JP2005249267A - 電子レンジ - Google Patents

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幸弘 北田
Yoshito Fukuda
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Abstract

【課題】 前面寸法及び奥行き寸法を小さくできるようにした電子レンジを提供すること。
【解決手段】 ドア3に、閉成時に加熱室1に入り込むように形成したチョーク室10を設ける。このチョーク室10を張出壁19により2分割する。また、チョーク室10に、開口11の一端から加熱室1の壁面と接するように延設した調整壁12、及び第1溝20と第2溝21とを連通する連通口22を設けることを特徴とする。なお、この場合において、第1溝20の幅寸法Aを第2溝21の幅寸法Bより小さく形成することが好ましい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電子レンジに関し、特に、加熱室の開口部を開閉するドア周囲からの電波漏れ防止構造に関する。
電子レンジにおける加熱室の開口部を開閉するドア周囲からの電波漏れ防止構造に関しては、従来、例えば特許文献1に記載のものが知られている。図13は、この従来例に係る電子レンジの概略断面図であり、図14は、同電子レンジにおけるドアのチョーク室付近の拡大断面図である。
従来のものは、この図13及び図14に示すように、加熱室101の開口部102を開閉するドア103の周縁に設けたチョーク室104を、加熱室101の開口部102の周縁に設けたフランジ105の前面側に接触するように配置している。このため、ドア103の外形は、電子レンジの前面寸法が加熱室101の開口部102の縦横寸法に対し、封口面としてのフランジ105の幅寸法N(図14参照)と、チョーク室104の幅寸法M(図14参照)とを合わせた寸法以上の大きさになり、電子レンジの外形を小さくすることが困難であるという欠点があった。
また、従来のドア103周囲からの電波漏れ防止構造に関する他の技術として、特許文献2に記載のものが知られている。
この電子レンジのドアには、ドア閉成時に加熱室(オーブン)内へ入り込むように形成されたチョークが設けられていた。したがって、このものでは電子レンジの前面寸法を小さくすることができる。しかしながら、この従来のチョークは、単純なロ字状の空間を有するものであるため、チョークの深さ寸法がλ/4となり、ドアの幅寸法と電子レンジの奥行き寸法が大きくなるという欠点があった。また、チョークの電波漏洩効果も十分ものではなかった。
特開昭63−43287号公報 第2図 特開昭59−48517号公報 第2図、第5図、第6図
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであって、前面寸法及び奥行き寸法を小さくできるようにした電子レンジを提供することを目的とする。
また、本発明に係る第1の解決手段に係る電子レンジは、電波が内部に供給される加熱室と、加熱室の開口部を開閉するドアとを有し、ドアは閉成時に加熱室に入り込むように形成されたチョーク室を有し、チョーク室は、加熱室の壁面に対向するように形成された開口と、開口の前端から加熱室の壁面に近接又は接触して前方に延設された調整壁と、開口の後端から加熱室の壁面と所定間隔を置いて対面する外側側壁と、外側側壁と直交して後面に形成された底面壁と、調整壁と直交して前面に形成された前面壁と、前面壁と底面壁とを接続するように調整壁及び外側側壁に対向して形成された内側側壁と、開口の後端から内側側壁に向かってチョーク室内に延びる張出壁と、張出壁の開口側に形成された第1溝と、張出壁の底面壁側に形成された第2溝と、張出壁の先端と内側側壁との間に形成された、第1溝と第2溝とを連通する連通口とを有することを特徴とする。
