JP2007317500A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007317500A
JP2007317500A JP2006145642A JP2006145642A JP2007317500A JP 2007317500 A JP2007317500 A JP 2007317500A JP 2006145642 A JP2006145642 A JP 2006145642A JP 2006145642 A JP2006145642 A JP 2006145642A JP 2007317500 A JP2007317500 A JP 2007317500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
choke structure
frequency heating
heating device
metal plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006145642A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeyuki Nagata
滋之 永田
Tomoo Kobayashi
朋生 小林
Hisao Isaka
久夫 井坂
Kyoko Hattori
杏子 服部
Kenichi Tamura
憲一 田村
Masashi Osada
正史 長田
Fumiaki Baba
文明 馬場
Takeshi Saito
毅 斉藤
Kazuhiro Kameoka
和裕 亀岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Priority to JP2006145642A priority Critical patent/JP2007317500A/ja
Publication of JP2007317500A publication Critical patent/JP2007317500A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/76Prevention of microwave leakage, e.g. door sealings
    • H05B6/763Microwave radiation seals for doors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)

Abstract

【課題】扉の形状を工夫して設置場所の自由度を高くし、外形寸法に対しての容積率を高くするとともに、デザイン性を重視した高周波加熱装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る高周波加熱装置100は、前面に開口部12が形成されている加熱室11を有する本体10と、本体10に取り付けられて開口部12を開閉自在に覆い、金属板24を複数回折り曲げて形成したチョーク構造21が外周部29に設けられている扉20とを備え、扉20を閉めた状態において、扉20の外周部29を開口部12よりも後方側に配置したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子レンジ等の高周波加熱装置に関し、特に扉の構造に特徴を有する高周波加熱装置に関するものである。
従来から、電子レンジ等の高周波加熱装置では、高周波(2.45GHz(ギガヘルツ)のマイクロ波)を使用して加熱調理が行なわれている。このような高周波が加熱調理中に高周波加熱装置の外部に漏洩すると人体に好ましくない影響を及ぼしてしまう。そこで、高周波加熱装置には、高周波の漏洩を防止するための対策が種々施されている。その中でも、扉と高周波加熱装置本体との間の隙間から漏洩しようとする高周波への対策は特に重要である。
扉と高周波加熱装置本体との間の隙間から漏洩する高周波の漏洩量を抑制する対策として、扉を構成する金属板の外周を袋小路形状に折り曲げて加工したチョーク構造と呼ばれる構造が従来から存在する。このチョーク構造の原理は、扉と高周波加熱装置本体との間の隙間から漏洩しようとする高周波をチョーク構造の袋小路内に導き、袋小路の端部で反射させ、その反射波と袋小路内に導かれる高周波とを合成し、チョーク構造の入り口部分での高周波の電圧を最大、電流を最小とすることを利用したものである。
