JP2014174483A - 投射光学系および画像投射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化と、縦の色収差の良好な補正とが可能な投射光学系を実現する。
【解決手段】投射光学系は、画像表示素子1に表示された画像を、スクリーン上に拡大して投射する投射光学系であって、画像表示素子側から順に、第1光学系2と、第2光学系3とを有し、第1光学系は、複数のレンズ群を有し、ペッツバール和が正であって、画像表示素子に表示された画像を中間像INTとして結像させる機能を持ち、第2光学系3は、第1光学系に対して凹面を向けた凹面ミラーを有し、中間像を拡大して前記スクリーン上に結像する機能を有し、記第1光学系の複数のレンズ群の1以上は正の屈折力を持ち、第1光学系の正の屈折力をもつレンズ群に含まれる正レンズの1枚以上につき、その材料の屈折率:nd、アッベ数:νd、部分分散比:θgFが、条件(1)、(2)を満足するレンズを有することを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】投射光学系は、画像表示素子1に表示された画像を、スクリーン上に拡大して投射する投射光学系であって、画像表示素子側から順に、第1光学系2と、第2光学系3とを有し、第1光学系は、複数のレンズ群を有し、ペッツバール和が正であって、画像表示素子に表示された画像を中間像INTとして結像させる機能を持ち、第2光学系3は、第1光学系に対して凹面を向けた凹面ミラーを有し、中間像を拡大して前記スクリーン上に結像する機能を有し、記第1光学系の複数のレンズ群の1以上は正の屈折力を持ち、第1光学系の正の屈折力をもつレンズ群に含まれる正レンズの1枚以上につき、その材料の屈折率:nd、アッベ数:νd、部分分散比:θgFが、条件(1)、(2)を満足するレンズを有することを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
この発明は、投射光学系および画像投射装置に関する。
画像投射装置はプロジェクタ装置として実施できる。
画像表示素子に表示された画像を、スクリーン上に拡大して投射する投射光学系が広く、実用化されつつある。
画像表示素子は、具体的には透過型や反射型の各種の液晶パネルや、デジタル・ミラー・ディスク(以下「DMD」と略記する。)等である。
これら画像表示素子を以下「ライトバルブ」とも言う。
レンズ系と凹面ミラーとを組合せて投射を行なう投射光学系が知られている(特許文献1、2)。
レンズ系と凹面ミラーを組合せることにより、投射距離を短くすることが可能である。
レンズ系と凹面ミラーを組合せることにより、投射距離を短くすることが可能である。
「投射距離」は、投射光学系における最も拡大側の光学素子の「光軸との交点」と、投射画像を投射するスクリーンとの「光軸に平行な距離成分」である。
投射距離が短いと、投射光学系を装備した画像投射装置をスクリーンに近接させて、投射画像を投射でき、画像投射に必要なスペースを小さくできる。
一方において、投射画像(スクリーン上に投射される画像を言う。)の拡大倍率も大きくなってきており、投射画像も「カラー画像」が主流である。
カラー画像を高い拡大倍率で投射した場合、投射光学系の色収差が十分に補正されていないと、投射画像の像質が劣化して「見づらい画像」になってしまう。
周知の如く、色収差には「軸上色収差」と「倍率色収差」があるが、結像光束の主光線がレンズ系光軸に対して傾いている場合がある。
そこで、このような場合の色収差のうちで、軸上色収差に相当するものをこの明細書中においては「縦の色収差」と称する。
投射画像の像質を劣化させる原因となるのは「縦の色収差」や「色収差の2次スペクトル」である。
特許文献1、2に開示された投射光学系は、小型化の達成に成功していると言えるが、
「縦の色収差や色収差の2次スペクトル」に関しては考慮されていない。
「縦の色収差や色収差の2次スペクトル」に関しては考慮されていない。
投射光学系の小型化には、レンズ系を構成するレンズ枚数の低減や、レンズの薄肉化が不可欠であるが、レンズ枚数を減らすと色収差の補正に十分な考慮が必要である。
投射画像の高画質化には、特に440nm近傍の短波長領域の色収差を十分に補正することが重要である。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、小型化と、縦の色収差の良好な補正とが可能な投射光学系の実現を課題とする。
この発明の投射光学系は、画像表示素子に表示された画像を、スクリーン上に拡大して投射する投射光学系において、画像表示素子側から順に、第1光学系と、第2光学系とを有し、前記第1光学系は、複数のレンズ群を有し、ペッツバール和が正であって、前記画像表示素子に表示された画像を中間像として結像させる機能を持ち、前記第2光学系は、前記第1光学系に対して凹面を向けた凹面ミラーを有し、前記中間像を拡大して前記スクリーン上に結像する機能を有し、前記第1光学系の複数のレンズ群の1以上は正の屈折力を持ち、前記第1光学系の正の屈折力をもつレンズ群に含まれる正レンズの1枚以上につき、その材料の屈折率:nd、アッベ数:νd、部分分散比:θgFが、条件:
(1) 0.651<θgF+0.001682νd<0.673
