JPH08162810A - ストリップライン導波管変換回路 - Google Patents
ストリップライン導波管変換回路Info
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- JPH08162810A JPH08162810A JP33126294A JP33126294A JPH08162810A JP H08162810 A JPH08162810 A JP H08162810A JP 33126294 A JP33126294 A JP 33126294A JP 33126294 A JP33126294 A JP 33126294A JP H08162810 A JPH08162810 A JP H08162810A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 導波管壁の不連続性をなくし、量産時の特性
の均一性を保持できる構造のストリップライン導波管変
換回路を提供する。 【構成】 誘電体多層基板１の両表面側の導体を接地導
体として用い、中間の誘電体層にマイクロストリップア
ンテナ５を形成し、両接地導体（２と３）の対応する位
置の導体を導波管開口形状に削除して導体逃げ部６ａ、
６ｂを形成し、導体逃げ部の外周囲に形成した導体穴７
で両接地導体を接続して導波管壁を構成してある。導体
逃げ部６ａに合わせて金属製キャップ８が設定され、導
体逃げ部６ｂに合わせて導波管開口が設定されるが、導
波管開口と金属製キャップ間に導波管壁の不連続性はな
い。アンテナの先端と導波管壁との距離は、多層基板の
パターンの精度内で一定であるから、量産時の特性の均
一性を確保できる。
の均一性を保持できる構造のストリップライン導波管変
換回路を提供する。 【構成】 誘電体多層基板１の両表面側の導体を接地導
体として用い、中間の誘電体層にマイクロストリップア
ンテナ５を形成し、両接地導体（２と３）の対応する位
置の導体を導波管開口形状に削除して導体逃げ部６ａ、
６ｂを形成し、導体逃げ部の外周囲に形成した導体穴７
で両接地導体を接続して導波管壁を構成してある。導体
逃げ部６ａに合わせて金属製キャップ８が設定され、導
体逃げ部６ｂに合わせて導波管開口が設定されるが、導
波管開口と金属製キャップ間に導波管壁の不連続性はな
い。アンテナの先端と導波管壁との距離は、多層基板の
パターンの精度内で一定であるから、量産時の特性の均
一性を確保できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波回路と導波
管とを接続するストリップライン導波管変換回路に係
り、特に誘電体多層基板を用いたストリップライン導波
管変換回路に関する。
管とを接続するストリップライン導波管変換回路に係
り、特に誘電体多層基板を用いたストリップライン導波
管変換回路に関する。
【０００２】
【従来の技術】マイクロ波回路と導波管とを接続するス
トリップライン導波管変換回路としては従来、例えば図
４に示すものが知られている。これは、特開平３−６１
０４号公報に掲載されたものである。以下、概要を説明
する。
トリップライン導波管変換回路としては従来、例えば図
４に示すものが知られている。これは、特開平３−６１
０４号公報に掲載されたものである。以下、概要を説明
する。
【０００３】図４において、誘電体基板４０は、一方の
面にマイクロストリップ線路４１が形成され、他方の面
に導体層が形成されるが、マイクロストリップ線路４１
の先端に形成されるマイクロストリップアンテナ４２の
形成位置に対応する導体層の対応位置には、導波管４３
の開口形状と同形に導体が削除された導体逃げ部４４が
形成される。この誘電体基板４０は、その導体逃げ部４
４を導波管４３の開口に位置決めして設定される。その
結果、マイクロストリップアンテナ４２は、誘電体基板
４０を介して導波管４３の開口にそれを塞ぐように設定
されることになる。
面にマイクロストリップ線路４１が形成され、他方の面
に導体層が形成されるが、マイクロストリップ線路４１
の先端に形成されるマイクロストリップアンテナ４２の
形成位置に対応する導体層の対応位置には、導波管４３
の開口形状と同形に導体が削除された導体逃げ部４４が
