JP2007313481A - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部環境を有機溶剤で汚染せず、かつ安全にメンテナンス作業を行える印刷装置を提供する。
【解決手段】本発明の印刷装置1は印刷室2を有しており、印刷ヘッド50からのインクの吐出と、該インクの基板11への着弾は印刷室2の内部で行われる。基板11に着弾したインクからは、そのインクに含有される有機溶剤が蒸発するが、印刷室2からは外部に有機溶剤のガスが漏れ出さないようになっているので、印刷室2の外部が有機溶剤で汚染されない。印刷室2の内部には有機溶剤のガス濃度を検出する第一のガスセンサー41が配置されており、制御手段40が第一のガスセンサー41で検出されるガス濃度と基準値とを比較し、「安全」と判断しないと開閉手段43は扉21を開錠しないので、作業者は印刷室2内で安全にメンテナンス作業を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は印刷装置の技術分野に関し、特にインクジェットプリンタとそれを用いた印刷方法に関する。
従来より、インクジェットプリンタは、半導体素子を内蔵した実装部品(SIP)や、液晶表示装置や、FDP等種々の電子装置の製造工程において、例えば配線や、レジストパターンや、絶縁樹脂膜や、カラーフィルターや、配向膜の形成等、種々の目的に使用されている。
特開2004−223354号公報 特開平11−40358号公報 特開2003−225600号公報
印刷の用途は多様化に伴ない、インクの種類や、インク中に含有される溶剤の種類も増え、その溶剤には人体や環境に影響を与えるものが使用されることがある。近年、印刷対象物の大型化や印刷速度の高速化が進んでおり、それに伴い、印刷中にインクから蒸発される溶剤量が増え、溶剤が環境に与える影響が深刻になっている。
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、印刷室内に配置された印刷台と、前記印刷台上に配置され、前記印刷台上の印刷対象物に向かってインクを吐出する印刷ヘッドとを有する印刷装置であって、前記印刷室には人間が入室可能な扉が設けられ、前記印刷室には前記印刷室の内部を排気する排気手段が接続された印刷装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の印刷装置であって、前記インクには有機溶剤が含有された印刷装置である。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の印刷装置であって、前記印刷室内の雰囲気に含まれる前記有機溶剤の濃度を検出する第一のガスセンサーと、前記第一のガスセンサーが接続され、予め設定された基準値と前記第一のガスセンサーの検出結果とを比較し、危険か否かを判断する制御手段と、前記制御手段に接続され、前記制御手段が危険と判断した時に、前記扉を施錠する開閉手段とを有する印刷装置である。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の印刷装置であって、前記印刷室内の雰囲気に含まれる前記有機溶剤の濃度を検出する第一のガスセンサーと、前記第一のガスセンサーが接続され、予め設定された基準値と前記第一のガスセンサーの検出結果とを比較し、危険か否かを判断する制御手段と、前記制御手段に接続され、前記制御手段が危険と判断した時に、警告をする警告手段とを有する印刷装置である。
請求項5記載の発明は、請求項3又は請求項4のいずれか1項記載の印刷装置であって、前記印刷室内の雰囲気に含まれる酸素ガスの濃度を測定する第二のガスセンサーと、前記第二のガスセンサーが接続され、予め設定された基準値と前記第二のガスセンサーの基準値とを比較し、危険か否かを判断する制御手段とを有し、前記制御手段が危険と判断した時に、前記開閉手段は前記扉を施錠するように構成された印刷装置である。
