JP2006309975A - 燃料電池システム - Google Patents

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光浩 小久保
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仁 五十嵐
Hiromasa Sakai
弘正 酒井
Masatoshi Iio
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Abstract

【課題】 アイドルストップ解除後に燃料電池の暖機を不要とし、アイドルストップ中の燃料電池内水蒸気の凝縮による水詰まりを防止し、再起動時の起動時間を短縮し、燃料電池の出力立ち上がり時間を短縮するとともに燃費性能低下を防止する。
【解決手段】 コントローラ40は、燃料電池システム1全体を制御するとともに、要求負荷が所定以下となったときに、燃料電池温度Tfcが第1所定値T1を超えていれば燃料電池2のアイドルストップを行う。燃料電池温度は、燃料電池2の冷媒入口温度Tiと冷媒出口温度Toの平均値として算出する。アイドルストップ中に燃料電池温度Tfcが第2所定値T2(T2<T1)以下となったときに、アイドルストップからアイドル発電に復帰し、補機(水素循環ポンプ、コンプレッサ16、冷媒ポンプ37)消費電力相当分を燃料電池2で発電して、燃料電池2の温度低下を防止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無負荷時または低負荷時の一時発電停止であるアイドルストップを行う燃料電池システムに関する。
燃料電池は、水素ガスなどの燃料ガスと酸素を有する酸化ガスとを電解質を介して電気化学的に反応させ、電解質両面に設けた電極間から電気エネルギを直接取り出すものである。特に固体高分子電解質を用いた固体高分子型燃料電池は、動作温度が低く、取り扱いが容易なことから電動車両用の電源として注目されている。
すなわち、燃料電池車両は、水素貯蔵装置や水素発生装置を車両に搭載し、そこから供給される水素と、酸素を含む空気とを燃料電池に送り込んで反応させ、燃料電池から取り出した電気エネルギで駆動輪につながるモータを駆動するものであり、排出物質は水だけであるという究極のクリーン車両である。
このような燃料電池車両においても、内燃機関車両と同様なアイドルストップが考えられる。燃料電池の発電効率が低い低負荷領域あるいは無負荷領域では、燃料電池の発電を一時停止させ、2次電池から所要電力を供給する。そして、燃料電池に発電余力があるときに2次電池へ充電することにより、総合的な燃費効率が向上する。
ところで、固体高分子型燃料電池は、使用する材料の耐熱温度や発電効率から好ましい運転温度があり、燃料電池から発生する反応熱を除去しなければ、運転温度を超えてしまう。このため、例えば、特許文献1記載の技術では、燃料電池内の冷却通路と熱交換器との間で冷媒を循環させて冷却していた。
特開平7−169478号公報(第3頁、図1)
しかしながら上記従来技術にアイドルストップを適用して、アイドルトップ中に冷却ポンプを停止させると、冷却系の各構成要素と外気との熱抵抗や熱容量の相違から、冷媒の温度ムラが生じる。例えば、熱抵抗の小さな熱交換器中の冷媒は、燃料電池内の冷媒より温度低下が早くなる。このような温度ムラが大きくなった状態でアイドルストップを解除すると、冷却ファンの制御にハンチングが生じたり、再度暖気運転が必要となるという問題点があった。
上記問題点を解決するために本発明は、要求出力が所定値以下となったときに燃料電池の発電を一時停止するアイドルストップ可能な燃料電池システムにおいて、前記燃料電池の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段が検出した温度が第1所定値以下のとき、アイドルストップを禁止する制御手段と、を備えたことを要旨とする。
本発明によれば、燃料電池の温度が第1所定値以下の時に、アイドルストップを禁止するので、アイドルストップ解除後に燃料電池の暖機を不要とし、アイドルストップ中の燃料電池内水蒸気の凝縮による水詰まりを防止し、再起動時の起動時間を短縮し、燃料電池の出力立ち上がり時間を短縮するとともに燃費性能低下を防止することができるという効果がある。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。尚、以下に説明する実施例は、特に限定されないが、本発明を燃料電池車両に適用した実施例である。