形成される。この誘電体基板４０は、その導体逃げ部４
４を導波管４３の開口に位置決めして設定される。その
結果、マイクロストリップアンテナ４２は、誘電体基板
４０を介して導波管４３の開口にそれを塞ぐように設定
されることになる。
【０００４】そして、金属製キャップ４５は、開口周縁
にフランジを有する有底箱状のもので、その開口形状が
導体逃げ部４４と同形に形成され、その深さが誘電体基
板４０のマイクロストリップアンテナ４２の形成面に載
置したとき底面からマイクロストリップアンテナ４２に
至る長さが約１／４波長となるように形成される。
にフランジを有する有底箱状のもので、その開口形状が
導体逃げ部４４と同形に形成され、その深さが誘電体基
板４０のマイクロストリップアンテナ４２の形成面に載
置したとき底面からマイクロストリップアンテナ４２に
至る長さが約１／４波長となるように形成される。
【０００５】つまり、この金属製キャップ４５は、その
開口を導体逃げ部４４と位置合わせして誘電体基板４０
のマイクロストリップアンテナ４２の形成面に載置固定
されてショート板として機能する。なお、この金属製キ
ャップ４５には、その開口縁部にマイクロストリップ線
路４１を導入する切り欠き４６が設けられる。
開口を導体逃げ部４４と位置合わせして誘電体基板４０
のマイクロストリップアンテナ４２の形成面に載置固定
されてショート板として機能する。なお、この金属製キ
ャップ４５には、その開口縁部にマイクロストリップ線
路４１を導入する切り欠き４６が設けられる。
【０００６】斯くして、マイクロストリップアンテナ４
２は、導波管４３内の電磁波と電界結合し、マイクロス
トリップ線路４１と導波管４３とのマイクロ波等の信号
授受が行われる。
２は、導波管４３内の電磁波と電界結合し、マイクロス
トリップ線路４１と導波管４３とのマイクロ波等の信号
授受が行われる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】従来のストリップライ
ン導波管変換回路には、次のような問題がある。まず、
金属製キャップは、導波管の開口を塞ぐショート板であ
るから導波管を約１／４波長延長したのに相当するが、
従来の構造では金属製キャップと導波管開口との間に介
在する誘電体基板により導波管壁が分断されてしまうと
いう問題がある。これを回避するには、金属製キャップ
と導波管開口端に直接接合し、マイクロストリップアン
テナを含む誘電体基板を導波管開口内に納まるように形
成すれば良いが、外部のマイクロ波回路との関係を考慮
する必要があることから誘電体基板が複雑な形状とな
り、その成形コストが嵩み高価なものになるので実際的
ではないことになる。
ン導波管変換回路には、次のような問題がある。まず、
金属製キャップは、導波管の開口を塞ぐショート板であ
るから導波管を約１／４波長延長したのに相当するが、
従来の構造では金属製キャップと導波管開口との間に介
在する誘電体基板により導波管壁が分断されてしまうと
いう問題がある。これを回避するには、金属製キャップ
と導波管開口端に直接接合し、マイクロストリップアン
テナを含む誘電体基板を導波管開口内に納まるように形
成すれば良いが、外部のマイクロ波回路との関係を考慮
する必要があることから誘電体基板が複雑な形状とな
り、その成形コストが嵩み高価なものになるので実際的
ではないことになる。
【０００８】また、金属製キャップは、その開口縁部に
マイクロストリップ線路を導波管開口に導入する切り欠
きを設ける必要があるので、金属製キャップの形状が複
雑化しコストアップの原因となるという問題がある。
マイクロストリップ線路を導波管開口に導入する切り欠
きを設ける必要があるので、金属製キャップの形状が複
雑化しコストアップの原因となるという問題がある。
【０００９】更に、組み立ては、誘電体基板の導体逃げ
部を導波管開口に位置決めして誘電体基板を設定する
が、この位置決めではばらつきが不可避であるから、そ
の結果マイクロストリップアンテナの先端から導波管壁
までの距離にもばらつきが生じ量産時の特性の均一性を
保持するのが困難であるという問題がある。
部を導波管開口に位置決めして誘電体基板を設定する
が、この位置決めではばらつきが不可避であるから、そ