請求項6記載の発明は、請求項3乃至請求項5のいずれか1項記載の印刷装置であって、前記印刷室内の雰囲気に含まれる酸素ガスの濃度を測定する第二のガスセンサーと、前記第二のガスセンサーが接続され、予め設定された基準値と前記第二のガスセンサーの基準値とを比較し、危険か否かを判断する制御手段とを有し、前記制御手段が危険と判断した時に、前記警告手段は警告するように構成された印刷装置である。
請求項7記載の発明は、印刷室内の雰囲気に含まれる有機溶剤が外部に漏出しない状態で、前記印刷室の内部に配置された印刷ヘッドからインクを吐出し、前記印刷室の内部に配置された印刷対象物上に前記インクを着弾させ、前記印刷室内で、前記インクに含有される有機溶剤のガス濃度を検出し、検出される値が基準値を超える場合には、前記印刷室に作業者が入出する扉を施錠する印刷方法である。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の印刷方法であって、前記印刷室の雰囲気に含まれる酸素ガスの濃度を検出し、検出される値が基準値未満であった場合には、前記溶剤ガスの濃度が基準値以下であっても、前記扉を施錠する印刷方法である。
請求項9記載の発明は、印刷室内の雰囲気に含まれる有機溶剤が外部に漏出しない状態で、前記印刷室の内部に配置された印刷ヘッドからインクを吐出し、前記印刷室の内部に配置された印刷対象物上に前記インクを着弾させ、前記印刷室内で、前記インクに含有される有機溶剤のガス濃度を検出し、検出される値が基準値を超える場合には、作業者に警告する印刷方法である。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の印刷方法であって、前記印刷室内の雰囲気に含まれる酸素ガスの濃度を検出し、検出される値が基準値未満であった場合には、前記溶剤ガスの濃度が基準値以下であっても、前記印刷室外部の作業者に警告する印刷方法である。
本発明は上記のように構成されており、印刷室の扉を閉めた状態では、印刷室の内部に発生した有機溶剤のガスは、排気手段で排気される以外は、印刷室の外部に漏れ出さないようになっているので、印刷室の外部の環境は有機溶剤ガスで汚染されない。有機溶剤ガスを印刷室外部に漏れ出さないようにするには、印刷室内を排気して、その内部の圧力を外部の圧力(例えば大気圧)よりも低くすればよい。
印刷室は人間が立って作業が可能な程大きくされており、印刷ヘッドや、印刷台のような部材を印刷室外部に取り出さず、印刷室内部に設置したまま、人間がメンテナンス作業を行えるので、メンテナンス作業が容易である。
本発明によれば、有機溶剤ガスで印刷室外部が汚染されないだけでなく、メンテナンス作業も容易である。作業者は、印刷室の内部が安全と判断されない限りは印刷室内部に入室できず、また、警告手段の発する警告を参考にして印刷室内が安全か否かを知ることもできるので、メンテナンス作業は安全に行われる。
印刷装置1は、印刷室2と、印刷室2内部に配置された印刷台3と、印刷台3上に配置された印刷ヘッド50とを有している。印刷室2には扉21が設けられており、印刷室2の内部の大きさは扉21を開けて入室した作業者が立って作業可能な程度の大きさになっている。
印刷ヘッド50は不図示のインク供給系に接続されており、印刷台3上に印刷対象物である基板11を配置して、インク供給系から印刷ヘッド50に供給されるインクを、印刷ヘッド50のノズルから吐出すると、基板11表面にインクが着弾する。
インクは有機溶剤を含有しており、基板11表面にインクが着弾すると、そのインクから有機溶剤が蒸発し、印刷室2の内部に有機溶剤のガスが充満する。
この印刷装置1は印刷室2内の雰囲気に含まれる有機溶剤ガスの濃度を検出する第一のガスセンサー41に加え、印刷室2内の雰囲気に含まれる酸素ガス濃度を検出する第二のガスセンサー42とを有している。