すなわち、チョーク構造の入り口部分での高周波の電圧を最大、電流を最小とすることでみかけのインピーダンスを無限大(∞)とし、扉と高周波加熱装置本体との間の隙間からの高周波の漏洩量をなくす、あるいは少なくするようにしたものである。したがって、このようなチョーク構造では、扉と高周波加熱装置本体との間の隙間の入り口部分からチョーク構造の入り口部分までの距離と、チョーク構造の入り口部分から袋小路の端部までの距離とが、それぞれ使用波長の1/4程度となるように設定されており、チョーク構造の入り口部分で反射波と漏洩しようとする高周波とが逆位相となって合成されるように構成されている。
そのようなものとして、「内部空間を有して前記内部空間に高周波が供給される本体と、前記内部空間を開閉自在とするように前記本体に取付けられて外周部が金属板からなる扉とを備える高周波加熱装置であって、前記外周部の金属板を5回折り曲げることにより形成されたチョーク溝をさらに有し、前記チョーク溝の1回目から5回目の折り曲げ部はそれぞれ90°の折り曲げ角度を有し、当該折り曲げによる溝の深さおよび1回目の折り曲げ部と2回目の折り曲げ部との間の寸法をそれぞれ約11mmとし、2回目の折り曲げ部と3回目の折り曲げ部との間の寸法を約16mmと設定した場合に、4回目の折り曲げ部と5回目の折り曲げ部との間の第1寸法および5回目の折り曲げ部と前記金属板の端の間の第2寸法は、11.5mm〜14.5mmの間および7.5mm〜1.0mmの間でそれぞれ値が設定される、高周波加熱装置」が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2000−291959号公報(第7頁、第4図)
特許文献1に記載の高周波加熱装置は、チョーク構造を構成する各折り曲げ部の間の寸法を短く設定することでチョーク溝を薄型化し、それに伴って扉も軽量で薄くすることができるものであった。一方、高周波加熱装置は、ユーザの要求に対応して様々な場所に設置されるようになっている。したがって、どのような場所に高周波加熱装置が設置されたとしてもマイクロ波等の高周波の漏洩を防止するとともに、外形寸法に対しての容積率が高いものであることが望ましい。
しかしながら、特許文献1に記載の高周波加熱装置は、チョーク構造を薄型化することによって高周波加熱装置の扉を薄型化したものであるが、高周波加熱装置の設置される場所を考慮したものではなく、設置可能な場所の自由度が低いものであった。すなわち、高周波加熱装置の設置場所に対するユーザの要求の多様化及び複雑化に対応できないという問題があった。また、高周波加熱装置のデザインを重視するユーザの要求にも十分に対応できていないという問題もあった。
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたもので、扉の形状を工夫して設置場所の自由度を高くし、外形寸法に対しての容積率を高くするとともに、デザイン性を重視した高周波加熱装置を提供するものである。
本発明に係る高周波加熱装置は、前面に開口部が形成されている加熱室を有する本体と、本体に取り付けられて開口部を開閉自在に覆い、金属板で形成したチョーク構造が外周部に設けられている扉とを備えた高周波加熱装置であって、扉を閉めた状態において、チョーク構造を開口部よりも後方側に配置したことを特徴とする。
また、本発明に係る高周波加熱装置は、前面に開口部が形成されている加熱室を有する本体と、本体に取り付けられて開口部を開閉自在に覆い、金属板で形成したチョーク構造が外周内部に設けられている扉とを備えた高周波加熱装置であって、扉を閉めた状態において、チョーク構造を加熱室の内壁面の位置よりも扉中心側に延長させた構造としたことを特徴とする。
本発明に係る高周波加熱装置は、前面に開口部が形成されている加熱室を有する本体と、本体に取り付けられて開口部を開閉自在に覆い、金属板で形成したチョーク構造が外周部に設けられている扉とを備えた高周波加熱装置であって、扉を閉めた状態において、チョーク構造を開口部よりも後方側に配置したので、外形寸法に対しての容積率を高くするとともに、設置可能な場所の自由度を高くすることができ、多様なデザイン性の要求に対応することができる。
