JP2007310370A - シールシート - Google Patents

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Abstract

【課題】従来と比較して格段に剥がし易いシールシートの提供。
【解決手段】シート状の剥離基材と、前記剥離基材の表面に貼着されたシート状の情報記録用基材とを具備し、前記剥離基材が、その外縁と接しない及び/又はその外縁と1点でのみ接する複数のスリットを有する、シールシート。
【選択図】図1

Description

本発明はシールシートに関する。
シールシートは、裏面に貼着層を有するシート状の情報記録用基材(表層シートとも記す)と、該貼着層を介して表層シートの裏面に貼着されたシート状の剥離基材(剥離シートとも記す)とを有する剥離性の情報記録シートである。シールシートはカッターやはさみなどで所望形状の切片に裁断することができ、また、表層シートには、裁断前または後に、所望の絵、文字、画像、彩色等の情報を印刷または手書きなどにより記録することができるため、たとえば表層シートに印刷された写真もしくはその修飾画像を自由フレームに切り抜いて台紙または物品に貼付して利用することができる。
上記のようにシールシートは自由に裁断できるが、裁断端辺では表層シートと剥離シートとの密着が強くなるため、表層シートを剥がしにくいという問題がある。このため、予め、剥離シートに、剥離開始箇所となる切り込み線を入れ、剥離シートを長手方向に沿って分断したものがあり、たとえば長手方向に2本の平行な切り込み線を入れて剥離シートを3枚の短冊状に分断した市販品が知られている。この分断線となる切り込み線の形状については、印刷時の紙送り方向に沿って、正弦波状または鋸歯状に蛇行させるとする提案もある(特許文献1参照)。
特開2005−128458号公報
上記のようにシールシートを所望するさまざまな形状に切り出して使用する際に、特に、切り抜き片が小片になるほど表層シートを剥離シートから剥離することが困難となり、剥離を繰り返し試みているうちに、表層シートに爪で傷つけたり、皺を生じたり、また、指先を痛めたりすることがある。小片の切り抜き片は、従来の剥離シートの有する分断線にまったくかからないこともあり、この場合、分断線は剥離開始箇所となり得ない。
したがって、本発明は、どのような形状、大きさに切り出されても、表層シートを剥離シートから容易に剥離することができるシールシートを提供することを目的としている。
本発明者は上記に鑑みて鋭意検討し、小片でも、またどのような形状に切り抜いても、従来と比較して格段に剥がし易く、かつ印刷時の紙送りおよび運搬時などにめくれなどの不具合を生じない特定のスリット(切れ目)を創意し、上記課題を解決するものとして、以下のような本発明を完成させた。
(1)片面に貼着層を有するシート状の情報記録用基材と、前記貼着層を介して該情報記録用基材に貼着されたシート状の剥離基材とを具備し、
前記剥離基材が、その外縁と接しない及び/又はその外縁と1点でのみ接する複数のスリットを有する、シールシート。
本発明では、少なくとも外縁と接しないスリットを複数有することが好ましい。
(2)前記複数のスリットのうちの少なくとも1つの長さが3〜100mmである、上記(1)に記載のシールシート。
(3)前記複数のスリットのうちの少なくとも2つの距離が3〜100mmである、上記(1)又は(2)に記載のシールシート。
(4)前記複数のスリットのうちの少なくとも2つが略平行である、上記(1)〜(3)のいずれかに記載のシールシート。
(5)前記複数のスリットのうちの少なくとも2つが、前記剥離基材に行列状に配列されている、上記(1)〜(4)のいずれかに記載のシールシート。
(6)前記複数のスリットのうちの少なくとも1つと、シートの長手方向外縁とがなす角度が20〜80度である、上記(1)〜(5)のいずれかに記載のシールシート。
(7)シールシートの長手方向外縁に沿って、該外縁と20〜80度の角度をなし、互いに平行に配置した複数のスリットからなる第一のスリット列と、該列の各スリットと直交する角度のスリットからなる第二のスリット列とが、スリット同士交差することなく交互に並列配置された、上記(6)に記載のシールシート。
(8)前記剥離基材が、更に、その外縁と2点で接する切れ込み線を有する、上記(1)〜(7)のいずれかに記載のシールシート。
本発明によれば、従来と比較して、情報記録部分を形成した情報記録用基材と剥離基材とを格段に剥がし易いシールシートを提供することができる。
以下、本発明のシールシートについて、添付の図面に示される好適実施例を基に説明する。ただし、本発明はこの実施形態に限定されない。
