JP2007312857A - マッサージ機 - Google Patents
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Abstract
【課題】疲労回復や健康促進などの効果をより一層高めることができる椅子型マッサージ機を提供する。
【解決手段】使用者が座る座部1と、この座部1の前部にあるフットレスト2と、前記座部1の後部にある背もたれ部3と、このフットレスト2に設けられ使用者にマッサージを施すためのマッサージ手段4とを備えている。フットレスト2に、岩盤からなり使用者の脚に当接させ得る熱伝導部材7と、この熱伝導部材7を加熱する加熱手段8とを設けている。
【選択図】 図1
【解決手段】使用者が座る座部1と、この座部1の前部にあるフットレスト2と、前記座部1の後部にある背もたれ部3と、このフットレスト2に設けられ使用者にマッサージを施すためのマッサージ手段4とを備えている。フットレスト2に、岩盤からなり使用者の脚に当接させ得る熱伝導部材7と、この熱伝導部材7を加熱する加熱手段8とを設けている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、マッサージ機に関する。
マッサージ機として従来知られているものに、使用者が座る座部と、この座部の前部にあるフットレストと、座部の後部にある背もたれ部と、座部、フットレスト及び背もたれ部に適宜設けられ使用者にマッサージを施すマッサージ手段とを備えた椅子型のものがある(例えば特許文献1参照)。前記マッサージ手段としては、空気の給排により膨縮するエアセルや、モータによって動作する施療子や、バイブレータなどがある。
しかし、前記特許文献1の装置では、マッサージ手段による通常の施療効果はあるものの、それ以上の効果は期待できなかった。
そこでこの発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、疲労回復や健康促進などの効果をより一層高めることができるマッサージ機を提供することを目的とする。
そこでこの発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、疲労回復や健康促進などの効果をより一層高めることができるマッサージ機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するためのこの発明は、使用者の身体を支持可能な支持体と、この支持体に設けられ使用者にマッサージを施すためのマッサージ手段とを備え、前記支持体に、使用者の身体の一部に当接させ得る熱伝導部材と、この熱伝導部材を加熱する加熱手段とを設けたマッサージ機である。
このマッサージ機によれば、熱伝導部材及び加熱手段を用いて使用者の身体の一部を温めることができる。また、使用者に対してマッサージ手段によるマッサージを行いながら、使用者の身体の一部を温めることができる。これにより、マッサージ手段による効果と、熱伝導部材及び加熱手段による身体を温める効果との相乗効果により、疲労回復や健康促進などの効果をより一層高めることができる。
そして、前記熱伝導部材は、岩盤、セラミックス板、又は竹炭とすることができ、これを加熱手段により加熱することで使用者の身体の一部を温めることができる。さらに、身体の一部をこのような熱伝導部材に当接させることができるため、従来のマッサージ機には無かった、硬質な物に触れるという斬新な感触を使用者に与えることができる。
そして、前記熱伝導部材は、岩盤、セラミックス板、又は竹炭とすることができ、これを加熱手段により加熱することで使用者の身体の一部を温めることができる。さらに、身体の一部をこのような熱伝導部材に当接させることができるため、従来のマッサージ機には無かった、硬質な物に触れるという斬新な感触を使用者に与えることができる。
また、前記マッサージ機において、前記熱伝導部材は、前記支持体から取り外し可能であるのが好ましい。これによれば、熱伝導部材を取り外しても椅子型マッサージ機を使用できる。
また、前記マッサージ機において、前記支持体はフットレストであり、前記熱伝導部材及び前記加熱手段は、前記フットレストに設けられ、前記熱伝導部材は、使用者の足裏に当接させ得る足裏部と、この足裏部の後部側にあり使用者の脚の背面に対向させる背面部とを有しているのが好ましい。これにより、使用者の脚を温めることができる。さらに、使用者の脚を足裏側と背面側とからの熱によって温めることができる。
