JP2009109786A - 顕微鏡対物レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明では、試料に凹凸がある場合でも、試料の移動とレボルバの回転を行う際に対物レンズと試料の衝突が起きない顕微鏡対物レンズを提供することを課題とする。
【解決手段】上記課題は、光学素子を保持する中枠と前記中枠を内部に嵌め合わせて保持する外枠を有する顕微鏡対物レンズにおいて、前記内枠は前記外枠の内部で光軸方向に摺動可能に設置され、前記顕微鏡対物レンズの全長は、観察時の通常状態と収縮状態の、それぞれの状態で保持されることを特徴とする顕微鏡対物レンズによって解決される。
【選択図】図3

Description

本発明は顕微鏡の対物レンズに関する。
顕微鏡の対物レンズは高解像を求めると作動距離が短くなってしまう。その理由は、高解像を達成するには高開口数でなくてはいけなく、そのためにはレンズの最先端面が試料に近づいてしまうからである。よって、顕微鏡において高解像と長作動距離を両立することは非常に難しい。
そして、作動距離が短いことは作業性の悪さに直結する。観察をしながら試料を操作するような時はもちろんのこと、ステージ上の試料を交換するときやレボルバを回して対物レンズの倍率を交換するときにも大きく影響する。試料がほぼ完全に平面である場合には、一般的な顕微鏡の構成は単純にレボルバを回しても試料と対物レンズが衝突することはないし、また焦点を合わせ直す必要はほとんどない。しかし、試料がシャーレなどに入っている場合や試料自身に凹凸がある場合は、対物レンズを交換するためにステージを一旦下げる必要がある。このとき、ステージを上下させたために合焦作業を初めからやり直す必要があり、非常に作業効率が悪い。なお、このことは試料を交換する場合にも当てはまり、数多くの試料を連続して扱うような場合には非常に不便となる。
上記のこのような課題に対して従来は特許文献1のような方式が提案されていたが、顕微鏡装置に変更を加えなければいけなかった点で、汎用性が小さかった。
実開平06−004720号公報
上記の技術的問題に鑑み、試料に凹凸がある場合でも、試料の移動とレボルバの回転を行う際に対物レンズと試料の衝突が起きない顕微鏡対物レンズを提供することを課題とする。
本発明の上記の課題は、光学素子を保持する中枠と前記中枠を内部に嵌め合わせて保持する外枠を有する顕微鏡対物レンズにおいて、前記内枠は前記外枠の内部で光軸方向に摺動可能に設置され、前記顕微鏡対物レンズの全長は、観察時の通常状態と収縮状態の、それぞれの状態で保持されることを特徴とする顕微鏡対物レンズによって解決される。本構成の顕微鏡によれば、収縮状態で保持できるので、試料の移動とレボルバの回転を行う際に対物レンズと試料の衝突が起きない。
上記構成において、前記通常状態は、前記中枠と前記外枠の間に架設されたバネによって押圧を掛けられ、前記中枠と前記外枠の一部が互いに当て付けられる事によって固定され、前記収縮状態は、前記外枠に設置されたネジによって、前記中枠をネジ止めることによって保持される構成が考えられる。
あるいは、前記通常状態は、前記中枠と前記外枠の間に架設されたバネによって押圧を掛けられ、前記中枠と前記外枠の一部が互いに当て付けられる事によって固定され、前記収縮状態は、前記中枠に設置されたネジによって、前記外枠をネジ止めることによって保持される構成も考えられる。
さらに、前記中枠と前記外枠の接触面はネジ山を設けられ(螺刻)、螺旋状に摺動しながら前記通常状態と前記収縮状態を往復する構成も考えられ、このとき、前記通常状態は、前記中枠と前記外枠の一部が互いに当て付けられる事によって固定される構成も考えられる。
または、前記通常状態は、前記中枠と前記外枠の間に架設されたバネによって押圧を掛けられ、前記中枠と前記外枠の一部が互いに当て付けられる事によって固定され、前記収縮状態は、前記中枠に設置された凹部に前記外枠に設置されたプランジャーが嵌め入ることによって固定される構成も考えられる。
