JP2007322730A - 顕微鏡用対物レンズおよび対物レンズ駆動機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で高速な合焦動作が可能な顕微鏡用対物レンズおよび対物レンズ駆動機構を提供すること。
【解決手段】レボルバ11にネジ止めされる外枠1と、外枠1に嵌装され、レンズ4を有した内枠2と、内枠2を光軸Cに沿って試料S側に押し付けるコイルバネ3と、内枠2を光軸Cに沿って試料Sの反対方向に押圧しつつ摺動させるアクチュエータ5とを備え、アクチュエータ5は外枠1に固定端部材6を介して固定されるようにしている。
【選択図】 図1
【解決手段】レボルバ11にネジ止めされる外枠1と、外枠1に嵌装され、レンズ4を有した内枠2と、内枠2を光軸Cに沿って試料S側に押し付けるコイルバネ3と、内枠2を光軸Cに沿って試料Sの反対方向に押圧しつつ摺動させるアクチュエータ5とを備え、アクチュエータ5は外枠1に固定端部材6を介して固定されるようにしている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、光学顕微鏡に用いられる顕微鏡用対物レンズおよび対物レンズ駆動機構に関するものである。
従来から、顕微鏡用対物レンズには、スプリング緩衝機構を備え、このスプリング緩衝機構は、試料との接触時に、試料を破壊しないように、対物レンズ先端を含むレンズ群がスプリングによって変位するようにしている(特許文献1参照)。試料と対物レンズ先端との距離は、作動距離と呼ばれ、高倍率の対物レンズなどのように、この作動距離が短い顕微鏡用対物レンズでは、このスプリング緩衝機構を持たせることが好ましい。
ところで、一般的な光学顕微鏡では、レボルバに取り付けられた対物レンズを手動または電動でこのレボルバを上下させて試料に合焦させている。この合焦動作あるいは光軸方向に試料を走査する場合、きめ細かくかつ迅速に行いたいという要望があり、この要望を満たすために、圧電素子を用いて対物レンズを微動させることによって合焦動作などを行うようにするものがある(特許文献2,3参照)
しかしながら、上述した特許文献2などに示された従来の合焦動作可能な顕微鏡用対物レンズは、顕微鏡用対物レンズ自体の機構を大きく変更しなくてはならず、簡易に高速な合焦動作を実現することができないという問題点があった。
なお、特許文献3などに示された顕微鏡用対物レンズでは、大きな重量の対物レンズを変位させる必要があることから、高速な合焦動作が困難であるという問題点があった。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で高速な合焦動作が可能な顕微鏡用対物レンズおよび対物レンズ駆動機構を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかる顕微鏡用対物レンズは、顕微鏡本体にネジ止めされる外枠と、前記外枠に嵌装され、レンズを有した内枠と、前記内枠を光軸に沿って試料側に押し付けるバネ部材と、前記内枠を光軸に沿って前記試料の反対方向に押圧しつつ摺動させるアクチュエータと、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる顕微鏡用対物レンズは、上記の発明において、前記アクチュエータは前記外枠に固定されることを特徴とする。
また、この発明にかかる対物レンズ駆動機構は、顕微鏡本体にネジ止めされる外枠と、前記外枠に嵌装され、レンズを有した内枠と、前記内枠を光軸に沿って試料側に押し付けるバネ部材とを有した対物レンズに着脱可能であり、前記内枠を光軸に沿って前記試料の反対方向に押圧しつつ摺動させるアクチュエータを備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる対物レンズ駆動機構は、上記の発明において、前記アクチュエータは前記外枠に着脱可能に固定されることを特徴とする。
この発明にかかる顕微鏡用対物レンズおよび対物レンズ駆動機構では、内枠を光軸に沿って試料の反対方向に押圧しつつ摺動させるアクチュエータを備えるのみという簡易な構成で、特にこのアクチュエータを外枠に固定するのみという簡易な構成を付加するのみで、高速な合焦動作を実現することができるという効果を奏する。
以下、この発明を実施するための最良の形態である顕微鏡用対物レンズおよび対物レンズ駆動機構について説明する。
(実施の形態)
まず、この発明の実施の形態にかかる顕微鏡用対物レンズおよび対物レンズ駆動機構について説明する。図1は、この発明の実施の形態にかかる顕微鏡用対物レンズの構成を示す断面図である。図1に示すように、この実施の形態にかかる顕微鏡用対物レンズ10は、光学顕微鏡などに備えられるレボルバ11に取り付けられる。
まず、この発明の実施の形態にかかる顕微鏡用対物レンズおよび対物レンズ駆動機構について説明する。図1は、この発明の実施の形態にかかる顕微鏡用対物レンズの構成を示す断面図である。図1に示すように、この実施の形態にかかる顕微鏡用対物レンズ10は、光学顕微鏡などに備えられるレボルバ11に取り付けられる。
顕微鏡用対物レンズ10は、筒状の外枠1を有し、この外枠1内に筒状の内枠2が嵌め込まれ、内枠2は、外枠1内で光軸Cに沿って摺動可能に保持される。外枠1内のレボルバ11側には、コイルバネ3が設けられ、このコイルバネ3によって内枠2は、試料S側に押し付けられた状態となる。内枠3内には、光軸Cに沿って複数のレンズ4が設けられ、これらを保持することによって対物レンズ系を形成している。外枠1の試料S端では、試料Sに最も近接したレンズ4が露出し、テーパ部1aを形成しているとともに、テーパ部1a基部近傍に止め部2cを有する。一方、外枠2の試料S端では、円形の開口を有し、テーパ部1aの突出を許すとともに、開口を形成する端面1cを有し、この端面1cと止め部2cとが当接することによって内枠2が外枠1から抜け出ないようにしている。
一方、外枠1のレボルバ11側内部には、コイルバネ3を保持するとともに、このコイルバネ3の口径よりも小さい口径であった対物レンズ系の光路を妨げない開口が形成される。さらに外枠1のレボルバ11端外部には、ネジ溝1bが形成され、外枠11すなわち顕微鏡用対物レンズ10は、レボルバ11側に螺合して固定される。このようにして、この顕微鏡用対物レンズ10は、内枠2が外枠1内でコイルバネ3によって押圧されつつ光軸Cに沿って摺動可能に嵌め込まれることによって、対物レンズの緩衝機構が形成される。
