪曲収差や像面湾曲、コマ収差については第6レンズ群G6のレンズL65、L66によって補正され、第4レンズ群G4のレンズL41からL43によってスクリーン上へ拡大投影される。
例えば第2投写光学ユニットへの入射する物高が32.6mmの場合、投写距離596mmに対し、像高は885.3mmとなるため半画角では45度を超える広角化を実現している。
図20から図22は第1投写光学ユニット及び第2投写光学ユニットを通った後のスクリーン上での収差図である。図20は波長650nmでの赤色の収差図であり、図21は波長555nmでの緑色の収差図であり、図22は波長450nmでの青色の収差図である。各収差図において、図紙面左側のY−FANはそれぞれの物位置でのY方向の横収差を示しており、横軸が入射瞳径に対する入射高を表し、縦軸が像面での横方向の収差量を示している。図紙面右側のX−FANはそれぞれの物位置でのX方向の横収差を示しており、横軸が入射瞳径に対する入射高を表し、縦軸が横方向の収差量を示している。単位は1.0mmであり、良好に収差補正されている様子がわかる。
図23から図25は第1投写光学ユニット及び第2投写光学ユニットを通った後のスクリーン上でのスポットを表す特性図である。図23は波長650nmでの赤色のスポットを表す特性図であり、図24は波長555nmでの緑色のスポットを表す特性図であり、図25は波長450nmでの青色のスポットを表す特性図である。単位は2.0mmであり、良好に収差補正されている様子がわかる。
以上の説明のように、第1投写光学ユニットと第2投写光学ユニットの組み合わせにおいても、良好な光学性能を有しているのがわかる。
以上述べた本実施例による投写光学ユニットは、第1投写光学ユニット、第2投写光学ユニットをそれぞれ個別に設計することが可能である。第1光学ユニットのみを交換すれば、デバイスの種類やサイズの異なる映像表示素子への対応が可能となる。また、第2投写光学ユニットのみの交換も可能で、第2投写光学ユニットを更に超短投写距離の投写光学系に交換すれば、背面ミラーレスとなる直投方式リアプロジェクションテレビへの対応も可能である。このように、第1投写光学ユニット、第2投写光学ユニットのどちらかを共用化し使用できるため機種展開時の開発コストを低減することができる。
また、本実施例による投写光学ユニットによれば、第1投写光学ユニットST1と第2投写光学ユニットST2に分けたことで、第2投写光学ユニットと第1拡大像の距離が短くできるので、広角化が容易となる。本実施例では画角90度を超える広角化を実現できた。
また、第1投写光学ユニットにレトロフォーカスタイプのパワー配置を適用することにより、反射型映像表示素子へ対応するためのバックフォーカスを得ることができる。
勿論、各投写光学ユニットで生じる収差は、各投写光学ユニットで対応することにより、収差を低減しており、ハイフォーカスを同時に実現している。
また、第1投写光学ユニットの倍率M1を第2投写光学ユニットの倍率M2より小さくし、かつ、使用する映像表示素子の有効画面サイズにより異なるが、倍率M1を2倍から7倍(2倍から5倍以内にすると更に良い)程度とすることにより、第1投写光学ユニットから結像位置までの距離を最適な範囲内に抑え、第1及び第2投写光学ユニットのレンズ外形を製造可能な範囲に収めることができ、投写光学ユニットのサイズの大型化を防止できる。
また、第1投写光学ユニットST1の光軸1に対し第2投写光学ユニットST2の光軸121を所定量(例えば9.81mm)だけ図2中C軸方向(図3ではY軸方向)へ偏心させることにより、図1に示すように、背面投写型カラー映像表示装置を正面から見た場合、全体としてスクリーンのみが見える外観を得ることができる。
本発明による投写光学ユニットは、第1投写光学ユニットと第2投写光学ユニットに分割された構成なので、上記したように、各投写光学ユニットをその目的に応じて個別に設計することができる。
そこで、本発明ではバックフォーカスを長くすることを主な目的としているので、実施例1で説明したように、第1投写光学ユニットでバックフォーカスを長くし、第2投写光学ユニットで広角化を行った。そして、バックフォーカスを長くするために、第1投写光学ユニットでは第2レンズ群G2に第1投写光学ユニットの主なパワーを与えるパワー配分構成とした。
