JP2004039551A - 燃料電池システムの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池スタックに供給するガス温度が急低下する場合であっても燃料電池スタック内の水詰まりによる発電効率の低下を防止する。
【解決手段】燃料電池スタック11を通常運転するに際して、燃料電池スタック11に燃料ガス及び酸化剤ガスを供給して発電させ、燃料電池スタック11を発電させているときに、燃料電池スタック11内の燃料ガス流路に凝縮水が溜まる水詰まりの発生を、冷却水温度検出部12により検出した冷却水温度に基づいて水詰まり予測部13によって予測する。そして、この燃料電池システム2では、水詰まりが発生すると予測した場合に、閉状態にしていた燃料ガス排出弁15を開状態にすることで、燃料ガス流路中の凝縮水を燃料ガスと共に排出する。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載され燃料電池スタックにより発電した電力をモータに供給して駆動トルクを発生させる燃料電池システムを制御する制御装置に関し、特に、燃料電池スタック内の滞留水を除去する燃料電池システムの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の燃料電池システムでは、燃料電池スタックにて発電反応を発生させるためには、イオン交換膜を通してイオンが移動するための媒体として水分が必要であるために、燃料ガス及び酸化ガスを加湿した状態にて供給することが多い。
【0003】
このような燃料電池システムでは、理想的には燃焼ガス及び酸化ガスの湿度を100%にして余剰水が無い状態であることが望ましいが、現実的には加湿水の余剰分や燃料電池スタックでの発電に伴う生成水などにより燃料電池スタック内のガス流路の水分が余剰になることが多い。ガス流路内の水分が多くなると、イオン交換膜へのガス浸透の妨げになり、セル電圧の低下を招き、燃料電池スタックの発電効率が低下する。
【0004】
これに対し、例えば特開2001−307757号公報にて開示されている技術では、燃料電池スタックの平均単セル発電量に対して最低セル電圧があまりに低くなっているときには、燃料電池スタックのガス流路の水分が過剰になっていると判断して、燃料電池スタックに連通したパージ弁にて燃料ガスのパージを行っている。
【0005】
また、従来の燃料電池システムでは、燃料電池スタックが発電に伴い熱を発生するが、固体高分子膜で効率良く発電させるための作動温度が限られているので、燃料電池スタックに冷却水を流し、燃料電池スタックを所定温度に保つ必要がある。ここで、燃料電池スタック内では最もガス温度の上昇が大きいので、ガス温度を下げるために、冷却水流路をガス流路に出来るだけ近くに配設してガスの近くに冷却水を流す必要があり、燃料ガスと冷却水とを多孔質の膜を隔てて流すものがある。
【0006】
更に、従来の燃料電池システムでは、燃料電池スタックを自動車に搭載する場合、冷却水を車両前部に設けられたラジエータによる通過風で冷却して燃料電池スタックに供給することが多い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、燃料電池車両が高速道路などを継続して走行すると、燃料電池スタックの発電量の大きい状態が継続するために冷却水温度が高温になることがある。しかし、このような冷却水が高温な状態から惰性走行に切り替わると、燃料電池スタックでの発電量の低下に伴い冷却水を暖める熱量が小さくなるために、冷却水温度が急激に下がる時などがある。特に、車両速度が高い場合にはラジエータの通過風速が大きく冷却水温度が急激に下がる場合がある。
【0008】
このような状況では、燃料電池スタック内のガス流路のガスも急激に温度が低下し、燃料電池スタックに送られるガス中の水蒸気が大量に凝縮して液水となって燃料電池スタックに流れ込むことがある。この場合、ガス流路に液水が流れ込むとイオン交換膜へのガス浸透の妨げとなって急激に発電効率が低下することがあり、燃料ガスのパージを行っても燃料電池スタックの発電効率を回復できない可能性がある。
【0009】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、燃料電池スタックに供給するガス温度が急低下する場合であっても発電効率の低下を防止することができる燃料電池システムの制御装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電解質膜を酸化剤極と燃料極とにより挟んで構成され、上記酸化剤極側に酸化剤ガスが供給されると共に、上記燃料極側に燃料ガスが供給されて発電する燃料電池スタックに、燃料ガス流路を介して燃料ガスを供給すると共に酸化剤ガス流路を介して酸化剤ガスを供給して発電させ、必要に応じて燃料電池スタックの燃料ガス排出流路に設けられた燃料ガス排出弁を開閉制御する燃料電池システムを制御する制御装置に適用される。
【0011】
この燃料電池システムの制御装置では、燃料電池システムを通常運転するに際して、燃料電池スタックに燃料ガス及び酸化剤ガスを供給して発電させ、燃料電池スタックを発電させているときに、燃料電池スタック内の燃料ガス流路に凝縮水が溜まる水詰まりの発生を予測する。そして、この燃料電池システムの制御装置では、水詰まりが発生すると予測した場合に、閉状態にしていた燃料ガス排出弁を開状態にすることで、燃料ガス流路中の凝縮水を燃料ガスと共に排出することで、上述の課題を解決する。
【0012】
【発明の効果】
本発明に係る燃料電池システムの制御装置によれば、燃料電池スタック内の燃料ガス流路に凝縮水が溜まる水詰まりの発生を予測し、水詰まりが発生すると予測した場合に、閉状態にしていた燃料ガス排出弁を開状態にするので、燃料電池スタックに供給するガス温度が急低下する場合であっても発電効率の低下を防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
本発明は、例えば図1に示すように構成された燃料電池車両1に搭載される燃料電池システム2に適用される。
【0015】
[第1実施形態]
[燃料電池車両1の構成]
この燃料電池車両1は、燃料電池システム2にて発電した電力を電源とし、発電電力によってモータ3を駆動することで走行する。この燃料電池車両1は、走行時において走行風を車両前方から取り込み、車両前方に設けたラジエータ4にて燃料電池システム2内に循環させる冷却水を冷却する。そして、この燃料電池車両1では、燃料電池システム2の発電動作時には、ポンプ5を駆動してラジエータ4にて冷却した冷却水を循環させている。