本発明に係る第2の解決手段に係る電子レンジは、電波が内部に供給される加熱室と、加熱室の開口部を開閉するドアとを有し、ドアは閉成時に加熱室に入り込むように形成されたチョーク室を有し、チョーク室は、加熱室の壁面に対向するように形成された開口と、開口の後端から加熱室の壁面に近接又は接触して後方側に延設された調整壁と、開口の前端から加熱室の壁面と所定間隔を置いて対面する外側側壁と、外側側壁と直交して前面に形成されたチョーク室の底面壁と、調整壁と直交して後面に形成された後面壁と、底面壁と後面壁とを接続するように外側側壁及び調整壁に対向して形成された内側側壁と、開口の前端から内側側壁に向かってチョーク室内に延びる張出壁と、張出壁の開口側に形成された第1溝と、張出壁の底面壁側に形成された第2溝と、張出壁の先端と内側側壁との間に形成された、第1溝と第2溝とを連通する連通口とを有することを特徴とする。
また、上記各解決手段に係る電子レンジにおいて、加熱室の開口部近傍において、チョーク室の底面壁を前方から当接可能とする段状部を有するように構成してもよい。
また、上記各解決手段に係る電子レンジにおいて、加熱室の開口部近傍において、チョーク室の後面壁を前方から当接可能とする段状部を有するように構成してもよい。
また、上記各解決手段に係る電子レンジにおいて、加熱室の壁面は、開口部近傍において、前方に向けて広がるテーパ状に形成するように構成してもよい。
また、上記各解決手段に係る電子レンジにおいて、前記チョーク室は、第1溝の幅寸法が第2溝の幅寸法より小さく形成することが好ましい。
また、上記各解決手段に係る電子レンジにおいて、チョーク室の開口を誘電体により覆うように形成してもよい。
また、上記各解決手段に係る電子レンジにおいて、チョーク室は、チョーク室の外側側壁及び張出壁に跨るスリットを所定間隔で設けた周期構造を有するようにしてもよい。
本発明に係る第1(又は第2)の課題解決手段に係る電子レンジでは、加熱室からドア外周を介して漏洩する電波が、加熱室の壁面に対向して形成されたチョーク室の開口からチョーク室に入る。また、このチョーク構造によれば、チョーク室の開口の前端(又は後端)から加熱室の壁面に近接又は接触して前方に(又は後方に)延設された調整壁の寸法を変更することにより、チョーク室の等価容量Cを調整することができ、第2溝の各部の寸法を変えることにより第2溝の等価インピーダンスを調整でき、さらには、張出壁の先端と内側側壁との間に形成された、第1溝と第2溝とを連通する連通口の寸法を変更することにより、連通口の等価インピーダンスを調整することができる。したがって、これら各調整機能を調整することにより電子レンジにおける基本波に対するチョーク構造として最適のチョーク室を設計することが可能となり、従来に比し小さいチョーク室を得ることができる。また、加熱室の壁面に近接又は接触して前方に(又は後方に)延設された調整壁により、加熱室から外部へ漏洩する電波を減衰させることができる。
また、上記第1(又は第2)の課題解決手段に係る電子レンジにおいて、加熱室の開口部近傍において、チョーク室の底面壁(又は後面壁)を前方から当接可能とするように加熱室の壁面を段状部に形成すると、ドア閉成時にチョーク室の底面壁(又は後面壁)を加熱室の壁面に金属接触させることができる。したがって、この金属接触により加熱室から外部へ漏洩する電波を封じ込めることができる。
また、上記各解決手段に係る電子レンジにおいて、加熱室の開口部近傍を前方に向けて広がるテーパ状に形成すると、ドアの開閉に支障をきたすことなく、ドア閉成時における調整壁とテーパ面との隙間を小さくすることができる。したがって、調整壁による漏洩電波の減衰効果をより向上させることができる。
また、上記各解決手段に係る電子レンジにおいて、チョーク室の第1溝の幅寸法を第2溝の幅寸法より小さく形成すると、第2溝の特性インピーダンスを第1溝の特性インピーダンスより大きくすることができ、容易にチョーク室の寸法を従来に比し小さくすることができる。
上記各解決手段に係る電子レンジにおいて、チョーク室の開口を誘電体により覆うように形成すると、チョーク室の開口からチョーク室内への電波の進入を妨げることなく、チョーク室へのごみの侵入を防止するとともに、ドア開放時にチョーク室の開口を誘電体で隠すことができ、ドア開放時の体裁を向上させることができる。
