JP2007311270A - 燃料電池システム、および燃料電池システムを搭載した車両 - Google Patents

燃料電池システム、および燃料電池システムを搭載した車両 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池システムを起動途中で停止した後に起こりうる、燃料電池システムを構成する燃料電池等の部品の凍結を抑制する。
【解決手段】燃料電池システム10は、システム起動要求に応じて起動可能な温度まで暖機処理するとともに、システム停止要求に応じて暖機処理を含むシステムの駆動を停止する。燃料電池システム10は、暖機処理が実行中である間はシステム停止要求によるシステム駆動の停止を禁止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池を備えた燃料電池システムに関し、特に燃料電池の起動時の制御に関する。
燃料電池システムは、例えば寒冷地の屋外等の低温環境下で停止状態が長く続くと、システム内の水分が凍結してしまうおそれがある。そこで、従来より燃料電池システムの凍結を防止する種々の方法が開発・提案されている。
例えば特許文献1には、加湿水や発電により生成された水などがシステム停止後に燃料電池内部で凝固するような低温環境下において、車両に搭載された蓄電装置の電力を使用してヒータで冷媒を加熱し、加熱された冷媒により燃料電池内部で凝固した水などを融解させて燃料電池を起動させるシステムが開示されている。
また、特許文献2には、家庭用給湯器から共有される温水を用いて燃料電池を暖機してから起動させる燃料電池システムが開示されている。
このように、低温環境下において燃料電池システムを起動時に燃料電池を暖機することで、燃料電池システムの発電効率を向上させることができる。しかし、低温環境下において起動中にシステムを停止した場合、上記のような暖機処理も停止してしまう。
特許文献3には、システム内のバルブ等の部品が凍結していると判定した場合、システムの起動を禁止する燃料電池システムが開示されている。しかし、特許文献3に開示されているようなシステムにおいても、起動中にシステムを停止した場合、上記のような暖機処理は停止してしまう。
上記のように、特許文献1−3に記載の燃料電池システムでは、システム起動途中にシステム停止要求を受けると、燃料電池システムの暖機も停止してしまう。したがって、システム起動途中にシステムを停止してしまうと、例えば燃料電池の暖機が十分に行われず、システム停止後に燃料電池が凍結するおそれがある。
一方、特許文献4には、氷点下において燃料電池の起動を開始した時は、燃料電池の温度が所定値以上になるまで燃料電池の発電停止を禁止する燃料電池システムが開示されている。特許文献4に記載されたシステムでは、燃料電池の温度が所定値以上になるまで燃料電池の発電停止はできない。しかし、例えば、ユーザによっては、燃料電池の温度が所定値以上になるのを待たずに早期に燃料電池システムを停止することを要望する場合もありうる。
特開2000−149970号公報 特開2005−285347号公報 特開2004−172025号公報 特開2004−152599号公報
本発明は、システム停止要求を受けても燃料電池の温度が所定値以上になるまでシステム停止を禁止する燃料電池システムにおいて、ユーザビリティの向上を図ることを1つの目的とする。
本発明に係る燃料電池システムは、燃料電池システムであって、起動可能な温度まで暖機処理を実行する暖機処理手段と、システム起動要求に応じて前記暖機処理手段を駆動するとともに、システム停止要求に応じて前記暖機処理手段を含むシステムの駆動を停止する制御手段であって、前記暖機処理手段による前記暖機処理が実行中である間は前記システム停止要求によるシステム駆動の停止を禁止する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記システム停止要求に続く再度のシステム停止要求が入力された場合に、前記暖機処理の実行によらず前記システム駆動を停止することを特徴とする。
本発明に係る燃料電池システムの1つの態様によれば、前記制御手段による制御に基づいて、前記システム停止要求に応じて所定部位の水分を除去する掃気処理を実行する掃気処理手段を備え、前記制御手段は、前記システムの駆動を停止した場合に、前記所定部位の温度に応じ、前記温度が低いほど前記掃気処理手段による前記掃気処理の実行時間が長くなるように調整することを特徴とする。
本発明に係る燃料電池システムの1つの態様によれば、前記制御手段による制御に基づいて、前記システム停止要求に応じて所定部位の水分を除去する掃気処理を実行する掃気処理手段を備え、前記制御手段は、前記暖機処理が完了した後に前記システムの駆動を停止した場合よりも前記掃気手段による前記掃気処理の実行時間が長くなるように調整することを特徴とする。
