JP2007321021A - 発泡性ポリエチレン系樹脂粒子及びその製造方法 - Google Patents

発泡性ポリエチレン系樹脂粒子及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】発泡剤の逸散を抑制し、長期間発泡成形性に優れ、さらに発泡オレフィン系樹脂成形品の特徴である曲げたわみ、繰り返し応力歪みの復元性が損なわれない発泡性ポリエチレン系樹脂粒子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】
アクリロニトリル−スチレン共重合体と、JISK6924−2による引張破壊応力が20〜50MPaであるポリエチレン系重合体から、ポリエチレン系樹脂核粒子を作製し、このポリエチレン系樹脂核粒子を水性媒体中に懸濁させ、この懸濁液にスチレン系単量体を加え重合及び発泡剤含浸を行う発泡性ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法、及びこの方法により得られる発泡性ポリエチレン系樹脂粒子。
【選択図】なし

Description

本発明は、発泡性ポリエチレン系樹脂粒子及びその製造方法、該発泡性ポリエチレン系樹脂粒子を発泡して得られる発泡ビーズ、並びに該発泡性ポリエチレン系樹脂粒子又は発泡ビーズを発泡成形して得られる発泡ポリエチレン系樹脂成形品に関する。
発泡ポリエチレン系樹脂成形品は、発泡ポリスチレン系樹脂成形品と比較して、耐衝撃性、曲げたわみ、繰り返し応力歪みの復元性に優れる特徴を生かし、精密部品や重量製品の梱包材として、また、耐熱性や耐油性に優れる特徴を生かし、衝撃吸収材、バンパー、フロアースペーサー等の自動車部材として広く採用されている。
ポリエチレン系樹脂に発泡剤を含浸させた発泡性ポリエチレン樹脂粒子は知られている。しかし、ポリエチレンは、発泡剤を透過しやすい性質があり、従って製造後数時間で発泡剤が逸散し、発泡性が著しく低下してしまうため、製造後短時間で予備発泡して発泡粒子とする必要があった。このため、発泡剤含浸設備の近くに予備発泡機及び成型機を設置する必要があり生産拠点が限定された。この結果、発泡粒子や成形品の輸送費用が高く経済的に不利であった。
これら問題点を解決する方法として、ポリエチレン系樹脂粒子と架橋剤を、水、低沸点のアルコール類及びケトン類からなる分散媒に添加し、これを加熱して架橋処理するとともに、該分散媒を発泡剤として架橋処理した樹脂粒子に含浸させる方法が提案されている(特許文献1)。
また、ポリエチレン系樹脂粒子に、重合開始剤及び架橋剤を分散させたビニル系芳香族モノマーを含浸させて重合及び架橋を行い、改質されたポリエチレン系樹脂粒子を得る方法が数多く提案されている(特許文献2〜7)。
特開昭50−139167号公報 特開昭52−32990号公報 特公昭45−32623号公報 特開平1−284536号公報 特開昭48−101457号公報 特開昭49−5473号公報 特開昭49−97884号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の方法は、発泡剤の保持性は優れるものの、発泡性は著しく低い。即ち、低沸点のアルコール類やケトン類はポリエチレン系樹脂粒子の発泡剤としての十分な機能を果たさない。
一方、特許文献2〜7に記載の方法は、ポリエチレン系樹脂粒子に対するビニル系芳香族モノマーの比率を高めることで発泡剤の保持性は向上するものの、十分な発泡剤保持性を得るためにはビニル系芳香族モノマー比率を相当に高める必要があり、この場合、ポリエチレンの特徴である曲げたわみ、繰り返し応力歪みの復元性が損なわれる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、発泡剤の逸散を抑制し、長期間発泡成形性に優れ、さらに発泡オレフィン系樹脂成形品の特徴である曲げたわみ、繰り返し応力歪みの復元性が損なわれない発泡性ポリエチレン系樹脂粒子及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様によれば、アクリロニトリル−スチレン共重合体と、JJISK6924−2による引張破壊応力が20〜50MPaであるポリエチレン系重合体から、ポリエチレン系樹脂核粒子を作製し、このポリエチレン系樹脂核粒子を水性媒体中に懸濁させ、この懸濁液にスチレン系単量体を加え重合及び発泡剤の含浸を行う発泡性ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法が提供される。
