JP2002097614A - 土 嚢 - Google Patents

土 嚢

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JP2002097614A JP2000292532A JP2000292532A JP2002097614A JP 2002097614 A JP2002097614 A JP 2002097614A JP 2000292532 A JP2000292532 A JP 2000292532A JP 2000292532 A JP2000292532 A JP 2000292532A JP 2002097614 A JP2002097614 A JP 2002097614A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は水と接触すると膨大して遮水機能を発
揮し、併せて軽量化と薄形化が図れ、加えて使用後は環
境に害を及ぼさず、廃棄処理が容易な土嚢を提供する。 【解決手段】透水性袋2内に植物繊維又は植物粉を圧縮
し造粒して成る吸水性を有する有機粒状体3を封入し、
該有機粒状体3が水に触れると膨潤する植物性高分子重
合体から成る有機膨潤材4を保有する土嚢1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋や建造物等へ
の浸水防止の目的に使用される土嚢に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から集中豪雨や高潮等による浸水の
被害を防ぐために砂や土を封入した土嚢が使用されてい
る。この土嚢は遮水効果が高く、価格が安いなどの利点
があり、現在も多くの場面で活躍しているが、重量が重
く、嵩張るために、保管や移動が簡単ではない。このた
め、袋だけを常備して現場で土を詰めて使用することが
多く、作業の遅れにより急な浸水に間に合わなかった
り、都市部等では袋に詰めるための土そのものが無いた
めに、土嚢として利用できなかった等の問題が多い。
【0003】そこで最近では、アクリル・酢酸ビニルけ
ん化物樹脂から成る吸水性樹脂を利用した土嚢が商品化
されている。これは、平常時は薄く軽いため保管や移動
が簡単で、充填物自体が水を吸って急激に膨張するため
に、充填用の土が無くても使用できるといった特徴があ
るが、海水に対しては膨潤反応が低下する問題と、廃棄
後の焼却処理にコスト負担を伴い、公害発生の原因とな
る問題を有している。
【0004】例えば特開平4−203110号において
は、パルプ繊維に高比重物質を懸濁して抄紙した成形物
と、吸水性樹脂の成形物とを土嚢封入物として使用する
提案をしているが、同様の公害問題を招来することに加
え、水に対する膨潤速度が遅く即応性に欠ける問題と、
製造コストが高くつく問題を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は水害で生じる
汚水、泥水、海水等、純水以外にも速やかに膨潤反応し
て遮水機能を発揮し、併せて軽量化と薄形化が図れ、従
って備蓄運搬に適した土嚢を提供する。加えて使用後は
環境に害を及ぼさず、廃棄処理が容易な土嚢を提供す
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は土嚢の封入
材として、透水性袋内に植物繊維又は植物粉を圧縮造粒
等して成る吸水性を有する有機粒状体、又は同圧縮プレ
ート化して成る有機プレートを用いる。そして該有機粒
状体又は有機プレート中に水に触れると膨潤するSMC
又はCMC又はMC又は澱粉又は海藻粉又はグアーガム
(別名ガールガム)等の豆粉等の植物性高分子重合体か
ら成る有機膨潤材を含有せしめ土嚢を形成する。
【0007】又第2の発明は土嚢の封入材として、透水
性袋内に植物繊維又は植物粉を圧縮造粒等して成る吸水
性を有する有機粒状体、又は同圧縮プレート化して成る
有機プレートを用いる。そして上記袋内に重量を付加す
るための砂や砂利や土等の無機質量体を封入した土嚢を
提供する。
【0008】上記有機粒状体は圧縮造粒する等して粒状
にしたものであって、粒子化によって個々の水との接触
