JP2014170186A - 投射光学系およびプロジェクタ - Google Patents

投射光学系およびプロジェクタ Download PDF

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Abstract

【課題】プロジェクタからスクリーンまでの距離を小さくできるメリットを生かしつつプロジェクタ自体のさらなる小型化を実現できる投射光学系を提供する。
【解決手段】画像表示素子上の画像をスクリーン上に拡大して投射する投射光学系であって、画像表示素子1側から順に、第1光学系2、第2光学系3、4を有し、第1光学系1は、複数のレンズを有し、画像表示素子上の画像を中間像として結像させる光学系であり、第2光学系は、自由曲面ミラー4を有し、前記中間像の像をスクリーン上に結像する光学系であり、第1光学系2が、光線が通る有効領域内において光軸から離れるほど正の屈折力が連続的に強くなる非球面レンズを1枚以上有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は投射光学系およびプロジェクタに関する。
液晶パネルやDMD(Digital Micro-mirror Device)等の画像表示素子に表示される画像を投射光学系で拡大投射するプロジェクタが広く普及しつつある。
近来、画像表示素子上の画像をレンズ系により中間像として結像させ、この中間像を凹面ミラーで拡大投射するプロジェクタが種々提案されている(特許文献1〜5)。
これらの特許文献に開示されたプロジェクタでは、レンズ系から凹面ミラーまでの距離や、凹面ミラーのサイズが大きく、これがプロジェクタの小型化を困難にしている。
この種のプロジェクタでは、プロジェクタからスクリーンまでの距離を小さくできるメリットがあり、このメリットを生かしつつプロジェクタ自体の小型化がさらに望まれる。
この発明は、プロジェクタからスクリーンまでの距離を小さくできるメリットを生かしつつプロジェクタ自体のさらなる小型化を実現できる投射光学系の提供を課題とする。
この発明の投射光学系は、画像表示素子上の画像をスクリーン上に拡大して投射する投射光学系であって、画像表示素子側から順に、第1光学系、第2光学系を有し、前記第1光学系は、複数のレンズを有し、前記画像表示素子上の画像を中間像として結像させる光学系であって、開口絞りを有し、前記第2光学系は、自由曲面ミラーを有し、前記中間像の像をスクリーン上に結像する光学系であり、前記第1光学系が、光線が通る有効領域内において光軸から離れるほど正の屈折力が連続的に強くなる非球面レンズを1枚以上、前記開口絞りよりも前記第2光学系側に有することを特徴とする。
この発明の投射光学系によれば、自由曲面ミラーの小型化が可能となり、投射光学系の小型化が可能となり、延いてはプロジェクタの小型化の実現が可能となる。
投射光学系の実施の1形態を説明するための図である。 図1の投射光学系を用いるプロジェクタの光学配置を示す図である。 図1の投射光学系の第1光学系を説明するための図である。 図1の投射光学系の第1光学系を説明するための図である。 非球面レンズの屈折力の変化を示す図である。 画像表示素子上に表示される画像の画角番号を表す図である。 画角番号における「スクリーン上のビームスポット径比」を、投射画像サイズ:80インチ、60インチ、48インチについて示す図である。 60インチサイズの投射画像を投射したときの「スクリーン上の歪曲」を示す図である。 投射光学系の実施の別形態を説明するための図である。 非球面レンズの屈折力の変化を示す図である。 画角番号における「スクリーン上のビームスポット径比」を、投射画像サイズ:80インチ、60インチ、48インチについて示す図である。 60インチサイズの投射画像を投射したときの「スクリーン上の歪曲」を示す図である。 投射光学系の実施の他の形態を説明するための図である。 非球面レンズの屈折力の変化を示す図である。 非球面レンズの屈折力の変化を示す図である。 画角番号における「スクリーン上のビームスポット径比」を、投射画像サイズ:80インチ、60インチ、48インチについて示す図である 60インチサイズの投射画像を投射したときの「スクリーン上の歪曲」を示す図である。 実施例1〜3に関連して距離:L1〜L3を説明するための図である。 実施例4に関連して距離:L1〜L3を説明するための図である。 プロジェクタの照明系の1例を説明するための図である。 プロジェクタの照明系の他の例を説明するための図である。
以下、実施の形態を説明する。
図1は、投射光学系の実施の1形態を説明するための図である。
投射光学系100は、第1光学系2と、折り返しミラー3と、自由曲面ミラー4とを有し、光軸上に、画像表示素子側から上記順序に配置される。
画像表示素子1は、外部から与えられる画像信号に応じて画像を表示する。
画像表示素子1は、図示されない照明光学系から照明光を照射される。照明光は、表示された画像により2次元的に強度変調されて第1光学系2に入射する。
第1光学系2から射出した結像光束は折り返しミラー3に入射し、光路を折り返され、自由曲面ミラー4に入射する。
この実施の形態においては、折り返しミラー3と自由曲面ミラー4が「第2光学系」を構成している。
折り返しミラー3は平面ミラーで、結像光束の光路を所定の向きに折り返す機能を有するが、これに限らず、折り返しミラー3が曲面で光学的な機能を有していても良い。