第一、第二のガスセンサー41、42は印刷室2内部の扉21の近傍であって、上記作業者の目、又は口、又は鼻の高さに位置しており、第一、第二のガスセンサー41、42はその場所で有機溶剤のガス濃度と、酸素ガス濃度をそれぞれ測定する。従って、印刷室2に入室した作業者が呼吸したりその肌に直接触れる高さで各ガスの濃度が検出される。
第一、第二のガスセンサー41、42は制御手段40にそれぞれ接続されている。制御手段40には予め有機溶剤のガス濃度の基準値が設定されており、制御手段40は、第一のガスセンサーの検出結果を、その基準値と比較し、その検出結果が基準値を超える時には有機溶剤ガスの濃度が「危険」と判断し、その検出結果が基準値以下であれば有機溶剤ガスの濃度が「安全」と判断する。
制御手段40には、扉21に設けられた開閉手段43と、印刷室2外部に配置された警告手段45がそれぞれ接続されており、制御手段40が有機溶剤ガスの濃度を「危険」と判断した時には、開閉手段43が扉21を施錠し、警告手段45が警告音を鳴らして作業者に警告する。
また、制御手段40には予め酸素ガス濃度の基準値も設定されており、制御手段40は第二のガスセンサーの検出結果をその基準値と比較し、検出結果が基準値未満であると酸素ガス濃度が「危険」と判断し、検出結果が基準値以上であれば酸素ガス濃度が「安全」と判断する。
制御手段40は、有機溶剤ガスの濃度が「安全」と判断した場合であっても、酸素ガス濃度が「危険」と判断した時には、開閉手段43は扉21を施錠し、警告手段45は作業者に警告する。
尚、開閉手段43が扉21を施錠し、警告手段45が作業者に警告する他の場合について説明すると、制御手段40が有機溶剤のガス濃度と酸素ガス濃度の両方を「危険」と判断する場合と、酸素ガス濃度は「安全」と判断するが、有機溶剤ガスの濃度は「危険」と判断する場合である。
印刷室2には排気手段19が接続されており、排気手段19を起動すると、印刷室2の内部が排気され、有機溶剤ガスが印刷室2の内部から排出される。
印刷室2内の雰囲気は、印刷室2の壁面に取り付けられたフィルタ26を介して外部雰囲気と接続されており、印刷室2内部が排気され、その内部圧力が印刷室2外部の圧力(例えば大気圧)よりも低下すると、フィルタ26で除塵された後の大気が、印刷室2内部に引き込まれ、印刷室2内部の有機溶剤ガスは引き込まれた大気によって押し流され、大気と一緒に排気手段19で排出される。
有機溶剤ガスが排出され、大気が印刷室2内部に引き込まれると、印刷室2内部の有機溶剤のガス濃度が徐徐に低下する。
制御手段40が有機溶剤のガス濃度が「安全」と判断し、更に酸素ガス濃度も「安全」と判断すると、開閉手段43は扉21を開錠して人間が印刷室2内部に入室できるようにし、警告手段45は警告音を停止する、又は警告音の種類を変えて、作業者に対する警告を止める。従って、印刷室2外部の作業者は印刷室2内部が「安全」であることを知り、その印刷室2に入室可能となる。
次に、この印刷装置1を用いて印刷を行う工程について説明する。
印刷室2の壁面には、扉21の他に搬出入口22が設けられており、排気手段19で印刷室2内部を排気しながら、搬出入口22を開けて、印刷室2の外部に配置された基板11を印刷室2内部に搬入した後、搬出入口22を閉じる。印刷室2の内部には不図示の搬送装置が配置されており、該搬送装置によって印刷室2内部に搬入された基板11を印刷台3上に配置する。
印刷台3には不図示の移動手段が設けられており、印刷ヘッド50からインクを吐出しながら、移動手段によって基板11を印刷ヘッド50に対して相対的に移動させ、基板11表面にインクを着弾させる。
基板11表面にインクが着弾すると、着弾したインクから有機溶剤が蒸発して有機溶剤ガスが発生するが、インクを吐出している間も印刷室2内は排気手段19で排気され、その圧力は、印刷室2外部の圧力よりも低くされているので、有機溶剤ガスは印刷室2の外部に漏れ出さない。
