JP2009076261A - 燃料電池システム及びその起動方法 - Google Patents

燃料電池システム及びその起動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009076261A
JP2009076261A JP2007242544A JP2007242544A JP2009076261A JP 2009076261 A JP2009076261 A JP 2009076261A JP 2007242544 A JP2007242544 A JP 2007242544A JP 2007242544 A JP2007242544 A JP 2007242544A JP 2009076261 A JP2009076261 A JP 2009076261A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
temperature
valve
fuel
discharge valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007242544A
Other languages
English (en)
Inventor
Junpei Ogawa
純平 小河
Kazuhiro Wake
千大 和氣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2007242544A priority Critical patent/JP2009076261A/ja
Publication of JP2009076261A publication Critical patent/JP2009076261A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

【課題】低温起動時に、凍結状態の排出弁の使用を規制することができ、前記排出弁の故障を可及的に阻止して発電性能を向上させるとともに、無駄な燃料ガスの消費を削減して効率的な起動を行うことを可能にする。
【解決手段】コントローラ18は、燃料電池スタック12の温度を検出する燃料電池温度検出部60と、前記燃料電池スタック12の運転状況を検出する運転状況検出部62と、前記燃料電池スタック12の起動時温度、及び前記燃料電池スタック12の運転状況に基づいて、ドレン弁46が凍結状態であるか否かを判断する凍結判断部64と、前記ドレン弁46が凍結状態であると判断された際、前記ドレン弁46の使用を規制する排出弁制御部66と、前記燃料電池スタック12の運転状況に基づいて、パージ弁48の開閉制御を行うパージ弁制御部68としての機能を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料ガス及び酸化剤ガスの電気化学反応により発電する燃料電池と、前記燃料電池に前記燃料ガスを供給するとともに、生成水を排出する排出弁が配置される燃料ガス供給装置と、前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置と、前記燃料電池の温度を検出する燃料電池温度検出部と、前記燃料電池の運転状況を検出する運転状況検出部と、制御装置とを備える燃料電池システム及びその起動方法に関する。
燃料電池は、燃料ガス(主に水素を含有するガス)及び酸化剤ガス(主に酸素を含有するガス)をアノード側電極及びカソード側電極に供給して電気化学的に反応させることにより、直流の電気エネルギを得るシステムである。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を設けた電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の発電セルは、通常、電解質膜・電極構造体及びセパレータを所定数だけ交互に積層することにより、燃料電池スタックとして、例えば、自動車等の車両に搭載して使用されている。
この種の燃料電池スタックを起動する方法として、例えば、特許文献1に開示された燃料電池システムが知られている。この特許文献1は、燃料ガス及び酸化剤ガスの供給により発電する燃料電池と、前記燃料電池に燃料ガスを供給するための燃料ガス供給系と、前記燃料ガス供給系及び燃料電池内部に蓄積された不純物を燃料ガスとともに系外に排出するパージ手段と、少なくとも前記燃料ガス供給系による燃料ガスの供給動作及び前記パージ手段による排出動作を制御する制御手段とを備え、システム起動時に、前記燃料電池から正常に出力を取り出せる状態にするための起動運転を行う燃料電池システムに関するものである。
そこで、制御手段が、起動運転の開始直後は、パージ手段による排出動作を停止させた状態で、燃料ガス供給系から通常運転時の圧力よりも高い起動時ガス圧力で燃料ガスを供給させる制御を行い、システムの起動が完了した段階で、前記パージ手段による排出動作を開始させるとともに、前記燃料ガス供給系から供給される燃料ガスの圧力を前記起動時ガス圧力から通常運転時の圧力へと漸次低下させる制御を行っている。