図1は、本発明のシールシートの一実施形態の模式図である。図1(A)は平面図であり、図1(B)は図1(A)のIB−IB線に沿った端面図である。なお、図1(B)においては、理解を容易にするため、スリットの幅を模式的に拡大して図示しているが、実際には幅がなく両側の部分が接触していてもよい。
図1に示されるシールシート10は、剥離基材12と、剥離基材12の表面に貼着された情報記録用基材14とを具備する。
ここで剥離基材の2つの主面のうち、情報記録用基材が貼着されている面が「表面」であるが、反対の面を以下では「裏面」という。また、情報記録用基材の2つの主面のうち、剥離基材と貼着している面を「裏面」、反対の面を「表面」という。つまり、本発明のシールシートでは、剥離基材の表面と情報記録用基材の裏面とが貼着している。
ここで、剥離基材12はシート状であり、情報記録用基材14を貼着する土台として機能する。剥離基材12の材質は、後述する貼着層を介してその表面に情報記録用基材14を着脱可能に貼着させることができるものであれば特に限定されず、例えば、従来公知の紙、繊維、プラスチック、金属、これらの複合体が挙げられる。中でも、シリコン加工等の表面処理を施した剥離紙が好ましい。
剥離基材12は、大きさ、厚さも特に限定されない。後述する情報記録用基材14の表面に通常用いられる印刷機を用いて情報を記録する場合は、A4、B4等の規格に相当する大きさであることが好ましく、本発明のシールシート10をこのような印刷機で印刷できる厚さとすることができる厚さであることが好ましい。
また、情報記録用基材14は、シート状であり、表面に情報記録をすることができる。情報記録の方法は、特に限定されず、例えば、インクジェット印刷、レーザー印刷、マルチ印刷等の各種印刷;ペン、鉛筆、筆、スプレー、クレヨン等の各種筆記具および採色具等を用いた手書きが挙げられる。情報記録用基材14の材質は、表面に情報記録をすることができるものであれば特に限定されず、例えば、紙(例えば、インクジェット印刷用紙)、プラスチック、金属、これらの複合体が挙げられる。
情報記録用基材14は、大きさ、厚さについてはシート基材12と同様であり、特に限定されない。大きさは剥離基材12と同程度であることが好ましい。
情報記録用基材14の裏面には、貼着層(図示せず)を有する。粘着層は、情報記録用基材14を最終的に剥離基材12から剥がして貼付しようとする物品の種類、目的などに応じて従来公知の粘着剤、接着剤等から適宜にして形成されていればよい。粘着層の形成方法も特に限定されない。
このようなシールシート10において、剥離基材12はその外縁17と接しないスリット16、及び/又は外縁17と1点でのみ接するスリット18を複数有している。
ここでスリットとは、剥離基材に、その裏面から表面に達するように形成された線状の切れ目を意味する。また、本発明では、他の線状の切れ目と独立し、接したり、交わったりしていないスリットを1つのスリットとする。したがって、スリットは1本の線状の切れ目(1つの始点と1つの終点とを有し、この2つの点を繋ぐ1本の線分の状態の切れ目)である場合もあるが、複数の線状の切れ目が交わったもの(1つの始点と複数の終点とを有するとみなすことができるもの)である場合や、閉曲線状の切れ目である場合もある。また、線は直線でもよいし、曲線でもよい。
このような中で、スリットは1本の線状の切れ目であることが好ましく、略直線の切れ目であることがより好ましい。このようなスリットを有していれば、従来と比較して、切り抜き部分の情報記録用基材を剥離基材から剥がし易いからである。
また、スリットが「外縁と接しない」とは、剥離基材の外縁にスリットの切れ目が達していない状態を意味する。したがって、例えば図1においてスリット16は、その切れ目が外縁17に達していないので「外縁と接しないスリット」である。
また、スリットが「外縁と1点でのみ接する」とは、剥離基材の外縁にスリットの切れ目が達しているが、その達している箇所が1箇所(1点)であることを意味する。したがって、例えば図1において、スリット18は、その切れ目が接点Fの1点でのみ外縁17に達しているので「外縁と1点でのみ接するスリット」である。
なお、このスリットはその線の全ての部分において切れている(剥離基材の裏面から表面に達している)必要はない。例えばミシン目状に切れていてもよい。
また、このスリットの長さは、前記剥離基材が有する複数のスリットのうちの少なくとも1つが3〜100mmであることが好ましく、3〜50mmであることがより好ましく、5〜15mmであることがより好ましく、6〜10mmであることが更に好ましい。また、前記剥離基材が有する全てのスリットに対して、個数百分率で90%以上のスリットが上記の範囲の長さであることが好ましい。この個数百分率は95%以上がより好ましく、99%以上が更に好ましい。剥離基材が、このような長さを満たす複数のスリットを有していれば、従来と比較して、切り抜き部分の情報記録用基材を剥離基材から剥がし易いからである。