あるいは、前記中枠と前記外枠の間に架設されたバネによって引圧を掛けられ、前記中枠と前記外枠の間の当接面はそれぞれ凹凸を持ち、前記凹凸の噛み合わせによって、前記通常状態と前記収縮状態が保持される構成も好ましい。
さらに、前記外枠はカム溝を刻んだ可動環を設置し、前記カム溝に係合されたカムピンは、前記外枠を貫き、前記中枠に固設され、前記可動環の回転によって、前記中枠が摺動する構成も考えられる。
本発明の課題は、光学素子を保持する中枠と前記中枠を内部に保持する外枠を有する顕微鏡対物レンズにおいて、前記中枠は、光軸と垂直方向な回転軸で回転可能に保持されることを特徴とする顕微鏡対物レンズによっても解決される。
本発明によれば、試料に凹凸がある場合でも、試料の移動とレボルバの回転を行う際に対物レンズと試料の衝突が起きない顕微鏡対物レンズを提供される。
すなわち、ステージを動かすことなく試料の移動とレボルバの回転を行えるので、合焦状態を維持したまま試料の移動とレボルバの回転を行える。
以下では、図面を参照しながら本発明の実施の形態について述べる。
図1は本願発明による対物レンズを利用する一般的な顕微鏡の構成を説明する図である。本願発明の実施には図1に示される構成の顕微鏡に限定されるものではないが、説明のし易さのために特定の構成に基づいて説明する。
顕微鏡1はステージ2の上に試料を載せて、対物レンズ3と接眼レンズ4を通して観察する。このとき、不図示の結像レンズやプリズムなどが顕微鏡内部に備えられていることは言うまでもない。本構成の顕微鏡は正立型の透過照明を利用する構成となっているので、顕微鏡1の後部には光源5が配置され、光源5からの照明光はフィールドレンズ6とコンデンサレンズ7を通してステージ2の上の試料を照射する。
本構成の顕微鏡1では焦準ハンドル8を回し、ステージ2を上下させることによって焦点を合わせる。すなわち、試料と対物レンズ3の距離をステージの上下移動で調節するのである。
また、対物レンズ3はレボルバ9につけられ、レボルバ9を回転させることによって適宜倍率を変えながら観察できるようになっている。このときすべての対物レンズ3はレボルバ9から焦点位置までの距離(同焦距離という)が一定となるように設計されている。そのおかげで、倍率を変更したときに改めて焦点を合わせなおす必要がない。
通常ならば対物レンズと試料は衝突しないように設計されているのであるが、試料に凹凸がある場合にはこの限りでない。この場合、レボルバを回転させる時にステージを一度下げなければいけない。
図2は試料に凹凸がある典型的な場合を図示している。図2の(a)はシャーレ10の中に入った生物標本を観察している生物顕微鏡の場合を示している。この場合、シャーレ10の縁が対物レンズ3の作動距離よりも高い場所にあるので、レボルバ9を回転させた場合に衝突してしまうことがある。また、図2の(b)は基板11上の半導体を検査している工業用顕微鏡の場合を示している。基板上には抵抗などの素子が配置されていることがあり、その場合はレボルバ9を回転させたときに対物レンズ3が衝突してしまうことがある。
本願発明では上記のような衝突を避けるために対物レンズに伸縮機能を持たせる。以下では本願発明の実施の形態について例示する。
図3から図5は本願発明の実施による顕微鏡対物レンズの第1形態例を示す図である。図3ではこの顕微鏡対物レンズの断面図を概略的に示し、図4は観察時の外観を示し、図5は収縮時の外観を示している。
図3の断面図から読み取れるように、本願発明の実施による顕微鏡対物レンズは、通常の顕微鏡対物レンズと同様に、光学素子12は保持枠13によって支えられ、その保持枠13は中枠14の内部に配置することによって、複数の光学素子12を適切に配置している。そして中枠14は外枠15の内部に嵌め込まれ、外枠15がレボルバに固定されることによって対物レンズ全体が顕微鏡に備え付けられる。このとき、レボルバと接する胴付面16と焦点面17の距離は同焦距離と呼ばれ、顕微鏡メーカー毎に同じ距離となっている。