また、上記各解決手段に係る電子レンジにおいて、チョーク室の外側側壁及び張出壁に跨るスリットを所定間隔で設けた周期構造を形成すると、加熱室の開口部の封口面に沿う電波の伝播を阻止することができ、加熱室から外部へ漏洩する電波の漏洩防止効果を向上させることができる。
以下、各実施例について図面に基づき説明する。
図1〜図5に基づき本発明の実施例1を説明する。
図1は実施例1に係る電子レンジの概略断面図であり、図2は同電子レンジにおけるドア3のチョーク室付近の拡大断面図であり、図3は同電子レンジのドアを閉成した状態における正面側からの斜視図である。また、図4は同電子レンジのドアを開成した状態における正面側からの斜視図であって、誘電体を取り除いた状態で示す。図5は同電子レンジにおけるドアの正面側からの斜視図であって、誘電体を取り除いた状態で示す。
図1〜4に示すように、実施例1に係る電子レンジは、通常の電子レンジと同様、加熱室1前面の開口部2がドア3により開閉されている。加熱室1は高周波発振器であるマグネトロン(図示せず)から導波路(図示せず)を介して電波が照射されるように構成されている。加熱室1前面の開口部2は、前方に拡大する鍵型段状部4を有し、さらに、この段状部4の開口端にフランジ部5が形成されている。段状部4は、開口部2の開口面に平行な肩部を成す肩壁面4aと、開口部2の開口面に直交して奥行き方向に延びる奥行き方向壁面4bとを備えている。
ドア3の正面板6の外周には、加熱室1の内部に入り込む、より具体的には、加熱室1の段状部4内に入り込むチョーク室10が突出して形成されている。また、正面板6の中央部には、多数の小孔を形成することにより電波を遮断するパンチング板部7が形成されている。
チョーク室10は、加熱室1の壁面(奥行き方向壁面)4bに対向するように形成された開口11を備えている。また、開口11の前端から奥行き方向壁面4bに近接又は接触して前方に延設された調整壁12を備えている。調整壁12は、奥行き方向壁面4bに近接又は接触しているので、外部へ漏洩する電波を減衰させることができる。また、調整壁12の前端からは、この調整壁12と直角方向にチョーク室10の前面を成す前面壁13が形成されている。なお、調整壁12及び前面壁13は、ドア3の正面板6の外周端部を利用したものであって、調整壁12は正面板6の端部を折り曲げることにより形成されている。
また、開口11の後端からは、加熱室1の奥行き方向壁面4bとの間に所定間隔の隙間14を置いて対面する外側側壁15が形成されている。調整壁12の先端部と外側側壁15とで開口11が形成され、調整壁12の寸法Dを調整することにより、チョーク室10の等価容量Cを調整することができる。
また、隙間14に対応する部分に板状の誘電体16が接着されている。この誘電体16は、チョーク室10の開口11への電波を通過可能としながら、チョーク室10にごみが堆積するのを防止すると共に、ドア3を開放したときにチョーク室10の開口11が目障りとなって体裁が悪くなるのを防止することができる。
また、チョーク室10は、外側側壁15と直角方向にチョーク室10の後面をなす底面壁17を備えている。底面壁17は、チョーク室10の短絡面を形成する。また、底面壁17は、ドア3閉成時に肩壁面4aに金属接触するように形成されている。このように金属接触させることにより、加熱室1からドア3周縁を介して漏洩する電波を加熱室内に閉じ込めることができる。
また、チョーク室10は、前面壁13と底面壁17とを接続するように、調整壁12及び外側側壁15に対向して形成された内側側壁18を備えている。また、チョーク室10は、開口11の後端からチョーク室10内に向かって、即ち、外側側壁15から直角方向に内側側壁18に向かって延びる張出壁19を備えている。張出壁19は、チョーク室10を開口11側の第1溝20と底面壁17側の第2溝21とに分割する。張出壁19の先端と内側側壁18との間には、第1溝20と第2溝21とを連通する所定寸法の連通口22が形成されている。また、第1溝20の幅寸法Aは、第2溝21の幅寸法Bに対し小さく(A<B)形成されている。
一般に電子レンジでは、ドア3の外周から漏洩する電波は、図4に示すようにx、y及びz方向に分けることができる。本実施例1における電子レンジでは、図2の断面図をx−y平面とすると、x及びy方向の電波の伝播をチョーク室10により防止している。また、z方向の電波の伝播を阻止するために、チョーク室10の外側側壁15から張出壁19に跨るスリット23を所定間隔で設けた周期構造を形成している。