面積を大幅に増大し、加えて圧縮造粒又は圧縮プレート
化により吸水機能と膨潤性を著しく向上し、膨潤反応を
速やかに惹起せしめる。
【0009】又植物繊維又は植物粉を圧縮造粒又は圧縮
プレートにするのみであるから、製造が容易でコスト高
を招かない。
【0010】上記第1の発明における水に触れると膨潤
する上記植物性高分子重合体から成る有機膨潤材は、上
記植物繊維又は植物粉と混合して圧縮造粒又は圧縮プレ
ートにする。これら有機膨潤材は圧縮造粒した有機粒状
体又は同有機プレートの膨潤作用と相乗して極めて高い
膨潤作用を発揮し、遮水機能を向上する。
【0011】実施に応じ、上記有機粒状体及び有機プレ
ートは無機充填材を混合して粒状化又はプレート化し、
粒状体又はプレート自身に重量を付加すると共に遮水性
を付加する。
【0012】上記第1の発明における有機膨潤材を保有
する有機粒状体又は同有機プレートを封入した土嚢は、
砂や砂利や土等の無機質量体を封入せずに、他の無機質
量体を封入した土嚢と併用する。又は第1の発明におけ
る土嚢内に砂や土や砂利や砕石等の無機質量体を一緒に
封入する。
【0013】植物繊維を圧縮造粒した有機粒状体又は同
圧縮プレートにした有機プレートの構成と、該有機粒状
体中又は有機プレート中に有機膨潤材を含有させた構成
とが相俟って、砂利や砕石を押しのけつつ圧縮粒子又は
圧縮プレートと有機膨潤材とが膨潤しつつ粘着して本来
透水性を有する砂や砂利や砕石間に遮水バリアを形成す
る。
【0014】上記無機質量体は乾燥した砂を上記有機粒
状体又は有機プレートと混合して封入する。又は砂や土
を圧縮成形してプレート状又は粒子状にしたものを用い
る。即ち砂や土を圧縮成形したプレート又は同粒子を有
機粒状体と一緒に透水性袋内に封入する。
【0015】好ましい例示として、上記有機粒状体と無
機質量体とは袋中に区分して封入する。例えば無機質量
体を透水性内袋内に封入し、これを透水性外袋内に封入
すると共に、該透水性内袋の周囲に有機粒状体を封入す
る。
【0016】第3の発明は上記透水性袋内に水に触れる
と膨潤する前記植物性高分子重合体から成る有機膨潤材
を封入した土嚢を提供する。又上記有機膨潤材と共に無
機質量体を封入することができる。
【0017】第4の発明は透水性袋内に上記有機膨潤材
と共に、製紙した紙の破砕紙紛又は同破砕紙片を封入し
た土嚢を提供する。又上記透水性袋内に重量を付加する
ための無機質量体を一緒に封入することができる。
【0018】第5の発明は透水性袋内に水に触れると膨
潤する植物性高分子重合体から成る有機膨潤材と、植物
繊維又は植物粉とを混合して封入した土嚢を提供する。
又上記透水性袋内に重量を付加するための無機質量体を
封入することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】<第1実施形態例…図1乃至図5
参照>図1A、図2に示すように、土嚢1の封入材とし
て透水性袋2内に植物繊維又は植物粉を圧縮し造粒して
成る吸水性を有する有機粒状体3を用い、これら有機粒
状体3を集合して透水性袋2内に封入する。
【0020】又は図1Bに示すように、土嚢1の封入材
として透水性袋2内に植物繊維又は植物粉を圧縮して成
る有機プレート3′を用い、透水性袋2内に封入する。
【0021】そして上記有機粒状体3及び有機プレート
3′中に水に触れると膨潤するSMC又はCMC又はM
C又は澱粉又は海藻粉又はグアーガム(別名ガールガ
ム)等の豆粉等の植物性高分子重合体から成る有機膨潤
材4を含有せしめ土嚢1を形成する。
【0022】上記グアーガム(GUAR GUM)は豆
科の植物であるグアーの種子の胚乳部分に含有する粘液
状物質であり、これを乾燥して粉状化したものを用い
る。これは水に触れると、膨潤作用と粘着性を発揮す
る。
【0023】上記透水性袋2は既知の麻布等から成る植
物繊維の編成袋であり、編み目により通水機能を付与し
たものを用いる。
【0024】有機粒状体3は製紙用原料となる0.5m
mから5mm程度の木材パルプの繊維5を圧縮造粒した
ものを用いる。同様に有機プレート3′は製紙用原料と
なる0.5mmから5mm程度の木材パルプの繊維5を