本発明に係る燃料電池システムの1つの態様によれば、前記制御手段は、前記システム停止要求によらずに前記システムの駆動を継続した場合に、次回の起動に関する情報を出力することを特徴とする。
本発明に係る燃料電池システムの1つの態様によれば、前記制御手段は、前記再度のシステム停止要求に応じて前記システムの駆動を停止した場合に、所定の警告を出力することを特徴とする。
上記に示した燃料電池システムは、例えば、前記システム起動要求及び前記システム停止要求がイグニションキー操作により前記制御手段に供給される車両に搭載される。
本発明によれば、システム停止要求を受けても燃料電池の温度が所定値以上になるまでシステム停止を禁止する燃料電池システムにおいて、ユーザビリティの向上を図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態と称する)について、以下図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態における燃料電池システムの概略構成を示す図である。本実施形態における燃料電池システムは、モータ(電動機)で駆動する車両に電源として搭載される。燃料電池システムは、ユーザがイグニションスイッチをオンすると起動し、ユーザによるアクセルの操作量に応じた発電を行う。車両は、燃料電池システムから供給される電力によって走行することができる。本実施形態における燃料電池システムは、車両に搭載される構成以外にも、据え置き型など種々の構成をとることができる。
図1において、燃料電池システム10は、主に、燃料ガス供給装置42、酸化ガス供給装置73、燃料電池20、及び制御部80を備える。燃料ガスは例えば水素ガスであり、酸化ガスは例えば空気である。制御部80はイグニションスイッチ82を介してユーザからのシステム起動信号やシステム停止信号を受信し、これらの信号に応じてシステムの起動および停止を制御する。また、制御部80はアクセルセンサ84によって検出されたアクセル開度から燃料電池20の要求発電量を求め、所望の発電量が得られるように燃料ガス供給装置42と酸化ガス供給装置73を制御し、燃料電池20に供給される燃料ガス流量と酸化ガス流量を調整する。
図2は、燃料電池システム10の配管系統を中心とするシステム構成を示す図である。図2に示すように、燃料電池システム10は、燃料電池20に燃料ガスを供給するための系統と、酸化ガスを供給するための系統と、燃料電池20を冷却もしくは暖機するための系統とを備える。
燃料電池20は、燃料ガスである水素と、酸化ガスである酸素との電気化学反応によって発電するセルを積層することで構成される。各セルは電解質膜を挟んで水素極(以下、アノードと称する)と酸素極(以下、カソードと称する)とを配置して構成される。本実施形態では、例えばナフィオン(登録商標)などの固体高分子膜を電解質膜として利用する固体高分子型のセルを例に説明するが、これに限らず、種々のタイプを利用可能である。
燃料電池システム10の冷却系統には、冷却水を循環させる冷却路31、燃料電池20から排出される冷却水の温度を検出する温度センサ32、冷却水の熱を外部に放熱するラジエタ33、ラジエタ33へ流入する冷却水量を調整するバルブ34、冷却水を加圧して循環させるポンプ35などが設けられる。バルブ34は、燃料電池20を冷却する場合には、制御部80の制御に基づいてラジエタ33へ流入する冷却水量を増加させ、ラジエタ33によって冷却された冷却水を燃料電池20に供給する。一方、バルブ34は、燃料電池20を暖機する場合には、制御部80の制御に基づいて、ラジエタ33へ流入する冷却水量を減少させ、ラジエタ33による冷却が抑制された冷却水を燃料電池20に供給する。
燃料電池システム10の燃料ガス供給系統には、アノードに燃料ガスを供給するための燃料ガス流路41と、アノードから排気される燃料オフガスを燃料ガス流路41に循環させるための循環流路51が配管される。
燃料ガス流路41には、燃料ガス供給装置42からの燃料ガスの供給/停止を制御する遮断弁43、燃料ガスの圧力を検出する圧力センサ44、燃料ガスの圧力調整を行うレギュレータ45、燃料電池20の燃料ガス供給口を開閉する遮断弁46などが設置される。燃料ガス供給装置42は、例えば、高圧水素タンク、水素吸蔵合金、改質器などにより構成される。
循環流路51には、燃料オフガスを排出する遮断弁52、モータによって駆動される循環ポンプ55、燃料ガス流路41の燃料ガスが循環流路51側に逆流することを防止する逆流阻止弁56などが設置される。循環ポンプ55は、制御部80の制御に基づいてアノードを通過する際に圧力損失を受けた燃料オフガスを圧縮して適度なガス圧まで昇圧させ、燃料ガス流路41に還流させる。燃料オフガスは、燃料ガス流路41で燃料ガス供給装置42から供給される燃料ガスと合流し、燃料電池20に供給されて再利用される。