次に、第2投写光学ユニットは実施例1と同じとし、第1投写光学ユニットのパワー配分を変えた別の実施例について述べる。なお、実施例1と同様に、倍率M1=3,倍率M2=29.8とし、またバックフォーカスは空気換算値で51.5mmとしている。
以下、第1投写光学ユニットの実施例2について、図26から図35を用いて説明する。
全系での構成及び収差は、実施例1にて共用部分である第2投写レンズユニットについて既に説明しているため、ここでは変更部分である第1投写レンズユニットについてのみ説明する。
図26は第1投写光学ユニットの詳細構成図、図27は光線追跡図、図28はそのレンズデータである。なお、図26から明らかなように、本実施例によるレンズ枚数と構成は実施例1に同じで、面番号やレンズ符号は省略してある。
図27から、映像表示素子(物体面S27)からテレセントリックに出射した光線が、第1次像面S1にてテレセントリックに結像している様子がわかる。第1次像面S1において最外角光線の主光線は光軸に対する角度は0.1度で、これは物体面S27での光線の広がりがおよそ±3度であるのと比較して良好なテレセントリック性と言える。バックフォーカスは空気換算値で51.5mmであり偏光分離手段及び色合成手段を配置するために充分な長さである。また、倍率M1は3.0であり、倍率M2は29.8である。第1投写光学ユニットのパワー配分は下記の通りである。
F/f2=−8.69、f2/f1=−0.25、f2/f3=−0.47
但し、第1投写光学ユニットのパワー(1/F)は0.01であり正の値を示す。
なお、レンズL11の第2面S2と第3面S3は非球面形状であり、非球面係数は図28の下部に記載した値である。
図29から図31は第1投写光学ユニットのみ通った後の第1次像面での収差図である。図29は波長650nmでの赤色の収差図であり、図30は波長555nmでの緑色の収差図であり、図31は波長450nmでの青色の収差図である。各収差図において、図紙面左側のタンジェンシャルはそれぞれの相対画角でのタンジェンシャル光線の横収差を示しており、横軸が入射瞳径に対する入射高を表し、縦軸が像面での横方向の収差量を示している。図紙面右側のサジタルはそれぞれの相対画角でのサジタル光線の横収差を示しており、横軸が入射瞳径に対する入射高を表し、縦軸が横方向の収差量を示している。単位は0.025mmであり、良好に収差補正されている様子がわかる。
図32から図34は第1投写光学ユニットのみ通った後の第1次像面でのスポットを表す特性図である。図32は波長650nmでの赤色のスポット図であり、図33は波長555nmでの緑色のスポットを表す特性図であり、図34は波長450nmでの青色のスポットを表す特性図である。単位は0.05mmであり、良好に収差補正されている様子がわかる。図35は像面歪曲と歪曲率の図である。歪曲率は最大で0.2%と良好な値である。
次に、第1投写光学ユニットの他の実施例である実施例3について、図36から図45を用いて説明する。全系での構成及び収差は、実施例1にて共用部分である第2投写レンズユニットについて既に説明しているため、ここでは変更部分である第1投写レンズユニットについてのみ説明する。
図36は第1投写光学ユニットの詳細構成図、図37は光線追跡図、図38はそのレンズデータである。なお、図36から明らかなように、本実施例によるレンズ枚数と構成は実施例1に同じで、面番号やレンズ符号は省略してある。
図37から、映像表示素子(物体面S27)からテレセントリックに出射した光線が、第1次像面S1にてテレセントリックに結像している様子がわかる。第1次像面S1において最外角光線の主光線は光軸に対する角度は0.1度で、これは物体面S27での光線の広がりがおよそ±3度であるのと比較して良好なテレセントリック性と言える。バックフォーカスは空気換算値で51.5mmであり偏光分離手段及び色合成手段を配置するために充分な長さである。また、倍率M1は3.0であり、倍率M2は29.8である。第1投写光学ユニットのパワー配分は下記の通りである。
F/f2=−7.69、f2/f1=−0.24、f2/f3=−0.45
但し、第1投写光学ユニットのパワー(1/F)は0.01であり正の値を示す。
