JPH06216558A - 高周波回路ケース - Google Patents
高周波回路ケースInfo
- Publication number
- JPH06216558A JPH06216558A JP439193A JP439193A JPH06216558A JP H06216558 A JPH06216558 A JP H06216558A JP 439193 A JP439193 A JP 439193A JP 439193 A JP439193 A JP 439193A JP H06216558 A JPH06216558 A JP H06216558A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- high frequency
- signal line
- frequency wave
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Casings For Electric Apparatus (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】高周波回路ケースにおいて、直流又は低周波用
信号線の取出口から空間伝搬波として漏洩する高周波成
分を抑制する。 【構成】基板上に構成された高周波回路３と、この基板
を覆う金属製のケース４よりなる高周波回路ケースにお
いて、直流又は低周波用信号線２をケース外部に取り出
すための取出口１とケース内部の空間を連通させる溝５
をケース４の壁に沿って壁内に設けた。溝５の断面寸法
は高周波成分の空間伝搬波の波長に比べて十分に小さく
設定する。 【効果】溝の長さを十分に長く取ることができ、したが
って、ケースの信号線の取出口から漏洩する高周波成分
の空間伝搬波を抑圧でき、ケースの外側の回路に影響を
与える不要な輻射を抑えることができる。
信号線の取出口から空間伝搬波として漏洩する高周波成
分を抑制する。 【構成】基板上に構成された高周波回路３と、この基板
を覆う金属製のケース４よりなる高周波回路ケースにお
いて、直流又は低周波用信号線２をケース外部に取り出
すための取出口１とケース内部の空間を連通させる溝５
をケース４の壁に沿って壁内に設けた。溝５の断面寸法
は高周波成分の空間伝搬波の波長に比べて十分に小さく
設定する。 【効果】溝の長さを十分に長く取ることができ、したが
って、ケースの信号線の取出口から漏洩する高周波成分
の空間伝搬波を抑圧でき、ケースの外側の回路に影響を
与える不要な輻射を抑えることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波回路ケースに関
するものであり、例えば、マイクロ波帯の発振器回路を
収容するケースとして利用されるものである。
するものであり、例えば、マイクロ波帯の発振器回路を
収容するケースとして利用されるものである。
【０００２】
【従来の技術】図３は従来の高周波回路ケースを分解し
た様子を示す斜視図である。この従来例では、マイクロ
波帯の発振回路等を構成するための高周波回路３が基板
６に実装されており、この基板６は、高周波回路ケース
４のカバーを兼ねている。基板６上には、直流又は低周
波信号用の高インピーダンス線２が例えばストリップ線
路により形成されている。ケース４及び基板６には、こ
の直流又は低周波用信号線２を外部に引き出すための取
出口１を設けてある。この取出口１を設けるために、ケ
ース４を貫通する溝５を形成してある。しかしながら、
この従来例では、溝５の長さはケース４の肉厚分と短
く、高周波成分の空間伝搬波が取出口１から漏洩すると
いう問題があった。
た様子を示す斜視図である。この従来例では、マイクロ
波帯の発振回路等を構成するための高周波回路３が基板
６に実装されており、この基板６は、高周波回路ケース
４のカバーを兼ねている。基板６上には、直流又は低周
波信号用の高インピーダンス線２が例えばストリップ線
路により形成されている。ケース４及び基板６には、こ
の直流又は低周波用信号線２を外部に引き出すための取
出口１を設けてある。この取出口１を設けるために、ケ
ース４を貫通する溝５を形成してある。しかしながら、
この従来例では、溝５の長さはケース４の肉厚分と短
く、高周波成分の空間伝搬波が取出口１から漏洩すると
いう問題があった。
【０００３】図４は他の従来例の内部を透視した斜視図
である。この従来例では、直流又は超低周波用信号線２
の取出口１は、ケース４の壁内で同軸線となるように構
成されている。しかしながら、この構造においても、溝
の長さはケース４の肉厚分しかなく、高周波成分の空間
伝搬波が取出口１から漏洩するという問題があった。
である。この従来例では、直流又は超低周波用信号線２
の取出口１は、ケース４の壁内で同軸線となるように構
成されている。しかしながら、この構造においても、溝
の長さはケース４の肉厚分しかなく、高周波成分の空間
伝搬波が取出口１から漏洩するという問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、高周波回路ケースにおいて、直流又は低周波用信
号線の取出口から空間伝搬波として漏洩する高周波成分
を抑制することにある。
な点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、高周波回路ケースにおいて、直流又は低周波用信
号線の取出口から空間伝搬波として漏洩する高周波成分
を抑制することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の高周波回路ケー
スにあっては、上記の課題を解決するために、図１に示
すように、基板上に構成された高周波回路３と、この基
板を覆う金属製のケース４よりなる高周波回路ケースに
おいて、直流又は低周波用信号線２をケース外部に取り
出すための取出口１とケース内部の空間を連通させる溝
５をケース４の壁に沿って壁内に設けたことを特徴とす