(2) 1.50<nd<1.60
を満足するレンズを有することを特徴とする。
(1) 0.651<θgF+0.001682νd<0.673
(2) 1.50<nd<1.60
を満足するレンズを有することを特徴とする。
この発明の投射光学系は、上記構成により小型化と、縦の色収差の良好な補正とが可能である。
以下、実施の形態を説明する。
図1に、画像投射装置(プロジェクタ装置)の実施の1形態を示す。
図1に、画像投射装置(プロジェクタ装置)の実施の1形態を示す。
図1に示すように、画像投射装置100は、画像表示素子1に表示された画像を、スクリーン4上に拡大して投射する。
図2および図4に、画像投射装置に用いられる投射光学系の実施の形態を2例示す。
これ等の2例の実施の形態は、後述する投射光学系の実施例1及び2に対応する。
図2および図4に実施の形態を示す投射光学系は、第1光学系2と第2光学系3により構成されている。
第1光学系2は複数のレンズ群を有し、画像表示素子1に表示される画像の像を中間像INTとして結像させる機能を有する。
画像表示素子1は、図示されない画像信号入力部から入力される画像信号に従って、各画素の透過率や反射率を調整し、画像を表示する。
画像が表示される面を「画像表示面」と呼ぶ。
画像が表示された画像表示面は、図示されない照明光源からの照明光により照射され、照明光は表示された画像により2次元的に強度変調される。
強度変調された光は、第1光学系2を透過する。そして、透過光は第1光学系2の作用により、表示された画像の中間像INTとして結像する。
第2光学系3は、第1光学系2側に凹面を向けた凹面ミラーであり、中間像INTを物体として、その拡大像をスクリーン4上に拡大投射する。
画像表示素子1の画像表示面の中央部は、第1光学系2の光軸よりも、図2、図4において上方にシフトしている。
図3は、図2に示す投射光学系の、第1光学系2の部分を拡大して示している。また、図5は、図4に示す投射光学系の、第1光学系2の部分を拡大して示している。
図3、図5において、図の左方は縮小側、即ち、画像表示素子側であり、右方は第2光学系(凹面ミラー3)の側である。
図3、図5に示すように、これ等の実施の形態の投射光学系は何れも、第1光学系2が「13枚のレンズ」で構成されている。
繁雑を避けるため、図3、図5の各構成において、これら13枚のレンズを、画像表示素子1側から順次、レンズL1、レンズL2、・・、レンズL13と呼ぶことにする。
また、図3、図5に示すように、画像表示素子の画像表示面とレンズL1〜レンズL13の各レンズ面および開口絞りの面を面S0、面S1、・・、面S21、面S23と呼ぶ。
面S0は「画像表示面」であり、「開口絞りの面」は面S5である。
第2光学系は1枚の凹面ミラー3により構成されており、その反射面を面24とする。そして、投射画像を投射されるスクリーン4を面25とする(図1参照)。
これら実施の2形態の投射光学系の第1光学系は、共にレンズ群を5有している。即ち、第1光学系2は5群13枚構成である。
第1群はレンズL1〜レンズL3で構成され、第2群はレンズL4〜レンズL7により構成され、第3群はレンズL8〜レンズL11により構成されている。
また、第4群は1枚のレンズL12により構成され、第5群の1枚のレンズL13で構成されている。
第1群〜第3群、第5群の屈折力は何れも「正」で、第4群の屈折力は「負」である。
第1群〜第3群、第5群の屈折力は何れも「正」で、第4群の屈折力は「負」である。
即ち、第1〜第3群、第5群は「正レンズ群」、第4群は「負レンズ群」である。
以下、上記の実施の各形態に対応する具体的な実施例を説明する。
以下に挙げる2つの実施例の数値において、長さの次元を持つものの単位は、特に断らない限り「mm」である。
「実施例1」
実施例1は、図2及び図3に即して説明した投射光学系の具体的な実施例である。
実施例1は、図2及び図3に即して説明した投射光学系の具体的な実施例である。
実施例1の投射光学系は、フォーカス機能のほかにズーム機能を有する。
「ズーム機能」は、投射距離を変化させることなく、スクリーン上の投射画像のサイズを微調整する機能である。
「ズーム機能」は、投射距離を変化させることなく、スクリーン上の投射画像のサイズを微調整する機能である。
ズーム機能は、「ズーム群」をなす第2群(レンズL4〜レンズL7で構成される。)を光軸上で変位させることにより実施され、「ズーム倍率:1.05倍」を実現する。
また、フォーカス機能は、投射距離に応じてスクリーン上の投射画像のピントを合わせる機能である。
フォーカス機能は、フォーカス群である第4群(レンズL12により構成される。)を光軸上で変位させることにより実現される。
フォーカス調整可能な「投射画像のサイズ」は、対角長で60〜110インチである。
図3の上図は、投射画像のサイズが60インチの場合であり、下図は110インチの状態を示す。
投射画像のサイズを60インチから110インチに拡大する場合には、図の如く、第3群をなすレンズL12を縮小側へ変位して行う。
また、投射画像のサイズを微調整するズーム機能は、第2群を図の如く、拡大側へ移動させてWide(広角端)からTele(望遠端)へ変倍することにより行われる。
実施例1の諸元を表1に示す。