プレート状に圧縮成形して成る。
【0025】又は大鋸屑等の木材粉(植物粉)を圧縮造
粒又はプレート化したものを用いる。その他の植物繊維
又は植物粉としてビール醸造残滓、棉、茶殻粉、トウモ
ロコシの幹の繊維、籾殻粉、藁の粉砕物、ケナフ繊維等
を圧縮造粒したものを用いることができる。
【0026】上記有機粒状体における粒状体とは、豆状
又は塊状又は扁平細片状のものを含む。
【0027】上記の通り有機粒状体3は植物繊維又は植
物粉を圧縮造粒したものであって、同様に有機プレート
3′は植物繊維又は植物粉を圧縮成形してプレート化し
たものであって、殊に粒子化によって水との接触面積を
大幅に増大し、加えて圧縮造粒及び圧縮プレート化によ
り吸水機能と膨潤性を著しく向上し、膨潤反応を速やか
に惹起せしめる。
【0028】又植物繊維又は植物粉を圧縮造粒又は圧縮
プレート化するのみであるから、製造が容易でコスト高
を招かない。
【0029】上記水に触れると膨潤する上記植物性高分
子重合体から成る有機膨潤材4は、図2Aに示すように
上記植物繊維又は植物粉と混合して圧縮造粒するか、圧
縮プレートを形成する。
【0030】又は図2Bに示すように有機粒状体3の外
周面に有機膨潤材4の層4′を被層し二層構造とする。
これら有機膨潤材4は水に触れると圧縮した有機粒状体
3又は有機プレート3′の膨潤作用と相乗して速やかに
膨潤崩壊し、極めて高い膨潤度を示し、優れた遮水機能
を発揮する。
【0031】上記第1実施形態例は透水性袋2内に少な
くとも上記有機膨潤材4を有する有機粒状体3又は有機
プレート3′を封入し土嚢1を形成することを意味し、
これら封入物3,3′,4と一緒に他の封入物を封入す
ることを妨げない。
【0032】適例として図3A,Bに示すように、上記
透水性袋2内に上記有機粒状体3又は有機プレート3′
を封入すると共に、これらと一緒に土や砂等の無機質量
体6を封入し土嚢1を形成する。
【0033】無機質量体6として本来透水性を有する砂
や砂利や砕石等の質量体を使用し、有機粒状体3又は有
機プレート3′中に有機膨潤材4を含有させる構成と相
俟って、有機膨潤材4の膨潤性と膨潤性により砂利や砕
石間に遮水バリアを形成せしめる。
【0034】上記無機質量体6は乾燥した砂を上記有機
粒状体3と混合して封入する。又は図4A,Cに示すよ
うに、砂や土を圧縮成形してプレート6a状にするか、
又は図4Bに示すように、無機質量体6を粒子6b状
(塊状を含む)にし、図4A,B,Cに示すように、こ
の砂や土を圧縮成形したプレート6a又は同粒子6bを
有機粒状体3又は有機プレート3′と一緒に透水性袋2
内に封入する。
【0035】図4Cは無機質量体6aをプレート化した
無機プレート6aと有機プレート3′とを重ねて透水性
袋2内に封入して土嚢を形成し、全体を薄形にしてい
る。
【0036】上記プレート6aと粒子6bは水を速やか
に吸収して崩壊し、同時に有機粒状体3又は有機プレー
ト3′が水を速やかに吸収して膨潤崩壊し、土嚢を膨大
させつつ遮水機能を発揮せしめる。又は上記プレート6
aと粒子6bには、重錘としての機能のみを付加し、水
を吸収して膨潤崩壊せずに原形を保つようにする。
【0037】他の好ましい例示として、上記有機粒状体
3と無機質量体6とは袋中に区分して封入する。例えば
図5に示すように、無機質量体6を透水性内袋2a内に
封入し、これを透水性外袋2b内に封入すると共に、該
透水性内袋2aの周囲に有機粒状体3を封入する。
【0038】又は上記有機粒状体3又は有機プレート
3′を封入した土嚢1は、砂や土や砂利等の無機質量体
6を封入せずに、他の無機質量体を封入した土嚢と併用
する。
【0039】実施に応じ、上記有機粒状体3又は有機プ
レート3′中に無機充填材7を含有せしめ、粒状体3自
身又はプレート3′自身に重量を付加すると共に遮水性
を付加する。
【0040】この無機充填材7は化粧品や歯磨き粉等の
充填材として既知の炭酸カルシウム、クレー、タルク、
重晶石等であり、何れも粉状態である。これら無機充填
材7は上記植物繊維又は植物粉と一緒に貧加水して混合
し、圧縮造粒又は圧縮プレートにする。
【0041】<第2実施形態例…図6、図7、図4、図
