JP2007321650A - 電装ホルダを備える内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の機関本体の外側において電装ホルダの配置スペースの確保を容易にする。
【解決手段】内燃機関はシリンダブロックの外側に配置されると共に複数の電装部品であるリレーボックス53、各カプラ54,55,56およびECU52が取り付けられる電装箱Aを備える。電装箱A内で、リレーボックス53、各カプラ54,55,56およびECU52は積層状態で配置される。電装箱Aは、リレーボックス53および各カプラ54,55,56とECU52との積層方向に間隔をおいて設けられる複数の保持部としての底壁61およびステー80を有する。底壁61にはリレーボックス53が取り付けられ、ステー80には各カプラ54,55,56およびECU52が取り付けられる。
【選択図】図8

Description

本発明は、機関本体の外側に配置されると共に複数の電装部品が取り付けられる電装ホルダを備える内燃機関に関し、詳細には、電装ホルダの構造に関する。そして、該内燃機関は例えば船外機に搭載される。
内燃機関は、点火栓や燃料供給装置に代表されるように、多数の、電気により作動するエンジン部品(以下、「電気的エンジン部品」という。)を備えている。そして、それら電気的エンジン部品に接続される制御ユニットやカプラなどである電装部品については、通常、複数の電装部品が集められて電装ホルダに取り付けられ、該電装ホルダが機関本体の外側に取り付けられる(例えば特許文献1,2参照)。
特開平10−176541号公報 特開2001−260983号公報
内燃機関が搭載される機械において、内燃機関の運転制御などの電子制御化の進展により、電気的エンジン部品が増加し、それに伴って、該電気的エンジン部品に接続される電装部品の数が増加し、または個々の電装部品が大型化している。しかしながら、機関本体の外側には、吸気装置、冷却装置および潤滑装置などを構成する多数のエンジン部品が配置されるため、内燃機関が例えば船外機など比較的小型の機械に搭載される場合に、複数の電装部品が電装ホルダにおいて平面的に配置されると、電装ホルダが大型化して、電装ホルダを機関本体の外側に配置するためのスペースの確保が困難になる。
また、電装ホルダに取り付けられる電装部品が制御用電装部品である場合、制御用電装部品の発熱により、電装ホルダに取り付けられる他の電装部品がその熱影響を受けにくくしたり、制御用電装部品の良好な放熱性を確保したりするために、該他の電装部品を制御用電装部品から単に平面的に離れるように配置したのでは、やはり電装ホルダが大型化する。
そこで、電装部品が平面的に配置されることによる電装ホルダの大型化を抑えるために、電装ホルダに取り付けられた電装部品の上に他の電装部品を接触させて積層することも考えられる。しかしながら、この場合、次のような電装部品同士の接触に起因する難点が発生する。すなわち、他の電装部品を確実に固定することが困難なために、該他の電装部品が内燃機関の運転により発生する振動の影響を受けやすくなり、また電装部品同士が擦れ合うこともある。また、電装ホルダに制御用電装部品が取り付けられる場合、制御用電装部品に接触する電装部品が熱影響を受けやすくなってその熱対策を講じる必要が生じたり、制御用電装部品の放熱性が低下する。
さらに、制御用電装部品は、その良好な信頼性を確保するために、電装ホルダの変形や内燃機関の運転に起因する振動の影響を受けにくくすることが望ましい。
また、機関本体の外側には、機関本体に取り付けられるエンジン部品でもある電装ホルダよりも小型のエンジン部品(説明の便宜上、「小型エンジン部品」という。)(例えば内燃機関の冷却装置を構成するサーモスタットなど)が着脱可能に取り付けられる。このとき、電装ホルダが、機関本体からの小型エンジン部品の取外し方向で、該小型エンジン部品を覆わないように配置されることで、小型エンジン部品のメンテナンス時における小型エンジン部品の取外しは容易になるものの、機関本体の外側には他にも多数のエンジン部品が配置されることから、電装ホルダを配置するためのスペースの確保が困難になる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、請求項1〜6記載の発明は、内燃機関の機関本体の外側において電装ホルダの配置スペースの確保を容易にすることを目的とし、さらに詳細には次のことを目的とする。
請求項1〜4記載の発明は、電装ホルダに取り付けられる複数の電装部品が積層状態で配置されることで得られる電装ホルダの小型化により、電装ホルダの配置スペースの確保を容易にすると共に、各電装部品の確実な保持が可能で、かつ電装部品同士の接触による難点の回避を図ることを目的とし、請求項4記載の発明は、さらに、電装ホルダを機関本体にコンパクトに配置することを目的とし、請求項5記載の発明は、制御用電装部品が取り付けられた電装ホルダにおいて、制御用電装部品の発熱による他の電装部品への熱影響を抑制すると共に制御用電装部品の良好な放熱性を確保しながら電装ホルダの小型化を可能とすることで、電装ホルダの配置スペースの確保を容易にすることを目的とし、請求項6記載の発明は、電装ホルダがエンジン部品をその取外し方向から覆うように配置することにより、電装ホルダの配置スペースの確保を容易にすることを目的とする。