第1光学系2から射出した結像光束は、「画像表示素子1に表示された画像」の像を第1光学系2により結像される。この像が「中間像」である。
中間像は、図1において、折り返しミラー3と自由曲面ミラー4との間の空間に結像されている。図1において符号AXは「第1光学系2の光軸」を示す。
第1光学系2により結像された中間像は、自由曲面ミラー4により拡大され、図示されないスクリーン上に拡大像として結像投射される。
図2に、図1に示した投射光学系を用いるプロジェクタの光学配置を示す。
図2は、投射光学系100による結像光束が、スクリーン6上に拡大画像を結像している状態を示している。
図2に示すように、自由曲面ミラー4とスクリーン6との間に防塵ガラス5が配置されている。
防塵ガラス5は、プロジェクタの図示されないケーシングとともに、プロジェクタ内部を閉ざし、内部を防塵する。
図2に示す如く、画像表示素子1に形成される画像に平行に、図の上下方向にY方向をとり、これに直交するように、図の左右方向にZ方向をとる。
Z方向は、第1光学系の光軸方向である。図示の如く、図の上方が「Yの+側」、図の左方が「Zの+側」である。
「第1光学系の光軸AXをスクリーン側に延長し、折り返しミラー3、自由曲面ミラー4により順次折り返された光軸」を「投射光学系の光軸」と称する。
この「投射光学系の光軸」を含む平面(図2の図面に平行な面)内において、任意の角:αを「図の如くZ軸から半時計回りに図った角」とする。
図3に、第1光学系2を示す。
図3に示すように、第1光学系は14枚のレンズにより5群に構成されている。
図において「S0」は、画像表示素子の「画像が表示される面」を表す。面S0は投射光学系に対する「物体面」である。
第1光学系の各面(レンズ面および開口絞りの面)を、図の如く、図の左方から右方へ向かって面S1、S2、・・・S26とする。面S11は「開口絞りの面」である。
図3において、第1光学系の左方は「物体側(もしくは縮小側)」であり右方は「像側(もしくは拡大側)」である。
第1光学系を構成する14枚のレンズの個々を、物体側から順次、レンズ1、レンズ2、・・、レンズ13、レンズ14と呼ぶ。
レンズ1〜レンズ9は「第1群」、レンズ10は「第2群」、レンズ11は「第3群」であり、レンズ12、13は「第4群」、レンズ14は「第5群」である。
開口絞りは、レンズ6とレンズ7の間に配置されている。
従って、この実施の形態の第1光学系は「5群14枚構成」である。
第1群において、レンズ3とレンズ4は接合され、レンズ5とレンズ6も接合され、レンズ8とレンズ9も接合されている。
第1光学系の物体側開口数は0.195である。
面S0である「画像表示素子1に表示される画像」のサイズは、縦方向(Y方向):横方向(X方向)の比が10:16で、対拡長:0.65インチ(165mm)である。
面S0の直ぐ右側に描かれているのは「画像表示素子の保護ガラス」である。
面S0(画像の面)の中心に対し、第1光学系の光軸は−Y方向(図の下方)に1.188mmシフトしている。
レンズ1、レンズ13、レンズ14は非球面レンズであり、何れも「物体側及び像側のレンズ面が共に非球面」である。
これらの非球面レンズは何れも回転対称非球面レンズである。
レンズ13は「光線が通る有効領域内において光軸から離れるほど正の屈折力が連続的に強くなる非球面レンズ」である。
図の如く、レンズ13は、開口絞りよりも第2光学系側に配置されている。
図4は、図2と同じ図であるが、この図に示す如く、折り返しミラー3のミラー面を面S27とし、自由曲面ミラー4のミラー面(反射面)を面S28とする。
また、防塵ガラスの縮小側面を面S29、拡大側面を面S30とする。
「実施例1」
上に実施の形態を説明した投射光学系の具体的な例を、投射光学系の実施例1として、以下に示す。
以下に示すデータにおいて、長さの次元を持つ量の単位は特に断らない限り「mm」である。
実施例1のデータを表1に示す。
Figure 2014170186
表1において、面番号とあるのは前述の面S0〜面S30である。また、屈折率および分散は何れも「d線を基準」とする。
表1における面S0の曲率半径の値「1.00E+18」は、「1.00×1018」を意味し、これは、表1における面S28等の曲率半径「inf(∞)」と同じである。
実施例1の投射光学系は、図3のように、投射画像の対角線サイズが48インチから80インチに対応するように、第3〜第5群が矢印の如く変位してフォーカス調整される。
表1において「面間隔」の欄中に「可変」と記載された面間隔は、このフォーカス調整に伴う群間隔の変化により変化する面間隔である。
表1中に「可変」と記載された面間隔の、投射画像の対角線サイズ:80、60、48インチに対する値を表2に示す。
表2の「S30」に対応する距離が「光学系からスクリーンまでの投射距離」を示し、本実施例の最短投射距離は241.6mmである。
Figure 2014170186
折り返しミラー3および自由曲面ミラー4、および防塵ガラス5のレイアウトのデータを表3に示す。
表3は、面S1の面頂点を基準(Y,Z)=(0,0)としたときの、各面(面S26、面27、面28、面29の面頂点のY座標およびZ座標を示す。