【0016】
燃料電池システム2は、その機能的な構成を図2に示すように、電解質膜を酸化剤極と燃料極とにより挟んで構成され、酸化剤極側に酸化剤ガスが供給されると共に、燃料極側に燃料ガスが供給されて発電する燃料電池スタック11を備える。本例では、燃料電池スタック11に燃料ガスとして水素ガスを供給し、酸化剤ガスとして空気を供給する場合について説明する。
【0017】
この燃料電池システム2では、燃料電池車両1の走行時において、燃料電池スタック11の燃料極11a及び酸素極11bに燃料ガス及び空気を供給している。このとき、燃料電池システム2では、冷却水温度検出部12にて循環させている冷却水温度を検出し、この冷却水温度から水詰まり予測部13にて燃料電池スタック11内部の水詰まりを予測する。この水詰まり予測部13にて水詰まりの発生を予測した場合には、燃料ガス排出制御部14によって燃料電池スタック11内の燃料ガス流路から凝縮水を外部に排出するように燃料ガス排出弁15を開状態にする。
【0018】
「燃料電池システム2の具体的な構成」
つぎに、燃料電池システム2の具体的な構成について図3を参照して説明する。なお、本例では、燃料ガスとなる水素を直接保有する方式のものについて説明する。
【0019】
この燃料電池システム2は、高分子膜を酸素極11bと燃料極11aとにより挟んで構成された燃料電池スタック11の燃料極11a側に燃料ガスの水素を供給すると共に、酸素極11b側に酸化剤ガスの空気を供給することで燃料電池スタック11を発電させる。この燃料電池スタック11は、内部に水素ガス流路、空気流路、冷却水配管が設けられる。
【0020】
水素ガスは、水素貯蔵タンク21にて圧縮されて高圧状態で保有されている。この燃料電池システム2では、燃料電池スタック11を発電させるに際して、水素圧力制御弁22にて減圧して燃料電池スタック11と挿通した水素ガス管路に送る。なお、本例では、本図では水素貯蔵タンク21と水素圧力制御弁22を直接挿通した場合を示したが、実際は一度減圧するための別の弁を中間に設けても良い。
【0021】
水素ガスは、燃料電池スタック11に向かって送られると、エゼクタ循環装置23に供給される。このエゼクタ循環装置23では、水素貯蔵タンク21からの水素ガスと燃料電池スタック11にて使用されずに排出された水素ガスとを混合して燃料電池スタック11に供給する。エゼクタ循環装置23から燃料電池スタック11に向かって送られた水素ガスは、水回収装置24によって含有する水分が回収される。ここで、水素ガスは、エゼクタ循環装置23から燃料電池スタック11までの配管の放熱冷却等により水蒸気が凝結して水分となることが多いので、燃料電池スタック11入り口に水素ガスと水素ガス中の水分とが水回収装置24により分離される。
【0022】
そして、燃料電池スタック11では、供給された水素ガスを燃料極11aにて消費し、消費せずに余った水素ガスをエゼクタ循環装置23に向かって送る。ここで、燃料電池スタック11の水素排出側とエゼクタ循環装置23との間には、水素ガス中の凝縮水を回収するための凝縮水回収装置25が設けられている。
【0023】
また、燃料電池スタック11の水素ガス排出側には、開閉弁からなる水素ガス排出弁26が設けられている。この水素ガス排出弁26は、燃料電池スタック11の電力出力要求が急に小さくなったり、燃料電池スタック11の運転を停止するときに、循環管路中の水素ガスが燃料電池スタック11にて消費しきれなくなる場合に、開状態とされる。これにより水素ガス排出弁26は、循環管路中の水素ガスを外部に放出する。
【0024】
なお、水素ガス排出弁26としては、制御を簡単にするために開閉弁を用いることが多いが、開度を制御可能な流量圧力制御弁を用いても良い。また、この水素ガス排出弁26は、上述の水素ガス排出弁26として機能する。
【0025】
一方、燃料電池システム2は、燃料電池スタック11を発電させるに際して、圧縮機27によって大気を取り込んで圧縮して燃料電池スタック11側に送る。ここで、圧縮機27で圧縮された空気は、高温になっているので、燃料電池スタック11で効率良く反応させるために、燃料電池スタック11の空気入り口に設けた空気冷却機28で冷却される。
【0026】
そして、燃料電池スタック11の酸素極11bで空気中の酸素分を消費して余った空気ガスは、燃料電池スタック11内で反応して生成され水分も含んでおり、水回収装置29にて水分が回収されて、燃料電池スタック11の空気排出側に設けられた空気圧力制御弁30を介して大気へ放出される。ここで、空気圧力は、空気圧力制御弁30の開度を調整することで制御される。また、燃料電池スタック11の空気排出側には、空気パージ弁31が設けられ、酸素極11b内の凝縮水を除去するに際して開状態となされる。
【0027】
また、燃料電池スタック11の温度調整をする冷却水は、沸点温度を高くしたエチレングリコールなどが使用される。冷却水は、ポンプ32で循環路へ送り出され、ラジエータやファンなどと組み合わせて温度を約一定に保つ温調器33を介して燃料電池スタック11に送られる。そして、冷却水は、燃料電池スタック11内での熱交換作用により燃料電池スタック11内の温度調整をする。このとき、燃料電池スタック11の冷却水入口付近に設けらた冷却水温度センサ34にて検出した冷却水温度に応じて温調器33の動作量を制御する。なお、ポンプ32は図1のポンプ5と同一であり、冷却水温度センサ34は上述の冷却水温度検出部12として機能し、温調器33にラジエータ4が含まれる。
【0028】
冷却水圧力は、燃料電池スタック11の出力電圧に応じて変化する水素ガス圧力及び空気圧力と略同値となるように調整される。このとき、ポンプ32の吐き出し流量が制御されることで冷却水圧力が調整される。
【0029】
なお、本例では、ポンプ32の吐き出し流量を制御することにより冷却水圧力も同時に制御する構成を説明したが、冷却水流路にオリフィス弁などを設けて、冷却水圧力を制御しても良い。
【0030】
燃料電池スタック11の発電により熱せられた冷却水は、ポンプ32に戻る前にリザーバタンク35に戻される。これにより、水撃のような急激な圧力変化を吸収したり、ポンプ32の流量のアキュムレータの働きをする。
【0031】
このような燃料電池システム2では、燃料電池スタック11を発電させるに際して、コントロールユニット36により水素圧力制御弁22の開度を調整すると共に、圧縮機27の動作量及び空気圧力制御弁30の開度を調整し、更に、ポンプ32及び温調器33の動作量を調整する制御信号を出力する。
