JP2007314992A - 緊急性水のう袋の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 木質・紙質の原料を母材とし、保管時はコンパクトであって緊急時には水分を吸収して土のう代わりに機能する製品の製造方法。
【解決手段】 細かく裁断した木片等に植物でんぷんや高分子ポリマーなどを加水混合して外袋に封入した後に全体を加圧圧縮し板状に形成することによって、吸水すれば嵩増し膨張して土のう代わりに使用できる製品を製造する。
【選択図】 図1
【解決手段】 細かく裁断した木片等に植物でんぷんや高分子ポリマーなどを加水混合して外袋に封入した後に全体を加圧圧縮し板状に形成することによって、吸水すれば嵩増し膨張して土のう代わりに使用できる製品を製造する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、災害時等に用いられる土のう代替製品の製造に関するものである。
従来の土のうは、使用現場において袋中に土砂などを封入して完成するものであって、通常は外袋のみで保管される。
このため、土のうの完成には砂などの内封物の調達が必要であり、それらが調達できない場所では予め砂などを用意する必要があった。
高分子ポリマーなどを土のう内に予め封入すれば、現地で水を得て膨張させることができるが、外袋を開封して加水する手間が生じたり、高分子ポリマー等単体では外袋から流出してしまう虞があった。
特開2002−275851
土のうが土砂などの内封物を要さずに完成し、外袋の開封・密封作業を現場で要しないように緊急時使用が可能な製品を提供する。
本発明は、母材となる木片・竹片・紙片等の細断した原料に植物でんぷん、高分子ポリマーおよび適量の砂と消臭剤を混合させることにより、膨張材自体の流出防止と膨張時における嵩増し度合いをアップさせることができる。
木片等の母材に加えて適量の砂を封入することによって、保管時には薄型軽量でも使用時には、水中においても沈降して流失しない重量を得ることができる。
母材となる木片・竹片・紙片等だけでは充分な吸水性能を得られないので、これに植物でんぷん、高分子ポリマーを添加することによって吸水時に充分な質量まで膨張させることができる。
同時に木片・竹片・紙片等が膨張材となる植物でんぷん、高分子ポリマーの流出を防ぐので、透水性のある外袋にこれを封入すれば、外袋の開封を要さずに内容物が吸水膨張して、緊急時にも手間無く使用することが可能となる。
また、嵩がある木片・竹片・紙片等の細断した原料に植物でんぷん、高分子ポリマーを添加することでこれらが固着剤の役目もするので、外袋ごと油圧プレス等によって加圧圧縮すれば薄型で板状に形成することができる。
この発明は前記のように構成されており、以下に記載のような効果を有する。
第一として、嵩のある木片・竹片・紙片等と流出の虞のある植物でんぷん、高分子ポリマーを組み合わせることによって、それぞれの特質を生かして膨張材として使用することができる。
製造工程においては、嵩のある木片・竹片・紙片等の母材をコンパクトに形成するため加圧圧縮時に固着剤として植物でんぷん、高分子ポリマーが機能し、水のう使用時においては木片・竹片・紙片等の母材は膨張材としての植物でんぷん、高分子ポリマーの袋外流出を防止する機能がある。
第二に、本発明の水のうは保管時においてコンパクトであり、使用時には透水性のある外袋表面から水を通して、水のう袋の内容物が充分吸水できるので、外袋の開封を要さず使用できる。
本発明の製品は透水性の水のう袋に、木片・竹片・紙片等の母材に水を霧状に散布しつつ攪拌し、適量の砂を加えて、更に植物でんぷん、高分子ポリマーと消臭剤を添加して後、これを乾燥させて加圧圧縮することで形成され、製造される。
本発明を更に詳細に説明する。
図1に示すのは本発明製品の製造工程であるが、それぞれの原料・添加物は順次投入添加され攪拌混合の後に乾燥されて封入、プレス機により圧縮形成されて箱詰め後出荷される。
本発明の製品の母材となる木片・竹片・紙片等を均一に細かく裁断した上で、霧状にした水を散布しながら2〜3分程度攪拌(A)して全体を適度に湿らせる。
母材全体が適度に湿ってから、適量の砂を投入(B)して更に2〜3分程度攪拌していく。
これらを攪拌混合(C)したところで、植物でんぷん、高分子ポリマーを投入(D)して更に2〜3分程度攪拌していく。
続いて、消臭剤として炭類あるいは消臭バイオ類等を添加(E)して、ミキサーで攪拌し全体を均等に混合する。
その後、前記原料をエレベーター乾燥機に通して含水率0%近くまで脱水乾燥(F)し、原料は乾燥状態となる。
それから麻製・ナイロン製等の透水性外袋に前記原料を充填、袋詰めして袋口を密閉する。
最後に油圧プレス機によって、外袋全体を加圧圧縮(G)すると、外袋は薄く板状にコンパクトに形成される。
なお、原料中の植物でんぷん、高分子ポリマーがのり状の固着剤の働きをするので、外袋を加圧圧縮した後でも、嵩が元に戻ることは無い。
その後箱詰めされて製品が出荷される。
従来より土のうは麻袋に土砂を詰めて作られるものであったが、封入する土砂が用意できない場合が考えられ、特に突然の自然災害時においては、土のう袋に封入すべき土砂の入手が困難な場合がある。
この場合において、本発明の水のうはコンパクトに備蓄保管が可能であって、自然災害発生時には水質を問わず、吸水膨張できるだけの水があれば、土のう代替品としての大きさと機能を有する。
保管時においては、本発明の水のうは加圧圧縮によって薄い板状であるから、保管場所をさほど要することはなく、使用時において吸水膨張して、土のうとしての機能を発揮する。
本発明製品が水を得て土のうとして使用されている場合でも、本製品の内容物の流出はほとんど無いので長期に亘り形状が安定し、内容物流出による環境への影響もない。
A…霧状に散水しつつ原料攪拌工程
B…砂の投入工程
C…ミキサーによる混合工程
D…植物でんぷん、高分子ポリマー添加工程
E…消臭剤添加工程
F…乾燥機による乾燥工程
G…プレス機による圧縮工程
B…砂の投入工程
C…ミキサーによる混合工程
D…植物でんぷん、高分子ポリマー添加工程
E…消臭剤添加工程
F…乾燥機による乾燥工程
G…プレス機による圧縮工程
Claims (2)
- 細断加工した木片・竹片・紙片等を母材とし、これに霧状の水を散布しながら攪拌後、適量の砂を加えて植物でんぷんと高分子ポリマー及び消臭剤を順次投入、ミキシング後に含水量0%近くまで全体を乾燥させてから透水性のある外袋に封入することによって完成する緊急性水のう袋の製造方法。
- 水のうとなる吸水性原料を透水性の外袋に充填封入後、外袋を加圧圧縮することによって薄型の板状に形成することを特徴とする請求項1に記載の緊急性水のう袋の製造方法。
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JP2006144196A JP2007314992A (ja) | 2006-05-24 | 2006-05-24 | 緊急性水のう袋の製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012007405A (ja) * | 2010-06-25 | 2012-01-12 | Taiyu Concrete Kogyo Kk | 植生土嚢とそれを用いた緑化舗装面の施工方法 |
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2006
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