の結果マイクロストリップアンテナの先端から導波管壁
までの距離にもばらつきが生じ量産時の特性の均一性を
保持するのが困難であるという問題がある。
【００１０】本発明は、このような従来の問題に鑑みな
されたもので、その目的は、導波管壁の不連続性をなく
し、ショート板たる金属製キャップの形状の単純化が図
れ、量産時の特性の均一性を保持できる構造のストリッ
プライン導波管変換回路を提供することにある。
されたもので、その目的は、導波管壁の不連続性をなく
し、ショート板たる金属製キャップの形状の単純化が図
れ、量産時の特性の均一性を保持できる構造のストリッ
プライン導波管変換回路を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明のストリップライン導波管変換回路は次の如き
構成を有する。即ち、第１発明のストリップライン導波
管変換回路は、少なくとも２層以上の誘電体多層基板の
一方の表面側誘電体層の表面に形成される導体（第１表
面導体）と他方の表面側誘電体層の表面に形成される導
体（第２表面導体）をそれぞれ接地導体とし； 中間の
１つの誘電体層の片面にストリップラインアンテナを形
成し； このストリップラインアンテナの形成位置に対
応する第１及び第２の接地導体それぞれの対応面位置に
導波管開口に相当する形状に導体を削除した導体逃げ部
を形成し； 両接地導体間を電気的に接続する導体丸穴
をこの導体逃げ部の外周囲にその周形状に沿って所定の
間隔で形成し； 第２表面接地導体がその導体逃げ部が
導波管開口部に位置決めされて導波管と接続されるとす
れば第１表面接地導体の導体逃げ部外周囲にショート板
として機能する金属製キャップが固定される； ことを
特徴とする。
に本発明のストリップライン導波管変換回路は次の如き
構成を有する。即ち、第１発明のストリップライン導波
管変換回路は、少なくとも２層以上の誘電体多層基板の
一方の表面側誘電体層の表面に形成される導体（第１表
面導体）と他方の表面側誘電体層の表面に形成される導
体（第２表面導体）をそれぞれ接地導体とし； 中間の
１つの誘電体層の片面にストリップラインアンテナを形
成し； このストリップラインアンテナの形成位置に対
応する第１及び第２の接地導体それぞれの対応面位置に
導波管開口に相当する形状に導体を削除した導体逃げ部
を形成し； 両接地導体間を電気的に接続する導体丸穴
をこの導体逃げ部の外周囲にその周形状に沿って所定の
間隔で形成し； 第２表面接地導体がその導体逃げ部が
導波管開口部に位置決めされて導波管と接続されるとす
れば第１表面接地導体の導体逃げ部外周囲にショート板
として機能する金属製キャップが固定される； ことを
特徴とする。
【００１２】第２発明のストリップライン導波管変換回
路は、少なくとも２層以上の誘電体多層基板の一方の表
面側誘電体層の表面に形成される導体（第１表面導体）
と他方の表面側誘電体層の表面に形成される導体（第２
表面導体）をそれぞれ接地導体とし； 中間の１つの誘
電体層の片面にストリップラインアンテナを形成し；こ
のストリップラインアンテナの形成位置に対応する第１
及び第２の接地導体それぞれの対応面位置に導波管開口
に相当する形状に導体を削除した導体逃げ部を形成し；
両接地導体間を電気的に接続する導体長穴をこの導体
逃げ部の外周囲にその周形状に沿って所定の間隔で形成
し； 第２表面接地導体がその導体逃げ部が導波管開口
部に位置決めされて導波管と接続されるとすれば第１表
面接地導体の導体逃げ部外周囲にショート板として機能
する金属製キャップが固定される； ことを特徴とす
る。
路は、少なくとも２層以上の誘電体多層基板の一方の表
面側誘電体層の表面に形成される導体（第１表面導体）
と他方の表面側誘電体層の表面に形成される導体（第２
表面導体）をそれぞれ接地導体とし； 中間の１つの誘
電体層の片面にストリップラインアンテナを形成し；こ
のストリップラインアンテナの形成位置に対応する第１
及び第２の接地導体それぞれの対応面位置に導波管開口
に相当する形状に導体を削除した導体逃げ部を形成し；
両接地導体間を電気的に接続する導体長穴をこの導体
逃げ部の外周囲にその周形状に沿って所定の間隔で形成
し； 第２表面接地導体がその導体逃げ部が導波管開口
