JP3296191B2 - 船外機の補助部品設置構造 - Google Patents

船外機の補助部品設置構造

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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for outboard marine engines

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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶推進用の船外
機、詳しくは電装部品等の補助部品がエンジン自体に設
けられた船外機の補助部品設置構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、4サイクル型式の多気筒エンジン
が搭載された船外機では、電装部品等の補助部品が、エ
ンジンの一側に設置された気化器やインテークパイプ等
の吸気装置の反対側に設置されていた(例えば特開平 3
-32998号公報に記載されている船外機)。この理由は、
エンジンの一側で気化器が大きなスペースを占有してい
るので気化器と補助部品との干渉を避けるためと、エン
ジンの他側に大きなスペースが空くのでレイアウトのバ
ランスを取るためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、4サイ
クル型式のガソリンエンジンでは点火プラグやイグニッ
ションコイル等、点火装置として多数の部品が備えられ
ており、その設置に多くのスペースが必要となるため、
上記のレイアウトではエンジンルームのスペースが不足
する懸念がある。
【0004】また、吸気装置の反対側には高温を発する
排気装置が設けられているため、この側に補助部品を設
置するためには補助部品を専用の収納ケースに納めて熱
害を防止する必要があり、このような収納ケースに補助
部品を納めることによって補助部品の着脱が困難になる
と同時にレイアウト上の制約が大きくなり、しかも収納
ケースによって部品点数が増加するので船外機の製造コ
スト上好ましくなかった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、電装部品等の補助部品をエンジンの吸気
装置が設置された側に効率良く設置してエンジンルーム
のスペース効率を向上させるとともに、補助部品の着脱
性向上と部品点数の削減を図ることのできる船外機の補
助部品設置構造を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明のもう一つの目的は、補助部
品の防振性と防水性と冷却性を向上させ、併せて補助部
品の設置に伴うエンジン組立作業の複雑化を防止するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る船外機の補助部品設置構造は、請求項
1に記載したように、クランク軸が鉛直方向を向くよう
に4サイクル型式の多気筒エンジンが縦置きに搭載さ
れ、このエンジンの吸気装置が、クランクケース側に設
けられたサージタンクと、このサージタンクから延びて
シリンダブロックの一側を通りシリンダヘッドの吸気ポ
ートに繋がる気筒数分のインテークパイプとを備えて構
成された船外機において、上記シリンダブロックとイン
テークパイプとの間に上方に開口する補助部品設置空間
を設け、この補助部品設置空間に補助部品を上方から出
し入れ可能に設置し、この補助部品をシリンダブロック
の側面に締結部材を用いて固定するとともに、上記締結
部材の位置を側面視で複数のインテークパイプの間とし
たことを特徴とする。
【0008】好ましくは、請求項2に記載したように、
平面視で前記補助部品が前記エンジンの上部に設けられ
たベルトカバーの下方に隠れるように前記補助部品設置
空間の位置を定めると良い。
【0009】また、本発明に係る船外機の補助部品設置
構造は、請求項3に記載したように、クランク軸が鉛直
方向を向くように4サイクル型式の多気筒エンジンが縦
置きに搭載され、このエンジンの吸気装置が、クランク
ケース側に設けられたサージタンクと、このサージタン
クから延びてシリンダブロックの一側を通りシリンダヘ
ッドの吸気ポートに繋がる気筒数分のインテークパイプ
とを備えて構成された船外機において、上記シリンダブ
ロックとインテークパイプとの間に上方に開口する補助
部品設置空間を設け、この補助部品設置空間に補助部品
を上方から出し入れ可能な収納部を形成し、この収納部
をシリンダブロックの側面およびインテークパイプの側
面に形成したサポート部と、シリンダブロックの側面お
よびインテークパイプ自体とで構成したことを特徴とす
る。
【0010】好ましくは、請求項4に記載したように、
前記補助部品を上方からスライドさせて収納可能なよう
に前記収納部を形成すると良い。