【0032】
また、コントロールユニット36は、冷却水温度センサ34からのセンサ信号を読み込んで燃料電池スタック11の水詰まりを予測して水素ガス排出弁26を開閉制御する燃料ガス排出弁制御処理をすることで、上述の水詰まり予測部13及び燃料ガス排出制御部14として機能する。
【0033】
[燃料電池システム2による燃料ガス排出弁制御処理]
つぎに、上述した燃料電池システム2における燃料ガス排出弁制御処理の処理手順について図4を参照して説明する。この燃料ガス排出弁制御処理は、コントロールユニット36内部のタイマを使用して例えば等間隔(例えば10msec間隔)で実行される。
【0034】
コントロールユニット36は、先ず、ステップS1において、冷却水温度センサ34(冷却水温度検出部12)からのセンサ信号を読み込んで、冷却水温度T_LLCを検出してステップS2に処理を進める。
【0035】
ステップS2においては、コントロールユニット36により、今回の燃料ガス排出弁制御処理が燃料電池システム2を起動した最初の演算初期であるか否かを判定して、演算初期でないと判定した場合にはステップS3に処理を進め、演算初期であると判定した場合にはステップS4に処理を進める。
【0036】
ここで、コントロールユニット36は、燃料電池システム2を起動した直後には例えば演算処理判定フラグの値を「0」に設定しておき、一度演算処理であると判定した後には演算処理判定フラグの値を「1」に設定することで、ステップS2の判定をする。
【0037】
ステップS4においては、コントロールユニット36により、冷却水温度下降分ΔTを「0」に設定してステップS5に処理を進め、ステップS3においては、今回のステップS1にて検出した冷却水温度T_LLCと前回の処理にて検出した冷却水温度T_LLColdとの差分を演算してステップS5に処理を進める。ここで、前回の冷却水温度T_LLColdと比較して今回の冷却水温度T_LLCが低下した場合には、冷却水温度下降分ΔTは負の値となる。
【0038】
ステップS5においては、コントロールユニット36により、次回の燃料ガス排出弁制御処理のステップS3にて使用するために、今回の温度計測値T_LLCを前回の冷却水温度T_LLColdとしてメモリに格納しておいて、ステップS6に処理を進める。
【0039】
ステップS6においては、コントロールユニット36により、ステップS3又はステップS4にて設定した温度降下分ΔTが、予め定めた温度降下閾値dT_thlev以下であるか否かを判定することで、燃料電池スタック11内の水詰まりの発生を予測し、水素ガス排出弁26(水素ガス排出弁26)を開放するか否かを判定する。水素ガス排出弁26を開放すると判定したときにはステップS7に処理を進めて水素ガス排出弁26を開放する制御をし、水素ガス排出弁26を開放しないと判定したときには水素ガス排出弁26を開放せずに閉状態のままにしておく。
【0040】
この閾値dT_thlevは、冷却水温度T_LLCが前回の冷却水温度T_LLColdと比較して急速に低下したか否かを判定する値が設定されている。具体的には、この燃料ガス排出弁制御処理の処理間隔にも依存するが、例えば1秒間隔に1℃の割合の温度低下となったと判定したら、燃料電池スタック11の急激な温度低下により内部に凝縮水が発生する可能性があり、燃料電池スタック11の水詰まりが発生すると予測する。
【0041】
このような燃料ガス排出弁制御処理を行う燃料電池システム2によれば、図5に示すように、時刻t1以前では図5(a)の燃料電池スタック11の出力電力はV1の高負荷状態にあり、冷却水温度はT1となっている。このとき、燃料電池スタック11から出力電力V1がモータ3に印加されることで、燃料電池車両1が加速して図5(c)に車速が徐々に高くなる状態となっている。
【0042】
そして、時刻t1にて燃料電池車両1の加速を中止して惰性走行を開始する車両操作がなされた場合、コントロールユニット36は、燃料電池スタック11の出力電圧を低くするために、水素圧力制御弁22を制御して水素ガス供給流量及び水素ガス圧力を小さくし、圧縮機27及び空気圧力制御弁30を制御して空気供給流量及び空気圧力を小さくし、更に、ポンプ32を制御して冷却水循環流量を減らす。すると、時刻t1において燃料電池スタック11の出力電力がV1からV2に低下開始し(図5(a))、最小セル電圧が上昇開始する(図5(d))。
【0043】
その後、時刻t2にて燃料電池スタック11の出力電力がV1からV2に急激に低下すると、依然車両速度が高い状態であるので冷却水温度がT1から急激に低下し始める。このとき、コントロールユニット36では、上述のステップS3にて冷却水温度下降分ΔTを演算した結果、冷却水温度下降分ΔTが閾値dT_thlevよりも小さいと判定することで水詰まりの発生を予測して時刻t3にて水素ガス排出弁26を開状態にする(図5(e))。
【0044】
これにより、時刻t2以降に冷却水温度が低下して燃料電池スタック11の燃料ガス流路に凝縮水が生成された場合であっても、時刻t3にて凝縮水を外部に排出する。
【0045】
これに対し、最小セル電圧を検出して、最小セル電圧が低下した場合に水詰まりが発生したと判定して時刻t11にて水素ガス排出弁26を開状態にする比較例では、図5(d)に示すように、時刻t2以降の冷却水温度の急低下により凝縮水が発生した後に最小セル電圧が低下し始めるために、最小セル電圧がある程度低下してからでないとパージを開始することができない。したがって、比較例では、燃料ガス流路の凝縮水が一度に大量に流れるような場合では、セル電圧低下が急速になり、セル電圧が「0」になる恐れがある。
【0046】
[第1実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、第1実施形態に係る燃料電池システム2によれば、冷却水の温度が低下したり、燃料電池スタック11の出力電圧が低下した時点で、燃料電池スタック11内の燃料ガス流路中に大量の凝縮水が生成されることを予測して水素ガス排出弁26を開状態にするので、凝縮水が燃料電池スタック11に滞留するのを防止してセル電圧低下等を避けることができ、発電効率の低下を最小限に防止することができる。
【0047】
[第2実施形態]
つぎに、第2実施形態に係る燃料電池システムについて説明する。なお、上述の第1実施形態と同様の部分については同一符号、同一ステップ番号を付することによりその詳細な説明を省略する。