本実施の形態による顕微鏡対物レンズでは、更に中枠14に固定されたカバー18を備え、カバー18と外枠15の間を押しバネ19を渡している。また、中枠14と外枠15は摺動可能に嵌め合わせておき、カバー18と中枠14と保持枠13と光学素子12は一体として光軸方向に移動が可能にする。すなわち本実施の構成ではカバー18は中枠14の一部と見做せる作用をする。このとき、外枠15に固定されたピン20をカバー18に彫られた長溝21に嵌め合わせることによって可動範囲を規定する。つまり、ピン20と長溝21がバネ19の力によって当て付けられる位置により、同焦距離が規定される。
このとき、バネ19の力はピン20に対して垂直には掛かっていない。すなわち、長溝21の端面にピン20が当て付いた状態では、そこを軸に中枠14を回転させる力が働く。中枠14と外枠15の間は摺動可能にするために多少のクリアランスを持っていて、このクリアランスによるガタが摺動時に光学系を偏心させてしまうことがある。本構成では、中枠14を回転させる力が働いているので、クリアランスによるガタを抑えることができる。
押しバネ19はカバー18と外枠15の間でカバーを前方に押す方向に力を掛けておき、通常状態(観察時)は対物レンズの全長が通常状態となる。一方で、収縮時の状態を保持するために本実施例では留めネジ22を外枠15に固定し、カバー18をネジ締めて収縮状態を保持する。このとき、カバー18に長溝を彫り、その長溝を貫く形態で留めネジ22を配置することによって効率よく収縮状態を保持することができる。
図4の外観図は観察時の通常状態の外観図を示している。本実施例ではカバー18には長溝が彫られ、その長溝に留めネジ22が貫き、この留めネジ22自体は不図示部分で外枠15に固定されている。同図から読み取れるように、この留めネジ22を締めることによって、カバー18と外枠15は押し付け合い、その位置で固定される構成を取っている。
図5の外観図は収縮時の外観を示している。同図から読み取れるように、胴付面16からカバー18までの距離が図4の観察時よりも短くなり、焦点面17と対物レンズの先端部分の距離が開いている。この状態で留めネジ22を締めることによって収縮状態を保持する。
本実施の形態では、ネジ22によって固定されるので、完全に収縮した状態に限らず、任意の状態で保持することができる。例えば倒立顕微鏡に本実施形態の対物レンズを利用した場合、観察時の通常状態でも固定できるので、対物レンズ自身の重さにより収縮してしまうのを防ぐことができる。
図6から図8は本願発明の実施による顕微鏡対物レンズの第2形態例を示す図である。図6ではこの顕微鏡対物レンズの断面図を概略的に示し、図7は観察時の外観を示し、図8は収縮時の外観を示している。
図6の断面図から読み取れるように、本実施例の顕微鏡対物レンズは、通常の顕微鏡対物レンズと同様に、光学素子12は保持枠13によって支えられ、その保持枠13は中枠14の内部に配置することによって、複数の光学素子12を適切に配置している。そして中枠14は外枠15の内部に嵌め込まれ、外枠15がレボルバに固定されることによって対物レンズ全体が顕微鏡に備え付けられる。
また、実施例1と同様に、更に中枠14に固定されたカバー18を備え、カバー18と外枠15の間を押しバネ19を渡している。また、中枠14と外枠15は摺動可能に嵌め合わせておき、カバー18と中枠14と保持枠13と光学素子12は一体として光軸方向に移動が可能にする。すなわち本実施の構成ではカバー18は中枠14の一部と見做せる作用をする。
本実施例ではカバー18と外枠15にネジ山24を切り、螺合させながら摺動可能とする。この構成によって、適度に摩擦抵抗が加わり、中枠14と外枠15がどの位置でも適切に保持される。さらに、カバー18と外枠15の間に押しバネ19を配置することによりバックラッシュが抑えられ、より精度の高い操作が行える。
本実施例では一定した同焦距離を確保するためにストッパー23を備える。本実施例ではストッパー23はカバー18の延長のような形態を採っており、外枠15と当て付くことによって可動範囲を規定する。
図7の外観図は観察時の通常状態の外観図を示している。本実施例ではカバー18にストッパー23が接続され、一つのカバーのような形態をしている。
図8の外観図は収縮時の外観を示している。同図から読み取れるように、胴付面16からストッパー23までの距離が図7の観察時よりも短くなり、焦点面17と対物レンズの先端部分の距離が開いている。