請求項1記載の発明は、機関本体の外側に配置されると共に複数の電装部品が取り付けられる電装ホルダを備える内燃機関において、前記電装ホルダには前記電装部品が積層状態で配置され、前記電装ホルダは前記電装部品の積層方向に間隔をおいて設けられる複数の保持部を有し、前記各保持部には1以上の前記電装部品が取り付けられる内燃機関である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の内燃機関において、前記電装ホルダは、ケースおよびカバーから構成される箱状の本体と、前記本体に設けられる付属部材とを備え、前記本体および前記付属部材はそれぞれ前記保持部を構成するものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の内燃機関において、前記本体は前記複数の電装部品が収納される収納空間を形成し、前記付属部材は前記収納空間に配置されるものである。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の内燃機関において、前記電装ホルダは、前記機関本体を構成するシリンダブロックとシリンダヘッドとにより形成されて前記積層方向に凹んだ凹部内に配置されるものである。
請求項5記載の発明は、機関本体の外側に配置されると共に複数の電装部品が取り付けられる電装ホルダを備える内燃機関において、前記電装ホルダには、前記電装部品のうちで制御回路を有する制御用電装部品が取り付けられる1対のボスが、前記電装ホルダの底壁から突出して設けられ、前記1対のボスは、前記制御用電装部品に沿って架設された連結部により互いに連結される内燃機関である。
請求項6記載の発明は、機関本体の外側に配置されると共に複数の電装部品が取り付けられる電装ホルダを備える内燃機関において、前記電装ホルダは、前記機関本体に着脱可能に取り付けられたエンジン部品をその取外し方向から覆うと共に前記機関本体との間に前記取外し方向に直交する方向に開放する作業用空間を形成するように前記機関本体に取り付けられ、前記エンジン部品は前記作業用空間を通じて着脱される内燃機関である。
請求項1記載の発明によれば、複数の電装部品は、積層方向に間隔をおいて設けられた複数の保持部にそれぞれ分けられて取り付けられて、積層状態で(すなわち立体的に)配置されるので、電装ホルダが平面的に(または二次元的に)大型化することが防止されて、電装ホルダが小型化されるため、機関本体の外側において、電装ホルダの配置スペースの確保が容易になる。しかも、各電装部品は複数の保持部にそれぞれ取り付けられるので、各電装部品が電装ホルダに確実に保持され、しかも電装部品同士が接触することも回避されて、内燃機関の運転に起因する電装部品の振動が抑制され、電装部品同士の接触による難点が解消または抑制される。
請求項2記載の事項によれば、複数の電装部品は、本体に設けられる付属部材に保持され、さらに箱状の本体自体にも保持されるので、ケースおよびカバーに電装部品が取り付けられない電装ホルダに比べて、本体が小型化される。
請求項3記載の事項によれば、付属部材が箱状の本体内に配置されるため、本体により形成される収納空間を電装部品の配置のために効率よく使用することができるので、電装ホルダの小型化に寄与する。
請求項4記載の事項によれば、電装ホルダがシリンダブロックとシリンダヘッドとにより形成される凹部に配置され、しかも該凹部は積層方向に凹んでいることから、電装ホルダが積層方向に大きくなる場合にも、電装ホルダが凹部内に配置される分、積層方向で電装ホルダが機関本体寄りに位置するので、電装ホルダが積層方向で機関本体にコンパクトに配置される。
請求項5記載の発明によれば、制御用電装部品は突出している1対のボスに取り付けられるので、制御用電装部品が他の電装部品と一緒に電装ホルダの底壁に平面的に配置される場合に比べて、ボスが底壁に対して突出していることで、制御用電装部品の発熱による他の電装部品への熱影響を抑制すると共に制御用電装部品の良好な放熱性を確保しながら電装ホルダを小型化することができ、電装ホルダの配置スペースの確保が容易になる。しかも、1対のボスは架設された連結部により互いに連結されることで各ボスの剛性が増大するので、内燃機関の運転により発生する振動などに起因して突出している各ボスに変形が生じて両ボス間の間隔が変化することが防止されて、制御用電装部品に変形が発生することが防止され、さらに制御用電装部品の振動が抑制されて、制御用電装部品の信頼性の向上に寄与する。
請求項6記載の発明によれば、電装ホルダをエンジン部品と重ならないように配置する必要がないので、該エンジン部品のために電装ホルダの配置が制約されることがなく、機関本体に対する電装ホルダの配置スペースの確保が容易になる。しかも、電装ホルダが機関本体に取り付けられた状態で、電装ホルダと機関本体とで作業用空間が形成されることにより、メンテナンス時のエンジン部品の着脱時に、電装ホルダが機関本体に取り付けられた状態で該エンジン部品を着脱することができるので、メンテナンス作業が容易になる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図12を参照して説明する。
図1を参照すると、本発明が適用された内燃機関Eが搭載された船外機Sは、上下方向に指向する回転中心線Leを有するクランク軸27を備えるバーチカル機関である内燃機関Eと、内燃機関Eを支持するマウントケース1と、オイルケース2を介してマウントケース1に結合されるエクステンションケース3と、エクステンションケース3に結合されるギヤケース4と、内燃機関Eの下部からエクステンションケース3の上部までの周囲を覆うアンダカバー5と、アンダカバー5に結合されるエンジンカバー6とを備える。