表1中のアッベ数:νd、部分分散比:θgFは周知の如く、フラウンホーファ線のg、d、F、Cの各線に対する屈折率:ng、nd、nF、nCにより以下の如く定義される。
νd=(nd-1)/(nF-nC)
θgF=(ng-nF)/(nF-nC)
実施例1の投射光学系の物体側の開口数は0.195である。
θgF=(ng-nF)/(nF-nC)
実施例1の投射光学系の物体側の開口数は0.195である。
画像表示素子1の「画像表示面」である面S0に表示される画像のサイズは「横:縦の長さ比」が16:10で、対角長が0.65インチの長方形形状である。
面S0と面S1とは、図2における上下方向(Y方向とする。)において、1.1608mmずれている。
即ち、画像表示面の中心は、第1光学系の光軸に対して、図2の上方へ1.1608mmシフトしている。
面S22と面S23とを有するレンズL13は「両面が非球面のプラスチックの非球面レンズ」であり、第2光学系3をなす凹面ミラーのミラー形状は非球面である。
面S22と面S23とを有するレンズL13は「両面が非球面のプラスチックの非球面レンズ」であり、第2光学系3をなす凹面ミラーのミラー形状は非球面である。
非球面の形状は、光軸からの高さ:h、近軸曲率半径:R、コーニック係数:K、非球面係数:Ai、非球面量:Z(h)として、周知の次式(A)で表される。
Z(h)=(1/R)h2/[1+√{1−(1+K)(h/R)2}+ΣAihi (A)
右辺の和(Σ)は「iについて1から14」まで取る。
Z(h)=(1/R)h2/[1+√{1−(1+K)(h/R)2}+ΣAihi (A)
右辺の和(Σ)は「iについて1から14」まで取る。
上記の面S22、面S23、面S24に関する非球面データ(上記「R」、「K」、「A1〜A14」の値)を表2に示す。
また、表3には、開口絞りと、第2群と、第4群の移動量と投射距離を示す。
実施例1において、第1群のレンズL2と、第3群のレンズL10に硝材として、S−FPM2(商品名 株式会社オハラ製)を用いている。
この硝材の屈折率:nd=1.5952である。
また、部分分散比:θgF+0.001682νd=0.658である。
また、部分分散比:θgF+0.001682νd=0.658である。
従って、レンズL2とレンズL10の材料は、条件(1)と(2)を満足する。
レンズL2は、正の屈折力を持つ第1群中において「最も強い正の屈折力」を持つレンズである。また、レンズL10は、負の屈折力の第3群中で負の屈折力が最も強い。
屈折力が強いレンズは、その焦点距離の絶対値が小さい。
このように、レンズL2、L10の材料が、条件(1)と(2)とを満足することにより、縦の色収差の補正と、色収差の2次スペクトルの補正が容易に可能となる。
実施例1の投射光学系において、第2群がズーム群で、第4群がフォーカス群である。これら第2、第4群は光軸上を可変であるが、他のレンズ群は固定である。
即ち、条件(1)と(2)を満足するレンズL2、L10が、移動しない固定群(第1群、第3群、第5群)に設けられている。
従って、投射距離が変わることによる「縦の色収差の変動」を抑えることができる。
第1光学系2の全系は「正の屈折力」を持ち、ペッツバール和を正の値:+0.0135としている。
「ペッツバール和」は、レンズ系を構成する各レンズの焦点距離:fiと材料の屈折率:niによる「1/((nifi)」を全レンズについて加え合わせたものである。
即ち、実施例1においては「Σ1/(nifi) i=1〜13」である。
このように第1光学系2が「正のペッツバール和」を持つことにより、中間像INTが図2に示す如き結像状態となる。
即ち、中間像INTは、光軸から(Y方向、図の下方)へ離れるに従い「像点」が光軸方向の縮小側に近づく形状となっている。
中間像INTの結像状態をこのようにすることにより、中間像INTを物体として、その拡大像をスクリーン上に結像する凹面ミラー3を小型にすることができる。
実施例は、このような構成により、60〜110インチ投射で、ズーム機能を有しながら、小型で投射距離の短い投射光学系となっている。
即ち、画像表示素子1の画像表示面から凹面ミラー3までの「光軸上の距離」は310mm以下である。
また、60インチ投射時の凹面ミラー3からスクリーン4までの光軸方向の距離である投射距離は420mm以下に抑えられている。
次に、実施例1の投射光学系の性能について以下に説明する。
図6は、投射光学系の光軸と画像表示面との交点を原点として、画像表示面上に表示される画像表示領域の「画角番号」を表している。
この画角番号に対応する画像表示領域の座標を示したものが、表4である。
Y座標は、前述の如く、図2の上下方向で、図2の上方へ向かう方向が「正」である。
X座標は、図2において図面に直交する方向で、手前側に向かう側が「正」である。
X方向については、Y軸に関して対称であるので、X≧0の領域のみを評価している。
図7、図8に、投射画像の対角長サイズ:60インチ(wide側、Tele側)におけるスクリーン上の「ビームスポット径比」を示す。
また、図9、図10に、投射画像の対角長サイズ:110インチ(wide側、Tele側)におけるスクリーン上のビームスポット径比を示す。
図7〜図10において、横軸は画角番号、縦軸は「ビームスポット径比」である。
