JP5306173B2 - マッサージ機 - Google Patents
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Description
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであり、頭部を前後方向へ移動させて、首部のストレッチ動作を行うことができるマッサージ機を提供することを目的とする。
このような構成とすることにより、押圧部の押圧開始により、頭部を直立状態よりも前方へ移動(傾倒)させることができ、押圧部の押圧解除により、頭部の自重によって頭部を直立状態よりも後方へ移動(傾倒)させることができる。従って、頭部の前後方向への移動(傾倒)による首部のストレッチ動作を行うことができる。
このような構成とすることにより、頭部を上部支持面に接地させる接地面積を大きく確保することができ、頭部を安定して上部支持面に支持することができる。すなわち、使用者がリラックスして頭部を枕部に凭れかけることができる。
このような構成とすることにより、第1状態から第4状態まで状態変更させることにより、頭部を直立状態よりも後方に位置し、かつ、顔が左右中央を向いた第1姿勢から、頭部を前方へ移動させつつ左右他方側へ傾倒させて前記第2姿勢とさせ、続いて頭部を左右一方側へ起立させて前記第3姿勢とさせ、続いて頭部を左右一方側へ傾倒させて前記第4姿勢とさせ、続いて頭部を後方へ移動させつつ左右他方側へ起立させて前記第1姿勢とさせることができる。すなわち首部を周回させるストレッチ動作を行うことができる。
このような構成とすることにより、使用者の肩部における首部の付け根付近をマッサージすることができる。
このような構成とすることにより、第1押圧部及び第3押圧部を同期して膨張させることにより、左肩部を下方に押圧して浮かないよう保持した状態で、頭部を肩部と首部の付け根付近を回動支点として右側方へ傾倒させることができる。すなわち、左肩部から首部の左側方にかかる部分を伸長させるストレッチ動作を行うことができる。あるいは、第2押圧部及び第4押圧部を同期して膨張させることにより、右肩部を下方に押圧して浮かないよう保持した状態で、頭部を肩部と首部の付け根付近を回動支点として左側方へ傾倒させることができる。すなわち、右肩部から首部の右側方にかかる部分を伸長させるストレッチ動作を行うことができる。
このような構成とすることにより、第2押圧部及び第3押圧部を同期して膨張させることにより、左肩部の特に内側付近を下方に押圧した状態で、頭部を首部と頭部の付け根付近を回動支点として左側方へ傾倒させることができる。すなわち、首部の右側方を伸長させるストレッチ動作を行うことができる。あるいは、第1押圧部及び第4押圧部を同期して膨張させることにより、右肩部の特に内側付近を下方に押圧した状態で、頭部を首部と頭部の付け根付近を回動支点として右側方へ傾倒させることができる。すなわち、首部の左側方を伸長させるストレッチ動作を行うことができる。
以下、本発明の一実施形態に係るマッサージ機1の全体構成について、図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態に係るマッサージ機1の前方斜視図である。図2は本発明の一実施形態に係るマッサージ機1の機能ブロック図である。
図1に示す通り、このマッサージ機1は、主として使用者が着座する座部2と、この座部2の後方に設けられて使用者の上半身を支持する背凭れ部3と、座部2の前部に設けられて使用者の脚部(ふくらはぎ部)及び/又は足部(足首より足先側)を支持するフットレスト4と、座部2の左右両側に設けられて使用者の腕部を支持する肘掛け部5と、背凭れ部3の前面上部に設けられ少なくとも使用者の頭部を支持する枕部6とにより椅子型に構成されている。
なお、以下の説明において、方向の概念は次の通り規定する。すなわち、「左右方向」は、座部2に着座した使用者から見た方向である。背凭れ部3及び枕部6においては、背凭れ部3の幅方向を「左右方向」とし、背凭れ部3の中央に向かう側が「内側」であり、外側に向かう側が「外側」である。背凭れ部3の厚さ方向を「前後方向」とし、顔側が「前」であり、後頭部側が「後」である。背凭れ部3の腰部から頭部へ向かう方向を「上下方向」とし、頭部側が「上」であり、腰部側が「下」である。フットレスト4においては、垂下状態におけるフットレスト4に支持された脚部の長手方向を上下方向とし、膝側が「上」であり、足先側が「下」である。