なお、明細書または特許請求の範囲において、上下、前後、左右は、図1,図2に示される上下、前後、左右であり、図1において回転中心線Leは上下方向に平行である。
船外機Sの動力伝達装置は、クランク軸27の下端部に該クランク軸27と一体にかつ同軸に回転するように結合されたフライホイール10を介して連結された駆動軸11と、ギヤケース4内に収納される前後進切換装置12と、プロペラ14が取り付けられた推進軸13とを備える。そして、内燃機関Eの動力は、クランク軸27から駆動軸11、前後進切換装置12および推進軸13を経てプロペラ14に伝達されて、プロペラ14が回転駆動される。
船外機Sを船体の船尾19に取り付ける取付装置は、マウントケース1およびエクステンションケース3に固定されるスイベル軸15を回動可能に支持するスイベルケース16と、スイベルケース16を回動可能に支持するチルト軸17を保持すると共に船体Bの船尾に固定されるブラケット18とを備える。この取付装置により、船外機Sは、船体に対してチルト軸17を中心に上下方向に揺動可能であると共に、スイベル軸15を中心に左右方向に揺動可能である。
併せて図2,図3を参照すると、船外機Sに搭載された多気筒4ストローク内燃機関である内燃機関Eは、上下方向に直列に並んで一体成形された複数の、この実施形態では4つのシリンダ20aから構成されるシリンダブロック20と、シリンダブロック20の前端部に結合されるクランクケース21と、シリンダブロック20の後端部に結合されるシリンダヘッド22と、シリンダヘッド22の後端部に結合されるヘッドカバー23と、後述する伝動ケース44とから構成される機関本体(以下、「機関本体」という。)を備える。
各シリンダ20aに往復動可能に嵌合するピストン25は、シリンダブロック20およびクランクケース21に回転可能に支持されるクランク軸27にコンロッド26を介して連結される。シリンダヘッド22には、各シリンダ20a毎に、シリンダ軸線Lcの方向(以下、「シリンダ軸線方向」という。この実施形態では前後方向に一致する。)でピストン25に対向する燃焼室30と、各燃焼室30に開口する吸気ポート31および排気ポート32とが設けられ、さらに各燃焼室30に臨む点火栓29が装着される。点火栓29は、点火コイルが一体化された点火コイル一体型点火栓である。また、内燃機関Eの出力軸としてのクランク軸27は、シリンダブロック20においてピストン25が嵌合するシリンダ部20bよりもシリンダ軸線方向でクランクケース21寄りの部分であるスカート部20cと、クランクケース21とにより形成されるクランク室28に収納される。
各シリンダ20aのシリンダ軸線Lcは、クランク軸27の回転中心線Leに対して、ピストン25の上死点からのクランク軸27の回転方向側に、換言すれば内燃機関Eの吸気側に、所定のオフセット量δでオフセットしている(図2参照)。すなわち、シリンダ軸線Lcは、平面視で回転中心線Leを含むと共にシリンダ軸線Lcに平行な直線に対してオフセット量δに等しい距離だけ、内燃機関Eの吸気側に離れている。そして、該直線は、この実施形態では、平面視で、船外機Sにおける左右方向での中心線である船外機中心線Lo、すなわち平面視で、駆動軸11の回転中心線(この実施形態では、回転中心線Leと一致する。)を通り前後方向に平行な直線に一致する。
ここで、内燃機関Eの吸気側(以下、「吸気側」という。)とは、機関本体が、船外機中心線Loにより吸気ポート31が位置する側と後述する排気集合通路37が位置する側とに二分されたとき、船外機中心線Loに対して吸気ポート31が位置する側であり、また内燃機関Eの排気側(以下、「排気側」という。)とは、船外機中心線Loに対して排気集合通路37が位置する側である。また、平面視とは、回転中心線Leの方向から見ることでもある。
さらに、シリンダヘッド22には、シリンダ20a毎に、吸気ポート31および排気ポート32をそれぞれ開閉する吸気弁35および排気弁36が設けられる。吸気弁35および排気弁36は、シリンダヘッド22とヘッドカバー23とにより形成される動弁室41内に収納される頭上カム軸型の動弁装置42により駆動されてクランク軸27の回転に同期して開閉動作する。動弁装置42は、ベルト43aを備える巻掛け伝動機構43(図1参照)を介して伝達されるクランク軸27の動力により回転駆動されるカム軸42aと、カム軸42aの動弁カム42bにより駆動されて揺動する吸気ロッカアーム42cおよび排気ロッカアーム42dとを備える。そして、吸気弁35および排気弁36は、それぞれ吸気ロッカアーム42cおよび排気ロッカアーム42dを介して動弁カム42bにより駆動されて開閉動作を行う。伝動機構43は、シリンダブロック20、クランクケース21、シリンダヘッド22およびヘッドカバー23の上端部に跨って結合される伝動ケース44により上方から覆われる。
内燃機関Eは、さらに、吸入空気を燃焼室に導く吸気装置45をはじめ、機関本体の外側に配置されたり、または取り付けられたりする各種のエンジン部品を備える。
吸気装置45は、空気取入口が設けられた吸気消音器45aと、クランクケース21の前方に配置されると共に吸気消音器45aからの吸入空気が流入するスロットルボディ45bと、スロットルボディ45bに設けられるスロットル弁45cにより計量された吸入空気を吸気ポート31に導く吸気管としての吸気マニホルド45dとから構成される。
前記エンジン部品は電気的エンジン部品(すなわち電気により作動するエンジン部品)を含み、該電気的エンジン部品には、燃料供給装置を構成する燃料噴射弁46および該燃料噴射弁46に燃料を圧送する燃料ポンプや、点火装置を構成する点火栓29および前記点火コイルや、始動装置を構成するスタータモータ50などが含まれる。