以上のように構成された本実施例の電子レンジでは、底面壁17と段状部4の肩壁面4aとが共に開口部2の開口面と平行に形成されているため、ドア3閉成時に両者を金属接触するように製作することが容易にできる。このため、加熱室1からドア3の周辺部を通って漏洩する電波は、まず、底面壁17と段状部4との金属接触により加熱室1内に封じ込められ、漏洩する電波を大幅に減少することができる。また、調整壁12が段状部4の奥行き方向壁面4bに近接又は接触するように形成されているため、さらにこの部分で減衰される。
また、底面壁17と段状部4との金属接触部を通過した電波のうちz方向の電波は、外側側壁15から張出壁19に跨るスリット23を所定間隔で設けた周期構造により漏洩が防止される。また、x、y方向の電波は、開口11よりチョーク室10内に入りチョーク室10において電波の漏洩が防止される。
チョーク室10の電波漏洩防止構造は空洞共振器の共振現象と考えられ、共振周波数は、チョーク室10の等価インダクタンスLと等価容量Cとから求めることができる。チョーク室10の等価容量Cは、ドア正面板6の調整壁12の長さDを変化させることにより容易に調整することができる。また、チョーク室10の等価容量Cは、第1溝20と第2溝21との連通口22の寸法を変化させることによっても、容易に調整することができる。さらに、等価インダクタンスLは、第1溝20の寸法を変化させることにより容易に調整することができる。
したがって、本実施例に係るチョーク室10は、これら寸法を変化させることにより、電子レンジの基本波である2450MHzに最適な小型のチョーク室を設計することができ、電子レンジの前面寸法及び奥行き寸法を小さくすることができ
また、本実施例に係る電子レンジでは、第1溝20の幅寸法Aを第2溝21の幅寸法Bに比べて小さくしているので、第2溝21の特性インピーダンスを第1溝20より大きくすることができ、これによりチョーク室10の大きさを容易に小さくすることができ、電子レンジの奥行き方向寸法を小さくすることができる。
次に実施例2について、図6及び図7に基づき説明する。なお、図6は実施例2に係る電子レンジの概略断面図であり、図7は同電子レンジにおけるドアのチョーク室付近の拡大断面図である。なお、実施例1と同一の個所には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施例2は、実施例1において、加熱室1の開口部2の形状を変更したものである。
すなわち、実施例2は、図6及び図7に示すように、加熱室1の前面の開口部2を、前方に拡大するテーパ部25にしている。また、開口部2のテーパ部25の形状に合わせて、調整壁12及び外側側壁15をテーパ部25に沿わせるようにして、実施例1と同様のチョーク室10を斜めに取り付けている。
実施例2におけるチョーク室10は、加熱室1に段状部がないため底面壁17は加熱室1の壁面と金属接触していないが、調整壁12は実施例1の場合と同様に加熱室1の壁面、具体的にはテーパ部25の壁面に接触または近接するように取り付けられている。
なお、誘電体16の形状が実施例1と異なり、楔状になっているが、実施例1のような平板状にしてもよい。
実施例2は、以上のように構成されているため、加熱室1からドア3の周辺部を通って漏洩する電波のうち、図7の断面図x−y平面とすると、x、y方向(実施例1に係る図4参照)の電波は、チョーク室10において漏洩が防止される。また、Z方向(実施例1に係る図4参照)の電波は、外側側壁15から張出壁19に跨るスリット23を所定間隔で設けた周期構造により漏洩が防止される。また、加熱室1からドア3の周辺部を通って漏洩する電波は、調整壁12とテーパ部25の壁部との近接又は接触により封じ込められる。
また、加熱室1の開口部2がテーパ状に形成されているため、ドア3を開きかけると、調整壁12とテーパ部25の壁部との間の隙間が大きくなる。このため、ドア閉成時における調整壁12とテーパ部25の壁部とをより密接にすることができ、加熱室1から外部に漏洩する電波をより一層軽減することができる。