なお、スリットが1本の線状の切れ目の場合、その長さとは、1つの始点と1つの終点とを繋ぐ1本の線(線分)の長さを意味する。
また、このようなスリット間の距離は特に限定されないものの、前記剥離基材が有する複数のスリットのうちの少なくとも2つの距離が3〜100mmであることが好ましく、3〜50mmであることがより好ましい。また、前記剥離基材が有する全てのスリットに対して、個数百分率で90%以上のスリットにおけるスリット間の距離が上記の範囲であることが好ましい。この個数百分率は95%以上がより好ましく、99%以上が更に好ましい。剥離基材が、このようなスリット間の距離で複数のスリットを有していれば、従来と比較して、切り抜き部分の情報記録用基材を剥離基材から剥がし易いからである。
なお、スリット間の距離とは、1つのスリットとそれに隣り合う別のスリットとの最短距離を意味する。また、ここで「隣り合うスリット」とは、1つのスリットとの距離が最短であるスリットを意味する。つまり、スリット間の距離とは、1つのスリットと別のスリットとの最短距離の中で最短のものを意味する。
したがって、例えば図2(A)に示すような2つのスリット、具体的には、各々1本の直線状の切れ目であり、互いに同じ長さであって、かつ平行であるスリット20aとスリット22aとの距離は、図2(A)に示すA1である。
また、例えば図2(B)に示すような、各々1本の直線状の切れ目であり、同一直線上に形成されているスリット20bとスリット22bとの距離は、2つの直線の端部間の距離であり、図2(B)に示すA2である。
スリット間の距離がA1およびA2で示されるスリット端部間の距離である場合には、上記のうちでも、5〜15mmであることがより好ましく、6〜10mmであることが更に好ましい。
また、本発明のシールシートの剥離基材が有する複数のスリットのうちの少なくとも2つが略平行であることが好ましい。
また、前記剥離基材が有する全てのスリットに対して、個数百分率で90%以上のスリットが互いに略平行であることが好ましい。この個数百分率は95%以上がより好ましく、99%以上が更に好ましい。このような略平行のスリットを剥離基材に有する本発明のシールシートは、従来と比較して、切り抜き部分の情報記録用基材を剥離基材から剥がし易いからである。
また、このようなスリットのうちの少なくとも2つが、前記剥離基材に行列状に配列されていることが好ましい。また、前記剥離基材が有する全てのスリットに対して、個数百分率で90%以上のスリットが行列状に配列されていることが好ましい。この個数百分率は95%以上がより好ましく、99%以上が更に好ましい。剥離基材に、このように行列状にスリットが配列されていれば、従来と比較して、切り抜き部分の情報記録用基材が剥離基材から剥がし易いからである。
本発明のシールシートの好ましい態様例におけるスリット配置例を図3に示す。
図3は、本発明のシールシート30の裏面、すなわち剥離基材32の裏面を示す平面図であり、剥離基材32の外縁37に接しない複数のスリット36の全てが、長方形のシールシート30の短辺及び長辺に平行な行方向及び列方向に配列されている。この図では、説明のために、模式的に8行6列の行列状スリットの配置で示す。
なお、図3に示す本発明のシールシート30では、複数のスリット36は全て同じ長さであって互いに略平行であり、更に、行方向及びそれに直角の方向である列方向においてスリット間の距離(図3中のB1及びB2)が同一長さであるが、本発明のシールシートはこのような態様に限定されない。例えば、スリットの長さは異なってもよいし、互いに平行でなくてもよい。また、図3に示す本発明のシールシート30の場合、スリット36が配列されている行方向及び列方向と、図3に示す長方形のシールシートの長辺及び短辺とが平行であるが、本発明のシールシートはこのような態様に限定されない。例えば、前記剥離基材の裏面の任意の一方向を行方向、それに直角の方向を列方向としてよい。更に、この行方向と列方向とが直角をなさなくてもよい。
また、図3に示すシールシート30では、スリットが8行6列の行列状に配列されており、全ての行においてスリットの数は6つで同じであり、全ての列においてスリットの数は8つで同じであるが、本発明のシールシートにおいては、この行及び列に並ぶスリットの数は行及び列ごとに異なってもよい。
例えば、本発明のシールシートは図4に示すシールシートであってもよい。