座標の向きは、図3、4の上下方向の上側を+Y方向、右側を+Z方向とする。角:αについては前述の通り、Z軸の+方向から反時計回りの角(度)である。
Figure 2014170186
非球面形状は、光軸からの高さ:h、近軸曲率半径:R、コーニック係数:k、非球面係数:Ai、非球面量:Z(h)として周知の次式(1)で表される。
Z(h)=(1/R)h/[1+√{1−(1+k)(h/R)}+ΣA (1)
右辺の和(Σ)は「iについて1から18」まで取る。
実施例1において、レンズ1、レンズ13、レンズ14は、両面が回転対称非球面であり、そのデータを表4に示す。
Figure 2014170186
自由曲面ミラー4のミラー面形状である自由曲面形状は、面28の面頂点位置(表3のY、Z座標値)を原点とするx、y方向の座標を用いて次式(2)で表す。
Z(x,y)=(1/R)(x2+y2)/[1+√{1−(1+k)・(x+y)・(1/R)}]
+ΣC (2)
式(2)において、左辺の「Z(x,y)」が自由曲面量であり、「R」は近軸曲率半径、「k」はコーニック係数、「C」は自由曲面係数である。
なお、座標:x、yの方向は、それぞれX、Y座標に平行であり、「正の向き」もX、Y座標と同じである。
面28の自由曲面形状のデータ(自由曲面係数)を表5に示す。
Figure 2014170186
表5に示す自由曲面係数において、例えば「C14:x^4*y^2」は、自由曲面係数:C14が、xの係数であることを表す。
第1光学系2の開口絞りよりも像側に配されたレンズ13は「光線が通る有効領域内において光軸から離れるほど正の屈折力が連続的に強くなる非球面レンズ」である。
このレンズ13は、光線が通り有効領域である有効径が、半径:19.1mmの回転対称非球面レンズであり、光軸からの距離によって屈折力を異ならせている。
このように「光軸からの距離によって屈折力を異ならせる」ことにより、像面湾曲の良好な補正が可能になる。
レンズ13は、開口絞りよりも像側に配置され、各画角の光線が広がった状態で像面湾曲を補正することができる。
「レンズの屈折力」は周知の如く、レンズの焦点距離の逆数である。
また「レンズ面の屈折力」は、レンズ面の曲率半径の逆数である。
非球面レンズでは、レンズ面形状が単一の球面ではないので、光軸に平行に入射する光線に対する焦点距離は、光軸からの距離に応じて変化する。
従って、屈折力も、光軸からの距離の関数として変化することになる。
レンズ13の屈折力は「光線が通る有効領域内において光軸から離れるほど正の屈折力が連続的に強く」なる。
このような「正の屈折力が光軸からの距離とともに連続的に強くなる」変化の仕方は、種々のものがある。
即ち「光軸上で負の屈折力を持ち、光線が通る有効領域の周辺部で正の屈折力をもつ」ように変化する変化の仕方がある。
また「光軸上から光線が通る有効領域の周辺部まで、正の屈折力をもつ」ように変化する変化の仕方がある。
図5は、レンズ13(図5においては「非球面レンズL13」と表記されている。)の屈折力が、光軸からの距離に応じてどのように変化するかを示している。
図の縦軸は「屈折力」であり、横軸は光軸を0とするレンズ高さ(光軸からの距離)である。
「実線」は入射面である面S23の屈折力を表し、「破線」は射出面である面S24の屈折力を表し、「点線」はレンズ全系としての屈折力の変化を示している。
レンズ13の屈折力が「正の屈折力が光軸からの距離とともに連続的に強くなる」というのは、この「レンズ全系の屈折力の変化」を言う。
レンズ13の屈折力の変化は「光軸上で負であり、光軸を離れるに従い次第に正の向きに大きくなり、光線が通る有効領域の周辺部では正」となっている。
このようにレンズ13の屈折力を「光軸上で負」とすることにより、光軸に近い画角の光線に対して「中間像から自由曲面ミラー4までの距離」を短くすることができる。
これは、光軸近傍の屈折力が負となることで、光軸近傍の光線による中間像の結像位置が像側に位置し、自由曲面ミラー4に近づくことによる。
しかし「レンズ周辺部においても負の屈折力を持つ形状」にすると、この部分のレンズ作用で、この部分(レンズ周辺部)を通る光線が光軸から離れる方向に曲がってしまう。
このため、自由曲面ミラーの大型化、延いては光学系全体の大型化を招来し易い。
この点を考慮して実施例1では、レンズ13の屈折力を上記の如く「光軸上で負、光軸を離れるに従い次第に大きくなり、光線が通る有効領域の周辺部では正」としている。
非球面レンズであるレンズ13は、図3に示されているように、凹面の球面レンズ12と共に第4群をなし「フローティングフォーカスによりフォーカス調整」される。
このような構成により、像面湾曲補正と、倍率の補正を同時に行うことができる。
フォーカス調整のために、軸上から軸外に向けて正の屈折力が強くなるレンズ13をフローティングフォーカスにより移動させる。
こうすると、レンズ13を通る光線の位置が投射画像サイズにより異なることになる。
従って、画像サイズ間で「光軸上と光軸から離れた位置で、各画角の光路長に合わせた屈折力」を設定できるため、像面湾曲の補正に有利となる。
ここで、投射光学系のサイズと投射距離に関する距離:L1、L2、L3を説明する。
距離:L1は、画像表示素子から「第1光学系の、画像表示素子から最も離れたレンズ面の頂点」までの光軸上の距離である。
距離:L2は、第1光学系の、画像表示素子から最も離れたレンズ面の頂点から自由曲面ミラーまでの光軸上の距離である。