ビームスポット径比は、スクリーン上における「1画素に対する、スポットダイアグラムのRMSスポット径」である。
「スポットダイアグラムのRMSスポット径」の算出を図19に即して説明する。
なお、図19は説明上の概念図であり、図に示された「入射瞳の形状、スポットダイアグラムの形状」は、実施例1のものとは異なる。
図19(a)は、第1光学系の「軸(光軸)上の入射瞳」を表し、同図(b)は「軸外の入射瞳」を表す。
これらの入射瞳を「等間隔の格子状に分割」し、それぞれの光線のスポットダイアグラムとして表したものが図19(c)、(d)である。
これらの入射瞳を「等間隔の格子状に分割」し、それぞれの光線のスポットダイアグラムとして表したものが図19(c)、(d)である。
図19(c)、(d)におけるX軸、Y軸の原点は、それぞれの軸方向における「全光線の重心位置」である。
RMSスポット径は、それぞれの光線と「全光線の重心位置」との間隔を2乗和平方にて積み上げたものである。
RMSスポット径は、それぞれの光線と「全光線の重心位置」との間隔を2乗和平方にて積み上げたものである。
RMSスポット径の半径の計算方法を式(B)に示す。ビームスポット径比は、RMSスポット半径の2倍を「RMSスポット直径」として求めている。
「RMSスポット径」は、次の式Bにより算出される「σ2」である。
「RMSスポット径」は、次の式Bにより算出される「σ2」である。
σ2=Σ{Wλ∫∫[(x(λ;xp,yp)−[x])2
+(y(λ;xp,yp)−[y])2]dxpdyp}/ΣWλ (B)
式(B)において、x(λ;xp,yp)は、瞳点(xp,yp)を通り、波長:λで追跡される像平面のx座標であり、[x]は「xの平均値」である。
+(y(λ;xp,yp)−[y])2]dxpdyp}/ΣWλ (B)
式(B)において、x(λ;xp,yp)は、瞳点(xp,yp)を通り、波長:λで追跡される像平面のx座標であり、[x]は「xの平均値」である。
式(B)において、y(λ;xp,yp)は、瞳点(xp,yp)を通り、波長:λで追跡される像平面のy座標であり、[y]は「yの平均値」である。
「Wλ」は「波長:λに対して付けられた重み」で、和(Σ)は波長:λ(赤・緑・青の3波長)についてとる。
「スクリーン上の1画素」は、解像度がWXGA(1280X800)での1画素であり、60インチ時は1.18mm、110インチ時は2.19mmである。
評価波長は、R(620nm)、G(550nm)、B(460nm)の3色に、g線の435nmを加え、色収差の2次スペクトルが補正できていることを確認した。
図7〜図10に示すように、実施例1の投射光学系は60インチ〜110インチのズーム光学系で、上記4波長につき、全画角でビームスポット径比が1.0以下である。
評価波長は、R(620nm)、G(550nm)、B(460nm)の3色に、g線の435nmを加え、色収差の2次スペクトルが補正できていることを確認した。
図7〜図10に示すように、実施例1の投射光学系は60インチ〜110インチのズーム光学系で、上記4波長につき、全画角でビームスポット径比が1.0以下である。
このことから、実施例1の投射光学系の「縦の色収差」が良好に補正されていることが分かる。
図11〜図14には、投射画像の対角長サイズ:60インチ、110インチ(wide側、Tele側)のスクリーン上の光線について、横収差図を示す。
何れも、画角番号:1、5、13、21、25の画角についての横収差図である。
これらの図の縦軸の範囲は、スクリーン上の「±1画素相当」とした。
これらの図の縦軸の範囲は、スクリーン上の「±1画素相当」とした。
図11〜図14に示す通り、各画角において、横収差は良好に補正されている。特に、g線を加えた倍率色収差は、最大でも0.5画素以内に抑えられている。
「実施例2」
実施例2は、図4及び図5に即して説明した投射光学系の具体的な実施例である。
実施例2は、図4及び図5に即して説明した投射光学系の具体的な実施例である。
実施例2の投射光学系の諸元を、表1に倣って表5に示す。
画像表示素子1は、実施例1に示したものと同じものである。
即ち、その画像表示面はである面S0に表示される画像のサイズは「横:縦の長さ比」が16:10で、対角長が0.65インチの長方形形状である。
即ち、その画像表示面はである面S0に表示される画像のサイズは「横:縦の長さ比」が16:10で、対角長が0.65インチの長方形形状である。
面S0と面S1とは、図2における上下方向(Y方向とする。)において、1.1193mmずれている。
即ち、画像表示面の中心は、第1光学系の光軸に対して、図2の上方へ1.1193mmシフトしている。
実施例2の投射光学系の物体側の開口数も、実施例1と同じく0.195である。
実施例2の投射光学系の物体側の開口数も、実施例1と同じく0.195である。
レンズL1の面S1、S2は「ガラスモールドによる非球面」であり、レンズ13はプラスチックの非球面レンズで、その両面である面S22、面S23は非球面である。
第2光学系3をなす凹面ミラーの鏡面である面S24も非球面形状である。
実施例2の投射光学系の非球面データを表2に倣って、表6に示す。