図4は、本発明のシールシート50の剥離基材52の裏面を示す平面図であり、剥離基材52の外縁57に接しない複数のスリット56の全てが、剥離基材52の裏面の任意の一方向と、それに略直角の方向とに行列状に配列されている。また、複数のスリット56の全て同じ長さであって互いに略平行であり、スリット間の距離も同一長さである。そして、行及び列に並ぶスリットの数が行及び列ごとに異なっている。なお、図4は、スリットの配置説明のために、模式的に示す図であり、スリット数、スリット間距離はこの図に限定されない。
図3および図4のような長方形のシールシートの情報記録用基材に情報を記録する場合、シールシートの長辺や短辺に平行な方向に裁断することとなるような情報を記録する場合が多い。このような場合、図4に示すようなシールシートは、図3に示すようなシールシートと比較して、いずれかの線状のスリットを切るように裁断する確率が高くなる。そのため、切り抜き部分の情報記録用基材が剥離基材から剥がし易くなる。
このような本発明のシールシートにおいて前記剥離基材が、更に、その外縁と2点で接する切れ込み線を有することが好ましい。このような場合、特に、情報記録部分の大きさが比較的大きい場合に、それと剥離基材とを剥がし易くなるからである。
なお、「切れ込み線」とは、剥離基材の裏面から表面に達するように形成された線状の切れ目を意味する。
このようなシールシートは、例えば図5に示すシールシートである。
図5は本発明のシールシート40の剥離基材42の裏面を示す平面図であり、剥離基材42が、その外縁47と接しないスリット46を複数有している。そして、スリット46は、長方形のシールシート40の短辺及び長辺に平行な行方向及び列方向に、行列状に配列されている。また、複数のスリット46の各々は、全て同じ長さであって互いに平行であり、更に、行方向及び列方向においてスリット間の距離(図5中のE1及びE2)が同一長さである。そして、スリット46は、更に、外縁47と点C1及び点C2の2点で接する切れ込み線48aと、その外縁47と点D1及び点D2の2点で接する略直線の切れ込み線48bとを有している。
なお、図5に示すシールシート40は切れ込み線を2本有しているが、1本であってもよいし、3本以上であってもよい。
また、シールシート40は略直線の切れ込み線48a、48bを有しているが、本発明のシールシートにおいては略直線でなくてもよい。例えば曲線、波状の線、蛇行した線であってもよい。
また、シールシート40は、その長方形の長辺と平行な方向に切れ込み線48a、48bを有しているが、本発明のシールシートにおいて切れ込み線は、その長方形の短辺に平行な方向であってもよいし、長方形の辺に平行でない方向であってもよい。2以上の切れ込み線が交わっていてもよい。
また、シールシート40において、切れ込み線48aはスリット46と交わっていないが、切れ込み線48bのようにスリット46と交わっていてもよい。切れ込み線48aのように交わっていないほうが、切り抜き部分の情報記録用基材と剥離基材とを切れ込み線に沿って剥がす場合に剥がし易い。
上記のような態様において、複数のスリット(たとえば図1の16,18)のうちの少なくとも1つと、シートの外縁(たとえば図1の17)とがなす角度が20〜80度であることが好ましい。この角度は、図5に示す切れ込み線を有する場合には、切れ込み線48aまたは48bに対する角度でもある。切り抜き部分の情報記録用基材と剥離基材とをシートの外縁または切れ込み線に沿って剥がす場合により剥がし易いからである。
ここで、この角度は、スリットとシートの外縁(または切れ込み線)とが交わる又は接する場合は、そのスリットと切れ込み線がなす角度のうちの鋭角のほうを意味するものとする。また、スリットとシートの外縁(または切れ込み線)とが交わらない又は接しない場合は、スリットの延長線とシートの外縁(または切れ込み線)とがなす角度のうちの鋭角のほうを意味するものとする。
図5においてα1、α2はこの角度を示している。図5においてα1は、スリット46の延長線と切れ込み線48aとがなす角度のうちの鋭角のものである。また、α2は、切れ込み線48bとそれに交わるスリット46とがなす角度のうちの鋭角のものである。
なお、図5におけるこの複数のスリット46のうちの少なくとも1つと、切れ込み線48とがなす角度は20〜80度であることが好ましいが、30〜60度であることがより好ましく、40〜50度であることが更に好ましい。例えば、45度であるのが好ましい具体的態様の一つである。切れ込み線に沿って切り抜き部分の情報記録用基材と剥離基材とを剥がす場合により剥がし易いからである。