【0048】
第2実施形態に係る燃料電池システム2は、図6に示すように、燃料電池車両1の外気温を検出する外気温検出部41、車両速度を検出する車速検出部42、燃料電池スタック11の出力を検出するスタック出力検出部43を備える点で第1実施形態とは異なる。
【0049】
この燃料電池システム2では、コントロールユニット36(水詰まり予測部13)にて水詰まりを予測するに際して、外気温検出部41にて検出した外気温、車速検出部42にて検出した車速、スタック出力検出部43にて検出したスタック出力を用いる。
【0050】
以下に、第2実施形態における燃料ガス排出弁制御処理について図7を参照して説明する。
【0051】
先ず、ステップS11においては、コントロールユニット36により、スタック冷却水温度T_LLCに加えて、燃料電池スタック出力Pw_STACK、車両速度VSP、外気温T_ambを読み込んで、ステップS2に進める。
【0052】
ステップS2にて初期演算と判定した場合にはステップS13にてスタック出力降下分ΔPwを「0」に設定して、初期演算でないと判定したときにはスタック出力降下分ΔPwを演算する。ここで、コントロールユニット36は、前回の燃料電池スタック出力Pw_STACKoldとステップS11にて検出した燃料電池スタック出力Pw_STACKとの差分を演算してスタック出力降下分ΔPwを演算し、ステップS14にて次回の処理のために今回の燃料電池スタック出力Pw_STACKを記憶しておく。
【0053】
次のステップS15においては、コントロールユニット36により、スタック出力降下分ΔPwが、予め定めたスタック出力低下閾値dPw_thlev以下であるか否かを判定する第1水詰まり予測処理をする。Δ燃料電池スタック出力Pw_STACKがスタック出力低下閾値dPw_thlev以下である場合にはステップS16に処理を進め、スタック出力降下分ΔPwがスタック出力低下閾値dPw_thlev以下でない場合にはステップS8にて水素ガス排出弁26を閉状態のままにする。
【0054】
ここで、スタック出力低下閾値dPw_thlevは、燃料電池スタック出力Pw_STACKが前回の燃料電池スタック出力Pw_STACKoldと比較して急速に低下したか否かを判定する値が設定されている。具体的には、この燃料ガス排出弁制御処理の処理間隔にも依存するが、例えば1秒間隔に30kW程度の出力低下となったと判定したら、燃料電池スタック11の発熱量が急に低下したと判定する。
【0055】
次のステップS16においては、コントロールユニット36により、ステップS11にて検出した車両速度VSP、冷却水温度T_LLC及び外気温T_ambの関係から燃料電池スタック11の水詰まりの発生を予測する。このとき、コントロールユニット36は、図8に示すような、外気温T_ambごとに設定した車両速度VSPと冷却水温度T_LLCとの関係を記述したマップデータを参照する。
【0056】
このマップデータは、外気温T_ambごとに車両速度VSPに対する冷却水温度T_LLCの特性が設定されている。本例では、例えば、外気温T_ambが高温域での車両速度VSPに対する冷却水温度T_LLCの特性A、外気温T_ambが中温域での車両速度VSPに対する冷却水温度T_LLCの特性B、外気温T_ambが低温域での車両速度VSPに対する冷却水温度T_LLCの特性Cを設定している。
【0057】
コントロールユニット36では、外気温T_ambごとの各特性において、車両速度VSPに対する冷却水温度T_LLCよりもステップS11にて検出した冷却水温度T_LLCが高い場合には水詰まり発生予測フラグfPURGEの値を「1」に設定し、車両速度VSPに対する冷却水温度T_LLCよりもステップS11にて検出した冷却水温度T_LLCが低い場合には水詰まり発生予測フラグfPURGEの値を「0」に設定する。すなわち、コントロールユニット36では、車両速度VSPが大きく、車両速度VSPに対する冷却水温度T_LLCが高いほど凝縮水が発生する可能性が高く、水詰まりが発生する可能性が高いことを利用して、水詰まりの発生を予測する。
【0058】
次のステップS17においては、ステップS16にて設定した水詰まり発生予測フラグfPURGEの値が「1」か否かを判定する第2水詰まり予測処理をする。水詰まり発生予測フラグfPURGEの値が「1」であると判定した場合には水詰まりが発生すると予測してステップS7にて水素ガス排出弁26を開放してパージする。一方、水詰まり発生予測フラグfPURGEの値が「1」でないと判定した場合には水詰まりが発生しないと予測してステップS8にて水素ガス排出弁26を閉状態のままにしておく。
【0059】
このような第2実施形態に係る燃料電池システム2によれば、燃料電池スタック出力Pw_STACKが急低下した場合、車両速度VSP、外気温T_ambに対する冷却水温度T_LLCの関係によって水詰まりの発生を予測するので、冷却水が低下して水素ガスの温度が下がる前に凝縮水による発電低下を予測することができる。したがって、この燃料電池システム2によれば、燃料電池スタック11の発電効率の低下をさらに確実に防止することができる。
【0060】
[第3実施形態]
つぎに、第3実施形態に係る燃料電池システム2について説明する。なお、上述の実施形態と同様の部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
【0061】
第3実施形態に係る燃料電池システム2は、図9に示すように、燃料電池車両1のアクセル開度を検出するアクセル開度検出部51を備える点で上述の実施形態とは異なる。この燃料電池システム2では、コントロールユニット36(水詰まり予測部13)にて水詰まりを予測するに際して、アクセル開度検出部51にて検出したアクセル開度を用いる。
【0062】
以下に、第3実施形態に係る燃料ガス排出弁制御処理について図10を参照して説明する。
【0063】
この燃料ガス排出弁制御処理では、先ず、ステップS21において、冷却水温度T_LLC、車両速度VSP及び外気温T_ambに加えて、アクセル開度検出部51からのセンサ信号をコントロールユニット36にて読み込んで、アクセル操作量APOを検出してステップS2に処理を進める。
【0064】