また、前記マッサージ機において、前記支持体はフットレストであり、前記熱伝導部材及び前記加熱手段は、前記フットレストに設けられ、前記フットレストは、使用者の脚を囲む凹部が形成され、前記フットレストは、この凹部の開口部を覆うことができる蓋部を備えているのが好ましい。
これによれば、使用者は脚をフットレストの開口部から凹部へ容易に入れることができ、さらに、脚を入れた凹部の開口部を蓋部で覆うことで凹部内の熱が外部へ逃げることを抑制でき、脚を温める効果を高めることができる。
これによれば、使用者は脚をフットレストの開口部から凹部へ容易に入れることができ、さらに、脚を入れた凹部の開口部を蓋部で覆うことで凹部内の熱が外部へ逃げることを抑制でき、脚を温める効果を高めることができる。
また、前記マッサージ機において、前記マッサージ手段によって使用者にマッサージを施すマッサージコースを複数有し、前記マッサージコースに応じて前記熱伝導部材を介して使用者の身体の一部を温める温度を異ならせる制御手段を備えたものが好ましい。これによれば、マッサージコースの選択によって、身体の一部を温める温度を異ならせることができる。このため、疲労回復やリラックスなどの使用目的に応じた温度で身体の一部を温めることができる。
本発明によれば、使用者に対してマッサージ手段によるマッサージを行い、身体の一部を温めることができ、疲労回復や健康促進などの効果をより一層高めることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1はこの発明のマッサージ機の一実施形態を示す斜視図であり、図2はその側面図である。このマッサージ機は椅子型であり、使用者の身体を支持可能な支持体として、使用者(被施療者)が座る座部1と、座部1の前部にあるフットレスト2と、座部1の後部にある背もたれ部3と、肘掛け部43とを備えている。なお、座部1に座った使用者が見て前方を前(前部、前方)とし、後方を後(後部、後方)とする。また、フットレスト2においては、当該フットレスト2が座部1の前端部から下へ降りた状態(図1と図2の状態)で、使用者が見て前方(図の左側)を前(前部、前方)とし、後方(図の右側)を後(後部、後方)として、以下説明する。
図1はこの発明のマッサージ機の一実施形態を示す斜視図であり、図2はその側面図である。このマッサージ機は椅子型であり、使用者の身体を支持可能な支持体として、使用者(被施療者)が座る座部1と、座部1の前部にあるフットレスト2と、座部1の後部にある背もたれ部3と、肘掛け部43とを備えている。なお、座部1に座った使用者が見て前方を前(前部、前方)とし、後方を後(後部、後方)とする。また、フットレスト2においては、当該フットレスト2が座部1の前端部から下へ降りた状態(図1と図2の状態)で、使用者が見て前方(図の左側)を前(前部、前方)とし、後方(図の右側)を後(後部、後方)として、以下説明する。
座部1は弾性のあるクッション材5を有し、このクッション材5の上面が使用者の臀部や太股部を載置させる座面1aとなる。座部1におけるクッション材5としては発泡樹脂製(発泡ポリウレタン樹脂製)とできる。背もたれ部3は、着座した使用者の腰部から背中及び頭部を支持することができ、例えば樹脂製のフレームを有している。そして、この本体部の上に、弾性のあるクッション材を有したカバー部材48(図1参照)が設けられている。フットレスト2は、着座した使用者の脚のうちの膝から下の部分、すなわち、ふくらはぎから足首を経て足裏が配置される。
背もたれ部3や座部1の内部にはマッサージ手段として、空気の給排により膨縮するエアセルや、モータなどによって動作する施療子、バイブレータ等の施療体が適宜配置されている。具体的には、背もたれ部3に、モータなどによって動作する施療子35を備えたマッサージ具30が設けられている。このマッサージ具30は背もたれ部3を上下昇降移動できる。座部1においては、バイブレータ37と、空気の給排により膨縮しバイブレータ37を使用者側へ押し上げるエアセル36とが設けられている。
フットレスト2には、マッサージ手段4として、ふくらはぎ、足首、かかと、足先部等をマッサージするためのエアセルが複数配置されている。なお、フットレスト2におけるエアセルは後で詳しく説明する。座部1の下部には、これらのエアセルに空気を供給するエア供給機構や、各施療体の動作を制御する制御手段等が収容されている(図示省略)。