図6は本発明の好ましいスリット配置例を示す平面図(シールシート裏面図)である。この態様では、シールシート100の長手方向外縁102に沿って、外縁102と20〜80度の角度をなし、互いに平行に配置した複数のスリット111からなる第一のスリット列110と、スリット111と直交する角度のスリット121からなる第二のスリット列120とが、スリット同士交差することなく交互並列して配置されている。すなわち、剥離基材101の全面に、スリット111および112が網代状に配置されている。この態様のシールシート100は、スリットの平面配置パターンが異なる以外は、図1に示す態様と同様であり、情報記録用基材(図示せず)と剥離基材101およびスリット111,121の断面構造は図1(B)と同様である。
剥離基材101は、その長手方向に形成された2本の切れ込み線103を有する。
図7は、上記スリットの配置をより具体的に説明するための図6VII部拡大図である。図7において、第一のスリット列110のスリット111は、シート外縁102と45度の角度をなす。第二のスリット列120のスリット121は、スリット111と直交する角度であり、シート外縁102との角度は45度である。スリット111および121は、いずれも長さ7mmである。
このようなパターンの場合、各スリット間の距離は、先に示した好ましい距離3〜100mm、より好ましくは3〜50mmのうちでも、各列におけるスリット同士の距離、第一のスリット列110で説明すれば、スリット端111a,111a間(または111b,111b間)の距離は、5〜15mmであることがより好ましく、5〜10mmであることが更に好ましい。図7には、典型的に7mmの等間隔で示す。第一のスリット列110におけるスリット間隔と、第二のスリット列120におけるスリット間隔とは、互い等しいことが好ましい。また、第一のスリット列110と第二のスリット列120との距離は、スリット111および121の端部同士、たとえば111a(または111b)と121a(または121b)との距離(図2中のA1またはA2に相当する距離)は、5〜15mmであることがより好ましく、5〜10mmであることが更に好ましい。図7には、典型的に5mmで示す。また、図7に示すパターンでは、隣接するスリット間の最短距離は、111a(または111b)からこれと直交する位置にある121までの距離であり、典型的に約3.5mmである。
図6および7のパターンにおいて、各スリットが上記距離で配置されると、第一のスリット列110と第二のスリット列120とのスリット端同士を結ぶ線は、ほぼ共通線となる。具体的には、スリット端111a同士を結ぶ線と、スリット端121b同士とを結ぶ線とが共通し、またはスリット端111b同士とスリット端121a同士とを結ぶ線とが共通する。このような配置は、スリットが高密度に存在させる。たとえば、75mm×285mmの剥離基剤101に、7mmのスリットを図6で示されるパターンで配置した場合には、28本のスリット111からなる第一のスリット列110が8列と、29本のスリット121からなる第二のスリット列120が7列との交互配置が可能である(図6の2本の切れ込み線103,103間参照)。
つまり、図6および7に示す網代状パターンの態様では、スリットがまんべんなく存在することにより、切り抜き片がどのような形状でも、また小片であっても、いずれかのスリットを含む確率が極めて高い。このため、特に、この網代状パターンの場合には、剥離基材101の四辺端部には、スリットがなくてもなんら差し支えなく、剥離容易性の効果を充分に発揮する。印刷時などのスリットからのめくれなどを考慮すれば、四辺端部にスリットがないことはむしろ好ましい。スリットのない四辺端部を形成する剥離基材101の外縁からの距離は、短手辺側端部104および長手辺側端部105それぞれ独立に、通常、上記各スリット間距離と同様に3〜100mm、より好ましくは3〜50mmであればよく、典型的に5〜10mm程度である。
また、切れ込み線103からも、上記と同様に所定距離、スリットのない部分があってもよい。
以上、本発明の好適な実施態様であるシールシートについて説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよい。
例えば、本発明のシールシートの情報記録用基材はスリットや切れ込み線を有していてもよく、それらによってラベルが形成されていてもよい。
また、本発明のシールシートの製造方法は特に限定されない。例えば、裏面に貼着層を設けた情報記録用基材に、剥離基材を貼着して製造することができる。情報記録用基材、貼着層および剥離基材は公知の材料を選択して使用できる。
次に、本発明のシールシートの使用方法について図8を例にして説明する。