図1は、本発明に係る燃料電池システムの実施例の全体構成を示する概略図である。燃料電池システム1は、例えばアノード3とカソード4との間に固体高分子電解質を挟持した燃料電池2、燃料改質装置や水素貯蔵装置等により水素をアノード3に供給する水素供給装置5、水素遮断弁6、水素圧力調整弁7、水素供給配管8、アノード圧力センサ9、水素循環流路10、水素循環ポンプ11、パージ弁12、水素排出配管13、フィルタ14、空気流量計15、空気を圧縮するコンプレッサ16、冷却器17、カソード4からの排気の水分によりカソード4へ供給する空気を加湿する加湿装置18、空気供給配管19、カソード圧力センサ20、空気排出配管21、空気圧力調整弁22、燃料電池2の出力電圧をバッテリ24の電圧に変換するDC/DCコンバータ23、DC/DCコンバータ23から充電されるとともに燃料電池2の出力が不足するとき放電するバッテリ24、バッテリ24の充電状態(SOC)を検出するSOC検出器25、DC/DCコンバータ23及び/又はバッテリ24からの直流を交流に変換するインバータ26、インバータ26の交流で動作する車両駆動用モータ27、燃料電池2の出力電圧を検出する電圧センサ28、燃料電池2の各セル電圧または所定数のセルが直列接続された各セル群の電圧を検出するセル電圧センサ29、燃料電池システム1全体を制御するとともにアイドルストップ中の燃料電池電圧を高める操作を行う制御手段を兼ねるコントローラ(ECU)40を備えている。
水素供給装置5から供給される水素は、水素圧力調整弁7を経由して、アノード3に供給される。燃料電池2のアノード入口での水素の圧力は、アノード圧力センサ9で測定される。水素圧力調整弁7は、アノード圧力センサ9で測定される圧力が燃料電池2の要求出力に応じた圧力となるようにコントローラ40から制御される。通常はパージ弁12は閉じており、燃料電池2のアノード出口から排出される水素は、水素循環配管10及び水素循環ポンプ11によりアノード3の入口へ循環される。
燃料電池2内に水溢れが発生した場合、水素循環路内に不純物が蓄積した場合、燃料電池2の運転圧を低下させる場合などには、パージ弁12を開けて水素排出配管13から図示しない水素希釈装置等へ水素を排出する。
酸化剤ガスとなる空気は、フィルタ14により塵埃・有害化学物質が除去され、コンプレッサ9により圧縮される。コンプレッサ9が圧縮した空気は、冷却器17で冷却されて、加湿装置18へ供給される。加湿装置18は、例えば、高分子中空糸膜を用いた湿度交換装置であり、カソード4の排気が含む水蒸気を冷却器17からの空気に与えることで加湿する。加湿された空気は、空気供給配管19を介してカソード4へ供給される。カソード4の入口での空気圧力はカソード圧力センサ20で測定される。
燃料電池2を冷却する冷却系として、冷媒流路33、冷媒の熱を外気へ放出するラジエータ35、ラジエータ35をバイパスするバイパス流路36、ラジエータ35とバイパス流路36とを切り替えまたは流量比を可変できる三方弁34、冷媒をラジエータ35と燃料電池2との間で循環させる冷媒ポンプ37を備えている。冷媒としては、純水に非導電性の融点降下剤を溶解した不凍液が好ましい。
冷媒流路33の燃料電池2の入口側には、入口温度検出手段として入口温度センサ31、同出口側には、出口温度検出手段として出口温度センサ32が設けられている。また外気温度を検出する外気温度センサ30が設けられている。
アノード圧力センサ9、空気流量センサ15、カソード圧力センサ20、電圧センサ28、セル電圧センサ29、外気温度センサ30、入口温度センサ31、及び出口温度センサ32は、それぞれコントローラ40の入力端子に接続され、各検出信号をコントローラ40へ入力する。
また、水素遮断弁6、水素圧力調整弁7、水素循環ポンプ11、パージ弁12、コンプレッサ16、空気圧力調整弁22、三方弁34、及び冷媒ポンプ37は、それぞれコントローラ40の出力端子に接続され、コントローラ40が出力する制御信号により制御される。
コントローラ40は、入力された各センサの信号から燃料電池2の運転状態を判断し、燃料電池システム1全体を制御する。またコントローラ40は、図示しない車両走行制御装置から入力された燃料電池システム1に対する要求負荷に基づいて、燃料電池2のアイドルストップを制御する。
また、コントローラ40は、特に限定されないが本実施例では、CPUと、制御プログラムおよび制御マップ等の制御パラメータを予め記憶したROMと、作業用RAMと、入出力インタフェースとを備えたマイクロプロセッサで構成されている。