フットレスト2には、マッサージ手段4として、ふくらはぎ、足首、かかと、足先部等をマッサージするためのエアセルが複数配置されている。なお、フットレスト2におけるエアセルは後で詳しく説明する。座部1の下部には、これらのエアセルに空気を供給するエア供給機構や、各施療体の動作を制御する制御手段等が収容されている(図示省略)。
この椅子型マッサージ機は、背もたれ部3の傾斜角度を可変とするリクライニング機構(図示せず)を有しており、さらに、背もたれ部3の傾動と連動して、又はそれぞれが独立して動作することでフットレスト2の座部1(あるいは床面)に対する角度を変化させるフットレスト傾動機構(図示せず)を有している。
フットレスト2は、座部1の前部に回動自在に取り付けられており、前記フットレスト傾動機構により傾動する。また、フットレスト2は、使用者の脚の主にふくらはぎに対応する位置にある第一分割体2aと、使用者の脚の主にかかと、足の甲、及び足裏に対応する位置にある第二分割体2bとを備えた分割構造である。フットレスト2は、第一分割体2aを座部1に対して接離可能として支持している第一支持機構(図示せず)と、第二分割体2bを第一分割体2aと接離可能として支持している第二支持機構とを有する。これにより、使用者の脚の長さや着座姿勢に合わせて第一分割体2a、第二分割体2bの脚の長さ方向の位置を調節することができ、フットレスト2の底部23の上面に足裏を載せることができる。
フットレスト2は、使用者の左右各脚の背面が対向する本体部21と、この本体部21の左右両側にあり左右各脚の左右外側面が対向する左右一対の側部22と、本体部21の脚先側にあり左右各脚の足裏が対向する底部23とを備えている。これにより、フットレスト2には、使用者の左右脚を、背面側から、左右両側から、及び足裏側から囲む脚入れ凹部25が形成される。
具体的に説明すると、第一分割体2aは、ふくらはぎの背面乃至足首の上部の背面が対向する第一本体部21aと、この第一本体部21aの左右両側に立設し互いに対向する一対の第一側部22aとを有している。これら第一側部22aの左右方向内側面には、ふくらはぎを外側から押圧する外側エアセル31が設けられている。また第一側部21a間の左右方向中央位置には、ふくらはぎを左右方向内側からそれぞれ押圧する一対の中央エアセル32が設けられている。そして、使用者の左右各脚(のふくらはぎ部)が外側エアセル31と中央エアセル32との間に配置される。外側エアセル31及び中央エアセル32は空気の給排によって膨縮し、外側エアセル31と中央エアセル32とによりふくらはぎを左右両側から挟んでマッサージすることができる。
具体的に説明すると、第一分割体2aは、ふくらはぎの背面乃至足首の上部の背面が対向する第一本体部21aと、この第一本体部21aの左右両側に立設し互いに対向する一対の第一側部22aとを有している。これら第一側部22aの左右方向内側面には、ふくらはぎを外側から押圧する外側エアセル31が設けられている。また第一側部21a間の左右方向中央位置には、ふくらはぎを左右方向内側からそれぞれ押圧する一対の中央エアセル32が設けられている。そして、使用者の左右各脚(のふくらはぎ部)が外側エアセル31と中央エアセル32との間に配置される。外側エアセル31及び中央エアセル32は空気の給排によって膨縮し、外側エアセル31と中央エアセル32とによりふくらはぎを左右両側から挟んでマッサージすることができる。
図3は、第二分割体2bを座部1の前端側から見た平面図であり、図4は第二分割体2bを使用者の脚のつま先側から見た正面図である。図1、図3及び図4に示しているように、第二分割体2bは、足首の下部の背面乃至かかとの背面が対向する第二本体部21bと、この第二本体部21bの左右両側に立設した一対の第二側部22bと、左右方向中央位置で第二本体部21bから立設した中央壁部26と、足裏が対向する底部23とを有している。図3において、第二側部22bの後部(かかと側部分)及び中央壁部26の両対向面には、使用者の足首の下部乃至かかとを左右両側から挟んで押圧する一対の後エアセル33が設けられている。さらに、左右第二側部22bのそれぞれの前部(つま先乃至足の甲側の部分)には、使用者の足の甲を上から押圧する前エアセル34が設けられている。
以上より、第一分割体2aの第一本体部21aと第二分割体2bの第二本体部21bとにより、前記本体部21が構成され、第一分割体2aの第一側部22aと第二分割体2bの第二側部22bとにより、前記側部22が構成される。