有機溶剤ガスは排気手段19で排気されるが、その一部は排出されずに印刷室2内部に留まり、印刷室2内の雰囲気に含まれる有機溶剤のガス濃度が上昇する。その雰囲気の有機溶剤のガス濃度が基準値を超えると、上述したように開閉手段43が扉21を施錠し、警告手段45が作業者に警告する。
インクが塗布された後の基板11は搬送手段によって印刷台3から持ち上げられ、搬出入口22を通って印刷室2外部に搬出されると共に、新たな基板11が搬出入口22から印刷室2内部に搬入されて印刷台3上に置かれ、印刷が行われる。
上記印刷と、基板11の搬出入を繰り返し、複数枚の基板11に印刷を行うと、印刷ヘッド50や印刷室2の内壁がインクやその有機溶剤で汚染され、メンテナンスが必要になるので、インクの吐出を停止し、印刷済みの基板11を搬出して、印刷台3上に基板11が載置されていない状態にする。
インクの吐出を停止した状態で、排気手段19による排気を続けると、印刷室2内部に残る有機溶剤ガスが徐徐に排出され、印刷室2内部の有機溶剤ガスの濃度が低下すると共に、大気が印刷室2内部に侵入して酸素濃度が上がる。
制御手段40が有機溶剤のガス濃度が「安全」と判断し、更に酸素ガス濃度も「安全」と判断すると、作業者は印刷室2内部が安全であることを認識し、作業者が印刷室2内部に入室してメンテナンス作業が行われる。
尚、メンテナンス作業には、印刷ヘッド50の洗浄や、印刷ヘッド50の交換や、印刷台3の洗浄や、印刷室2の内壁の洗浄や、移動手段の調整や、フィルタ26の交換等があるが、印刷室2内部で行われる作業であれば特に限定されるものではない。
メンテナンス終了後、作業者は扉21を開けて、印刷室2から退室し、扉21を閉じた後、基板11を搬入して印刷を再開する。
以上は、フィルタ26を通過した空気で有機溶剤ガスが押し流される場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、フィルタを通過する空気に変え、またはその空気と一緒に、印刷室2内にパージガスを供給してもよい。
パージガスは印刷室2内部に供給してもよいし、印刷台3の一部又は全部を覆うフード31内に供給してもよい。
図1に示した印刷装置1では、パージガスを供給するガス供給系27が、フード31の内部に接続され、フード31内部にパージガスを供給するようになっている。
印刷ヘッド50はフード31の内部に配置されており、印刷ヘッド50から吐出されるインクはフード31内で基板11表面に着弾するので、フード31内には、着弾したインクから蒸発した有機溶剤ガスが発生し、フード31内に充満するが、ガス供給系27からパージガスを供給すれば、パージガスによって有機溶剤ガスが押し流される。
有機溶剤ガスはパージガスと一緒に、フード31に接続された排気手段19で排気される。また、フード31に排気手段19を接続しなくても、パージガスの供給と有機溶剤ガスの発生で、フード31内の圧力は印刷室2内部の他の部分の圧力よりも高くなると、その圧力差で有機溶剤ガスはパージガスと共にフード31から排出される。印刷室2に排気手段19を接続しておけば、フード31から排出された有機溶剤ガスとパージガスはその排気手段19で排出される。
ここでは、フード31内には有機溶剤ガスの濃度を測定する第三のガスセンサー49が配置されており、第三のガスセンサー49とガス供給系27はそれぞれ制御手段33に接続されている。
制御手段33には、フード31内に適した有機溶剤のガス濃度の基準値が設定されており、制御手段33はその基準値と、第三のガスセンサー49の検出結果とを比較し、検出結果が基準値を超えると「不適」と判断し、検出結果が基準値以下であると「適」と判断する。