実施例2のように、画像表示素子に最も近いレンズL1を非球面とすることにより、球面収差を最も効率的に補正することができる。
また、レンズL1は、条件(1)と(2)とを満足する材料で形成されており、このようにすることにより「縦の色収差」を最も効率的に補正することができる。
実施例2においては、レンズL1、レンズL2、レンズL10の材料として、硝材:S−FPM3(商品名 株式会社オハラ製)を使用している。
この硝材の屈折率:nd=1.5372、部分分散比:θgF+0.001682νd=0.664であり、条件(1)と(2)を満足する。
レンズL2は「正の屈折力を持つ第1群において最も正の屈折力が強いレンズ」で、レンズL10は「負の屈折力を持つ第3群において最も負の屈折力が強いレンズ」である。
レンズL2は「正の屈折力を持つ第1群において最も正の屈折力が強いレンズ」で、レンズL10は「負の屈折力を持つ第3群において最も負の屈折力が強いレンズ」である。
これらレンズL2、L10が共に条件(1)と(2)を満足することにより、縦の色収差と、色収差の2次スペクトルとを共に良好に補正することができる。
実施例2の投射光学系のフォーカス動作に伴う移動群の移動と投射距離を表7に示す。
第4群がフォーカス群として、投射距離に合わせてフォーカス調整を行う。
フォーカス調整可能な画像サイズは60インチから110インチである。
条件(1)と(2)を満たす硝材によるレンズを使用する第1群と第3群は移動しない構成であるので、投射距離が変わっても縦の色収差の変動を抑えることができる。
フォーカス調整可能な画像サイズは60インチから110インチである。
条件(1)と(2)を満たす硝材によるレンズを使用する第1群と第3群は移動しない構成であるので、投射距離が変わっても縦の色収差の変動を抑えることができる。
第1光学系全系は正の屈折力を持ち、ペッツバール和を+0.0128と正の値にしている。
ペッツバール和を正の値にすることにより、中間像INTを図4に破線で示すように、光軸から(Y方向)離れるに従って像点が縮小側に近づく構成となっている。
このような結像関係とすることで、中間像を物体とする投射画像をスクリーンへ拡大投射する第2光学系3(凹面ミラー)を小型にできる。
実施例2の投射光学系は、このような構成により、小型で「投射装置の短い」投射光学系となっている。
即ち、60〜110インチの投射画像の投射で、画像表示面から第2光学系3である凹面ミラーまでの光軸方向の距離は310mm以下である。
また、60インチの投射画像の投射時の第2光学系3からスクリーン4までの光軸方向の距離は420mm以下に抑えられている。
実施例2の光学系の性能について以下に示す。
表4と図6に即して説明した画角番号と「画像表示面上の対応座標」を用い、60インチと110インチのスクリーン上のビームスポット径比を、図15、図16に示す。
横軸は画角番号、縦軸はビームスポット径比である。
実施例2においてもスクリーン上の1画素は、解像度がWXGA(1280X800)での1画素である。
即ち、投射画像の対角長:60インチのときは1.18mm、対角長:110インチのときは2.19mmである。
評価波長は、実施例1の場合と同様、R(620nm)、G(550nm)、B(460nm)、g(435nm)の4波長とした。
評価波長は、実施例1の場合と同様、R(620nm)、G(550nm)、B(460nm)、g(435nm)の4波長とした。
図15、図16に示されたように、実施例2の投射光学系でも、縦の色収差が良好に補正されている。
即ち、対角長:60インチ〜110インチの投射画像を投射する光学系において、上記4波長について、全画角でビームスポット径比が1.0以下になっている。
図17、図18に、投射画像の対角長サイズ:60インチ、110インチのスクリーン上の光線について、横収差図を示す。
図17、図18に、投射画像の対角長サイズ:60インチ、110インチのスクリーン上の光線について、横収差図を示す。
何れも、画角番号:1、5、13、21、25の画角についての横収差図である。
図の縦軸の範囲はスクリーン上の±1画素相当とした。
図17、図18に示すように、各画角において横収差が良好に補正され、特に、g線を加えた倍率色収差は、最大でも0.5画素以内に抑えられている。
図の縦軸の範囲はスクリーン上の±1画素相当とした。
図17、図18に示すように、各画角において横収差が良好に補正され、特に、g線を加えた倍率色収差は、最大でも0.5画素以内に抑えられている。
この発明の投射光学系では、上述の如く、第1光学系の複数のレンズ群の1以上は正の屈折力を持つ。
そして、第1光学系の正の屈折力をもつレンズ群に含まれる正レンズの1枚以上につき、その材料が条件(1)と(2)を満足する。
条件(2)は、正レンズの材質の屈折率の範囲を規制している。
投射光学系を小型化のためには、第1光学系を構成するレンズの肉厚が薄いことが好ましい。
必要な焦点距離を確保しつつ肉厚を薄くするには、正レンズの硝材は高屈折率であることが好ましい。
条件(2)の下限を超えるような「低屈折率の硝材」を用いると、必要な焦点距離を確保するためにレンズ肉厚が増大し、光学系が大型化し易い。
あるいは、焦点距離を確保しつつ低屈折率な硝材で肉厚を薄くすると、レンズ面の曲率が大きくなり、部品ばらつきや取り付けばらつきによる収差の劣化が大きくなり易い。