5参照>図6、図7に示すように、土嚢1の封入材とし
て、透水性袋2内に植物繊維又は植物粉を圧縮し造粒し
て成る吸水性を有する有機粒状体3又は同圧縮プレート
化して成る有機プレート3′を用い、そして上記袋内に
重量を付加するための無機質量体6を封入し土嚢1を形
成する。
【0042】この実施形態例においては第1実施形態例
における有機膨潤材4を有機粒状体3中又は有機プレー
ト3′中に含有させない。
【0043】上記透水性袋2は既知の麻布等から成る植
物繊維の編成袋であり、編み目により通水機能を付与し
たものを用いる。
【0044】有機粒状体3は、製紙用原料となる0.5
mmから5mm程度の木材パルプの繊維5を圧縮造粒し
たものを用いる。有機プレート3′は、製紙用原料とな
る0.5mmから5mm程度の木材パルプの繊維5を圧
縮プレート化したものを用いる。又は大鋸屑等の木材粉
(植物粉)を圧縮造粒又は圧縮プレートにしたものを用
いる。その他の植物繊維又は植物粉として、ビール醸造
残滓、棉、茶殻粉、トウモロコシの幹の繊維、籾殻粉、
藁の粉砕物、ケナフ繊維等を圧縮造粒又は圧縮プレート
にしたものを用いることができる。
【0045】上記の通り有機粒状体3又は有機プレート
3′は植物繊維又は植物粉を圧縮造粒又は同圧縮プレー
ト化したものであって、粒子化によって個々の水との接
触面積を大幅に増大し、加えて圧縮造粒と圧縮プレート
化により吸水機能と膨潤性を著しく向上し、膨潤反応を
速やかに惹起せしめる。
【0046】又植物繊維又は植物粉を圧縮造粒又は圧縮
プレートにするのみであるから、製造が容易でコスト高
を招かない。
【0047】第2実施形態例は透水性袋2内に少なくと
も上記有機粒状体3又は有機プレート3′を封入し土嚢
1を形成することを意味し、該有機粒状体3又は有機プ
レート3′と一緒に他の封入物を封入することを妨げな
い。
【0048】適例として、上記透水性袋2内に上記有機
粒状体3又は有機プレート3′を封入すると共に、これ
らと一緒に土や砂や砂利等を無機質量体6として封入し
土嚢1を形成する。
【0049】例えば上記無機質量体6として乾燥した砂
を上記有機粒状体3と混合して封入する。又は図4Aと
同様に、砂や土を圧縮成形してプレート6a状にする
か、又は図4Bと同様に、無機質量体6を粒子6b状に
し、この砂や土を圧縮成形したプレート6a又は同粒子
6bを有機粒状体3又は有機プレート3′と一緒に透水
性袋2内に封入する。
【0050】上記プレート6aと粒子6bは水を速やか
に吸収して崩壊し、同時に有機粒状体3又は有機プレー
ト3′が水を速やかに吸収して膨潤崩壊し、土嚢を膨大
させつつ遮水機能を発揮せしめる。又は上記プレート6
aと粒子6bには、重錘としての機能のみを付加し、水
を吸収して膨潤崩壊せずに原形を保つようにする。
【0051】他の好ましい例示として、上記有機粒状体
3と無機質量体6とは袋中に区分して封入する。例えば
図5と同様に、無機質量体6を透水性内袋2a内に封入
し、これを透水性外袋2b内に封入すると共に、該透水
性内袋2aの周囲に有機粒状体3を封入する。
【0052】実施に応じ、上記有機粒状体3中又は有機
プレート3′中に無機充填材7を含有せしめ、粒状体3
又は有機プレート3′自身に重量を付加すると共に遮水
性を付加する。この無機充填材7は化粧品や歯磨き粉等
の充填材として既知の炭酸カルシウム、クレー、タル
ク、重晶石等であり、何れも粉状態である。これら無機
充填材7は上記植物繊維又は植物粉と一緒に貧加水して
混合し、圧縮造粒又は圧縮プレート化する。
【0053】この有機粒状体3中又は有機プレート3′
中に上記無機充填材7を含有せしめることにより、含水
時にこの無機充填材7が有機粒状体3の繊維又は粉と共
に砂利や砕石等の質量体6間を埋め遮水バリアを形成す
る。
【0054】<第3実施形態例…図8乃至図10参照>
図8に示すように、上記透水性袋2内に水に触れると膨
潤するSMC又はCMC又はMC又は澱粉又は海藻粉又
はグアーガム(別名ガールガム)等の豆粉等の植物性高
分子重合体から成る粉状の有機膨潤材4を封入して土嚢
1を形成する。
【0055】上記透水性袋2は既知の麻布等から成る植
物繊維の編成袋であり、編み目により通水機能を付与し