また、本発明に係る高周波加熱装置は、前面に開口部が形成されている加熱室を有する本体と、本体に取り付けられて開口部を開閉自在に覆い、金属板で形成したチョーク構造が外周内部に設けられている扉とを備えた高周波加熱装置であって、扉を閉めた状態において、チョーク構造を加熱室の内壁面の位置よりも扉中心側に延長させた構造としたので、扉を薄型化することでき、設置できる場所の自由度を高くすることができるとともに、多様なデザイン性の要求に対応することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る高周波加熱装置100の主要断面を示す縦断面図である。ここで示す高周波加熱装置100は、扉20が閉められている状態を表している。図1に基づいて、高周波加熱装置100の構成について説明する。この高周波加熱装置100は、本体10と扉20とを備えている。本体10には、食品等の被加熱物を収容する加熱室11と、被加熱物を加熱調理するマイクロ波を照射する図示省略のマグネトロンと、マイクロ波を加熱室11内に導くためにマグネトロンと接続された図示省略の導波管とが内蔵されている。また、加熱室11の前面には開口部12が形成されている。
扉20は、本体10に取り付けられており、本体10(加熱室11)に形成されている開口部12を開閉自在に覆うようになっている。扉20は、ヒンジを介して本体10に取り付けられていてもよく、引き戸のようなスライド式として本体10に取り付けられていてもよい。また、高周波加熱装置100がビルトイン型である場合には、扉20を引き出すような形式で本体10に取り付けてもよい。さらに、ヒンジを介して取り付けられる場合には、本体10のいずれの方向に取り付けられてもよい。
この扉20は、金属板24と、金属板24を前後方向から挟む内側ガラス26及び外側ガラス27と、金属板24の外周部29を覆うチョークカバー22とで構成されている。この金属板24の開口部12に対向する位置には加熱室11の内部が視認できるように複数の貫通穴が形成されている。また、金属板24の外周部29には、チョーク構造21が形成されている。ここでは、チョーク構造21が金属板24を複数回折り曲げて形成した場合を例に示している。なお、チョーク構造21には、所定の間隔でスリットを複数形成したくし歯形状とするとよい。また、チョーク構造21をくし歯形状とした場合において、スリットの個数を特に限定するものではない。
内側ガラス26は、扉20を閉じた状態において加熱室11の一面を構成する役目を果たしている。また、内側ガラス26は、扉20を閉じた状態において加熱室11を視認可能にしている。外側ガラス27は、扉20の外側表面を構成する役目を果たしている。また、外側ガラス27も内側ガラス26と同様に扉20を閉じた状態において加熱室11を視認可能にしている。なお、内側ガラス26及び外側ガラス27の材質を特に限定するものではないが、たとえば耐熱性が高く、透視性の良い材質で構成するとよい。
このチョーク構造21は、チョークカバー22で覆われており、チョーク構造21の内部にゴミや塵等を侵入させないようになっている。このチョークカバー22は、チョーク構造21の形状に対応しており、扉20と本体10との間の隙間を塞ぐような形状とするとよい。なお、チョークカバー22は、チョーク構造21の性能に与える影響が小さくなるようにマイクロ波を吸収する誘電損失係数が少ない素材で形成するとよい。たとえば、ポリプロピレンやPET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の樹脂でチョークカバー22を形成するとよい。
ここで、チョーク構造21の特徴について説明する。
チョーク構造21は、金属板24の外周部29を複数回折り曲げて袋小路形状にしたチョーク空間となるチョーク箱体23を形成することにより構成されている。このチョーク箱体23の内部にマイクロ波を導くことで、扉20と本体10との間の隙間から漏洩するマイクロ波の漏洩量を抑制するようになっている。つまり、扉20と本体10との間の隙間から漏洩しようとするマイクロ波をチョーク構造21のチョーク箱体23内に導き、チョーク箱体23の端部(a)で反射させ、その反射波とチョーク箱体23内に導かれるマイクロ波とを合成し、チョーク構造21の入り口部分(b)でのマイクロ波の電圧を最大、電流を最小とすることを利用してマイクロ波の漏洩量を抑制するのである。