これにより、システム起動時における無駄な燃料ガスの排出を極力抑制しながら、短時間で燃料電池から正常に電力を取り出せる状態にして通常運転へと移行することができる、としている。
特開2007−165018号公報
ところで、上記の燃料電池システムでは、発電時にカソード側電極に発生する生成水がアノード側電極に逆拡散し、このアノード側電極に逆拡散した水分が燃料ガス供給装置内に残存し易い。このため、通常、燃料ガス供給装置には、液状水をこの燃料ガス供給装置から排出するためにドレン弁が設置されている。
しかしながら、燃料電池システムの停止時に、システム環境が氷点下になると、ドレン弁内の液状水が凍結してしまい、前記ドレン弁が開閉できなくなる場合がある。従って、燃料電池システムの起動時に、凍結したドレン弁を強制的に開放させようとすると、このドレン弁が故障する一方、氷の噛み込みによる燃料ガスの漏れが惹起されるおそれがある。これにより、発電性能が低下するとともに、無駄な燃料ガスの消費が発生するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、低温起動時に、凍結状態の排出弁の使用を規制することができ、前記排出弁の故障を可及的に阻止して発電性能を向上させるとともに、無駄な燃料ガスの消費を削減して効率的な起動を行うことが可能な燃料電池システム及びその起動方法を提供することを目的とする。
本発明は、燃料ガス及び酸化剤ガスの電気化学反応により発電する燃料電池と、前記燃料電池に前記燃料ガスを供給するとともに、生成水を排出する排出弁が配置される燃料ガス供給装置と、前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置と、制御装置とを備える燃料電池システム及びその起動方法に関するものである。
制御装置は、燃料電池の温度を検出する燃料電池温度検出部と、前記燃料電池の運転状況を検出する運転状況検出部と、前記燃料電池温度検出部により検出される燃料電池の起動時温度、及び前記運転状況検出部により検出される前記燃料電池の運転状況に基づいて、排出弁が凍結状態であるか否かを判断する凍結判断部と、前記凍結判断部により前記排出弁が凍結状態であると判断された際、前記排出弁の使用を規制する排出弁制御部とを有している。
さらにまた、燃料ガス供給装置は、不純ガスを排出するためのパージ弁を備えるとともに、制御装置は、運転状況検出部により検出される燃料電池の運転状況に基づいて、前記パージ弁の開閉制御を行うパージ弁制御部を有することが好ましい。
また、燃料電池の運転状況は、前記燃料電池の現在温度又は前記燃料電池の積算出力と、前記燃料電池の発電時間とを有することが好ましい。
さらに、燃料電池の積算出力は、積算電流値又は積算電力値であることが好ましい。
さらにまた、燃料電池の現在温度の閾値又は燃料電池の積算出力の閾値と、前記燃料電池の発電時間の閾値とは、前記燃料電池の起動時温度によって変更されることが好ましい。
また、制御部は、燃料電池を氷点下発電させながら、排出弁及びパージ弁を閉塞する第1制御モードと、前記燃料電池を低温発電させながら、前記排出弁を閉塞し且つ前記パージ弁を使用する第2制御モードと、前記燃料電池を低温発電させながら、前記排出弁及び前記パージ弁を使用する第3制御モードと、前記燃料電池を常温発電させながら、前記排出弁及び前記パージ弁を使用するとともに、前記第3制御モードよりも少ないパージ量に設定される第4制御モードとを有することが好ましい。
さらにまた、本発明は、燃料電池の起動時温度、及び前記燃料電池の運転状況に基づいて、排出弁が凍結状態であるか否かを判断する工程と、前記排出弁が凍結状態であると判断された際、前記排出弁の使用を規制する工程とを有している。
また、燃料ガス供給装置は、不純ガスを排出するためのパージ弁を備え、運転状況検出部により検出される燃料電池の運転状況に基づいて、前記パージ弁の開閉制御を行う工程を有することが好ましい。
さらに、燃料電池の現在温度が閾値以下であると判断された際、前記燃料電池の発電時間が閾値を越えている場合、排出弁の使用を許可することが好ましい。
さらにまた、燃料電池の起動時温度が氷点下よりも高温であると判断された際、排出弁及びパージ弁の使用を許可することが好ましい。
本発明では、排出弁が凍結状態であると判断された際、前記排出弁の使用が規制されている。このため、排出弁は、凍結した状態で、強制的に開放されることがない。これにより、低温起動時に、凍結状態の排出弁を使用することがなく、前記排出弁の故障を可及的に阻止して発電性能を向上させるとともに、無駄な燃料ガスの消費を削減して効率的且つ経済的な起動を行うことが可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係る起動方法を実施するための燃料電池システム10の概略構成図である。