逆に、条件(2)の上限を超える高屈折率の硝材で正レンズを形成すると、中間像が第2光学系よりも第1光学系側に結像し、第2光学系(凹面ミラー)が大型化し易い。
条件(1)は、縦の色収差の抑制に有効な条件である。
正レンズの材質が条件(1)の下限を超えるほどアッベ数(分散)が小さいと、縦の色収差が大きく発生してしまう。
逆に、アッベ数は小さくても、条件(1)の上限を超えるほどに部分分散比が大きいと、異常分散性が高くなり、色収差の2次スペクトルが補正過剰となってしまう。
条件(1)を満足する正レンズの使用により、縦の色収差を良好に抑制でき、色収差の2次スペクトルの良好な補正が可能になる。
この発明の投射光学系では、第1光学系のペッツバール和を正としている。
ペッツバール和は「ペッツバール像面の曲率」を示すが、これを正にすることで、ペッツバール像面である「中間像」が第1光学系側に向かって凹の形状をとる。
即ち、第1光学系のペッツバール和を正にしたことにより、中間像は図2、図4に示すように、第2光学系の凹面と「凹面の向き」が同じになる。
即ち、第1光学系のペッツバール和を正にしたことにより、中間像は図2、図4に示すように、第2光学系の凹面と「凹面の向き」が同じになる。
これは、中間像の像点が「光軸から遠い方が第1光学系に近くなる」ように傾斜湾曲させるのに有利である。
第2光学系はその凹面による反射で、中間像の拡大像をスクリーン上に結像させる。
中間像の傾斜湾曲が上記の如くであると、中間像とスクリーンの間の結像の共役関係を、第2光学系を大型化せずに実現しやすい。
従って、第1光学系のペッツバール和を正にすることで、第2光学系のサイズを小さくすることが可能になる。
ペッツバール和(Σ1/(nf))を正にするには、屈折力の強い正レンズ(焦点距離:fが短い)に、低屈折率(nが小さい)なレンズを用いるのが良い。
条件(2)を満足する材料は屈折率が高くはない。従って、条件(1)、(2)を満足する材料で「第1光学系中で正の屈折力が大きいレンズ」を形成するのがよい。
条件(2)を満足する材料は屈折率が高くはない。従って、条件(1)、(2)を満足する材料で「第1光学系中で正の屈折力が大きいレンズ」を形成するのがよい。
上に説明した実施例1、2では、何れも「画像表示素子に最も近い第1群中の正レンズ(実施例1、2で共にレンズL2)の材料が条件(1)と(2)を満足している。
このように、最も屈折力の強い正レンズを、条件(1)、(2)を満足する材料で形成することにより、投射距離、投射光学系の小型化を促進することができる。
投射光学系では一般に、画像表示素子に最も近く、正の屈折力を持つレンズは、光学系組み付けの公差に対する収差の感度が高い。
この感度を抑えるためには、レンズ面の曲率が小さいことが好ましい。レンズ面の曲率の増大を抑えつつ屈折力を確保するには、高屈折率の材料の採用が好ましい。
しかし、一般に、高屈折率の材料は高分散であり、投射光学系の正レンズとして用いた場合、縦の色収差を大きく発生させやすい。
投射光学系の小型化のためには、画像表示素子に近い群を正群にし、その後負群を配置するレトロフォーカスタイプ(拡大側に負 縮小側に正)が有利である。
実施例1や2では、第1群を正群とし、第1群中の正レンズを条件(1)と(2)を満足する材料で形成している。
実施例1や2では、第1群を正群とし、第1群中の正レンズを条件(1)と(2)を満足する材料で形成している。
このようにすることにより、投射光学系の小型化と、縦の色収差の低減が可能になる。
実施例1、2では、第1光学系中の「負の屈折力の第3群」内の負の屈折力を持つレンズL10の材料が、条件(1)と(2)を満足している。
第1光学系内の正の屈折力を持つレンズ群内の正レンズのみを、条件(1)、(2)を満足する材料で形成した場合、色収差の2次スペクトルが残存しやすい。
この残存する2次スペクトルを除去することは可能であるが、条件(1)、(2)をも満足しない材料のレンズを用いるのでは、複数枚のレンズが必要になる。
実施例1、2では、第1光学系中の負の屈折力を持つレンズ群中に条件(1)、(2)を満足する材料による負レンズとしてレンズL10を用いている。
このように負の屈折力のレンズ群の負レンズも、条件(1)、(2)を満足する材料で形成することにより、異常分散性を合わせることができる。
従って、レンズ枚数を増やすことなく、投射光学系全系の縦の色収差のおよび色収差の2次スペクトルを合わせて相殺することができる。
実施例1、2において、条件(1)、(2)を満足する材料による「第1群中の正レンズ(レンズL2)」は、第1群中で正の屈折力が最も高いレンズである。
実施例1、2において、条件(1)、(2)を満足する材料による「第3群中の負レンズ(レンズL10)」は、第3群中で負の屈折力が最も高いレンズである。
このようにすることにより、条件(1)、(2)を満足する材料を用いることによる、上述の効果を、有効に高めることができる。
実施例1においては、第2群がズーム群、第4群がフォーカス群である。実施例2においては第4群がフォーカス群である。
そして、条件(1)、(2)を満足する材料による正レンズ、負レンズは、これらズーム群、フォーカス群の何れにも含まれていない。