本実施の形態では、ネジ山の摩擦によって固定されるので、完全に収縮した状態に限らず、任意の状態で保持することができる。さらに、構成が簡単であるので、対物レンズの周辺に作業スペースが少ない場合でも容易に操作が可能である。
図9と図10は本願発明の実施による顕微鏡対物レンズの第3形態例を示す図である。図9ではこの顕微鏡対物レンズの通常状態の断面図と外観図を概略的に示し、図9ではこの顕微鏡対物レンズの収縮状態の断面図と外観図を概略的に示している。
図9と図10から読み取れるように、本実施例の顕微鏡対物レンズは、通常の顕微鏡対物レンズと同様に、光学素子12は保持枠13によって支えられ、その保持枠13は中枠14の内部に配置することによって、複数の光学素子12を適切に配置している。そして中枠14は外枠15の内部に嵌め込まれ、外枠15がレボルバに固定されることによって対物レンズ全体が顕微鏡に備え付けられる。
また、実施例1と同様に、更に中枠14に固定されたカバー18を備え、カバー18と外枠15の間を押しバネ19を渡している。また、中枠14と外枠15は摺動可能に嵌め合わせておき、カバー18と中枠14と保持枠13と光学素子12は一体として光軸方向に移動が可能にする。すなわち本実施の構成ではカバー18は中枠14の一部と見做せる作用をする。
本実施の形態では、ストッパー23の一部にプランジャー(バネ25、ボール26)を備え、外枠15に彫られた溝27にプランジャーを嵌め入れることによって収縮状態を保持する。この状態は図10より読み取れる。また、ストッパー23の一部と外枠15の一部を押しバネ19の力によって当て付けることによって通常状態を規定する。この状態は図9より読み取れる。
本実施の形態では、光軸方向に移動させるだけで通常状態と収縮状態を切り換えることができるので、操作が簡単である。また、合焦動作中に誤って対物レンズの先端と試料が衝突してしまった場合にも、バネ19が緩衝作用を働き、対物レンズや試料の破損を防ぐことができる。
さらに、プランジャー(バネ25、ボール26)によって中枠14は外枠15に押し付けられて摺動するので、中枠14と外枠15の間のクリアランスによるガタ付を抑えられる。
図11と図12は本願発明の実施による顕微鏡対物レンズの第4形態例を示す図である。図11ではこの顕微鏡対物レンズの断面図と外観図を概略的に示し、図12ではこの顕微鏡対物レンズの当接面を概略的に示している。
図11から読み取れるように、本実施例の顕微鏡対物レンズは、通常の顕微鏡対物レンズと同様に、光学素子12は保持枠13によって支えられ、その保持枠13は中枠14の内部に配置することによって、複数の光学素子12を適切に配置している。そして中枠14は外枠15の内部に嵌め込まれ、外枠15がレボルバに固定されることによって対物レンズ全体が顕微鏡に備え付けられる。
また、実施例1と同様に、更に中枠14に固定されたカバー18を備え、カバー18と外枠15の間を引きバネ28を渡している。また、中枠14と外枠15は摺動可能に嵌め合わせておき、カバー18と中枠14と保持枠13と光学素子12は一体として光軸方向に移動が可能にする。すなわち本実施の構成ではカバー18は中枠14の一部と見做せる作用をする。
本実施の形態ではカバー18と外枠15の間を引きバネ28によって張力を掛けているので、両者の間は当接面29によって当て付く。そして、本実施の形態ではこの当接面29の形状を工夫することによって通常状態と収縮状態を作り出す。
図12は本実施の形態における当接面29の形態を図示している。同図から読み取れるように、本実施の形態では当接面29に凹部と凸部が作られている。同図では外枠側15の当接面しか図示しないが、カバー側18にも同様の凹部と凸部を作る。そして、両者の凹部と凸部の組み合わせによって、通常状態と収縮状態を作り出す。具体的には外枠側15とカバー側の凸部を互いに当て付けることによって通常状態を作り出す、外枠側15とカバー側の凹部と凸部を互い違いに当て付けることによって収縮状態を作り出す。
本実施の形態では、バネの縮む力によって状態が保持されるので、倒立顕微鏡で利用した場合は自身の重さによる伸張を防ぐことができる。