こうすることによって、チョーク構造21の入り口部分(b)でのマイクロ波のみかけのインピーダンスを無限大(∞)とすることができ、扉20と本体10との間の隙間からのマイクロ波の漏洩量をなくす、あるいは少なくすることが可能になるのである。したがって、チョーク構造21は、扉20と本体10との間の隙間の入り口部分(c)からチョーク構造21の入り口部分(b)までの距離と、チョーク構造21の入り口部分(b)からチョーク箱体23の端部(a)までの距離とが、それぞれマイクロ波の波長の1/4程度となるように設定されている。このようにすれば、チョーク構造21の入り口部分(b)において、チョーク箱体23からの反射波と漏洩しようとするマイクロ波とが逆位相となり、合成されることになるからである。
次に、実施の形態1に係る高周波加熱装置100の特徴部分について説明する。
高周波加熱装置100は、扉20を閉めた状態において、扉20の外周部29に設けられているチョーク構造21が開口部12よりも後方側(奥側)で、加熱室11の内部に配置されるようになっている。つまり、図1に示すように、扉20が本体10の内側に組み込まれるようになっているのである。こうすることによって、扉20の厚さ寸法を本体10の奥行き寸法に組み込むことが可能になる。換言すると、本体10の奥行き寸法から扉20の厚さ寸法を考慮しなくて済むのである。
また、従来から存在するチョーク構造を設けた高周波加熱装置では、扉と高周波加熱装置本体との間の隙間に形成される高周波伝播経路の長さを確保するために加熱室を構成する壁に所定の厚みが要求されていたが、実施の形態1に係る高周波加熱装置100では、扉20の外周部29を加熱室11の内側に配置することで、高周波伝播経路に所定の長さを確保しつつ、加熱室11を構成する壁の厚さを薄くすることが可能になる。
こうすることによって、外形寸法に対しての容積率を高くすることでき、高周波加熱装置100の設置可能な場所の自由度を高くすることができるのである。また、デザイン性の優れた高周波加熱装置100を提供することが可能となる。さらに、どのような場所に高周波加熱装置100が設置されたとしても、扉20の外周部29にはマイクロ波の漏洩量を抑制するチョーク構造21が施されているためにマイクロ波が高周波加熱装置100の外部に漏洩することをなくす、あるいは少なくすることが可能になっている。
なお、実施の形態1では、図1に示すように扉20のほぼ全体が本体10の内部に組み込まている場合を例に説明したが、これに限定するものではない。たとえば、チョーク構造21の全部が開口部12よりも後方側でなくてもよく、チョーク構造21の一部が開口部12よりも後方側であってもよい。すなわち、扉20と本体10との間の隙間に形成される高周波伝播経路に所定の長さが確保できればよいのである。
また、実施の形態1では、チョーク構造21を形成する金属板24の折り曲げ回数、金属板24の材質、チョーク構造21自体の形状及び大きさを特に限定するものではない。つまり、このチョーク構造21は、上述のチョーク構造の原理を利用してマイクロ波の漏洩量を抑制できるものであればよく、照射されるマイクロ波の周波数や高周波加熱装置100の大きさ、設置場所等を考慮して金属板24の折り曲げ回数、金属板24の材質及びチョーク構造21自体の形状を決定するとよい。また、実施の形態1では、チョーク構造21が金属板24を複数回折り曲げて形成した場合を例に説明したが、これに限定するものではない。たとえば、曲面を形成するように金属板24を曲げてチョーク構造21を形成してもよい。
実施の形態2.
図2は、本発明の実施の形態2に係る高周波加熱装置100aの主要断面を示す縦断面図である。ここで示す高周波加熱装置100aは、扉20aが閉められている状態を表している。図2に基づいて、高周波加熱装置100aの構成について説明する。なお、実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
この高周波加熱装置100aは、本体10と扉20aとを備えている。扉20aは、本体10に取り付けられており、本体10(加熱室11)に形成されている開口部12を開閉自在に覆うようになっている。また、扉20aの外周部29aには、チョーク構造21aが形成されている。このチョーク構造21aは、実施の形態1で示したチョーク構造21と同様の役目を果たすものである。
次に、実施の形態2に係る高周波加熱装置100aの特徴部分について説明する。