循環流路51には、燃料ガス循環系統から排気された燃料オフガスを希釈器(例えば水素濃度低減装置)62を介して車外に排気するための排気流路61が分岐配管される。排気流路61には排気弁63が設置されており、排気弁63を開閉することで、燃料電池20内の循環を繰り返して不純物濃度が増した燃料オフガスを外部に排出し、新規の燃料ガスを導入して燃料電池の電圧の低下を防止する。また、排気弁63を開閉し、循環流路51の内圧に脈動を起こすことで、ガス流路に蓄積した水分を除去することができる。つまり、排気弁63を開閉することで、燃料ガス供給系統における掃気処理を行うことができる。
一方、燃料電池システム10の酸化ガス供給系統には、カソードに酸化ガスを供給するための酸化ガス流路71と、カソードから排気されるカソードオフガスを排気するためのカソードオフガス流路72が配管される。酸化ガス流路71には、大気から取り込んだ空気に含まれる粉塵等を除去するエアフィルタ74、モータによって駆動されるエアコンプレッサ75などから構成され、圧縮空気を酸化ガスとして酸化ガス流路71に供給する酸化ガス供給装置73が設置される。また、酸化ガス供給装置73の下流に配置された加湿器76では、燃料電池20の電池反応で生じた生成水によって高湿潤状態となったカソードオフガスと、大気より取り込んだ低湿潤状態の酸化ガスとの間で水分交換が行われる。カソードの背圧はカソードオフガス流路72に設置された圧力調整弁77によってほぼ一定圧に調圧される。カソードオフガス流路72を流れるカソードオフガスは、例えば気液分離器やマフラなどを経由して車外に排気され、またその一部は希釈器62に流れ込み、希釈器62内に滞留する燃料オフガスを混合希釈して車外に排気される。
また、酸化ガス流路71には、加湿器76をバイパスするバイパス流路78が配管される。バイパス流路78を介して乾燥した空気を燃料電池20に供給することで、燃料電池20の内部の流路(例えば電解質膜)などに残っている水分を除去することができる。つまり、バイパス流路78を介して乾燥した空気を燃料電池20に供給することで、酸化ガス供給系統における掃気処理を行うことができる。
制御部80は、内部にCPU、RAM、ROMを備えるマイクロコンピュータとして構成されており、ROMに記憶されたプログラムに従って、燃料電池システム10の各部動作の制御を実行する。制御部80は、各流路に配置された温度センサT、圧力センサPからのセンサ信号を受け取り、電池運転の状態(例えば、電力負荷)に応じて各モータを駆動して循環ポンプ55とエアコンプレッサ75の回転数を調整し、更に、各種の弁の開閉制御又は弁開度の調整などを行う。
図3は、ユーザが例えばイグニションスイッチ82をオンすることで出力された燃料電池システム10のシステム起動信号を受けた場合の制御部80の処理手順を示すフローチャートである。
図3において、制御部80は、ユーザからシステム起動信号を受信すると(S100)、暖機処理を開始する(S102)。制御部80は、例えば、燃料電池システム10の冷却系統におけるバルブ34を制御して、ラジエタ33へ流入する冷却水量を減少させ、ラジエタ33による冷却が抑制された冷却水を燃料電池20に供給することで、燃料電池20の暖機を行う。制御部80がシステム起動を開始すると、燃料電池20への燃料ガスおよび酸化ガスの供給が開始され、燃料電池20での電気化学反応が開始される。この電気化学反応によって、燃料電池20内部の温度が上昇し、燃料電池20に供給される冷却水の温度も上昇する。よって、温度上昇した冷却水の熱を利用して燃料電池20の暖機を行うことができる。なお、燃料電池20の暖機は、その他公知の技術を用いることができる。例えば、冷却水を加熱するヒータなどの加熱装置を冷却路31近傍に配置しておき、システム起動信号を受信すると、制御部80は、燃料電池20への燃料ガスおよび酸化ガスの供給を開始する前に、加熱装置により加熱した冷却水が燃料電池20へ供給されるように各部の動作を制御することで、暖機を行ってもよい。
制御部80は、燃料電池20の内部の温度が所定温度(例えば、70℃〜80℃)に達した段階で暖機処理を完了させ(ステップS104の判定結果が、肯定「Y」)、システム起動処理を完了する(S106)。なお、暖機処理の完了の判定は、例えば、燃料電池20から冷却水が排出される出口付近の冷却路31に設けられた温度センサT32によって検知される冷却水の温度に基づいて行う。あるいは、燃料電池20内部に設けられた温度センサによって行う。