部に位置決めされて導波管と接続されるとすれば第１表
面接地導体の導体逃げ部外周囲にショート板として機能
する金属製キャップが固定される； ことを特徴とす
る。
【００１３】第３発明のストリップライン導波管変換回
路は、第１発明または第２発明のストリップライン導波
管変換回路において、金属製キャップが固定される第１
表面接地導体の導体逃げ部の形成位置からストリップラ
インアンテナに至る部分は、開口形状が導波管の開口形
状と同形となるように誘電体層が削除された空間であ
る； ことを特徴とする。
路は、第１発明または第２発明のストリップライン導波
管変換回路において、金属製キャップが固定される第１
表面接地導体の導体逃げ部の形成位置からストリップラ
インアンテナに至る部分は、開口形状が導波管の開口形
状と同形となるように誘電体層が削除された空間であ
る； ことを特徴とする。
【００１４】第４発明のストリップライン導波管変換回
路は、第１発明または第２発明のストリップライン導波
管変換回路において、金属製キャップが固定される第１
表面接地導体の導体逃げ部の形成位置からストリップラ
インアンテナに至る部分は、開口形状が導波管の開口形
状を直線で近似した形状となるように誘電体層が削除さ
れた空間である； ことを特徴とする。
路は、第１発明または第２発明のストリップライン導波
管変換回路において、金属製キャップが固定される第１
表面接地導体の導体逃げ部の形成位置からストリップラ
インアンテナに至る部分は、開口形状が導波管の開口形
状を直線で近似した形状となるように誘電体層が削除さ
れた空間である； ことを特徴とする。
【００１５】第５発明のストリップライン導波管変換回
路は、第１発明または第２発明のストリップライン導波
管変換回路において、金属製キャップが固定される第１
表面接地導体の導体逃げ部の形成位置からストリップラ
インアンテナに至る部分は、開口形状が導波管の開口形
状を曲線で近似した形状となるように誘電体層が削除さ
れた空間である； ことを特徴とする。
路は、第１発明または第２発明のストリップライン導波
管変換回路において、金属製キャップが固定される第１
表面接地導体の導体逃げ部の形成位置からストリップラ
インアンテナに至る部分は、開口形状が導波管の開口形
状を曲線で近似した形状となるように誘電体層が削除さ
れた空間である； ことを特徴とする。
【００１６】第６発明のストリップライン導波管変換回
路は、第１発明または第２発明のストリップライン導波
管変換回路において、導波管と接続される第２表面接地
導体からストリップラインアンテナに至る部分の長さ
は、第１表面接地導体からストリップラインアンテナに
至る部分の長さよりも短い； ことを特徴とする。
路は、第１発明または第２発明のストリップライン導波
管変換回路において、導波管と接続される第２表面接地
導体からストリップラインアンテナに至る部分の長さ
は、第１表面接地導体からストリップラインアンテナに
至る部分の長さよりも短い； ことを特徴とする。
【００１７】
【作用】次に、前記の如く構成される本発明のストリッ
プライン導波管変換回路の作用を説明する。本発明で
は、誘電体基板を多層基板として両表面側の導体を接地
導体として用い、両者を導体穴で接続して導波管壁を形
成するようにしてある。従って、導波管開口と金属製キ
ャップ間に導波管壁の不連続性をなくすことができる。
プライン導波管変換回路の作用を説明する。本発明で
は、誘電体基板を多層基板として両表面側の導体を接地
導体として用い、両者を導体穴で接続して導波管壁を形
成するようにしてある。従って、導波管開口と金属製キ
ャップ間に導波管壁の不連続性をなくすことができる。
【００１８】また、マイクロストリップアンテナは、多
層基板の中間層を利用して形成してある。従って、金属
製キャップは、単に接地導体に接続すれば良いので、従
来のような切り欠きを設ける必要がなく単純な形状とす
ることができる。一方、マイクロストリップアンテナの
先端と導波管壁との距離は、多層基板のパターンの精度
内で一定であるから、量産時の特性の均一性を確保でき
る。
層基板の中間層を利用して形成してある。従って、金属
製キャップは、単に接地導体に接続すれば良いので、従
来のような切り欠きを設ける必要がなく単純な形状とす