【0011】さらに好ましくは、請求項5に記載したよ
うに、平面視で前記補助部品が前記エンジンの上部に設
けられたベルトカバーの下方に隠れるように前記収納部
の位置を定めると良い。
【0012】なお好ましくは、請求項6に記載したよう
に、前記インテークパイプの少なくとも一部を弾性材料
で形成し、この弾性材料部分に前記収納部を一体に形成
すると良い。
【0013】また、本発明に係る船外機の補助部品設置
構造は、請求項7に記載したように、クランク軸が鉛直
方向を向くように4サイクル型式の多気筒エンジンが縦
置きに搭載され、このエンジンの吸気装置が、クランク
ケース側に設けられたサージタンクと、このサージタン
クから延びてシリンダブロックの一側を通りシリンダヘ
ッドの吸気ポートに繋がる気筒数分のインテークパイプ
とを備えて構成された船外機において、上記シリンダブ
ロックとインテークパイプとの間に上方に開口する補助
部品設置空間を設け、この補助部品設置空間に補助部品
を上方から出し入れ可能に設置し、この補助部品を上記
インテークパイプの中間部に設けた収納部に保持したこ
とを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係る船外機のエ
ンジン付近の縦断面図であり、向かって左側が船舶の進
行方向である。また、図2および図3は、本発明の第一
実施形態を示すエンジンの左側面図および平面図であ
る。
【0015】この船外機1のエンジン2は、例えば水冷
4サイクル型式の直列4気筒エンジンであり、そのクラ
ンク軸3が鉛直方向を向くように縦置きに搭載されてい
る。エンジン2の下部にはエンジンホルダ4を介してド
ライブユニット5が連結されており、ドライブユニット
5の下部に図示しないプロペラが設けられている。
【0016】また、エンジン2全体がエンジンカバー6
a,6bに覆われている。エンジンカバー6a,6bは
合成樹脂製で上下に分割可能であり、下側のエンジンカ
バー6aがドライブユニット5側に固定され、上側のエ
ンジンカバー6bが着脱されるようになっている。エン
ジンカバー6a,6bの分割部にはシール部材7が設け
られ、さらに上下のエンジンカバー6a,6b間を固定
する複数のロックレバー8が取り付けられている。
【0017】エンジン2は、クランクケース11、シリン
ダブロック12、シリンダヘッド13、ヘッドカバー14を主
体に構成されており、クランクケース11内に前記クラン
ク軸3が軸支されている。また、シリンダヘッド13の内
部には図示しない動弁装置が収容されており、この動弁
装置を駆動するカム軸15がシリンダヘッド13に軸支され
ている。
【0018】シリンダブロック12およびシリンダヘッド
13の右側面には排気装置16が設けられ、排気装置16の前
方にはパーツホルダ17が設けられている。また、この船
外機1の吸気装置18は、クランクケース11の前部に設け
られたサージタンク19と、このサージタンク19の右側面
に固定されたスロットルボディ20と、サージタンク19の
左側面から延びる気筒数分、即ち4本のインテークパイ
プ21とを備えて構成されている。
【0019】4本のインテークパイプ21は、それぞれシ
リンダブロック12の左側を通ってシリンダヘッド13の吸
気ポート22(図2参照)に繋がる。詳しくは、4本のイ
ンテークパイプ21のシリンダヘッド13側の端部が板状の
フランジ23に溶着されており、このフランジ23が数本の
ボルトでシリンダヘッド13に固定される。なお、インテ
ークパイプ21の中間部はゴム等の弾性材料で形成された
接続管21aとされている。また、シリンダヘッド13には
燃料噴射用のインジェクタ24が設けられている。
【0020】さらに、エンジン始動用のスタータモータ
26がサージタンク19に隣接して設けられており、図3に
示すように、スタータモータ26の上端に設けられた小径
なピニオンギヤ27がクランク軸3に設けられた大径なリ
ングギヤ28に噛み合い、スタータモータ26の動力がクラ
ンク軸3に伝達されてエンジン2の始動が行われるよう
になっている。
【0021】また、クランク軸3にはカムドライブプー
リ30が設けられている一方、カム軸15にはカムドリブン
プーリ31が設けられており、両プーリ30,31 の間にベル
ト32が巻き掛けられている。このため、クランク軸3の
回転がカム軸15に伝達されてシリンダヘッド13内の動弁
装置が駆動される。
【0022】エンジン2の上部にはベルトカバー33が設
けられており、このベルトカバー33によってスタータモ
ータ26、ピニオンギヤ27、リングギヤ28、カムドライブ
プーリ30、カムドリブンプーリ31、ベルト32等の部材が
覆われている。なお、クランク軸3にはリングギヤ28や
カムドライブプーリ30と共に図示しない冷却ファンが回
転一体に設けられており、クランク軸3が回転するとこ
の冷却ファンも回転して下方に風を送り、エンジン2全
体を冷却する。また、シリンダヘッド13の進行方向右側
には4個の点火プラグ34が設けられ、ヘッドカバー14の