本発明の第二の態様によれば、ポリエチレン系樹脂核粒子に配合するアクリロニトリル−スチレン共重合体の重量平均分子量が7〜40万である発泡性ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法が提供される。
本発明の第三の態様によれば、ポリエチレン系樹脂核粒子における、アクリロニトリル−スチレン共重合体の、アクリロニトリル−スチレン共重合体とポリエチレン系重合体の合計に対する比率が、1〜50重量%である発泡性ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法が提供される。
本発明の第四の態様によれば、発泡性ポリエチレン系樹脂粒子における、ポリエチレン系樹脂核粒子の、ポリエチレン系樹脂核粒子とスチレン系単量体との合計に対する比率が、10〜60重量%である発泡性ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法が提供される。
本発明の第五の態様によれば、ポリエチレン系樹脂核粒子の粒子径が0.1mm以上3.0mm以下である発泡性ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法が提供される。
本発明の第六の態様によれば、懸濁液に加えるスチレン系単量体が、重合開始剤及び架橋剤を分散したスチレン系単量体である発泡性ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法が提供される。
本発明の第七の態様によれば、上記の製造方法により得られる発泡性ポリエチレン系樹脂粒子が提供される。
本発明の第八の態様によれば、上記の発泡性ポリエチレン系樹脂粒子を発泡して得られるポリエチレン系発泡ビーズが提供される。
本発明の第九の態様によれば、上記の発泡性ポリエチレン系樹脂粒子又は上記のポリエチレン系発泡ビーズを発泡成形して得られるポリエチレン系樹脂成形品が提供される。
本発明によれば、発泡剤の逸散を抑制し、長期間発泡成形性に優れ、さらに発泡オレフィン系樹脂成形品の特徴である曲げたわみ、繰り返し応力歪みの復元性が損なわれない発泡性ポリエチレン系樹脂粒子及びその製造方法を提供することができる。
以下に、本発明の実施形態について説明する。
本発明は、(1)アクリロニトリル−スチレン共重合体と、JISK6924−2による引張破壊応力が20〜50MPaであるポリエチレン系重合体から、ポリエチレン系樹脂核粒子を作製するポリエチレン系樹脂核粒子作製工程と、(2)上記ポリエチレン系樹脂核粒子を水性媒体中に懸濁させ、この懸濁液に、スチレン系単量体を加え重合する重合工程と、(3)発泡剤を含浸する発泡剤含浸工程を有する。
(1)ポリエチレン系樹脂核粒子作製工程
本発明におけるポリエチレン系樹脂核粒子は、ポリエチレン系重合体に、アクリロトニトリル−スチレン系共重合体を配合した混合物からなるが、前記ポリエチレン系重合体としては、エチレンホモポリマーのみならず、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等の共重合体も使用でき、これらを単独もしくは2種以上の混合物として使用できる。
本発明において、ポリエチレン系樹脂粒子に使用するポリエチレン系重合体の引張破壊応力は20〜50MPaであり、好ましくは30〜45MPaである。引張破壊応力が20MPa未満では、発泡成形品の曲げたわみが低下し、引張破壊応力が50MPaを超えると発泡性が低下する。
尚、本発明において、引張破壊応力はJISK6924−2により測定する。
ポリエチレン系樹脂核粒子に配合されるアクリロニトリル−スチレン共重合体の重量平均分子量は、好ましくは7万〜40万であり、より好ましくは10万〜25万である。重量平均分子量が7万未満では、発泡剤の保持性が低下し、重量平均分子量が40万を越えると、発泡性、成形性が低下する恐れがある。
尚、重量平均分子量は、ゲルパ−ミエ−ションクロマトグラム法により測定し、標準ポリスチレン換算して求めることができる。
ポリエチレン系樹脂核粒子における、アクリロニトリル−スチレン共重合体の、アクリロニトリル−スチレン共重合体とポリエチレン系重合体の合計に対する比率は、好ましくは1〜50重量%であり、より好ましくは2〜10重量%である。
尚、本発明で使用するポリエチレン系樹脂核粒子は、アクリロニトリル−スチレン共重合体とポリエチレン系重合体の他、その効果を損なわない限り、気泡調整剤、顔料、スリップ剤等を含むことができる。