なお、レンズL11の第2面S2と第3面S3は非球面形状であり、非球面係数は図38の下部に記載した値である。
図39から図41は第1投写光学ユニットのみ通った後の第1次像面での収差図である。図39は波長650nmでの赤色の収差図であり、図40は波長555nmでの緑色の収差図であり、図41は波長450nmでの青色の収差図である。各収差図において、図紙面左側のタンジェンシャルはそれぞれの相対画角でのタンジェンシャル光線の横収差を示しており、横軸が入射瞳径に対する入射高を表し、縦軸が像面での横方向の収差量を示している。図紙面右側のサジタルはそれぞれの相対画角でのサジタル光線の横収差を示しており、横軸が入射瞳径に対する入射高を表し、縦軸が横方向の収差量を示している。単位は0.025mmであり、良好に収差補正されている様子がわかる。
図42から図44は第1投写光学ユニットのみ通った後の第1次像面でのスポットを表す特性図である。図42は波長650nmでの赤色のスポットを表す特性図であり、図43は波長555nmでの緑色のスポットを表す特性図であり、図44は波長450nmでの青色のスポットを表す特性図である。単位は0.05mmであり、良好に収差補正されている様子がわかる。
図45は像面歪曲と歪曲率の図である。歪曲率は最大で0.2%と良好な値である。
以上説明した実施例1乃至実施例3における第1投写光学ユニットのパワー配分を下記に再記して示す。
実施例1 F/f2=−7.22、f2/f1=−0.26、f2/f3=−0.52
実施例2 F/f2=−8.69、f2/f1=−0.25、f2/f3=−0.47
実施例3 F/f2=−7.69、f2/f1=−0.24、f2/f3=−0.45
これらのパワー配分データから、第1投写光学ユニットを構成する各レンズ群のパワーを、次式を満足するようにすれば、反射型映像表示素子に対応したバックフォーカスを達成しながら、良好な収差を確保することができる。
(数1)−9.0<F/f2<−7.0
(数2)−0.3<f2/f1<−0.2
(数3)−0.56<f2/f3<−0.40
但し、Fは前記第1投写光学ユニット全体の焦点距離、f2は第2レンズ群G2の焦点距離、f3は第3レンズ群G3の焦点距離である。
上記数1において、F/f2が数1の下限よりも小さい場合は第2レンズ群内のレンズの曲率半径が小さくなり、球面収差、コマ収差、軸上色収差の補正が困難となるため好ましくない。また、数1の上限を超える場合は、歪曲収差の補正が困難となるため好ましくない。また、上記数2において、f2/f1が数2の下限よりも小さい場合は、第1レンズ群内のレンズの曲率半径が小さくなり、主光線の高さを高くすることができず所定の倍率を確保することが困難となるため好ましくない。また、数3の上限を超える場合は、歪曲収差の補正が困難となるため好ましくない。上記数3において、f2/f3が数3の下限よりも小さい場合は、第3レンズ群内のレンズ面が平面に近づき所定の倍率を確保することが困難となるため好ましくない。また、数3の上限を超える場合は、歪曲収差の補正が困難となるため好ましくない。
以上述べた実施例では、反射型の映像表示素子として反射型液晶映像表示素子を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、透過型の液晶映像表示素子を用いた場合でも、適用できることはいうまでもない。
また、その他の反射型映像表示素子として、例えば微小ミラーがあるが、この場合でも、微小ミラーに入射する入射光と微小ミラーからの反射光の光路を切り替える周知の光学要素Total Internal Reflection Prism(TIRプリズム)が微小ミラーと投写光学ユニットとの間に配置されるので、相応のバックフォーカスが必要となり、本発明を好適に適用できる。