距離:L3は、最短投射距離である。
これ等の距離:L1〜L3を、実施例1〜3との関連で示すと、図18に示す如くになる。図20の上の図に示すように、距離:L1は、距離L2よりも大きい。
即ち「L1>L2」である。
また、図20の下の図に示すように、最短投射距離:L3は、距離:L1とL2の和よりも小さい。
即ち「L1+L2>L3」である。
最短投射距離:L3は、実施例1では「48インチサイズの投射画像を投射するときの投射距離」である。
実施例1における上記距離:L1、L2、L3と、L1+L2の値を表6に示す。
Figure 2014170186
画像表示素子から第1光学系の最も像側面までの長さ:L1よりも、第1光学系から自由曲面ミラーまでの距離:L2が小さい。
このようにすることにより、投射光学系全体、プロジェクタのコンパクト化が実現されている。
また、画像表示素子から自由曲面ミラーまでの距離:L1+L2よりも、最短投射距離:L3の方が小さい。
投射距離を短くするには「投射画角が広角の光学系」が必要であるが、一般には、投射画角が広角になるほど、投射光学系は大きくなり易い。
距離:L1、L2、L3の間の関係が、上記の大小関係の条件を満足することにより、投射光学系・プロジェクタのコンパクト化と投射距離の短縮化が実現されている。
次に、実施例1の投射光学系の光学性能を説明する。
図6は、第1光学系のレンズ光軸を原点として、画像表示素子上に表示される画像表示領域の画角番号を表している。
この画角番号に対応する画像表示領域の座標を示したものが、表7である。なお、表7には、実施例1のものとともに、後述する実施例2、3に関するものも示されている。
Figure 2014170186
X方向は、Y軸に関して対称であるので、X≧0のみを評価対象としている。
図7は、図6に示した画角番号における「スクリーン上のビームスポット径比」を、投射画像サイズ:80インチ、60インチ、48インチについて示した図である。
図7の横軸は画角番号、縦軸は「ビームスポット径比」である。
ビームスポット径比は、スクリーン上の「1画素に対するRMSスポット径」である。
「RMSスポット径」は、次の式3により算出される「σ」である。
σ=Σ{Wλ∫∫[(x(λ;x,y)−[x])
+(y(λ;x,y)−[y])]dxdy}/ΣWλ (3)
式(3)において、x(λ;x,y)は、瞳点(x,y)を通り、波長:λで追跡される像平面のx座標であり、[x]は「xの平均値」である。
式(3)において、y(λ;x,y)は、瞳点(x,y)を通り、波長:λで追跡される像平面のy座標であり、[y]は「yの平均値」である。
「Wλ」は「波長:λに対して付けられた重み」で、和(Σ)は波長:λ(赤・緑・青の3波長)についてとる。
「スクリーン上の1画素」は、解像度がWXGA(1280X800)での1画素である。
実施例1では、投射画像サイズ:80、60、48インチに対し、1.58、1.18、0.95mmである。
ビームスポット径比が、概ね1.0以下になると「各収差が良好に補正されている」と考えられる。
図7に示すように、48〜80インチの投射画像サイズにおいて、ビームスポット径比は0.4〜1.1である。
これから、実施例1において、回転対称非球面レンズであるレンズ13を用いたことにより、像面湾曲が補正され、概ね良好な解像度が得られていることが分かる。
図8は、60インチサイズの投射画像を投射したときの「スクリーン上の歪曲」を示している。「破線」は、理想的なスクリーンサイズである。
「実線」は、スクリーン上での歪曲を示している。
図8に示すように、スクリーン上の歪曲(実線)は、スクリーン下部において、理想的なスクリーンサイズよりも伸びる傾向が見られる。
しかし、この歪曲は、実使用上問題になる量ではなく、実施例1における歪曲は良好に補正されていると言える。
表8は「各投射サイズでの歪曲量および理想的なスクリーンサイズ対角長との差」を示している。
Figure 2014170186
図9に、投射光学系の第2の実施の形態の図を、図1に倣って示す。繁雑を避けるため、混同の恐れが無いと思われるものについては、図1におけると同一の符号を付する。
符号1は「画像表示素子」、符号2Aは投射光学系、符号3は折り返しミラー、符号4は自由曲面ミラーを示している。
図1の形態におけると同様、画像表示素子1の画像が表示される面を面S0と呼び、第1光学系を成すレンズと開口絞りの面は、物体側から順に面S1〜面S24と呼ぶ。
第1光学系を構成するレンズは、物体側から順にレンズ1〜レンズ13と呼ぶ。
第1光学系は5群13枚構成であり、レンズ1〜レンズ8が第1群、レンズ9が第2群、レンズ10が第3群、レンズ11とレンズ12が第4群、レンズ13が第5群をなす。
第2光学系は、平面鏡である折り返しミラー3と自由曲面ミラー4で構成されている。
第1群において、レンズ3とレンズ4は接合され、レンズ7とレンズ8も接合されている。第1光学系の物体側開口数は0.195である。
面S0である「画像表示素子1に表示される画像」のサイズは、縦方向(Y方向):横方向(X方向)の比が10:16で、対角長0.65インチ(165mm)である。
S0面の直ぐ右側に描かれているのは「画像を保護する保護ガラス」である。
S0面(画像の面)の中心に対し、第1光学系2Aの光軸は−Y方向(図の下方)に1.541mmシフトしている。