以上より、第一分割体2aの第一本体部21aと第二分割体2bの第二本体部21bとにより、前記本体部21が構成され、第一分割体2aの第一側部22aと第二分割体2bの第二側部22bとにより、前記側部22が構成される。
そして、この椅子型マッサージ機において、使用者の身体を支持可能な支持体には温熱ユニットUが設けられている。以下、フットレスト2に温熱ユニットUが設けられている場合を説明する。この温熱ユニットUは、使用者の脚の一部に当接させ得る熱伝導部材7と、この熱伝導部材7を加熱する加熱手段8とを有している。熱伝導部材7は板状の部材であり、座部1や背もたれ部3に用いられるクッション材5よりも硬いものである。さらに、この熱伝導部材7は、前記クッション材5よりも蓄熱性が高い材質が好ましい。具体的には、熱伝導部材7を岩盤、セラミックス板、又は竹炭とすることができ、又はこれらのうちの複数を組み合わせたものとできる。なお、この岩盤は石板を含み、また、岩盤やセラミックス板の場合では、炭などの添加物を含むものであってもよい。そして、この熱伝導部材7をフットレスト2の底部23の上部に設け、当該熱伝導部材7の上に足を載せることができる。
熱伝導部材7を岩盤とした場合、具体的には天然石や人工石とでき、例えば北投石、ブラックシリカ、医王石、麦飯石、ゲルマニウム石などがある。また、セラミックス板とした場合、具体的には、アルミナ、シリカ、チタニアなどの金属酸化物を含んだものがある。
加熱手段8は、電力の供給によって発熱するヒータ9とすることができ、図1のように線状のヒータや、面状のヒータ(図示せず)とすることができる。ヒータ9への電力の供給は、座部1側からケーブル13(図5参照)を介して行われる。温熱ユニットUは、ヒータ9を熱伝導部材7の下面に沿って設けた構成としたり、ヒータ9を板状の熱伝導部材7とその下の(図1の二点鎖線で示した)断熱板10との間に挟んで構成したりできる。
図5は、この温熱ユニットUが設けられたフットレスト2の概略を示す側面断面図である。熱伝導部材7はフットレスト2から取り外し可能であり、図5の実施の形態では、熱伝導部材7はヒータ9とともに温熱ユニットUごと取り外し可能である。これによれば、熱伝導部材7をフットレスト2から取り外してもマッサージ機を使用できる。例えば、図6に示しているように、フットレスト2から温熱ユニットUを取り外し、これとは別の足裏マッサージ具14を底部23上に取り付けることができる。足裏マッサージ具14は突起15a,15bを有した部材とでき、使用者がこの足裏マッサージ具14を踏むことで、足裏に対するマッサージが可能となる。または図示しないが、足裏マッサージ具14を空気の給排により膨縮するエアセルや、バイブレータとできる。
温熱ユニットUは、熱伝導部材7とヒータ9とを一体とし、ユニットとして構成するのが好ましく、これにより、温熱ユニットUのフットレスト2に対する着脱が容易となる。さらに、図示しないが、熱伝導部材7とヒータ9とを金属製などの剛性の高いフレームに取り付けてもよい。この場合、熱伝導部材7を薄くしても、フレームにより当該フレームを含めた温熱ユニットUの剛性を高めることができ、軽量化が図れる。そして、前記前エアセル34によって、熱伝導部材7の上に足を載せた足の甲を上から押圧しても、温熱ユニットUは剛性を有するため、当該温熱ユニットUが破損してしまうことを防ぐことができる。
また、温熱ユニットUのフットレスト2への着脱についてさらに説明すると、図4において、フットレスト2の底部23は、温熱ユニットUを下から支持する左右方向に延びる受け部材16を有している。受け部材16は温熱ユニットUを下方から左右方向全長にわたって支持することができる。さらに、各側部22(第二側部22b)の下部には、温熱ユニットUの左右両端縁部をガイドするガイド溝17が形成されている。これにより、温熱ユニットUを受け部材16の上に沿って出し入れすることができる。さらに、ガイド溝17によって温熱ユニットUをガイドし、出し入れすることができる。以上より、温熱ユニットUのフットレスト2に対する着脱作業が容易となる。
また、図5において、この温熱ユニットUをフットレスト2の所定位置に取り付けた状態で、フットレスト2に設けられた端子(固定端子)18とヒータ9とを通電可能状態とできるユニット側端子19が、温熱ユニットUに設けられている。固定端子18は前記ケーブル13と接続されており、ユニット側端子19はヒータ9と接続されており、これら端子18,19を介して、ヒータ9に対して電力の供給が可能となる。これにより、温熱ユニットUをフットレスト2の所定位置に取り付けるのみで、温熱ユニットUに電力の供給が可能となる。