そして、吸気装置45により形成される吸気通路を流れる吸入空気は、シリンダヘッド22に取り付けられる燃料噴射弁46から供給される燃料と混合して混合気を形成し、該混合気が吸気ポート31を経て燃焼室30に吸入される。燃焼室30で点火栓29により点火された混合気が燃焼して発生した燃焼ガスの圧力により駆動されて往復運動するピストン25は、コンロッド26を介してクランク軸27を回転駆動する。
燃焼ガスは、排気ガスとして、燃焼室30から、排気ポート32を経て排気集合通路37に流出し、排気集合通路37の排気ガスは、シリンダブロック20に設けられた排気通路38を通った後、さらにマウントケース1内に設けられる通路39a、排気管により形成される通路39bおよび膨張室39cなどから構成される排気案内通路39を通ってプロペラ14のボス部に設けられた通路39eから水中に排出される。
各燃焼室30の排気ガスが排気ポート32を経て集合する排気集合通路37は、排気側において、シリンダヘッド22に一体成形された通路壁Wより形成される。そして、排気集合通路37およびヘッド側水ジャケットJhが設けられた通路壁Wは、シリンダ軸線方向で、シリンダヘッド22のシリンダブロック20との結合面22cよりもヘッドカバー23寄りに設けられる。さらに、排気側には、側面視でL字状(図3参照)に屈曲した排気通路38がシリンダブロック20の下端部に設けられる。排気通路38は、入口で結合面22cにて排気集合通路37の排気出口37eに連通し、出口でマウントケース1に設けられた通路39a(図1参照)に連通する。そして、排気ガスが流通するこれら通路37,38,39を形成する部材により、排気装置が構成される。ここで、側面視とは、平面視でシリンダ軸線Lcに直交する方向である側方向から見ることであり、該側方向は、この実施形態では左右方向に一致する。
図2〜図4を参照すると、内燃機関Eは、内燃機関Eの運転状態を制御するために電気的エンジン部品を制御する電子制御ユニット(以下、「ECU」という。)52、ECU52用、前記燃料ポンプ用およびスタータモータ50用などの各電源リレーが集約されて収納されたリレーボックス53、各種電線同士を接続するカプラ54,55,56、および、ヒューズボックス51などである多数の電装部品と、複数の電装部品、この実施形態では、少なくとも、ECU52、リレーボックス53および複数のカプラ54,55,56が取り付けられる電装ホルダとしての電装箱Aとを備える。
側方向でシリンダブロック20の外側であるシリンダブロック20の側方に配置される電装箱Aは、シリンダブロック20のスカート部20cとシリンダヘッド22とにより形成される凹部7内に配置される。凹部7は、シリンダ部20bに対して側方向での一方側である右側に形成されて側方向に凹んでいる。スタータモータ50およびヒューズボックス51は、電装箱Aの下方に配置される。そして、スタータモータ50は、そのピニオン50bを軸方向に進退させてフライホイール10の外周部に設けられたリングギヤ10aとの噛合および噛合解除を行うためのマグネットスイッチ部50cを含めて、その全体が平面視で電装箱Aと重なる位置にある。また、ヒューズボックス51は、排気通路38が形成された部分に右方に突出して設けられる膨出部20eと電装箱Aとの間に上下方向で挟まれて形成される空間に配置される。
図2,図4〜図6を参照すると、上下方向でシリンダブロック20の上部(図3も参照)に、かつシリンダブロック20の側壁20dに取り付けられる電装箱Aは、排気側において、平面視で排気通路38と重なる位置にある。しかも、電装箱Aは、シリンダ軸線方向において、後方のシリンダヘッド22と前方の吸気消音器45aとの間で、かつ、シリンダヘッド22側での端部が結合面22cの近傍に位置し、クランクケース21側での端部が回転中心線Leの近傍に位置する。したがって、電装箱Aは、上死点にあるピストン25(図2に実線で示される。)および下死点にあるピストン25(図2に二点鎖線で示される。)と、シリンダ軸線方向で重なる位置にある。そして、吸気消音器45aは、電装箱Aがシリンダヘッド22寄りに配置されることにより回転中心線Leの近傍から前方に形成されるスペースに配置されるので、容量が大きい吸気消音器45aを使用することが可能になって、船外機Sをシリンダ軸線方向でコンパクトにしながら、消音性能を高めることができる。
図4〜図8を参照すると、電装箱Aは、シリンダブロック20および伝動ケース44にボルトB1により取り付けられる第1部材としてのケース60と、爪60aおよびフック70aを有する係合構造により着脱可能に結合される第2部材としてのカバー70とから構成される箱状の本体と、ケース60に設けられる付属部材としてのステー80とを備える。合成樹脂材料によりそれぞれ一体成形されたケース60およびカバー70は、ECU52、リレーボックス53および各カプラ54,55,56が収納される収納空間A1を形成し、ステー80は、前記本体内、すなわち収納空間A1に配置される。
ケース60は、側方向でシリンダブロック20に対面する底壁61と、側方向で底壁61から後述するカバー70に向かって延びて形成された周壁62とを有する。周壁62は、底壁61の周縁部のほぼ全周を渡って設けられる。
カバー70は、側方向で底壁61に対面する天井壁71と、側方向で天井壁71の周縁部からケース60に向かって延びて周壁62の端部62aを周方向で外側から覆うように形成された周壁72とを有する。天井壁71には、多数の孔71aがほぼ全面にほぼ均等に分布して設けられ(図3にはその一部が示されている。)、該孔71aを通じて、収納空間A1と外部との間の換気および電装箱A内のECU52などの電装部品からの放熱が行われる。