このように、制御部80が起動処理において燃料電池20の暖機を行い燃料電池20の内部温度を所定温度まで上昇させることで、発電効率を向上させることができる。しかし、燃料電池20の暖機が完了するまでにはある程度の時間を有する。特に低温環境下において、燃料電池システム10の起動を開始すると、燃料電池20の暖機が完了するまでにはかなりの時間を有する。そのため、例えばユーザが燃料電池20の暖機の途中でイグニションスイッチをオフするなどして、システムを停止させてしまう場合も起こりうる。このように、低温環境下において、燃料電池20の暖機が十分に行われる前にシステムが停止してしまうと、システム停止後における燃料電池20の内部温度が低いため、燃料電池20が凍結する可能性が高くなる。
そこで、本実施形態では、システム起動の途中、つまり、燃料電池20の暖機が十分に行われる前にユーザからシステム停止信号を受信した場合、制御部80は、燃料電池20の暖機が完了するまで、システム停止処理を禁止する。つまり、燃料電池20の暖機を実行中は、システムの起動を継続する。これにより、システム停止後に燃料電池20が凍結することを抑制する。
また、制御部80が燃料電池20の暖機処理が完了するまで、強制的にシステム停止処理を禁止する場合、例えば、ユーザによっては、次回燃料電池20の凍結により、システムの起動に時間がかかるとしても、システム停止を早急に行うことを希望する場合がある。そこで、本実施形態では、システム停止処理の保留中に、再度ユーザからイグニションスイッチ82を介してシステム停止信号を受信した場合、システム停止処理の保留を解除し、強制的にシステム停止処理を開始する。
以下、制御部80が、システム起動途中にシステム停止信号を受信した場合における処理手順について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。
制御部80は、システム起動途中にシステム停止信号を受信すると(S200)、燃料電池20の暖機処理を実行中であるか否かを判定する(S202)。燃料電池20の暖機処理は、燃料電池20の内部温度が所定温度に達するまで行われる。よって、制御部80は、例えば、燃料電池20の内部温度や、冷却路31に設けられた温度センサT32において検知された冷却水の温度が所定温度に達していない場合には、燃料電池20の暖機処理を実行中と判定する。あるいは、バルブ34の駆動状態に基づいてラジエタ33へ流入する冷却水量を検知して、その冷却水量が所定量より少ない場合には、燃料電池20の暖機処理を実行中と判定する。
燃料電池20の暖機処理が終了していなければ(ステップS202の判定結果が、肯定「Y」)、制御部80は、システム停止処理の開始を保留して(S204)、暖機処理の完了を待つ(ステップ206での判定結果が、否定「N」)。ここで、制御部80は、ユーザにシステム停止処理の開始を保留している理由を示すメッセージ、例えば「次回システムが起動可能となる状態にて停止しますので、今しばらくお待ち下さい」という次回の起動に関するメッセージをユーザに通知してもよい。
次いで、制御部80は、強制停止をするか否かを判定する(S208)。判定の結果、制御部80は、システム停止処理の保留中に、再度ユーザからシステム停止処理を受けた場合(ステップS208での判定結果が、肯定「Y」)、強制停止をすると判定して、たとえ燃料電池20の暖機処理が途中であっても、システム停止処理の保留を解除し、強制的に燃料電池20への酸化ガスや燃料ガスの供給停止処理や掃気処理などのシステム停止処理を開始する(S210)。
一方、再度ユーザからシステム停止処理を受けなかった場合(ステップS208での判定結果が、否定「N」)、制御部80はステップS206以降の処理を繰り返す。その後、燃料電池20の暖機が完了すると(ステップS206での判定結果が、肯定「Y」)、制御部80は、システム停止処理を開始する(S210)。
なお、燃料電池20の暖機処理が行われていない場合には(ステップS202での判定結果が、否定「N」)、制御部80は、システム停止処理の開始を保留せずに、システム停止処理を開始する(S210)。
以上のように、本実施形態では、燃料電池20の暖機が十分に行われる前にユーザからシステム停止要求を受けた場合、制御部80は、燃料電池20の暖機が完了するまで、システム停止処理を禁止する。これにより、本実施形態によれば、システム停止時には、燃料電池20の暖機は十分に行われているため、システム停止後に燃料電池20が凍結することを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、システム停止処理の禁止状態で、再度システム停止処理を受けた場合、暖機処理の完了の有無に拘わらず強制的にシステム停止処理を行うことができるため、ユーザの要求に対して臨機応変に対応することができる。本実施形態によれば、例えば、次回のシステム起動時に外気温が凍結のおそれのない温度であることが予めユーザが分かっている場合、強制的にシステム停止処理を続行させることができる。よって、システム停止処理を禁止し燃料電池の発電を継続させることによる燃費の悪化を抑えることができる。なお、強制的にシステム停止処理を継続する場合には、次回の起動に時間がかかる旨などを示す警告をユーザに通知してもよい。