また、このマッサージ機において、図3と図5に示しているように、フットレスト2は、凹部25の開口部の少なくとも一部を覆うことができる蓋部24を備えている。蓋部24は、第二分割体2bにおける前方の開口部を覆う構成や、第一分割体2aにおける前方の開口部をさらに覆う構成とできる。また、図示しないが、第二分割体2bにおける上方の開口部をさらに覆う蓋部を有してもよい。この場合、脚に対応する部分に切り欠き部を蓋部に形成すればよい。図3に示しているように、蓋部24はフットレスト2(側部22)に回動自在に取り付けられており、閉じて開口部を塞ぐことができる。そして蓋部24を開くことで凹部24の開口部を開放し、さらに蓋部24を側部22の左右方向外側位置まで回動させ収納することができ(図3の二点鎖線の状態)、当該蓋部24が邪魔にならない。また、蓋部24を左右二分割として、各蓋部24を小さくしている。
このように、フットレスト2において、凹部25に入れた脚を、本体部21によって背面側から、一対の側部22によって左右両側から、温熱ユニットUを有した底部23によって足裏側から、蓋部24によって前面側から覆うことができ、凹部25内の熱が外部へ逃げることを抑制でき、脚を温める効果を高めることができる。そして、蓋部24を開くことで、使用者は開口部を通じてフットレスト2の凹部25に対して脚を容易に出し入れできる。
図7は、温熱ユニットUが設けられたフットレスト2の変形例の概略を示す側面断面図である。この形態は、温熱ユニットU及びフットレスト2における温熱ユニットUの取付部が前記形態(図5)と異なるが、その他は同様である。つまり、図5では、温熱ユニットUを断面一文字形状である平板状としたが、図7では、温熱ユニットUの側面視における断面をL字形としている。すなわち、熱伝導部材7を、使用者の足裏に当接させ得る足裏面11aを有した足裏部11と、この足裏部11の後部側から立設し使用者の脚の背面に対向させる背面12aを有した背面部12とを有し、断面L字形としている。そして、この熱伝導部材7の裏面側に沿ってヒータ9を設けている。なお、この図7では背面部12を使用者のかかとの背面に対向させる形態としたが、これ以外に、ふくらはぎまでに対向するだけの高さのある背面部12としてもよい。また、背面部12と足裏部11とを一体とする以外にも、別体としてもよい。これにより、使用者の脚を足裏側と背面側とから温めることができ、温浴効果を高めることができる。なお、この形態においても、前記蓋部24(図5)を備えた構造とできる。
図8は、温熱ユニットU及びフットレスト2の変形例を示す図であり、第二分割体2bを使用者の脚のつま先側から見た正面図である。この形態は、温熱ユニットU及びフットレスト2における温熱ユニットUの取付部が前記形態(図4)と異なるが、その他は同様である。つまり、図4では、一枚の温熱ユニットUを使用者の左右脚(足裏)の両方に対応させた構造であり、フットレスト2の底部23に温熱ユニットUを一セットのみ設けた場合であるが、図8では、左右の脚のそれぞれに別個独立して対応させた二セットの温熱ユニットUを設けている。つまり、フットレスト2の底部23において、左と右とにそれぞれ別の温熱ユニットUを設けている。
また、本発明のマッサージ機は前記フットレスト2のみで構成することができ、脚用のマッサージ機とできる。つまり、図1を参考に説明すると、使用者の脚を収容するフットレスト2と、このフットレスト2に設けられたマッサージ手段4とを備え、フットレスト2に、使用者の脚に当接させ得る熱伝導部材7と、この熱伝導部材7を加熱する加熱手段8とを設けた構造である。そして、このフットレスト2における各部の構造は、前記各実施の形態と同様とできる。
また、本発明では、温熱ユニットUを、座部1と背もたれ部3と肘掛け部43とのうちの少なくとも一つに設けてもよい。なお、この場合、フットレスト2に温熱ユニットUを設けてもよく、又は省略してもよい。
座部1に温熱ユニットUを設けた形態について図1により説明する。座部1には、マッサージ手段として、前記バイブレータ37と前記エアセル36とが設けられている。これらバイブレータ37とエアセル36とは、座部1の後部中央に設けられている。そして、温熱ユニットUは、これらバイブレータ37とエアセル36との左右両側に一対設けられている。この場合、温熱ユニットUの熱伝導部材7の上面が座面1aの一部を構成する。なお、温熱ユニットUはフットレスト2に設けたものと同様とでき、また、前記マッサージ手段は他の形態のものとしてもよい。