以下、本発明の一実施形態に係るマッサージ機1の枕部6の構成について、図面に基づいて説明する。図3は図1に示すマッサージ機1の背凭れ部3の後方斜視図である。図4は図1に示すマッサージ機1の枕部6の前方から見た斜視図である。図5は図1に示すマッサージ機1の枕部6の前方から見た図である。図6は図1に示すマッサージ機1の枕部6の下方から見た図である。図7は図1に示すマッサージ機1の枕部6の左側方から見た図である。図8は図1に示すマッサージ機1の枕部6の後方から見た図である。
以下、本発明の一実施形態に係るマッサージ機1の首ストレッチ動作(その1)について、図面に基づいて説明する。図14は、首ストレッチ動作(その1)における各押圧部30〜33の膨張・収縮のタイムチャートである。
図14に示す通り、制御部21は、第1〜第4押圧部30〜33が収縮した状態、すなわち、頭部が直立状態よりも後方に傾倒されて頭部における上部分が上部支持面28bに当接し、かつ、顔が左右中央(中心線l)を向いた第1姿勢(図9参照)から、第1押圧部30のみを所定時間T1膨張させる。このとき使用者は、頭部が直立状態よりも前方に傾倒されて頭部における上部分が上部支持面28bから離反し、かつ、顔が左右中央(中心線l)よりも右側を向いた第2姿勢となる(図10参照)。所定時間T1経過後、制御部21は、第1押圧部30の膨張状態を維持したまま、第2押圧部31を所定時間T2膨張させる。このとき使用者は、頭部が直立状態よりも前方に傾倒されて頭部における上部分が上部支持面28bから離反し、かつ、顔が左右中央(中心線l)を向いた第3姿勢となる(図11参照)。所定時間T2経過後、制御部21は、第2押圧部31の膨張状態を維持したまま、第1押圧部30を所定時間T3収縮させる。このとき使用者は、頭部が直立状態よりも前方に傾倒されて頭部における上部分が上部支持面28bから離反し、かつ、顔が左右中央(中心線l)よりも左側を向いた第4姿勢となる(図12参照)。所定時間T3経過後、制御部21は、第1押圧部30の収縮状態を維持したまま、第2押圧部31を所定時間T4収縮させる。このとき使用者は、前記第1姿勢へと戻る(図9参照)。このように使用者の姿勢を第1姿勢から第4姿勢まで状態変更させるストレッチ動作(その1)によれば、首部は前後移動を含み周回するストレッチを受けることができる。
以下、本発明の一実施形態に係るマッサージ機1の首ストレッチ動作(その2)について、図面に基づいて説明する。図15は、首ストレッチ動作(その2)における各押圧部30〜33の膨張・収縮のタイムチャートである。図16は、第1押圧部30及び第3押圧部32を膨張させた状態における使用者の姿勢を説明する図であり、使用者を前方から見た模式図である。図17は、第2押圧部31及び第4押圧部33を膨張させた状態における使用者の姿勢を説明する図であり、使用者を前方から見た模式図である。
以下、本発明の一実施形態に係るマッサージ機1の首ストレッチ動作(その3)について、図面に基づいて説明する。図18は、首ストレッチ動作(その3)における各押圧部30〜33の膨張・収縮のタイムチャートである。図19は、第2押圧部31及び第3押圧部32を膨張させた状態における使用者の姿勢を説明する図であり、使用者を前方から見た模式図である。図20は、第1押圧部30及び第4押圧部33を膨張させた状態における使用者の姿勢を説明する図であり、使用者を前方から見た模式図である。
具体的には、下部支持面28aに設けられた押圧部の構成が異なっており、当該押圧部が中心線lを跨ぐ単一の中央押圧部37により構成されている。この中央押圧部37は、前述した給排気装置20によるエアの給排気によって膨張収縮するエアセルにより構成されており、前述した制御部21により、第3押圧部及び第4押圧部とはそれぞれ独立に動作(膨張収縮)可能に構成されている。また、中央押圧部37は、前後方向にまっすぐ膨張・収縮するよう蛇腹状に構成されており、後頭部における左右中央部を後方から押圧することにより、頭部を前後方向に移動させることができる。換言すれば、中央押圧部37は、背凭れ部3が起立状態においては、マッサージ機1が載置される載置面に対して略平行に前後方向に伸縮し、背凭れ部3が略水平状態においては、マッサージ機1が載置される載置面に対して略垂直に伸縮する。