本発明のポリエチレン系樹脂核粒子は、ポリエチレン系重合体にアクリロニトリル−スチレン共重合体を配合して作製できる。
押出機を用いて混練することにより配合、粒子化できる。この時、均一に混練するため、予めポリエチレン系重合体とアクリロニトリル−スチレン共重合体を混合した後、押出すことが望ましい。ポリエチレン系重合体とアクリロニトリル−スチレン共重合体の混合は従来既知の手段で行うことができる。例えば、リボンブレンダー、Vブレンダー、ヘンシェルミキサー、レディゲーミキサー等の混合機が使用できる。
本発明では、発泡体の気泡を調整するためにポリエチレン系樹脂核粒子に気泡調整剤を添加することができる。気泡調整剤として高級脂肪酸ビスアミド、高級脂肪酸金属塩、無機物等を用いることができる。
気泡調整剤として用いることができる高級脂肪酸ビスアミド、高級脂肪酸金属塩の配合量は、ポリエチレン系樹脂核粒子中の樹脂成分100重量部に対して0.01〜2重量部の範囲であることが好ましい。0.01重量部未満では気泡サイズを小さくする十分な効果が得られない傾向にあり、また、2重量部を越えると、気泡サイズが極端に小さくなり、成形時に樹脂が溶融し成形品外観が悪化する傾向がある。
気泡調整剤として用いることができる無機物の配合量は、ポリエチレン系樹脂核粒子中の樹脂成分100重量部に対して0.1〜5重量部の範囲であることが好ましい。0.1重量部未満では気泡サイズを小さくする十分な効果が得られない傾向にあり、また5重量部を越えると、気泡サイズが極端に小さくなり、成形時に樹脂が溶融し成形品外観が悪化する傾向がある。
本発明において、ポリエチレン系樹脂核粒子の粒子径は好ましくは0.1〜3.0mmである。より好ましい粒子径は0.4〜2.0mmである。粒子径が0.1mm未満では発泡剤の保持性が低下する傾向にあり、3.0mmを超えると、成形時に金型充填性が低下する傾向にあり好ましくない。このようなポリエチレン系樹脂核粒子の細粒化は、押出機により行うことができるが、所望の粒子径が得られれば他の方法を用いてもよい。押出機を使用する場合、例えば前記粒子径範囲内の径を有する孔から押し出し、ペレタイザーで前記粒子径の範囲内の長さに切断することで調整できる。
(2)重合工程
上記で得られたポリエチレン系樹脂核粒子を水性媒体中に懸濁させて懸濁液とする。水性媒体中への分散は、通常、攪拌翼を備えた装置を用いて行われ、その条件等に制限はない。本発明に用いられる水性媒体としては、例えばイオン交換水等が挙げられる。
ポリエチレン系樹脂核粒子は、分散剤と共に分散することが好ましい。分散剤としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース等の有機系分散剤、リン酸マグネシウム、リン酸三カルシウム等の難溶性無機塩が挙げられる。
さらに、水性媒体への分散に、界面活性剤も用いることができる。界面活性剤としては、オレイン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、その他懸濁重合で一般的に使用されるアニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤等が挙げられる。
これらの分散剤の中では、有機系分散剤を使用することが特に好ましい。
次に、上記懸濁液にスチレン系単量体を加え重合する。好ましくはポリエチレン系樹脂粒子内でスチレンを均一に重合させるため、スチレン系単量体をポリエチレン系樹脂核粒子に含浸させて重合させる。ポリエチレン系樹脂核粒子に含浸させて重合させると、重合と共に架橋が生じる。必要により重合開始剤、架橋剤を用いる。好ましくは、重合開始剤及び/又は架橋剤を、予めスチレン系単量体に溶解しておくことが好ましい。
尚、スチレン系単量体の重合過程において、ポリエチレンの架橋が生じる場合があり、本明細書において、「重合」は「架橋」を含む場合がある。
本発明で使用できるスチレン系単量体とは、スチレン、及びα−メチルスチレン、ビニルトルエン等のスチレン誘導体の1種又は2種以上であるが、又はこれらと、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート等のメタクリル酸エステル及び対応するアクリル酸エステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル、塩化ビニル等その他の重合可能な単量体との組み合わせである。組み合わせの場合、スチレン及び/又はスチレン誘導体の割合は全単量体に対して50重量%以上であることが好ましい。