図8は、図3に示すシールシート30の情報記録用基材34所望形状に裁断した後、剥離基材32から剥がしている状態を示す図である。
たとえば、まず、本発明のシールシート30の情報記録用基材34の表面に、所望の情報を手書きで又はプリンター等を用いて記録する。次に、その情報を記録した情報記録用基材を、はさみやカッター等を用いて所望形状に裁断して切り抜く。そして、切り抜いたシールシートの端部のスリット36の部分において、情報記録用基材34から剥離基材32を浮かせ、これを指でつまんで引張ることで剥離基材32を剥離する。なお上記には、切り抜き前のシールシートに情報を記録する態様を説明するが、情報の記録は裁断の後でもよいことはいうまでもなく、予め切り抜いた後のシールシート、さらには情報記録用基材34を剥離基材32から剥して物品に貼着した後に手書きなどで記録することができる。
ここで、本発明のシールシートは複数の、好ましくは多くのスリットを有するので、裁断の際、いずれかの線状のスリットを切るように裁断することとなる。そして、裁断したシールの端部に接するスリットにおいて、情報記録用基材から剥離基材を容易に浮かすことができるので、情報記録用基材と剥離基材との剥離を容易に行うことができる。
これに対して、このようなスリットがない従来品は、切り抜いた情報記録用基材と剥離基材とを剥がすきっかけとなる部分がないので容易に剥離できない。また、スリットに相当するものは有するがその数が少ないもの、例えば本発明でいう切れ込み線に相当するものを数本のみを有するもの場合は、例えば切り抜き形状によって、また、比較的小さい裁断片の場合には、スリットを有することにならない可能性が高く、スリットがない従来品と同様に容易に剥離できない。
本発明のシールシートの一実施態様の模式図である。 本発明のシールシートの剥離基材が有するスリット間距離を説明するための模式図である。 本発明のシールシートの別の実施態様の模式図である。 本発明のシールシートの別の実施態様の模式図である。 本発明のシールシートの別の実施態様の模式図である。 本発明のシールシートの別の実施態様の模式図である。 図6のVII部拡大図である。 本発明のシールシートの使用方法の説明図である。
符号の説明
10 シールシート
12 剥離基材
14 情報記録用基材
16 スリット
17 外縁
18 スリット
F 接点
20a、20b スリット
22a、22b スリット
A1、A2 スリット間の距離
30 シールシート
32 剥離基材
34 情報記録用基材
36 スリット
37 外縁
B1、B2 スリット間の距離
50 シールシート
52 剥離基材
56 スリット
57 外縁
40 シールシート
42 剥離基材
46 スリット
47 外縁
48a、48b 切れ込み線
C1、C2、D1、D2 切れ込み線と外縁と交点
E1、E2 スリット間の距離
α1、α2 切れ込み線とスリットとがなす角度
100 シールシート
101 剥離基材
102 外縁
103 切れ込み線
104,105 端部
110 第一のスリット列
111 スリット
120 第二のスリット列
121 スリット

Claims (8)

  1. 片面に貼着層を有するシート状の情報記録用基材と、前記貼着層を介して該情報記録用基材に貼着されたシート状の剥離基材とを具備し、
    前記剥離基材が、その外縁と接しない及び/又はその外縁と1点でのみ接する複数のスリットを有する、シールシート。
  2. 前記複数のスリットのうちの少なくとも1つの長さが3〜100mmである、請求項1に記載のシールシート。
  3. 前記複数のスリットのうちの少なくとも2つの距離が3〜100mmである、請求項3のいずれかに記載のシールシート。
  4. 前記複数のスリットのうちの少なくとも2つが略平行である、請求項1〜3のいずれかに記載のシールシート。
  5. 前記複数のスリットのうちの少なくとも2つが、前記剥離基材に行列状に配列されている、請求項1〜4のいずれかに記載のシールシート。
  6. 前記複数のスリットのうちの少なくとも1つと、シールシートの長手方向外縁とがなす角度が20〜80度である、請求項1〜5のいずれかに記載のシールシート。
  7. シールシートの長手方向外縁に沿って、該外縁と20〜80度の角度をなし、互いに平行に配置した複数のスリットからなる第一のスリット列と、該列の各スリットと直交する角度のスリットからなる第二のスリット列とが、スリット同士交差することなく交互に並列配置された、請求項6に記載のシールシート。
  8. 前記剥離基材が、更に、その外縁と2点で接する切れ込み線を有する、請求項1〜7のいずれかに記載のシールシート。
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