ることができる。一方、マイクロストリップアンテナの
先端と導波管壁との距離は、多層基板のパターンの精度
内で一定であるから、量産時の特性の均一性を確保でき
る。
【００１９】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図１は、本発明の一実施例に係るストリップライ
ン導波管変換回路を示す。図１（ａ）において、１は誘
電体多層基板であり、この誘電体多層基板１の一方（図
中上方）の表面側誘電体層の表面に形成される導体（第
１表面導体）２は最上層接地導体、他方（図中下方）の
表面側誘電体層の表面に形成される導体（第２表面導
体）３は最下層接地導体である。
する。図１は、本発明の一実施例に係るストリップライ
ン導波管変換回路を示す。図１（ａ）において、１は誘
電体多層基板であり、この誘電体多層基板１の一方（図
中上方）の表面側誘電体層の表面に形成される導体（第
１表面導体）２は最上層接地導体、他方（図中下方）の
表面側誘電体層の表面に形成される導体（第２表面導
体）３は最下層接地導体である。
【００２０】誘電体多層基板１の中間各層にはマイクロ
ストリップ線路４が形成されるが、その中の１つのマイ
クロストリップ線路４の先端にマイクロストリップアン
テナ５を形成してある。マイクロストリップアンテナの
形状は、図１（ｂ）（ｃ）に示すように一般に扇子形で
ある。
ストリップ線路４が形成されるが、その中の１つのマイ
クロストリップ線路４の先端にマイクロストリップアン
テナ５を形成してある。マイクロストリップアンテナの
形状は、図１（ｂ）（ｃ）に示すように一般に扇子形で
ある。
【００２１】そして、このマイクロストリップアンテナ
５の形成位置に対応する最上層接地導体２及び最下層接
地導体３それぞれの対応面位置に導波管開口に相当する
形状に導体を削除した導体逃げ部６ａ、同６ｂを形成す
ると共に、両接地導体間を導体穴７で電気的に接続して
ある。
５の形成位置に対応する最上層接地導体２及び最下層接
地導体３それぞれの対応面位置に導波管開口に相当する
形状に導体を削除した導体逃げ部６ａ、同６ｂを形成す
ると共に、両接地導体間を導体穴７で電気的に接続して
ある。
【００２２】ここに、導体穴７は、丸穴または長穴から
なり、導体逃げ部（６ａ、６ｂ）の外周囲にその周形状
に沿って所定の間隔で形成され、基板面に垂直方向に電
磁波を伝搬させる導波管壁を構成する。
なり、導体逃げ部（６ａ、６ｂ）の外周囲にその周形状
に沿って所定の間隔で形成され、基板面に垂直方向に電
磁波を伝搬させる導波管壁を構成する。
【００２３】この導体穴７は、具体的には、丸穴である
ときは、例えば図１（ｂ）に示すように、導体丸穴７ａ
が、導体逃げ部（６ａ、６ｂ）の外周囲を２重に囲むよ
うに所定の間隔（例えば１／１０波長以下の間隔）で形
成される。また、長穴であるときは、例えば図１（ｃ）
に示すように、導体長穴７ｂが、導体逃げ部（６ａ、６
ｂ）の外周囲を囲むように所定の間隔で形成される。な
お、図１（ｃ）の構成は図１（ｂ）の構成よりも不要放
射を低減させ得る利点がある。
ときは、例えば図１（ｂ）に示すように、導体丸穴７ａ
が、導体逃げ部（６ａ、６ｂ）の外周囲を２重に囲むよ
うに所定の間隔（例えば１／１０波長以下の間隔）で形
成される。また、長穴であるときは、例えば図１（ｃ）
に示すように、導体長穴７ｂが、導体逃げ部（６ａ、６
ｂ）の外周囲を囲むように所定の間隔で形成される。な
お、図１（ｃ）の構成は図１（ｂ）の構成よりも不要放
射を低減させ得る利点がある。
【００２４】そして、図示例では、最下層接地導体３が
その導体逃げ部６ｂが導波管開口部に位置決めされて導
波管と接続され、最上層接地導体２の導体逃げ部６ａ外
周囲にショート板として機能する金属製キャップ８が固
定される。この金属製キャップ８は、従来のような切り
欠きのない単純な形状をしたものである。金属製キャッ
プ８の底面からマイクロストリップアンテナ５に至る距
離は、従来と同様に約１／４波長である。
その導体逃げ部６ｂが導波管開口部に位置決めされて導
波管と接続され、最上層接地導体２の導体逃げ部６ａ外
周囲にショート板として機能する金属製キャップ８が固
定される。この金属製キャップ８は、従来のような切り
欠きのない単純な形状をしたものである。金属製キャッ