制御手段33が「不適」と判断すると、ガス供給系27を起動し、フード31内にパージガスを供給して有機溶剤ガスを押し流し、制御手段33が「適」と判断すると、ガス供給系27を停止し、パージガスの供給を停止してフード31内に有機溶剤ガスを充満させるので、フード31内の雰囲気は有機溶剤のガス濃度が常に基準値に近い値に維持される。
フード31内の有機溶剤のガス濃度が低すぎると、インクの乾燥が急激に進行し、逆にフード31内の有機溶剤のガス濃度が高すぎると、インクが過剰に有機溶剤で濡れた状態になり、いずれの場合もインクの膜厚むらの原因となるが、印刷に用いるインクに対して、最適な有機溶剤のガス濃度を予め基準値として設定しておけば、基板11に着弾したインクは最適な有機溶剤のガス濃度の雰囲気に曝されるので、インクの膜厚むらが起こらない。
パージガスに用いるガスの種類は特に限定されないが、水分を多量に含むガスは基板11に着弾したインクに影響を与えることが多いので、乾燥空気、乾燥N2ガス等の乾燥ガスを用いることができる。
乾燥N2ガスのように、酸素の含有量の少ないガスをパージガスとして用いる場合には、印刷室2内の酸素ガス濃度が低くなるので、第一のガスセンサー41に加え、上記第二のガスセンサー42を使用して、有機溶剤濃度と酸素ガス濃度の両方を検出することが好ましい。
パージガスを用いない、又はパージガスの酸素濃度が人間の呼吸に適したものであり、印刷室2内の酸素ガス濃度が低くなる恐れが無い場合には、第一のガスセンサー41だけを使用し、有機溶剤濃度だけを検出しても構わない。
本発明に用いられるインクの種類は特に限定されず、例えば樹脂が有機溶剤に溶解したインクや、染料が有機溶剤に溶解したインクや、顔料が有機溶剤に溶解したインクや、有機EL素子の有機層を構成する有機材料が有機溶剤にしたインクや、スペーサ粒子が有機溶剤に分散されたインクや、金属粒子が有機溶剤に分散されたインク等を用いることができる。
インクに用いる有機溶剤の種類は、印刷目的や、有機溶剤に溶解させる溶質の種類や、有機溶剤に分散される分散粒子の種類に応じて決定されるものであって、特に限定されるものではないが、その一例を述べると、例えば、印刷目的が配向膜の形成であり、溶質がポリイミド樹脂の場合は、有機溶剤はNMP(N-メチルピロリドン)である。尚、有機溶剤がNMPの場合、第一のガスセンサー41の基準値は200ppmである。また、印刷目的が配線膜であり、分散粒子がAg粒子の場合は有機溶剤はテトラデカンである。
以上は、警告手段45が警告音を発する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、警告手段45が、警告音に変え、又は警告音と一緒に発光する場合も本発明には含まれる。警告手段45が光を発生する場合には、警告するときに発光し、警告を停止する時に消灯してもよいし、逆に警告をする時に消灯し、警告を停止する時に発光してもよい。警告手段が発光する場合は、継続的に発光させてもよいし、断続的に発光(点滅)させてもよい。また、警告をする時と警告を停止する時で発光する光の色や、発光間隔を変えてもよい。
第一〜第三のガスセンサー41、42、49はそれぞれ同じ制御手段40、33に接続してもよいし、それぞれ異なる制御手段に接続してもよい。
第一、第二のガスセンサー41、42による有機溶剤のガス濃度と酸素ガス濃度の検出は、メンテナンス前だけではなく、作業者が印刷室2に入室したメンテナンス中も行うことができる。
メンテナンス中も各ガス濃度を検出する場合は、警告手段45を、印刷室2の内部だけに設けるか、印刷室2の外部と内部の両方に設けておき、制御手段40が「危険」と判断した場合は、少なくとも印刷室2内部の警告手段は警告を発し、開閉手段43は施錠を行わずに扉21を開錠したままにすれば、作業者は危険を知って速やかに印刷室2から退室することができる。
本発明の印刷装置の一例を説明する断面図
符号の説明
1……印刷装置 2……印刷室 3……印刷台 21……扉 40……制御手段 41……第一のガスセンサー 42……第二のガスセンサー 43……開閉手段 45……警告手段 50……印刷ヘッド