高周波加熱装置100aは、扉20aを閉めた状態において、扉20aの外周部29aに設けられているチョーク構造21aが開口部12よりも後方側(奥側)に配置するとともに、そのチョーク構造21aで開口部12及びその後方側の外郭(外周面)を取り囲むようになっている。つまり、図2に示すように、扉20aが本体10の外側に配置されているものに、チョーク構造21aを開口部12よりも後方側に配置しつつ、そのチョーク構造21aで開口部12の外周面を取り囲むようになっているのである。
こうすることによって、開口部12に対向する部分における扉20aの厚さからチョーク構造21aを切り離すことができるので、開口部12に対向する部分における扉20aの厚さを薄型化することができる。換言すると、扉20aの外周部29aを本体10側に折り曲げて、外周部29aに形成されているチョーク構造21aで本体10の開口部12を覆い囲むようになっているので、扉20aの開口部12に対向する部分における厚さを薄くすることができるのである。
また、従来から存在するチョーク構造を設けた高周波加熱装置では、扉と高周波加熱装置本体との間の隙間に形成される高周波伝播経路の長さを確保するために加熱室を構成する壁に所定の厚みが要求されていたが、実施の形態2に係る高周波加熱装置100aでは、チョーク構造21aを加熱室11の外側に配置することで、実施の形態1に係る高周波加熱装置100と同様に高周波伝播経路に所定の長さを確保しつつ、加熱室11を構成する壁の厚さを薄くすることが可能になる。
こうすることによって、外形寸法に対しての容積率を高くすることでき、高周波加熱装置100aの設置可能な場所の自由度を高くすることができるのである。また、デザイン性の優れた高周波加熱装置100を提供することが可能となる。さらに、どのような場所に高周波加熱装置100aが設置されたとしても、扉20aの外周部29aにはマイクロ波の漏洩量を抑制するチョーク構造21aが施されているためにマイクロ波が高周波加熱装置100aの外部に漏洩することをなくす、あるいは少なくすることが可能になっている。
なお、実施の形態2では、図2に示すようにチョーク構造21aの全体が開口部12よりも後方側に配置されていない場合を例に説明したが、これに限定するものではない。たとえば、チョーク構造21aの全体を開口部12よりも後方側に配置してもよい。すなわち、扉20aと本体10との間の隙間に形成される高周波伝播経路に所定の長さが確保できればよいのである。したがって、チョーク構造21aの奥行き寸法を長くするほど高周波伝播経路も長くなりマイクロ波が減衰されるのである。
実施の形態2では、チョーク構造21aを形成する金属板24の折り曲げ回数、金属板24の材質、チョーク構造21a自体の形状及びチョーク構造21aの奥行き寸法の長さを特に限定するものではない。つまり、このチョーク構造21aは、上述のチョーク構造の原理を利用してマイクロ波の漏洩量を抑制できるものであればよく、照射されるマイクロ波の周波数や高周波加熱装置100aの大きさ、設置場所等を考慮して金属板24の折り曲げ回数、金属板24の材質及びチョーク構造21a自体の形状を決定するとよい。
また、実施の形態2では、チョーク構造21aが金属板24を複数回折り曲げて形成した場合を例に説明したが、これに限定するものではない。たとえば、曲面を形成するように金属板24を曲げてチョーク構造21aを形成してもよい。さらに、チョーク構造21aが形成される外周部29aの長さについても特に限定するものではなく、チョーク構造21aとの関係で決定すればよい。
実施の形態3.
図3は、本発明の実施の形態3に係る高周波加熱装置100bの主要断面を示す縦断面図である。ここで示す高周波加熱装置100bは、扉20bが閉められている状態を表している。図3に基づいて、高周波加熱装置100bの構成について説明する。なお、実施の形態3では実施の形態1及び実施の形態2との相違点を中心に説明し、実施の形態1及び実施の形態2と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
この高周波加熱装置100bは、本体10と扉20bとを備えている。扉20bは、本体10に取り付けられており、本体10(加熱室11)に形成されている開口部12を開閉自在に覆うようになっている。また、扉20bの外周部29bの内部には、チョーク構造21bが形成されている。このチョーク構造21bは、実施の形態1で示したチョーク構造21と同様の役目を果たすものであるが、構造が異なるものとなっている。つまり、チョーク構造21bは、扉20bを形成している金属板24とは別の金属板(以下、ピース板金25と称する)で形成されているのである。