燃料電池システム10は、燃料電池スタック12と、前記燃料電池スタック12に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置14と、前記燃料電池スタック12に燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置16と、前記燃料電池スタック12に冷却媒体を供給する冷却媒体供給装置(図示せず)と、コントローラ(制御装置)18とを備える。
燃料電池スタック12は、複数の燃料電池20を積層して構成される。各燃料電池20は、図示しないが、固体高分子電解質膜をアノード側電極とカソード側電極とで挟持した電解質膜・電極構造体を備え、前記電解質膜・電極構造体を一対のセパレータで挟持する。
燃料電池スタック12の積層方向一端部には、空気(酸素含有ガス)等の酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔22aと、前記酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔22bとが形成される。燃料電池スタック12の積層方向他端部には、水素含有ガス等の燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔24aと、前記燃料ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔24bとが形成される。
酸化剤ガス入口連通孔22a及び酸化剤ガス出口連通孔22bは、各燃料電池20を構成する電解質膜・電極構造体と一方のセパレータとの間に形成される酸化剤ガス流路26に連通する。燃料ガス入口連通孔24a及び燃料ガス出口連通孔24bは、各燃料電池20を構成する電解質膜・電極構造体と他方のセパレータとの間に形成される燃料ガス流路28に連通する。
酸化剤ガス供給装置14は、大気からの空気を圧縮して供給するエアコンプレッサ30を備え、前記エアコンプレッサ30が空気供給流路32に配設される。空気供給流路32は、燃料電池スタック12の酸化剤ガス入口連通孔22aに連通する。
酸化剤ガス供給装置14は、酸化剤ガス出口連通孔22bに連通する空気排出流路34を備える。この空気排出流路34には、エアコンプレッサ30から空気供給流路32を通って燃料電池スタック12に供給される空気の圧力を調整するための背圧制御弁(背圧弁)36が設けられる。
燃料ガス供給装置16は、高圧水素(水素含有ガス)を貯留する水素タンク38を備え、この水素タンク38は、水素供給流路40を介して燃料電池スタック12の燃料ガス入口連通孔24aに連通する。この水素供給流路40には、エゼクタ42が設けられる。
エゼクタ42は、水素タンク38から供給される水素ガスを、水素供給流路40を通って燃料電池スタック12に供給するとともに、前記燃料電池スタック12で使用されなかった未使用の水素ガスを含む排ガスを、燃料ガス出口連通孔24bに連通する水素循環流路44から吸引して前記燃料電池スタック12に再度供給する。水素循環流路44には、生成水を排出するためのドレン弁(排出弁)46と、不純ガスを排出するためのパージ弁48とが配置される。ドレン弁46には、図示しないがキャッチタンクが設けられる。
燃料電池スタック12には、内部温度を検出するための第1温度センサ50aと、発電電流を検出するための電流センサ52とが配設される。酸化剤ガス供給装置14を構成する空気排出流路34には、燃料電池スタック12の酸化剤ガス出口連通孔22bに近接して第2温度センサ50bが配置される。燃料ガス供給装置16を構成する水素循環流路44には、燃料電池スタック12の燃料ガス出口連通孔24bに近接して第3温度センサ50cが配置される。
コントローラ18は、燃料電池スタック12(燃料電池20)の温度を検出する燃料電池温度検出部60と、前記燃料電池スタック12の運転状況を検出する運転状況検出部62と、前記燃料電池温度検出部60により検出される前記燃料電池スタック12の起動時温度、及び前記運転状況検出部62により検出される前記燃料電池スタック12の運転状況に基づいて、ドレン弁46が凍結状態であるか否かを判断する凍結判断部64と、前記凍結判断部64により前記ドレン弁46が凍結状態であると判断された際、前記ドレン弁46の使用を規制する排出弁制御部66と、前記運転状況検出部62により検出される前記燃料電池スタック12の運転状況に基づいて、パージ弁48の開閉制御を行うパージ弁制御部68としての機能を有する。
燃料電池スタック12の運転状況は、第1温度センサ50a〜第3温度センサ50cの少なくともいずれかを介して燃料電池温度検出部60により検出される前記燃料電池スタック12の現在温度と、前記燃料電池スタック12の発電時間とを有する。コントローラ18は、現在温度の閾値及び発電時間の閾値に応じて異なる制御を行う。