得られる発泡性ポリエチレン系樹脂粒子において、ポリエチレン系樹脂核粒子の、ポリエチレン系樹脂核粒子とスチレン系単量体との合計に対する比率は、好ましくは10重量%以上60重量%以下であり、より好ましくは20重量%以上50重量%以下である。60重量%を超えると粒子が球形化し難くなり、10重量%未満ではポリエチレン系樹脂粒子の特徴である耐衝撃性、耐熱性、耐薬品性が低下する傾向がある。
本発明で使用できる重合開始剤としては、スチレン系単量体の懸濁重合法に用いられるものであれば特に制限はなく、例えば、t−ブチルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート、t−ブチルパーベンゾエート等の有機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物の1種又は2種以上を使用することができる。
重合開始剤は、溶剤に溶解して加え、ポリエチレン系樹脂核粒子に含浸させてもよい。この場合、重合開始剤を溶解する溶剤としては、エチルベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素等が用いられる。この場合、スチレン系単量体に対して、通常3重量%以下で用いる。
重合開始剤の使用量は、重合開始剤の種類により異なるが、一般的にスチレン系単量体に対して、0.1〜1.0重量%の範囲が好ましい。
尚、本発明では、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド等の脂肪酸モノアミド、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド等の脂肪酸ビスアミド等を気泡調整剤として、スチレン系単量体又は前記溶剤に溶解して用いてもよい。この場合、気泡調整剤は、スチレン系単量体100重量部に対して0.01〜2重量部用いるこが好ましい。
本発明で使用できる架橋剤としては、主としてポリエチレン系樹脂粒子の架橋の機能を有するものであり、好ましくは、スチレン系単量体の重合温度では分解せず、架橋温度で分解するものであり、ジクミルパーオキサイド、2,5−t−ブチルパーベンゾエート、1.1−ビスターシャルブチルパーオキシシクロヘキサン等の過酸化物が挙げられ、単独又は2種類以上併用して用いられ、その配合量は、単量体に対して通常0.1〜5重量%である。
なお、本発明において、重合開始剤と架橋剤は、同じ化合物であることもあり得る。
スチレン系単量体(必要により重合開始剤及び/又は架橋剤を含む)の添加は、一括して行っても分割して行ってもよい。
重合温度は、使用する重合開始剤の種類によって異なるが、60〜105℃の範囲が好ましい。また、架橋温度は使用する架橋剤の種類によって異なるが、100〜150℃の範囲が好ましい。
(3)発泡剤含浸工程
続いて、重合(及び架橋)中又は重合(及び架橋)後の樹脂粒子に、発泡剤を含浸させる。発泡剤の含浸は、発泡剤を容器内に圧入し、通常ポリエチレン系樹脂粒子の軟化点以上の温度に上げ、樹脂粒子中に含浸させる。
発泡剤としては、上記ポリエチレン系樹脂粒子を溶かさない発泡剤、又は僅かに膨潤させるものが好ましく、具体的にはプロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタン、ノルマルヘキサン等の脂肪族炭化水素、シクロヘキサン、シクロペンタン等の脂環式炭化水素が用いられる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
これらの発泡剤は、通常発泡剤含浸前のポリエチレン系樹脂粒子に対して5〜30重量%使用される。
発泡剤の含浸温度は、好ましくは80℃〜140℃であり、より好ましくは90℃〜120℃である。発泡剤の含浸温度が80℃未満では、発泡剤の含浸が不十分となる恐れがある。140℃を越えると樹脂粒子が扁平となり易い恐れがある。発泡剤の含浸が完了した後、重合系内より排出することによって、発泡性ポリエチレン系樹脂粒子を得ることができる。
発泡性ポリエチレン系樹脂粒子を脱水乾燥した後、必要に応じて表面被覆剤を被覆することができる。例えば、表面被覆材として、ジンクステアレート、ステアリン酸トリグリセライド、ステアリン酸モノグリセライド、ひまし硬化油、静電気防止剤等を使用できる。
本発明の方法で製造した発泡性ポリエチレン系樹脂粒子は、発泡剤の保持性に優れ、長期間優れた発泡性及び成形性を有する。