るものである。ここで、溝５の断面寸法は高周波成分の
空間伝搬波の波長に比べて十分に小さく設定することが
好ましい。
スにあっては、上記の課題を解決するために、図１に示
すように、基板上に構成された高周波回路３と、この基
板を覆う金属製のケース４よりなる高周波回路ケースに
おいて、直流又は低周波用信号線２をケース外部に取り
出すための取出口１とケース内部の空間を連通させる溝
５をケース４の壁に沿って壁内に設けたことを特徴とす
るものである。ここで、溝５の断面寸法は高周波成分の
空間伝搬波の波長に比べて十分に小さく設定することが
好ましい。
【０００６】
【作用】本発明によれば、直流又は低周波用信号線２を
貫通させるための溝５をケース４の壁に沿って壁内に設
けることにより、溝５の長さを稼ぐことができると共
に、この溝５の断面を高周波回路３により発生する高周
波成分の空間伝搬波の波長に比べて十分に小さく設定す
ることにより、高周波成分の空間伝搬波は溝５内におい
てエバネセントなモードとなり、溝５内において十分に
減衰し、直流又は低周波用信号線２の取出口１からの高
周波成分の漏洩を抑制できる。
貫通させるための溝５をケース４の壁に沿って壁内に設
けることにより、溝５の長さを稼ぐことができると共
に、この溝５の断面を高周波回路３により発生する高周
波成分の空間伝搬波の波長に比べて十分に小さく設定す
ることにより、高周波成分の空間伝搬波は溝５内におい
てエバネセントなモードとなり、溝５内において十分に
減衰し、直流又は低周波用信号線２の取出口１からの高
周波成分の漏洩を抑制できる。
【０００７】
【実施例】図１は本発明の一実施例の斜視図である。こ
の実施例では、金属製の高周波回路ケース４の壁に直流
又は低周波用信号線２を通す溝５を壁に沿って壁内に設
けており、この溝５の断面は、高周波回路３により発生
する高周波成分の空間伝搬波の波長に比べて十分に小さ
く設定されている。また、この溝５の長さは、前記高周
波成分を十分に減衰させる長さに設定されている。これ
により、ケース４の内部の高周波回路３より発生する高
周波成分の空間伝搬波は溝５の内部でエバネセントなモ
ードになり、ケース４の取出口１に達する前に十分に減
衰される。したがって、このケース４の外部への高周波
成分の漏洩を抑圧できる。
の実施例では、金属製の高周波回路ケース４の壁に直流
又は低周波用信号線２を通す溝５を壁に沿って壁内に設
けており、この溝５の断面は、高周波回路３により発生
する高周波成分の空間伝搬波の波長に比べて十分に小さ
く設定されている。また、この溝５の長さは、前記高周
波成分を十分に減衰させる長さに設定されている。これ
により、ケース４の内部の高周波回路３より発生する高
周波成分の空間伝搬波は溝５の内部でエバネセントなモ
ードになり、ケース４の取出口１に達する前に十分に減
衰される。したがって、このケース４の外部への高周波
成分の漏洩を抑圧できる。
【０００８】図２は本発明の他の実施例の斜視図であ
る。この実施例では、基板６上に構成された高周波回路
３を、スルーホール７と地板８、及び高周波回路ケース
４でシールドする構成の高周波モジュールにおいて、ケ
ース４が基板６と接する部分に沿って溝５を凹設し、こ
の溝５と基板６により構成される細長い通路に沿って、
基板６上にストリップ線路による高インピーダンス線を
構成し、これを直流又は低周波用信号線２としている。
したがって、上述の場合と同じく、ケース４の内部の高
周波回路３より発生する高周波成分の空間伝搬波は溝５
の内部でエバネセントなモードになり、ケース４の取出
口１に達する前に十分に減衰されるので、高周波成分の
空間伝搬波の取出口１からの漏洩を抑圧できるものであ
る。
る。この実施例では、基板６上に構成された高周波回路
３を、スルーホール７と地板８、及び高周波回路ケース
４でシールドする構成の高周波モジュールにおいて、ケ
ース４が基板６と接する部分に沿って溝５を凹設し、こ
の溝５と基板６により構成される細長い通路に沿って、
基板６上にストリップ線路による高インピーダンス線を
構成し、これを直流又は低周波用信号線２としている。
したがって、上述の場合と同じく、ケース４の内部の高
周波回路３より発生する高周波成分の空間伝搬波は溝５
の内部でエバネセントなモードになり、ケース４の取出
口１に達する前に十分に減衰されるので、高周波成分の
空間伝搬波の取出口１からの漏洩を抑圧できるものであ
る。
【０００９】
【発明の効果】本発明によれば、直流又は低周波用信号
線をケースの壁に沿って壁内に設けた溝内を通すことに
より、溝の長さを十分に長く取ることができるものであ
り、したがって、ケースの信号線の取出口から漏洩する
高周波成分の空間伝搬波を抑圧することができ、ケース
の外側の回路に影響を与える不要な輻射を抑えることが
できるという効果がある。
線をケースの壁に沿って壁内に設けた溝内を通すことに
より、溝の長さを十分に長く取ることができるものであ
り、したがって、ケースの信号線の取出口から漏洩する
高周波成分の空間伝搬波を抑圧することができ、ケース
の外側の回路に影響を与える不要な輻射を抑えることが
できるという効果がある。
【図１】本発明の一実施例の斜視図である。
【図２】本発明の他の実施例の斜視図である。
【図３】従来例の斜視図である。
【図４】他の従来例の斜視図である。
１ 取出口 ２ 直流又は低周波用信号線 ３ 高周波回路 ４ ケース ５ 溝 ６ 基板 ７ スルーホール ８ 地板
Claims (5)
- 【請求項１】 基板上に構成された高周波回路と、こ
の基板を覆う金属製のケースよりなる高周波回路ケース
において、直流又は低周波用信号線をケース外部に取り
出すための取出口とケース内部の空間を連通させる溝を
ケースの壁に沿って壁内に設けたことを特徴とする高周
波回路ケース。 - 【請求項２】 溝の断面寸法は高周波成分の空間伝搬
波の波長に比べて十分に小さく設定したことを特徴とす
る請求項１記載の高周波回路ケース。 - 【請求項３】 直流又は低周波用信号線は、細い被覆