ここで、底壁61、天井壁71、周壁62,72,は収納空間A1の外壁を構成する。
底壁61には、シリンダブロック20の3つの取付座20d1,20d2,20d3および伝動ケース44の1つの取付座44dにそれぞれボルトB1で結合される4つの柱状の結合部63,63,63,63と、ステー80が取り付けられるボス64とが設けられる。図9を併せて参照すると、ケース60は、各結合部63,63,63,63において同一構造のダンパ68を介して取付座20d1,20d2,20d3,44dに取り付けられる。結合部63,63,63,63に嵌合される筒状のダンパ68は、ボルトB1が挿通される円柱部68aと、円筒部68aの両端部にそれぞれ設けられたフランジ部68b,68cとがゴム材により一体成形された部材である。各フランジ部68b,68cには、接触部としての複数の球状の突出部68dが周方向に間隔をおいて設けられ、フランジ部68bの突出部68dは座金69aに、別のフランジ部68cの突出部68dはダンパ68の潰れ度合いを規定するために座金69aと各取付座20d1,20d2,20d3,44dとの間の間隔を規定するカラー69bに、それぞれボルトB1の締付方向で、弾性変形した状態で接触する。このダンパ68は、内燃機関Eの運転により発生する振動がケース60に伝達されるのを減少させるため、前記本体およびステー80、さらには電装箱Aに取り付けられたリレーボックス53、各カプラ54,55,56およびECU52の振動が低減して、それら電装部品の信頼性の向上に寄与する。そして、ダンパ68を形成するゴム材の種類や硬度などの材質またはダンパ68の形状は、振動低減の観点から最適となるように選択または設定される。
図4〜図8を参照すると、電装箱A内または収納空間A1には、ECU52、リレーボックス53および各カプラ54,55,56が積層状態で配置され、この実施形態では、リレーボックス53および各カプラ54,55,56に対してECU52が積層方向(この実施形態では、積層方向は側方向に平行な方向である。)に積層されて配置される。それゆえ、積層方向から見て、リレーボックス53および各カプラ54,55,56と、ECU52が重なる位置にある。そして、電装箱Aは、積層方向に間隔をおいて設けられる3つの部材、すなわち、底壁61と、天井壁71と、底壁61と天井壁71との間に配置される中間壁としてのステー80とを有する。このため、収納空間A1は、積層方向で、ステー80により、底壁61とステー80との間に形成される第1配置空間A1aと、ステー80と天井壁71との間に形成される第2配置空間A1bに分けられる。
収納空間A1において、リレーボックス53および各カプラ54,55,56は第1配置空間A1aに配置され、ECU52は第2配置空間A1bに配置され、かつECU52、リレーボックス53および各カプラ54,55,56は互いに接触していない。リレーボックス53は、底壁61にボルトB2により取り付けられ、ECU52および各カプラ54,55,56は、金属製のステー80に設けられた取付部81,82にそれぞれ取り付けられる。それゆえ、この実施形態において、底壁61およびステー80は、電装箱Aにおいて、リレーボックス53、ECU52および各カプラ54,55,56を保持する保持部を構成する。そして、図8に示されるように、積層方向で、リレーボックス53と各カプラ54,55,56は重なるように配置されることにより、積層方向で電装箱Aが小型化される。
図4,図5,図7,図8,図10を参照すると、板状のステー80には、ECU52の1対の結合部52aがボルトB3により結合される1対の取付部81と、各カプラ54,55,56の結合部59が同一の係合構造により着脱可能に結合される取付部82とが一体成形されて設けられ、さらに上下方向に延びているステー80の長手方向での曲げ剛性を高めるための補強部としての突条部83が、1対の取付部81の間隔にほぼ等しい長さに渡って設けられる。底壁61に向かって凸形状に形成される突条部83はプレス加工により形成される。図11を併せて参照すると、前記係合構造は、舌状に突出する突出部からなるフック部としての取付部82と、カプラ54,55,56の結合部59に設けられると共に取付部82が挿入される貫通孔59a内に配置されて弾性により可撓可能な係合片59bとから構成される。そして、取付部82が結合部59に挿入される過程で、係合片59bに設けられた爪部59cを押圧して係合片59bを弾性変形させ、爪部59cが取付部82の孔82cに嵌ることで、ステー80にカプラ54,55,56が取り付けられる。
そして、図4に示されるように、ECU52の接続部52cに接続される電線57a、リレーボックス53に接続される電線57bおよび各カプラ54,55,56に接続される電線57cが、周壁62,72に設けられた電線取出口A2(図5,図6も参照)を通じて電装箱Aの外部に取り出されて、電気的エンジン部品に接続される。
図4,図5,図7,図8を参照すると、底壁61から天井壁71に向かって積層方向に突出する複数、この実施形態では1対のボス64は、底壁61に一体成形されて設けられ、カプラ54,55,56およびリレーボックス53を挟んで上下方向に間隔をおいて配置される。ステー80は各取付部81において、積層方向でリレーボックス53および各カプラ54,55,56よりも天井壁71寄りで、各ボス64の先端部に結合される。それゆえ、両ボス64は、収納空間A1に配置されるECU52、リレーボックス53およびカプラ54,55,56が積層状態で配置されることを可能とするために、それら電装部品のうちの1つの特定電装部品であって制御回路を有する制御用電装部品としてのECU52を、積層方向で他の電装部品であるリレーボックス53およびカプラ54,55,56よりも天井壁71寄りに配置するためのものである。