本発明の実施形態である背面投写型カラー映像表示装置の正面図。 本発明の実施形態である背面投写型カラー映像表示装置の側面図。 本発明の実施形態を示す投写光学ユニットの基本構成図。 本発明の実施形態を示す投写光学ユニットの光線追跡図。 物点の説明図。 実施例1の第1投写光学ユニットのパワー配置図。 実施例1を示す第1投写光学ユニットの詳細構成図。 実施例1の第1投写光学ユニットの光線追跡図。 実施例1を示す第1投写光学ユニットのレンズデータ。 実施例1の第1投写光学ユニットの赤色収差図。 実施例1の第1投写光学ユニットの緑色収差図。 実施例1の第1投写光学ユニットの青色収差図。 実施例1の第1投写光学ユニットの赤色スポット図。 実施例1の第1投写光学ユニットの緑色スポット図。 実施例1の第1投写光学ユニットの緑色スポット図。 実施例1の第1投写光学ユニットの像面湾曲と歪曲率の図。 実施例1を示す第2投写光学ユニットの詳細構成図。 実施例1の第2投写光学ユニットの光線追跡図。 実施例1を示す第2投写光学ユニットのレンズデータ。 実施例1の投写光学ユニットの赤色収差図。 実施例1の投写光学ユニットの緑色収差図。 実施例1の投写光学ユニットの緑色収差図。 実施例1の投写光学ユニットの赤色スポット図。 実施例1の投写光学ユニットの緑色スポット図。 実施例1の投写光学ユニットの青色スポット図。 実施例2を示す第1投写光学ユニットの詳細構成図。 実施例2の第1投写光学ユニットの光線追跡図。 実施例2を示す第1投写光学ユニットのレンズデータ。 実施例2の第1投写光学ユニットの赤色収差図。 実施例2の第1投写光学ユニットの緑色収差図。 実施例2の第1投写光学ユニットの青色収差図。 実施例2の第1投写光学ユニットの赤色スポット図。 実施例2の第1投写光学ユニットの緑色スポット図。 実施例2の第1投写光学ユニットの青色スポット図。 実施例2の第1投写光学ユニットの像面歪曲と歪曲率の図。 実施例3を示す第1投写光学ユニットの詳細構成図。 実施例3の第1投写光学ユニットの光線追跡図。 実施例3を示す第1投写光学ユニットのレンズデータ。 実施例3の第1投写光学ユニットの赤色収差図。 実施例3の第1投写光学ユニットの緑色収差図。 実施例3の第1投写光学ユニットの青色収差図。 実施例3の第1投写光学ユニットの赤色スポット図。 実施例3の第1投写光学ユニットの緑色スポット図。 実施例3の第1投写光学ユニットの緑色スポット図。 実施例3の第1投写光学ユニットの像面歪曲と歪曲率の図。
符号の説明
1…投写光学ユニット、ST1…第1投写光学ユニット、ST2…第2投写光学ユニット、2…光学ユニット、3…背面ミラー、4…筐体、5…スクリーン、F…第1投写光学ユニットの焦点距離、f1…第1レンズ群の焦点距離、f2…第2レンズ群の焦点距離、f3…第3レンズ群の焦点距離、G1…第1レンズ群、G2…第2レンズ群、G3…第3レンズ群、P…色合成プリズム

Claims (10)

  1. 反射型映像表示素子に表示された画像を拡大投写するための投写光学ユニットを有する投写型映像表示装置において、
    投写光学ユニットは、
    前記反射型映像表示素子の光出射側に配置され、第1の拡大像を形成するための正の屈折力を持つ第1投写光学ユニットと、
    該第1投写光学ユニットの拡大像側に位置し、前記第1投写光学ユニットによって形成された第1の拡大像をさらに拡大して第2の拡大像を形成するための、正の屈折力を持つ第2投写光学ユニットと、を備え、
    前記第1投写光学ユニットは、前記第2投写光学ユニット側から前記反射型映像表示素子側にかけて順に配置された、前記第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群を含み、前記第1レンズ群は正の屈折力を持ち、かつ非球面レンズを少なくとも1枚含み、前記第2レンズ群は、負の屈折力を持ち、かつそのスクリーン側端に負の屈折力を持つレンズエレメントが配置され、前記第3レンズ群は正の屈折力を持ち、かつ下記条件を満足することを特徴とする投写型映像表示装置;
    −9.0<F/f2<−7.0
    ただし、f2は第2レンズ群全系の焦点距離、Fは前記第1投写光学ユニット全体の焦点距離を示す。
  2. 請求項1に記載の投写型映像表示装置において、更に下記条件を満足することを特徴とする投写型映像表示装置。
    −0.3<f2/f1<−0.2
    −0.56<f2/f3<−0.40
    ただし、f1は第1レンズ群全系の焦点距離、f3は第3レンズ群全系の焦点距離を示す。
  3. 反射型映像表示素子に表示された画像を拡大投写するための投写光学ユニットを有する投写型映像表示装置において、
    投写光学ユニットは、