次にコントロールユニット36では、ステップS2にて初期演算と判定した場合にはステップS23にてアクセル操作量降下分ΔAPOを「0」に設定して、初期演算でないと判定したときにはステップS22にてアクセル操作量降下分ΔAPOを演算する。ここで、コントロールユニット36は、前回のアクセル操作量APOoldとステップS21にて検出したアクセル操作量APOとの差分を演算してアクセル操作量降下分ΔAPOを演算し、ステップS24にて次回の処理のために今回のアクセル操作量APOを記憶しておく。
【0065】
次のステップS25においては、コントロールユニット36により、アクセル操作量降下分ΔAPOが、予め定めたアクセル操作量降下閾値dAPO_thlev以下であるか否かを判定する第1水詰まり予測処理をする。アクセル操作量降下分ΔAPOがアクセル操作量降下閾値dAPO_thlev以下である場合にはステップS16に処理を進め、アクセル操作量降下分ΔAPOがアクセル操作量降下閾値dAPO_thlev以下でない場合にはステップS8にて水素ガス排出弁26を閉状態のままにする。
【0066】
ここで、アクセル操作量降下閾値dAPO_thlevは、アクセル操作量APOが前回のアクセル操作量APOoldと比較して急速に低下したか否かを判定する値が設定されている。具体的には、アクセル操作量降下閾値dAPO_thlevは、燃料電池スタック11の発熱量が急速に低下するアクセル操作量に設定されている。
【0067】
このような第3実施形態に係る燃料電池システム2によれば、燃料電池スタック11の発熱量が急に低下して燃料電池スタック11の温度が急低下するようなアクセル操作量APOを検出した場合に水素ガス排出弁26を開放することができるので、燃料電池スタック11の発電量が実際に下がってガス温度が低下する前に水素ガス排出弁26を開放することができ、燃料電池スタック11の発電効率の低下をより確実に回避することができる。
【0068】
[第4実施形態]
つぎに、第4実施形態に係る燃料電池システム2について説明する。なお、上述の実施形態と同様の部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
【0069】
第4実施形態に係る燃料電池システム2は、コントロールユニット36(燃料ガス排出制御部14)にて予め設定した時間間隔にて定期的に水素ガス排出弁26を開状態にするパージをする点で、上述した実施形態とは異なる。
【0070】
このような燃料電池システム2における燃料ガス排出弁制御処理について図11のフローチャートを参照して説明する。
【0071】
この燃料ガス排出弁制御処理では、先ず、ステップS31において、コントロールユニット36により、燃料ガス排出弁開閉フラグCc_Pの値を参照し、燃料ガス排出弁開閉フラグCc_Pの値が「1」であるか否かを判定することで、水素ガス排出弁26が開状態であるか否かを判定する。水素ガス排出弁26が開状態であると判定した場合にはステップS32に処理を進め、水素ガス排出弁26が開状態でないと判定した場合にはステップS33に処理を進める。
【0072】
ステップS32においては、コントロールユニット36により、予め設定した排出時間演算タイマの値decTIMを減算してステップS34に処理を進め、減算した排出時間演算タイマの値decTIMが「0」よりも大きいか否かを判定することで、まだ水素ガスを排出するか否かを判定する。排出時間演算タイマの値decTIMが「0」より大きく水素ガスを排出し続けると判定した場合にはステップS35にて燃料ガス排出弁開閉フラグCc_Pを「1」にしたままにして水素ガス排出弁26を開状態にする。一方、排出時間演算タイマの値decTIMが「0」より大きくなく水素ガスを排出しないと判定した場合にはステップS36にて燃料ガス排出弁開閉フラグCc_Pを「0」にして水素ガス排出弁26を閉状態にする。
【0073】
また、ステップS31にて水素ガス排出弁26が閉じていると判定した場合のステップS33においては、コントロールユニット36により、燃料電池スタック11の水詰まりの予測をする。このとき、コントロールユニット36は、第1実施形態〜第3実施形態の何れかの処理を行うことで水詰まりを予測する。
【0074】
コントロールユニット36にて水詰まりを予測した場合には、ステップS37において、水素ガス排出弁26を開状態にする時間を設定するために排出時間演算タイマの値decTIMを所定値TIM_WSに設定してステップS35に処理を進める。この所定値TIM_WSは、燃料電池スタック11内に水詰まりが発生する場合に凝縮水の滞留を未然に防止するために十分な時間、又は水詰まりが発生した場合に水詰まりを解消するために十分な時間が設定されている。
【0075】
一方、コントロールユニット36にて水詰まりを予測しない場合には、ステップS38に処理を進め、定期的に水素ガス排出弁26を開状態にするパージタイミングか否かの判定をする。定期的なパージタイミングであると判定した場合には、ステップS39に処理を進め、排出時間演算タイマの値decTIMを所定値TIM_Normalに設定してステップS35に処理を進める。ここで、所定値TIM_Normalは、水詰まりを予測した場合の所定値TIM_WSよりも短い時間に設定される。
【0076】
このような第4実施形態に係る燃料電池システム2によれば、燃料電池スタック11の水詰まりを予測した場合には、定期的なパージタイミングでの水素ガス排出時間TIM_Normalと比較して長い時間の排出時間TIM_WSとし、水詰まりを予測したときの水素ガスの排出量を多くしたので、水素ガス流路中に大量の凝縮水が生成されて、凝縮水が燃料電池スタック11内に流入することを避けることができる。
【0077】
[第5実施形態]
つぎに、第5実施形態に係る燃料電池システム2について説明する。なお、上述の実施形態と同様の部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
【0078】
第5実施形態に係る燃料電池システム2は、コントロールユニット36にて水詰まりを予測した場合、その時点での冷却水温度を記憶し、水素ガス排出弁26を開状態にした後に、水詰まりを予測した時点での温度に回復した場合に水素ガス排出弁26を閉状態にする点で上述の実施形態とは異なる。
【0079】
このような燃料電池システム2における燃料ガス排出弁制御処理について図12のフローチャートを参照して説明する。
【0080】
この燃料ガス排出弁制御処理では、先ず、ステップS41においては、コントロールユニット36により、冷却水温度検出部12からセンサ信号を読み込んで現在の冷却水温度T_LLCを検出して、ステップS31において燃料ガス排出弁開閉フラグCc_Pの値が「1」か否かを判定して、水素ガス排出弁26が開状態であると判定した場合にはステップS42に処理を進め、開状態でないと判定した場合にはステップS33に処理を進める。