レンズ12は「回転対称非球面レンズ」であり、レンズ13は「自由表面レンズ」である。非球面、自由曲面は、前述の式(1)、(2)で表される。
「実施例2」
図9に示した実施の形態の投射光学系の具体的な例を、投射光学系の実施例2として、以下に示す。
以下に示すデータにおいても、長さの次元を持つ量の単位は特に断らない限り「mm」である。
実施例2の諸データを表9〜表12に示す。
実施例2のデータを表9に示す。
Figure 2014170186
ズーミングの際に群間隔が変化する面間隔は、表9に「可変」と記載され、この面間隔を、投射画像の対角線サイズ:80、60、48インチに対し表10に示す。
Figure 2014170186
折り返しミラー3および自由曲面ミラー4、および防塵ガラス5のレイアウトのデータを、表3に倣って表11に示す。
Figure 2014170186
第1光学系におけるレンズ1とレンズ12とは回転非球面レンズであり、それぞれ物体側面・像側面ともに非球面である。
これ等の非球面(面S1、S2、S23、S24)の非球面のデータを、表4に倣って表12に示す。
Figure 2014170186
レンズ12は「光線が通る有効領域内において光軸から離れるほど正の屈折力が連続的に強くなる非球面レンズ」である。
即ち、レンズ12は、有効領域が半径:17mmの回転対称非球面レンズであり、光軸上では負の屈折力を持ち、光軸から離れるにつれて正の屈折力が連続的に増加している。
レンズ12の各面の屈折力変化と、レンズ全系としての屈折力の変化を、図5にならって図10に示す。
「実線」は入射面である面S23の屈折力を表し、「破線」は射出面である面S24の屈折力を表し、「点線」はレンズ全系としての屈折力の変化を示している。
図の如く、レンズ12の屈折力(点線)は、光軸上で正であり、光軸を離れるに従い正の屈折力が連続的に強くなる。
開口絞りよりスクリーン側に、このような屈折力変化を持つレンズ12を用いることで、光学系の高さおよび自由曲面ミラーを小型化できる。
レンズ13は「自由曲面レンズ」である。
自由曲面レンズは、X、Y方向で独立に形状を設定できるので、回転対称形状のみでは補正しきれない歪曲収差分の補正を自由曲面レンズに分担させることができる。
このようにすることにより、光束の分離をさらに少なくでき、光学系のスペース縮小と、歪曲補正を両立できる。
このように、回転対称非球面(レンズ12)と自由曲面(レンズ13、自由曲面ミラー4)を共用することにより、これ等の機能を分離することができる。
即ち、回転対称非球面レンズにより像面湾曲性能を補正し、自由曲面レンズおよび自由曲面ミラーで歪曲補正を行うことができる。
このようにして、投射距離を短縮させつつ、小型で歪曲と像面湾曲が少ない投射光学系を得ることが可能と成る。
自由曲面レンズ(レンズ13)と自由曲面ミラー4の自由曲面(面S25、S26、面S28)の形状を特定する自由曲面係数を、表13に示す。
Figure 2014170186
実施例2において、自由曲面レンズであるレンズ13は、第1光学系中で、最も自由曲面ミラー4に近い側に配置され、さらにフォーカス調整により移動する。
前述のように自由曲面レンズは「回転対称形状では補正しきれない歪曲」を補正する機能をもつ。
歪曲の補正は「光束間が最も広がる位置」で行なうのが好ましい。
このため、実施例2におけるレンズ13は、各画角の光束が分離された位置である「最も自由曲面ミラーに近い位置」に配置され、歪曲補正効果を最大限に発揮する。
また、投射画像のサイズによっても「補正する歪曲形状」が異なるため、レンズ13は、フォーカス調整の際に単体で動く構成となっている。
フォーカス調整されると、投射画像のサイズに併せて異なるレンズ位置に光線を通すことができ、投射画像のサイズに応じて自由曲面レンズの形状を最適化できる。
先に、図20を参照して説明した距離:L1、L2、L3の実施例2に関するデータを表14に示す。
Figure 2014170186
実施例1の場合と同様「L1>L2 且つ (L1+L2)>L3」の関係が成り立っており、小型で投射距離の短い投射光学系となっている。
図6を参照して説明した「画角番号」とこれに対応する画像表示領域の座標は、表7に示されている。
実施例2につき、画角番号における「スクリーン上のビームスポット径比」を、投射画像サイズ:80インチ、60インチ、48インチにつき、図7に倣って図11に示す。
図11に示されているように、48〜80インチの投射画像サイズにおいて、ビームスポット径比は0.4〜1.0である。
回転非球面レンズ(レンズ12)の使用により、像面湾曲が補正され、概ね良好な解像が得られていることが分かる。
図12は、60インチサイズの投射画像を投射したときの、スクリーン上での歪曲の様子を、図8にならって示している。
また、表15には、48〜80インチの各投射画像サイズでの歪曲量を、表8に倣って示している。
Figure 2014170186
実施例2では、第1光学系の最も像側に自由曲面レンズ(レンズ13)を用いて、歪曲を低減させている。
実施例1に関する表7と比較して明らかなように、全体的な歪曲量が半分以下に抑えられている。
図13に、投射光学系の第3の実施の形態の図を、図1に倣って示す。繁雑を避けるため、混同の恐れが無いと思われるものについては、図1におけると同一の符号を付する。