そして、1対のボス64には、ECU52がステー80と共にボルトB3により結合されることで、該1対のボス64は、ECU52に沿ってかつECU52に接触して延びている連結部としてのステー80により互いに連結されることになる。このため、ステー80を支持する支持部でもある1対のボス64は、ECU52が結合される取付部として機能するとき、ステー80を介して連結され、しかもステー80がケース60の形成材料に比べて強度が大きい材料である金属により形成されることで、このステー80により、1対のボス64の間の上下方向での間隔が変化するのが防止される。したがって、ステー80は、各ボス64の剛性を高める補強部材でもある。さらに、ステー80は、ECU52が発生する熱の放熱を促進するヒートシンクとしても機能する。
一般に、エンジン部品でもある電装箱Aよりも小型のエンジン部品(すなわち小型エンジン部品。この実施形態ではサーモスタット91(図4,図5参照)が相当する。)がシリンダブロック20に着脱可能に取り付けられるとき、電装箱Aが配置されるスペースの確保を容易にするために、電装箱Aが小型エンジン部品をその外側から覆うように配置されると、該小型エンジン部品のメンテナンス時には、電装箱Aを取り外す必要があって、小型エンジン部品のメンテナンス作業に手間がかかる。そこで、この実施形態では電装箱Aにより後述する作業用空間Sが形成される。
具体的には、図4〜図6,図12を参照すると、側方向(または積層方向)から見て、シリンダブロック20に取り付けられるエンジン部品としての電装箱Aは、シリンダブロック20に着脱可能に取り付けられると共に電装箱Aよりも小型のエンジン部品としてのブロック側サーモスタット91をその取外し方向から覆うと共に機関本体との間に取外し方向に直交する方向としての上方に開放する作業用空間Sを形成するようにシリンダブロック20に取り付けられる。なお、取外し方向は側方向に平行である。また、この実施形態では、シリンダヘッド22に設けられるヘッド側水ジャケットJhの冷却水の流れは、シリンダヘッド22に着脱可能に取り付けられるヘッド側サーモスタット92(図3参照)により制御される。
シリンダブロック20に設けられて各シリンダ20aを囲むブロック側水ジャケットJb(図2参照)の下流側の水通路93に配置されるサーモスタット91は、感温部材により作動する弁本体91aと、弁本体91aをシリンダブロック20の段部に押圧して固定すると共に弁本体91aが挿入される水通路93を密封するサーモスタットカバー91bとから構成される。上方から見て、作業用空間Sに露出した位置にあるサーモスタットカバー91bは、側方向に平行な方向であるねじ込み方向にねじ込まれる1対のボルトB4によりシリンダヘッド22に結合される。
そして、ケース60の底壁61には、サーモスタット91を取外し方向から覆う覆い部65と、サーモスタット91およびボルトB4よりも下方に位置して取り外されたボルトB4およびサーモスタット91が載置され得る受け部66とが一体成形されて設けられる。そして、作業用空間Sは、側方向での両側にそれぞれ位置するシリンダブロック20および覆い部65と、上下方向での下方に位置する受け部66と、シリンダ軸線方向での両側にそれぞれ位置するシリンダブロック20の突出部およびシリンダヘッド22とにより形成される。
覆い部65は、底壁61の一部が積層方向でシリンダブロック20から離れる方向(取外し方向でもある。)に盛り上がって形成される隆起部により構成される。そして、電装箱Aがシリンダブロック20に取り付けられた状態で、覆い部65と、シリンダブロック20におけるサーモスタット91の取付部20fとの間には、サーモスタットカバー91bおよび弁本体91aの取外しが可能となる間隔(作業用空間Sの幅)が形成されている。さらに、覆い部65には、各ボルトB4のねじ込みおよび抜取りを可能とする1対の貫通孔65aと、シリンダブロック20から取り外されたサーモスタットカバー91bを上方に向かって案内する傾斜壁からなる案内壁65bとが設けられる。このように、覆い部65が前記隆起部により構成されることにより、作業用空間Sは、ケース60において、取外し方向に凹んだ凹部を利用して形成される。
また、覆い部65の下端部に連なる位置に設けられる受け部66は、覆い部65から積層方向でシリンダブロック20に向かって突出する棚状に形成され、さらに下方に向かって凹んだ形状とされている。
そして、サーモスタット91のメンテナンス時に、サーモスタット91の着脱は、例えば次のように行われる。
まず、貫通孔65aを通じて挿入される工具によりボルトB4が緩められて、サーモスタットカバー91bがシリンダブロック20から取り外される。このとき、ボルトB4およびサーモスタットカバー91bを一時的に受け部66に載置することができる。このため、引き抜かれたボルトB4および取り外されたサーモスタットカバー91bが落下することが受け部66により防止される。
次いで、ボルトB4が貫通孔65aを通じて作業用空間Sから引き抜かれた後に、サーモスタットカバー91bを取外し方向に移動させることにより、サーモスタットカバー91bは案内壁65bにより案内されて上方に向かって移動し、(図6の二点鎖線で示されるサーモスタットカバー91b参照。)、作業用空間Sから上方に取り出される。このように、サーモスタットカバー91bが案内壁65bにより上方に向かって移動するように案内されるので、作業用空間Sからのサーモスタットカバー91bの取出が容易になる。