座部1に温熱ユニットUを設けた形態について図1により説明する。座部1には、マッサージ手段として、前記バイブレータ37と前記エアセル36とが設けられている。これらバイブレータ37とエアセル36とは、座部1の後部中央に設けられている。そして、温熱ユニットUは、これらバイブレータ37とエアセル36との左右両側に一対設けられている。この場合、温熱ユニットUの熱伝導部材7の上面が座面1aの一部を構成する。なお、温熱ユニットUはフットレスト2に設けたものと同様とでき、また、前記マッサージ手段は他の形態のものとしてもよい。
さらに、図1の座部1では、温熱ユニットUと、バイブレータ37及びエアセル36とは、重ならない配置である。または、図示しないが、双方が一部又は全部で重なる配置であってもよく、例えば、温熱ユニットUの上にバイブレータ37及びエアセル3を設けてもよい。また、他の形態としては、図示しないが、温熱ユニットUを座部1の略全面に設けてもよい。この場合、熱伝導部材7の上面が座面1aの略全部を構成する。
さらに、座部1の温熱ユニットUについても着脱可能とするのが好ましい。具体的には図示しないが、座部1の所定位置に凹部を形成し、この凹部において温熱ユニットUを着脱可能としてもよい。
または、座部1は、温熱ユニットUを有する座板(座布団)と、この座板を着脱可能とした本体部とを有する構成とし、座板ごとを本体部の上から取り外すものとしてもよい。この場合、本体部は前記マッサージ手段を有しており、本体部に座板を被せた状態で、温熱ユニットU、及びマッサージ手段を使用でき、また、座板を取り外して本体部のみとし、当該本体部のマッサージ手段によってマッサージを行ってもよい。
または、座部1は、温熱ユニットUを有する座板(座布団)と、この座板を着脱可能とした本体部とを有する構成とし、座板ごとを本体部の上から取り外すものとしてもよい。この場合、本体部は前記マッサージ手段を有しており、本体部に座板を被せた状態で、温熱ユニットU、及びマッサージ手段を使用でき、また、座板を取り外して本体部のみとし、当該本体部のマッサージ手段によってマッサージを行ってもよい。
次に、背もたれ部3に温熱ユニットUを設けた形態について図1により説明する。背もたれ部3には、マッサージ手段として、前記施療子35を備えた前記マッサージ具30が設けられている。このマッサージ具30は、駆動手段(図示せず)によって背もたれ部3の中央部において使用者の身長方向に移動できる。つまり、背もたれ部3の中央領域がマッサージ具30の動作領域40である。そして、温熱ユニットUは、このマッサージ具30の動作領域40の左右両側にそれぞれ設けられている。この場合、温熱ユニットUの熱伝導部材7の上面(使用者側の面)が背もたれ面の一部を構成する。なお、温熱ユニットUはフットレスト2に設けたものと同様とできる。なお、図1では、背もたれ部3の左右のそれぞれにおいて、腰部から背中に対応する第一の温熱ユニットUと、肩部に対応する第二の温熱ユニットUとを設けているが、これらが一体であったり、温熱ユニットUがさらに複数に分けられた構成であったりしてもよい。
さらに、背もたれ部3の温熱ユニットUについても着脱可能とするのが好ましい。具体的には図示しないが、背もたれ部3の門型の枠体の所定位置に凹部を形成し、この凹部において温熱ユニットUを着脱可能としてもよい。
または、背もたれ部3は、温熱ユニットUを有する背板(マット)と、この背板を着脱可能とした本体部とを有する構成とし、背板ごとを本体部から取り外すものとしてもよい。つまり、本体部に背板を被せた状態で温熱ユニットU、及び前記マッサージ具30を使用でき、また、背板を取り外して本体部のみとし、前記マッサージ具30を使用してもよい。
または、背もたれ部3は、温熱ユニットUを有する背板(マット)と、この背板を着脱可能とした本体部とを有する構成とし、背板ごとを本体部から取り外すものとしてもよい。つまり、本体部に背板を被せた状態で温熱ユニットU、及び前記マッサージ具30を使用でき、また、背板を取り外して本体部のみとし、前記マッサージ具30を使用してもよい。
次に、肘掛け部43に温熱ユニットUを設けた形態について図1と図2とにより説明する。図1において、温熱ユニットUは、左右肘掛け部43のそれぞれの上部に設けられている。この場合、温熱ユニットUの熱伝導部材7の上面が肘掛け面の一部を構成する。なお、温熱ユニットUはフットレスト2に設けたものと同様とできる。