具体的には、図2に示すように、燃料電池スタック12を氷点下発電させながら、ドレン弁46及びパージ弁48を閉塞する第1制御モードM1と、前記燃料電池スタック12を低温発電させながら、前記ドレン弁46を閉塞し且つ前記パージ弁48を使用する第2制御モードM2と、前記燃料電池スタック12を低温発電させながら、前記ドレン弁46及び前記パージ弁48を使用する第3制御モードM3と、前記燃料電池スタック12を常温発電させながら、前記ドレン弁46及び前記パージ弁48を使用するとともに、前記第3制御モードM3よりも少ないパージ量に設定される通常(常温)制御モードである第4制御モードM4とを有する。
燃料電池スタック12の現在温度の閾値と、前記燃料電池スタック12の発電時間の閾値とは、燃料電池スタック12の起動時温度によって変更する。図2に示すように、燃料電池スタック12の起動時温度によって、現在温度の閾値及び発電時間の閾値を示す閾値曲線C1〜C3等が設定され、マップとして予め記憶されている。閾値曲線C1〜C3では、それぞれの温度閾値T1〜T3及び時間閾値t1〜t3が補正されている。
なお、燃料電池スタック12の運転状況は、前記燃料電池スタック12の現在温度に代えて、前記燃料電池スタック12の積算出力を有することができる。燃料電池スタック12の積算出力は、出力電流の積算値である積算電流値又は出力電力の積算値である積算電力値であり、電流センサ52の検出値又は前記検出値と出力電圧により演算される。
このように構成される燃料電池システム10の動作について、本発明の実施形態に係る起動方法との関連で、図3に示すフローチャートに沿って以下に説明する。
先ず、燃料電池システム10の図示しないイグニッション(又はスイッチ)がONされると(ステップS1)、ステップS2に進んで、燃料電池温度検出部60は、第1温度センサ50aを介して燃料電池スタック12が氷点下起動であるか否かを判断する。
燃料電池スタック12が氷点下起動であると判断されると(ステップS2中、YES)、ステップS3に進んで、前記燃料電池スタック12の起動時温度に基づいて、各種閾値の設定が行われる。ここで、図2に示すように、例えば、閾値曲線C2が読み出されるとともに、燃料電池スタック12の起動が行われる。
図1に示すように、酸化剤ガス供給装置14では、エアコンプレッサ30が駆動される。このエアコンプレッサ30から供給される圧縮空気は、空気供給流路32を介して燃料電池スタック12の酸化剤ガス入口連通孔22aに供給される。一方、燃料ガス供給装置16では、水素タンク38から供給される水素ガスは、エゼクタ42を介し水素供給流路40を通って燃料電池スタック12の燃料ガス入口連通孔24aに供給される。
燃料電池スタック12を構成する各燃料電池20では、酸化剤ガス入口連通孔22aに供給された空気(酸化剤ガス)は、酸化剤ガス流路26に導入されて図示しないカソード側電極の電極面に沿って移動した後、酸化剤ガス出口連通孔22bに排出される。
一方、燃料ガス入口連通孔24aに供給された水素ガス(燃料ガス)は、各燃料電池20の図示しないアノード側電極の電極面に沿って移動した後、燃料ガス出口連通孔24bに排出される。従って、各燃料電池20では、カソード側電極に供給される空気中の酸素と、アノード側電極に供給される水素とが反応して発電が行われる。
燃料電池スタック12の燃料ガス出口連通孔24bには、水素循環流路44が連通している。このため、この水素循環流路44に排出された排ガス(未使用水素を含む排出燃料ガス)は、エゼクタ42の吸引作用下に水素供給流路40の途上に戻された後、再度、燃料ガスとして燃料電池スタック12に供給される。
上記のように、各燃料電池20で発電が行われることにより、燃料電池スタック12は、自己発熱して暖機が行われる。その際、燃料電池温度検出部60は、例えば、第2温度センサ50b(又は、第3温度センサ50c)を介して、燃料電池スタック12の現在温度を検出し、この検出された現在温度が第1温度(閾値)T1以下であるか否かが判断される(ステップS4)。
燃料電池スタック12の現在温度が、第1温度T1以下であると判断されると(ステップS4中、YES)、ステップS5に進んで、燃料電池スタック12の発電時間が第1時間t1未満であるか否かが判断される。
そして、燃料電池スタック12の発電時間が、第1時間t1未満であると判断されると(ステップS5中、YES)、ステップS6に進んで、第1制御モードM1に設定される。この第1制御モードM1では、燃料電池スタック12が氷点下発電する一方、ドレン弁46及びパージ弁48が閉塞(使用不可状態)されている。第1制御モードM1では、燃料電池スタック12が氷点下発電中であり、発電量も少なく、燃料ガス供給装置16の経路内(水素循環流路44内)に発生する窒素量も少ない。このため、パージ弁48によるパージを行う必要がなく、しかも、パージによる放熱を防止することができる。一方、ドレン弁46は、凍結している可能性が高く、このドレン弁46を使用不可状態に維持している。