符号1は「画像表示素子」、符号2Bは投射光学系、符号3は折り返しミラー、符号4は自由曲面ミラーを示している。
図1の形態におけると同様、画像表示素子1の画像が表示される面を面S0と呼び、第1光学系を成すレンズと開口絞りの面は、物体側から順に面S1〜面S24と呼ぶ。
第1光学系を構成するレンズは、物体側から順にレンズ1〜レンズ13と呼ぶ。
第1光学系は5群13枚構成であり、レンズ1〜レンズ8が第1群、レンズ9が第2群、レンズ10が第3群、レンズ11とレンズ12が第4群、レンズ13が第5群をなす。
第2光学系は、平面鏡である折り返しミラー3と自由曲面ミラー4で構成されている。
第1群において、レンズ3とレンズ4は接合され、レンズ7とレンズ8も接合されている。第1光学系の物体側開口数は0.195である。
面S0である「画像表示素子1に表示される画像」のサイズは、縦方向(Y方向):横方向(X方向)の比が10:16で、対角長0.65インチ(165mm)である。
面S0の直ぐ右側に描かれているのは「画像を保護する保護ガラス」である。
面S0(画像の面)の中心に対し、第1光学系2Bの光軸は−Y方向(図の下方)に1.423mmシフトしている。
レンズ10とレンズ12は「回転対称非球面レンズ」であり、レンズ13は「自由表面レンズ」である。非球面、自由曲面は、前述の式(1)、(2)で表される。
「実施例3」
図13に示した実施の形態の投射光学系の具体的な例を、投射光学系の実施例3として、以下に示す。
実施例3の諸データを表16〜表20に示す。
実施例3のデータを表16に示す。
Figure 2014170186
ズーミングの際に群間隔が変化する面間隔は、表16に「可変」と記載され、この面間隔を、投射画像の対角線サイズ:80、60、48インチに対し表17に示す。
Figure 2014170186
折り返しミラー3および自由曲面ミラー4、および防塵ガラス5のレイアウトのデータを、表3に倣って表18に示す。
Figure 2014170186
第1光学系におけるレンズ1とレンズ10とレンズ12とは回転非球面レンズであり、それぞれ物体側面・像側面ともに非球面である。
これ等の非球面(面S1、S2、S19、S20、S23、S24)の非球面のデータを、表4に倣って表19に示す。
Figure 2014170186
レンズ13は、両面が自由曲面である自由曲面レンズである。
レンズ13の両面(面S25、S26)と自由曲面ミラー4のミラー面(面S28)の自由曲面に関する自由曲面係数を表20に示す。
Figure 2014170186
第1光学系における開口絞りよりも像側の2枚の回転非球面レンズ(レンズ10、レンズ12)は「光軸から離れるに従い正の屈折力が強くなる回転非球面レンズ」である。
図14に「レンズ10の屈折力の変化の様子」を、図15に「レンズ12の屈折力の変化の様子」を、それぞれ図5に倣って示す。
レンズ10は有効領域が半径:16.9mmの回転対称非球面レンズであり、全域に亘って正の屈折力を持つが、光軸から離れるにつれて正の屈折力が連続的に増加している。
レンズ12は、有効領域が半径:18.3mmの回転対称非球面レンズであり、光軸上では負の屈折力を持ち、光軸から離れるにつれて正の屈折力が連続的に増加している。
光軸上の屈折力を考えると、レンズ10は「中間像の結像に必要な正の屈折力」を持つレンズで、レンズ12は「フォーカス調整に必要な負の屈折力を持つレンズ」である。
これ等2枚のレンズ10、レンズ12として「光軸から離れるにつれて正の屈折力が連続的に増加する回転対称非球面レンズ」を使用して、像面湾曲を良好に補正している。
このように「光軸から離れるにつれて正の屈折力が連続的に増加する回転対称非球面レンズ」を複数枚組み合わせることにより、さらなる小型化が達成可能である。
即ち、光軸に近い画角と、光軸から離れた画角で、それぞれの光路長に合わせて屈折力を最適化できるため投射光学系の小型化と投射距離の短縮を実現できる。
また「光軸から離れるにつれて正の屈折力が連続的に増加する回転対称非球面レンズ」を1枚用いる場合は、光軸からのレンズ高さごとの曲率の変化が大きくなり易い。
このようなレンズを用いる場合、投射光学系を組み付ける際の、面間公差の誤差感度が大きくなり、組み付けが難しくなり易い。
「光軸から離れるにつれて正の屈折力が連続的に増加する回転対称非球面レンズ」を複数枚用いることにより、このような誤差感度の上昇を緩和できる。
自由曲面レンズであるレンズ13は、自由曲面ミラー4に最も近い側に配置され、さらに「フォーカス調整により単独で移動」する。
前述のように、自由曲面レンズは「回転対称形状では補正しきれない歪曲を補正」する機能をもつことができる。
このため、各画角の光束が分離された「最も自由曲面ミラーに近い位置」に配置されている。
そして、投射画像のサイズによっても「補正する歪曲形状」が異なるため、フォーカス調整時に動く構成となっている。
図20を参照して説明した距離:L1、L2、L3の実施例2に関するデータを表21に示す。
Figure 2014170186
実施例1、2の場合と同様「L1>L2 且つ (L1+L2)>L3」の関係が成り立っており、小型で投射距離の短い投射光学系となっている。
図6を参照して説明した「画角番号」とこれに対応する画像を表示する領域の座標は、表7に示されている。