条件(1)、(2)を満足する材料によるレンズは、縦の色収差に関して高い補正効果を持っている。
ズーム動作やフォーカス動作によってレンズ位置が動くと、色収差の補正量も変わり、全てのズーム領域やフォーカス点で収差をバランス良く補正することが困難になる。
ズーム動作やフォーカス動作によってレンズ位置が動くと、色収差の補正量も変わり、全てのズーム領域やフォーカス点で収差をバランス良く補正することが困難になる。
条件(1)、(2)を満たすレンズを、フォーカス動作やズーム動作により移動しない群に採用することが望ましい。
上に説明した実施の各形態において用いられる画像表示素子1は、液晶パネルやDMD等の公知の種々のライトバルブが使用可能である。
これらのライトバルブの種類に応じて、ライトバルブを照明する照明系も種々可能であり、従来から種々のものが提案され、知られている。
プロジェクタの照明系としては、これら種々のものを適宜用いることができる。
以下には、照明系の2例を簡単に説明する。
図20は、ライトバルブ(画像表示素子)としてDMDを用いる場合の照明系を説明するための図である。リフレクタを有する光源装置21からは白色光が放射される。
放射された白色光は、リレーレンズ系23により「照度均一化処理と偏光調整処理」を受ける。
光源装置21の発光源としては、ハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ、超高圧水銀ランプ、LEDなどが用いられる。
リレーレンズ系23は、光源装置21から入射する光束をリレーするリレーレンズと共に、光の偏光方向を1方向に揃える偏光調整を行い、直線偏光状態の光を射出させる。
リレーレンズ系23は、光源装置21から入射する光束をリレーするリレーレンズと共に、光の偏光方向を1方向に揃える偏光調整を行い、直線偏光状態の光を射出させる。
リレーレンズ系23はまた、所謂インテグレータ光学系を融資、光束断面における光強度を均一化する。
このようにして、リレーレンズ系23から、直線偏光状態で、照度が均一化された指向性のある光束が射出する。
この光束はカラーホイール25を透過する。
カラーホイール25は、等速回転して、透過光を例えば、赤・緑・青の3色に時分割する。時分割された各色の光は偏光ビームスプリッタ27に入射する。
カラーホイール25は、等速回転して、透過光を例えば、赤・緑・青の3色に時分割する。時分割された各色の光は偏光ビームスプリッタ27に入射する。
図20の例では、カラーホイール25側から入射する光束は、偏光ビームスプリッタ27の偏光分離膜に対してS偏光となっており、ライトバルブ29側へ反射される。
ライトバルブ29は、DMDと1/4波長板とを組み合わせてなり、表示された画像により強度変調された反射光の偏光方向を入射光の偏光方向に対して90度旋回させる。
このようにして、偏光方向を旋回された反射光は偏光ビームスプリッタ27を透過して投射光学系31に入射し、図示されないスクリーン上に拡大画像として投射される。
拡大画像の色は、カラー画像の赤・緑・青の各成分が順次に入れ替わり、観察者の目にはカラー画像として映ずる。
投射光学系としては上に実施の各形態を説明したものが適宜用いられる。
図21は、ライトバルブ(画像表示素子)として、赤・緑・青の反射型の液晶パネルLPR、LPG、KPBを用いる場合の照明系を説明するための図である。
光源装置21から放射された指向性を持つ白色光束は、リレーレンズ系23により導光されつつ、「照度均一化処理と偏光調整処理」を受けて射出する。
射出した光束は、ダイクロイックミラーDM1、DM2、ミラーM3により反射されて色分解され、光路を屈曲される。
ダイクロイックミラーDM1により選択的に反射された「青色光」は、ミラーM3で反射され、偏光ビームスプリッタ27Bにより反射されて液晶パネルLPBに入射する。
ダイクロイックミラーDM1を透過し、ダイクロイックミラーDM2で選択的に反射された「緑色光」は、偏光ビームスプリッタ27Gに入射して反射される。
このように反射された光束は液晶パネルLPGに入射する。
ダイクロイックミラーDM1、DM2を透過した「赤色光」は、偏光ビームスプリッタ27Rにより反射されて液晶パネルLPRに入射する。
液晶パネルLPR、LPG、LPBは、表示された画像の画素の部分で反射光の偏光方向を90度旋回させる機能を持つ。
従って、液晶パネルLPR、LPG、LPBにより強度変調された反射光は、偏光ビームスプリッタ27R、27G、27Bを透過し、色合成プリズム270に入射する。
色合成プリズム270は、入射してくる画像光束を色合成し、カラー画像光束として投射光学系31に入射し、図示されないスクリーン上にカラー拡大画像として投射される。
投射光学系としては上に実施の各形態を説明したものが適宜用いられる。
なお、図21の照明系の場合、画像表示素子LPR等から投射光学系31の第1光学系の第1面までの距離が長くなる。
この場合、投射光学系として、上記距離に応じたバックフォーカスを持つものを設計することができる。
以上、実施の形態及び具体的な実施例を説明したが、この発明は、これら実施の形態、実施例に限定されるものではない。
これら実施の形態や実施例を、発明の主旨及び範囲を逸脱することなく、変更又は変形することができる。
1 画像表示素子
2 第1光学系