2 座部
3 背凭れ部
6 枕部
7 枕部
21 制御部
28a 下部支持面
28b 上部支持面
30 押圧部(第1押圧部)
31 押圧部(第2押圧部)
32 押圧部(第3押圧部)
33 押圧部(第4押圧部)
37 押圧部(中央押圧部)
Claims (7)
- 使用者が着座する座部と、この座部の後方に設けられ使用者の上半身を支持する背凭れ部と、この背凭れ部に設けられ使用者の頭部を支持する枕部と、を有するマッサージ機において、
前記枕部は、
頭部における下部分を支持可能であり、頭部の後面に対向する下部支持面と、
頭部における上部分を支持可能であり、少なくとも一部が前記下部支持面よりも後方に位置するよう構成された上部支持面と、
前記下部支持面に設けられ、頭部を後方から前方へ向けて押圧する押圧部と、
を有し、
前記押圧部は、
エアの給排気によって前後方向にまっすぐ膨張収縮するエアセルにより構成されているとともに、
前記枕部の左右方向における中心線を挟んで左右に対をなして設けられた第1押圧部と第2押圧部とにより構成され、
前記第1押圧部と前記第2押圧部の動作を独立して制御する制御部を有していることを特徴とするマッサージ機。 - 前記上部支持面は、下方から上方に向かうにつれて後方に傾斜するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
- 前記枕部は、
前記第1押圧部及び前記第2押圧部が収縮した第1状態と、
前記第1押圧部が膨張し前記第2押圧部が収縮した第2状態と、
前記第1押圧部及び前記第2押圧部が膨張した第3状態と、
前記第1押圧部が収縮し前記第2押圧部が膨張した第4状態と、
の間を状態変更可能に構成されており、
前記制御部は、少なくとも前記第1,2,3,4状態の順に状態変更する制御態様を含むよう前記第1押圧部と前記第2押圧部の動作を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機。 - 前記枕部は、
使用者の肩部の上面に対向する対向面と、
前記対向面において、前記中心線を挟んで左右に対をなして設けられ、使用者の首部を上方乃至側方から押圧する第3押圧部と第4押圧部と、
を有し、
前記第3押圧部及び前記第4押圧部は、エアの給排気によって膨張収縮するエアセルにより構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマッサージ機。 - 前記第3押圧部及び前記第4押圧部は、収縮状態において、押圧面が前方から後方に向かうにつれて下方に傾斜し、かつ、押圧面が左右内側方から左右外側方に向かうにつれて下方に傾斜していることを特徴とする請求項4に記載のマッサージ機。
- 前記第1押圧部及び前記第2押圧部は、前記中心線に対してそれぞれ左側及び右側に配置され、
前記第3押圧部及び前記第4押圧部は、前記中心線に対してそれぞれ左側及び右側に配置され、
前記制御部は、
前記第1〜4押圧部の動作をそれぞれ独立して制御し、
前記第1押圧部と前記第3押圧部とを同期して膨張させる動作と、前記第2押圧部と前記第4押圧部とを同期して膨張させる動作と、を個別に行うよう制御することを特徴とする請求項4又は5に記載のマッサージ機。 - 前記第1押圧部及び前記第2押圧部は、前記中心線に対してそれぞれ左側及び右側に配置され、
前記第3押圧部及び前記第4押圧部は、前記中心線に対してそれぞれ左側及び右側に配置され、
前記制御部は、
前記第1〜4押圧部の動作をそれぞれ独立して制御し、
前記第2押圧部と前記第3押圧部とを同期して膨張させる動作と、前記第1押圧部と前記第4押圧部とを同期して膨張させる動作と、を個別に行うよう制御することを特徴とする請求項4又は5に記載のマッサージ機。
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