実施例3につき、画角番号における「スクリーン上のビームスポット径比」を、投射画像サイズ:80インチ、60インチ、48インチにつき、図7に倣って図16に示す。
図16に示されたように、投射画像のサイズ:48〜80インチの範囲において、ビームスポット径比は0.4〜0.8である。
これから、回転対称非球面レンズ(レンズ10、レンズ12)により像面湾曲が補正され、概ね良好な解像が得られていることが分かる。
また、実施例2と比較して、開口絞りよりも像側に回転対称非球面レンズを2枚(レンズ10、レンズ12)使用して、像面湾曲をさらに良好に補正できている。
図17に、60インチの投射画像を投射した時のスクリーン上での歪曲を示し、表22には、各投射サイズでの歪曲量について示す。
Figure 2014170186
実施例3では、実施例2と比較して、正の屈折力が光軸を離れるに従って増大する回転対称非球面レンズを2枚使用したことにより、像面湾曲我より良好に補正できている。
像面湾曲がレンズ10、レンズ12で補正できているため、自由曲面レンズ(レンズ13)と自由曲面ミラー4の自由曲面形状を歪曲補正に特化した形状にできている。
これにより、実施例2の場合に比して歪曲量も半分程度に抑えられている。
「実施例4」
図19に、実施例4の光学配置と結像状態を示す。
実施例4は実施例3の変形例で、実施例3の光学配置から折り返しミラー3を省き、第1光学系から射出する結像光束が自由曲面ミラー4に直接入射する構成とした。
折り返しミラー3は平面ミラーであるため、図19のようなレイアウトも勿論可能である。各種データは実施例3のものと同じである。
前述の距離:L1、L2、L3は、実施例4の光学配置では図19に示す如くである。
実施例1〜3では、第1光学系を自由曲面ミラーに近づける(距離:L2を短くする)ことは、主に投射光学系のY方向の大きさの減少に寄与する。
これに対し、実施例4の光学配置で、距離:L2を短くすると、Z方向の大きさの減少に寄与する。
上記の如く、実施例1〜4の何れにおいても、自由曲面ミラーの反射面(ミラー面)の形状は「凹面形状」である。
第1光学系は「光線が通る有効領域内において光軸から離れるほど正の屈折力が連続的に強くなる非球面レンズ」を1枚以上有する。
かかる非球面レンズは、開口絞りよりも第2光学系側に配置される。
「光軸から離れるほど正の屈折力が連続的に強くなる非球面レンズ」を透過する光束は、第1光学系内で光軸から離れた画角の光線が光軸に近づくように屈折される。
これにより画角間で光線が「バラける」のを有効に抑制し、自由曲面ミラーへの入射光束の入射範囲を小さくできる。
上に説明した実施の各形態において用いられる画像表示素子1は、液晶パネルやDMD等の公知の種々のライトバルブが使用可能である。
これらのライトバルブの種類に応じて、ライトバルブを照明する照明系も種々可能であり、従来から種々のものが提案され、知られている。
プロジェクタの照明系としては、これら種々のものを適宜用いることができる。
以下には、照明系の2例を簡単に説明する。
図20は、ライトバルブ(画像表示素子)としてDMDを用いる場合の照明系を説明するための図である。リフレクタを有する光源装置21からは白色光が放射される。
放射された白色光は、リレーレンズ系23により「照度均一化処理と偏光調整処理」を受ける。
光源装置21の発光源としては、ハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ、超高圧水銀ランプ、LEDなどが用いられる。
リレーレンズ系23は、光源装置21から入射する光束をリレーするリレーレンズと共に、光の偏光方向を1方向に揃える偏光調整を行い、直線偏光状態の光を射出させる。
リレーレンズ系23はまた、所謂インテグレータ光学系を融資、光束断面における光強度を均一化する。
このようにして、リレーレンズ系23から、直線偏光状態で、照度が均一化された指向性のある光束が射出する。
この光束はカラーホイール25を透過する。
カラーホイール25は、等速回転して、透過光を例えば、赤・緑・青の3色に時分割する。時分割された各色の光は偏光ビームスプリッタ27に入射する。
図20の例では、カラーホイール25側から入射する光束は、偏光ビームスプリッタ27の偏光分離膜に対してS偏光となっており、ライトバルブ29側へ反射される。
ライトバルブ29は、DMDと1/4波長板とを組み合わせてなり、表示された画像により強度変調された反射光の偏光方向を入射光の偏光方向に対して90度旋回させる。
このようにして、偏光方向を旋回された反射光は偏光ビームスプリッタ27を透過して投射光学系31に入射し、図示されないスクリーン上に拡大画像として投射される。
拡大画像の色は、カラー画像の赤・緑・青の各成分が順次に入れ替わり、観察者の目にはカラー画像として映ずる。
投射光学系としては上に実施の各形態を説明したものが適宜用いられる。
図21は、ライトバルブ(画像表示素子)として、赤・緑・青の反射型の液晶パネルLPR、LPG、KPBを用いる場合の照明系を説明するための図である。
光源装置21から放射された指向性を持つ白色光束は、リレーレンズ系23により導光されつつ、「照度均一化処理と偏光調整処理」を受けて射出する。
射出した光束は、ダイクロイックミラーDM1、DM2、ミラーM3により反射されて色分解され、光路を屈曲される。