次に、実施の形態3に係る高周波加熱装置100bの特徴部分について説明する。
高周波加熱装置100bは、扉20bを閉めた状態において、扉20bを開口部12よりも前方側に配置するとともに、チョーク構造21bを加熱室11の内壁面よりも扉中心方向側に延長した構造となっている。つまり、扉20bを閉めた状態において、チョーク構造21bに形成されるチョーク箱体23bを構成する扉中心方向側の一端が、加熱室11の内壁面よりも扉中心方向側に配置されるようになっているのである。
また、扉20bを構成する金属板24と、その金属板24とは別の金属板(ピース板金25)とでチョーク構造21bを構成するようになっている。つまり、金属板を複数回折り曲げたピース板金25を、扉20bの外周部29bの内部で、扉20bを構成する金属板24に取り付けてチョーク構造21bを構成しているのである。このピース板金25を加熱室11の内壁面よりも扉中心方向側にあらかじめ延長するように折り曲げてチョーク構造21bを形成するようになっている。
ここでは、ピース板金25が略直角に3回折り曲げられて断面コの字形状をしている場合を例に示している。このように、扉20bを構成する金属板24でチョーク構造21bを構成するのではなく、別のピース板金25を取り付けて構成するので、チョーク構造21bの形状の変形が容易にできる。すなわち、図3に示すように、チョーク構造21bに形成されているチョーク箱体23cの形状の変化に対する自由度を大きいものとすることができるのである。
従来のチョーク構造は、扉を構成する1枚の金属板で形成されるのが一般的であり、マイクロ波の漏洩防止のため複雑な形状にしようとしても、技術的な制約が非常に多かった。そして、マイクロ波の漏洩を効果的に防止するためには、チョーク構造と高周波伝播経路の長さを考慮して、チョーク構造よりも加熱室の壁を厚くしなければならなかったのである。このことが高周波加熱装置の外形寸法に対しての容積率を低くする原因となっていたのである。
このような問題を解決するために実施の形態1及び実施の形態2では、チョーク構造21及びチョーク構造21aを開口部12よりも後方に配置することによって加熱室11の壁を薄くすることを可能とした(図1及び図2参照)。一方、実施の形態3では、マイクロ波の漏洩を効果的に防止可能なようにチョーク構造21b自体の形状を変形することによって、加熱室11の壁を薄くすることを可能としたものである。
つまり、チョーク構造21bを加熱室11の内壁面よりも扉中心方向側に延長するように構成しているので、ピース板金25で形成するチョーク構造21bの奥行き方向の長さを短くすることができ、その分扉20bを薄型化することができるのである。このように、外形寸法に対しての容積率を高くすることでき、高周波加熱装置100bの設置可能な場所の自由度を高くすることができるのである。
また、どのような場所に高周波加熱装置100bが設置されたとしても、扉20bの外周部29bにはマイクロ波の漏洩量を抑制するチョーク構造21bが施されているためにマイクロ波が高周波加熱装置100bの外部に漏洩することをなくす、あるいは少なくすることが可能になっている。さらに、加熱室11の壁及び扉20bの双方を薄型化できるので、上記のような効果の他に、多様なデザイン性の要求に対応できるという効果を有することになる。
実施の形態3では、ピース板金25が断面コの字形状をしている場合を例に説明したが、これに限定するものではない。たとえば、ピース板金25の形状は、上述のチョーク構造の原理から算出して設定すればよい。また、ピース板金25で形成されるチョーク構造21bの大きさや寸法、ピース板金25を構成する金属板の個数を特に限定するものではない。さらに、ピース板金25は、扉20bを構成する金属板24に取り付けられればよく、取り付けた方を特に限定するものではない。
また、実施の形態3では、チョーク構造21bがピース板金25を複数回折り曲げて断面コの字形状である場合を例に説明したが、これに限定するものではない。たとえば、曲面を形成するようにピース板金25を曲げてチョーク構造21bを形成してもよい。さらに、チョーク構造21bが形成される外周部29bの長さについても特に限定するものではなく、チョーク構造21bとの関係で決定すればよい。
実施の形態4.