3 第2光学系(凹面ミラー)
4 スクリーン
INT 中間像
2 第1光学系
3 第2光学系(凹面ミラー)
4 スクリーン
INT 中間像
Claims (9)
- 画像表示素子に表示された画像を、スクリーン上に拡大して投射する投射光学系において、
画像表示素子側から順に、第1光学系と、第2光学系とを有し、
前記第1光学系は、複数のレンズ群を有し、ペッツバール和が正であって、前記画像表示素子に表示された画像を中間像として結像させる機能を持ち、
前記第2光学系は、前記第1光学系に対して凹面を向けた凹面ミラーを有し、前記中間像を拡大して前記スクリーン上に結像する機能を有し、
前記第1光学系の複数のレンズ群の1以上は正の屈折力を持ち、
前記第1光学系の正の屈折力をもつレンズ群に含まれる正レンズの1枚以上につき、その材料の屈折率:nd、アッベ数:νd、部分分散比:θgFが、条件:
(1) 0.651<θgF+0.001682νd<0.673
(2) 1.50<nd<1.60
を満足するレンズを有することを特徴とする投射光学系。 - 請求項1記載の投射光学系において、
第1光学系が、負の屈折力のレンズ群を1以上有し、前記負の屈折力のレンズ群に含まれる負レンズの1枚以上につき、その材料の屈折率:nd、アッベ数:νd、部分分散比:θgFが、条件:
(1) 0.651<θgF+0.001682νd<0.673
(2) 1.50<nd<1.60
を満足するレンズを有することを特徴とする投射光学系。 - 請求項1または2記載の投射光学系において、
第1光学系の正の屈折力のレンズ群に含まれる正レンズのうち、正の屈折力が最も強い正レンズの材料が、条件(1)及び(2)を満足することを特徴とする投射光学系。 - 請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の投射光学系において、
第1光学系が、負の屈折力のレンズ群を1以上有し、前記負の屈折力のレンズ群に含まれる負レンズのうち、負の屈折力が最も大きい負レンズの材料が、条件(1)及び(2)を満足することを特徴とする投射光学系。 - 請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の投射光学系において、
第1光学系により結像される中間像は、前記第1光学系と第2光学系の間に結像し、前記中間像は、光軸に近い像点よりも、遠い像点の方が、第1光学系に近くなるように傾斜湾曲していることを特徴とする投射光学系。 - 請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の投射光学系において、
条件(1)と(2)を満足する正レンズが、画像表示素子に最も近いレンズであって、非球面レンズであることを特徴とする投射光学系。 - 請求項1から請求項6までの何れか1項に記載の投射光学系において、
第1光学系を構成する複数のレンズ群は、正レンズ群、負レンズ群を有し、
前記複数のレンズ群中に、投射距離に合わせてスクリーン上の投射画像のフォーカス調整をするフォーカス群を含み、
前記フォーカス群は、条件(1)および(2)を満足する材料による正レンズまたは負レンズを含まないことを特徴とする投射光学系。 - 請求項1から請求項7までの何れか1項に記載の投射光学系において、
第1光学系を構成する複数のレンズ群は、正レンズ群、負レンズ群を有し、
前記複数のレンズ群中に、投射距離を変えずに投射画像のサイズを変えるズーム群を含み、
前記ズーム群は、条件(1)および(2)を満足する材料による正レンズまたは負レンズを含まないことを特徴とする投射光学系。 - 画像表示素子に表示された画像を、投射光学系により、スクリーン上に拡大して投射する画像投射装置において、
投射光学系として、請求項1から請求項8までの何れか1項に記載のものを用いたことを特徴とする画像投射装置。
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JP2013049709A JP2014174483A (ja) | 2013-03-12 | 2013-03-12 | 投射光学系および画像投射装置 |
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---|---|---|---|---|
JP2017207621A (ja) * | 2016-05-18 | 2017-11-24 | 株式会社リコー | 投射装置 |
JP2019164184A (ja) * | 2018-03-19 | 2019-09-26 | セイコーエプソン株式会社 | 投射光学系及び投射型画像表示装置 |
-
2013
- 2013-03-12 JP JP2013049709A patent/JP2014174483A/ja active Pending
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CN110286478A (zh) * | 2018-03-19 | 2019-09-27 | 精工爱普生株式会社 | 投射光学系统以及投射型图像显示装置 |
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