プ８の底面からマイクロストリップアンテナ５に至る距
離は、従来と同様に約１／４波長である。
【００２５】本発明のストリップライン導波管変換回路
は、基本的には以上のように構成されるが、誘電体によ
る導波管遮断周波数の低下を防止すべく次のような措置
が採用される。まず、図１（ａ）において、金属製キャ
ップ８が固定される最上層接地導体２の導体逃げ部６ａ
の形成位置からマイクロストリップアンテナに至る部分
は、誘電体層が削除された空間９となっている。
は、基本的には以上のように構成されるが、誘電体によ
る導波管遮断周波数の低下を防止すべく次のような措置
が採用される。まず、図１（ａ）において、金属製キャ
ップ８が固定される最上層接地導体２の導体逃げ部６ａ
の形成位置からマイクロストリップアンテナに至る部分
は、誘電体層が削除された空間９となっている。
【００２６】つまり、導体逃げ部６ａは、開口となって
いるのである。この空間９は、その開口形状が、導波管
の開口形状と同形となるように、または、導波管の開口
形状を直線もしくは曲線で近似した形状となるように形
成される。
いるのである。この空間９は、その開口形状が、導波管
の開口形状と同形となるように、または、導波管の開口
形状を直線もしくは曲線で近似した形状となるように形
成される。
【００２７】また、図２や図３に示すように、導波管と
接続される最下層接地導体３からマイクロストリップア
ンテナ５に至る部分の長さは、最上層接地導体２からマ
イクロストリップアンテナに至る部分の長さよりも短く
してある。つまり、マイクロストリップアンテナ５の導
波管側の誘電体層の厚みを減らすのである。
接続される最下層接地導体３からマイクロストリップア
ンテナ５に至る部分の長さは、最上層接地導体２からマ
イクロストリップアンテナに至る部分の長さよりも短く
してある。つまり、マイクロストリップアンテナ５の導
波管側の誘電体層の厚みを減らすのである。
【００２８】図２は、２つの誘電体層を利用して、最下
層接地導体３に近い方の誘電体層にマイクロストリップ
アンテナ５を形成し、それをもう一方の誘電体層に形成
したマイクロストリップ線路４に導体穴７ｃで接続した
例である。
層接地導体３に近い方の誘電体層にマイクロストリップ
アンテナ５を形成し、それをもう一方の誘電体層に形成
したマイクロストリップ線路４に導体穴７ｃで接続した
例である。
【００２９】図３は、最下層接地導体３に近い方の誘電
体層に形成するマイクロストリップ線路４にマイクロス
トリップアンテナ５を形成した例である。この場合に
は、例えば積層する誘電体基板として、最下層接地導体
３側には薄い基板を用い、最上層接地導体２側には厚い
基板を用いる等の措置で容易に構成できる。
体層に形成するマイクロストリップ線路４にマイクロス
トリップアンテナ５を形成した例である。この場合に
は、例えば積層する誘電体基板として、最下層接地導体
３側には薄い基板を用い、最上層接地導体２側には厚い
基板を用いる等の措置で容易に構成できる。
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のストリッ
プライン導波管変換回路は、誘電体基板を多層基板とし
て両表面側の導体を接地導体として用い、両者を導体穴
で接続して導波管壁を形成するようにしてある。従っ
て、導波管開口と金属製キャップ間に導波管壁の不連続
性をなくすことができる効果がある。
プライン導波管変換回路は、誘電体基板を多層基板とし
て両表面側の導体を接地導体として用い、両者を導体穴
で接続して導波管壁を形成するようにしてある。従っ
て、導波管開口と金属製キャップ間に導波管壁の不連続
性をなくすことができる効果がある。
【００３１】また、マイクロストリップアンテナは、多
層基板の中間層を利用して形成してある。従って、金属
製キャップは、単に接地導体に接続すれば良いので、従
来のような切り欠きを設ける必要がなく単純な形状とす
ることができる効果がある。一方、マイクロストリップ
アンテナの先端と導波管壁との距離は、多層基板のパタ
ーンの精度内で一定であるから、量産時の特性の均一性
を確保できる効果がある。
層基板の中間層を利用して形成してある。従って、金属
製キャップは、単に接地導体に接続すれば良いので、従