図2の形態は、肘掛け部43に温熱ユニットUを設けた場合の変形例であり、肘掛け部43は、その本体部の上に使用者の腕を支持できる腕支持部44を有している。腕支持部44は、さらにエアセルなどのマッサージ具を備えたものであってもよい。
そして、腕支持部44は、例えば、上方へ開口する断面U字形の筒部材とでき、この場合、この腕支持部44の底部(下部)、左右側部の少なくとも一方に、温熱ユニットUを設けている。
また、腕支持部44は、例えば、肘掛け部43の本体の上面に載せた使用者の腕を左右両側及び上部から覆う筒部材とでき、この場合、肘掛け部43の本体の上面、腕支持部44の上部、左右側部の少なくとも一方に、温熱ユニットUを設けている。
さらに、肘掛け部43の温熱ユニットUについても着脱可能とするのが好ましい。具体的には、前記腕支持部44を肘掛け部43の本体から着脱可能とする構成とできる。
そして、腕支持部44は、例えば、上方へ開口する断面U字形の筒部材とでき、この場合、この腕支持部44の底部(下部)、左右側部の少なくとも一方に、温熱ユニットUを設けている。
また、腕支持部44は、例えば、肘掛け部43の本体の上面に載せた使用者の腕を左右両側及び上部から覆う筒部材とでき、この場合、肘掛け部43の本体の上面、腕支持部44の上部、左右側部の少なくとも一方に、温熱ユニットUを設けている。
さらに、肘掛け部43の温熱ユニットUについても着脱可能とするのが好ましい。具体的には、前記腕支持部44を肘掛け部43の本体から着脱可能とする構成とできる。
さらに、図1に示しているように、肘掛け部43の内側側面に温熱ユニットUを設けてもよい。この場合、温熱ユニットUは、使用者の脚の大腿部の左右外側面に対向する位置となる。これにより、肘掛け部43の温熱ユニットUによって、使用者の脚(大腿部)を温めることができる。
図9は、温熱ユニットUにより使用者の脚を温める制御を説明するためのブロック図である。このマッサージ機は、制御手段6を有している。なおこの制御手段6は、エアセルに空気を供給するエア供給機構や、各施療体の動作を制御する前記制御手段と同じであっても良く、別であってもよい。また、このマッサージ機には、前記マッサージ手段4によって使用者にマッサージを施す複数のマッサージコースが記憶・設定されている。マッサージコースは、揉み、叩き、指圧、休止などのマッサージステップが適宜選択されて含まれている。また、マッサージコースのそれぞれは、各マッサージステップにおけるマッサージ強さやマッサージ時間などの特性がそれぞれ異なるように設定されている。そして、使用者が操作する操作スイッチ27における選択により、所定のマッサージコースが行われるように制御されている。
具体的には、マッサージコースとして「疲労回復コース」と「リラックスコース」とがあり、前者は後者よりも強いマッサージが前記マッサージ手段4によって行われる。そして、前記制御手段6は、これらマッサージコースの種類に応じて熱伝導部材7を介して使用者の脚などの身体の一部を温める温度を異ならせる制御を行う。具体的には、「疲労回復コース」が選択されると、所定のマッサージステップにおいて温熱ユニットUを「リラックスコース」の場合よりも高温にする制御を行う。一方、「リラックスコース」が選択されると、所定のマッサージステップにおいて温熱ユニットUを「疲労回復コース」の場合よりも低温にする制御を行う。また、制御手段6は、一つのマッサージコース内において、使用者の脚を温める温度を異ならせる制御を行うこともできる。
この制御は、図9に示しているように、温熱ユニットUに温度センサ20を設けておき、温度センサ20を用いて熱伝導部材7における温度を管理することで、ヒータ9の出力を制御している。なお、この温度センサ20についても、前記端子18,19及びケーブル13(図5参照)を通じて、座部1の下に設けた制御手段6と繋がっている。この制御手段6によれば、マッサージコースの選択によって、脚などの身体を温める温度を異ならせることができ、疲労回復やリラックスなどの使用目的に応じた温度で身体を温めることができる。