また、燃料電池2から取り出す電力は、DC/DCコンバータ23によって制御される。このDC/DCコンバータ23は、例えば入力電圧を昇圧及び降圧できる昇降圧型のDC/DCコンバータであり、燃料電池2が発電した電力をバッテリ24へ充電するとともに、インバータ26を介して車両駆動用モータ27へ供給する。
図2は、実施例におけるコントローラ40のアイドルストップ制御を説明するフローチャートであり、一定時間毎に実行されるものとする。尚本実施例では、後述されるアイドルストップ条件判定サブルーチン内で条件の成否に従って“1”または“0”に設定されるアイドルストップ条件フラグと、アイドルストップ中を示すアイドルストップフラグISFとを使用している。
図2において、まずステップ(以下、ステップをSと略す)10において、アイドルストップ条件の成否を判定をする。S10のアイドルストップ条件判定は、従来の燃料電池システムにおけるアイドルストップ条件を利用してもよいが、本実施例におけるアイドルストップ条件判定の一例は図3(a)を参照して後述される。次いでS20で、アイドルストップ条件フラグの値を判定し、アイドルストップ条件フラグ=0であれば、アイドルストップ条件が不成立としてS21へ進む。アイドルストップ条件フラグ=1であれば、条件成立としてS22へ進む。
S21では、アイドルストップ状態フラグISFをリセットしてS40へ進み、S40で通常の発電を行い、リターンする。
S22では、入口温度センサ31から燃料電池2の冷媒入口温度Ti、出口温度センサ32から燃料電池2の冷媒出口温度Toを読み込む。S23では、燃料電池温度Tfc=(1/2)×(Ti+To)を算出する。このように燃料電池2の冷媒入口温度Tiと冷媒出口温度Toの平均を燃料電池温度とすることにより、センサの設置が困難な燃料電池2の内部に温度センサを設けること無く、燃料電池の温度を計測することができる。
S24では、燃料電池温度Tfcが第1所定値T1以下であるか否かを判定する。第1所定値T1は、燃料電池システムの冷間起動時に暖機完了と判断する燃料電池温度(例えば、70〔℃〕)に通常のアイドルストップ継続時間(例えば、燃料電池車両では、平均信号待ち時間)で冷媒温度が低下する温度幅(例えば、3〔℃〕)より多少高めの温度幅(例えば、5〔℃〕)を加えた値(70+5=75〔℃〕)とする。
S24の判定で、燃料電池温度Tfcが第1所定値T1以下であれば、燃料電池システムの暖機が不十分として新たにアイドルストップすることを禁止、或いはアイドルストップ中であれば、アイドルストップを解除してアイドル発電へ移行するために、S29へ進む。このように本実施例では、燃料電池温度が第1所定値T1以下のときに、アイドルストップを禁止しているので、アイドルストップ解除後に、再度燃料電池システムの暖機を必要とすることが無くなり、またアイドルストップ中に燃料電池2内部の水蒸気が凝結してガス流路を閉塞することを防止できる。
S24の判定で、燃料電池温度Tfcが第1所定値T1を超えていれば、S25へ進み、既にアイドルストップ中か否かを判定するために、アイドルストップ状態フラグISFの値を判定する。S25の判定で、アイドルストップ状態フラグISFが“1”でなければ(0であれば)、S26へ進み、S23で算出した燃料電池温度Tfcをアイドルストップ開始時の燃料電池温度Tfc0 として記憶する。次いで、S27でアイドルストップ状態フラグISFを“1”にセットし、S30へ進んでアイドルストップを実行する。
S25の判定で、アイドルストップ状態フラグISFが“1”であれば、S28へ進み、燃料電池温度Tfcが第2所定値T2(ここで、T2<T1)を超えているか否かを判定する。第2所定値T2は、アイドルストップ移行可能な温度である第1所定温度T1より低い温度であり、これ以下の温度に燃料電池温度が低下すれば、アイドルストップから通常発電への復帰時に燃料電池内に凝結した水分の排出等のために再起動が遅れたり、燃費性能が低下する温度を実験的に求めた値であり、例えば、70〔℃〕である。
S28の判定で、燃料電池温度Tfcが第2所定値T2を超えていれば、S60へ進み、燃料電池システムのアイドルストップを継続して、リターンする。
S28の判定で、燃料電池温度Tfcが第2所定値T2以下であれば、S29へ進み、アイドルストップ状態フラグISFを“0”にリセットし、S50でアイドル発電へ移行する。S50のアイドル発電は、例えば、水素圧力調整弁7、コンプレッサ16から燃料電池2へ水素及び空気を小流量で或いは間歇的に供給するとともに、水素循環ポンプ11、冷媒ポンプ37を小流量で或いは間歇的に駆動し、補機(コンプレッサ16、水素循環ポンプ11、冷媒ポンプ37)駆動電力分相当を燃料電池2で発電する状態である。この燃料電池2のアイドル発電による反応熱が燃料電池2の内部で発生するので、燃料電池2の更なる温度低下を防止することができる。