たものを用いる。
【0056】第3実施形態例は透水性袋2内に少なくと
も上記有機膨潤材4を封入し土嚢1を形成することを意
味し、該有機膨潤材4と一緒に他の封入物を封入するこ
とを妨げない。
【0057】適例として、上記透水性袋2内に上記有機
膨潤材4を封入すると共に、これらと一緒に土や砂や砂
利等の無機質量体6や無機充填材(粉状)を封入し土嚢
1を形成する。
【0058】例えば上記無機質量体6は乾燥した砂を上
記有機膨潤材4と混合して封入する。又は図9Aに示す
ように、砂や土を圧縮成形してプレート6a状にする
か、又は図9Bに示すように、無機質量体6を粒子6b
状にし、この砂や土を圧縮成形したプレート6a又は同
粒子6bを有機膨潤材4と一緒に透水性袋2内に封入す
る。
【0059】上記プレート6aと粒子6bは水を速やか
に吸収して崩壊し、同時に有機粒状体3が水を速やかに
吸収して膨潤崩壊し、土嚢を膨大させつつ遮水機能を発
揮せしめる。又は上記プレート6aと粒子6bには、重
錘としての機能のみを付加し、水を吸収して膨潤崩壊せ
ずに原形を保つようにする。
【0060】他の好ましい例示として、上記有機膨潤材
4と無機質量体6とは袋中に区分して封入する。例えば
図10に示すように、無機質量体6を透水性内袋2a内
に封入し、これを透水性外袋2b内に封入すると共に、
該透水性内袋2aの周囲に有機膨潤材4を封入する。上
記透水性内袋2a内に前記第1,第2実施形態例におけ
る有機粒状体3を質量体6と共に封入することができ
る。
【0061】<第4実施形態例…図11A、図12、図
13参照>図11Aに示すように、透水性袋2内に水に
触れると膨潤する植物性高分子重合体から成る有機膨潤
材4と、製紙された紙の破砕紙粉又は同破砕紙片8とを
封入して土嚢1を形成する。
【0062】好ましくは上記紙紛又は紙片8は古紙を破
砕して形成したものであり、繊維が髭状に突出し棉状を
呈し、極めて高い吸水機能を発揮し、水を含んで膨潤す
る。
【0063】上記透水性袋2は既知の麻布等から成る植
物繊維の編成袋であり、編み目により通水機能を付与し
たものを用いる。
【0064】第4実施形態例は透水性袋2内に少なくと
も上記有機膨潤材4と、紙粉又は紙片8を封入し土嚢1
を形成することを意味し、これら封入材4,8と一緒に
他の封入物を封入することを妨げない。
【0065】適例として、上記透水性袋2内に上記有機
膨潤材4と、紙粉又は紙片8を封入すると共に、これら
と一緒に土や砂や砂利等を無機質量体6として封入し土
嚢1を形成する。
【0066】例えば上記無機質量体6は乾燥した砂を上
記封入材4,8と混合して封入する。又は図12Aに示
すように、砂や土を圧縮成形してプレート6a状にする
か、又は図12Bに示すように、無機質量体6を粒子6
b状にし、この砂や土を圧縮成形したプレート6a又は
同粒子6bを封入材4,8と一緒に透水性袋2内に封入
する。
【0067】上記プレート6aと粒子6bは水を速やか
に吸収して崩壊し、同時に有機粒状体3が水を速やかに
吸収して膨潤崩壊し、土嚢を膨大させつつ遮水機能を発
揮せしめる。又は上記プレート6aと粒子6bには、重
錘としての機能のみを付加し、水を吸収して膨潤崩壊せ
ずに原形を保つようにする。
【0068】他の好ましい例示として、上記封入材4,
8と無機質量体6とは袋中に区分して封入する。例えば
図13に示すように、無機質量体6を透水性内袋2a内
に封入し、これを透水性外袋2b内に封入すると共に、
該透水性内袋2aの周囲に有機膨潤材4と、紙粉又は紙
片8を封入する。上記透水性内袋2a内に前記第1,第
2実施形態例における有機粒状体3を質量体6と共に封
入することができる。
【0069】<第5実施形態例…図11B、図12、図
13参照>図11Bに示すように、透水性袋2内に水に
触れると膨潤する植物性高分子重合体から成る粉状の有
機膨潤材4と、植物繊維又は植物粉8′とを混合して封
入し土嚢1を形成する。又上記透水性袋内に重量を付加
するための無機質量体6を封入することができる。
【0070】好ましくは製紙原料として製紙会社等に供
給されるパルプシートを破砕機にかけて破砕して繊維が
絡み合った棉状にし、これを有機膨潤材4と混合して封