右側面にはイグニッションコイル35が上下に2個設けら
れている。
【0023】ところで、吸気装置18のインテークパイプ
21は、その両端付近がエンジン2側に向って湾曲してい
るが、中間の接続管21aの部分は直管状であり、シリン
ダブロック12の左側面にほぼ平行している。この接続管
21aとシリンダブロック12との間には補助部品設置空間
37が設けられている。
【0024】そして、この補助部品設置空間37に補助
部品38が設置される。この補助部品38は、例えばレ
ギュレータとなっているが、他の部品であってもよい。
図3に示すように、補助部品設置空間37の位置は、平
面視で補助部品38がベルトカバー33の下方に隠れる
ように定められている。
【0025】補助部品設置空間37は上方に開口するよう
に形成されており、補助部品38は上方から補助部品設置
空間37内に出し入れされる。また、補助部品38は、シリ
ンダブロック12の側面12aにボルトやビス等の締結部材
39を用いて固定される。図2に示すように、締結部材39
は上下に2個設けられており、各締結部材39の位置は側
面視でインテークパイプ21の間とされている。
【0026】この補助部品設置構造において、補助部品
38を取り付ける際には、まず補助部品38を上方から補助
部品設置空間37内に挿入し、次に挿入した補助部品38を
インテークパイプ21の間から指で押さえて位置決めを
し、そしてインテークパイプ21の間からボックスレンチ
やドライバ等を用いて締結部材39の締め付けを行う。
【0027】この第一実施形態のように、インテークパ
イプ21とシリンダブロック12との間に補助部品設置空間
37を設け、この補助部品設置空間37に補助部品38を設置
する構造とすれば、従来、デッドスペースとなっていた
シリンダブロック12とインテークパイプ21との間の空間
に補助部品38を設けることができ、これによって補助部
品38をエンジン2の吸気装置18が設置された側に効率良
く設置してエンジンルームのスペース効率を向上させる
ことができる。
【0028】しかも、補助部品38が吸気装置18側に設け
られることから、反対側に設けられている排気装置16の
高熱が補助部品38に及ぶことがなく、補助部品38を専用
の収納ケース等に納めて熱害を防止する必要がなくなる
ため、この点でも補助部品38の着脱性を良くすることが
できる上、収納ケースの設置によるレイアウト上の制約
も少なく、さらに収納ケースが不要なため船外機1の部
品点数を削減することができる。
【0029】また、補助部品設置空間37を上方に開口す
るように形成し、補助部品38を上方から補助部品設置空
間37内に出し入れするようにしたため、補助部品38の着
脱の際にインテークパイプ21(吸気装置18)を取り外す
必要がなく、しかも補助部品38を固定する締結部材39を
各インテークパイプ21の間から容易に締めたり緩めたり
することができるため、補助部品38の着脱性が非常に良
い。
【0030】一方、補助部品38がシリンダブロック12と
インテークパイプ21との間に、かつ平面視でベルトカバ
ー33の下方に隠れるように配置されているため、クラン
ク軸3に設けられた図示しない冷却ファンが回転して発
生する冷却風がシリンダブロック12とインテークパイプ
21との間を通って補助部品38に良く当たる。
【0031】これに加え、シリンダブロック12の内部に
は冷却水が循環し、インテークパイプ21内には外部から
の空気が常に流れているため、エンジン2の熱が補助部
品38に伝達することもない。このため、補助部品38が発
熱性の部品であっても、これを効率良く冷却することが
できる。また、補助部品38が数本のインテークパイプ21
にガードされているため、補助部品38が発熱性の部品で
あっても、人の手が触れる懸念が少ない。
【0032】さらに、補助部品38が平面視でベルトカバ
ー33の下方に隠れているため、万一エンジン2の上方か
ら水が降り注いでも、この水がベルトカバー33に遮られ
て補助部品38にはかかりづらい。したがって、補助部品
38の防水性を向上させることができる。
【0033】図4および図5は、本発明の第二実施形態
を示すエンジンの左側面図および平面図である。この図
4および図5において、枠AおよびBで囲んだ補助部品
設置部以外の部分の構成は、図1〜図3に示した第一実
施形態のものと同一であるため、同一符号を付して説明
を省略する。
【0034】この第二実施形態においても、エンジン2
のシリンダブロック12と吸気装置18のインテークパイプ
21との間に、上方に開口する補助部品設置空間42が設け
られている。そして、この補助部品設置空間42には、補
助部品43を保持するための収納部44が形成されている。
【0035】収納部44の位置は、図5に示すように平面
視で補助部品43がベルトカバー33の下方にほぼ隠れるよ
うに定められている。この収納部44は、シリンダブロッ
ク12の側面12aに一体に形成された3つのサポート部4