ダイクロイックミラーDM1により選択的に反射された「青色光」は、ミラーM3で反射され、偏光ビームスプリッタ27Bにより反射されて液晶パネルLPBに入射する。
ダイクロイックミラーDM1を透過し、ダイクロイックミラーDM2で選択的に反射された「緑色光」は、偏光ビームスプリッタ27Gに入射して反射される。
このように反射された光束は液晶パネルLPGに入射する。
ダイクロイックミラーDM1、DM2を透過した「赤色光」は、偏光ビームスプリッタ27Rにより反射されて液晶パネルLPRに入射する。
液晶パネルLPR、LPG、LPBは、表示された画像の画素の部分で反射光の偏光方向を90度旋回させる機能を持つ。
従って、液晶パネルLPR、LPG、LPBにより強度変調された反射光は、偏光ビームスプリッタ27R、27G、27Bを透過し、色合成プリズム270に入射する。
色合成プリズム270は、入射してくる画像光束を色合成し、カラー画像光束として投射光学系31に入射し、図示されないスクリーン上にカラー拡大画像として投射される。
投射光学系としては上に実施の各形態を説明したものが適宜用いられる。
なお、図21の照明系の場合、画像表示素子LPR等から投射光学系31の第1光学系の第1面までの距離が長くなる。
この場合、投射光学系として、上記距離に応じたバックフォーカスを持つものを設計することができる。
以上、実施の形態及び具体的な実施例を説明したが、この発明は、これら実施の形態、実施例に限定されるものではない。
これら実施の形態や実施例を、発明の主旨及び範囲を逸脱することなく、変更又は変形することができる。
100 投射光学系
1 画像表示素子
2 第1光学系
3 折り返しミラー
4 自由曲面ミラー
AX 第1光学系の光軸
特許第4223936号公報 特開2009−251457号公報 特開2011−033738号公報 特開2008−250296号公報 特開2011−242606号公報

Claims (11)

  1. 画像表示素子上の画像をスクリーン上に拡大して投射する投射光学系であって、
    画像表示素子側から順に、第1光学系、第2光学系を有し、
    前記第1光学系は、複数のレンズを有し、前記画像表示素子上の画像を中間像として結像させる光学系であり、
    前記第2光学系は、自由曲面ミラーを有し、前記中間像の像をスクリーン上に結像する光学系であり、
    前記第1光学系が、光線が通る有効領域内において光軸から離れるほど正の屈折力が連続的に強くなる非球面レンズを1枚以上有することを特徴とする投射光学系。
  2. 請求項1記載の投射光学系において、
    第2光学系の自由曲面ミラーの反射面が凹面形状であることを特徴とする投射光学系。
  3. 請求項1または2記載の投射光学系において、
    第1光学系の、開口絞りよりも第2光学系側に配置される1枚以上の非球面レンズが回転対称形状であることを特徴とする投射光学系。
  4. 請求項1〜3の任意の1に記載の投射光学系において、
    第1光学系における、光線が通る有効領域内において光軸から離れるほど正の屈折力が連続的に強くなる非球面レンズとして、光軸上で負の屈折力を持ち、前記有効領域の周辺部で正の屈折力をもつものが含まれることを特徴とする投射光学系。
  5. 請求項1〜4の任意の1に記載の投射光学系において、
    第1光学系における、光線が通る有効領域内において光軸から離れるほど正の屈折力が連続的に強くなる非球面レンズとして、光軸上から前記有効領域の周辺部まで、正の屈折力をもつものが含まれることを特徴とする投射光学系。
  6. 請求項1〜5の任意の1に記載の投射光学系において、
    画像表示素子から第1光学系の前記画像表示素子から最も離れたレンズ面の頂点までの光軸上の距離:L1、前記レンズ面の頂点から自由曲面ミラーまでの光軸上の距離:L2、最短投射距離:L3が、条件:
    L1>L2 且つ (L1+L2)>L3
    を満足することを特徴とする投射光学系。
  7. 請求項1〜6の任意の1に記載の投射光学系において、
    第1光学系における、光線が通る有効領域内において光軸から離れるほど正の屈折力が連続的に強くなる非球面レンズの1枚以上が、前記第1光学系に含まれる負の屈折力のレンズとともにフローティングフォーカスによりフォーカス調整されることを特徴とする投射光学系。
  8. 請求項1〜6の任意の1に記載の投射光学系において、
    第1光学系における開口絞りよりも第2光学系側に、自由曲面レンズを1枚以上有することを特徴とする投射光学系。
  9. 請求項8記載の投射光学系において、
    自由曲面レンズが、第1光学系の最も自由曲面ミラーに近い側に配置されることを特徴とする投射光学系。
  10. 請求項9記載の投射光学系において、
    第1光学系の最も自由曲面ミラーに最も近い側に配置される自由曲面レンズが、単体で移動し、フォーカス調整に使用されることを特徴とする投射光学系。
  11. 画像表示素子上の画像をスクリーン上に拡大して投射するプロジェクタにおいて、
    画像表示素子上の画像をスクリーン上に拡大して投射する投射光学系として、請求項1〜10の任意の1に記載のものを用いることを特徴とするプロジェクタ。
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