図13と図14は本願発明の実施による顕微鏡対物レンズの第5形態例を示す図である。図13ではこの顕微鏡対物レンズの断面図と外観図を概略的に示し、図14ではこの顕微鏡対物レンズの可動環の構造を概略的に示している。
図13から読み取れるように、本実施例の顕微鏡対物レンズは、通常の顕微鏡対物レンズと同様に、光学素子12は保持枠13によって支えられ、その保持枠13は中枠14の内部に配置することによって、複数の光学素子12を適切に配置している。そして中枠14は外枠15の内部に嵌め込まれ、外枠15がレボルバに固定されることによって対物レンズ全体が顕微鏡に備え付けられる。
本実施の形態では、補正環付き対物レンズのように、可動環30を備えて、この可動環30を回すことによって、中枠14に固定された係合ピン31を押し動かし、その結果として中枠14を光軸方向に摺動させる。このとき、レンズ保持枠13はすべて中枠14内に固定されているので、可動環30の回転は対物レンズの全光学系が移動する。
図14から読み取れるように、可動環30の内径面にはカム溝32が彫られ、このカム溝32と係合ピン31を係合させて用いる。本構成例ではカム溝32は斜めに彫られているが、この形状を正弦曲線のように彫ることも考えられる。また、可動環30の外径面にはローレット加工をすることが操作性向上のために好ましい。
図15から図18は本願発明の実施による顕微鏡対物レンズの第6形態例を示す図である。図15と図16ではこの顕微鏡対物レンズの外観を概略的に示し、図17ではこの顕微鏡対物レンズの回転構造を概略的に示している。
図15は回転軸方向からこの顕微鏡対物レンズを眺めた時の外観を示し、図16は回転軸と垂直方向からこの顕微鏡対物レンズを眺めた時の外観を示している。両図から読み取れるように、本実施の形態では外枠15の内部に中枠14が嵌め込まれ、外枠15がレボルバに固定されることによって対物レンズ全体が顕微鏡に備え付けられる。このとき、他の実施例と同様に、中枠14の内部にはレンズ保持枠が配置され、それぞれが光学素子を保持して光学系を形作っている。
本実施の形態では回転軸に合わせて、回転シャフト33を備える。この回転シャフト33は外枠15を貫き、中枠14に到達している。また、回転シャフト33を中心として中枠14を回転させるために、外枠15には切り欠きを作っている。さらに、回転時に外枠15内で干渉を起こさないように中枠14の像側端面に適切に面取りを行っている。
図17は本実施の形態における回転機構を別の側面から説明するための図である。図17の(a)は外枠15と中枠14を分離した状態を示している。同図から読み取れるように、外枠15には切り欠きが形成され、中枠14の像側端面は面取りされ曲線となっている。図17(b)は回転の駆動部分を拡大して示した図である。回転シャフト33はベアリング34に差し込まれて抵抗が少なく回転できるように構成する。このとき、回転シャフト33は半月状の断面を持ったシャフトとすれば回転時の空回りを防ぐことができて好適である。
本実施の形態では、衝突回避機能だけではなく、レンズ先端の清掃やオイルの塗布が容易である。
本願発明による対物レンズを利用する一般的な顕微鏡の構成を説明する図である。 試料に凹凸がある典型的な場合を示す図である。 本願発明の実施による顕微鏡対物レンズの第1形態例を示す図である。 第1実施形態における観察時の外観を示す図である。 第1実施形態における収縮時の外観を示す図である。 本願発明の実施による顕微鏡対物レンズの第2形態例を示す図である。 第2実施形態における観察時の外観を示す図である。 第2実施形態における収縮時の外観を示す図である。 本願発明の実施による顕微鏡対物レンズの第3形態例の観察時を示す図である。 本願発明の実施による顕微鏡対物レンズの第3形態例の収縮時を示す図である。 本願発明の実施による顕微鏡対物レンズの第4形態例の観察時を示す図である。 本願発明の実施による顕微鏡対物レンズの第4形態例の収縮時を示す図である。 本願発明の実施による顕微鏡対物レンズの第5形態例を示す図である。 第3形態例の可動環を示す図である。 本願発明の実施による顕微鏡対物レンズの第6形態例を示す図である(その1)。 本願発明の実施による顕微鏡対物レンズの第6形態例を示す図である(その2)。 第6形態例の回転構造を示す図である。