本発明のポリエチレン系発泡ビーズは、上記の発泡性ポリエチレン系樹脂粒子を常法により発泡して得られる。また、本発明のポリエチレン系樹脂成形品は、上記の発泡性ポリエチレン系樹脂粒子又はポリエチレン系発泡ビーズを常法により発泡成形して得られる。
以下、実施例に基づき、本発明についてさらに詳細に説明する。なお、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
[ポリエチレン系樹脂核粒子の作製]
引張破壊応力が40MPaである低密度ポリエチレン樹脂粒子(東ソー製、ニポロン9P51A)2850g及びアクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂粒子(デンカ製、AS−XGS、重量平均分子量12.7万)150gをヘンシェルミキサー(三井三池化工製、FM10B)に投入し、2000rpmで1分間混合した。
次いで、これら樹脂粒子の混合物を押出機(池貝(株)製、PCM−30 2軸式、ダイス径3mm、シリンダー温度230℃、ヘッド温度230℃)で溶融押出し、冷却固化後、ペレタイザー(ナカタニ機械製、カッタースピード目盛0.5、ロールスピード目盛0.5)で0.7〜1.1mm(平均0.9mm)に切断し、ポリエチレン系樹脂核粒子とした。
[含浸・重合・架橋工程]
5Lの耐圧攪拌容器に上記のポリエチレン系樹脂核粒子385g、脱イオン水2100g、リン酸三カルシウム11g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.025gを仕込み撹拌した。
次いで、スチレン単量体715gにt−ブチルパーオキサイド0.55g、ベンゾイルパーオキサイド3.4g、1.1−ビスターシャルブチルパーオキシシクロヘキサン11.8gを溶解し、このスチレン単量体を容器内に添加し、20℃で4時間保温した。
その後、88℃に昇温し、6時間保温し単量体の重合を行った。次いで、リン酸三カルシウム1.1g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.03g、炭酸カルシウム4.4gを添加した後、135℃に昇温し、10時間保温して架橋を行った。
その後、105℃まで冷却し、シクロヘキサン27g、ブタン(イソブタン/n−ブタンの重量比=4/6)134gを圧入し、6時間保持した。
室温まで冷却した後、発泡剤が含浸されたポリエチレン系樹脂粒子を取り出し、脱水乾燥した。次いでこの重合体粒子を目開き3.35mm及び1.7mmの篩で分級し、樹脂粒子を得た。得られた樹脂粒子1000gに対し、脂肪酸モノグリセライド1.0gを加えて混合し、発泡性ポリエチレン系樹脂粒子を得た。
得られた発泡性ポリエチレン系樹脂粒子を、発泡スチレン系樹脂用発泡機(日立化成テクノプラント製 HBP-500LW)を用い、スチームで加熱することによって、30ml/gの発泡ビーズに予備発泡した。
その後、約18時間熟成した後、発泡スチレン系樹脂用成型機(ダイセン工業製 VS−300)を用い、成形圧力0.12MPaで成形し、発泡ポリエチレン系樹脂成形品(以下、「成形品」という)を得た。
得られた発泡性粒子及び成形品の特性を以下の方法により評価した。
1.発泡剤含有量(発泡剤量)
得られた発泡性ポリエチレン系樹脂粒子を開放状態で20℃、24時間放置した後の発泡剤量を求めた。
発泡剤量は、樹脂粒子を200℃で10分間加熱し、以下の式により算出した。
発泡剤量(重量%)=(加熱前重量−加熱後重量)/加熱前重量
実施例1で得られた粒子の発泡剤量は7.3%であった。
2.発泡度
100℃沸騰水中で60秒間発泡させた時の嵩倍率である。
実施例1で得られた粒子の発泡度は33ml/gであった。
3.成形品外観
成形品の外観を目視で5段階に判定し、最も良好なものを5、劣るものを1とした。
実施例1で得られた成形品の外観は4.0であり良好であった。
4.曲げたわみ
JIS A9511で測定した。
実施例1で得られた成形品の曲げたわみは41mmであった。
[実施例2]
実施例1において、低密度ポリエチレン樹脂粒子(東ソー製、ニポロン9P51A)2700g及びアクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂粒子(デンカ製、AS−XGS、重量平均分子量12.7万)300gとした以外は、実施例1と同様な操作を行い、発泡性ポリエチレン系樹脂粒子及び成形品を得た。