また、上記の実施形態では、暖機処理として、燃料電池20の暖機について説明した。しかし、燃料電池システム10を起動する際に暖機を行う部位は燃料電池20だけとは限らない。そのため、制御部80は、システム停止信号を受信した場合、燃料電池20以外の部位に対する暖機処理が実行されているか否かに基づいて、システム停止処理を保留するか否かを判定し、当該暖機処理が実行されていない場合のみシステム停止処理を続行してもよい。
さらに、上記の実施形態では、燃料電池20の暖機処理を実行中は、燃料電池20による発電などその他の機能についても継続する例について説明した。しかし、例えば上記に示した通り、冷却水を加熱するヒータなどの加熱装置を冷却路31近傍に配置しておき、当該加熱装置によって加熱された冷却水により燃料電池20を暖機する場合には、燃料電池20の暖機処理の際に燃料電池20による発電を継続しておく必要はない。よって、制御部80は、システム停止信号を受信した場合、所定の暖機処理のみ継続し、燃料電池20による発電等のその他の機能はシステム停止信号を受信した時点で停止処理を開始してもよい。
ところで、上記のように、システム停止処理では、酸化ガス系統においてバイパス流路78を介して乾燥した空気を燃料電池20に供給し、燃料電池20の内部の流路などに残っている水分を除去する掃気処理が行われる。ここで、水分の除去は、燃料電池20から持ち去られる水蒸気の量が多いほど適切に行われる。つまり、燃料電池20内部の温度が高いほど、燃料電池20へ供給される水蒸気の量が多く、単位時間あたりの水分の除去量が多い。逆に、燃料電池20内部の温度が低いほど、燃料電池20から持ち去られる水蒸気の量が少なく、単位時間あたりの水分の除去量が少ない。そのため、燃料電池20の暖機処理が完了している場合と、完了していない場合とでは、燃料電池20の内部に滞留している水分を掃気するのに要する時間は異なる。よって、燃料電池20の暖機処理が完了している場合の掃気処理の実行期間と、完了していない場合の掃気処理の実行期間とが同じであると、燃料電池20の暖機処理を中断して、システム停止処理を行った場合、掃気処理の時間が短く、燃料電池20の内部に滞留している水分を完全に掃気することができず、結果的にシステム停止後に、燃料電池20が凍結するおそれがあった。
そこで、制御部80は、燃料電池20の暖機処理が完了した後に行う掃気処理の実行期間よりも、燃料電池20の暖機処理を中断して行う掃気処理の実行期間を長くする。これにより、燃料電池20の内部温度が十分に高くない場合でも、燃料電池20の内部に滞留している水分をより多く掃気することができ、システム停止後の燃料電池20の凍結を抑制することができる。なお、上記では、酸化ガス系統における掃気処理の時間を調整する例について説明したが、システム停止処理において燃料ガス系統における掃気処理を行う場合には、同様に燃料ガス系統における掃気処理の時間を調整してもよい。
また、上記の通り、低温環境下において燃料電池システム10を起動する場合、燃料電池20の暖機処理にかかる時間などが長いため、燃料電池システム10が起動するまでの時間が長くなる。つまり、燃料電池システム10を起動する環境によって、起動までの時間が変動する。したがって、ユーザは、燃料電池システム10の起動が完了するまでの時間を把握するのが困難である。そこで、燃料電池システム10の起動完了するまでの時間をユーザに通知してもよい。
燃料電池システム10の起動に要する時間は、燃料電池20の内部の温度(冷却水の温度)が低いほど長くなる。そこで、制御部80は、図5に示すような参照マップを予め実験等に基づいて作成しておき保持しておく。制御部80は、システム起動信号を受信すると、参照マップを参照して、燃料電池20の内部の温度に応じた起動時間を推定し、画面などに表示することでユーザに通知する。通知の方法は、起動までの残り時間を表示してもよいし、図6(A)、(B)に示すように、起動開始を「0」、起動完了を「100」として、現在の起動状態を割合で表した情報を画面上に表示してもよい。また、起動開始、起動途中、起動完了などの複数の起動状態をそれぞれ色分けしたランプにより表示してもよい。このように、燃料電池システム10の起動までの時間をユーザに通知することで、ユーザの心理的な負担を低減することができる。なお、燃料電池システム10の起動に時間がかかるのは主に低温環境下である。そこで、外気温(あるいは冷却水温度、燃料電池温度など)が所定の温度以下の場合のみ、ユーザにシステムの起動までの時間を通知してもよい。