その後、弁本体91aがシリンダブロック20から取外し方向に引き出された後、作業用空間Sにおいて受け部66に一時的に載置される(図12(D)参照)。それゆえ、受け部66により引き抜かれた弁本体91aが落下することが防止される。また、このとき、弁本体91aは下方に凹んでいる受け部66の最下部に安定した状態で載置される。その後に、弁本体91aが作業用空間Sから上方に取り出される。
また、サーモスタット91をシリンダブロック20に取り付けるときには、前述とは逆の手順により、弁本体91aおよびサーモスタットカバー91bが順次シリンダブロック20に取り付けられる。このようにして、サーモスタット91が作業用空間Sを通じてサーモスタット91が着脱される。
次に、前述のように構成された実施形態の作用および効果について説明する。
電装箱Aにはリレーボックス53および各カプラ54,55,56とECU52とが積層状態で配置され、電装箱Aは、リレーボックス53および各カプラ54,55,56とECU52との積層方向に間隔をおいて設けられる複数の保持部としての底壁61およびステー80を有し、底壁61およびステー80には、それぞれ1以上の電装部品であるリレーボックス53と、各カプラ54,55,56およびECU52とが取り付けられることにより、リレーボックス53、各カプラ54,55,56およびECU52は、積層方向に間隔をおいて設けられた底壁61およびステー80にそれぞれ分けられて取り付けられて、積層状態で(すなわち立体的に)配置されるので、電装箱Aが積層方向から見て平面的に(または二次元的に)大型化することが防止されて、電装箱Aが小型化されるため、シリンダブロック20の外側において、電装箱Aの配置スペースの確保が容易になる。しかも、リレーボックス53と、各カプラ54,55,56およびECU52とは、底壁61およびステー80にそれぞれ取り付けられるので、リレーボックス53、各カプラ54,55,56およびECU52が電装箱Aに確実に保持され、しかもそれら電装部品同士が接触することも回避されて、内燃機関Eの振動に起因するリレーボックス53、各カプラ54,55,56およびECU52の振動が抑制され、それら電装部品同士の接触による難点、例えば電装部品同士が擦れ合ったり、リレーボックス53や各カプラ54,55,56がECU52の発熱による熱影響を受けたり、ECU52の放熱性が低下するといったことが、解消または抑制される。
電装箱Aは、ケース60およびカバー70から構成される箱状の前記本体と、前記本体に設けられるステー80とを備え、ケース60にリレーボックス53が保持され、ステー80に各カプラ54,55,56およびECU52が保持されることにより、箱状の前記本体自体であるケース60にリレーボックス53が保持されるので、ケース60およびカバー70に電装部品が取り付けられない電装箱に比べて、前記本体が小型化される。
前記本体は、リレーボックス53、各カプラ54,55,56およびECU52が収納される収納空間A1を形成し、ステー80は収納空間A1に配置されることにより、ステー80が箱状の前記本体内に配置されるため、前記本体により形成される収納空間A1を、リレーボックス53、各カプラ54,55,56およびECU52の配置のために効率よく使用することができるので、電装箱Aの小型化に寄与する。
電装箱Aは、機関本体を構成するシリンダブロック20とシリンダヘッド22とにより形成されて積層方向に凹んだ凹部7内に配置される。これにより、電装箱Aが凹部7に配置され、しかも該凹部7は積層方向に凹んでいることから、電装箱Aが積層方向に大きくなる場合にも、電装箱Aが凹部7内に配置される分、積層方向で電装箱Aが機関本体寄りに位置するので、電装箱Aが積層方向で機関本体にコンパクトに配置される。
さらに、シリンダ軸線Lcが吸気側にオフセットしているために、シリンダ軸線Lcがオフセットしていない場合に比べて、凹部7は吸気側により深い凹部となることから、シリンダ軸線Lcがオフセットする分、該凹部7内に配置される電装箱Aを左右方向で船外機中心線Loにより近接させて配置できるので、左右方向で船外機Sがコンパクトになる。
電装箱Aには制御用電装部品であるECU52が取り付けられる1対のボス64が、電装箱Aの底壁61から突出して設けられ、1対のボス64は、ECU52に沿って架設されたステー80により互いに連結されることにより、ECU52は底壁61から突出している1対のボス64に取り付けられるので、ECU52が他の電装部品と一緒に電装箱Aの底壁61に平面的に配置される場合に比べて、ボス64が底壁61に対して突出していることで、ECU52の発熱による他の電装部品であるリレーボックス53および各カプラ54,55,56への熱影響を抑制すると共にECU52の良好な放熱性を確保しながら電装箱Aを小型化することができ、電装箱Aの配置スペースの確保が容易になる。しかも、1対のボス64は架設されたステー80により互いに連結されることで各ボス64の剛性が増大するので、内燃機関Eの運転により発生する振動などに起因して突出している各ボス64に変形が生じて両ボス64間の間隔が変化することが防止されて、ECU52に変形が発生することが防止され、さらに内燃機関Eの運転に起因するECU52の振動が抑制されて、ECU52の信頼性の向上に寄与する。