入する。
【0071】その他の植物繊維8′としては、前記した
製紙用原料となる0.5mmから5mm程度の繊維長を
有する木材パルプ繊維を用いる。又は大鋸屑等の木材粉
(植物粉)を用いる。その他の植物繊維又は植物粉とし
て、ビール醸造残滓、棉、茶殻粉、トウモロコシの幹の
繊維、籾殻粉、藁の粉砕物、ケナフ繊維等を用いること
ができる。
【0072】このパルプシートの破砕繊維(破砕棉)は
極めて高い吸水機能を発揮し、水を含んで膨潤する。
【0073】上記透水性袋2は既知の麻布等から成る植
物繊維の編成袋であり、編み目により通水機能を付与し
たものを用いる。
【0074】第5実施形態例は透水性袋2内に少なくと
も上記有機膨潤材4と、植物繊維又は植物粉8′を封入
し土嚢1を形成することを意味し、これら封入材4,
8′と一緒に他の封入物を封入することを妨げない。
【0075】適例として、上記透水性袋2内に上記有機
膨潤材4と、植物繊維又は植物粉8′を封入すると共
に、これらと一緒に土や砂や砂利等を無機質量体6とし
て封入し土嚢1を形成する。
【0076】例えば上記無機質量体6は乾燥した砂を上
記封入材4,8′と混合して封入する。又は図12Aに
示すように、砂や土を圧縮成形してプレート6a状にす
るか、又は図12Bに示すように、無機質量体6を粒子
6b状にし、この砂や土を圧縮成形したプレート6a又
は同粒子6bを4,8′と一緒に透水性袋2内に封入す
る。
【0077】上記プレート6aと粒子6bは水を速やか
に吸収して崩壊し、同時に植物繊維又は植物粉8′が水
を速やかに吸収して膨潤崩壊し、土嚢を膨大させつつ遮
水機能を発揮せしめる。又は上記プレート6aと粒子6
bには、重錘としての機能のみを付加し、水を吸収して
膨潤崩壊せずに原形を保つようにする。
【0078】他の好ましい例示として、上記封入材4,
8′と無機質量体6とは袋中に区分して封入する。例え
ば図13に示すように、無機質量体6を透水性内袋2a
内に封入し、これを透水性外袋2b内に封入すると共
に、該透水性内袋2aの周囲に有機膨潤材4と、植物繊
維又は植物粉8′を封入する。上記透水性内袋2a内に
前記第1,第2実施形態例における有機粒状体3を質量
体6と共に封入することができる。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば水害で生じる汚水、泥
水、海水等、純水以外にも速やかに膨潤反応して遮水機
能を発揮し、併せて軽量化と薄形化が図れ、従って備蓄
運搬に適した土嚢を提供する。加えて使用後は環境に害
を及ぼさず、廃棄処理が容易な土嚢を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは第1実施形態例における有機粒状体を封入
した土嚢を概示する断面図、Bは第1実施形態例におけ
る有機プレートを封入した土嚢を概示する断面図。
【図2】Aは同有機粒状体中に有機膨潤材を含有する状
態を概示する断面図、Bは有機粒状体の外周面に有機膨
潤材の層を被層し二層構造とした状態を概示する断面
図、Cは有機プレート中に有機膨潤材を含有する状態を
概示する断面図。
【図3】Aは上記図1Aの土嚢に無機質量体を封入した
状態を概示する断面図、Bは上記図1Bの土嚢に無機質
量体を封入した状態を概示する断面図。
【図4】Aは図3における無機質量体をプレート状に
し、上記土嚢に有機粒状体と一緒に封入した状態を概示
する断面図、Bは同無機質量体を粒子状にし、図4Aの
土嚢に封入した状態を概示する断面図、Cは図3におけ
る無機質量体をプレート状にし、上記土嚢に有機プレー
トと一緒に重ねて封入した状態を概示する断面図。
【図5】上記土嚢に有機粒状体と無機質量体とを区分し
て封入した状態を概示する断面図。
【図6】第2実施形態例における有機粒状体と無機質量
体を封入した土嚢を概示する断面図。
【図7】同有機粒状体を概示する断面図。
【図8】第3実施形態例における有機膨潤材を封入した
土嚢を概示する断面図。
【図9】Aは図8における土嚢に無機質量体をプレート
状にして封入した状態を概示する断面図、Bは同無機質
量体を粒子状にして封入した状態を概示する断面図。