図3(a)は、図2のS10であるアイドルストップ条件判定サブルーチンの一例を説明するフローチャートである。アイドルストップ条件判定が開始されると、まずS11で燃料電池システムに対する要求出力Prq〔W〕が検出または算出される。燃料電池車両の場合、例えば、車速とアクセルペダルの操作量(要求トルク)から要求出力Prqを算出する。次いでS12でSOC検出器25からバッテリ24のSOCを読み込み、S13でSOCに基づいて制御テーブルと参照してバッテリ24から取り出し可能な出力Pbt〔W〕を算出する。SOC検出器25は、例えばバッテリ24の最大容量に対する充電量の比率として、SOC〔%〕を検出するものとする。バッテリ24の取出可能出力Pbtは、使用するバッテリの特性によって限定されるが、例えば、SOCが30〔%〕を超えていれば、最大取り出し可能電力とし、それ以下であれば、SOCの低下量に応じて減じることが好ましい。
次いで、S14で要求出力Prqが所定値P1未満であるか否かを判定する。要求出力がP1未満であれば、S15で要求出力Prqがバッテリ取出可能出力Pbtより小さいか否かを判定する。PrqがPbtより小さければ、燃料電池システム1をアイドルストップしてもバッテリ24から必要な出力を取り出せるので、S16へ進み、アイドルストップ条件フラグを“1”にセットして、リターンする。
S14、またはS15の判定が否であれば、S17へ進み、アイドルストップ条件フラグを“0”にリセットして、リターンする。
図3(b)は、図2のS30であるアイドルストップ実行サブルーチンの一例を説明するフローチャートである。アイドルストップ実行が開始されると、まずS31で水素圧力調整弁7を閉じてアノード3への新規水素供給を停止するとともに、パージ弁12が開いていれば閉じる。S32でコンプレッサ16を停止してカソード4へ空気供給を停止するとともに、空気圧力調整弁22を閉じる。次いで、S33でDC/DCコンバータ23による電力取り出しを停止し、S34で水素循環ポンプ11を停止させる。次いでS35で、冷媒ポンプ37及び図1には図示されないラジエータファンを停止し、S36でアイドルストップ中の経過時間を計測するタイマのカウントを開始して、リターンする。
図4は、アイドルストップ継続中の冷媒ポンプ制御を説明するフローチャートであり、図2のS60の処理から呼び出されて実行される。まず、S61では、入口温度センサ31から燃料電池2の冷媒入口温度Ti、出口温度センサ32から燃料電池2の冷媒出口温度Toを読み込む。S62では、燃料電池温度Tfc=(1/2)×(Ti+To)を算出する。
S63では、第3所定値T3との温度差(To−Ti)が第3所定値T3以上であるか否かを判定する。第3所定値T3は、燃料電池2の定格運転時における冷媒入口温度Tiと冷媒出口温度Toとの温度差(例えば、10〜20〔℃〕)より小さい値であり、且つアイドルストップを解除してアイドル発電、または通常発電を再開したときに、アイドルストップ中の冷媒通路の放熱特性の差異により生じる冷媒の温度ムラにより、燃料電池2に悪影響を与えたり、図1には示されないラジエタファンの駆動制御にハンチング(所定温度以上で駆動、所定温度未満で停止の頻繁な繰り返し)が生じない温度差を実験的に求めた値であり、例えば燃料電池車両では、5〔℃〕である。
S63の判定で、温度差(To−Ti)が第3所定値T3以上であれば、冷媒温度差を縮小させるために、S68へ進む。S63の判定で、温度差(To−Ti)が第3所定値T3未満であれば、S64へ進み、アイドルストップ開始時の燃料電池温度Tfc0 から、S62で算出した現在の燃料電池温度Tfcまでの温度低下幅(Tfc0 −Tfc)が所定値ΔTを超えているか否かを判定する。温度低下幅(Tfc0 −Tfc)が所定値ΔTを超えていれば、冷媒温度を均一化するためにS68へ進む。ここで、温度低下幅を判定するための所定値ΔTは、アイドルストップを解除してアイドル発電、または通常発電を再開したときに、アイドルストップ中の冷媒通路の放熱特性の差異により生じる冷媒の温度ムラにより、燃料電池2に悪影響を与えたり、図1には示されないラジエタファンの駆動制御にハンチング(所定温度以上で駆動、所定温度未満で停止の頻繁な繰り返し)が生じない温度を実験的に求めた値であり、例えば燃料電池車両では、5〔℃〕である。