Claims (10)

  1. 印刷室内に配置された印刷台と、
    前記印刷台上に配置され、前記印刷台上の印刷対象物に向かってインクを吐出する印刷ヘッドとを有する印刷装置であって、
    前記印刷室には人間が入室可能な扉が設けられ、
    前記印刷室には前記印刷室の内部を排気する排気手段が接続された印刷装置。
  2. 前記インクには有機溶剤が含有された請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記印刷室内の雰囲気に含まれる前記有機溶剤の濃度を検出する第一のガスセンサーと、
    前記第一のガスセンサーが接続され、予め設定された基準値と前記第一のガスセンサーの検出結果とを比較し、危険か否かを判断する制御手段と、
    前記制御手段に接続され、前記制御手段が危険と判断した時に、前記扉を施錠する開閉手段とを有する請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の印刷装置。
  4. 前記印刷室内の雰囲気に含まれる前記有機溶剤の濃度を検出する第一のガスセンサーと、
    前記第一のガスセンサーが接続され、予め設定された基準値と前記第一のガスセンサーの検出結果とを比較し、危険か否かを判断する制御手段と
    前記制御手段に接続され、前記制御手段が危険と判断した時に、警告をする警告手段とを有する請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の印刷装置。
  5. 前記印刷室内の雰囲気に含まれる酸素ガスの濃度を測定する第二のガスセンサーと、
    前記第二のガスセンサーが接続され、予め設定された基準値と前記第二のガスセンサーの基準値とを比較し、危険か否かを判断する制御手段とを有し、
    前記制御手段が危険と判断した時に、前記開閉手段は前記扉を施錠するように構成された請求項3又は請求項4のいずれか1項記載の印刷装置。
  6. 前記印刷室内の雰囲気に含まれる酸素ガスの濃度を測定する第二のガスセンサーと、
    前記第二のガスセンサーが接続され、予め設定された基準値と前記第二のガスセンサーの基準値とを比較し、危険か否かを判断する制御手段とを有し、
    前記制御手段が危険と判断した時に、前記警告手段は警告するように構成された請求項3乃至請求項5のいずれか1項記載の印刷装置。
  7. 印刷室内の雰囲気に含まれる有機溶剤が外部に漏出しない状態で、前記印刷室の内部に配置された印刷ヘッドからインクを吐出し、前記印刷室の内部に配置された印刷対象物上に前記インクを着弾させ、
    前記印刷室内で、前記インクに含有される有機溶剤のガス濃度を検出し、検出される値が基準値を超える場合には、前記印刷室に作業者が入出する扉を施錠する印刷方法。
  8. 前記印刷室の雰囲気に含まれる酸素ガスの濃度を検出し、検出される値が基準値未満であった場合には、前記溶剤ガスの濃度が基準値以下であっても、前記扉を施錠する請求項7記載の印刷方法。
  9. 印刷室内の雰囲気に含まれる有機溶剤が外部に漏出しない状態で、前記印刷室の内部に配置された印刷ヘッドからインクを吐出し、前記印刷室の内部に配置された印刷対象物上に前記インクを着弾させ、
    前記印刷室内で、前記インクに含有される有機溶剤のガス濃度を検出し、検出される値が基準値を超える場合には、作業者に警告する印刷方法。
  10. 前記印刷室内の雰囲気に含まれる酸素ガスの濃度を検出し、検出される値が基準値未満であった場合には、前記溶剤ガスの濃度が基準値以下であっても、前記印刷室外部の作業者に警告する請求項9記載の印刷方法。
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