    前記反射型映像表示素子の光出射側に配置され、第1の拡大像を形成するための正の屈折力を持つ第1投写光学ユニットと、
    該第1投写光学ユニットの拡大像側に位置し、前記第1投写光学ユニットによって形成された第1の拡大像をさらに拡大して第2の拡大像を形成するための、正の屈折力を持つ第2投写光学ユニットと、を備え、
    前記第1投写光学ユニットは、前記第2投写光学ユニット側から前記反射型映像表示素子側にかけて順に配置された、第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群を含み、前記第1レンズ群は正の屈折力を持ち、かつ非球面レンズを少なくとも1枚含み、前記第2レンズ群は、負の屈折力を持ち、かつそのスクリーン側端に負の屈折力を持つレンズエレメントが配置され、前記第3レンズ群は正の屈折力を持ち、かつ下記条件を満足することを特徴とする投写型映像表示装置;
    −0.3<f2/f1<−0.2
    −0.56<f2/f3<−0.40
    ただし、f1は第1レンズ群全系の焦点距離、f3は第3レンズ群全系の焦点距離を示す。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の投写型映像表示装置において、前記第1投写光学ユニットによって形成された前記第1の拡大像が、前記第2投写光学ユニットよりも映像表示素子側において結像し、前記第1の拡大像の倍率M1が、前記第2の拡大像の倍率M2より小さいことを特徴とする投写型映像表示装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれかに記載の投写型映像表示装置において、前記第1投写光学ユニットと、該第2投写光学ユニットは、その組み合わせを変更することが可能であることを特徴とする投写型映像表示装置。
  6. 請求項1乃至3のいずれかに記載の投写型映像表示装置において、前記第1投写光学ユニットに、該投写光学ユニット全体のF値を規定する開口絞りを設けたことを特徴とする投写型映像表示装置。
  7. 請求項1乃至3のいずれかに記載の投写型映像表示装置において、前記第1投写光学ユニットは、前記第1の拡大像側に略テレセントリックな関係にあることを特徴とする投写型映像表示装置。
  8. 請求項1乃至3のいずれかに記載の投写型映像表示装置において、前記第1投写光学ユニットは、少なくとも、非球面レンズと、曲率半径の絶対値の小さい面が互いに向かい合った2枚の凸レンズと、反射型映像表示素子側に曲率半径の絶対値の小さい面を向けた凹レンズを含むことを特徴とする投写型映像表示装置。
  9. 反射型映像表示素子に表示された画像を拡大投写するための投写光学ユニットにおいて、
    前記反射型映像表示素子の光出射側に配置され、第1の拡大像を形成するための正の屈折力を持つ第1投写光学ユニットと、
    該第1投写光学ユニットの拡大像側に位置し、前記第1投写光学ユニットによって形成された第1の拡大像をさらに拡大して第2の拡大像を形成するための、正の屈折力を持つ第2投写光学ユニットと、を備え、
    前記第1投写光学ユニットは、前記第2投写光学ユニット側から前記反射型映像表示素子側にかけて順に配置された、第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群を含み、前記第1レンズ群は正の屈折力を持ち、かつ非球面レンズを少なくとも1枚含み、前記第2レンズ群は、負の屈折力を持ち、かつそのスクリーン側端に負の屈折力を持つレンズエレメントが配置され、前記第3レンズ群は正の屈折力を持ち、かつ下記条件を満足することを特徴とする投写光学ユニット;
    −9.0<F/f2<−7.0
    ただし、f2は第2レンズ群全系の焦点距離、Fは前記第1投写光学ユニット全体の焦点距離を示す。
  10. 請求項9に記載の投写光学ユニットにおいて、更に下記条件を満足することを特徴とする投写光学ユニット。
    −0.3<f2/f1<−0.2
    −0.56<f2/f3<−0.40
    ただし、f1は第1レンズ群全系の焦点距離、f3は第3レンズ群全系の焦点距離を示す。
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