以上の各実施の形態によれば、フットレスト2において、使用者に対してマッサージ手段4によるマッサージを行いながらでも、さらに、座部1や背もたれ部3において、使用者に対してマッサージ手段によるマッサージを行いながらでも、フットレスト2において、熱伝導部材7を用いて使用者の身体の一部を温め、温浴が可能となる。熱伝導部材7を岩盤とすることで岩盤浴の効果が得られ、セラミックス板、又は竹炭とすることによっても同様の効果が得られる。例えば、熱伝導部材7からの遠赤外線放射による温感作用、マイナスイオンによる作用が得られる。これにより、マッサージ手段4による効果と、温熱ユニットUによる身体を温める効果との相乗効果により、疲労回復や健康促進などの効果をより一層高めることができる。また、前記のとおり温熱ユニットUをフットレスト2に設けた場合、熱伝導部材7の上に足裏を載せ、この足を前記前エアセル34で上から押圧しながら、温熱ユニットUにより温めることができる。
本発明の各実施の形態において、熱伝導部材7は、使用者の身体の一部に当接させ得る面を露出させて、身体の一部に直接接触させてもよく、または、熱伝導部材7の身体の一部側の面に布などのカバー部材(図示せず)を設け、このカバー部材を介して身体の一部に当接させても良い。
また、フットレスト2において前記蓋部24を設けることなく、熱伝導部材7の上に載置した足(足先から足の甲)を上から覆うカバー部材を設けても良い。さらに、このカバー部材は、足の上及び脚の前を覆うもの、すなわち、足先から足の甲、及び、脛の前面を覆うものであっても良い。
また、フットレスト2において前記蓋部24を設けることなく、熱伝導部材7の上に載置した足(足先から足の甲)を上から覆うカバー部材を設けても良い。さらに、このカバー部材は、足の上及び脚の前を覆うもの、すなわち、足先から足の甲、及び、脛の前面を覆うものであっても良い。
また、本発明は、図示した各形態に限らずこの発明の範囲内において他の形態のものであっても良い。例えば、使用者にマッサージを施すマッサージ手段を、座部1や背もたれ部3において省略するなどしてもよく、座部1とフットレスト2と背もたれ部3のうちの少なくとも一つに設けられていればよい。また、温熱ユニットUをフットレスト2に設けた場合、底部23のみに設けた形態について説明したが、これ以外に、フットレスト2の側部22や本体部21などの複数箇所に温熱ユニットUを設けてもよい。さらに、温熱ユニットUを座部1や背もたれ部3に設けた場合においても、温熱ユニットUの設置位置は図示した形態に限らずその他位置であってもよい。
1 座部
1a 座面
2 フットレスト
3 背もたれ部
4 マッサージ手段
5 クッション材
6 制御手段
7 熱伝導部材
8 加熱手段
9 ヒータ
11 足裏部
12 背面部
21 本体部
22 側部
23 底部
24 蓋部
25 凹部
U 温熱ユニット
1a 座面
2 フットレスト
3 背もたれ部
4 マッサージ手段
5 クッション材
6 制御手段
7 熱伝導部材
8 加熱手段
9 ヒータ
11 足裏部
12 背面部
21 本体部
22 側部
23 底部
24 蓋部
25 凹部
U 温熱ユニット
Claims (6)
- 使用者の身体を支持可能な支持体と、この支持体に設けられ使用者にマッサージを施すためのマッサージ手段と、を備え、
前記支持体に、使用者の身体の一部に当接させ得る熱伝導部材と、この熱伝導部材を加熱する加熱手段と、を設けたことを特徴とするマッサージ機。 - 前記熱伝導部材は、岩盤、セラミックス板、又は竹炭からなる請求項1に記載のマッサージ機。
- 前記熱伝導部材は、前記支持体から取り外し可能である請求項1又は2に記載のマッサージ機。
- 前記支持体はフットレストであり、
前記熱伝導部材及び前記加熱手段は、前記フットレストに設けられ、
前記熱伝導部材は、使用者の足裏に当接させ得る足裏部と、この足裏部の後部側にあり使用者の脚の背面に対向させる背面部と、を有している請求項1〜3のいずれか一項に記載のマッサージ機。 - 前記支持体はフットレストであり、
前記熱伝導部材及び前記加熱手段は、前記フットレストに設けられ、
前記フットレストは、使用者の脚を囲む凹部が形成され、
前記フットレストは、この凹部の開口部を覆うことができる蓋部を備えている請求項1〜3のいずれか一項に記載のマッサージ機。 - 前記マッサージ手段によって使用者にマッサージを施すマッサージコースを複数有し、
前記マッサージコースに応じて前記熱伝導部材を介して使用者の身体の一部を温める温度を異ならせる制御手段を備えた請求項1〜5のいずれか一項に記載のマッサージ機。
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