第1制御モードM1による発電が継続されると(ステップS7中、NO)、ステップS4に戻って、燃料電池スタック12の現在温度が温度閾値である第1温度T1と比較される。
その際、燃料電池スタック12の現在温度が、第1温度T1よりも高くなると(ステップS4中、NO)、ステップS8に進んで、この現在温度が第2温度T2以下であるか否かが判断される。この第2温度T2は、第2制御モードM2と第3制御モードM3とを切り換えるための温度閾値であり、現在温度が第2温度T2以下であると判断されると(ステップS8中、YES)、ステップS9に進む。このステップS9では、燃料電池スタック12の発電時間が、第2時間t2未満であるか否かが判断される。この第2時間t2は、同様に、第2制御モードM2と第3制御モードM3とを切り換えるための時間閾値である。
そして、発電時間が第2時間t2未満であると判断されると(ステップS9中、YES)、ステップS10に進んで、燃料電池システム10は、第2制御モードM2に切り換えられる。第2制御モードM2では、燃料電池スタック12を低温発電させながら、ドレン弁46を閉塞し且つパージ弁48を使用する。燃料電池スタック12は、低温起動中であるものの、発電が進行しており、発生する窒素量も多くなるため、パージ弁48によるパージが必要となるからである。
一方、発電によりカソード側に発生する生成水は、アノード側に逆拡散して水素循環流路44に導入されてくるが、ドレン弁46は、凍結中であると判断されている。このため、ドレン弁46の使用が規制されている。
ところで、ステップS5において、燃料電池スタック12の発電時間が、第1時間t1を越えていると判断されると、この燃料電池スタック12の現在温度が第1温度T1以下であっても、ステップS8に進み、上記のように、第2制御モードM2に移行することができる。
また、ステップS8において、燃料電池スタック12の現在温度が第2温度T2を越えていると判断された際(ステップS8中、YES)、及び前記現在温度が前記第2温度T2以下であってもこの燃料電池スタック12の発電時間が第2時間t2を越えていると判断されると(ステップS9中、NO)、ステップS11に進むことができる。
ここで、燃料電池スタック12の現在温度が、第3温度T3以下であると判断されると(ステップS11中、YES)、ステップS12に進んで、前記燃料電池スタック12の発電時間が第3時間t3未満であるか否かが判断される。
そして、発電時間が、第3時間t3未満であると判断されると(ステップS12中、YES)、ステップS13に進んで、第3制御モードM3に切り換えられる。第3温度T3及び第3時間t3は、第4制御モードM4と第3制御モードM3とを切り換えるための閾値である。
この第3制御モードM3では、燃料電池スタック12を低温発電させながら、ドレン弁46及びパージ弁48が使用される。この状態では、ドレン弁46が解凍していると判断され、このドレン弁46が使用されることにより、水素循環流路44に導入される生成水を外部に排出することが可能になる。
一方、燃料電池20は、低温時に窒素タフネスが低下するため、後述する通常時(常温時)よりも多量のパージを行う必要があり、パージ弁48の開閉制御が比較的頻繁に行われる。
また、ステップS11において、燃料電池スタック12の現在温度が、第3温度T3を越えていると判断された際(ステップS11中、NO)、あるいは、現在温度が第3温度T3以下であるものの、前記燃料電池スタック12の発電時間が、第3時間t3を越えていると判断されると(ステップS12中、NO)、ステップS14に進んで、第4制御モードM4に切り換えられる。この第4制御モードM4は、通常(常温)制御モードであり、ドレン弁46及びパージ弁48が使用されるとともに、第3制御モードM3よりも少ないパージ量に設定される。
一方、ステップS2において、燃料電池スタック12が氷点下起動でないと判断されると(ステップS2中、NO)、ステップS14に直接進んで、上記の第4制御モードM4が行われる。そして、第4制御モードM4による発電が終了すると(ステップS15中、YES)、燃料電池システム10の運転が停止される。
この場合、本実施形態では、燃料電池スタック12の起動時温度及び前記燃料電池スタック12の運転状況に基づいて、ドレン弁46が凍結状態であるか否かを判断し、前記ドレン弁46が凍結状態であると判断された際、該ドレン弁46の使用が規制されている。このため、ドレン弁46は、凍結した状態で強制的に開放されることがない。
これにより、燃料電池スタック12の低温起動時に、凍結状態のドレン弁46を使用することがなく、前記ドレン弁46の故障を可及的に阻止して発電性能を向上させることができるという効果が得られる。しかも、凍結しているドレン弁46を強制的に開放させることによる氷の噛み込み等が惹起されることがなく、燃料ガスの漏れを防止して無駄な燃料ガスの消費を削減することができ、効率的且つ経済的な起動を行うことが可能になる。