図4は、本発明の実施の形態4に係る高周波加熱装置100cの主要断面を示す縦断面図である。ここで示す高周波加熱装置100cは、扉20cが閉められている状態を表している。図4に基づいて、高周波加熱装置100cの構成について説明する。なお、実施の形態4では実施の形態1〜実施の形態3との相違点を中心部分に説明し、実施の形態1〜実施の形態3と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
この高周波加熱装置100cは、本体10と扉20cとを備えている。扉20cは、本体10に取り付けられており、本体10(加熱室11)に形成されている開口部12を開閉自在に覆うようになっている。また、扉20cの外周部29cの内部には、チョーク構造21cが形成されている。このチョーク構造21cは、実施の形態1で示したチョーク構造21と同様の役目を果たすものであるが、構造が異なるものとなっている。つまり、チョーク構造21cは、扉20cを形成している金属板24とは別の金属板(以下、ピース板金25aと称する)で形成されているのである。
次に、実施の形態4に係る高周波加熱装置100cの特徴部分について説明する。
高周波加熱装置100cは、扉20cを閉めた状態において、扉20cを開口部12よりも前方側に配置するとともに、チョーク構造21cを加熱室11の内壁面よりも扉中心方向側に延長した構造となっている。つまり、扉20cを閉めた状態において、チョーク構造21cに形成されるチョーク箱体23cを構成する扉中心方向側の一端が、加熱室11の内壁面よりも扉中心方向側に配置されるようになっているのである。
また、扉20cを構成する金属板24と、その金属板24とは別の金属板(ピース板金25a)とでチョーク構造21cを構成するようになっている。つまり、金属板を複数回折り曲げたピース板金25aを、扉20cの外周部29cの内部で、扉20cを構成する金属板24に取り付けてチョーク構造21cを構成しているのである。このピース板金25aを加熱室11の内壁面よりも扉中心方向側にあらかじめ延長するように折り曲げてチョーク構造21bを形成するようになっている。
ここでは、ピース板金25aが略直角に4回折り曲げられて断面C字形状をしている場合を例に示している。このように、扉20cを構成する金属板24でチョーク構造21cを構成するのではなく、別のピース板金25aを取り付けて構成するので、チョーク構造21cの形状の変形が容易にできる。すなわち、図4に示すように、チョーク構造21cに形成されているチョーク箱体23cの形状の変化に対する自由度を大きいものとすることができるのである。
チョーク構造21cを加熱室11の内壁面よりも扉中心方向側に延長するように構成しているので、ピース板金25aで形成するチョーク構造21cの奥行き方向の長さを短くすることができ、その分扉20cを薄型化することができるのである。このように、外形寸法に対しての容積率を高くすることでき、高周波加熱装置100cの設置可能な場所の自由度を高くすることができるのである。
また、どのような場所に高周波加熱装置100cが設置されたとしても、扉20cの外周部29cにはマイクロ波の漏洩量を抑制するチョーク構造21cが施されているためにマイクロ波が高周波加熱装置100cの外部に漏洩することをなくす、あるいは少なくすることが可能になっている。さらに、加熱室11の壁及び扉20cの双方を薄型化できるので、上記のような効果の他に、多様なデザイン性の要求に対応できるという効果を有することになる。
実施の形態4では、ピース板金25aが断面C字形状をしている場合を例に説明したが、これに限定するものではない。たとえば、ピース板金25aの形状は、上述のチョーク構造の原理から算出して設定すればよい。また、ピース板金25aで形成されるチョーク箱体23cの大きさや寸法、ピース板金25aを構成する金属板の個数を特に限定するものではない。さらに、ピース板金25aは、扉20cを構成する金属板24に取り付けられればよく、取り付けた方を特に限定するものではない。
また、実施の形態4では、チョーク構造21cがピース板金25aを複数回折り曲げて断面C字形状である場合を例に説明したが、これに限定するものではない。たとえば、曲面を形成するようにピース板金25aを曲げてチョーク構造21cを形成してもよい。さらに、チョーク構造21cが形成される外周部29cの長さについても特に限定するものではなく、チョーク構造21cとの関係で決定すればよい。
実施の形態1及び実施の形態2で説明したチョーク構造21及びチョーク構造21bは、扉20及び扉20を構成する金属板24で形成されている場合を例に説明したが、これに限定するものではない。たとえば、実施の形態3及び実施の形態4で説明したような扉20b及びと20cを構成する金属板24とは別の金属板(ピース板金25及びピース板金25a)でチョーク構造21及びチョーク構造21aを形成してもよい。
実施の形態1に係る高周波加熱装置の主要断面を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る高周波加熱装置の主要断面を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る高周波加熱装置の主要断面を示す縦断面図である。 実施の形態4に係る高周波加熱装置の主要断面を示す縦断面図である。
符号の説明
10 本体、11 加熱室、12 開口部、20 扉、20a 扉、20b 扉、20c 扉、21 チョーク構造、21a チョーク構造、21b チョーク構造、21c チョーク構造、22 チョークカバー、23 チョーク箱体、23a チョーク箱体、23b チョーク箱体、23c チョーク箱体、24 金属板、25 ピース板金、25a ピース板金、26 内側ガラス、27 外側ガラス、29 外周部、29a 外周部、29b 外周部、29c 外周部、100 高周波加熱装置、100a 高周波加熱装置、100b 高周波加熱装置、100c 高周波加熱装置。

Claims (5)

  1. 前面に開口部が形成されている加熱室を有する本体と、
    前記本体に取り付けられて前記開口部を開閉自在に覆い、金属板で形成したチョーク構造が外周部に設けられている扉とを備えた高周波加熱装置であって、
    前記扉を閉めた状態において、
    前記チョーク構造を前記開口部よりも後方側に配置した
    ことを特徴とする高周波加熱装置。
  2. 前記チョーク構造を前記加熱室の内部に配置した
    ことを特徴とする請求項1に記載の高周波加熱装置。
  3. 前記チョーク構造を前記開口部及びその後方側の外郭を取り囲むように配置した
    ことを特徴とする請求項1に記載の高周波加熱装置。
  4. 前面に開口部が形成されている加熱室を有する本体と、