【0081】
ステップS42においては、コントロールユニット36により、ステップS41にて検出した冷却水温度T_LLCが水詰まり時の冷却水温度TS_LLCと略同じとなったか否かを判定し、同じとなったと判定した場合にはステップS36に処理を進めて水素ガス排出弁26を閉じ、同じになっていないと判定した場合にはステップS35に処理を進めて水素ガス排出弁26を開状態のままにしておく。
【0082】
一方、ステップS31にて水素ガス排出弁26が閉状態であると判定した場合のステップS33においては、コントロールユニット36により、燃料電池スタック11の水詰まりを予測し、水詰まりを予測しないと判定した場合にはステップS36にて水素ガス排出弁26を閉状態のままにし、水詰まりを予測した場合にはステップS43に処理を進める。このとき、コントロールユニット36は、第1実施形態〜第3実施形態にて説明した何れかの処理を行うことで水詰まりを予測する。
【0083】
ステップS43においては、コントロールユニット36により、水詰まり発生時の冷却水温度TS_LLCとして、温度値T_LLColdを記憶してステップS35に処理を進める。
【0084】
そして、冷却水温度TS_LLCと、ステップS41にて検出した冷却水温度T_LLCとが同じとなったとステップS42にて判定した場合には、ステップS36にて水素ガス排出弁26を閉じる。
【0085】
このような第5実施形態に係る燃料電池システム2によれば、水詰まりを予測した時点での温度値TS_LLCを記憶しておき、この温度値TS_LLCが冷却水温度T_LLCと略同じとなった場合に水素ガス排出弁26を閉状態にするので、燃料電池スタック11の温度が温度値TS_LLCまで回復したと判定するまで水素ガス排出弁26を開状態に保持することができる。
【0086】
したがって、この燃料電池システム2によれば、大量の凝縮水が燃料電池スタック11内に生じる可能性が低くなると同時に燃料ガスの排出を停止することができるので、無駄な燃料ガスの放出を防ぐことができ、燃料消費性能の悪化も最小限にすることができる。
【0087】
[第6実施形態]
つぎに、第6実施形態に係る燃料電池システム2について説明する。なお、上述の実施形態と同様の部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
【0088】
第6実施形態に係る燃料電池システム2における燃料電池スタック11は、図13に示すように、高電圧ライン61を介してスタック用J/B(junction box)62及び電力制御部63と接続されている。燃料電池スタック1にて発電した発電電圧は、スタック用J/B62に供給され、電力制御部63にて電圧調整がなされて駆動モータ64又はバッテリ用J/B66に供給される。これにより、駆動モータ64では、モータコントローラ65の制御に従って駆動することで、燃料電池車両1を駆動するためのトルクを発生させる。一方、バッテリ用J/B66に供給された出力電圧は、二次電池67に供給されて蓄電される。
【0089】
また、この燃料電池システム2では、バッテリコントローラ68の制御に従って二次電池8に蓄積した電力を放電させ、バッテリ用J/B66を介して駆動モータ64に供給する。
【0090】
更に、コントロールユニット36では、電力制御部63を制御してスタック用J/B62にて取り出す電力を調整してバッテリ用J/B66及び駆動モータ64に供給し、バッテリコントローラ68を制御して二次電池8の放充電を制御し、更にモータコントローラ65を制御して駆動モータ64の駆動トルクを制御したりする。
【0091】
このような燃料電池システム2におけるコントロールユニット36では、水詰まりを予測した場合に、燃料電池スタック11の出力電力を下げる要求がある場合でも一時的に燃料電池スタック11の出力を保持する。この場合、燃料電池スタック11の出力が要求に対して過剰になるが、コントロールユニット36では、その過剰電力分を、二次電池67に充電させるように電力制御部63を制御する。そして、燃料電池スタック11の出力を保持した状態にて、一定時間(TIM_init)を経てなお、水詰まりが予測される状況であれば、水素ガス排出弁26を開状態にする制御をする。
【0092】
このように燃料電池スタック11の出力を制御する出力制御処理について図14のフローチャートを参照して説明する。なお、この処理は、コントロールユニット36内部のタイマを使用して例えば等間隔(例えば10msecごと)で実行される。
【0093】
この出力制御処理では、先ず、ステップS51において、コントロールユニット36により、外部からの駆動力要求に対して、駆動モータ64の目標駆動力演算処理をして、ステップS52に処理を進める。このとき、コントロールユニット36では、アクセル操作量APO及び車両速度VSPを取得して、このアクセル操作量APO及び車両速度VSPに対する目標駆動力tT_driveの変化を記述した図15に示すマップデータを参照する。このマップデータは、アクセル操作量APOごとに車両速度VSPに対する目標駆動力tT_driveの特性が設定されている。
【0094】
ステップS52においては、コントロールユニット36により、ステップS51にて演算した目標駆動力tT_driveを用いて、燃料電池スタック11にて発電させる必要がある目標総電力tP_totalを演算してステップS53に処理を進める。このとき、コントロールユニット36では、ステップS51にて演算した目標駆動力tT_drive及び車両速度VSPに対する目標総電力tP_totalの変化を記述した図16に示すマップデータを参照する。このマップデータは、目標駆動力tT_driveごとに車両速度VSPに対する目標総電力tP_totalの特性が設定されている。
【0095】
ステップS53においては、コントロールユニット36により、内部にて保持しているスタック発電量補正タイマTIM_stの値が「0」となっているか否かの判定をすることで、燃料電池スタック11から駆動モータ64に供給している出力を補正している最中か否かの判定をする。燃料電池スタック11からの出力を補正していないと判定した場合にはステップS54に処理を進め、燃料電池スタック11からの出力を補正している最中であると判定した場合にはステップS55に処理を進める。
【0096】