5,46,47と、インテークパイプ21のフランジ23に一体に
形成された2つのサポート部48,49 と、シリンダブロッ
ク12の側面12aおよびインテークパイプ21自体で構成さ
れている。
【0036】シリンダブロック12の側面12aに一体形成
された3つのサポート部45,46,47の内、1番上と2番目
のサポート部45,46 は、補助部品43の前方(クランクケ
ース11側)への移動を規制する突起状に形成されてお
り、1番下のサポート部47は、補助部品43の前方への移
動と下方への脱落とを規制する棚状に形成されている。
【0037】一方、インテークパイプ21のフランジ23に
一体形成された2つのサポート48,49 は、補助部品43の
後方(シリンダヘッド13側)への移動と、進行方向左側
(インテークパイプ21側)への移動を規制する鉤状に形
成されている。さらに、インテークパイプ21(接続管21
a)自体によっても補助部品43の進行方向左側への移動
が規制されている。
【0038】この補助部品設置構造において、補助部品
43を取り付ける際は、補助部品43を上方からスライドさ
せて収納部44に収納する。また、補助部品43の取り外し
は補助部品43を上方にスライドさせるだけでよい。な
お、補助部品43は、例えばゴム製のホルダ50に収納され
ており、エンジン2の振動が補助部品43に伝わりくくさ
れている。
【0039】この第二実施形態のように、補助部品設置
空間42に補助部品43を上方からスライドさせて収納可能
にする収納部44を形成した場合、第一実施形態の場合と
同様な効果が奏されることに加え、ボルトやビス等の締
結部材を一切用いずに補助部品43を補助部品設置空間42
に設置することができるため、船外機1の部品点数を一
層削減することができる。また、補助部品43自体にも固
定用のフランジといった特別な形状を与える必要がない
ため、補助部品43を小型化するとともに補助部品43の製
作を容易にすることができる。
【0040】しかも、収納部44が、シリンダブロック12
の側面12aと、インテークパイプ21自体と、シリンダブ
ロック12の側面12aおよびインテークパイプ21のフラン
ジ23に一体形成した複数のサポート部45,46,47,48,49と
によって構成されているため、インテークパイプ21を取
り付けると同時に補助部品43の設置が可能になり、補助
部品43の設置に伴うエンジン2の組立作業の複雑化を防
止することができる。
【0041】図6および図7は、本発明の第三実施形態
を示すエンジンの左側面図および平面図である。この図
6および図7において、枠CおよびDで囲んだ補助部品
設置部以外の部分の構成は、やはり図1〜図3に示した
第一実施形態のものと同一であるため、同一符号を付し
て説明を省略する。
【0042】この第三実施形態においても、エンジン2
のシリンダブロック12と吸気装置18のインテークパイプ
21との間に、上方に開口する補助部品設置空間53が設け
られており、ここに設けられた収納部54に補助部品55が
設置されるようになっている。
【0043】ここでは、インテークパイプ21の中間部
の、弾性材料で形成された接続管21aに収納部54が一体
に形成されている。収納部54は接続管21aの内側(シリ
ンダブロック12側)に箱状に形成されていて柔軟であ
り、補助部品55を上方からスライドさせて収納すること
ができる。収納部54の位置は、図7に示すように平面視
で補助部品55がベルトカバー33の下方にほぼ隠れるよう
に定められている。
【0044】この第三実施形態のように、弾性材料で形
成されたインテークパイプ21の接続管21aに収納部54を
一体に形成すれば、柔軟な収納部54によってエンジン2
の振動が補助部品55に伝わりくくなるため、補助部品55
の防振性を向上させることができる。しかも、収納部54
を形成するための専用部品を設ける必要がなく、エンジ
ン2側にも専用形状を設けなくてもよいため、船外機1
の部品点数削減とエンジン2の製造性向上に貢献するこ
とができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る船外
機の補助部品設置構造によれば、デッドスペースを有効
に利用して電装部品等の補助部品をエンジンの吸気装置
が設置された側に効率良く設置し、エンジンルームのス
ペース効率を向上させるとともに、補助部品の着脱性向
上と部品点数の削減を図り、かつ補助部品の防振性と防
水性と冷却性を向上させ、併せて補助部品の設置に伴う
エンジン組立作業の複雑化を防止することができる。
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る船外機のエンジン付近の縦断面
図。
【図2】本発明の第一実施形態を示すエンジンの左側面
図。
【図3】本発明の第一実施形態を示すエンジンの平面
図。
【図4】本発明の第二実施形態を示すエンジンの左側面
図。
【図5】本発明の第二実施形態を示すエンジンの平面