【図10】上記土嚢に有機膨潤材と無機質量体とを区分
して封入した状態を概示する断面図。
【図11】Aは第4実施形態例における有機膨潤材と紙
紛又は紙片を封入した土嚢を概示する断面図、Bは第5
実施形態例における有機膨潤材と有機繊維又は有機粉を
封入した土嚢を概示する断面図。
【図12】Aは図11における土嚢に無機質量体をプレ
ート状にして封入した状態を概示する断面図、Bは同無
機質量体を粒子状にして封入した状態を概示する断面
図。
【図13】上記土嚢に有機膨潤材及び紙粉又は紙片と無
機質量体とを区分して封入した状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 土嚢 2 透水性袋 2a 透水性内袋 2b 透水性外袋 3 有機粒状体 3′ 有機プレート 4 有機膨潤材 4′ 有機膨潤材層 5 植物繊維 6 無機質量体 6a 無機質量体の圧縮プレート 6b 無機質量体の圧縮粒子 7 無機充填材 8 紙粉又は紙片 8′ 植物繊維又は植物粉
フロントページの続き (72)発明者 甲斐 清人 広島県広島市安佐北区三入東2−20−6 (72)発明者 望月 昇太郎 静岡県藤枝市下当間422番地 ペパーレッ ト株式会社内 Fターム(参考) 2D018 AA06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透水性袋内に植物繊維又は植物粉から成る
    吸水性を有する有機粒状体又は同有機プレートを封入
    し、該有機粒状体又は有機プレートが水に触れると膨潤
    する植物性高分子重合体から成る有機膨潤材を保有する
    ことを特徴とする土嚢。
  2. 【請求項2】上記有機粒状体又は同有機プレートと共に
    重量を付加するための無機質量体を封入したことを特徴
    とする請求項1記載の土嚢。
  3. 【請求項3】透水性袋内に植物繊維又は植物粉から成る
    吸水性を有する有機粒状体又は同有機プレートを封入す
    ると共に、同袋内に重量を付加するための無機質量体を
    封入したことを特徴とする土嚢。
  4. 【請求項4】上記有機粒状体中又は有機プレート中に無
    機充填材を含有することを特徴とする請求項1又は3記
    載の土嚢。
  5. 【請求項5】上記無機質量体が砂を圧縮形成したプレー
    ト又は粒子であることを特徴とする請求項2又は3記載
    の土嚢。
  6. 【請求項6】上記有機粒状体と無機質量体とを透水性袋
    中に区分して封入したことを特徴とする請求項2又は3
    記載の土嚢。
  7. 【請求項7】透水性袋内に水に触れると膨潤する植物性
    高分子重合体から成る有機膨潤材を封入したことを特徴
    とする土嚢。
  8. 【請求項8】透水性袋内に水に触れると膨潤する植物性
    高分子重合体から成る有機膨潤材と、製紙した紙の破砕
    紙粉又は同破砕紙片とを封入したことを特徴とする土
    嚢。
  9. 【請求項9】透水性袋内に水に触れると膨潤する植物性
    高分子重合体から成る有機膨潤材と、植物繊維又は植物
    粉とを封入したことを特徴とする土嚢。
  10. 【請求項10】上記透水性袋内に重量を付加するための
    無機質量体を封入したことを特徴する請求項7又は8又
    は9記載の土嚢。
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WO2007007419A1 (ja) * 2005-07-11 2007-01-18 Kiyoshi Haraguchi ヒノキ材を用いた土のう
EP1764445A1 (en) * 2005-09-15 2007-03-21 Unichem S.r.l. Expansion device for containing overflows
JP2007314992A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Kiyoshi Haraguchi 緊急性水のう袋の製造方法

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