本実施形態における燃料電池システムの概略構成を示す図である。 本実施形態における燃料電池システムの配管系統を中心とするシステム構成を示す図である。 システム起動信号を受けた場合の制御部の処理手順を示すフローチャートである。 本実施形態における制御部がシステム停止信号を受信した場合における処理手順を示すフローチャートである。 冷却水温度と燃料電池システムの起動期間との関係を表す参照マップを示す図である。 燃料電池システムの現在の起動状態を割合で表した情報の一例を示す図である。
符号の説明
10 燃料電池システム、20 燃料電池、31 冷却路、33 ラジエタ、34 バルブ、35 ポンプ、41 燃料ガス流路、42 燃料ガス供給装置、43 遮断弁、44 圧力センサ、45 レギュレータ、46 遮断弁、51 循環流路、52 遮断弁、55 循環ポンプ、56 逆流阻止弁、61 排気流路、62 希釈器、63 排気弁、71 酸化ガス流路、72 カソードオフガス流路、73 酸化ガス供給装置、74 エアフィルタ、75 エアコンプレッサ、76 加湿器、77 圧力調整弁、78 バイパス流路、80 制御部、82 イグニションスイッチ、84 アクセルセンサ、P 圧力センサ、T 温度センサ。

Claims (6)

  1. 燃料電池システムであって、
    起動可能な温度まで暖機処理を実行する暖機処理手段と、
    システム起動要求に応じて前記暖機処理手段を駆動するとともに、システム停止要求に応じて前記暖機処理手段を含むシステムの駆動を停止する制御手段であって、前記暖機処理手段による前記暖機処理が実行中である間は前記システム停止要求によるシステム駆動の停止を禁止する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記システム停止要求に続く再度のシステム停止要求が入力された場合に、前記暖機処理の実行によらず前記システム駆動を停止することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御手段による制御に基づいて、前記システム停止要求に応じて所定部位の水分を除去する掃気処理を実行する掃気処理手段を備え、
    前記制御手段は、前記システムの駆動を停止した場合に、前記所定部位の温度に応じ、前記温度が低いほど前記掃気処理手段による前記掃気処理の実行時間が長くなるように調整することを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御手段による制御に基づいて、前記システム停止要求に応じて所定部位の水分を除去する掃気処理を実行する掃気処理手段を備え、
    前記制御手段は、前記暖機処理が完了した後に前記システムの駆動を停止した場合よりも前記掃気手段による前記掃気処理の実行時間が長くなるように調整することを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御手段は、前記システム停止要求によらずに前記システムの駆動を継続した場合に、次回の起動に関する情報を出力することを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御手段は、前記再度のシステム停止要求に応じて前記システムの駆動を停止した場合に、所定の警告を出力することを特徴とする燃料電池システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の燃料電池システムを搭載し、前記システム起動要求及び前記システム停止要求がイグニッションキー操作により前記制御手段に供給されることを特徴とする車両。
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JP2009301897A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム及びその運転方法
JP2013054842A (ja) * 2011-09-01 2013-03-21 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2020129477A (ja) * 2019-02-08 2020-08-27 本田技研工業株式会社 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法

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