来のような切り欠きを設ける必要がなく単純な形状とす
ることができる効果がある。一方、マイクロストリップ
アンテナの先端と導波管壁との距離は、多層基板のパタ
ーンの精度内で一定であるから、量産時の特性の均一性
を確保できる効果がある。
【００３２】なお、第３発明〜第６発明では、導波管の
遮断周波数の低下を防止できる効果がある。
遮断周波数の低下を防止できる効果がある。
【図１】本発明の第１実施例に係るストリップライン導
波管変換回路を示し、（ａ）は側面断面図、（ｂ）はＡ
−Ａ′矢視断面図（導体穴が丸穴の場合）、（ｃ）はＡ
−Ａ′矢視断面図（導体穴が長穴の場合）である。
波管変換回路を示し、（ａ）は側面断面図、（ｂ）はＡ
−Ａ′矢視断面図（導体穴が丸穴の場合）、（ｃ）はＡ
−Ａ′矢視断面図（導体穴が長穴の場合）である。
【図２】本発明の第２実施例に係るストリップライン導
波管変換回路の側面断面図である。
波管変換回路の側面断面図である。
【図３】本発明の第３実施例に係るストリップライン導
波管変換回路の側面断面図である。
波管変換回路の側面断面図である。
【図４】従来のストリップライン導波管変換回路を示
し、（ａ）は上面図、（ｂ）はＡ−Ａ′矢視断面図、
（ｃ）は下面図である。
し、（ａ）は上面図、（ｂ）はＡ−Ａ′矢視断面図、
（ｃ）は下面図である。
【符号の説明】 １ 誘電体多層基板 ２ 最上層接地導体 ３ 最下層接地導体 ４ マイクロストリップ線路 ５ マイクロストリップアンテナ ６ａ 導体逃げ部 ６ｂ 導体逃げ部 ７ 導体穴 ７ａ 導体丸穴 ７ｂ 導体長穴 ７ｃ 導体穴 ８ 金属製キャップ ９ 空間
Claims (6)
- 【請求項１】 少なくとも２層以上の誘電体多層基板の
一方の表面側誘電体層の表面に形成される導体（第１表
面導体）と他方の表面側誘電体層の表面に形成される導
体（第２表面導体）をそれぞれ接地導体とし； 中間の
１つの誘電体層の片面にストリップラインアンテナを形
成し； このストリップラインアンテナの形成位置に対
応する第１及び第２の接地導体それぞれの対応面位置に
導波管開口に相当する形状に導体を削除した導体逃げ部
を形成し； 両接地導体間を電気的に接続する導体丸穴
をこの導体逃げ部の外周囲にその周形状に沿って所定の
間隔で形成し； 第２表面接地導体がその導体逃げ部が
導波管開口部に位置決めされて導波管と接続されるとす
れば第１表面接地導体の導体逃げ部外周囲にショート板
として機能する金属製キャップが固定される； ことを
特徴とするストリップライン導波管変換回路。 - 【請求項２】 少なくとも２層以上の誘電体多層基板の
一方の表面側誘電体層の表面に形成される導体（第１表
面導体）と他方の表面側誘電体層の表面に形成される導
体（第２表面導体）をそれぞれ接地導体とし； 中間の
１つの誘電体層の片面にストリップラインアンテナを形
成し； このストリップラインアンテナの形成位置に対
応する第１及び第２の接地導体それぞれの対応面位置に
導波管開口に相当する形状に導体を削除した導体逃げ部
を形成し； 両接地導体間を電気的に接続する導体長穴
をこの導体逃げ部の外周囲にその周形状に沿って所定の
間隔で形成し； 第２表面接地導体がその導体逃げ部が
導波管開口部に位置決めされて導波管と接続されるとす
れば第１表面接地導体の導体逃げ部外周囲にショート板
として機能する金属製キャップが固定される； ことを
特徴とするストリップライン導波管変換回路。 - 【請求項３】 金属製キャップが固定される第１表面接
地導体の導体逃げ部の形成位置からストリップラインア
ンテナに至る部分は、開口形状が導波管の開口形状と同
形となるように誘電体層が削除された空間である； こ
とを特徴とする請求項１または請求項２に記載のストリ
ップライン導波管変換回路。 - 【請求項４】 金属製キャップが固定される第１表面接
地導体の導体逃げ部の形成位置からストリップラインア
ンテナに至る部分は、開口形状が導波管の開口形状を直
線で近似した形状となるように誘電体層が削除された空
間である；ことを特徴とする請求項１または請求項２に
記載のストリップライン導波管変換回路。 - 【請求項５】 金属製キャップが固定される第１表面接
地導体の導体逃げ部の形成位置からストリップラインア