ここで、外枠1の外部および試料S側には、固定端部材6と作用端部材7とに挟まれたアクチュエータ5が設けられる。作用端部材7は、外枠1の試料S側に形成された開口よりも狭い開口を形成した円盤状部材であり、この開口にテーパ部1aの途中斜面が係合するようになっている。固定端部材6は、光軸に沿って伸縮する直線運動の基準位置を固定する部材であり、外枠1の外周に着脱可能に固定される。なお、固定端部材6は、着脱可能でなく、単に固定してもよい。
アクチュエータ5は、たとえば圧電素子によって実現され、制御装置8がアクチュエータ5である圧電素子に所望の電圧を印加することによってアクチュエータが光軸Cに沿って伸縮する(図2参照)。ここで、アクチュエータ5は、固定端部材6によって外枠1に固定されているため、作用端部材7が光軸Cに沿って移動することになる。この結果、内枠2は、コイルバネ3の押圧力に逆らってレボルバ11側に光軸Cに沿って摺動させることができる。すなわち、光軸Cに沿って内枠2を外枠1に対して相対的に高速に摺動させることができる。ここで、外枠1とレボルバ11とは固定されているので、顕微鏡本体であるレボルバ11に対して内枠2の対物レンズ系が光軸に沿って摺動し、合焦動作が行われる。なお、アクチュエータ5、固定端部材6、および作用端部材7は、着脱可能な対物レンズ駆動機構に対応する。
この実施の形態では、コイルバネ3を用いた対物レンズ緩衝機能を有し、レボルバ11に個々に取り付けられる汎用の顕微鏡用対物レンズであっても、簡易な構成の対物レンズ駆動機構を顕微鏡用対物レンズ自体に付加することによって、対物レンズ系の合焦動作を高速に行うことができる。なお、この実施の形態では、簡易な構成の対物レンズ駆動機構を設けるようにしているが、もちろん、元来の対物レンズ緩衝機能が妨げられるものではない。
なお、上述したアクチュエータ5は、圧電素子によって実現するようにしていたが、これに限らず、磁界によって変位される磁歪素子などによって直線運動を行わせるようにしてもよい。
1 外枠
1a テーパ部
1b ネジ溝
1c 端面
2 内枠
2c 止め部
3 コイルバネ
4 レンズ
5 アクチュエータ
6 固定端部材
7 作用端部材
10 顕微鏡用対物レンズ
11 レボルバ
C 光軸
S 試料
1a テーパ部
1b ネジ溝
1c 端面
2 内枠
2c 止め部
3 コイルバネ
4 レンズ
5 アクチュエータ
6 固定端部材
7 作用端部材
10 顕微鏡用対物レンズ
11 レボルバ
C 光軸
S 試料
Claims (4)
- 顕微鏡本体にネジ止めされる外枠と、
前記外枠に嵌装され、レンズを有した内枠と、
前記内枠を光軸に沿って試料側に押し付けるバネ部材と、
前記内枠を光軸に沿って前記試料の反対方向に押圧しつつ摺動させるアクチュエータと、
を備えたことを特徴とする顕微鏡用対物レンズ。 - 前記アクチュエータは前記外枠に固定されることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡用対物レンズ。
- 顕微鏡本体にネジ止めされる外枠と、前記外枠に嵌装され、レンズを有した内枠と、前記内枠を光軸に沿って試料側に押し付けるバネ部材とを有した対物レンズに着脱可能であり、前記内枠を光軸に沿って前記試料の反対方向に押圧しつつ摺動させるアクチュエータを備えたことを特徴とする対物レンズ駆動機構。
- 前記アクチュエータは前記外枠に着脱可能に固定されることを特徴とする請求項3に記載の対物レンズ駆動機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006152587A JP2007322730A (ja) | 2006-05-31 | 2006-05-31 | 顕微鏡用対物レンズおよび対物レンズ駆動機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006152587A JP2007322730A (ja) | 2006-05-31 | 2006-05-31 | 顕微鏡用対物レンズおよび対物レンズ駆動機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007322730A true JP2007322730A (ja) | 2007-12-13 |
Family
ID=38855598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006152587A Pending JP2007322730A (ja) | 2006-05-31 | 2006-05-31 | 顕微鏡用対物レンズおよび対物レンズ駆動機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007322730A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011018018A (ja) * | 2009-06-10 | 2011-01-27 | Yokogawa Electric Corp | 光学顕微鏡 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61162015A (ja) * | 1984-12-27 | 1986-07-22 | ベブ・カール・ツアイス・イエーナ | 一定の調整長さを有する可変浸液用顕微鏡対物レンズ |
JPH0821961A (ja) * | 1994-07-08 | 1996-01-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 顕微鏡の自動焦点装置 |
JPH10123426A (ja) * | 1996-10-22 | 1998-05-15 | Nikon Corp | 顕微鏡用対物レンズ |
-
2006
- 2006-05-31 JP JP2006152587A patent/JP2007322730A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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