次に実施例3について、図8〜図10に基づき説明する。なお、図8は実施例3に係る電子レンジの概略断面図であり、図9は同電子レンジにおけるドアのチョーク室付近の拡大断面図であり、図10は、同電子レンジにおけるドアの正面側からの斜視図である。なお、実施例1と同一の個所には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施例3は、実施例1において、チョーク構造を変更したものである。
図8〜10に示すように、実施例3に係る電子レンジは、実施例1の電子レンジと同様、加熱室1前面の開口部2がドア3により開閉され、加熱室1前面の開口部2に、前方に拡大する鍵型段状部4が設けられている。
また、ドア3の外周には、加熱室1の内部に入り込む、より具体的には、加熱室1の段状部4内に入り込むチョーク室40が突出して形成されている。また、正面板(封口板)36の中央部には、多数の小孔を形成することにより電波を遮断するパンチング板部37が形成されている。
チョーク室40は、加熱室1の壁面に対向するように形成された開口41を備えている。また、開口41の後端から加熱室1の壁面(奥行き方向壁面)4bに近接又は接触して後方側に延設された調整壁42を備えている。調整壁42は、奥行き方向壁面4bに近接又は接触しているので、外部へ漏洩する電波を減衰させることができる。また、調整壁42の後端からは、この調整壁42と直角方向にチョーク室40の後面を成す後面壁43が形成されている。なお、調整壁42及び後面壁43は、ドア3の正面板(封口板)36の外周端部を利用したものであって、調整壁42は正面板36の端部を折り曲げることにより形成されている。また、後面壁43は、ドア3閉成時に肩壁面4aに金属接触するように形成されている。このように金属接触させることにより、加熱室1からドア3周縁を介して漏洩する電波を加熱室内に閉じ込めることができる。
また、開口41の前端からは、加熱室1の壁面(奥行き方向壁面)4bとの間に所定間隔の隙間44を置いて対面する外側側壁45が形成されている。調整壁42の先端部と外側側壁45とで開口41が形成され、調整壁42の寸法Dを調整することにより、チョーク室40の等価容量Cを調整することができる。
また、隙間14に対応する部分に板状の誘電体46が接着されている。この誘電体46は、チョーク室40の開口41への電波を通過可能としながら、チョーク室40にごみが堆積するのを防止すると共に、ドア3を開放したときにチョーク室40の開口41が目障りとなって体裁が悪くなるのを防止することができる。
また、チョーク室40は、外側側壁45と直角方向にチョーク室40の前面をなす底面壁47を備えている。底面壁47は、チョーク室40の短絡面を形成する。
また、チョーク室40は、底面壁47と後面壁43とを接続するように、外側側壁45及び調整壁42に対向して形成された内側側壁48を備えている。また、チョーク室40は、開口41の後端からチョーク室40内に向かって、即ち、外側側壁45から直角方向に内側側壁48に向かって延びる張出壁49を備えている。張出壁49は、チョーク室40を開口41側の第1溝50と底面壁47側の第2溝51とに分割する。張出壁49の先端と内側側壁48との間には、第1溝50と第2溝51とを連通する所定寸法の連通口52が形成されている。また、第1溝50の幅寸法Aは、第2溝51の幅寸法Bに対し小さく(A<B)形成されている。
本実施例3における電子レンジでは、図9の断面図をx−y平面とすると、チョーク室40がx及びy方向(実施例1の図4参照)の電波の伝播を阻止する。また、z方向(実施例1の図4参照)の電波の伝播を阻止するために、チョーク室40には、外側側壁45から張出壁49に跨るスリット53を所定間隔で設けた周期構造が形成されている。
以上のように構成された本実施例の電子レンジでは、後面壁43と段状部4の肩壁面4aとが共に開口部2の開口面と平行に形成されているため、ドア3の閉成時に両者を金属接触するように製作することが容易にできる。このため、加熱室1からドア3の周辺部を通って漏洩する電波は、まず、後面壁43と段状部4との金属接触により加熱室1内に封じ込められ、漏洩する電波を大幅に減少することができる。