図。
【図6】本発明の第三実施形態を示すエンジンの左側面
図。
【図7】本発明の第三実施形態を示すエンジンの平面
図。
【符号の説明】
1 船外機 2 エンジン 3 クランク軸 11 クランクケース 12 シリンダブロック 12a シリンダブロックの側面 13 シリンダヘッド 14 ヘッドカバー 16 排気装置 18 吸気装置 19 サージタンク 20 スロットルボディ 21 インテークパイプ 21a インテークパイプ21の弾性材料部分 22 吸気ポート 33 ベルトカバー 37,42,53 補助部品設置空間 38,43,55補助部品 39 締結部材 44,54 収納部 45,46,47,48,49 サポート部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02M 35/104 F02M 35/10 301P (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 67/00 B63H 20/00 F02M 35/10 F02M 35/104

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸が鉛直方向を向くように4サ
    イクル型式の多気筒エンジンが縦置きに搭載され、この
    エンジンの吸気装置が、クランクケース側に設けられた
    サージタンクと、このサージタンクから延びてシリンダ
    ブロックの一側を通りシリンダヘッドの吸気ポートに繋
    がる気筒数分のインテークパイプとを備えて構成された
    船外機において、上記シリンダブロックとインテークパ
    イプとの間に上方に開口する補助部品設置空間を設け、
    この補助部品設置空間に補助部品を上方から出し入れ可
    能に設置し、この補助部品をシリンダブロックの側面に
    締結部材を用いて固定するとともに、上記締結部材の位
    置を側面視で複数のインテークパイプの間としたことを
    特徴とする船外機の補助部品設置構造。
  2. 【請求項2】 平面視で前記補助部品が前記エンジンの
    上部に設けられたベルトカバーの下方に隠れるように前
    記補助部品設置空間の位置を定めた請求項1に記載の船
    外機の補助部品設置構造。
  3. 【請求項3】クランク軸が鉛直方向を向くように4サイ
    クル型式の多気筒エンジンが縦置きに搭載され、このエ
    ンジンの吸気装置が、クランクケース側に設けられたサ
    ージタンクと、このサージタンクから延びてシリンダブ
    ロックの一側を通りシリンダヘッドの吸気ポートに繋が
    る気筒数分のインテークパイプとを備えて構成された船
    外機において、上記シリンダブロックとインテークパイ
    プとの間に上方に開口する補助部品設置空間を設け、こ
    の補助部品設置空間に補助部品を上方から出し入れ可能
    な収納部を形成し、この収納部をシリンダブロックの側
    面およびインテークパイプの側面に形成したサポート部
    と、シリンダブロックの側面およびインテークパイプ自
    体とで構成したことを特徴とする船外機の補助部品設置
    構造。
  4. 【請求項4】 前記補助部品を上方からスライドさせて
    収納可能なように前記収納部を形成した請求項3に記載
    の船外機の補助部品設置構造。
  5. 【請求項5】 平面視で前記補助部品が前記エンジンの
    上部に設けられたベルトカバーの下方に隠れるように前
    記収納部の位置を定めた請求項3に記載の船外機の補助
    部品設置構造。
  6. 【請求項6】 前記インテークパイプの少なくとも一部
    を弾性材料で形成し、この弾性材料部分に前記収納部を
    一体に形成した請求項3に記載の船外機の補助部品設置
    構造。
  7. 【請求項7】クランク軸が鉛直方向を向くように4サイ
    クル型式の多気筒エンジンが縦置きに搭載され、このエ
    ンジンの吸気装置が、クランクケース側に設けられたサ
    ージタンクと、このサージタンクから延びてシリンダブ
    ロックの一側を通りシリンダヘッドの吸気ポートに繋が
    る気筒数分のインテークパイプとを備えて構成された船
    外機において、上記シリンダブロックとインテークパイ
    プとの間に上方に開口する補助部品設置空間を設け、こ
    の補助部品設置空間に補助部品を上方から出し入れ可能
    に設置し、この補助部品を上記インテークパイプの中間
    部に設けた収納部に保持したことを特徴とする船外機の
    補助部品設置構造。
JP16729096A 1996-06-27 1996-06-27 船外機の補助部品設置構造 Expired - Fee Related JP3296191B2 (ja)

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