また、本実施形態では、ドレン弁46が凍結している際に、パージ弁48の使用を規制する第1制御モードM1と、前記パージ弁48の使用を許可する第2制御モードM2とを設定している。従って、燃料電池20から窒素及び生成水が水素循環流路44に排出されても、パージ弁48が開放されることにより、前記水素及び前記生成水を外部に良好に排出することができ、発電性能を確保することが可能になる。
さらにまた、燃料電池スタック12の起動時温度によって、前記燃料電池スタック12の現在温度の閾値と、前記燃料電池スタック12の発電時間の閾値とが変更されている。具体的には、図2に示すように、閾値曲線C1〜C3等が設定されている。すなわち、燃料電池スタック12の起動時温度が低くなる程、ドレン弁46の凍結が多くなるため、この起動時温度に応じて閾値曲線C1〜C3に切り換えることにより、凍結量に応じた閾値を得ることができる。従って、ドレン弁46の凍結量を正確に把握することが可能になり、開放判断を正確に行うことができ、起動処理が効率的に遂行される。
さらに、例えば、ステップS8において、燃料電池スタック12の現在温度が、第2温度T2以下であると判断された際に、ステップS9に進み、前記燃料電池スタック12の発電時間が、第2時間t2を越えていると判断されると、ステップS13以降を行って第3制御モードM3を行うことができる。
このため、燃料電池スタック12の発電状態を検出するセンサ類、例えば、第1温度センサ50a〜第3温度センサ50cに故障が発生した場合に、ドレン弁46が開放されているにも係わらず、このドレン弁46の使用が禁止されるおそれがない。これにより、燃料電池スタック12の発電時間が、所定の時間閾値である第2時間t2を越えている場合には、ドレン弁46を用いた排水制御を行うことが可能になる。
また、ステップS2において、燃料電池スタック12の起動時温度が、氷点下を越えていると判断されると、通常(平常)、制御モードである第4制御モードM4に直接切り換えられてドレン弁46及びパージ弁48の使用が許可されている。従って、窒素等の不純ガスを効率よく排出するとともに、生成水の排出が良好に行われ、発電性能を向上させることが可能になる。
本発明の実施形態に係る起動方法を実施するための燃料電池システムの概略構成図である。 前記燃料電池システムの制御モードの説明図である。 前記起動方法を説明するフローチャートである。
符号の説明
10…燃料電池システム 12…燃料電池スタック
14…酸化剤ガス供給装置 16…燃料ガス供給装置
18…コントローラ 20…燃料電池
26…酸化剤ガス流路 28…燃料ガス流路
30…エアコンプレッサ 32…空気供給流路
34…空気排出流路 36…背圧制御弁
38…水素タンク 40…水素供給流路
42…エゼクタ 44…水素循環流路
46…ドレン弁 48…パージ弁
50a〜50c…温度センサ 52…電流センサ
60…燃料電池温度検出部 62…運転状況検出部
64…凍結判断部 66…排出弁制御部
68…パージ弁制御部

Claims (14)

  1. 燃料ガス及び酸化剤ガスの電気化学反応により発電する燃料電池と、
    前記燃料電池に前記燃料ガスを供給するとともに、生成水を排出する排出弁が配置される燃料ガス供給装置と、
    前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置と、
    制御装置と、
    を備える燃料電池システムにおいて、
    前記制御装置は、前記燃料電池の温度を検出する燃料電池温度検出部と、
    前記燃料電池の運転状況を検出する運転状況検出部と、
    前記燃料電池温度検出部により検出される前記燃料電池の起動時温度、及び前記運転状況検出部により検出される前記燃料電池の運転状況に基づいて、前記排出弁が凍結状態であるか否かを判断する凍結判断部と、
    前記凍結判断部により前記排出弁が凍結状態であると判断された際、前記排出弁の使用を規制する排出弁制御部と、
    を有することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の燃料電池システムにおいて、前記燃料ガス供給装置は、不純ガスを排出するためのパージ弁を備えるとともに、
    前記制御装置は、前記運転状況検出部により検出される前記燃料電池の運転状況に基づいて、前記パージ弁の開閉制御を行うパージ弁制御部を有することを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池システムにおいて、前記燃料電池の運転状況は、前記燃料電池の現在温度又は前記燃料電池の積算出力と、
    前記燃料電池の発電時間と、
    を有することを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項3記載の燃料電池システムにおいて、前記燃料電池の積算出力は、積算電流値又は積算電力値であることを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項3又は4記載の燃料電池システムにおいて、前記燃料電池の現在温度の閾値又は前記燃料電池の積算出力の閾値と、前記燃料電池の発電時間の閾値とは、前記燃料電池の起動時温度によって変更されることを特徴とする燃料電池システム。