    前記本体に取り付けられて前記開口部を開閉自在に覆い、金属板で形成したチョーク構造が外周内部に設けられている扉とを備えた高周波加熱装置であって、
    前記扉を閉めた状態において、
    前記チョーク構造を前記加熱室の内壁面の位置よりも扉中心側に延長させた構造とした
    ことを特徴とする高周波加熱装置。
  5. 前記チョーク構造を、前記扉を構成している金属板とは別の金属板で構成した
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の高周波加熱装置。
JP2006145642A 2006-05-25 2006-05-25 高周波加熱装置 Pending JP2007317500A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006145642A JP2007317500A (ja) 2006-05-25 2006-05-25 高周波加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006145642A JP2007317500A (ja) 2006-05-25 2006-05-25 高周波加熱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007317500A true JP2007317500A (ja) 2007-12-06

Family

ID=38851185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006145642A Pending JP2007317500A (ja) 2006-05-25 2006-05-25 高周波加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007317500A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011102661A (ja) * 2009-11-10 2011-05-26 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器
JP2012021738A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Panasonic Corp 高周波加熱装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5933793A (ja) * 1982-08-18 1984-02-23 松下電器産業株式会社 高周波加熱装置
JPS61169992U (ja) * 1985-04-11 1986-10-21
JPS6318793U (ja) * 1986-07-22 1988-02-06
JP2002246169A (ja) * 2001-02-16 2002-08-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5933793A (ja) * 1982-08-18 1984-02-23 松下電器産業株式会社 高周波加熱装置
JPS61169992U (ja) * 1985-04-11 1986-10-21
JPS6318793U (ja) * 1986-07-22 1988-02-06
JP2002246169A (ja) * 2001-02-16 2002-08-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011102661A (ja) * 2009-11-10 2011-05-26 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器
JP2012021738A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Panasonic Corp 高周波加熱装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7053348B1 (en) Microwave oven
US7078661B2 (en) Apparatus for shielding electromagnetic wave of microwave oven door
JPH0979588A (ja) 電波遮蔽構造を有する電子レンジのドア
KR100486588B1 (ko) 전자레인지의 도어
KR100512247B1 (ko) 전자파 차단용 쵸크 구조
JP2007317500A (ja) 高周波加熱装置
JP4647548B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2005249267A (ja) 電子レンジ
JP5355205B2 (ja) 加熱調理器
WO2017163799A1 (ja) 高周波加熱装置
JP4647549B2 (ja) 高周波加熱装置
JP6893302B2 (ja) 高周波加熱装置
EP3911121B1 (en) Oven having multiple chokes
US20230050295A1 (en) Microwave oven comprising electromagnetic shielding device
WO2023095379A1 (ja) 加熱調理器
JP5845431B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2002246169A (ja) 高周波加熱装置
JP2007315659A (ja) 高周波加熱装置
JPH05326138A (ja) 電波シール装置
JPH0110878Y2 (ja)
JPH06132078A (ja) 電波シール装置
JP2017212113A (ja) 高周波加熱装置
JPS61109292A (ja) 高周波加熱装置
JP2007317607A (ja) 高周波加熱装置
JPS61109293A (ja) 高周波加熱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100624

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100629

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100811

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101130