得られた発泡性ポリエチレン系樹脂粒子の発泡剤量は7.5%、発泡度は35ml/g、成形品の外観は4.0、成形品の曲げたわみは39mmであった。
[比較例1]
実施例1において、低密度ポリエチレンを引張破壊応力13MPaの低密度ポリエチレン(東ソー製、ペトロセン339)とした以外は、実施例1と同様な操作を行い、発泡性ポリエチレン系樹脂粒子及び成形品を得た。
得られた発泡性ポリエチレン系樹脂粒子の発泡剤量は7.2%、発泡度は31ml/g、成形品の外観は4.0、成形品の曲げたわみは18mmであった。
[比較例2]
実施例1において、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂を用いず、低密度ポリエチレン樹脂粒子を引張破壊応力14MPaのエチレン酢酸ビニル共重合物(東ソー製、ウルトラセン626)とした以外は、実施例1と同様な操作を行い、発泡性ポリエチレン系樹脂粒子及び成形品を得た。
得られた発泡性ポリエチレン系樹脂粒子の発泡剤量は3.8%、発泡度は6ml/g、成形品の外観は2.0、成形品の曲げたわみは20mmであった。
[比較例3]
発泡性ポリスチレン樹脂粒子(日立化成工業製、ハイビーズSSB−TX−7)を、発泡スチレン系樹脂用発泡機(日立化成テクノプラント製 HBP-500LW)を用い、スチームで加熱することによって、30ml/gの発泡ビーズに予備発泡した。
その後、約18時間熟成した後、発泡スチレン系樹脂用成型機(ダイセン工業製 VS−300)を用い、成形圧力0.08MPaで成形し、発泡ポリスチレン樹脂成形品を得た。
得られた成形品の外観は5.0、曲げたわみは18mmであった。
Figure 2007321021
本発明の発泡性ポリエチレン系樹脂粒子及びそれから得られる発泡成形品は、食品容器、包装用梱包材、緩衝材及び断熱材等の様々な用途に用いることができる。

Claims (9)

  1. アクリロニトリル−スチレン共重合体と、JISK6924−2による引張破壊応力が20〜50MPaであるポリエチレン系重合体から、ポリエチレン系樹脂核粒子を作製し、
    このポリエチレン系樹脂核粒子を水性媒体中に懸濁させ、この懸濁液にスチレン系単量体を加え重合及び発泡剤の含浸を行う発泡性ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法。
  2. アクリロニトリル−スチレン共重合体の重量平均分子量が7〜40万である請求項1に記載の発泡性ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法。
  3. ポリエチレン系樹脂核粒子における、アクリロニトリル−スチレン共重合体の、アクリロニトリル−スチレン共重合体とポリエチレン系重合体の合計に対する比率が、1〜50重量%である請求項1又は2に記載の発泡性ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法。
  4. 発泡性ポリエチレン系樹脂粒子における、ポリエチレン系樹脂核粒子の、ポリエチレン系樹脂核粒子とスチレン系単量体との合計に対する比率が、10〜60重量%である請求項1〜3のいずれかに記載の発泡性ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法。
  5. ポリエチレン系樹脂核粒子の粒子径が0.1mm以上3.0mm以下である請求項1〜4のいずれかに記載の発泡性ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法。
  6. 懸濁液に加えるスチレン系単量体が、重合開始剤及び架橋剤を分散したスチレン系単量体である請求項1〜5のいずれかに記載の発泡性ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法により得られる発泡性ポリエチレン系樹脂粒子。
  8. 請求項7に記載の発泡性ポリエチレン系樹脂粒子を発泡して得られるポリエチレン系発泡ビーズ。
  9. 請求項7に記載の発泡性ポリエチレン系樹脂粒子又は請求項8に記載のポリエチレン系発泡ビーズを発泡成形して得られるポリエチレン系樹脂成形品。
JP2006151144A 2006-05-31 2006-05-31 発泡性ポリエチレン系樹脂粒子及びその製造方法 Active JP5089920B2 (ja)

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