  6. 請求項2乃至5のいずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、前記制御部は、前記燃料電池を氷点下発電させながら、前記排出弁及び前記パージ弁を閉塞する第1制御モードと、
    前記燃料電池を低温発電させながら、前記排出弁を閉塞し且つ前記パージ弁を使用する第2制御モードと、
    前記燃料電池を低温発電させながら、前記排出弁及び前記パージ弁を使用する第3制御モードと、
    前記燃料電池を常温発電させながら、前記排出弁及び前記パージ弁を使用するとともに、前記第3制御モードよりも少ないパージ量に設定される第4制御モードと、
    を有することを特徴とする燃料電池システム。
  7. 燃料ガス及び酸化剤ガスの電気化学反応により発電する燃料電池と、
    前記燃料電池に前記燃料ガスを供給するとともに、生成水を排出する排出弁が配置される燃料ガス供給装置と、
    前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置と、
    制御装置と、
    を備える燃料電池システムの起動方法において、
    前記燃料電池の起動時温度、及び前記燃料電池の運転状況に基づいて、前記排出弁が凍結状態であるか否かを判断する工程と、
    前記排出弁が凍結状態であると判断された際、前記排出弁の使用を規制する工程と、
    を有することを特徴とする燃料電池システムの起動方法。
  8. 請求項7記載の起動方法において、前記燃料ガス供給装置は、不純ガスを排出するためのパージ弁を備え、
    前記運転状況検出部により検出される前記燃料電池の運転状況に基づいて、前記パージ弁の開閉制御を行う工程を有することを特徴とする燃料電池システムの起動方法。
  9. 請求項7又は8記載の起動方法において、前記燃料電池の運転状況は、前記燃料電池の現在温度又は前記燃料電池の積算出力と、
    前記燃料電池の発電時間と、
    を有することを特徴とする燃料電池システムの起動方法。
  10. 請求項9記載の起動方法において、前記燃料電池の積算出力は、積算電流値又は積算電力値であることを特徴とする燃料電池システムの起動方法。
  11. 請求項9又は10記載の起動方法において、前記燃料電池の現在温度の閾値又は前記燃料電池の積算出力の閾値と、前記燃料電池の発電時間の閾値とは、前記燃料電池の起動時温度によって変更されることを特徴とする燃料電池システムの起動方法。
  12. 請求項11記載の起動方法において、前記燃料電池の現在温度が閾値以下であると判断された際、前記燃料電池の発電時間が閾値を越えている場合、前記排出弁の使用を許可することを特徴とする燃料電池システムの起動方法。
  13. 請求項8乃至12のいずれか1項に記載の起動方法において、前記燃料電池を氷点下発電させながら、前記排出弁及び前記パージ弁を閉塞する第1制御モードと、
    前記燃料電池を低温発電させながら、前記排出弁を閉塞し且つ前記パージ弁を使用する第2制御モードと、
    前記燃料電池を低温発電させながら、前記排出弁及び前記パージ弁を使用する第3制御モードと、
    前記燃料電池を常温発電させながら、前記排出弁及び前記パージ弁を使用するとともに、前記第3制御モードよりも少ないパージ量に設定される第4制御モードと、
    を有することを特徴とする燃料電池システムの起動方法。
  14. 請求項8記載の起動方法において、前記燃料電池の起動時温度が氷点下よりも高温であると判断された際、前記排出弁及び前記パージ弁の使用を許可することを特徴とする燃料電池システムの起動方法。
JP2007242544A 2007-09-19 2007-09-19 燃料電池システム及びその起動方法 Withdrawn JP2009076261A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007242544A JP2009076261A (ja) 2007-09-19 2007-09-19 燃料電池システム及びその起動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007242544A JP2009076261A (ja) 2007-09-19 2007-09-19 燃料電池システム及びその起動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009076261A true JP2009076261A (ja) 2009-04-09

Family