また、後面壁43と段状部4との金属接触部を通過した電波のうちz方向の電波は、外側側壁45から張出壁49に跨るスリット53を所定間隔で設けた周期構造により漏洩が防止される。また、x、y方向の電波は、開口41からチョーク室40内に入り、チョーク室40において電波の漏洩が防止される。
また、この実施例に係るチョーク室40の等価容量Cは、調整壁42の長さDを変化させることにより容易に調整することができる。また、チョーク室10の等価容量Cは、第1溝50と第2溝51との連通口52の寸法を変化させることによっても、容易に調整することができる。さらに、等価インダクタンスLは、第1溝50の寸法を変化させることにより容易に調整することができる。
したがって、本実施例に係るチョーク室40は、これら寸法を変化させることにより、電子レンジの基本波である2450MHzに最適な小型のチョーク室を設計することができ、電子レンジの前面寸法及び奥行き寸法を小さくすることができる。
また、本実施例に係る電子レンジでは、第1溝50の幅寸法Aを第2溝51の幅寸法Bに比べて小さくしているので、第2溝51の特性インピーダンスを第1溝50より大きくすることができ、これによりチョーク室40の大きさを容易に小さくすることができる。
次に実施例4について、図11及び図12に基づき説明する。なお、図11は実施例4に係る電子レンジの概略断面図であり、図12は同電子レンジにおけるドアのチョーク室付近の拡大断面図である。なお、実施例3と同一の個所には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施例4は、実施例3において、加熱室1の開口部2の形状を変更したものである。
すなわち、実施例4は、図11及び図12に示すように、加熱室1の前面の開口部2を、前方に拡大するテーパ部55にしている。また、開口部2のテーパ部55の形状に合わせて、調整壁42及び外側側壁45をテーパ部55に沿わせるようにして、実施例1と同様のチョーク室40を斜めに取り付けている。
実施例4におけるチョーク室40は、加熱室1に段状部がないため後面壁43は加熱室1の壁面と金属接触していないが、調整壁42は実施例1の場合と同様に加熱室1の壁面、具体的にはテーパ部55の壁面に接触または近接するように取り付けられている。
なお、誘電体46の形状が実施例1と異なり、楔状になっているが、実施例1のような平板状にしてもよい。
実施例4は、以上のように構成されているため、加熱室1からドア3の周辺部を通って漏洩する電波のうち、図12の断面図をx−y平面とすると、x、y方向(実施例1に係る図4参照)の電波は、チョーク室40において漏洩が防止される。また、Z方向の電波は、外側側壁45から張出壁49に跨るスリット53を所定間隔で設けた周期構造により漏洩が防止される。また、加熱室1からドア3の周辺部を通って漏洩する電波は、調整壁42とテーパ部55の壁部との近接又は接触により封じ込められる。
また、加熱室1の開口部2がテーパ状に形成されているため、ドア3を開き始めると、調整壁42とテーパ部55の壁部との間の隙間が大きくなるため、ドア閉成時における調整壁42とテーパ部55の壁部とをより密接にすることができ、加熱室1から外部に漏洩する電波をより一層軽減することができる。
実施例1に係る電子レンジの概略断面図である。 同電子レンジにおけるドアのチョーク室付近の拡大断面図である。 同電子レンジのドアを閉成した状態における正面側からの斜視図である。 同電子レンジのドアを開成した状態における正面側からの斜視図であって、誘電体を取り除いた状態で示す。 同電子レンジにおけるドアの正面側からの斜視図であって、誘電体を取り除いた状態で示す。 実施例2に係る電子レンジの概略断面図である。 同電子レンジにおけるドアのチョーク室付近の拡大断面図である。 実施例3に係る電子レンジの概略断面図である。 同電子レンジにおけるドアのチョーク室付近の拡大断面図である。 同電子レンジにおけるドアの正面側からの斜視図であって、誘電体を取り除いた状態で示す。 実施例4に係る電子レンジの概略断面図である。 同電子レンジにおけるドアのチョーク室付近の拡大断面図である。 従来例に係る電子レンジの概略断面図である。 同電子レンジにおけるドアのチョーク室付近の拡大断面図である。