ステップS54においては、コントロールユニット36により、第1実施形態〜第3実施形態にて説明した処理をして水詰まりを予測したか否かの判定をし、水詰まりを予測していないと判定した場合にはステップS56に処理を進め、水詰まりを予測した場合にはステップS57に処理を進める。
【0097】
ステップS56においては、コントロールユニット36により、スタック発電量補正タイマTIM_stの値を「0」にクリアして、ステップS58に処理を進める。
【0098】
ステップS58においては、コントロールユニット36により、ステップS52にて演算した目標総電力tP_total及び二次電池67のSOC(State Of Charge)を用いて、スタック発電量tP_stack及びバッテリ発電量tP_batteryを演算してステップS59に処理を進める。このとき、コントロールユニット36は、SOCに対する目標総電力tP_total/目標総電力tP_totalの変化、及び、SOCに対するスタック発電量tP_stack/目標総電力tP_totalの変化を記述した図17に示すマップデータを参照する。
【0099】
ステップS59においては、コントロールユニット36により、次の出力制御処理にて使用するスタック発電量及びバッテリ発電量の前値tP_stack_old、tP_battery_oldを、ステップS58にて演算したスタック発電量tP_stack、バッテリ発電量tP_batteryにして処理を終了する。
【0100】
一方、ステップS54にて水詰まりを予測した後のステップS57においては、コントロールユニット36により、スタック発電量補正タイマTIM_stを初期値TIM_initに設定してステップS60に処理を進める。この初期値TIM_initは、燃料電池スタック11の水詰まりを確実に判定するために、燃料電池スタック11からの出力を補正する期間が数値にて設定されている。
【0101】
ステップS60においては、前回の出力制御処理のステップS59にて保持しておいた前値tP_stack_old、tP_battery_oldを、今回のスタック発電量tP_stack及びバッテリ発電量tP_batteryにするようにスタック用J/B62及びバッテリ用J/B66を制御して、処理を終了する。
【0102】
このような出力制御処理では、水詰まりを予測してスタック発電量補正タイマTIM_stを設定した場合、ステップS51及びステップS52にて燃料電池スタック11からの出力を低下させる要求が発生した場合であっても、スタック発電量補正タイマTIM_stの値が初期値TIM_initから「0」になるまで水詰まりを予測する直前の前値tP_stack_old、tp_battery_oldとなるように燃料電池スタック11の出力値を補正する。このとき、コントロールユニット36では、燃料電池スタック11の出力過剰分を二次電池67に蓄電するように電力制御部63を制御する。
【0103】
ここで、コントロールユニット36は、出力制御処理と平行して上述の燃料ガス排出弁制御処理を実行する。このとき、コントロールユニット36は、水詰まりを予測した場合、スタック発電量補正タイマTIM_stが「0」になるまでは水素ガス排出弁26を閉状態に保持し、スタック発電量補正タイマTIM_stが「0」となったら水素ガス排出弁26を開状態にする。
【0104】
このような処理を行う燃料電池システム2によれば、燃料電池スタック11の水詰まりによって凝縮水が発生し、燃料電池スタック11の電圧低下予測をした場合に、燃料電池スタック11の出力低下を抑えて、冷却水の温度低下を最小限に止めることができるので、凝縮水の発生も最小限に抑制することができる。
【0105】
また、この燃料電池システム2によれば、スタック発電量補正タイマTIM_stが「0」になるまで水素ガス排出弁26を閉状態に保持しておくので、水素ガスと共に凝縮水を放出するとしても、上述の実施形態と比較して放出量が少なくて済むので、燃料消費率の悪化をさらに防ぐことができる。
【0106】
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した燃料電池システムを含む燃料電池車両の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用した燃料電池システムの機能的な構成を説明するためのブロック図である。
【図3】本発明を適用した燃料電池システムの具体的な構成を示すブロック図である。
【図4】本発明を適用した第1実施形態に係る燃料電池システムによる燃料ガス排出弁制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明を適用した第1実施形態に係る燃料電池システムにて燃料ガス排出弁制御処理を行った場合の動作について説明するためのタイミングチャートであり、(a)は燃料電池スタックの出力、(b)は冷却水温度、(c)は車両速度、(d)は最小セル電圧、(e)は燃料ガス排出弁の動作を示す。
【図6】本発明を適用した第2実施形態に係る燃料電池システムの機能的な構成を示すブロック図である。
【図7】本発明を適用した第2実施形態に係る燃料電池システムによる燃料ガス排出弁制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】外気温及び車両速度に対する冷却水温度に応じて水詰まり発生予測フラグを変化させるマップデータについて説明するための図である。
【図9】本発明を適用した第3実施形態に係る燃料電池システムの機能的な構成を示すブロック図である。
【図10】本発明を適用した第3実施形態に係る燃料電池システムによる燃料ガス排出弁制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明を適用した第4実施形態に係る燃料電池システムによる燃料ガス排出弁制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明を適用した第5実施形態に係る燃料電池システムによる燃料ガス排出弁制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明を適用した第6実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。
【図14】本発明を適用した第6実施形態における出力制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図15】車両速度及びアクセル操作量に応じた目標駆動力の変化を記述したマップデータについて説明するための図である。