ID=40611050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007242544A Withdrawn JP2009076261A (ja) 2007-09-19 2007-09-19 燃料電池システム及びその起動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009076261A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011048948A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
KR101852676B1 (ko) 2015-06-26 2018-04-26 도요타지도샤가부시키가이샤 차량
CN112542597A (zh) * 2019-09-20 2021-03-23 本田技研工业株式会社 燃料电池系统的低温起动方法以及燃料电池系统
US11398635B2 (en) 2020-03-31 2022-07-26 Honda Motor Co., Ltd. Method of operating fuel cell system

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011048948A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
US8277994B2 (en) 2009-08-25 2012-10-02 Honda Motor Co., Ltd. Fuel cell system
KR101852676B1 (ko) 2015-06-26 2018-04-26 도요타지도샤가부시키가이샤 차량
CN112542597A (zh) * 2019-09-20 2021-03-23 本田技研工业株式会社 燃料电池系统的低温起动方法以及燃料电池系统
JP2021048115A (ja) * 2019-09-20 2021-03-25 本田技研工業株式会社 燃料電池システムの低温起動方法及び燃料電池システム
JP7152373B2 (ja) 2019-09-20 2022-10-12 本田技研工業株式会社 燃料電池システムの低温起動方法及び燃料電池システム
US11398635B2 (en) 2020-03-31 2022-07-26 Honda Motor Co., Ltd. Method of operating fuel cell system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006202520A (ja) 燃料電池システムの停止方法及び燃料電池システム
JP2006179472A (ja) 燃料電池システム及び蓄電装置の充電制御方法
JP2008140734A (ja) 燃料電池システム
JP2008293824A (ja) 燃料電池システム
JP2005228637A (ja) 燃料電池システム
JP2008010348A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池の掃気方法
JP5168828B2 (ja) 燃料電池システム
US8895166B2 (en) Fuel cell system and activation method of fuel cell
JP2007165103A (ja) 燃料電池システム及びその運転方法並びに移動体
JP4581382B2 (ja) 燃料電池システム
US8728641B2 (en) Startup gas supply pressure control device of fuel cell system
JP2006079891A (ja) 燃料電池システム
JP2007220355A (ja) 燃料電池システムと燃料電池の低温起動方法
JP5358085B2 (ja) 燃料電池システム及び燃料電池の低温下起動方法
JP2009076261A (ja) 燃料電池システム及びその起動方法
JP4739938B2 (ja) 燃料電池システム
JP2005310552A (ja) 燃料電池システム
JP2010062015A (ja) 燃料電池システム
JP2008192373A (ja) 燃料電池システムおよびその掃気方法
JP2008159299A (ja) 燃料電池システム及びその掃気方法
JP2006156059A (ja) 燃料電池システム
JP2007184199A (ja) 燃料電池システム
JP4803996B2 (ja) 燃料電池の低温起動方法及び燃料電池システム
JP2010118289A (ja) 燃料電池システム
EP2056387B1 (en) Fuel cell system and scavenging method therefor

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20101207