符号の説明
1 加熱室
2 開口部
3 ドア
4 段状部
4b 奥行き方向壁面
4a 肩壁面
5 フランジ部
10 チョーク室
11 開口
12 調整壁
13 前面壁
14 隙間
15 外側側壁
16 誘電体
17 底面壁
18 内側側壁
19 張出壁
20 第1溝
21 第2溝
22 連通口
23 スリット
25 テーパ部
40 チョーク室
41 開口
42 調整壁
43 後面壁
44 隙間
45 外側側壁
46 誘電体
47 底面壁
48 内側側壁
49 張出壁
50 第1溝
51 第2溝
52 連通口
53 スリット
55 テーパ部
A 第1溝の幅寸法
B 第2溝の幅寸法

Claims (8)

  1. 電波が内部に供給される加熱室と、加熱室の開口部を開閉するドアとを有し、
    ドアは閉成時に加熱室に入り込むように形成されたチョーク室を有し、
    チョーク室は、加熱室の壁面に対向するように形成された開口と、開口の前端から加熱室の壁面に近接又は接触して前方に延設された調整壁と、開口の後端から加熱室の壁面と所定間隔を置いて対面する外側側壁と、外側側壁と直交して後面に形成された底面壁と、調整壁と直交して前面に形成された前面壁と、前面壁と底面壁とを接続するように調整壁及び外側側壁に対向して形成された内側側壁と、開口の後端から内側側壁に向かってチョーク室内に延びる張出壁と、張出壁の開口側に形成された第1溝と、張出壁の底面壁側に形成された第2溝と、張出壁の先端と内側側壁との間に形成された、第1溝と第2溝とを連通する連通口とを有する
    ことを特徴とする電子レンジ。
  2. 電波が内部に供給される加熱室と、加熱室の開口部を開閉するドアとを有し、
    ドアは閉成時に加熱室に入り込むように形成されたチョーク室を有し、
    チョーク室は、加熱室の壁面に対向するように形成された開口と、開口の後端から加熱室の壁面に近接又は接触して後方側に延設された調整壁と、開口の前端から加熱室の壁面と所定間隔を置いて対面する外側側壁と、外側側壁と直交して前面に形成されたチョーク室の底面壁と、調整壁と直交して後面に形成された後面壁と、底面壁と後面壁とを接続するように外側側壁及び調整壁に対向して形成された内側側壁と、開口の前端から内側側壁に向かってチョーク室内に延びる張出壁と、張出壁の開口側に形成された第1溝と、張出壁の底面壁側に形成された第2溝と、張出壁の先端と内側側壁との間に形成された、第1溝と第2溝とを連通する連通口とを有する
    ことを特徴とする電子レンジ。
  3. 前記加熱室の壁面は、加熱室の開口部近傍において、チョーク室の底面壁を前方から当接可能とする段状部を有することを特徴とする請求項1記載の電子レンジ。
  4. 前記加熱室の壁面は、加熱室の開口部近傍において、チョーク室の後面壁を前方から当接可能とする段状部を有することを特徴とする請求項2記載の電子レンジ。
  5. 前記加熱室の壁面は、開口部近傍において、前方に向けて広がるテーパ状に形成されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の電子レンジ。
  6. 前記チョーク室は、第1溝の幅寸法が第2溝の幅寸法より小さく形成されてなることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の電子レンジ。
  7. 前記チョーク室の開口は、誘電体により覆うように形成されてなることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項記載の電子レンジ。
  8. 前記チョーク室は、チョーク室の外側側壁及び張出壁に跨るスリットを所定間隔で設けた周期構造を有することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項記載の電子レンジ。
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