【図16】車両速度及び目標駆動力に応じた目標総電力の変化を記述したマップデータについて説明するための図である。
【図17】SOCに対する目標総電力/目標総電力の変化、及び、SOCに対するスタック発電量/目標総電力の変化を記述したマップデータについて説明するための図である。
【符号の説明】
1 燃料電池車両
2 燃料電池システム
3 モータ
4 ラジエータ
5 ポンプ
11 燃料電池スタック
12 冷却水温度検出部
13 水詰まり予測部
14 燃料ガス排出制御部
15 燃料ガス排出弁
21 水素貯蔵タンク
22 水素圧力制御弁
23 エゼクタ循環装置
24 水回収装置
25 凝縮水回収装置
26 水素ガス排出弁
27 圧縮機
28 空気冷却機
29 水回収装置
30 空気圧力制御弁
31 空気パージ弁
32 ポンプ
33 温調器
34 冷却水温度センサ
35 リザーバタンク
36 コントロールユニット
41 外気温検出部
42 車速検出部
43 スタック出力検出部
51 アクセル開度検出部
61 高電圧ライン
62 スタック用J/B
63 電力制御部
64 駆動モータ
65 モータコントローラ
66 バッテリ用J/B
67 二次電池
68 バッテリコントローラ

Claims (11)

  1. 電解質膜を酸化剤極と燃料極とにより挟んで構成され、上記酸化剤極側に酸化剤ガスが供給されると共に、上記燃料極側に燃料ガスが供給されて発電する燃料電池スタックに、燃料ガス流路を介して燃料ガスを供給すると共に酸化剤ガス流路を介して酸化剤ガスを供給して発電させ、必要に応じて上記燃料電池スタックの燃料ガス排出流路に設けられた燃料ガス排出弁を開閉制御する燃料電池システムの制御装置であって、
    上記燃料ガス流路に凝縮水が溜まる水詰まりの発生を予測する水詰まり予測手段と、
    上記水詰まり予測手段により水詰まりが発生すると予測した場合に、上記燃料ガス排出弁を開状態にする凝縮水排出制御手段と
    を備えたことを特徴とする燃料電池システムの制御装置。
  2. 上記燃料電池システムは、上記燃料電池スタックを冷却する冷却水温度を検出する冷却水温度検出手段を備え、
    上記水詰まり予測手段は、上記燃料電池スタックが発電しているときに、上記冷却水温度が急低下した場合、水詰まりが発生すると予測することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの制御装置。
  3. 上記燃料電池システムは、上記燃料電池スタックの発電電力を計測する発電電力計測手段を備え、
    上記水詰まり予測手段は、上記燃料電池スタックの発電電力が急低下した場合に、水詰まりが発生すると予測することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの制御装置。
  4. 上記燃料電池スタックを、モータを駆動源とし燃料電池冷却水を車両走行風により冷却する燃料電池車両に搭載し、
    上記水詰まり予測手段は、上記燃料電池スタックの発電電力が急低下した場合に、上記燃料電池車両の速度を検出する車両速度検出手段にて検出した車両速度に基づき水詰まりの発生を予測することを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システムの制御装置。
  5. 上記燃料電池システムは、上記燃料電池冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段を更に備え、
    上記水詰まり予測手段は、上記燃料電池スタックの発電電力が急低下した場合に、上記車両速度検出手段にて検出した車両速度及び上記冷却水温度検出手段にて検出した冷却水温度に基づいて、水詰まりの発生を予測することを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システムの制御装置。
  6. モータを駆動源としアクセルペダルの踏み込み量に応じて走行する燃料電池車両に上記燃料電池スタックを搭載し、
    上記水詰まり予測手段は、上記アクセルペダル踏込み量が急低下した場合に、水詰まりが発生すると予測することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの制御装置。
  7. モータを駆動源としてアクセルペダルの踏み込み量に応じて走行し、上記燃料電池スタックの冷却水を車両走行風により冷却する燃料電池車両に上記燃料電池スタックを搭載し、
    上記水詰まり予測手段は、上記アクセルペダル踏込み量が急低下した場合に、上記燃料電池車両の車両速度に基づいて水詰まりの発生を予測することを特徴とする請求項6に記載の燃料電池システムの制御装置。
  8. 上記燃料電池システムは、上記燃料電池冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段を更に備え、
    上記水詰まり予測手段は、上記アクセルペダル踏込み量が急低下した場合に、車両速度及び冷却水温度に基づいて水詰まりの発生を予測することを特徴とする請求項7に記載の燃料電池システムの制御装置。
  9. 上記凝縮水排出制御手段は、上記燃料ガス排出弁を定期的に予め設定した定期的開放期間だけ開放し、上記水詰まり予測手段により水詰まりが発生すると予測した場合に、上記燃料ガス排出弁を開放する時間を上記定期的開放期間よりも長くすることを特徴とする請求項1〜請求項8の何れかに記載の燃料電池システムの制御装置。
  10. 上記凝縮水排出制御手段は、上記水詰まり予測手段により水詰まりが発生すると予測した場合に上記燃料ガス排出弁を開状態にし、上記燃料電池スタックの冷却水温度が、水詰まりが発生すると予測した時の燃料電池冷却水の温度に略等しくなった場合に上記燃料ガス排出弁を閉状態にすることを特徴とする請求項1〜請求項8の何れかに記載の燃料電池システムの制御装置。
  11. 上記燃料電池システムは、上記燃料電池スタックの出力により駆動する負荷と、該負荷と並列に接続された二次電池とを備え、
    上記水詰まり予測手段により水詰まりが発生すると予測した場合に、上記燃料電池スタックの出力値を保持して、上記二次電池に出力充電することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの制御装置。
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