S64の判定で、温度低下幅(Tfc0 −Tfc)が所定値ΔTを超えていなければ、S65へ進み、アイドルストップ中の経過時間を計時するタイマのカウントが所定時間Δtを超えているか否かを判定する。この所定時間Δtは、アイドルストップを解除してアイドル発電、または通常発電を再開したときに、アイドルストップ中の冷媒通路の放熱特性の差異により生じる冷媒の温度ムラにより、燃料電池2に悪影響を与えたり、図1には示されないラジエタファンの駆動制御にハンチング(所定温度以上で駆動、所定温度未満で停止の頻繁な繰り返し)が生じない時間を実験的に求めた値であり、例えば燃料電池車両では、1〔min〕である。
S65の判定で、タイマのカウントが所定時間Δtを超えていれば、冷媒温度を均一化するためにS68へ進む。タイマのカウントが所定時間Δtを超えていなければ、S66へ進み、冷媒ポンプ37が作動していればこれを停止、または停止状態を継続し、S67でタイマカウント(タイマの更新)を実行してリターンする。
S68では、冷媒ポンプ37を作動させるとともに三方弁34をバイパス流路36側に切替、または冷媒ポンプ37の作動及び三方弁34の状態を継続し、S69でアイドルストップ経過時間を計測するタイマをクリアしてリターンする。
本発明に係る燃料電池システムの実施例を説明するシステム構成図である。 実施例におけるアイドルストップ制御を説明するフローチャートである。 (a)アイドルストップ条件の判定処理、(b)アイドルストップの実行処理をそれぞれ説明するフローチャートである。 アイドルストップ継続中の冷媒ポンプ制御を説明するフローチャートである。
符号の説明
1:燃料電池システム
2:燃料電池
3:アノード
4:カソード
5:水素供給装置
7:水素圧力調整弁
8:水素供給配管
9:アノード圧力センサ
10:水素循環配管
11:水素循環ポンプ
12:パージ弁
13:水素排出配管
14:フィルタ
15:空気流量センサ
16:コンプレッサ
17:冷却器
18:加湿装置
19:空気供給配管
20:カソード圧力センサ
21:空気排出配管
22:空気圧力調整弁
23:DC/DCコンバータ
24:バッテリ
25:SOC検出器
26:インバータ
27:車両駆動用モータ
28:電圧センサ
29:セル電圧センサ
30:外気温度センサ
31:入口温度センサ
32:出口温度センサ
33:冷媒流路
34:三方弁
35:ラジエータ
36:バイパス流路
37:冷媒ポンプ
40:コントローラ

Claims (7)

  1. 要求出力が所定値以下となったときに燃料電池の発電を一時停止するアイドルストップ可能な燃料電池システムにおいて、
    前記燃料電池の温度を検出する温度検出手段と、
    該温度検出手段が検出した温度が第1所定値以下のとき、アイドルストップを禁止する制御手段と、を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. アイドルストップ中に前記温度検出手段が検出した温度が第1所定値より小さい第2所定値以下となったときに、前記制御手段は、前記燃料電池をアイドルストップ状態から発電状態に復帰させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記温度検出手段が検出する温度は、燃料電池を冷却する冷媒の温度であることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記温度検出手段として、燃料電池の冷媒入口の温度を検出する入口温度検出手段と燃料電池の冷媒出口の温度を検出する出口温度検出手段と、を備え、
    前記冷媒出口と前記冷媒出入口との温度差が第3所定値以上のときに、前記制御手段は、アイドルストップ中であっても前記冷媒を循環させることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記制御手段は、アイドルストップ中に所定条件が成立すれば、前記冷媒を循環させることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  6. 前記所定条件とは、アイドルストップ開始からの経過時間が所定時間を超えたことであることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システム。
  7. 前記所定条件とは、アイドルストップ開始時の前記冷媒温度に対する冷媒温度の低下が所定値を超えたときであることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システム。
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