ンテナに至る部分は、開口形状が導波管の開口形状を曲
線で近似した形状となるように誘電体層が削除された空
間である；ことを特徴とする請求項１または請求項２に
記載のストリップライン導波管変換回路。 - 【請求項６】 導波管と接続される第２表面接地導体か
らストリップラインアンテナに至る部分の長さは、第１
表面接地導体からストリップラインアンテナに至る部分
の長さよりも短い； ことを特徴とする請求項１または
請求項２に記載のストリップライン導波管変換回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33126294A JPH08162810A (ja) | 1994-12-08 | 1994-12-08 | ストリップライン導波管変換回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33126294A JPH08162810A (ja) | 1994-12-08 | 1994-12-08 | ストリップライン導波管変換回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08162810A true JPH08162810A (ja) | 1996-06-21 |
Family
ID=18241728
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33126294A Pending JPH08162810A (ja) | 1994-12-08 | 1994-12-08 | ストリップライン導波管変換回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08162810A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10303613A (ja) * | 1997-04-25 | 1998-11-13 | Kyocera Corp | 高周波用パッケージ及びその接続構造 |
| JPH1141010A (ja) * | 1997-07-16 | 1999-02-12 | Nec Corp | ストリップ線路−導波管変換器 |
| JP2001016007A (ja) * | 1999-06-29 | 2001-01-19 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 伝送線路を有する配線基板 |
| US7095292B2 (en) | 2001-09-04 | 2006-08-22 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | High-frequency line transducer, having an electrode opening surrounded by inner and outer vias |
| CN100391045C (zh) * | 2002-09-20 | 2008-05-28 | 伊兹德国有限公司 | 微波传输带与波导管间的过渡装置 |
| JP2015056722A (ja) * | 2013-09-11 | 2015-03-23 | 日本電波工業株式会社 | 変換器 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0670305B2 (ja) * | 1990-08-24 | 1994-09-07 | 大阪化成株式会社 | 繊維質製品に耐光性および耐ドライクリーニング性を有する屋内塵性ダニ致死性加工を施す方法 |
-
1994
- 1994-12-08 JP JP33126294A patent/JPH08162810A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0670305B2 (ja) * | 1990-08-24 | 1994-09-07 | 大阪化成株式会社 | 繊維質製品に耐光性および耐ドライクリーニング性を有する屋内塵性ダニ致死性加工を施す方法 |
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