符号の説明
1・・・顕微鏡
2・・・ステージ
3・・・対物レンズ
4・・・接眼レンズ
5・・・光源
6・・・フィールドレンズ
7・・・コンデンサレンズ
8・・・焦準ハンドル
9・・・レボルバ
10・・・シャーレ
11・・・基板
12・・・光学素子
13・・・保持枠
14・・・中枠
15・・・外枠
16・・・胴付面
17・・・焦点面
18・・・カバー
19・・・押しバネ
20・・・ピン
21・・・長溝
22・・・留めネジ
23・・・ストッパー
24・・・ネジ山
25・・・バネ
26・・・ボール
27・・・溝
28・・・引きバネ
29・・・当接面
30・・・可動環
31・・・係合ピン
32・・・カム溝
33・・・回転シャフト
34・・・ベアリング

Claims (9)

  1. 光学素子を保持する中枠と前記中枠を内部に嵌め合わせて保持する外枠を有する顕微鏡対物レンズにおいて、
    前記内枠は前記外枠の内部で光軸方向に摺動可能に設置され、
    前記顕微鏡対物レンズの全長は、観察時の通常状態と収縮状態の、それぞれの状態で保持されることを特徴とする顕微鏡対物レンズ。
  2. 前記通常状態は、前記中枠と前記外枠の間に架設されたバネによって押圧を掛けられ、前記中枠と前記外枠の一部が互いに当て付けられる事によって固定され、
    前記収縮状態は、前記外枠に設置されたネジによって、前記中枠をネジ止めることによって保持されることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡対物レンズ。
  3. 前記通常状態は、前記中枠と前記外枠の間に架設されたバネによって押圧を掛けられ、前記中枠と前記外枠の一部が互いに当て付けられる事によって固定され、
    前記収縮状態は、前記中枠に設置されたネジによって、前記外枠をネジ止めることによって保持されることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡対物レンズ。
  4. 前記中枠と前記外枠の接触面はネジ山を設けられ、螺旋状に摺動しながら前記通常状態と前記収縮状態を往復することと特徴とする請求項1に記載の顕微鏡対物レンズ。
  5. 前記通常状態は、前記中枠と前記外枠の一部が互いに当て付けられる事によって固定されることを特徴とする請求項4に記載の顕微鏡対物レンズ。
  6. 前記通常状態は、前記中枠と前記外枠の間に架設されたバネによって押圧を掛けられ、前記中枠と前記外枠の一部が互いに当て付けられる事によって固定され、
    前記収縮状態は、前記中枠に設置された凹部に前記外枠に設置されたプランジャが嵌め入ることによって固定されることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡対物レンズ。
  7. 前記中枠と前記外枠の間に架設されたバネによって引圧を掛けられ、
    前記中枠と前記外枠の間の当接面はそれぞれ凹凸を持ち、
    前記凹凸のかみ合わせによって、前記通常状態と前記収縮状態が保持されることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡対物レンズ。
  8. 前記外枠はカム溝を刻んだ可動環を設置し、
    前記カム溝に咬みあわされたカムピンは、前記外枠を貫き、前記中枠に固定され、
    前記可動環の回転によって、前記中枠が摺動することを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡対物レンズ。
  9. 光学素子を保持する中枠と前記中枠を内部に保持する外枠を有する顕微鏡対物レンズにおいて、
    前記中枠は、光軸と垂直方向な回転軸で回転可能に保持されることを特徴とする顕微鏡対物レンズ。
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