された単導線であることを特徴とする請求項１又は２記
載の高周波回路ケース。 - 【請求項４】 直流又は低周波用信号線を取り出す取
出口は、ケースが基板と接する部分に沿って凹設した溝
と、基板により構成されることを特徴とする請求項１又
は２記載の高周波回路ケース。 - 【請求項５】 直流又は低周波用信号線は、基板上に
構成されるストリップ線路による高インピーダンス線で
あることを特徴とする請求項４記載の高周波回路ケー
ス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP439193A JPH06216558A (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | 高周波回路ケース |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP439193A JPH06216558A (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | 高周波回路ケース |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06216558A true JPH06216558A (ja) | 1994-08-05 |
Family
ID=11583060
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP439193A Pending JPH06216558A (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | 高周波回路ケース |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06216558A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006053159A (ja) * | 2005-10-17 | 2006-02-23 | Hitachi Ltd | 車載用電波式レーダ装置及びその製造方法 |
| JP2006094547A (ja) * | 2005-10-17 | 2006-04-06 | Hitachi Ltd | 車載用信号処理装置及び車載用レーダ装置 |
| JP2006332186A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Nec Corp | 高周波回路装置の実装構造 |
-
1993
- 1993-01-13 JP JP439193A patent/JPH06216558A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006332186A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Nec Corp | 高周波回路装置の実装構造 |
| JP2006053159A (ja) * | 2005-10-17 | 2006-02-23 | Hitachi Ltd | 車載用電波式レーダ装置及びその製造方法 |
| JP2006094547A (ja) * | 2005-10-17 | 2006-04-06 | Hitachi Ltd | 車載用信号処理装置及び車載用レーダ装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0922336B1 (en) | Arrangement for reducing intermodulation distortion of radio frequency signals | |
| JPH06204701A (ja) | 偏分波器及び導波管−マイクロストリップライン変換装置 | |
| JP2007336299A (ja) | 導波管の接続構造 | |
| US6344978B1 (en) | Shield case including a material giving a large transmission loss to a radio frequency signal | |
| JPH06216558A (ja) | 高周波回路ケース | |
| JP2001102789A (ja) | 高周波遮蔽回路構造 | |
| JPH05259713A (ja) | 同軸マイクロストリップ線路変換器 | |
| JPH04372205A (ja) | 回路基板装置 | |
| JPH08162810A (ja) | ストリップライン導波管変換回路 | |
| JP3329235B2 (ja) | フィルタ | |
| JPH0238514Y2 (ja) | ||
| JPH05110310A (ja) | マイクロ波回路 | |
| JPH088573A (ja) | シールドケース構造 | |
| JP2005539460A (ja) | 導波管フィルタ | |
| JPH06216633A (ja) | 高調波抑圧アンテナ | |
| JPH0279376A (ja) | 高周波同軸型コネクタの取付け装置 | |
| JP3399747B2 (ja) | マイクロ波回路用シールドケース | |
| JP4301720B2 (ja) | 送信帯域阻止フィルタ内蔵型衛星通信用周波数コンバータ | |
| JP3013845B1 (ja) | 高周波集積回路パッケージ | |
| JPH07120546A (ja) | ドップラモジュール | |
| JPH05121889A (ja) | 高周波回路ユニツト | |
| JP3127645B2 (ja) | パッケージ構造 | |
| JPS5955607A (ja) | マイクロ波ミクサ | |
| JPS62219697A (ja) | マイクロ波装置 | |
| JPH05129793A (ja) | 多層誘電体基板回路の端子 |