電装箱Aは、シリンダブロック20に着脱可能に取り付けられたサーモスタット91をその取外し方向から覆うと共にシリンダブロック20との間に取外し方向に直交する方向に開放する作業用空間Sを形成するようにシリンダブロック20に取り付けられ、サーモスタット91は作業用空間Sを通じて着脱されることにより、電装箱Aをサーモスタット91と重ならないように配置する必要がないので、サーモスタット91のために電装箱Aの配置が制約されることがなく、シリンダブロック20に対する電装箱Aの配置スペースの確保が容易になる。しかも、電装箱Aがシリンダブロック20に取り付けられた状態で、電装箱Aとシリンダブロック20とで作業用空間Sが形成されることにより、メンテナンス時のサーモスタット91の着脱時に、電装箱Aがシリンダブロック20に取り付けられた状態でサーモスタット91を着脱することができるので、メンテナンス作業が容易になる。
作業用空間Sの下部に受け部66が設けられることにより、該受け部66により、取り外されたボルトB4およびサーモスタット91の落下が防止され、さらに受け部66にボルトB4およびサーモスタット91を一時的に載置することができるので、サーモスタット91を取り外すときの作業用空間SからのボルトB4およびサーモスタット91の取出し、そしてサーモスタット91をシリンダブロック20に取り付けるときの取付け作業が容易になる。
以下、前述した実施形態の一部の構成を変更した実施形態について、変更した構成に関して説明する。
前記小型エンジン部品は、冷却水の通路に配置されるアノードメタルやリリーフ弁などの冷却装置を構成するエンジン部品であってもよく、さらに冷却装置以外の装置を構成するエンジン部品、例えば内燃機関の運転状態を検出する検出器であってもよい。
電装箱Aにおいて、天井壁71が保持部を構成するように、底壁61およびステー80に加えて天井壁71に電装部品が取り付けられてもよい。
ボス64は3以上設けられ、ステー80はそれら3以上のボス64にそれぞれ結合される取付部を有していてもよい。
内燃機関は、船外機以外の機械、例えば乗り物または作業機に搭載されてもよい。
本発明が適用された内燃機関が搭載された船外機の概略右側面図である。 図1の概略II−II線での要部の部分断面図であり、電装箱の平面図である。 図1の内燃機関の要部右側面図である。 図3の電装箱のカバーを外したときの電装箱の要部右側面図である。 図2の電装箱を中心とした要部平面図である。 図5のVI矢視での要部の図である。 図4の概略VII−VII線での要部の断面図である。 図4の概略VIII−VIII線での要部の断面図である。 図4のIX−IX線での断面図である。 図4の電装箱のステーの側面図である。 図4のXI−XI線での要部断面図である。 (A)は、図4の電装箱のケースの覆い部付近の拡大図であり、(B)は、図5のXII−XII矢視での覆い部付近の図であり、(C)は、(A)の概略C−C線断面図であり、(D)は、サーモスタットの弁本体を取り外したときの、(C)に相当する図である。
符号の説明
20…シリンダブロック、22…シリンダヘッド、46…燃料噴射弁、50…スタータモータ、51…ヒューズボックス、52…ECU、53…リレーボックス、54,55,56…カプラ、60…ケース、61…底壁、64…ボス、65…覆い部、66…受け部、70…カバー、71…天井壁、80…ステー、81,82…取付部、91…サーモスタット、
S…船外機、E…内燃機関、A…電装箱、A1…収納空間、S…作業用空間。

Claims (6)

  1. 機関本体の外側に配置されると共に複数の電装部品が取り付けられる電装ホルダを備える内燃機関において、
    前記電装ホルダには前記電装部品が積層状態で配置され、前記電装ホルダは前記電装部品の積層方向に間隔をおいて設けられる複数の保持部を有し、前記各保持部には1以上の前記電装部品が取り付けられることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記電装ホルダは、ケースおよびカバーから構成される箱状の本体と、前記本体に設けられる付属部材とを備え、前記本体および前記付属部材はそれぞれ前記保持部を構成することを特徴とする請求項1記載の内燃機関。
  3. 前記本体は前記複数の電装部品が収納される収納空間を形成し、前記付属部材は前記収納空間に配置されることを特徴とする請求項2記載の内燃機関。
  4. 前記電装ホルダは、前記機関本体を構成するシリンダブロックとシリンダヘッドとにより形成されて前記積層方向に凹んだ凹部内に配置されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関。
  5. 機関本体の外側に配置されると共に複数の電装部品が取り付けられる電装ホルダを備える内燃機関において、
    前記電装ホルダには、前記電装部品のうちで制御回路を有する制御用電装部品が取り付けられる1対のボスが、前記電装ホルダの底壁から突出して設けられ、前記1対のボスは、前記制御用電装部品に沿って架設された連結部により互いに連結されることを特徴とする内燃機関。
  6. 機関本体の外側に配置されると共に複数の電装部品が取り付けられる電装ホルダを備える内燃機関において、
    前記電装ホルダは、前記機関本体に着脱可能に取り付けられたエンジン部品をその取外し方向から覆うと共に前記機関本体との間に前記取外し方向に直交する方向に開放する作業用空間を形成するように前記機関本体に取り付けられ、前記エンジン部品は前記作業用空間を通じて着脱されることを特徴とする内燃機関。

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